JP2524012B2 - バイポ―ラ膜及びその製造方法 - Google Patents

バイポ―ラ膜及びその製造方法

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JP2524012B2
JP2524012B2 JP3120462A JP12046291A JP2524012B2 JP 2524012 B2 JP2524012 B2 JP 2524012B2 JP 3120462 A JP3120462 A JP 3120462A JP 12046291 A JP12046291 A JP 12046291A JP 2524012 B2 JP2524012 B2 JP 2524012B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規なバイポーラ膜及び
その製造方法に関する。詳しくは少くとも接着表面の陽
イオン交換基が重金属イオンでイオン交換された陽イオ
ン交換膜と陰イオン交換膜とが0.2kg・ f/25mm以上
の接着強度で密着しており、電流効率が80%以上で且
つ電圧が2.0V以下であるバイポーラ膜及びその製造
方法を提供する。
【0002】
【従来の技術】バイポーラ膜は水の電気分解に用いる隔
膜或いは酸とアルカリとの中和生成物である塩の水溶液
から酸とアルカリを再生する分離膜等に広く使用されて
おり、公知なイオン交換膜である。またその構造は原則
的に陽イオン交換膜と陰イオン交換膜とが貼合わさった
構造をしており、種々の製造方法が提案されて来た。
【0003】例えば陽イオン交換膜と陰イオン交換膜
を、ポリエチレンイミン−エピクロルヒドリンの混合物
で張り合わせ硬化接着する方法(特公昭32−3962
号)、陽イオン交換膜と陰イオン交換膜をイオン交換性
接着剤で接着させる方法(特公昭34−3961号)、
陽イオン交換膜と陰イオン交換膜とを微粉のイオン交換
樹脂、陰または陽イオン交換樹脂と熱可塑性物質とのペ
ースト状混合物を塗布し圧着させる方法(特公昭35−
14531号)、陽イオン交換膜の表面にビニルピリジ
ンとエポキシ化合物からなる糊状物質を塗布し、これに
放射線照射することによって製造する方法(特公昭38
−16633号)、陰イオン交換膜の表面にスルホン酸
型高分子電解質とアリルアミン類を付着させた後、電離
性放射線を照射架橋させる方法(特公昭51−4113
号)、イオン交換膜の表面に反対電荷を有するイオン交
換樹脂の分散系と母体重合体との混合物を沈着させる方
法(特開昭53−37190号)、ポリエチレンフィル
ムにスチレン、ジビニルベンゼンを含浸重合したシート
状物をステンレス製の枠にはさみつけ、一方の側をスル
ホン化させた後、シートを取り外して残りの部分にクロ
ルメチル化、次いでアミノ化処理する方法(米国特許3
562139号)などが挙げられる。
【0004】しかしながら、これらの方法により得られ
るバイポーラ膜においては、一般に水を分解しようとす
るとき、水の理論電解電圧(0.83ボルト)よりはる
かに高い電圧例えば2.5〜3.0V或いはそれ以上が
かかってしまい、高電力消費を要するという問題があ
る。また電流効率の面でも決して満足出来るものではな
かった。
【0005】また、エレクトロケミカ アクタ(Ele
ctrochimicaActa)Vol.31、NO
9、PP1175〜1176(1986)には、タング
ステン酸ナトリウム、硝酸クロム、メタケイ酸ナトリウ
ム、三塩化ルテニウムなど1種またはそれ以上の無機電
解質溶液により予め表面コート処理した陽・陰イオン交
換膜を重ね合せプレスして水電解電圧の低いバイポーラ
膜を得る製法が報告されている。このバイポーラ膜は前
記の多くのバイポーラ膜に比較すると水電解電圧が低い
特徴を有するがそれは使用の初期だけであり、比較的短
時間のうちに水電解電圧が上昇したり、陽イオン交換膜
と陰イオン交換膜との界面に気泡・水泡の発生があり使
用出来なくなったり、更には使用条件下にバイポーラ膜
が陽イオン交換膜と陰イオン交換膜に剥離するため使用
出来なくなる等の欠点があり、電流効率も十分に満足出
来るものではなく、工業的な使用に満足出来るバイポー
ラ膜とは言えなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は工業的
な使用に耐えるバイポーラ膜を提供することである。
【0007】本発明の他の目的は水電解電流効率が80
%以上好ましくは90%以上で、水電解電圧が2.0V
以下好ましくは1.8V以下で且つ長期に使用に耐える
バイポーラ膜を提供することである。
【0008】また本発明の更に他の目的は陽イオン交換
膜の表面に陰イオン交換基を有するポリマーの皮膜を形
成し、その接着強度が0.2kg・ f/25mm以上のバイポ
ーラ膜を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記種々の目的を達成し
たバイポーラ膜として本発明は、少くとも接着表面の陽
イオン交換基が重金属イオンでイオン交換された陽イオ
ン交換膜と陰イオン交換膜とが0.2kg・ f/25mm以上
の接着強度で密着しており、水電解電流効率が80%以
上で且つ水電解電圧が2.0V以下であるバイポーラ膜
を提供するものである。
【0010】本発明におけるバイポーラ膜を構成する陽
イオン交換膜は、特に限定されず、公知の陽イオン交換
膜を用いることが出来る。例えばスルホン酸基、カルボ
ン酸基等のイオン交換基を有する陽イオン交換膜が使用
できる。特にバイポーラ膜の用途上から考えると酸性下
にても交換基が解離しているスルホン酸基を有する陽イ
オン交換膜が最も望ましい。
【0011】該陽イオン交換膜の陽イオン交換容量は特
に限定されず公知のものが使用出来るが、一般には0.
5〜3meq/g好ましくは1〜2.5meq/gの範囲のもの
が好ましい。
【0012】また、該陽イオン交換膜は、重合型、均一
型、不均一型、あるいは補強心材の有無や製造方法に由
来する陽イオン交換膜の種類、形式など如何なるもので
あってもよい。なお、陽イオン交換膜のなかに陰イオン
交換基を若干有するようなイオン交換膜であっても、陽
イオンの輸率が90%以上であれば、本発明の陽イオン
交換膜として十分に使用出来る。
【0013】本発明に用いる陽イオン交換膜は、その少
なくとも陰イオン交換膜との接着表面に存在するイオン
交換基の対イオンを重金属イオンにイオン交換して重金
属型となっていることが必要である。このような本発明
にいう重金属(イオン)としては、原子番号が20〜9
0、好ましくは22〜50更に好ましくは26〜50の
ハロゲン、不活性気体元素を除く元素(イオン)であ
る。一般に好ましく利用されるものを具体的に挙げると
鉄(II, III)、チタン(IV)、錫(II,IV)、ジルコニ
ウム(IV)、パラジウム(II),ルテニウム(III )な
どのイオンが好ましく、就中、鉄、ルテニウム、錫のイ
オンは効果的である。重金属型の陽イオン交換膜を得る
方法は、公知のイオン交換法が採用でき、一般の陽イオ
ン交換膜を重金属塩の溶液に浸漬する方法、陽イオン交
換膜に重金属塩の溶液を塗布、噴霧する方法などによっ
て達成される。このような重金属型陽イオン交換膜にお
ける重金属イオンは、該膜の厚み方向に均一(全体)に
分布している必要はなく、少なくとも陰イオン交換膜を
重合せて接着させる側に存在させればよい。また該イオ
ン交換する重金属イオンの割合は一般に全イオン交換容
量の0.001〜100%特に0.01〜50%が好ま
しい。
【0014】本発明のバイポーラ膜における上記重金属
イオンでイオン交換された陽イオン交換膜と陰イオン交
換膜との接着は前記本発明で特定する要件を満す限り如
何なる方法で実施されたものであってもよい。即ち陽イ
オン交換膜と陰イオン交換膜とは湿潤状態における接着
強度が0.2kg・ f/25mm以上の強度で密着しているこ
とが必要である。該接着強度が上記数値より小さいとき
はバイポーラ膜を水電解などの湿潤状態での使用態様に
おいて両膜が剥離するため長期に使用することが出来な
くなったり、使用時に両膜の界面に水泡、気泡が発生し
単位膜面積当りの電流効率を低下させたり、使用時間の
長期化と共に電圧が徐々に上昇し工業的な使用ができな
くなる傾向があるので好ましくない。
【0015】また本発明のバイポーラ膜は使用条件下に
おいて陽イオン交換膜と陰イオン交換膜との接着界面に
水泡又は気泡の発生がないものである必要がある。該水
泡又は気泡がどのような作用によって発生するのかその
機構は必ずしも明らかではないが本発明者等はバイポー
ラ膜の製法によって発生要因が異なることを確認してい
る。例えば、陽イオン交換膜の接着面表面に存在するイ
オン交換基に重金属イオンを導入するためにしばしば陽
イオン交換膜を重金属塩の溶液に浸漬したり、該陽イオ
ン交換膜に重金属塩の溶液を塗布、噴霧する方法が採用
される。かかる方法にあって、陽イオン交換膜の表面に
未反応の重金属塩の溶液を残存させた状態で陰イオン交
換膜の接着を行うと、得られたバイポーラ膜は水中に浸
漬されたとき界面に水泡の発生をみる。従って、上記バ
イポーラ膜にあっては陽イオン交換膜と陰イオン交換膜
との界面に未反応の重金属塩の溶液或いは水を存在させ
ない態様が極めて重要な要因となる。前記製法にあって
は重金属イオンをイオン交換した陽イオン交換膜はその
接着面を十分に水洗し且つ十分に乾燥させて後陰イオン
交換膜との接着に供することが好ましい。
【0016】前記界面に発生する水泡、気泡は陽イオン
交換膜と陰イオン交換膜との界面を剥離させる原因とな
るばかりでなく、電圧を上昇させる原因ともなるので、
その発生を防止する必要がある。
【0017】更に本発明のバイポーラ膜は水電解の電流
効率が80%以上好ましくは90%以上で且つ電圧が
2.0V以下好ましくは1.8V以下である必要があ
る。上記電流効率は公知のバイポーラ膜にあっても80
%以上をクリヤするものがあるが該電圧が2.0V以下
を長期に保持するものはほとんど知られていない。公知
のバイポーラ膜にあってもその使用初期においては該電
圧が1.0V程度のものは知られているが使用時間の経
過と共に該電圧は徐々に上昇し2.0Vの電圧は極く短
時間にオーバーしてしまうものがほとんどである。
【0018】上記バイポーラ膜の性状は製造工程の1つ
だけの制御で達成出来るものではなく、種々の要件をそ
れぞれ関連付けて制御する必要がある。例えば陽イオン
交換膜に陰イオン交換膜を接着剤を用いて接着した貼合
せのバイポーラ膜或いは単一フィルムの両表面に異なる
イオン交換基を付与した単一フィルム二極性膜にあって
も接着強度が1.0kg・ f/25mm以上のバイポーラ膜を
得ることが出来るが、これらの方法で得られるバイポー
ラ膜は水電解電圧が高く、電流効率が低くなる傾向があ
り、そのために従来の上記製法をそのまま適用しても本
発明のバイポーラ膜が得られないときがある。そのため
に本発明のバイポーラ膜を得る方法の1つとして、本発
明にあっては陽イオン交換膜の表面に陰イオン交換基を
有するポリマーの皮膜を形成する方法−以下本発明にお
いては単にポリマー皮膜法と言う−によって陽イオン交
換膜と陰イオン交換膜とを密着することを推奨する。
【0019】本発明のバイポーラ膜の接着強度を0.2
kg・ f/25mm以上に保つための該バイポーラ膜の製法は
特に限定されるものではない。しかしながら、得られる
バイポーラ膜の電解性能を勘案すれば上記のポリマー皮
膜法が最もすぐれている。また陽イオン交換膜と陰イオ
ン交換膜との接着時の陽イオン交換膜の処理条件によっ
ても該接着強度は影響される。例えば陽イオン交換膜に
重金属イオン導入時の未反応の重金属塩が残存した状態
でポリマー皮膜すると接着強度は低く、得られるバイポ
ーラ膜の電解特性もよくない。一方陽イオン交換膜表面
を水洗し、乾燥したあとポリマー皮膜すると接着強度は
0.3〜0.5kg・ f/25mm或いはそれ以上の強度のも
のとなり、十分に実用に供しうる。更に、詳しくは後述
するが、陽イオン交換膜の表面を粗面化処理し、ポリマ
ー皮膜を形成させたバイポーラ膜は接着強度が1kg・ f/
25mm以上となり十分に満足出来る強度となるので最も
好ましい態様となる。
【0020】また水電解電圧を2.0V以下好ましくは
1.8V以下に低く保つためには陽イオン交換膜の陰イ
オン交換膜との接着面に存在する陽イオン交換基が重金
属イオンでイオン交換されていることが極めて重要な要
因である。かかるイオン交換された重金属イオンは水電
解にバイポーラ膜を供すると時間の経過と共に陰極サイ
ドへ透過して消失してしまうと考えられる。しかし本発
明者等の研究によれば時間の経過と共に一部の重金属イ
オンはバイポーラ膜から離脱するが極く少量の重金属イ
オンは界面に存在し、この重金属イオンが電圧の上昇を
防止する役目をはたしていると考えられる。しかしなが
らどのような機構で該重金属イオンが界面に残存するの
かまた極く少量残存する重金属イオンが電圧上昇防止に
どのように作用をしているのか明らかではない。
【0021】陰イオン交換膜と接着している陽イオン交
換膜のイオン交換基にイオン交換している重金属近傍で
水が分解してOH- とH+ に分解するが、重金属はH+
に比べて動きにくくH+ が優先的に陰極方向へ移動する
ために陰イオン交換膜接着面の重金属は長期間残存する
ものと思われる。一方、接着面から離れたところに存在
する陽イオン交換膜中の重金属イオンは、連続的に流れ
てくるH+ イオンによってすこしずつ陰極方向へ移動し
てついには陽イオン交換膜の外側へ出てしまうものと思
われる。また重金属付近の水は、重金属の影響を受け水
の結合がゆるやかになり電位をかけることによってH+
とOH- に分離し易くなる。このとき、必要な重金属
は、陰イオン交換膜の接着面のみであるので、ごく少量
の重金属イオンで十分であると考えられる。
【0022】詳しくは後述する実施例で説明するが、水
電解に供する前のバイポーラ膜の界面には蛍光X線で測
定することによって重金属イオンの含有量が確認出来
る。そして該水電解に60日供した後の該界面にはもは
や蛍光X線によっては重金属イオンの存在を確認出来る
量の残存量はなく、第1図に示す如く、ESCAの測定
によって初めて確認される。そして該第1図からは陽イ
オン交換膜の陰イオン交換膜接着面とは逆の表面に濃度
分布が減少するように残存することが理解出来る。
【0023】かかる現像は本発明によって初めて明らか
にされるものであり、界面のイオン交換基にイオン交換
された重金属イオンが水電解に供された後でもバイポー
ラ膜から離脱されず優先的に分布した状態で残存するこ
とは驚異的な現象と言える。しかもこの優先的に分布し
た状態で残存する重金属イオンが電圧上昇を防止し、長
期間に渡って低電圧で水電解を可能にする作用を発揮す
ることは全く驚ろくべき現象と言える。これらの作用に
基づき本発明のバイポーラ膜は電流効率を80%以上、
一般には90%以上に保持して水電解を可能とするので
ある。
【0024】本発明のバイポーラ膜は上記性状を有する
限り如何なる製法によって得られたものであってもよ
い。最も推奨される製法はポリマー皮膜法によってバイ
ポーラ膜を製造する方法である。該ポリマー皮膜法につ
き詳しく説明すると下記の通りである。即ちポリマー皮
膜法は重金属型陽イオン交換膜の表面に、陰イオン交換
基または陰イオン交換基を容易に導入できる官能基を有
するポリマーを溶解した溶液を用いて塗布し、溶媒を蒸
発除去することで陰イオン交換体の皮膜を形成し、必要
により陰イオンを導入することによりバイポーラ膜を得
る方法である。このような陰イオン交換基または陰イオ
ン交換基を容易に導入できる官能基を有するポリマー
は、その皮膜の形成に用いる溶液を調製するために、適
当な溶媒に可溶性の熱可塑性樹脂が好ましい。なお、得
られるバイポーラ膜においては、水の分解効率を高く、
かつ耐アルカリ性を維持するために、陰イオン交換基が
主として4級塩基である強塩基性のポリマーとして皮膜
を形成させることが好ましい。また、このような皮膜の
厚みは、厚すぎると水電解電圧が上昇し、薄くなると電
流効率が低くなるため、一般に5〜300μm、特に1
0〜200μmが適当である。
【0025】本発明において好適に使用される陰イオン
交換基を有するポリマーは溶媒に溶解しうるものであれ
ば特に限定されない。特に好適なものを示せば例えばト
リアルキルビニルベンジルアンモニウムとスチレン,ビ
ニルトルエン,アクリロニトリルなどビニル化合物との
共重合体;ポリスルホン,ポリスチレン,ポリフェニレ
ンオキシド,ポリエーテルエーテルケトン,エチレンと
スチレンとの共重合体,プロピレンとスチレンとの共重
合体などのポリマーをクロルメチル化、次いで4級化し
て得るポリマー;ポリスルホンとポリアルキルビニルベ
ンジルアンモニウム塩とのブレンドポリマーなど線状ポ
リマーである。これら陰イオン交換基を有する線状ポリ
マーは、その交換容量が大きいと、形成した皮膜が水に
溶解したり膨潤し易くなり、バイポーラ膜における水分
解の電流効率を低下させ、また交換容量が小さいと、電
気抵抗の増大による水分解電圧の上昇を招く傾向がある
ため、一般に0.4〜2.5meq/g、特に0.6〜
1.5meq/gが好ましい。
【0026】また、本発明の陰イオン交換基を容易に導
入できる官能基を有するポリマーとして特に好適に使用
しうるものを例示すれば例えばクロルメチル化ポリスチ
レン,ポリクロルメチルスチレン,クロルメチル化ポリ
フェニレンオキシド,クロルメチル化ポリエーテルエー
テルケトン,クロルメチル化したエチレン又はプロピレ
ンとスチレンとの共重合体などのクロルメチル基を有す
るポリマーである。これらクロルメチル基を有するポリ
マーは、必要に応じてポリスルホン,ポリスチレン,ポ
リアクリロニトリルなどのアミノ化合物と反応しない不
活性なポリマーとともにポリマー溶液を調製するとよ
い。このポリマー溶液により重金属型陽イオン交換膜の
表面に陰イオン交換体の前駆体である皮膜を形成させた
後、例えばトリアルキルアミン,ジアルキルアミン,N
NN′N′−テトラメチル−1,6−ヘキサメチレンジ
アミン,N,N−ジメチルプロパンジアミン,N,N−
ジメチルブタンジアミンなどと反応させて、4級アンモ
ニウム塩基および架橋を導入した陰イオン交換体の皮膜
とすることができる。
【0027】さらに、本発明のバイポーラ膜を得る際
に、陰イオン交換基または陰イオン交換基に変更できる
官能基を有するポリマーと2個以上の反応基を有するポ
リマーとを組合せて用いて皮膜を形成させるとともに、
上記の官能基と反応基とを反応させ、必要に応じて陰イ
オン交換基を導入することにより、架橋構造を有する陰
イオン交換体の皮膜を形成することもできる。このよう
な組合せポリマーとしては、例えば2個以上の3級アミ
ノ基を有するポリマーと2個以上のエポキシ基を有する
ポリマー、同じく2個以上の3級アミノ基を有するポリ
マーと2個以上のハロメチル基を有するポリマーなどが
好適である。上記した2個以上の3級アミノ基を有する
ポリマーの具体例としては、ポリジアルキルビニルベン
ジルアミン,ポリジアルキルアミノエチルスチレン,ポ
リジメチルアリールアミン,NNN′N′−テトラメチ
ル−1,6−ヘキサメチレンジアミン,N,N,N′,
N′,N″−ペンタメチル−ジプロピレントリアミン,
NNN′N′−テトラメチル−1,3−トリメチレンア
ミンなどが用いられる。また、2個以上のエポキシ基を
有するポリマーの具体例としては、ビスフェノールA型
ジグリシジルエーテル,レゾルシン型ジグリシジルエー
テル,グリセリントリグリシジルエーテル,ノボラック
型ポリグリシジルエーテル,ビニルシクロヘキセンジオ
キシド,ジシクロペンタジエンオキシドなどが用いられ
る。2個以上のハロメチル基を有するポリマーの具体例
としては、ポリクロルメチルスチレン,クロルメチル化
ポリエーテルエーテルケトンなどが用いられる。これら
架橋された陰イオン交換体の皮膜は、そのイオン交換容
量が大きいと脆くなり、バイポーラ膜として使用が難し
くなり、また交換容量が小さいと電気抵抗が高くなり、
水の電解電圧も高くなる傾向があるため、一般に0.3
〜2.0meq/g、特に0.5〜1.5meq/gが
好ましい。
【0028】前記ポリマー溶液の調製は、上記したよう
なポリマーを例えばエチレンクロライド,クロロホル
ム,テトラヒドロフラン,ジメチルホルムアミド,N−
メチルピロリドン,メチルアルコールなどの有機溶媒に
溶解し、重金属型陽イオン交換膜の表面に塗布して、所
定の皮膜を形成させるに適した濃度および粘度に調整す
る。また、皮膜の具体的な形成は、一般に重金属型陽イ
オン交換膜の表面にポリマー溶液を塗布、噴霧などによ
り付着させた後、乾燥して溶媒を除去する方法、あるい
は不透性のフィルム,ガラス板などにより片面を被覆し
た重金属型陽イオン交換膜をポリマー溶液に浸漬して、
引上げた後、同じく乾燥する方法により得ることができ
る。
【0029】また本発明のバイポーラ膜の接着強度を高
めると共に該バイポーラ膜の長期使用を達成するため
に、陰イオン交換膜を接着する陽イオン交換膜の表面は
粗面化することが好ましい。粗面化方法は陽イオン交換
膜の性能を損なわない限り特に制限されるものではない
が、一般にはサンドペーパー,微粒の砂等を用いて陽イ
オン交換膜の表面をブラッシングすることで微細な凹凸
を付けたり、陽イオン交換膜の製造工程で、該膜を巻取
る際に、そのガイドロールに凹凸を設けて接触により膜
表面に凹凸を付ける等の手段を選ぶと好適である。該陽
イオン交換膜の表面に設ける凹凸の大きさは一般には
0.1〜100μm好ましくは1〜60μmの深みを基
準とすればよい。
【0030】
【発明の効果】本発明のバイポーラ膜は電流効率80%
以上通常は90%以上で且つ電圧2.0V以下一般には
0.9〜1.8Vで水の電気分解を長期に実施出来る。
従って、水の電気分解における電力原単位を大巾に低減
出来る。特に酸とアルカリとの中和生成物が環境汚染物
としてその投棄をさけなければならない事情にあると
き、本発明のバイポーラ膜を使用した電気分解により該
塩から酸とアルカリを再生することが可能で、本発明は
極めて有用な技術の誕生に寄与するものとなる。
【0031】
【実施例】本発明を更に具体的に説明するために下記に
実施例および比較例を挙げて説明するが本発明はこれら
の実施例に限定されるものではない。
【0032】なお、実施例および比較例におけるバイポ
ーラ膜の特性は、次のような測定により求めた。即ち、
白金板を電極として、その間に有効面積10cm2 であ
る所定のバイポーラ膜を設け、その陽イオン交換膜側に
1.00N−塩酸水溶液100mlと陰イオン交換膜側
に1.00N−水酸化ナトリウム水溶液100mlを供
して、10A/dm2 の電流密度で4〜16時間の通電
後、それぞれ両側の溶液における酸,塩基および塩の量
を測定することにより、バイポーラ膜の加水分解効率と
して水酸イオンの電流効率η(OH),水素イオンの電
流効率η(H),塩素イオンの電流効率η(Cl)およ
びナトリウムイオンの電流効率η(Na)を求めた。ま
た、そのバイポーラ膜を介して両側に線状の白金電極を
配して、バイポーラ膜の電圧降下も測定した。
【0033】また接着強度はJIS K 6854に準
じて実施した。尚その際使用した引張試験機はTENS
ILON UTM−1−5000B(TOYO BAL
DWIN Co Ltd.,製)を用い、バイポーラ膜
巾25mmの試験片につき温度23℃、相対湿度52
%、つかみ移動速度200mm/分の条件で湿潤状態で
の測定を行った。
【0034】実施例1 スルホン酸基をイオン交換基とする陽イオン交換膜(徳
山曹達社製、ネオセプタCM−1)を予めサンドペーパ
ーにより処理して一方の表面に凹凸を設けた後、2重量
%の塩化第一鉄(FeCl2 )水溶液に25℃で1時間
浸漬した後、イオン交換水で十分に洗滌して室温で風乾
した。この処理した陽イオン交換は、鉄の含有量が全交
換容量の98%であった。また蛍光X線の測定によって
も鉄の存在が確認出来た。
【0035】また、ポリスルホンをクロルメチル化し、
次いでトリメチルアミンにより4級塩基化したアミノ化
ポリスルホン(4級塩基の交換容量0.92meq/
g)を、メタノール−クロロホルム(容量比1:1)の
混合溶媒に溶解して15重量%の溶液を調製した。
【0036】次いで、上記の処理した陽イオン交換膜の
粗面化した表面に、アミノ化ポリスルホンの溶液を塗
布、乾燥して該アミノ化ポリスルホンの厚みが90μm
であるバイポーラ膜を作製した。
【0037】得られたバイポーラ膜について、性能を測
定の結果、接着強度は5.1kg・f/25mmで、電
解電圧は1.2Vで、電流効率はη(H)=99.2
%,η(OH)=99.2%,η(Cl)=0.3%お
よびη(Na)=0.5%であった。これらバイポーラ
膜の性能は、2ケ月間を経ても変らず、また膜中に気
泡、水泡の発生も認められなかった。
【0038】上記2ケ月経過後のバイポーラ膜について
接着強度を測定した結果5.2kg・f/25mmであ
った。また剥離後の陽イオン交換膜について接着表面の
鉄イオンの存在を蛍光X線の測定によって確認したが、
該測定で確認出来る量の残量はなかった。そこで同じ陽
イオン交換膜についてESCA分析によって鉄イオンの
存在を測定した結果、図1に示すような濃度の鉄イオン
の残存が確認出来た。図1はESCAにより測定した剥
離した陽イオン交換膜の表面から内部の厚み方向に残存
するFe原子とスルホン酸基のS原子との割合(Fe/
S)を示したものである。該図1は、イオン交換膜の表
面(接触面)から他の表面に向って鉄イオンが濃度勾配
をもって存在していることを示している。
【0039】比較例1 実施例1において、陽イオン交換膜を第一鉄水溶液で処
理せず、それ以外は全く同一の手順でバイポーラ膜を作
製した。
【0040】得られたバイポーラ膜の性能は、接着強度
が5.3kg・f/25mmで、電解電圧が3.2V
で、電流効率η(H)=99.3%,η(OH)=9
9.3%,η(Cl)=0.3%およびη(Na)=
0.4%であった。また、この性能は、2ケ月間を経て
も変らず、膜中に気泡の発生も認められなかった。
【0041】比較例2 実施例1と同じ陽イオン交換膜を2%の塩化第一鉄水溶
液に10分浸漬しとり出した。次いで陰イオン交換膜
(ネオセプタAM−1(徳山曹達製、商品名))を上記
陽イオン交換膜に重ね合せた。この重ね合せた膜を13
0℃の温度下に2kg/cm2 の加圧下で10分間プレ
スした。このようにして得られたバイポーラ膜は水中に
浸漬したとき、膜界面に水ぶくれが生じ、2枚の膜に分
離してしまい、使用に供することが出来なかった。
【0042】比較例3 比較例2において陽イオン交換膜を水洗し、陽イオン交
換膜の表面に存在する未イオン交換の塩化第一鉄を取除
いた以外は比較例2と同様に実施した。
【0043】得られたバイポーラ膜について性能を測定
した結果、接着強度は0.01kg・f/25mmで、
電解電圧は最初1.2Vだったものが24時間経過後に
は2.6Vに上昇し、電流効率はη(H)=99.0
%,η(OH)=99.0%,η(Cl)=0.3%お
よびη(Na)=0.7%であった。また、このバイポ
ーラ膜は16時間経過後膜の界面に気泡が発生し、そし
てこのバイポーラ膜は湿潤状態での接着強度が小さく7
2時間経過後には発生した気泡が大きくなり、実質的に
電気分解の実験の続行が出来なくなった。
【0044】比較例4 比較例2で用いたと同様の陽イオン交換膜と陰イオン交
換膜とを乾燥した後、ビスフェノールA型ジグリシジル
エール1部とトリエチレンテトラミン1部とメタノール
1部との混合液よりなる接着剤を用いて、上記陽イオン
交換膜と陰イオン交換膜とを接着し、押圧して40℃の
温度下に24時間放置しバイポーラ膜を得た。このよう
にして得られたバイポーラ膜は接着強度は十分であった
が水電解電圧が4.3voltと大きいものであった。
【0045】実施例2 実施例1における陽イオン交換膜の表面をサンドペーパ
ーによる処理をしない以外は実施例1と同様に実施し
た。その結果、得られたバイポーラ膜の性能は接着強度
が0.28kg・f/25mm、電解電圧が1.2V
で、電流効率はη(H)=99.2%,η(OH)=9
9.2%,η(Cl)=0.3%およびη(Na)=
0.5%であった。上記バイポーラ膜の性能は2ケ月を
経た後電圧が1.4Vと若干上昇したが膜中に気泡・水
泡の発生も認められなかった。
【0046】実施例3 ポリジメチルビニルベンジルアミン(分子量が約100
00)をクロロホルムに溶解し、次いで、ビスフェノー
ルA型ジグリシジルエーテルを溶解させて、ポリジメチ
ルビニルベンジルアミン:ビスフェノールAジグリシジ
ルエーテル:クロロホルム=1:1:10(重量比)の
溶液を調製した。この溶液を実施例1と同様にして処理
した鉄を含有した陽イオン交換膜に塗布し、室温で10
時間乾燥させてエポキシ樹脂を硬化させると同時に、4
級塩基型の陰イオン交換膜層を形成させて、バイポーラ
膜を作製した。
【0047】得られたバイポーラ膜の性能は、接着強度
が5.0kg・f/25mmで、電解電圧が1.3V
で、電流効率がη(H)=99.4%,η(OH)=9
9.4%,η(Cl)=0.3%およびη(Na)=
0.3%であった。この性能は、3ケ月間を経ても変ら
ず、膜中に気泡などの発生も認められなかった。
【0048】実施例4 実施例1と同様の表面を粗化した陽イオン交換膜(ネオ
セプタCM−1)を1重量%の塩化錫(SnCl2 )の
水溶液に浸漬処理した後、イオン交換水で十分に洗滌し
て、室温で風乾した。この処理した陽イオン交換膜は、
錫の含有量が全交換容量の3.2%であった。
【0049】また、ポリフェニレンオキシドをクロルメ
チル化し、次いでトリメチルアミンにより4級塩基化し
た交換容量が1.02meq/gのアミノ化ポリフェニ
レンオキシドをメタノール/クロロホルム(容量比1:
1)の混合溶媒に溶解して濃度15重量%の溶液を調製
した。
【0050】次いで、上記した陽イオン交換膜にアミノ
化ポリフェニレンオキシドの溶液を塗布し、乾燥して、
厚み95μmの陰イオン交換膜層を形成させ、バイポー
ラ膜を製作した。
【0051】得られたバイポーラ膜の性能は、接着強度
が4.3kg・f/25mmで、電解電圧が1.3Vで
電流効率がη(H)=99.3%,η(OH)=99.
3%,η(Cl)=0.3%およびη(Na)=0.4
%であった。また、この性能は2ケ月間を経ても変ら
ず、膜中に気泡、水泡の発生も認められなかった。
【0052】実施例5 実施例1と同一の表面を粗化した陽イオン交換膜(ネオ
セプタCM−1)を0.1重量%の塩化ルテニウム(R
uCl3 )の水溶液に25℃で1日間浸漬処理した後、
イオン交換水で十分に洗滌して、室温で風乾した。この
陽イオン交換膜は、ルテニウムの含有量が全交換容量の
0.02%であった。
【0053】また、スチレンとクロルメチルスチレンと
の共重合体(モノマーのモル比10:1)をトリメチル
アミンにより、クロルメチル基を4級塩基化したアミノ
化ポリスチレンをメタノール/クロロホルム(容量比
1:5)の混合溶媒に溶解して濃度15重量%の溶液を
調製した。
【0054】次いで、上記の陽イオン交換膜にアミノ化
ポリスチレンの溶液を塗布し、乾燥し、厚み85μmの
陰イオン交換膜層を形成させて、バイポーラ膜を作製し
た。
【0055】得られたバイポーラ膜の性能は、接着強度
が4.7kg・f/25mmで、電解電圧が1.2V
で、電流効率がη(H)=99.2%,η(OH)=9
9.2%,η(Cl)=0.3%およびη(Na)=
0.5%であった。また、この性能は、6ケ月間を経て
も変らず、膜中に気泡の発生も認められなかった。
【0056】実施例6 実施例1において陽イオン交換膜にイオン交換するため
に使用した水溶液に代って表1に示す化合物の水溶液を
使用した以外は実施例1と同様に実施した。その結果得
られたバイポーラ膜の性能は表1に示す通りであり、い
ずれのバイポーラ膜も10日経過後においても水泡又は
気泡の発生もなかった。
【0057】
【表1】
【0058】実施例7 実施例5で得たルテニウムイオンを含有する陽イオン交
換膜の片面に、塩素の含有量が1.5meq/gである
クロルメチル化ポリスチレンをクロロホルムに溶解した
15重量%の溶液を塗布した後、室温にて溶媒を蒸発し
乾燥させ、厚さ90μmの皮膜を得た。
【0059】次いで、上記の陽イオン交換膜を3重量%
のN,N−ジメチルプロパンジアミン水溶液に25℃
で、10日間浸漬して、クロルメチル基を4級アミノ化
及び架橋処理してバイポーラ膜を得た。なお、アミノ化
したポリスチレンの皮膜は、厚みが100μmであっ
た。
【0060】得られたバイポーラ膜の特性を測定の結
果、接着強度は2.1kg・f/25mmで、電解電圧
は1.4V、η(H)=99.0%,η(OH)=9
9.0%,η(Cl)=0.3%,η(Na)=0.8
%であり、これらの性能は3ケ月間を経ても変らなかっ
た。また、この期間、バイポーラ膜の中に気泡、水泡の
発生は全く認められなかった。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例で使用したバイポーラ膜を剥離した陽イ
オン交換膜の表面についてESCA測定した結果をグラ
フ化したものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭52−89589(JP,A) 特公 昭54−14595(JP,B2) 特公 昭57−50816(JP,B2)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少くとも接着表面の陽イオン交換基が重
    金属イオンでイオン交換された陽イオン交換膜と陰イオ
    ン交換膜とが0.2kg・ f/25mm以上の接着強度で密着
    しており、水電解電流効率が80%以上で且つ水電解電
    圧が2.0V以下であるバイポーラ膜。
  2. 【請求項2】 重金属イオンをイオン交換した陽イオン
    交換膜の表面に陰イオン交換基又は陰イオン交換基を導
    入できる官能基を有するポリマーを溶解させたポリマー
    溶液を存在させ、次いで溶媒を除去し該陽イオン交換膜
    の表面に該ポリマーの皮膜を形成させ、必要に応じて陰
    イオン交換基を導入することを特徴とするバイポーラ膜
    の製造方法。
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