JP2523793Y2 - 移動式クレーンのフックブロック格納装置 - Google Patents
移動式クレーンのフックブロック格納装置Info
- Publication number
- JP2523793Y2 JP2523793Y2 JP11486290U JP11486290U JP2523793Y2 JP 2523793 Y2 JP2523793 Y2 JP 2523793Y2 JP 11486290 U JP11486290 U JP 11486290U JP 11486290 U JP11486290 U JP 11486290U JP 2523793 Y2 JP2523793 Y2 JP 2523793Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hook block
- telescopic boom
- swing arm
- distal end
- base end
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- Jib Cranes (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、その走行時にフックブロックをグースネ
ック部よりも基端側の伸縮ブーム下面に近接した位置に
格納するようにしてなる移動式クレーンに用いられるフ
ックブロックの格納装置に関するものである。
ック部よりも基端側の伸縮ブーム下面に近接した位置に
格納するようにしてなる移動式クレーンに用いられるフ
ックブロックの格納装置に関するものである。
(従来の技術) 走行時にフックブロックをグースネック部よりも基端
側の伸縮ブーム下面に近接した位置に格納するようにし
てなる移動式クレーンは、第3図に示すものが知られて
いる。
側の伸縮ブーム下面に近接した位置に格納するようにし
てなる移動式クレーンは、第3図に示すものが知られて
いる。
すなわち、第3図において移動式クレーンは、車輛1
に旋回自在に搭載した旋回台2に、起伏調節自在に伸縮
ブーム3を取付け、伸縮ブーム3の基端側に設けたウイ
ンチ4(この例では旋回台2に取付けられている)から
のワイヤロープ5を、伸縮ブーム3の先端部のグースネ
ック部3aに配置したブーム先端滑車6とフックブロック
7に配置したフックブロック滑車8間に複数本掛けする
ことで、グースネック部3aからフックブロック7を吊り
下げている。グースネック部3aとフックブロック7との
間には、フックブロック7の巻き上げ終端近傍において
係合して更なるフックブロック7の巻き上げ動に伴って
当該フックブロック7を前記グースネック部3aよりも基
端側の伸縮ブーム3下面に近接した格納位置に移動させ
るフックブロック格納手段Aが取付けられている。
に旋回自在に搭載した旋回台2に、起伏調節自在に伸縮
ブーム3を取付け、伸縮ブーム3の基端側に設けたウイ
ンチ4(この例では旋回台2に取付けられている)から
のワイヤロープ5を、伸縮ブーム3の先端部のグースネ
ック部3aに配置したブーム先端滑車6とフックブロック
7に配置したフックブロック滑車8間に複数本掛けする
ことで、グースネック部3aからフックブロック7を吊り
下げている。グースネック部3aとフックブロック7との
間には、フックブロック7の巻き上げ終端近傍において
係合して更なるフックブロック7の巻き上げ動に伴って
当該フックブロック7を前記グースネック部3aよりも基
端側の伸縮ブーム3下面に近接した格納位置に移動させ
るフックブロック格納手段Aが取付けられている。
上記フックブロック格納手段Aは、伸縮ブーム3のグ
ースネック部3a上の位置であって前記ブーム先端滑車6
の支軸6aよりも伸縮ブーム先端側寄り位置にその基端部
を揺動自在でかつ捻転不能に吊り下げられ、フックブロ
ック7の巻き上げ終端近傍においてその先端部(下端
部)がフックブロック7の上端部に係合して更なるフッ
クブロック7の巻き上げ動に伴って当該フックブロック
7を格納位置(第3図に二点鎖線で示した位置)に移動
させる揺動アーム9で構成されている。
ースネック部3a上の位置であって前記ブーム先端滑車6
の支軸6aよりも伸縮ブーム先端側寄り位置にその基端部
を揺動自在でかつ捻転不能に吊り下げられ、フックブロ
ック7の巻き上げ終端近傍においてその先端部(下端
部)がフックブロック7の上端部に係合して更なるフッ
クブロック7の巻き上げ動に伴って当該フックブロック
7を格納位置(第3図に二点鎖線で示した位置)に移動
させる揺動アーム9で構成されている。
この様に構成された移動式クレーンは、その走行時に
フックブロック7をグースネック部3aよりも基端側の伸
縮ブーム3下面に近接した位置に格納することができ、
フックブロック7を含む伸縮ブーム3先端部の上下方向
寸法をコンパクトに構成できるという効果があるため、
近年多く用いられている。
フックブロック7をグースネック部3aよりも基端側の伸
縮ブーム3下面に近接した位置に格納することができ、
フックブロック7を含む伸縮ブーム3先端部の上下方向
寸法をコンパクトに構成できるという効果があるため、
近年多く用いられている。
(従来技術の問題点) しかしながら、この種移動式クレーンのフックブロッ
ク7は、索端5aをブーム先端滑車6から離間したグース
ネック部3aに止着されたワイヤーロープ5により多数本
掛けされて吊り下げられているため、吊り下げ状態のフ
ックブロック7は、第3図に図示する如く伸縮ブーム1
の長手方向に対し傾斜した状態となる。そのためフック
ブロック7は、傾斜した状態のままで揺動アーム9の先
端部に係合され、更なるフックブロック7の巻き上げ動
により第3図に鎖線図示した如く伸縮ブーム3の下面に
対し傾斜した状態で格納される。このようにフックブロ
ック7が傾斜状態で格納されれば、格納状態における伸
縮ブーム3先端部の上下方向寸法が大きくなり、荷台10
上に積載した荷物(図示せず)に接触してフックブロッ
ク7や荷物を損傷させる恐れがあった。
ク7は、索端5aをブーム先端滑車6から離間したグース
ネック部3aに止着されたワイヤーロープ5により多数本
掛けされて吊り下げられているため、吊り下げ状態のフ
ックブロック7は、第3図に図示する如く伸縮ブーム1
の長手方向に対し傾斜した状態となる。そのためフック
ブロック7は、傾斜した状態のままで揺動アーム9の先
端部に係合され、更なるフックブロック7の巻き上げ動
により第3図に鎖線図示した如く伸縮ブーム3の下面に
対し傾斜した状態で格納される。このようにフックブロ
ック7が傾斜状態で格納されれば、格納状態における伸
縮ブーム3先端部の上下方向寸法が大きくなり、荷台10
上に積載した荷物(図示せず)に接触してフックブロッ
ク7や荷物を損傷させる恐れがあった。
本考案は、上記問題点に鑑みて成したものであり、格
納状態におけるフックブロック7の傾斜をなくし、格納
状態における伸縮ブーム3先端部の上下方向寸法をコン
パクトに構成したフックブロック格納装置を提供するこ
とを目的とするものである。
納状態におけるフックブロック7の傾斜をなくし、格納
状態における伸縮ブーム3先端部の上下方向寸法をコン
パクトに構成したフックブロック格納装置を提供するこ
とを目的とするものである。
(問題点を解決するための手段) 上記の目的を達成するため、本考案の移動式クレーン
のフックブロック格納装置は次の如く構成する。すなわ
ち、 伸縮ブームの基端側に設けたウインチからのワイヤー
ロープを伸縮ブームの先端部に配置したブーム先端滑車
とフックブロックに配置したフックブロック滑車間に複
数本掛けすることで伸縮ブームの先端部からフックブロ
ックを吊り下げると共に、伸縮ブーム先端部上であって
前記先端滑車の支軸よりも伸縮ブーム先端側寄り位置に
その基端部を揺動自在に吊り下げた揺動アームを取り付
け、この揺動アームの先端部と前記フックブロック間に
当該フックブロックの巻き上げ巻き下げ動により係脱し
その係合状態で両者間の捻転を規制するよう機能する係
合装置を形成し、前記係合装置の係合後更にフックブロ
ックを巻き上げることで前記揺動アームが伸縮ブーム基
端方向に回動しフックブロックが伸縮ブーム下面に近接
した格納位置にもたらされるよう構成した移動式クレー
ンのフックブロック格納装置において、前記揺動アーム
基端部の伸縮ブーム先端部上への揺動自在な連結を所定
量捻転可能に構成すると共に、揺動アームの基端部と伸
縮ブーム先端部間に揺動アームの伸縮ブーム基端方向へ
の回動に伴って当該揺動アームを捻転し格納状態にある
前記フックブロックを所定の捻転状態とする揺動アーム
捻転機構を取り付けたことを特徴とする移動式クレーン
のフックブロック格納装置。
のフックブロック格納装置は次の如く構成する。すなわ
ち、 伸縮ブームの基端側に設けたウインチからのワイヤー
ロープを伸縮ブームの先端部に配置したブーム先端滑車
とフックブロックに配置したフックブロック滑車間に複
数本掛けすることで伸縮ブームの先端部からフックブロ
ックを吊り下げると共に、伸縮ブーム先端部上であって
前記先端滑車の支軸よりも伸縮ブーム先端側寄り位置に
その基端部を揺動自在に吊り下げた揺動アームを取り付
け、この揺動アームの先端部と前記フックブロック間に
当該フックブロックの巻き上げ巻き下げ動により係脱し
その係合状態で両者間の捻転を規制するよう機能する係
合装置を形成し、前記係合装置の係合後更にフックブロ
ックを巻き上げることで前記揺動アームが伸縮ブーム基
端方向に回動しフックブロックが伸縮ブーム下面に近接
した格納位置にもたらされるよう構成した移動式クレー
ンのフックブロック格納装置において、前記揺動アーム
基端部の伸縮ブーム先端部上への揺動自在な連結を所定
量捻転可能に構成すると共に、揺動アームの基端部と伸
縮ブーム先端部間に揺動アームの伸縮ブーム基端方向へ
の回動に伴って当該揺動アームを捻転し格納状態にある
前記フックブロックを所定の捻転状態とする揺動アーム
捻転機構を取り付けたことを特徴とする移動式クレーン
のフックブロック格納装置。
(作用) 以上の如く構成した本考案の移動式クレーンのフック
ブロック格納装置は、揺動アームが伸縮ブームの先端部
に対してその基端部が捻転可能でかつ揺動自在となるよ
うに連結されると共に、その先端部がフックブロックに
対し両者間の捻転が規制されるよう係合されているの
で、フックブロックが伸縮ブームの軸線方向に対し傾斜
した状態で吊り下げられていても、フックブロックの傾
斜に応じてその基端部が捻転することによりフックブロ
ックに対して正対した状態(捻転不能)に係合されるの
である。
ブロック格納装置は、揺動アームが伸縮ブームの先端部
に対してその基端部が捻転可能でかつ揺動自在となるよ
うに連結されると共に、その先端部がフックブロックに
対し両者間の捻転が規制されるよう係合されているの
で、フックブロックが伸縮ブームの軸線方向に対し傾斜
した状態で吊り下げられていても、フックブロックの傾
斜に応じてその基端部が捻転することによりフックブロ
ックに対して正対した状態(捻転不能)に係合されるの
である。
また、揺動アームの基端部と伸縮ブーム先端部間に
は、揺動アームの伸縮ブーム基端方向への回動に伴っ
て、当該揺動アームを捻転し格納状態にある前記フック
ブロックを所定の捻転状態に案内する揺動アーム捻転機
構が取り付けられているので、揺動アームはフックブロ
ックの更なる巻き上げ動により伸縮ブーム基端方向へ回
動した際、この回動に伴ってフックブロックを水平状態
に格納するよう捻転させられるのである。これによりフ
ックブロックは伸縮ブームの下面に近接した格納位置に
もたらされた際に、伸縮ブーム下面に対し傾斜しない状
態に格納されるので、格納状態における伸縮ブーム先端
部の上下方向寸法をコンパクトに構成できるのである。
は、揺動アームの伸縮ブーム基端方向への回動に伴っ
て、当該揺動アームを捻転し格納状態にある前記フック
ブロックを所定の捻転状態に案内する揺動アーム捻転機
構が取り付けられているので、揺動アームはフックブロ
ックの更なる巻き上げ動により伸縮ブーム基端方向へ回
動した際、この回動に伴ってフックブロックを水平状態
に格納するよう捻転させられるのである。これによりフ
ックブロックは伸縮ブームの下面に近接した格納位置に
もたらされた際に、伸縮ブーム下面に対し傾斜しない状
態に格納されるので、格納状態における伸縮ブーム先端
部の上下方向寸法をコンパクトに構成できるのである。
(実施例) 以下本考案の移動式クレーンのフックブロック格納装
置の実施例を第1図〜第2図に基づき説明する。
置の実施例を第1図〜第2図に基づき説明する。
本考案のフックブロック格納装置は、第3図に基づい
て説明した従来のフックブロック格納装置に対し、揺動
アームの構成が変更された点と揺動アーム捻転機構が付
加された点で異なっているのであるから、第3図におい
て使用した記号Aと、記1〜8および10は以下の説明に
おいても同義のものとして援用するものとする。
て説明した従来のフックブロック格納装置に対し、揺動
アームの構成が変更された点と揺動アーム捻転機構が付
加された点で異なっているのであるから、第3図におい
て使用した記号Aと、記1〜8および10は以下の説明に
おいても同義のものとして援用するものとする。
第1図において、12は揺動アームである。当該揺動ア
ーム12は、その基端部12aに設けたボス13のボス孔13aを
ブーム先端滑車6の支軸6aよりも先端側寄り位置のグー
スネック部3aに橋架状に配設された支軸14に揺動自在に
取付けられている。当該揺動アーム12のボス孔13aは前
記支軸14の径に対しガタを持たせてルーズに係合させて
おり、これにより揺動アーム12がその軸線廻りに所定量
だけ捻転可能となるように取り付けられている。
ーム12は、その基端部12aに設けたボス13のボス孔13aを
ブーム先端滑車6の支軸6aよりも先端側寄り位置のグー
スネック部3aに橋架状に配設された支軸14に揺動自在に
取付けられている。当該揺動アーム12のボス孔13aは前
記支軸14の径に対しガタを持たせてルーズに係合させて
おり、これにより揺動アーム12がその軸線廻りに所定量
だけ捻転可能となるように取り付けられている。
15は、前記揺動アーム12の先端部12bと前記フックブ
ロック7の上端部7a間に形成された係合装置であり、当
該係合装置15は揺動アーム12の先端部12bに設けられた
係合部材16とフックブロック7の上端部に設けられた係
合凹部17で構成されている。当該係合装置15は、フック
ブロック7の巻き上げ動により係合部材16が係合凹部17
に係合した際フックブロック7が揺動アーム12に対して
捻転するのを規制すると共に、フックブロック7を巻き
下げ動して係合部材16が係合凹部17から離脱された際フ
ックブロック7を自由吊下状態とするようになってい
る。
ロック7の上端部7a間に形成された係合装置であり、当
該係合装置15は揺動アーム12の先端部12bに設けられた
係合部材16とフックブロック7の上端部に設けられた係
合凹部17で構成されている。当該係合装置15は、フック
ブロック7の巻き上げ動により係合部材16が係合凹部17
に係合した際フックブロック7が揺動アーム12に対して
捻転するのを規制すると共に、フックブロック7を巻き
下げ動して係合部材16が係合凹部17から離脱された際フ
ックブロック7を自由吊下状態とするようになってい
る。
19は、伸縮ブーム3のグースネック部3a適所に設けら
れたカムである。当該カム19は、伸縮ブーム3の軸線に
対し傾斜状態に吊り下げられているフックブロック7に
係合して捻転状態となっている揺動アーム12が伸縮ブー
ム3基端方向aへ回動した際に当該揺動アーム12に摺接
して揺動アーム12を非捻転状態(伸縮ブーム3の下面に
対し傾斜していない状態)に案内する案内面19aと、当
該案内面19aに連続して設けられ揺動アーム12の回動終
端位置で当該揺動アーム12を非捻転状態に保持する保持
面19bとからなるカム面を備えている。このため、当該
カム19は、フックブロック7を巻き上げ動して揺動アー
ム12を伸縮ブーム3基端方向aへ回動すれば、この回動
に伴い傾斜状態に吊り下げられているフックブロック7
に係合して捻転状態となっている揺動アーム12を非捻転
状態となるよう案内することができるのである。これに
より、フックブロック7は、非捻転状態に保持された揺
動アーム12によってその格納姿勢を保持され、伸縮ブー
ム3の下面に対し傾斜していない状態(第1図に二点鎖
線で図示した状態)に格納されるのである。なお上記カ
ム19は、実用新案登録請求の範囲でいうところの揺動ア
ーム捻転機構を構成している。
れたカムである。当該カム19は、伸縮ブーム3の軸線に
対し傾斜状態に吊り下げられているフックブロック7に
係合して捻転状態となっている揺動アーム12が伸縮ブー
ム3基端方向aへ回動した際に当該揺動アーム12に摺接
して揺動アーム12を非捻転状態(伸縮ブーム3の下面に
対し傾斜していない状態)に案内する案内面19aと、当
該案内面19aに連続して設けられ揺動アーム12の回動終
端位置で当該揺動アーム12を非捻転状態に保持する保持
面19bとからなるカム面を備えている。このため、当該
カム19は、フックブロック7を巻き上げ動して揺動アー
ム12を伸縮ブーム3基端方向aへ回動すれば、この回動
に伴い傾斜状態に吊り下げられているフックブロック7
に係合して捻転状態となっている揺動アーム12を非捻転
状態となるよう案内することができるのである。これに
より、フックブロック7は、非捻転状態に保持された揺
動アーム12によってその格納姿勢を保持され、伸縮ブー
ム3の下面に対し傾斜していない状態(第1図に二点鎖
線で図示した状態)に格納されるのである。なお上記カ
ム19は、実用新案登録請求の範囲でいうところの揺動ア
ーム捻転機構を構成している。
20は、揺動アーム12の先端近傍に設けられ、揺動アー
ム12をワイヤロープ5に対して案内するガイド部材であ
る。
ム12をワイヤロープ5に対して案内するガイド部材であ
る。
次に作用を説明する。
フックブロック7を格納するには、ウインチ4を巻き
上げ駆動してフックブロック7を巻き上げ動させればよ
い。この際フックブロック7は伸縮ブーム3の軸線に対
して傾斜した状態に吊り下げられており、フックブロッ
ク7の係合凹部17も同様に伸縮ブーム3の軸線に対して
傾斜した状態となっている。しかしながら揺動アーム12
は、伸縮ブーム3のグースネック部3aに配設された支軸
14に対しその基端部のボス孔13aが所定量捻転可能に係
合されているため、フックブロック7の係合凹部17の傾
斜に応じて捻転bして、その先端部の係合部材16がフッ
クブロック7の係合凹部17に係合する。これにより揺動
アーム12とフックブロック7は、両者間の捻転が規制さ
れると共に前記支軸14廻りに一体的な揺動が可能となる
のである。
上げ駆動してフックブロック7を巻き上げ動させればよ
い。この際フックブロック7は伸縮ブーム3の軸線に対
して傾斜した状態に吊り下げられており、フックブロッ
ク7の係合凹部17も同様に伸縮ブーム3の軸線に対して
傾斜した状態となっている。しかしながら揺動アーム12
は、伸縮ブーム3のグースネック部3aに配設された支軸
14に対しその基端部のボス孔13aが所定量捻転可能に係
合されているため、フックブロック7の係合凹部17の傾
斜に応じて捻転bして、その先端部の係合部材16がフッ
クブロック7の係合凹部17に係合する。これにより揺動
アーム12とフックブロック7は、両者間の捻転が規制さ
れると共に前記支軸14廻りに一体的な揺動が可能となる
のである。
次に、フックブロック7を更に巻き上げ動すれば、揺
動アーム12は支軸14を中心として伸縮ブーム3の基端方
向aに回動するが、この揺動アーム12の回動により当該
揺動アーム12は伸縮ブーム3のグースネック部3a適所に
設けられたカム19のカム面に係合し、フックブロック7
を伸縮ブーム3の下面に対して傾斜していない状態(第
1図に鎖線図示した状態)となるように揺動アーム12を
捻転させるのである。これによりフックブロック7は伸
縮ブーム3の下面に近接して、しかも伸縮ブーム下面に
対し傾斜しない状態に格納されるので、格納状態におけ
る伸縮ブーム先端部の上下方向寸法をよりコンパクトに
構成できるのである。
動アーム12は支軸14を中心として伸縮ブーム3の基端方
向aに回動するが、この揺動アーム12の回動により当該
揺動アーム12は伸縮ブーム3のグースネック部3a適所に
設けられたカム19のカム面に係合し、フックブロック7
を伸縮ブーム3の下面に対して傾斜していない状態(第
1図に鎖線図示した状態)となるように揺動アーム12を
捻転させるのである。これによりフックブロック7は伸
縮ブーム3の下面に近接して、しかも伸縮ブーム下面に
対し傾斜しない状態に格納されるので、格納状態におけ
る伸縮ブーム先端部の上下方向寸法をよりコンパクトに
構成できるのである。
なお、上述の如く格納したフックブロック7は、フッ
クブロック7を巻き下げ駆動させることにより格納状態
を解除することが可能となっている。
クブロック7を巻き下げ駆動させることにより格納状態
を解除することが可能となっている。
(効果) 本考案の移動式クレーンのフックブロック格納装置
は、揺動アームを伸縮ブームの先端部に対して捻転可能
に取付けると共に、当該揺動アームの基端部と伸縮ブー
ムの先端部間に揺動アーム捻転機構を取付けたことによ
り、極めて簡単な構成で以て格納状態におけるフックブ
ロックの傾斜をなくし、格納状態における伸縮ブーム先
端部の上下方向寸法をコンパクトに構成することができ
たという優れた効果を有するものである。
は、揺動アームを伸縮ブームの先端部に対して捻転可能
に取付けると共に、当該揺動アームの基端部と伸縮ブー
ムの先端部間に揺動アーム捻転機構を取付けたことによ
り、極めて簡単な構成で以て格納状態におけるフックブ
ロックの傾斜をなくし、格納状態における伸縮ブーム先
端部の上下方向寸法をコンパクトに構成することができ
たという優れた効果を有するものである。
第1図は本考案の移動式クレーンのフックブロック格納
装置の側面図、第2図は同正面図、第3図は従来の移動
式クレーンのフックブロック格納装置の説明図である。 伸縮ブーム……3、ウインチ……4 ワイヤロープ……5、ブーム先端滑車……6 フックブロック……7、 フックブロック滑車……8、 揺動アーム……12、係合装置……15 揺動アーム捻転機構(カム)……19
装置の側面図、第2図は同正面図、第3図は従来の移動
式クレーンのフックブロック格納装置の説明図である。 伸縮ブーム……3、ウインチ……4 ワイヤロープ……5、ブーム先端滑車……6 フックブロック……7、 フックブロック滑車……8、 揺動アーム……12、係合装置……15 揺動アーム捻転機構(カム)……19
Claims (1)
- 【請求項1】伸縮ブームの基端側に設けたウインチから
のワイヤーロープを伸縮ブームの先端部に配置したブー
ム先端滑車とフックブロックに配置したフックブロック
滑車間に複数本掛けすることで伸縮ブームの先端部から
フックブロックを吊り下げると共に、伸縮ブーム先端部
上であって前記先端滑車の支軸よりも伸縮ブーム先端側
寄り位置にその基端部を揺動自在に吊り下げた揺動アー
ムを取り付け、この揺動アームの先端部と前記フックブ
ロック間に当該フックブロックの巻き上げ巻き下げ動に
より係脱しその係合状態で両者間の捻転を規制するよう
機能する係合装置を形成し、前記係合装置の係合後更に
フックブロックを巻き上げることで前記揺動アームが伸
縮ブーム基端方向に回動しフックブロックが伸縮ブーム
下面に近接した格納位置にもたらされるよう構成した移
動式クレーンのフックブロック格納装置において、 前記揺動アーム基端部の伸縮ブーム先端部上への揺動自
在な連結を所定量捻転可能に構成すると共に、揺動アー
ムの基端部と伸縮ブーム先端部間に揺動アームの伸縮ブ
ーム基端方向への回動に伴って当該揺動アームを捻転し
格納状態にある前記フックブロックを所定の捻転状態と
する揺動アーム捻転機構を取り付けたことを特徴とする
移動式クレーンのフックブロック格納装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11486290U JP2523793Y2 (ja) | 1990-10-31 | 1990-10-31 | 移動式クレーンのフックブロック格納装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11486290U JP2523793Y2 (ja) | 1990-10-31 | 1990-10-31 | 移動式クレーンのフックブロック格納装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0470891U JPH0470891U (ja) | 1992-06-23 |
JP2523793Y2 true JP2523793Y2 (ja) | 1997-01-29 |
Family
ID=31862583
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11486290U Expired - Lifetime JP2523793Y2 (ja) | 1990-10-31 | 1990-10-31 | 移動式クレーンのフックブロック格納装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2523793Y2 (ja) |
-
1990
- 1990-10-31 JP JP11486290U patent/JP2523793Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0470891U (ja) | 1992-06-23 |
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