JP2524279B2 - 光ファイバ調芯固定装置 - Google Patents

光ファイバ調芯固定装置

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JP2524279B2
JP2524279B2 JP4086919A JP8691992A JP2524279B2 JP 2524279 B2 JP2524279 B2 JP 2524279B2 JP 4086919 A JP4086919 A JP 4086919A JP 8691992 A JP8691992 A JP 8691992A JP 2524279 B2 JP2524279 B2 JP 2524279B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は例えばレーザダイオー
ドやフォトダイオードなどの光素子と光ファイバとの接
続において、それらを調芯固定する光ファイバ調芯固定
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】レーザダイオードやフォトダイオードな
どの光素子と光ファイバとの接続は、一般にそれら光素
子と光ファイバとをそれぞれ光素子保持体と光ファイバ
保持体とに保持させ、それら両保持体を調芯して両保持
体にそれぞれ形成されている互いの接合面を密着固定す
ることによって行われている。
【0003】図4(A)、(B)はこの種の接続が行わ
れる光素子保持体11に保持された光素子12及び光フ
ァイバ保持体13に保持された光ファイバ14の一例を
それぞれ示したものであり、これらが調芯固定された状
態を図4(C)に示す。光素子保持体11は例えば略円
筒形とされ、その軸心に貫通孔15が形成されている。
貫通孔15はその貫通方向の一端側において径が大とさ
れた光素子収容部15aを有し、その光素子収容部15
aの外側端部には径がさらに大とされた光素子固定部1
5bが形成されている。
【0004】光素子12は例えばチップ12aが搭載さ
れ、端子12bが植設された円板状のベース12cに、
チップ12aを覆うように一端が閉塞された円筒状のキ
ャップ12dが取付けられた構造とされており、そのキ
ャップ12dの端板の中央部、即ちチップ12aと対向
する部分には光窓12eが形成されている。光素子12
はキャップ12dが光素子保持体11の光素子収容部1
5aに収容され、そのキャップ12dに形成された光窓
12eが光素子保持体11の軸心上に位置されて貫通孔
15内に露出された状態で、ベース12cが光素子固定
部15bに例えば接着により固定されることによって、
光素子保持体11に保持される。
【0005】光素子保持体11の、光素子12が保持さ
れた端面と対向する他方の端面は、接合面11aとされ
る。接合面11aは光ファイバ保持体13と良好に密着
できるように面精度よく形成されており、この接合面1
1aにおける貫通孔15の開口部は光窓11bとされ
る。なお、貫通孔15内には、光素子12と近接する位
置に集光用のレンズ16が配設されている。
【0006】一方、光ファイバ14を保持する光ファイ
バ保持体13は円筒部17aとこれより外径が大径とさ
れた大径円筒部17bとさらに大径とされた円板部17
cとが軸心を一致されて一体に形成されてなり、その軸
心には貫通孔17dが形成されている。光ファイバ14
はこの貫通孔17dに挿通され、その端面14aが光フ
ァイバ保持体13の円板部17c側の端面、即ち光素子
保持体11と接合される接合面13aと一致されて保持
される。なお、接合面13aは光素子保持体11と良好
に密着できるように面精度よく形成されている。
【0007】次に、上述のように構成された光素子保持
体11と光ファイバ保持体13とを調芯固定する光ファ
イバ調芯固定装置について説明する。図5はこの種の調
芯固定において従来使用されている光ファイバ調芯固定
装置の全体構成を示したものであり、その要部詳細を図
6に示す。なお、図6は光素子保持体11及び光ファイ
バ保持体13が取付けられ、調芯固定された状態を示し
ている。
【0008】例えばステンレスにより形成されたベロー
ズ21の軸心方向の両端にベローズ21の中空部を蓋す
るように例えば鉄製の円板状の上板22及び底板23が
それぞれその中心がベローズ21の軸心とほぼ一致され
て取付けられる。上板22及び底板23の互いに対向す
る板面の中央部にはそれぞれ円柱部24及び25が、そ
の軸心がベローズ21の軸心と一致されて一体に突設さ
れる。円柱部24及び25の各遊端は互いにわずかに離
間されて対向し、その対向面にはそれぞれ円錐状の凹部
24a、25aが、その中心がベローズ21の軸心とそ
れぞれ一致されて形成される。
【0009】これら凹部24a、25aの円錐面によっ
て、鋼球26が挾持される。鋼球26は円柱部24と2
5との間隔をベローズ21の弾性力に抗してわずかに押
し広げる大きさとされ、従ってその分ベローズ21の軸
心方向のばね性により、円柱部24、25によって圧縮
荷重を受けた状態とされる。上板22は鋼球26を支点
としてベローズ21に保持され、ベローズ21によりベ
ローズ21の軸心に対し任意の方向に傾斜可能とされて
いる。このように構成されたベローズ機構27は、光素
子保持体11の接合面11aと光ファイバ保持体13の
接合面13aとの平行度のずれを補正してそれらを密着
させる作用を有するものである。
【0010】ベローズ機構27の上板22上に略円錐台
状のチャック28が、その軸心がベローズ21の軸心と
ほぼ一致されて取付けられる。チャック28にはその先
端面の中央部に開口を有する凹部28aが形成されてお
り、この凹部28aに光素子保持体11が着脱自在に取
付けられる構造とされている。なお、チャック28の周
面には光素子12の端子12bと接続される入出力用の
ケーブルを導出するために、凹部28aと連通する切溝
(図示せず)が形成されている。
【0011】ベローズ機構27は図5に示すように、ベ
ローズ21の軸心と垂直な面内における互いに直交する
二方向、即ちX軸方向及びY軸方向にそれぞれ移動可能
とされたX軸ステージ31及びY軸ステージ32を介し
て基台33上に設置される。なお、X軸ステージ31及
びY軸ステージ32はそれらに取付けられているX軸モ
ータ31a及びY軸モータ32aの駆動により高精度に
移動される構造とされている。
【0012】ベローズ機構27の近傍における基台33
上に支持台34が設置され、この支持台34にXY平面
と直交するZ軸方向に移動可能とされたZ軸ステージ3
5が取付けられる。Z軸ステージ35には取付板36を
介して略円錐台状のチャック37が、その軸心がZ軸方
向とされ、かつその先端面がベローズ機構27に搭載さ
れたチャック28の先端面と対向するように取付けられ
る。チャック37にはその先端面の中央部に開口を有す
る凹部37a(図6)が形成されており、この凹部37
aに光ファイバ保持体13が着脱自在に取付けられる構
造とされている。また、チャック37の周面には光ファ
イバ14の、光ファイバ保持体13に保持されていない
側の端部を導出するための切溝(図示せず)が形成され
ている。なお、Z軸ステージ35はX軸ステージ31及
びY軸ステージ32と同様にZ軸モータ35aの駆動に
より高精度に移動される構造とされている。
【0013】基台33上に設置される光パワーメータ3
8はチャック28に取付けられる光素子保持体11に保
持された光素子12及びチャック37に取付けられる光
ファイバ保持体13に保持された光ファイバ14の一方
から他方へ直列に光を通過させた状態において、他方即
ち受光側の光パワーを測定するものであり、光素子12
と光ファイバ14との調芯はこの光パワーの最大値を探
索することによって行われる。光パワーの測定に際して
は、光パワーメータ38のケーブル(図示せず)が光素
子12あるいは光ファイバ14に適宜接続される。
【0014】基台33上には、さらに支持台(図示せ
ず)を介して、光素子保持体11と光ファイバ保持体1
3とをレーザ溶接するためのレーザ照射ヘッド39が配
設されている。前述したX,Y,Z軸の各ステージのモ
ータ31a、32a、35a及び光パワーメータ38は
制御部41のI/Oインタフェース42に接続されてお
り、この制御部41のCPU43がメモリ44のROM
に格納されているプログラムを解読実行することによ
り、I/Oインタフェース42を介してそれらモータ3
1a、32a、35a及び光パワーメータ38が制御部
41により制御されて駆動される。
【0015】次に、このように構成された光ファイバ調
芯固定装置を使用して光素子12を保持した光素子保持
体11と光ファイバ14を保持した光ファイバ保持体1
3とを調芯し、それらの接合面11a、13aを密着固
定する作業について説明する。チャック28の凹部28
aに光素子保持体11が取付けられる。光素子保持体1
1はその軸心がベローズ21の軸心と一致され、かつそ
の接合面11aがチャック28の先端面から突出され
る。一方、チャック37の凹部37aに光ファイバ保持
体13の円筒部17aが収容され、その軸心がZ軸方向
とされて取付けられる。さらに、光素子12及び光ファ
イバ14に、光パワーを測定するために必要なケーブル
や電源などの配線が適宜施される。なお、この状態にお
いては光素子保持体11と光ファイバ保持体13とはZ
軸方向において離間されている。
【0016】光パワーメータ38を作動させ、光パワー
を測定しながらX軸ステージ31及びY軸ステージ32
を移動させて、光ファイバ保持体13に対して光素子保
持体11をXY平面で相対的に移動させ、光パワーの最
大値を探索することによって光素子保持体11と光ファ
イバ保持体13との光軸を一致させる。そして、Z軸ス
テージ35を移動させて光ファイバ保持体13を光素子
保持体11に近づける。この際、Z軸ステージ35の移
動によって光軸がずれてしまうことがないように例えば
Z軸ステージ35を所定のピッチで順次移動させ、その
移動ごとにXY平面で光パワーの最大値を探索し、光素
子保持体11の光軸と光ファイバ保持体13の光軸とを
常に一致させながら近づけていく。なお、これらの作業
は制御部41を使用して自動的に行われる。
【0017】光ファイバ保持体13の接合面13aが光
素子保持体11の接合面11aに接触すると、ベローズ
機構27が作動して接合面11aが接合面13aに習
う。このため、調芯した状態で両接合面11a、13a
を接触させても光軸のずれが発生する。従って、光軸の
ずれを補正すべく両接合面11a、13aが接触した状
態でさらに調芯が行われる。
【0018】両接合面11a、13aが接触した状態で
はそれらの間に摩擦が生じるため、調芯を行うべく接合
面11aを接合面13aに対しその面内方向に相対的に
移動させようとしても、その摩擦力によってベローズ機
構27が作動して接合面11aが傾斜し、即ち両接合面
11a、13aの面内方向の高精度かつなめらかな相対
的移動が阻害され、調芯が不可能となる。
【0019】従って、両接合面11a、13aが接触し
始めた時点で、Z軸ステージ35の自動送り及び光軸の
自動調芯を停止し、手動にてZ軸ステージ35を移動さ
せて光ファイバ保持体13の接合面13aを光素子保持
体11の接合面11aに少しずつ圧接させていき、その
つどベローズ機構27の作動による光軸ずれを調整する
作業が行われる。
【0020】このようにして光素子保持体11と光ファ
イバ保持体13とは調芯され、かつベローズ機構27の
作用により、光素子保持体11の接合面11aと光ファ
イバ保持体13の接合面13aとが接触する時点で例え
ばそれらの平行度のずれにより面接触しない状態となっ
ていても、接合面11aが接合面13aに習う方向に傾
斜することによって両接合面11a、13aは面接触し
て密着される。そして、レーザ照射ヘッド39により両
接合面11a、13aの接合部がレーザ溶接されて固定
され、光素子保持体11と光ファイバ保持体13との接
続が完了する。なお、両接合面11a、13aはそれら
の間に隙間を有することなく圧接されているため、レー
ザ溶接固定時に溶融体が両接合面11a、13aの間に
侵入せず、つまり位置ずれを生ずることなくレーザ溶接
が行われる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように、光
素子12を保持する光素子保持体11と光ファイバ14
を保持する光ファイバ保持体13とを調芯固定する従来
の光ファイバ調芯固定装置は、それらのレーザ溶接固定
を良好に行うべく、それらの接合面11aと13aとを
密着させるために、軸心に対し任意の方向に傾斜可能と
されたベローズ機構27を具備し、このベローズ機構2
7にチャック28を介して光素子保持体11を取付けて
いた。従って、光素子保持体11の接合面11aは任意
の方向に傾斜可能とされ、光ファイバ保持体13の接合
面13aが圧接されるとそれに習って密着する構造とさ
れていた。
【0022】しかしながら、このような接合面11aの
可倒性のために、両接合面11a、13aが接触した状
態ではそれらの面内方向の高精度かつなめらかな相対的
移動が阻害され、つまり自動調芯を行うことができず、
手動にて接合面13aを接合面11aに少しずつ圧接さ
せ、そのつどベローズ機構27の作動による光軸ずれを
調整しながら最終的に密着させなければならず、このよ
うな作業は極めて困難かつ作業性の悪いものとなってい
た。
【0023】さらに、光素子保持体11及び光ファイバ
保持体13をレーザ溶接固定してこれをチャック28、
37から取りはずすと、チッャク28、37及びベロー
ズ機構27に、両接合面11a、13a間の摩擦力の影
響で発生していた応力が除去されるため、両接合面11
a、13aの接合位置がずれ、即ち光軸がずれてしま
う。従って、極力応力を残留させないように、調芯、密
着固定作業を行わなければならず、その点でも両接合面
11a、13aが接触した状態での調芯は極めて困難な
ものとなっていた。
【0024】この発明の目的は従来の欠点を除去し、光
素子保持体と光ファイバ保持体とを自動的に作業性良く
調芯固定することができ、かつ調芯固定後に光軸のずれ
を発生させることのない光ファイバ調芯固定装置を提供
することにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】この発明は上板がベロー
ズによりそのベローズの軸心に対し任意の方向に傾斜可
能に保持され、その上板上にチャックが取付けられ、そ
のチャックに光素子保持体が着脱自在に取付けられ、そ
の光素子保持体に光素子が保持され、その光素子に対す
る光窓を有する接合面が光素子保持体に形成され、その
光素子保持体と、光ファイバを保持した光ファイバ保持
体とを調芯させて、光素子保持体の接合面と、光ファイ
バ保持体の接合面とを密着固定する光ファイバ調芯固定
装置において、上記上板と上記チャックとの間に光ファ
イバ保持体の接合面が光素子保持体の接合面と面接触し
たことを検出できる荷重センサを介在させ、さらに上記
上板の上記軸心に対する角度状態を固定することができ
る上板固定手段を設けたものである。
【0026】
【作用】上記のように構成されたこの発明では、光ファ
イバ保持体の接合面が光素子保持体の接合面と面接触し
たことを荷重センサが検出した時点で、上板のベローズ
軸心に対する角度状態を固定手段により固定でき、即ち
光素子保持体の接合面を光ファイバ保持体の接合面と面
接触する角度状態に固定することができる。従って、こ
のように固定した後に光ファイバ保持体の接合面を光素
子保持体の接合面から離間させて調芯を行い、再びそれ
らを密着させれば両接合面を調芯された状態で面接触さ
せることができる。
【0027】
【実施例】この発明の一実施例を図面を参照して説明す
る。図1はこの発明による光ファイバ調芯固定装置の全
体構成を示したものであり、その要部詳細を図2に示
す。図2は光素子保持体11及び光ファイバ保持体13
が取付けられ、調芯固定された状態を示している。な
お、図5、6に示した従来の光ファイバ調芯固定装置と
対応する部分については同一符号を付し、その説明を省
略する。
【0028】この発明では、上板22とチャック28と
の間に、光ファイバ保持体13の接合面13aが光素子
保持体11の接合面11aと面接触したことを検出でき
る荷重センサ51が介在される。荷重センサ51の出力
ケーブルは制御部41のI/Oインタフェース42に接
続されており、制御部41は荷重センサ51の検出荷重
を認識することができる。
【0029】さらに、ベローズ21の軸心に対する上板
22の角度状態を固定することができる上板固定手段が
設けられる。この実施例はベローズ機構の構成を一部変
更して上板固定手段を設けたものであり、図2に基づい
てその詳細を説明する。ベローズ21の軸心上にリンク
ボール52が配される。リンクボール52は鋼球53及
びその中心と軸心が一致された丸棒状の鋼棒54が一体
化されたものであり、鋼球53は鋼棒54より径が大と
され、かつ鋼球53の周面に形成された穴に鋼棒54の
一端部が係合して埋設固定された構造とされている。
【0030】底板23に一体に突設されている円柱部2
5の遊端側の周面にねじ25bが形成される。このねじ
25bと螺合する袋ナット55の閉塞部55aの内面に
は円錐状の凹部55bが、その中心が袋ナット55の中
心と一致されて形成されており、さらに閉塞部55aの
中心には貫通孔55cが形成されている。リンクボール
52はその鋼棒54が袋ナット55の貫通孔55cに挿
通され、かつ袋ナット55を円柱部25に螺合させるこ
とにより、その鋼球53が円柱部25に形成されている
凹部25a及び袋ナット55の閉塞部55aに形成され
ている凹部55bの両円錐面によって挾持される。鋼棒
54はその軸心がベローズ21の軸心と一致された状態
で、その他端部が上板22に接続固定される。上板22
は鋼球53を支点としてベローズ21に保持され、ベロ
ーズ21によりベローズ21の軸心に対し任意の方向に
傾斜可能とされる。
【0031】底板23の、円柱部25が突設されていな
い側の板面23aから、底板23及び円柱部25を通し
て円筒状のシリンダ56が、その軸心がベローズ21の
軸心と一致されて形成され、さらにその底面56aと円
柱部25の遊端に形成されている凹部25aとを貫通し
てその軸心上に貫通孔57が形成される。シリンダ56
にその内周面と摺接するピストン58が配設される。ピ
ストン58の、シリンダ56の底面56aと対向する側
の端面には貫通孔57を挿通する押圧棒59が一体に突
設されている。また、ピストン58の周面にはその円周
方向に溝58aが形成され、その溝58aに気密用のパ
ッキン61が配設されている。
【0032】シリンダ56の、底板23の板面23a側
の端部の内周面にねじ56bが形成され、このねじ56
bにボルト62が螺合されることによってシリンダ56
は蓋され、即ちシリンダ56内のボルト62とピストン
58とで挾まれた空間は気密空間56cとされる。な
お、ボルト62は底板23の板面23a上に突出しない
ようにシリンダ56内に収容される。
【0033】底板23の周面23bから半径方向にこの
気密空間56cに開口を有する貫通孔63が形成され
る。貫通孔63を通してシリンダ56の気密空間56c
内に圧縮空気を封入することにより、ピストン58はシ
リンダ56の底面56a側に摺動され、押圧棒59の遊
端が鋼球53を押圧する。この押圧によって鋼球53は
その回動が阻止され、即ちベローズ21の軸心に対する
上板22の角度状態が固定される。従って、この上板2
2上に荷重センサ51及びチャック28を介して取付け
られる光素子保持体11の接合面11aを任意の傾斜状
態に固定することができる。
【0034】なお、ボルト62の、ピストン58と対向
する端面の中央部にはストッパ62aが一体に突設され
ており、このストッパ62aによってピストン58が突
設されており、このストッパ62aによってピストン5
8がボルト62側に摺動した際にピストン58の周面が
貫通孔63を蓋することがないようにピストン58の摺
動位置が規制される。
【0035】シリンダ56に圧縮空気を封入するため
に、底板23の周面23bの貫通孔63の開口にパイプ
64が接続される。パイプ64の他端は図1に示すよう
に基台33に設置された電磁弁65に接続され、この電
磁弁65にコンプレッサ(図示せず)が接続される。電
磁弁65は制御部41のI/Oインタフェース42に接
続されており、制御部41によってその動作が制御され
る。
【0036】次に、この発明による光ファイバ調芯固定
装置を用いた光素子保持体11と光ファイバ保持体13
との調芯固定作業を図3に示した動作フローチャートに
従って説明する。光素子保持体11及び光ファイバ保持
体13が従来と同様にしてそれぞれチャック28及び3
7に取付けられる。光ファイバ保持体13をZ軸ステー
ジ35を移動させることにより、光素子保持体11に対
して近づく方向(以下+Z方向とし、その逆方向を−Z
方向とする)に移動させ、両保持体11、13の接合面
11a、13aを接触させていく(ステップS1 )。こ
の際、荷重センサ51は両接合面11a、13aが接触
した瞬間からその接触の度合を荷重量fとして出力す
る。荷重量fは制御部41によって常時監視される。そ
して荷重量fが所定の値F1 に達するまで光ファイバ保
持体13を移動させ(ステップS2 )、荷重量fが所定
の値F1 に達した時点でステップS1 の移動を停止する
(ステップS3)。
【0037】このステップS1 からS3 までの工程で、
光素子保持体11の接合面11aは光ファイバ保持体1
3の接合面13aに習う方向に鋼球53を支点として傾
斜し、荷重センサ51の荷重量fがF1 に達した時点で
両接合面11a、13aは面接触して密着状態となる。
次に、電磁弁65を作動させてシリンダ56に圧縮空気
を封入してシリンダ56を起動させ、ピストン58の押
圧棒59により鋼球53を押圧する(ステップS4 )。
これにより、光素子保持体11の接合面11aは光ファ
イバ保持体13の接合面13aと密着する状態、つまり
平行に固定される。
【0038】次に、光ファイバ保持体13を−Z方向に
移動させ(ステップS5 )、両接合面11a、13aを
離間させて密着状態を解除する。そして、荷重センサ5
1の荷重量fを監視しながら、再度光ファイバ保持体1
3を+Z方向に移動させ(ステップS6 )、両接合面1
1a、13aが接触し始めたことを検出するまでステッ
プS6 の移動を進行させる(ステップS7 )。荷重量f
がf>0となった時点でステップS6 の移動を停止させ
ると共にその時のZ軸の位置を制御部41に記憶させて
おく(ステップS8 )。
【0039】このステップS6 からステップS8 までの
工程は、光ファイバ保持体13を光素子保持体11に近
づけながら自動調芯を行う際に、それらの接合面11
a、13aを接触させないために予め行われるものであ
り、つまり両接合面11a、13aが接触するステップ
8 で得られたZ軸の位置からそれらが所定の間隙を有
するZ軸の位置を求め、その位置まで自動調芯させるた
めである。
【0040】次に、光素子保持体11と光ファイバ保持
体13との光軸を一致させるために光ファイバ保持体1
3をステップS5 のZ軸位置に再度移動させ(ステップ
9)、上述の両接合面11a、13aが所定の間隙と
なるZ軸位置まで自動調芯を行う(ステップS10)。な
お、この間隙量は例えば1〜2μm程度とされる。次
に、光ファイバ保持体13を+Z方向に移動させ(ステ
ップS11)、荷重センサ51の荷重量fが所定の値F2
になるまで、ステップS11の移動を進行させる(ステッ
プS12)。そして、荷重量fがF2 になった時点でステ
ップS11の移動を停止させる(ステップS13)。このよ
うにして、光素子保持体11と光ファイバ保持体13と
は調芯され、かつそれらの接合面11a、13aが密着
される。
【0041】そして、両接合面11a、13aの接合部
がレーザ溶接されて固定され(ステップS14)、調芯固
定作業が完了する。なお、これらステップS1 からステ
ップS14にいたる作業は、制御部41のメモリ44に所
定のプログラムを格納し、それをCPU43に実行させ
ることにより、自動的に行われる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれば
光素子保持体の接合面が光ファイバ保持体の接合面に習
って面接触した状態を荷重センサを用いて認識し、その
状態で上板固定手段により光素子保持体が搭載されてい
る上板の角度状態を固定することにより、光素子保持体
の接合面を光ファイバ保持体の接合面と面接触する角度
状態に固定することができ、このように固定した後に両
接合面を離間させて調芯を行い、再びそれらを接触させ
れば両接合面を調芯された状態で面接触させることがで
きる。
【0043】従って、従来手動にて行っていた両接合面
が接触した状態での困難な調芯作業は不要となるため、
調芯固定作業の自動化を図ることができ、作業性を大幅
に改善することができる。さらに、両接合面は接触した
状態でそれらの面内方向へ相対移動されないため、チャ
ックやベローズ機構に摩擦力の影響による応力が残留す
ることもなく、従って光素子保持体と光ファイバ保持体
とをレーザ溶接固定してチャックから取りはずした際に
光軸ずれが発生することもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による光ファイバ調芯固定装置の一実
施例を示す斜視図。
【図2】この発明による光ファイバ調芯固定装置の一実
施例により光素子保持体と光ファイバ保持体とが調芯固
定された状態を示す要部断面図。
【図3】この発明による光ファイバ調芯固定装置の一実
施例を用いた調芯固定作業の動作フローチャート。
【図4】(A)は光素子保持体の一例を示す断面図、
(B)は光ファイバ保持体の一例を示す断面図、(C)
は(A)と(B)とが調芯固定された状態を示す断面
図。
【図5】従来の光ファイバ調芯固定装置を示す斜視図。
【図6】従来の光ファイバ調芯固定装置により光素子保
持体と光ファイバ保持体とが調芯固定された状態を示す
要部断面図。
【符号の説明】
11 光素子保持体 11a 接合面 11b 光窓 12 光素子 13 光ファイバ保持体 13a 接合面 14 光ファイバ 21 ベローズ 22 上板 28 チャック 51 荷重センサ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上板がベローズによりそのベローズの軸
    心に対し任意の方向に傾斜可能に保持され、その上板上
    にチャックが取付けられ、そのチャックに光素子保持体
    が着脱自在に取付けられ、その光素子保持体に光素子が
    保持され、その光素子に対する光窓を有する接合面が上
    記光素子保持体に形成され、その光素子保持体と、光フ
    ァイバを保持した光ファイバ保持体とを調芯させて、上
    記光素子保持体の接合面と、上記光ファイバ保持体の接
    合面とを密着固定する光ファイバ調芯固定装置におい
    て、 上記上板と上記チャックとの間に介在され、上記光ファ
    イバ保持体の接合面が上記光素子保持体の接合面と面接
    触したことを検出できる荷重センサと、 上記上板の上記軸心に対する角度状態を固定することが
    できる上板固定手段と、 を設けたことを特徴とする光ファイバ調芯固定装置。
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