JP2524667Y2 - 2サイクルエンジン搭載の自動2輪車の排気装置 - Google Patents

2サイクルエンジン搭載の自動2輪車の排気装置

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JP2524667Y2
JP2524667Y2 JP1990044147U JP4414790U JP2524667Y2 JP 2524667 Y2 JP2524667 Y2 JP 2524667Y2 JP 1990044147 U JP1990044147 U JP 1990044147U JP 4414790 U JP4414790 U JP 4414790U JP 2524667 Y2 JP2524667 Y2 JP 2524667Y2
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cylinder
exhaust pipe
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伸二 首藤
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Kawasaki Jukogyo KK
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案はV型2サイクルエンジンを搭載した自動2
輪車の排気装置に関するものである。
〔従来の技術〕
従来より、V型エンジンを搭載した自動2輪車が知ら
れている(たとえば、特開昭60−50231号公報参照)。
この種の自動2輪車の一例を第9図に示す。
第9図において、自動2輪車の車体の中央部には、ク
ランク軸(図示せず)の軸方向を車体の幅方向に設定し
て、2つのシリンダ51,52を上下に振り分けたV型エン
ジン50が搭載されている。このV型エンジン50は2サイ
クルエンジンであり、各シリンダ51,52に接続された排
気管53,54は、排気口(図示せず)に近い部分に膨張室5
7,58を備えている。
V型エンジン50を搭載した自動2輪車は、一般に、ピ
ストン(図示せず)の慣性力を打ち消し合うので、乗り
心地が良く、また、2つのシリンダ51,52が上下に振り
分けられていることから、エンジンの車幅方向の寸法が
コンパクトになる。また、2サイクルエンジンは、排気
口に近い部分に膨張室57,58を設けることにより、出力
および燃費が向上する。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところが、上記従来技術では、両排気管53,54が斜め
下方から後方に導かれているので、下方のシリンダ52に
接続された排気管54が、もう一方の排気管53よりも短く
なるから、短い排気管54がその性能を十分に発揮できな
い場合がある。
この考案は上記従来の課題に鑑みてなされたもので、
V型2サイクルエンジンの各排気管の長さを十分に長く
することができる自動2輪車の排気装置を提供すること
を目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、この考案は、まず、V型
サイクルエンジンの各シリンダの排気口が、エンジンの
Vバンクの内側に向かって互いに対向するように略対称
に配置されて開口している。下方の第1シリンダに接続
された第1排気管は、前方から上方に曲げられて後方に
導かれ、第1排気管の膨張室は第2シリンダの上方に配
置されている。上方の第2シリンダに接続された第2排
気管は、第1シリンダの下方から後方へ導かれ、第2排
気管の膨張室はチェンジペダルの下方近傍に配置されて
いる。
〔作用〕
この考案によれば、V型2サイクルエンジンの各シリ
ンダの排気口が、Vバンクの内側に向かって互いに対抗
するように略対称に配置されて開口しているので、下方
の第1シリンダの排気口は前方に向かって開口する。こ
の前方に開口する排気口に接続された第1排気管は、前
方から上方に曲げられて後方に導かれているので、エン
ジンから直接後方に導出されておらず、エンジンの回り
を大きく迂回してから後方に導かれている。
〔実施例〕
以下、この考案の実施例を図面にしたがって説明す
る。
第1図ないし第4図は第1の実施例を示す。
第1図において、自動2輪車の車体の中央部には、た
とえば2気筒のV型2サイクルエンジン10が搭載されて
いる。このエンジン10には、エアクルーナ13からキャブ
レタ14およびクランクケース15の吸気通路16を経由し
て、第2図のクランク室17に、吸気Aが上方から斜め前
方Fに向かって導入される。なお、26はリードバルブで
ある。
上記エンジン10は、いわゆる90°Vになっており、下
方の第1シリンダ11および上方の第2シリンダ12が、吸
気通路16に対して互いに対称な形状になっている。各シ
リンダ11,12の排気口21,22は、エンジン10のVバンクの
内側に向かって互いに対抗するように略対称に配置され
て開口している。つまり、第2シリンダ12よりも下方に
配置された第1シリンダ11の排気口21は、前方Fに向か
って開口し、第2シリンダ12の排気口22は、斜め後方B
の下方に向かって開口している。さらに、第2図に示す
ように、各シリンダ11,12の中心軸61,62がクランク軸18
の回転中心軸60で交わってなすバンク角を2等分する対
称軸63に対して、各シリンダ11,12の排気口21,22が対向
するよう略対称に配置されている。上記両シリンダ11,1
2は、クランク軸18よりも下方に配置されている。この
クランク軸18は、第3図に示す車体の幅方向Dに、その
軸方向が設定されている。
前部のヘッドパイプ19(第1図)には、後方Bに向か
って延びる2叉状のメインチューブ20が溶着されてい
る。メインチューブ20,20の間には、エアクリーナ13お
よびキャブレタ14が配置されている。
第1図のように、上記メインチューブ20の後方Bに
は、上シートレール23および下シートレール24が配置さ
れている。上シートレール23には運転者シート25が支持
されており、運転者シート25に搭乗した運転者Rは、フ
ットレスト27に足を載せて、チェンジペダル28を操作す
る。
メインチューブ20の前部の下方には、エンジン10から
離れた前方Fに、ラジエータ29が配置されている。メイ
ンチューブ20の上方には、燃料タンク30が配置されてい
る。
上記第1シリンダ11は車体の幅方向D(第3図)の左
側に配置されている。一方、第2シリンダ12は車体の幅
方向D(第3図)の右側に配置されている。
上記第1シリンダ11に接続された第1排気管31は、前
方Fから上方へ向かって曲げられているとともに、第3
図のように、メインチューブ20の外側に向かって延び
て、径大な膨張室32が第1図の第2シリンダ12の上方近
傍に配置されている。上記第1排気管31は、上記膨張室
32に連通するテールパイプ33が、大きく斜め下方に下り
ながら後方Bに延びて、チェンジペダル28およびフット
レスト27の下方近傍を通って後方Bに導かれている。
上記第2シリンダ12に接続された第2排気管34は、斜
め下方に延びて第1シリンダ11の下方近傍を通り、径大
な膨張室35がチェンジペダル28の下方近傍に配置されて
エンジン10の後方Bにおいて斜め上方に向かって延び、
後方Bに導かれている。なお、36,37はサイレンサであ
る。
上記構成において、下方の第1シリンダ11は、上方の
第2シリンダ12よりも、車体の後方Bに配置される。そ
のため、第1シリンダ11の排気口21を、エンジン10のV
バンクの外側,つまり車体の後方Bに向け、かつ、第1
排気管31を後方Bへ直接導出すると、第1排気管31の長
さを十分に確保できない。これに対し、この考案は、下
方の第1シリンダ11の排気口21が、Vバンクの内側、つ
まり車体の前方Fに向かって開口しており、この前向き
の排気口21に連通する第1の排気管31が、前方Fから上
方へ曲げられて後方Bに導かれている。そのため、第1
排気管31は、エンジン10の回りを大きく迂回しているの
で、排気管としての性能を発揮できる十分に長いものと
なる。
ところで、上方の第2シリンダ12の排気口22を、エン
ジン10のVバンクの外側、つまり車体の斜め上方の前方
Fに向け、かつ、第2排気管34をエンジン10の上方から
後方Bに導出すると、第2排気管34の膨張室35が運転R
の脚部と干渉するおそれがある。これに対し、この考案
は、上方の第2シリンダ12の排気口22がVバンクの内側
に向かって開口しており、この排気口22に連通する第2
排気管34がエンジン10の下方を通って後方に導かれてい
る。そのため、第2排気管34の膨張室35は運転者Rと干
渉しない。一方、第1排気管31はエンジン10の上方を通
っているものの、下方の第1シリンダ11に接続されてい
るので、径大な膨張室32が運転者Rから離れた前方Fに
配置されるので、運転者Rと干渉しない。
また、この実施例では、第1排気管31の膨張室32の後
部が、チェンジペダル28およびフットレスト27の下方に
向かって斜め下方に延びているから、運転者Rの脚部と
干渉しない。
また、この考案は、第1排気管31の膨張室32がエンジ
ン10の上方近傍に配置されているので、第4図に示すよ
うに、径大な膨張室32が上部に配置されて、バンク角θ
を大きくすることができる。
第5図および第6図は第2の実施例を示す。
この実施例では、第5図の下方の第1シリンダ11が車
体の幅方向D(第6図)の右側に配置されている。上方
の第2シリンダ12は、車体の幅方向D(第6図)の左側
に配置されている。
上記第1シリンダ11に接続された第1排気管31は、前
方Fから上方へ向かって曲げられているとともに、第6
図のように、メインチューブ20の外側に向かって延び、
さらに、径大な膨張室32がラジエータ29とキャブレタ14
との間を車体の幅方向Dに横切るように曲げて配置され
ている。第1排気管31のテールパイプ33は、メインチュ
ーブ20の外側に導出されて、後方Bに導かれている。
第5図の第2シリンダ12に接続された第2排気管34
は、第6図のように、車体の幅方向Dの左側から、緩や
かに右側へ曲げられながら後方Bへ導かれて、シートレ
ール23,24の外側へ導出されている。
なお、その他の構成は第1の実施例と同様であり、同
一部分または相当部分に同一符号を付して、その詳しい
説明を省略する。
第2の実施例によれば、各排気管31,34が車体の幅方
向Dに交差するように曲げられて配置されているから長
くなる。特に、第1排気管31がラジエータ29とキャブレ
タ14との間を車体の幅方向Dに横切っているから、より
一層長くなる。
第7図および第8図は第3の実施例を示す。
この実施例の場合、第7図の第1シリンダ11に接続さ
れた第1排気管31は、膨張室32の後部が水平に後方Bへ
延び、テールパイプ33が下シートレール24に沿って斜め
上方の後方Bに導出されている。上記テールパイプ33
は、第8図のように、チェンジペダル28の上方におい
て、シートレール23,24の内側に曲げられ、図示しない
運転者の脚部との干渉が防止されている。
なお、その他の構成は、第1の実施例と同様であり、
同一部分または相当部分に同一符号を付して、その説明
を省略する。以上のように、上記各実施例では、第1お
よび第2排気管31,34は、上記のような配置により、そ
れぞれエンジン10の上下のスペースを有効に利用でき
る。ところで、上記各実施例では、第2図の両シリンダ
11,12が、共に、クランク軸18よりも下方に配置されて
いたが、こん考案では少なくとも下方の第1シリンダ11
がクランク軸18よりも下方に配置されていればよい。ま
た、上記各実施例では2気筒のエンジン10について説明
したが、この考案は3気筒以上のエンジンについても適
用できる。
〔考案の効果〕
以上説明したように、この考案によればV型2サイク
ルエンジンの各シリンダの排気口が、エンジンのVバン
クの内側に向かって開口し、かつ、下方の第1シリンダ
に接続された排気管が、前方から上方に曲げられて後方
に導かれているので、第1排気管がエンジンの周りを迂
回して配置されているから、第1排気管を十分に長くで
きるとともに、第1排気管の膨張室が第2シリンダの上
方に配置されるので運転者の脚部と干渉しない。また、
第1排気管の膨張室はエンジンの上方に配置されるの
で、バンク角を大きくすることができる。また、各排気
管は、エンジンの上下にそれぞれ導かれるので、それぞ
れエンジンの上下のスペースを有効に利用できる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の第1の実施例を示す自動2輪車の概
略側面図、第2図はV型2サイクルエンジンの主断面
図、第3図は排気管を示す平面図、第4図は同背面図、
第5図は第2の実施例を示す自動2輪車の概略側面図、
第6図は排気管を示す平面図、第7図は第3の実施例を
示す自動2輪車の概略側面図、第8図は排気管を示す平
面図、第9図は従来例を示す自動2輪車の概略側面図で
ある。 10…V型2サイクルエンジン、11…第1シリンダ、12…
第2シリンダ、18…クランク軸、21,22…排気口、28…
チェンジペダル、31…第1排気管、32…第1排気管の膨
張室、34…第2排気管、35…第2排気管の膨張室、B…
後方、D…車体の幅方向、F…前方。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】クランク軸の軸方向が車体の幅方向に設定
    されたV型2サイクルエンジンを搭載し、かつ、少なく
    とも1つのシリンダが上記クランク軸よりも下方に配置
    された2サイクルエンジン搭載の自動2輪車の排気装置
    であって、各シリンダの排気口がエンジンのVバンクの
    内側に向かって互いに対向するように略対称に配置され
    て開口するとともに、下方の第1シリンダに接続された
    第1排気管が前方から上方に曲げられて後方へ導かれ、
    上記第1排気管の膨張室が第2シリンダの上方に配置さ
    れ、第2シリンダに接続された第2排気管が第1シリン
    ダの下方から後方へ導かれ、上記第2排気管の膨張室が
    チェンジペダルの下方近傍に配置されている2サイクル
    エンジン搭載の自動2輪車の排気装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6045227U (ja) * 1983-09-06 1985-03-30 本田技研工業株式会社 自動二輪車における前後v型エンジンの排気口構造
JPH01114585A (ja) * 1987-10-28 1989-05-08 Suzuki Motor Co Ltd 自動二輪車用エンジンの排気装置

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