JP2522806Y2 - 車両用空調装置の排水装置 - Google Patents

車両用空調装置の排水装置

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JP2522806Y2 JP1989091819U JP9181989U JP2522806Y2 JP 2522806 Y2 JP2522806 Y2 JP 2522806Y2 JP 1989091819 U JP1989091819 U JP 1989091819U JP 9181989 U JP9181989 U JP 9181989U JP 2522806 Y2 JP2522806 Y2 JP 2522806Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、エバポレータで凝縮する水を排出する車両
用空調装置の排水装置に関するものである。
(従来の技術) 自動車等の空調装置において、エバポレータで凝縮し
た水を車外へ排出するために排水装置が設けられる。こ
の排水装置は、エバポレータケースの下部に漏斗状に形
成した集水部を設けて、エバポレータから落下する凝縮
水を集めて、集水部底部に設けられた排水孔から車外へ
排出するようになっている。第8図に示すように、吸入
口1に続く通風路2にエバポレータ3とブロワユニット
4を順次配設した空調装置においては、太矢印で示され
るように、吸入口1から吸気を行なうと同時に、集水部
5の底部の排水孔6から外気を吸入してしまう(図中、
細矢印)。排水孔6から吸入された外気はエバポレータ
3を通過せず、冷却及び除湿が行なわれない状態で下流
の空調装置へ送風されるので、空調装置の冷房、除湿能
力を低下させる。そこで従来は、排水孔6に、大気圧に
より閉じ、集水部5に溜った凝縮水の重さで開く逆止弁
を設け、排水孔6からの外気の吸入を防止するようにし
ている。
また、排水孔からの外気の吸入を防止するために、実
開昭60−170212号公報、及び実開昭60−182218号公報に
は排水孔に他の弁手段を設けた装置、実開昭60−84416
号公報には排水孔に水溜めを有する蛇行管を設けた装置
が開示されている。
(考案が解決しようとする課題) 上記従来例は、いずれの場合においても、弁手段を開
く為、あるいは排水孔を遮断する為に、ある程度の量の
凝縮水が、集水部に常に溜った状態となる。そして、こ
の溜った水が長期間のうちに腐敗して悪臭を放ったり、
汚濁が進み排水孔を詰まらせて車室内に漏れたりすると
いう問題がある。
本考案は上記の点に鑑みて、集水部及び排水孔内に凝
縮水を残留させず、排水孔からの外気の吸入を防止する
車両用空調装置の排水装置を提供することを目的とす
る。
(課題を解決するための手段) 本考案は上記の課題を解決するために、吸入口に続く
通風路にエバポレータとブロワユニットとを順次配設
し、エバポレータケースの下部に漏斗状の集水部を設
け、該集水部の下端部に排水孔を設けてなる車両用空調
装置の排水装置において、前記集水部内に、該集水部の
底部との間に隙間をもって隔壁を配置して、前記集水部
の下端部と前記隔壁との間に、前記隙間を介して前記集
水部内の上部と連通するとともに、前記排水孔に連通す
る正圧室を形成し、前記通風路のブロワユニットの下流
部位と前記正圧室内の上部とを連通するバイパスダクト
を設けたことを特徴とする。
また、上記の構成に加えて、円筒の一端を徐々に薄く
した形状で先端部にスリット状の開口部を有する軟質の
弾性体からなる逆止弁を排水孔に取付けたことを特徴と
する。
(作用) 本考案に係る車両用空調装置の排水装置はこのように
構成したので、エバポレータで凝縮した水は、集水部へ
落下し集水部の底部と隔壁との隙間を通って正圧室内へ
流れ、排水孔から外部へ排出される。このとき、ブロワ
ユニットで発生する風圧の一部は、バイパスダクトを通
って正圧室内の上部に導入され正圧室内を加圧して、正
圧室内の下部および排水孔内に溜る凝縮水を排水孔から
強制的に外部へ押し出すとともに排水孔からの外気の吸
入を防止する。
また、逆止弁は、スリット状の開口部が通常は閉じて
外気の吸入を防止し、凝縮水の自重および正圧室の圧力
によって開いて凝縮水を外部へ排出する。
(実施例) 以下、本考案の一実施例について詳細に説明する。第
1図において、1は吸入口、2は通風路である。吸入口
1に続く通風路2内にエバポレータ3とブロワユニット
4が順次設けられている。エバポレータ3は通風路2に
接続されたエバポケータケース7に覆われており、エバ
ポレータケース7の下部は漏斗状に形成され集水部5と
なっている。集水部5の下端部には排水孔6が設けられ
ており、排水孔6には図示しないドレンホース等が接続
され、車外へ導かれている。そして、通風路2のブロワ
ユニット4の下流部位と集水部5とを接続するバイパス
ダクト8が設けられている。第1図の装置の要部を拡大
して第2図に示す。集水部5内には隔壁9が設けられ、
集水部5の下端部と隔壁9との間に正圧室10が形成され
ており、正圧室10内の上部にバイパスダクト8が開口さ
れ、また、下端部に排水孔6が開口されている。隔壁9
と集水部5の底部との間には隙間11が設けられておりエ
バポレータ3で凝縮した水が正圧室10内に流入するよう
になっている。さらに、排水孔6の先端に例えば第3図
に示すような逆止弁12を設けてもよい。逆止弁12はゴム
等の軟質の弾性体でできており、円筒の一端を図に示す
ように徐々に薄くした形状で開口部はスリット状となっ
ている。13はドレンホースである。そして、ドレンホー
ス内が負圧の場合は第4図に示すように大気圧(図中太
矢印で方向を示す)によって弁は閉じた状態となり外気
は吸入されない。また、ドレンホース13に凝縮水が溜っ
た場合は、凝縮水の自重及び圧力により、逆止弁12は第
5図、第6図に示すように変形して凝縮水を排出するよ
うになっている。
以上のように構成した本実施例の作用について次に説
明する。なお、第1図ないし第7図において太矢印は空
気の流れ、細矢印は凝縮水の流れを示す。
通風路2内においてブロワユニット4で送風を行なう
と、吸入口1から吸入された空気はエバポレータ3を通
過し、ブロワユニット4を経て下流の図示しない空調装
置に送られる。ここで、ブロワユニット4で発生する風
圧によって送風される空気の一部は、ブロワユニット4
の下流に開口するバイパスダクト8を通って正圧室10に
送られ正圧室10内の圧力を上昇させる。そして正圧室10
内の空気は隙間11を通り、集水部5へ入り、さらにエバ
ポレータ3とエバポレータケース7との隙間を通り、通
風路2内でエバポレータ3を通過した空気と合流する。
このとき隙間11の開口面積、バイパスダクト8の通風
量、正圧室10の容積等の設定を調節して正圧室10内の圧
力が大気圧と同等、あるいは僅かに高くなるようにして
おくことにより、排水孔6内の空気は停滞、あるいは僅
かずつ外部に排出されることになる。したがって排水孔
6から外気を吸入することはない。一方、エバポレータ
3で凝縮した水は、集水部5へ落下して斜面を流れ、隙
間11を通って排水孔6から外部へ排出される。ここで、
排水孔6から外部へ排出される空気の流れは、排水孔6
内の凝縮水を押し出すことになる。
また、排水孔6に逆止弁12を接続した場合は、排水孔
6からの外気の吸入は、逆止弁12及び正圧室10内の空気
の圧力によって防止される。そして排水孔内に溜った凝
縮水は、その自重と正圧室10内の圧力によって逆止弁12
を押し開き、強制的に排出される。また、第7図に示す
ように凝縮水の水位が正圧室10の隙間11よりも高くなっ
た場合は、バイパスダクト8から送風される空気の圧力
が正圧室10内の水面を直接押すことにより、排水を促す
ことになる。
(考案の効果) 本考案に係る車両用空調装置の排水装置は以上詳述し
たように構成したので、バイパスダクトから正圧室に送
られる空気の圧力によって排水孔からの外気の吸入を防
止し、凝縮水を強制的に排水孔から押し出すことができ
る。その結果、排水孔から外気が吸入されないので、空
調装置の冷房、除湿能力が向上する。また、凝縮水が集
水部及び排水孔内に溜らないので、凝縮水の腐敗や汚濁
による悪臭の発生や排水孔の詰まりが防止される。ま
た、集水部の容量が小さくてすむのでエバポレータケー
スを小型化できるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す系統図、第2図は第1
図の要部の拡大図、第3図は逆止弁の一例を示した斜視
図、第4図は第3図の縦断面図、第5図は第3図に示し
た逆止弁が開いた状態を示した斜視図、第6図は第5図
の縦断面図、第7図は第1図に示した実施例において凝
縮水が正圧室内に溜った状態を示した要部の拡大図、第
8図は従来の空調装置の排水装置を示した系統図であ
る。 1……吸入口 2……通風路 3……エバポレータ 4……ブロワユニット 5……集水部 6……排水孔 7……エバポレータケース 8……バイパスダクト

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】吸入口に続く通風路にエバポレータとブロ
    ワユニットとを順次配設し、エバポレータケースの下部
    に漏斗状の集水部を設け、該集水部の下端部に排水孔を
    設けてなる車両用空調装置の排水装置において、前記集
    水部内に、該集水部の底部との間に隙間をもって隔壁を
    配置して、前記集水部の下端部と前記隔壁との間に、前
    記隙間を介して前記集水部内の上部と連通するととも
    に、前記排水孔に連通する正圧室を形成し、該前記通風
    路のブロワユニットの下流部位と前記正圧室内の上部と
    を連通するバイパスダクトを設けたことを特徴とする車
    両用空調装置の排水装置。
  2. 【請求項2】円筒の一端を徐々に薄くした形状で先端部
    にスリット状の開口部を有する軟質の弾性体からなる逆
    止弁を排水孔に取付けたことを特徴とする請求項1に記
    載の車両用空調装置の排水装置。
JP1989091819U 1989-08-03 1989-08-03 車両用空調装置の排水装置 Expired - Lifetime JP2522806Y2 (ja)

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