JP2525010Y2 - 一方向クラッチ - Google Patents

一方向クラッチ

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JP2525010Y2
JP2525010Y2 JP8008291U JP8008291U JP2525010Y2 JP 2525010 Y2 JP2525010 Y2 JP 2525010Y2 JP 8008291 U JP8008291 U JP 8008291U JP 8008291 U JP8008291 U JP 8008291U JP 2525010 Y2 JP2525010 Y2 JP 2525010Y2
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JP
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planetary gear
way clutch
inner ring
rotor
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一貴 小泉
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、一方向クラッチに関
し、特に、負荷側から駆動側が回されることを防止する
際に用いるのに適する逆転防止用一方向クラッチに関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、動力伝達系に用いられるクラッ
チに於いて、駆動軸が正逆転するときに一方向だけに回
転トルクを伝達する一方向クラッチがあり、種々の装置
に用いられている。例えばファクシミリに於いて連続紙
を使用する場合、互いに間隔をおいて設けられた第1及
び第2のローラを用いて紙を搬送するようにし、両ロー
ラ間に設けたカッタにて適宜カットして、印字された紙
を排出すると共に、カットされて残った未使用紙側の先
端を定位置まで戻すようにしたものがある。このとき、
紙をカットする時にカッタの排紙側の第2のローラに掛
かっている紙が一瞬引き戻されるため、紙を円滑に排出
することができないという問題が生じる。そこで、第2
のローラに一方向クラッチを設けて上記逆転を防止する
と良い。
【0003】ところで、一方向クラッチには種々の構造
のものがある。例えば、一端を駆動軸に固定したコイル
ばねの他端部を被駆動軸に巻回して、正転側にはコイル
ばねが巻き付いてトルクが伝達され、逆転側には緩むた
め自由回転し得るラップスプリング式一方向クラッチが
ある。この構造のものでは、コイルばねの巻き付けられ
た軸線方向長さにより伝達トルク容量が決まるため、容
量を大きくするためには、軸線方向長さが長くなるた
め、クラッチ全体が大型化するという問題がある。更
に、軸の外周面とコイルばねとの嵌合精度を高精度化す
る必要があるばかりでなく、非伝達側に回転する場合で
あっても、初期巻き付け力により、或る程度の伝達トル
クが生じるという問題がある。
【0004】また、例えば内輪の外周面と外輪の内周面
との一部を周方向に於いて互いに近づくようにし、その
間にばね付勢されたころを介装して、正転側にはばね付
勢力に抗してころが移動して両輪間にかみ合ってトルク
が伝達され、逆転側にはころが自由になるころ式一方向
クラッチがある。この構造のものでは、ころと各内外周
面との間の精度を高精度化する必要があり、かつ複数の
ころを用いた場合に同数のばねを必要とする。また、例
えば実公昭56−23764号公報にはダンパとして用
いたものが開示されており、ばねを設けていないが、両
輪間に充填する高粘性オイルを必要としたり、密閉構造
にしなければならない。そのため、ころ式一方向クラッ
チでは、製造コストが高騰化するという問題がある。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】このような従来技術の
問題点に鑑み、本考案の主な目的は、トルクの伝達が行
われない自由回転時には比較的抵抗を小さくし得ると共
に、製造コストを低減し得る一方向クラッチを提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような目的は、本考
案によれば、内歯を有する外輪と、前記外輪に同軸かつ
回動自在に受容され、かつ凹設部を外周に有する内輪
と、前記凹設部に回転自在に受容されかつ前記内歯に噛
合する遊星歯車とを有し、前記外輪に対する前記内輪の
正転時には該正転に伴って前記遊星歯車が前記凹設部内
にて回転可能であり、前記内輪の逆転時には前記両輪間
でトルク伝達させるべく、該逆転に伴って回転しようと
する前記遊星歯車の歯の一部と係合し得るように、前記
内輪の外周面と前記凹設部とを互いに接続する部分が一
部切除されていることを特徴とする一方向クラッチを提
供することにより達成される。
【0007】
【作用】このようにすれば、内輪の正転時には、外輪の
内歯に噛合しつつ遊星歯車が凹設部内にて回転するた
め、両輪間でトルクが伝達されず、両輪が互いに自由回
転し得ると共に、内輪の逆転時には、外輪の内歯に噛合
している遊星歯車の歯の一部が、内輪の外周面と凹設部
とを接続する部分に設けられた切除部と係合するため、
両輪が結合状態になって両輪間でトルクが伝達される。
【0008】
【実施例】以下、本考案の好適実施例を添付の図面を参
照して詳しく説明する。図1は、本考案に基づく一方向
クラッチ1が適用されたファクシミリの紙送り機構の一
部を模式的に示す斜視図である。図1に於いてロール状
に巻き付けられた連続紙2を引き出して上方へ搬送する
ために、互いに所定の間隔をおいて第1及び第2のロー
ラ3・4と各対向押しつけローラ5・6とが配設されて
おり、第1及び第2の駆動ローラ3・4が、図示されな
いモータにより適宜駆動されるようになっている。ま
た、両駆動ローラ3・4間にはカッタ7が設けられてお
り、連続紙2を1頁の印字終了ごとに所定の長さに切断
するようになっている。
【0009】上記搬送構造に於いて、上方の第2の駆動
ローラ4と図示されないモータとの間の動力伝達系には
一方向クラッチ1が設けられている。この一方向クラッ
チ1は、連続紙2をカットする際にカッタ7の下流側の
連続紙2が引き戻されることにより、紙の排出が円滑に
行われなくなることを防止するために設けられている。
【0010】図2は、一方向クラッチ1の図1に於ける
矢印II線方向からその端面カバー8を除去して見た正面
図であり、図3は、図2の矢印III−III線に沿って見た
側断面図である。図示されないモータに連結された駆動
軸9の遊端部にはD字状断面をなす嵌合部10が形成さ
れており、内輪としてのロータ11が、その中心部に形
成された補完的形状をなす嵌合孔12を嵌合部10に嵌
装して、駆動軸9に一体的に取り付けられている。ロー
タ11の駆動軸9基端側に同軸的に設けられたボス部1
3の外周面には、外輪としてのギア体14の環状ボス部
15が回動自在に外嵌されている。このギア体14は、
ロータ11の外周面を外囲するようにされており、その
ロータ11の外周面に対向する内周面には内歯16が全
周に亘って形成されている。
【0011】ロータ11の外周部には半径方向外向きに
凹設された円弧状の凹設部17が等ピッチ間隔で3個所
に設けられている。これら凹設部17には遊星歯車18
がそれぞれ回転自在に受容されており、各遊星歯車18
が内歯16に噛合している。ギア体14の駆動軸9遊端
側の開口部には、中心部に環状ボス部19を有する円板
状の前記した端面カバー8が、ギア体14の上記開口部
の内周面に等ピッチ間隔で4個所に設けられた凸部に弾
発的に係合して固設されている。この端面カバー8の環
状ボス部19が、駆動軸9の遊端部の外周面に対して回
動自在に嵌装されており、上記した環状ボス部15と共
働して、ロータ11に対してギア体14が回動自在であ
る。
【0012】ロータ11の逆転方向としての図2に於け
る矢印Aの向きにロータ11が回転する際に遊星歯車1
8を押すようになる凹設部17の一方の側面部21は、
遊星歯車18を回転させるべく遊星歯車18の歯先を円
滑に案内し得るように、凹設部17の円弧状底面部から
内歯16の歯先円の近傍に至るように形成されている。
従って、矢印Aの向きにロータ11が回転するときに
は、側面部21により押された遊星歯車18が、矢印B
の向きに回転するように、遊星歯車18の内歯16から
離脱する歯が側面部21により好適に捕捉される。その
ため、凹設部17内にて遊星歯車18が容易に回転し
て、ロータ11とギア体14との間にトルクが伝達され
ない。
【0013】ロータ11の逆転方向としての矢印Cの向
きにロータ11が回転するときに遊星歯車18を押すこ
とになる凹設部17の側面部21とは相反する側には、
凹設部17とロータ11の外周面とを互いに接続する部
分を切除してなる切除部22が設けられている。従っ
て、矢印Bの向きにロータ11が回転するときには、図
4に示されるように、矢印Dの向きに遊星歯車18が回
転しようとするが、切除部22に遊星歯車18の歯の一
部が係合して、内歯16と切除部22との間にて遊星歯
車18がロック状態になるため、ロータ11とギア体1
4とが結合状態になり、両者間にトルクが伝達される。
紙が引き戻される向きである図2に於ける矢印Aの向き
にギア体14が回転すると、相対的にロータ11が矢印
Cの向きに回転することになるため、上記したようにロ
ータ11とギア体14とが結合状態になって、駆動軸9
の逆転が防止され、カット時に紙が引き戻されることを
防止し得る。
【0014】尚、本実施例では、ローラの逆転防止のた
めの一方向クラッチについて示したが、本考案はこれに
限ることなく、ダンパなどの一方向制御機構に用いるこ
とができる。このダンパとして用いる場合には、ギア体
14とロータ11との間及び端面カバー8とロータ11
との間にそれぞれ粘性オイルを充填することにより、ギ
ア体14と駆動軸9との間のトルク伝達を緩衝させるこ
とができる。
【0015】
【考案の効果】このように本考案によれば、外輪に対す
る内輪の正転時には遊星歯車が内歯に噛合しつつ回転す
るため、容易に回転し、その回転抵抗が小さいと共に、
例えばころ式一方向クラッチに於けるかみあい部品とし
てのころを付勢するばね部材などを必要としないため、
部品及び製造コストを低減し得るなど、その効果は極め
て大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に基づく一方向クラッチが適用されたフ
ァクシミリの紙送り機構の一部を模式的に示す斜視図。
【図2】一方向クラッチの図1に於ける矢印II線方向か
ら端面カバーを除去して見た正面図。
【図3】図2の矢印III−III線に沿って見た側断面図
【図4】トルク伝達状態を示す図2に対応する図。
【符号の説明】
1 一方向クラッチ 2 連続紙 3 第1のローラ 4 第2のローラ 5・6 対向押しつけローラ 7 カッタ 8 端面カバー 9 駆動軸 10 嵌合部 11 ロータ 11a 外周面 12 嵌合孔 13 ボス部 14 ギア体 15 環状ボス部 16 内歯 17 凹設部 18 遊星歯車 19 環状ボス部 21 側面部 22 切除部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内歯を有する外輪と、前記外輪に同軸か
    つ回動自在に受容され、かつ凹設部を外周に有する内輪
    と、前記凹設部に回転自在に受容されかつ前記内歯に噛
    合する遊星歯車とを有し、前記外輪に対する前記内輪の
    正転時には該正転に伴って前記遊星歯車が前記凹設部内
    にて回転可能であり、前記内輪の逆転時には前記両輪間
    でトルク伝達させるべく、該逆転に伴って回転しようと
    する前記遊星歯車の歯の一部と係合し得るように、前記
    内輪の外周面と前記凹設部とを互いに接続する部分が一
    部切除されていることを特徴とする一方向クラッチ。
JP8008291U 1991-09-05 1991-09-05 一方向クラッチ Expired - Lifetime JP2525010Y2 (ja)

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