JP2524539B2 - ビデオ装置のトラッキング制御系包絡線検波回路 - Google Patents

ビデオ装置のトラッキング制御系包絡線検波回路

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JP2524539B2 JP2152284A JP15228490A JP2524539B2 JP 2524539 B2 JP2524539 B2 JP 2524539B2 JP 2152284 A JP2152284 A JP 2152284A JP 15228490 A JP15228490 A JP 15228490A JP 2524539 B2 JP2524539 B2 JP 2524539B2
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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、ビデオ装置のトラッキング制御系包絡線
検波回路に関し、詳しくは、VTR(ビデオテープレコー
ダ)において、再生されたFM音声信号やFM映像信号を包
絡線検波し、ヘッドのトラッキング制御信号として利用
する場合にヘッド切替えノイズ(あるいはドラム切替え
ノイズ)による制御系の誤動作を防止することができる
ような包絡線検波回路の改良に関する。
[従来の技術] ハイファイ方式のVTRでは、映像ヘッドと音声ヘッド
が共通に回転シリンダ上に配置されていて、映像信号と
音声信号とをFM変調してテープの映像トラックに記録
し、それぞれを復調して映像信号やL,Rの音声信号を得
ている。そして、再生されたFM映像信号やFM音声信号を
包絡線検波し、この包絡線検波信号を用いてヘッドトラ
ッキング制御を行っている。
[解決しようとする課題] この種のトラッキング制御回路でのトラッキング制御
のコントローラは、通常、FM音声信号を包絡線検波した
信号とFM映像信号を包絡線検波した信号を利用してトラ
ッキング制御を行うが、ヘッド数に応じて行われるヘッ
ド切替えパルスのノイズが包絡線検波出力に重畳され、
しかも、それが検波出力電圧保持用のコンデンサを充電
する側に現れるために、それにより検波出力値に大きな
山を生じ、それがコントローラ側のトラッキング制御演
算結果に影響を与えてトラッキングミスの一因となって
いる。
この発明は、このような従来技術の問題点を解決する
ものであって、ヘッド切替えノイズによる誤動作を防止
することができるビデオ装置のトラッキング制御系包絡
線検波回路を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] このような目的を達成するためのこの発明の包絡線検
波回路の特徴は、FM音声信号あるいはFM映像信号を包絡
線検波する包絡線検波回路の出力信号を発生するコンデ
ンサの出力側端子と接地ラインとの間に挿入されたスイ
ッチ回路と、ヘッド切替え信号を受けてこのスイッチ回
路をヘッド切替えタイミングに応じて所定期間の間“O
N"させるスイッチ駆動回路とを備えていて、所定期間が
トラッキング制御のための信号としての検波出力に影響
を与えない期間に設定されているものである。
[作用] このように、包絡線検波回路の出力をヘッド切替えノ
イズの発生タイミングに合わせて検波出力を接地レベル
にクランプするようにしているので、ヘッド切替えノイ
ズが発生している期間の間、包絡線検波出力を保持する
コンデンサが前記のノイズによる充電の影響を受けな
い。
しかも、接地レベルにクランプすることで、検波出力
信号のレベルとヘッド切換えパルスのノイズレベルとの
差が大きい場合でも検波出力を発生するコンデンサの電
荷を短期間に放電させることができ、かつ、短期間で検
波出力を元に回復させることができる。したがって、ト
ラッキング制御に対する応答性が早くなり、かつ、その
追従性がよくなる。
その結果、ヘッド切替えノイズにより高い側に電圧が
シフトしないで済むことから、包絡線検波出力に応じて
トラッキング制御の演算をするコントローラ側の演算に
誤りが発生し難く、より応答性がよく正確なトラッキン
グ制御が実現できる。
[実施例] 以下、この発明の一実施例について図面を参照して詳
細に説明する。
第1図は、この発明のビデオ装置のトラッキング制御
系包絡線検波回路を中心とするブロック図であり、第2
図は、その出力波形の説明図である。
第1図において、10は、FM音声信号によるトラッキン
グ制御系であり、音声ヘッド11により磁気テープのトラ
ックから読取られて再生されたFM音声信号は、入力アン
プ(あるいはアンプ+BPF(バンドパスフィルタ),AM
P)12を介して包絡線検波回路(DET)13に加えられる。
包絡線検波回路13の検波出力は、トラッキング制御信号
として後段の出力アンプ(AMP)14へ出力され、出力ア
ンプ14の出力がA/D変換回路(A/D)15を介してCPU16等
のトラッキング制御を行うコントローラへと送出され
る。
同様に、20は、FM映像信号によるトラッキング制御系
であり、FM映像信号は、音声ヘッド21により磁気テープ
のトラックから読取られて再生され、入力アンプ(ある
いはアンプ+BPF(バンドパスフィルタ),AMP)22を介
して包絡線検波回路(DET)23に加えられる。包絡線検
波回路23の検波出力は、トラッキング制御信号として後
段の出力アンプ(AMP)24へ出力され、同様に出力アン
プ24の出力がA/D変換回路(A/D)25を介してCPU16へと
送出される。
CPU16側のトラッキング制御の仕方は、例えば、ま
ず、FM音声信号の包絡線検波信号を映像トラックの複数
点でサンプリングしてそれらの平均値と基準レベルとを
比較してトラッキング制御を行い、その後にFM映像信号
の包絡線検波信号を同様にサンプリングしてそれらの平
均値と基準レベルと比較してトラッキング制御をすると
いうように、FM音声信号とFM映像信号の両者を利用して
制御を行ったり、この両者をともにサンプリングしてそ
の平均値を算出してトラッキング制御を行うなど、種々
の制御が行われている。
ここで、包絡線検波回路13は、検波回路1とスイッチ
回路2、そしてタイミング回路3とで構成され、ヘッド
からの再生信号を受ける入力13aとヘッド切替えパルス
を受ける入力13b、そして出力13cを有していている。包
絡線検波回路23も同様に検波回路と、スイッチ回路、そ
してタイミング回路とで構成される同様な回路である。
これらの動作は同様であるので、以下は、FM音声信号に
よるトラッキング制御系の検波回路13について説明し、
包絡線検波回路23についてはその構成と動作の説明を割
愛する。
検波回路1は、ダイオードDと検波出力電圧保持用の
コンデンサC、抵抗Rからなる、いわゆる、包絡線検波
回路であり、その出力13c側がスイッチ回路2を介して
接地ライン(GND)5に接続されている。
スイッチ回路2は、タイミング回路3の出力で“ON/O
FF"され、タイミング回路3は、スイッチ回路2の駆動
回路になっていて、入力されるパルスの立上がり及び立
下がりでパルスを発生するワンショット回路で構成され
ている。この回路は、ヘッド切替パルス発生回路4から
ヘッド切替えパルスを入力13bを介して受け、外付けコ
ンデンサCsによりそのパルス幅が設定可能な所定のパル
ス幅のパルスを発生する。なお、後段の制御側に影響を
与えないような検波出力を得るために、タイミング回路
3の出力パルスの幅は、ここでは、数十μsecに設定さ
れている。
ヘッド切替パルス発生回路4で発生するヘッド切替え
パルス7は、第2図の(b)に示されるように、ヘッド
の動作期間に対応してHIGHレベル(以下“H")とLOWレ
ベル(以下“L")とを交互に繰り返し、それぞれの期間
に対応するヘッドを録画状態のときには録画側の回路
に、再生状態のときには再生側の回路に接続するスイッ
チ回路を切替えるパルスである。
次に、全体的な動作を説明すると、第2図の(a)に
示すように、音声ヘッド11により再生された再生FM音声
信号6には、ヘッド切替えパルス7の“H",“L"の変化
に対応してそれぞれの立上がり及び立下がりでヘッド切
替えノイズ6aが発生し、それが重畳されている。
そこで、これを検波回路1で検波したときには、同図
(b)のヘッド切替えパルス7の立上がり及び立下がり
のタイミングのそれぞれにおいてタイミング回路3が数
十μsecの幅の“ON"パルス8(同図(c)参照)を発生
する。このパルス8が発生している期間の間スイッチ回
路2が“ON"状態となって、検波回路1の出力13cの電位
を接地レベル(GND)に落とす。
その結果、同図(d)に示すように、ノイズが発生し
ている数十μsec程度の間、検波回路1の出力が接地電
位となる出力波形9が得られる。
同図(e)は、これに対して従来の検波出力波形9aを
示すものであり、ヘッド切替えノイズ5aが重畳すると検
波出力波形9aは、包絡線検波回路のコンデンサCの充放
電時定数に対応して高い電圧からある程度の時定数で低
下する。そのために検波出力に影響を与える期間が長く
なる。しかし、同図(d)に示すようにこの実施例の検
波出力波形9は、この間、接地されることにより検波出
力波形9を保持するコンデンサCの電荷が逆に放電され
ために、数十μsec後に新ためてスイッチ回路2が“OF
F"したときには接地レベルからの充電動作となる。
このようなことから包絡線検波出力波形9に与えるヘ
ッド切替えノイズの影響がこの間全くなくなる。しか
も、この期間が数十μsec程度と短いことからこのよう
な短期間での包絡線検波出力波形9の接地レベルまでの
低下が後段のCPU16(コントローラ)の制御動作に与え
る影響はほとんどない。
その結果、ヘッド切替えパルスによるノイズの影響を
排除でき、検波出力誤差がほとんどなくなり、CPU16
は、トラッキング制御演算を正確に行うことができる。
また、ヘッド切替えの際に検波出力の信号レベルとヘッ
ド切替えパルスのノイズレベルの差が大きいときなどに
は、従来に比べて検波信号出力の回復が速くなる。その
結果、トラッキング制御に対する応答性が速くなり、ト
ラッキング制御の追従性が向上する。
ところで、オーディオのFM信号は、ヘッド切替えノイ
ズも少なく、また、信号の変化もビデオのそれと比較し
てゆるやかであるので時定数の長いLPF(ローパスフィ
ルタ)が挿入されることが多い。しかし、ヘッド切替え
時にオーディオFM信号に大きなノイズが加わることもと
きにはあり、このような場合には、LPFではノイズを消
去することが難しい。しかし、前記の実施例のようにタ
イミング回路で処理することでこのようなノイズも除去
することができる。
また、再生されたFM信号は、トラッキングずれが発生
した場合にヘッド切替わり時に大きく変化することが多
い。この場合、小さい信号から大きい信号に変化した時
は、あまり問題が生じないが、その逆のときには放電に
時間がかかり、その分が演算誤差の原因となる。しか
し、実施例の回路のようにヘッド切替わり時に一瞬に接
地電位(GND)に落とせば、検波出力は入力信号に対し
てよりよく追従する。
以上説明してきたが、実施例では、包絡線検波回路の
出力と接地電位との間にスイッチ回路を挿入している
が、接地電位を含めてスイッチ回路の接続先は、通常の
検波出力より低い基準となるような電位一般であればよ
い。
[発明の効果] 以上の説明から理解できるように、この発明にあって
は、包絡線検波回路の出力をヘッド切替えノイズの発生
タイミングに合わせて検波出力を接地レベルにクランプ
するようにしているので、ヘッド切替えノイズが発生し
ている期間の間、包絡線検波出力を保持するコンデンサ
が前記のノイズによる充電の影響を受けない。
しかも、接地レベルにクランプすることで、検波出力
信号のレベルとヘッド切換えパルスのノイズレベルとの
差が大きい場合でも検波出力を発生するコンデンサの電
荷を短期間に放電させることができ、かつ、短期間で検
波出力を元に回復させることができる。したがって、ト
ラッキング制御に対する応答性が早くなり、かつ、その
追従性がよくなる。
その結果、ヘッド切替えノイズにより高い側に電圧が
シフトしないで済むことから、包絡線検波出力に応じて
トラッキング制御の演算をするコントローラ側の演算に
誤りが発生し難く、より応答性がよく正確なトラッキン
グ制御が実現できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明のビデオ装置のトラッキング制御系
包絡線検波回路を中心とするブロック図、第2図は、そ
の出力波形の説明図である。 1……包絡線検波回路の出力側、2……スイッチ回路、
3……タイミング回路、4……ヘッド切替パルス発生回
路、5……再生FM音声信号、 5a……ヘッド切替えノイズ、 10……FM音声信号によるトラッキング制御系、 11……音声ヘッド、 12,22,14,24……アンプ、 13,23……包絡線検波回路、 15,25……A/D変換回路、16……CPU、 20……FM映像信号によるトラッキング制御系、 21……映像ヘッド。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】包絡線検波出力電圧を保持するコンデンサ
    を有する包絡線検波回路を具え、トラックに記録された
    FM音声信号あるいはFM映像信号をヘッドにより再生して
    前記包絡線検波回路により検波し、この出力信号をトラ
    ッキング制御のための信号として利用するビデオ装置に
    おいて、前記包絡線検波回路の出力信号を発生するコン
    デンサの出力側端子と接地ラインとの間に挿入されたス
    イッチ回路と、ヘッド切替え信号を受けてこのスイッチ
    回路をヘッド切替えタイミングに応じて所定期間の間
    “ON"させるスイッチ駆動回路とを備え、前記所定期間
    がトラッキング制御のための信号としての検波出力に影
    響を与えない期間に設定されていることを特徴とするビ
    デオ装置のトラッキング制御系包絡線検波回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6129446A (ja) * 1984-07-19 1986-02-10 Toshiba Corp トラツキング装置
JPH0298855A (ja) * 1988-10-04 1990-04-11 Casio Comput Co Ltd トラッキング制御回路

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