JP2525197B2 - 着色塗料組成物 - Google Patents

着色塗料組成物

Info

Publication number
JP2525197B2
JP2525197B2 JP62171069A JP17106987A JP2525197B2 JP 2525197 B2 JP2525197 B2 JP 2525197B2 JP 62171069 A JP62171069 A JP 62171069A JP 17106987 A JP17106987 A JP 17106987A JP 2525197 B2 JP2525197 B2 JP 2525197B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
particles
colored
liquid
coating
colored particles
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP62171069A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6416879A (en
Inventor
和夫 山田
尚樹 千葉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Kasei Co Ltd
Original Assignee
Fujikura Kasei Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujikura Kasei Co Ltd filed Critical Fujikura Kasei Co Ltd
Priority to JP62171069A priority Critical patent/JP2525197B2/ja
Publication of JPS6416879A publication Critical patent/JPS6416879A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2525197B2 publication Critical patent/JP2525197B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Paints Or Removers (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、新規な塗膜外観の得られる塗料組成物に関
し、更に詳しくは、異なった色に着色された2種以上の
液状着色粒子を、肉眼でかろうじて識別できる程度の粒
子径として含有せしめることによって、意匠性に優れた
塗膜外観の得られる着色塗料組成物に関するものであ
る。
[従来の技術及びその問題点] 従来、所望する色調の塗料を得るには、予め、塗料用
の樹脂溶液または樹脂エマルジョン中に、有機または無
機顔料(例えば、二酸化チタン、酸化鉄、カーボンブラ
ック、シアニンブルー等)を微細に分散させて、色調の
異なった数種類の着色塗料を準備しておき、これら着色
塗料を任意に混合することによって製造するのが一般的
である。
しかし、上記有機または無機顔料は、その粒子径が一
般に数mμ〜数10μmと極めて微細であるため、顔料粒
子の一つ一つを肉眼で識別することは不可能であり、従
って、上記着色塗料の混合によって得られる所望色調の
着色塗料(以下、「調色塗料」と称する)は、実際に
は、その中に色調の異なった顔料粒子が混在しているに
もかかわらず、あたかも同一色調の顔料のみによって製
造されたような塗膜外観しか得られず、平面的な単一色
で、変化に乏しいものとなっている。
従って、本発明は、上記従来の調色塗料の平面的で変
化に乏しいという現状にかんがみなされたもので、意匠
性に富んだ新規な塗膜外観を得ることのできる塗料組成
物を提供することを目的とするものである。
[問題点を解決するための手段] 上記目的を達成するための本発明の着色塗料組成物
は、該組成物中に塗膜形成成分を含有し、かつ、カプセ
ル化された粒子径10〜500μmの液状着色粒子を含有す
ることを特徴とするものである。
本発明でいう液状着色粒子とは、塗料バインダーを含
有する溶液または分散液中に、無機もしくは有機顔料ま
たは染料等の着色剤を均一に分散または溶解せしめてな
る粒子径10〜500μmの大きさの液状粒子で、かつ、該
液状粒子が塗料組成物中に粒子状を保って安定に分散さ
せるためにカプセル化されてなる状態の粒子である。従
って、本発明の塗料組成物は、上記液状着色粒子と該粒
子を安定状態で分散せしめるための分散媒とによって構
成されてなるものであ。
上記液状着色粒子を得るのに用いることのできるる無
機もしくは有機顔料としては、例えば、二酸化チタン、
黄色酸化鉄、ベンガラ、紺青、クロムグリーン、カーボ
ンブラック、ハンザイエロー、レーキレッド、キナクリ
ドンバイオレット、銅フタロシアニン、炭酸カルシウ
ム、硫酸バリウム、タルク、クレー等であり、塗料バイ
ンダーを含有する溶液または分散液としては、例えば、
ニトロセルロース、エチルセルロース、アクリル樹脂、
塩化ビニル樹、酢酸ビニル樹脂、ポリアミド樹脂、バー
サチック酸ビニル樹脂、ポリスチレン、アクリロニトリ
ル、等の合成樹脂または天然ゴムもしくは合成ゴム等の
塗料用バインダーを、適宜な有機溶媒、例えばトルエ
ン、キシレン、酢酸エチル、酢酸ブチル、アセトン、メ
チルエチケトン、メチルイソブチルケトン、メチルアル
コール、ブチルアルコール、プロピルアルコール、ブチ
ルセロソルブ等に溶解ないしは分散せしめて成るもの、
または、上記塗料バインダーのエマルション、さらに
は、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセ
ルロース、ポリビニルアルコール等の水溶性高分子化合
物を含有する水溶液等である。
上記液状着色粒子における着色剤と塗料バインダーの
混合割合は、本発明において特に限定するものではない
が、一般的には塗料バインダー100重量部に対して着色
剤1〜100重量部とするのが好ましい。
上記液状着色粒子を分散せしめる分散媒としては、有
機溶媒系分散媒または水性系分散媒の何れでもよく、こ
れら分散媒には必要に応じて、上記着色粒子の構成成分
と同様の着色剤、塗料用バインダー、及び、塗料用とし
て公知の種々の添加剤(例えば、分散剤、消泡剤、レベ
リング剤、増粘剤、造膜助剤、防かび剤等)を慣用量で
含ませることができる。しかしながら、上記液状着色粒
子には塗料バインダーが含まれているので、該着色粒子
自体に塗膜形成能がそなわっており、従って、分散媒へ
の塗料バインダーの添加は、本発明において必須の要件
ではない。
本発明において、上記液状着色粒子を分散媒中に安定
状態で分散せしめておくためには、着色粒子と分散媒と
が相互に溶解しないことが少なくとも必要であり、この
ためには、着色粒子を水不溶性有機溶媒系の組成とし、
これを水性系分散媒中に分散させる方法、着色粒子をゲ
ルもしくはゾル粒子として分散させる方法、または、着
色粒子をカプセル化粒子として分散させる方法等によっ
ておこなうのが好ましく、特に、本発明においては、液
状着色粒子の分散安定性に優れていること、及び、製造
が比較的容易であることなどから、ゲル化膜でカプセル
化した粒子とするのが好ましい。
液状着色粒子をゲル化膜でカプセル化するには、例え
ば、特公昭51-6175号公報に記載されている方法によっ
ておこなうことがでる。すなはち、この方法はポリビニ
ルアルコールのような親水性コロイド形成物質と、該コ
ロイド物質を不溶化することのできるホウ酸のような不
溶化剤(ゲル化剤)とが作用しあって、一種の三次元的
網状組織の形成されるゲル化反応を利用するもので、こ
のゲル化反応を、液状着色粒子の表面で生じせしめるこ
とによって、ゲル化膜でカプセル化した着色粒子とする
ことができる。より具体的には、液状着色粒子の構成成
分の一つである塗料バインダーを合成樹脂エマルジョン
とし、かつ、親水性コロイド形成物質を含有せしめた液
状物を、ゲル化剤を含む水性分散媒中に加え、適宜な分
散機、例えば、高速ディゾルバー等で分散させることに
よって製造することができ、液状着色粒子の粒子径は、
着色液状物の粘度、分散機の回転数または攪拌時間、コ
ロイド形成物質及びゲル化剤の組合せないしは配合量等
によって自由にコントロールすることができる。一般的
には、液状物の粘度を高くすれば粒子径は大きくなり、
分散機の回転数を早くすれば粒子径は小さくなる。
本発明の塗料組成物において、液状着色粒子の粒子径
が10μmより小さいと、色調の異なった着色粒子が複数
混在していても、これら粒子を肉眼で区別することがで
きず、上記従来の調色塗料と何ら変わることのない、平
面的で単一色の平凡な塗膜外観しか得られず、反対に、
500μmより大きくなると、着色粒子の存在がハッキリ
し過ぎて、上記調色塗料塗膜の範疇とはおよそかけ離れ
た塗膜外観となる。従って、本発明において、液状着色
粒子の好ましい粒子径は10〜100μmであり、特に好ま
しくは10〜50μmの範囲である。
上記コロイド形成物質及びゲル化剤の具体例並びにそ
の組合せとしては、下記表に示すものが好ましく用いら
れる。
本発明の着色塗料組成物は、予め、上記方法により、
異なった色調で種々の液状着色粒子分散体を製造してお
き、これを所望色調となるように適宜に混合することに
よって得られ、このようにして得られた着色塗料組成物
は、モルタル、コンクリート、窯業系素材、プラスチッ
ク、金属、木材、紙等の基材に、刷毛、ローラー、スプ
レー、こて等の公知の塗布方法で塗布することができ、
常温乾燥もしくは加熱乾燥することによって、色調の異
なった着色粒子が複数混在して、立体感、陰影観を有す
る、極めて意匠性に優れた色調の塗膜外観が得られる。
[実施例] 以下実施例により本発明を具体的に説明するが、これ
ら実施例は一例に過ぎないものであり、本発明を限定す
るものではない。なお、以下の実施例中の各成分の配合
量は重量部で表した。
実施例−1 分散媒の調製 含水ケイ酸マグネシウムの4%水中分散液25部、重ホ
ウ酸アンモニウムの5%水溶液5部、および、ナトリウ
ムカルボキシメチルセルロースの1%水溶液25部から成
る配合物を激しく攪拌混合した後、更に水45部を加えて
希釈し、分散媒とした。
白色顔料ベースの調製 アクリル樹脂エマルジョン(日本アクリル化学社製、
ブライマルAC-33)38部と非イオン性グアルゴム誘導体
の1.5%水溶液28.5部を充分に攪拌混合して組成物
(A)とし、この組成物(A)の中に、別にチタン白20
部、アニオン性高分子分散剤(日本アクリル化学社製、
オロタン731)1部、および、水12.5部を充分に攪拌混
合して得た顔料分散物(B)を加え、更に攪拌混合を続
けて白色顔料ベースとした。
黄色顔料ベースの調製 上記白色顔料ベースにおける顔料分散物(B)のチタ
ン白を、黄色酸化鉄に代えた他は全く同様にして黄色顔
料ベースを調製した。
液状着色粒子の製造 上記で得た分散媒40部に白色顔料ベース60部を加え、
ディゾルバーで激しく攪拌し、液状着色粒子の粒子径が
約30μmになるまで分散して液状白色粒子を、また、上
記の分散媒40部に黄色顔料ベース60部を加え、同様に分
散して粒子径約30μmの液状黄色粒子をそれぞれ製造し
た。
着色塗料組成物の製造 上記の液状白色粒子50部と液状黄色粒子50部をディゾ
ルバーで攪拌して着色塗料組成物を製造した。
以上のように液状白色粒子と液状黄色粒子を混合して
得られた着色塗料組成物を、スレート板の表面にエアー
スプレーで塗布し、乾燥したところ、全体的にはクリー
ム色の塗膜外観であったが、微視的には白色粒子と黄色
粒子が混在してクリーム色を呈しており、そこに着色粒
子の凹凸観が加わって深みのある、意匠性に優れた塗膜
外観であった。
比較例−1 チタン白10部、黄色酸化鉄10部、オロタン1部、およ
び、水41部を配合し、ディゾルバーで激しく攪拌した
後、プライマルAC-33を38部混合して着色塗料を製造
し、上記実施例−1同様にスレート板に塗布した。
得られた塗膜は、全体的には実施例−1と同様のクリ
ーム色の外観であったが、この塗料の顔料成分は肉眼で
識別できない微粒子状で分散されているため、平面的な
単一色塗膜であり、変化に乏しいものであった。
[発明の効果] 本発明の着色塗料組成物は、着色剤を液状粒子とし、
かつ、その粒子径を肉眼で識別できる程度の大きさとし
て含有せしめることから成っているので、変化に富ん
だ、意匠性に優れた塗膜外観の得られる、極めて有用性
の高い塗料組成物ということができる。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】塗膜形成成分を含有し、かつ、カプセル化
    された粒子径10〜500μmの液状着色粒子を含有するこ
    とを特徴とする着色塗料組成物。
  2. 【請求項2】前記塗膜形成成分がエマルジョン樹脂であ
    り、かつ、水溶性高分子化合物のゲル化膜でカプセル化
    された粒子である特許請求の範囲第1項に記載の着色塗
    料組成物。
JP62171069A 1987-07-10 1987-07-10 着色塗料組成物 Expired - Fee Related JP2525197B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62171069A JP2525197B2 (ja) 1987-07-10 1987-07-10 着色塗料組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62171069A JP2525197B2 (ja) 1987-07-10 1987-07-10 着色塗料組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6416879A JPS6416879A (en) 1989-01-20
JP2525197B2 true JP2525197B2 (ja) 1996-08-14

Family

ID=15916459

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP62171069A Expired - Fee Related JP2525197B2 (ja) 1987-07-10 1987-07-10 着色塗料組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2525197B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005330396A (ja) * 2004-05-20 2005-12-02 Dainippon Toryo Co Ltd 水系塗料組成物、塗膜の形成方法及び塗装化粧板
ES2246171B1 (es) * 2004-07-30 2006-11-16 Talleres Omar, S.L. Diluyente para pinturas al agua.
JP5147096B2 (ja) * 2005-08-08 2013-02-20 エスケー化研株式会社 多彩模様塗料組成物
JP5552694B2 (ja) * 2006-08-11 2014-07-16 藤倉化成株式会社 水性塗料組成物とそれより形成される塗膜
JP5079380B2 (ja) * 2007-02-16 2012-11-21 エスケー化研株式会社 塗装方法
JP5195363B2 (ja) * 2008-12-03 2013-05-08 藤倉化成株式会社 水性多彩塗料組成物とそれより得られる塗装品
JP2013139585A (ja) * 2013-04-18 2013-07-18 Fujikura Kasei Co Ltd 水性塗料組成物とそれより形成される塗膜
JP7231838B2 (ja) * 2020-02-05 2023-03-02 藤倉化成株式会社 塗料組成物の製造方法

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6140376A (ja) * 1984-07-31 1986-02-26 Yoshihiko Nishimura 油絵具組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6416879A (en) 1989-01-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5195363B2 (ja) 水性多彩塗料組成物とそれより得られる塗装品
JP5552694B2 (ja) 水性塗料組成物とそれより形成される塗膜
US3458328A (en) Aqueous multicolor coating compositions and preparation thereof
JP2525197B2 (ja) 着色塗料組成物
WO1992019687A1 (en) Improved water-in-water multicolor paint and process for making same
JP2006199726A (ja) 多彩模様塗料及びその製造方法並びに顔料分散液
CN104151974A (zh) 水性多彩涂料的制备方法
JP4358334B2 (ja) 多彩凹模様被覆組成物
JP2013139585A (ja) 水性塗料組成物とそれより形成される塗膜
JP2007077339A (ja) 絵具
JP6167845B2 (ja) 模様塗料組成物の製造方法
JP4221793B2 (ja) 模様形成塗料およびその製造方法
JP6183128B2 (ja) 模様塗料組成物の製造方法
JP4152931B2 (ja) 水系塗料組成物
CN106147476A (zh) 一种水包水型多彩涂料的生产工艺
US3185653A (en) Multi-color coating compositions and methods of preparation thereof
JPH0119705B2 (ja)
JP2021130764A (ja) 水性多彩模様塗料組成物及び多彩模様塗膜
JPH01289877A (ja) 多彩模様形成用塗料及び多彩模様形成方法
JP2005075871A (ja) ローラー塗装用水性多彩塗料
JP6860046B2 (ja) 塗料、塗膜及び塗装方法
KR100453997B1 (ko) 칼라잉크의 조성물과 그 제조방법 및 칼라잉크가 사용된보드
CN104629503A (zh) 一种易擦的便携式黑板膜及其制备方法
JP2013040275A (ja) 複色不定形着色粒子とこれを含有する多彩模様塗料組成物
JP2002053816A (ja) 多彩模様塗料組成物

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees