JP2523500Y2 - 小型エンジンのエンジンカバー構造 - Google Patents

小型エンジンのエンジンカバー構造

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JP2523500Y2
JP2523500Y2 JP1992058223U JP5822392U JP2523500Y2 JP 2523500 Y2 JP2523500 Y2 JP 2523500Y2 JP 1992058223 U JP1992058223 U JP 1992058223U JP 5822392 U JP5822392 U JP 5822392U JP 2523500 Y2 JP2523500 Y2 JP 2523500Y2
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JP
Japan
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engine
carburetor
cylinder
cover
space
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JP1992058223U
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JPH0618623U (ja
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忠雄 八代醍
常由 湯浅
勝己 木下
康彦 野沢
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Kawasaki Motors Ltd
Original Assignee
Kawasaki Jukogyo KK
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、チェンソー、ヘッヂ
トリマー、刈払機などの携帯作業機用小型汎用エンジン
に適用されるエンジンカバー構造に関する。
【0002】
【従来の技術】携帯作業機用小型汎用エンジンでは、通
常、シリンダーは、その上部から外周部に掛けてカバー
するカバー体が用いられる。
【0003】そして、シリンダーの片方にキャブレター
とエアクリーナを、他方にマフラーを配装したエンジン
においては、シリンダーとマフラーを一つのカバーを用
いてカバーするようにしている。(先行技術として、例
えば、実開昭59−91429号公報参照)
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上記するよ
うなエンジンにおいて、エンジンの点火機構は、クラン
クケース側に配装され、この点火機構とシリンダー上面
に取着したプラグとを接続する高圧コードは高温部を避
けてキャブレター付近でカバーの外に露出して通され
る。
【0005】また、点火機構に接続されてエンジンを停
止させるエンジン停止用スイッチの配線類もキャブレタ
ー付近にあってその一部がカバーの外に露出することが
ある。このため、高圧コードや配線類が木の枝などに接
触したりすることがある。
【0006】そこで、これらの部品(高圧コードや配線
類)をカバーしたり、隠蔽するとなると、別途専用の部
品が必要となり、部品点数が増え、また、その組み付け
のための工数が増えて生産コストアップとなる。
【0007】この考案は上述の点に鑑みなされたもので
あって、カバー体と、このカバー体と組み合わせられる
導風板との間に空間を形成して部品の隠蔽やキャブレタ
ーの過熱防止などに有効利用するようにしたエンジンカ
バー構造を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めのこの考案の要旨とするところは、シリンダーの片方
にキャブレターとエアクリーナを、他方にマフラーを配
装したエンジンにおいて、導風板と組み合わせてファン
ハウジング内に発生する冷却風をシリンダー外周部に導
く冷却風通路を形成するハット状をなすカバー体であっ
て、該カバー体のキャブレター側周壁部を、シリンダー
に隣接した導風板とキャブレターとの間に入り込ませて
導風板との間に溝状の空間を形成したことを特徴とする
小型エンジンのエンジンカバー構造にある。
【0009】
【作用】カバー体とシリンダーのキャブレター側に立設
した導風板によってシリンダー回りに冷却風通路を形成
し、ファンハウジング内に発生した冷却風をシリンダー
外周部に導いてシリンダーを冷却する。また、カバー体
のキャブレター側周壁部と導風板との間に空間を形成
し、この空間内に高圧コードその他の配線類を隠蔽して
保護し、外観的にもキャブレター付近をすっきりさせる
とともに、空間の存在でシリンダー側からの輻射熱およ
び熱気を遮断してキャブレターの過熱を防止する。
【0010】
【実施例】以下、この考案の実施例を図面に基づいて説
明する。
【0011】図1はこの考案を適用したエンジンの斜視
図、図2は図1のa−a線におけるカバー体断面図であ
る。
【0012】図において、1 はエンジン本体、2 はカバ
ー体を示す。
【0013】前記エンジン本体1 は、シリンダー3 の外
周部に多段状にフィンを設けて空冷エンジンを構成し、
シリンダー3 から所定の距離を隔ててシリンダー3 の片
方にキャブレター4 とエアクリーナ5 を、他方にマフラ
ー6 を配装し、また、エンジン前部においてクランクケ
ース7 にリコイルスターター8 (図1では把手が現れて
いる)を配装し、エンジン後部においてクランクケース
7 に取付けたファンハウジング9 に動力取り出し口10を
開設している。
【0014】前記カバー体2 は、合成樹脂製 (成型品)
のもので、上壁11から下方に周壁12を延設してハット状
をなし、エンジン本体1に被せてシリンダー3 からマフ
ラー6 に掛けてカバーする。そして、マフラー6 に対応
するカバー体2 のマフラー側周壁部13には、多数の通気
用孔14を穿設し、シリンダー3 に取着したプラグ15 (図
1ではプラグキャップを示す) に対応してカバー体2 の
上壁11には、プラグ15の傾斜に合わせて斜め上向きに開
口したプラグカバー部16を形設し、外部からプラグキャ
ップが着脱できるようにしている。
【0015】17はシリンダー3 のキャブレター側に立設
した導風板で、カバー体2 と組み合わせてシリンダー3
回りに冷却風通路18を形成する。この冷却風通路18はエ
ンジン後部でファンハウジング9 内に通じ、ファンハウ
ジング9 内で発生した冷却風をシリンダー3 外周部に導
く。
【0016】なお、カバー体2 の固定は、その周壁12の
前後周壁部下端を適宜の固定手段によってなされる。図
1ではカバー体2 の後側周壁部19下端をスクリュー20に
てファンハウジング9 に固定している。
【0017】この考案においては、前記カバー体2 のキ
ャブレター側周壁部22をキャブレター4 に近接させて導
風板17とキャブレター4 との間に入り込ませて導風板17
との間に空間23を形成し、この空間23上部、すなわち、
カバー体2 の上壁11とキャブレター側周壁部22との連続
部に通気孔24を穿設している。
【0018】前記空間23は、点火機構とシリンダー3 の
上端面に取着したプラグ15にイグニション電流を流す高
圧コード25や、点火機構に接続されてエンジンを停止さ
せるエンジン停止用スイッチ (図示せず) の配線26など
の部品を隠蔽するのに用いる。また、この空間23が存在
するので、空間23内に篭もる熱気は通気孔24から放出さ
れてシリンダー側からの輻射熱および熱気を遮断し、キ
ャブレター4 の過熱を防止する。
【0019】なお、図中27はキャブレター4 とシリンダ
ー3 間に挿設したインシュレータである。
【0020】
【考案の効果】上記構成からなるこの考案によれば、カ
バー体のキャブレター側周壁部を、シリンダーに隣接し
た導風板とキャブレターとの間に入り込ませて導風板と
の間に溝状の空間を形成し、この空間にプラグにイグニ
ッション電流を流す高圧コードやその他の配線類を隠蔽
して保護するから、これら部品の隠蔽のための専用部品
を必要とせず、部品点数が増えることなく生産コスト面
から有利である。また、外観的にはエアクリーナ付近を
すっきりさせてデザイン面からも優れたものである。ま
た、シリンダーとキャブレターとの間には、導風板とカ
バー体のキャブレター側周壁部が介在するとともに、導
風板とキャブレター側周壁部により空間を形成するか
ら、この空間の存在もシリンダー側からの輻射熱および
熱気を遮断するのに大きく寄与し、キャブレターの過熱
を防止してキャブレター性能を安定させる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この考案を適用したエンジンの全体斜視図で
ある。
【図2】 図1のa−a線における要部の断面図であ
る。
【符号の説明】
1 …エンジン本体 2 …カバー体 3 …シリンダー 4 …キャブレター 17…導風板 18…冷却風通路 22…キャブレター側周壁部 23…空間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 野沢 康彦 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工 業株式会社 明石工場内 (56)参考文献 実開 昭58−148231(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダーの片方にキャブレターとエア
    クリーナを、他方にマフラーを配装したエンジンにおい
    て、導風板と組み合わせてファンハウジング内に発生す
    る冷却風をシリンダー外周部に導く冷却風通路を形成す
    るハット状をなすカバー体であって、該カバー体のキャ
    ブレター側周壁部を、シリンダーに隣接した導風板とキ
    ャブレターとの間に入り込ませて導風板との間に溝状の
    空間を形成したことを特徴とする小型エンジンのエンジ
    ンカバー構造。
JP1992058223U 1992-08-19 1992-08-19 小型エンジンのエンジンカバー構造 Expired - Lifetime JP2523500Y2 (ja)

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JPH0618623U JPH0618623U (ja) 1994-03-11
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015115594A1 (ja) * 2014-01-31 2015-08-06 株式会社マキタ 携帯用作業機

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58148231U (ja) * 1982-03-31 1983-10-05 小松ゼノア株式会社 シリンダ−カバ−

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WO2015115594A1 (ja) * 2014-01-31 2015-08-06 株式会社マキタ 携帯用作業機

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