JP2525101Y2 - ハンカチ収納ケース - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ハンカチをその内部に収納することができ
る簡易なハンカチ収納ケースに関する。

ハンカチを贈答品・内祝・各種お礼品として提供する
場合、ハンカチを適宜ケースに美麗に収納することが広
く行われており、この種ハンカチ収納ケースとしては、
少なくとも一側面若しくは一方端縁に開口部を設けてハ
ンカチの出し入れを可能にした箱状若しくは袋状のハン
カチ収納ケースを用いることが一般的に行われて来た。
しかし、これら箱状・袋状のハンカチ収納ケースではそ
の製造過程に組み立て・糊付けの煩雑な作業を伴いな
い、利用時にも手間と時間を要するのが常であった。さ
らに、これらの問題点に鑑み、筋押しなどで折り代を形
成しておき、利用時にハンカチを載せて折り畳めば収納
状態にできる平面状のハンカチ収納ケースも提案・提供
されるに至り、製造過程の煩雑さを大きく低減した。し
かし、利用に際しては、折り畳み収納が煩雑で一定以上
の経験を要したり、折り畳み収納時の安定性を欠き粘着
テープ止めを要するなど、克服し解決すべき多くの問題
が残されている。

本考案は、従来提案・提供されていた平面状の折り畳
み式のハンカチ収納ケースに改良を加え、利用時の折り
畳み収納が何人でも容易になし得、粘着テープなどの補
助的な手段を用いることなくケースそれ自体で安定した
収納を確保することができる新規なハンカチ収納ケース
を提供することを目的とする。

具体的には、平面状のケース基体に設けられる折り畳
み挟支用の折り代のうち、一方側縁辺側に位置し他方側
縁を挿んで収納・保持する折り代を二重折り代とすると
ともに、当該部分に挿入を助ける補助片を設けたハンカ
チ収納ケースを提供しこれによって前記の目的を達する
ものである。

以下、図面に基づいて本考案に係るハンカチ収納ケー
スの一実施例を説明する。

図示実施例は、適厚の台紙を裁断して得られた厚紙材
からなる略方形のハンカチ収納ケースであり、折り線部
ａを介して横手方向に半折可能に形成したケース基体１
と、当該ケース基体１の上下の縁辺部に折り線部ｃ、
ｃ′を介して設けた折り代２、２′、３、３′と、当該
ケース基体１の側縁辺部の一方側に折り線部ｂを介して
設けた折り代４と、当該折り代４に折り線部ｄを介し且
つ前記折り線部ｃ、ｃ′に沿って開放縁側から折り線部
ｄとの交点に至る切り欠きを加えることで設けた二重折
り代４′と、この二重折り代４′を切り欠き形成する結
果として同時に形成される補助片６、６′とからなる。
ここで、ケース基体１は展開状態の表面に通常状態（通
常は二つ折り乃至三つ折り、小形では展開状態も可）の
ハンカチを載置するに足る面積を有し、また、このケー
ス基体１に折り線部ａ、ｂ、ｃ、ｃ′を介して設けられ
た折り代２、２′、３、３′、４のそれぞれは、これを
ハンカチ載置面側に折り返すことで載置されたハンカチ
を挟支するに足る面積と位置・形状を有するように形成
されている（折り代４は、折り線部ｄを介して二重折り
代４′を有してなるが、この二重折り代４′を折り代４
と同じ順方向に折り返した状態でハンカチを挟支するに
足る面積を有するものとする）。

本考案に係るハンカチ収納ケースは、以上の構成を有
してなるものであるから、ケース基体１の表面にハンカ
チを載置した上で、折り代２、２′、３、３′を折り返
し、その後に二重折り代４′を折り返した折り代４を折
り返す（二重折り代４′が折り込まれる形になる）こと
でハンカチを挟支し、とともに、前記ケース基体１をハ
ンカチ載置面を内側にして横手方向に半折し、その開放
縁側（折り代を持たない側）を二重折り代４′を折り込
んで折り返された折り代４と補助片６、６′の間隙に挿
入することによってハンカチを安定的に収納することが
できる。

ここで、折り返された折り代４の内側に折り込まれて
位置する二重折り代４′は、折り方向と反対方向への力
を有しハンカチ載置面を強く押圧するから、収納時に於
けるハンカチの挟支がより安定する。

また、収納時に二重折り代４′を折り込んだ折り代４
の折り返し部分に挿入されるケース基体１の開放縁も、
内側に折り込まれた二重折り代４′によって強く押圧挟
支されるから、収納状態の安定性も大きく向上し、通常
利用に於て挿入された開放縁が折り返された折り代４か
ら容易に脱落することもない。したがって、従来のこの
種ケースにとって不可避であるとされた粘着テープなど
補助的手段による収納安定の必要がない。

さらに、本考案に於ては、折り代４の開放縁側から折
り線部ｃ、ｃ′に沿って折り線部ｄとの交点に至る切り
欠きを加えて二重折り代４′を設けているから、二重折
り代４′と同時に独立した補助片６、６′（二重折り代
４′から独立し折り代３、３′に連続位置する）が形成
されている。したがって、利用時には折り返された折り
代４の下側から補助片６、６′が突出位置することにな
り、半折したケース基体１の他方側縁の開放縁を折り代
４と補助片６、６の間隙に容易且つ確実に挿入する際の
優れたガイドとして機能することになる。

加えて、ハンカチ収納ケースを用いる際には、メッセ
ージカードや葉書などを挿入して添えることが多いが、
これらも粘着テープ止めなどに煩わされることなく補助
片６、６′をガイドとして容易且つ確実に挿入でき、折
り込まれた二重折り代４′によって安定的且つ確実に挟
支される。

また、ケース基体１の適宜位置に通孔５を設ければ、
収納されたハンカチを収納状態のまま視認することもで
きる。

さらに、本考案に係るハンカチ収納ケースに於ては、
ケース基体１と折り代２〜４′からなる外形に特異な形
状を要求せず、切り欠きも最小限には二重折り代４′を
形成するために必要な二箇所のみで足り、折り線部を明
示するための筋押しの処理も不可欠ではないから、従来
のこの種のケースに比してその製造も著しく簡便であ
る。

尚、図示実施例では、ハンカチ収納ケースの素材とし
て適厚の厚紙を用いたが、その素材に限定がないことは
無論である。

また、図示実施例では、ケース基体１の上下の縁辺部
に折り代を設けるに当たり、折り線部ａに沿って開放縁
側から折り線部ｃ、ｃ′との交点に至る切り欠きを加え
て折り代２、３と２′３′を分割したが、この切り欠き
を除き、折り代２、３と２′３′を一体に連設すること
を排除するものではない。

以上の通り、本考案によれば、美麗且つ安定的なハン
カチの収納を確保し、簡便且つ廉価に製造できる新規な
ハンカチ収納ケースを実現することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第３図は、本考案に係るハンカチ収納ケース
の一実施例を示す平面図である。 図中の主要な符号 1:ケース基体 ２、２′、３、３′、4:折り代 ４′：二重折り代 ６、６′：補助片 ａ、ｂ、ｃ、ｃ′、d:折り線部

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】折り線部ａを介して横手方向に半折可能に
   形成した方形のケース基体１と、当該ケース基体１の上
   下縁辺部に折り線部ｃ、ｃ′を介して設けた折り代２、
   ２′、３、３′と、当該ケース基体１の側縁辺部の一方
   側に折り線部ｂを介して設けた折り代４と、当該折り代
   ４に折り線部ｄを介し且つ前記折り線部ｃ、ｃ′に沿っ
   て開放縁側から折り線部ｄとの交点に至る切り欠きを加
   えて設けた二重折り代４′並びに補助片６、６′とから
   なり、ケース基体１上にハンカチを載置して折り代２、
   ２′、３、３′で折り返し挟持した後、二重折り代４′
   を折り返した折り代４で折り返し挟持するとともに、前
   記ケース基体１をハンカチ載置面を内側にして横手方向
   に半折し、その開放縁側を二重折り代４′を伴って折り
   返された折り代４と補助片６、６′の間隙に補助片６、
   ６′をガイドとして挿入することによってハンカチを安
   定的に収納するよう構成してなること、を特徴とするハ
   ンカチ収納ケース。