JP2002130720A - 熱交換器ユニット - Google Patents

熱交換器ユニット

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JP2002130720A
JP2002130720A JP2000323759A JP2000323759A JP2002130720A JP 2002130720 A JP2002130720 A JP 2002130720A JP 2000323759 A JP2000323759 A JP 2000323759A JP 2000323759 A JP2000323759 A JP 2000323759A JP 2002130720 A JP2002130720 A JP 2002130720A
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drain
casing
heat exchanger
exchanger unit
discharge port
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JP2000323759A
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Toyohiko Mizuta
豊彦 水田
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Publication date
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  • Devices For Blowing Cold Air, Devices For Blowing Warm Air, And Means For Preventing Water Condensation In Air Conditioning Units (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ケーシング10の底板10aに排出口を開け
てドレンを排出する構造を有する熱交換器ユニットにお
いて、ドレンがケーシング10内や接続されるダクト内
に飛散する不具合を抑える。 【解決手段】 熱交換器ユニットは、熱交換エレメント
11と、ケーシング10と、ドレンボックス26とを備
える。ケーシング10は、熱交換エレメント11を収容
しており、その内部に給気経路と排気経路とが形成され
ている。ケーシング10の底板10aには、第1円孔2
5が設けられている。ドレンボックス26は、第1円孔
25を下方から覆うようにケーシング10に装着される
ものであり、その下部に第2円孔を有している。このド
レンボックス26は、ケーシング10の第1円孔25か
ら流入するドレンDを、第2円孔から排出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱交換器ユニッ
ト、特に、熱交換エレメントを収容するケーシングの底
板にドレンの排出口が設けられている熱交換器ユニット
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、冷暖房等の空気調和された室内の
換気を行う方法として、室内に供給される給気(外気)
と室内から排出される空調空気(還気)との間で熱交換
を行い、空気調和機の運転負荷の低減を図る方法が用い
られている。
【0003】このような方法によって熱交換を行う装置
として、熱交換器ユニットが存在する。熱交換器ユニッ
トは、エアコン等の空気調和機と連動して、あるいは単
独で運転されるものであり、ビルや種々の施設の換気を
行うために設置されている。この熱交換器ユニットは、
図1に示すように、換気を行う空間Sの天井裏などに設
置される。図1の熱交換器ユニットは、熱交換エレメン
ト11により空間Sからの還気A3と外気A1との間で
熱交換をさせて、還気A3を空間S外に放出し(排気A
4)、熱交換後の外気A1を給気A2として空間S内に
送出する。例えば、夏場に空間Sが空気調和機20によ
って26℃に冷房されている場合、図2に示すように、
熱交換器ユニットは、26℃の還気A3と32℃の外気
A1との熱交換を熱交換エレメント11によって行い、
給気ファン12を作動させて27.4℃の給気A2を空
間Sに入れるとともに、排気ファン13を作動させて3
0.6℃の排気A4を大気中に放出する。これにより、
空気調和機20の運転負荷が小さくなり、エネルギー消
費が抑えられる。但し、熱交換器ユニットは、熱交換を
常時行わせているわけではなく、空間S内が外の気温よ
りも高いときに冷房を行っている場合など熱交換させな
いほうが省エネルギーとなる場合には、熱交換させるこ
となく外気を取り込むことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような熱交換器
ユニットにおいて、凝縮水がドレンとなって発生するこ
とがある。特に、耐湿形と呼ばれ風呂場やプールなど湿
度の高い空間に対して使用される熱交換器ユニットの場
合には、熱交換エレメント11の表面において還気中の
湿気が凝縮することによるドレンが発生し易く、そのド
レンを排水する必要が出てくる。
【0005】そこで、従来においては、図3に示すよう
に、熱交換エレメント11を収容しているケーシング1
0の底板10aに小さな排出口15を複数開けて、その
下にドレンパン17を配する構造が採られていることが
多い(図3においては、図面を見易くするために、ケー
シング10内で給気経路及び排気経路を形成する隔壁の
図示を省略している)。ここでは、発生したドレンが、
重力によって排出口15からドレンパン17に落ち、ド
レンパン17に接続されたドレン配管18等によって排
出される。
【0006】しかし、このような構造の従来の熱交換器
ユニットでは、ケーシング10の内部や熱交換器ユニッ
トに接続されているダクト(図1のダクト31を参照)
などにドレンDの水滴が飛散するという不具合が生じて
いることが判明してきている。
【0007】本発明の課題は、ケーシングの底板に排出
口を開けてドレンを排出する構造を有する熱交換器ユニ
ットにおいて、ドレンがケーシング内や接続されるダク
ト内に飛散する不具合を抑えることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る熱交換器
ユニットは、熱交換エレメントと、ケーシングと、ドレ
ン排出チャンバーとを備えている。ケーシングは、熱交
換エレメントを収容しており、その内部に給気経路と排
気経路とが形成されている。また、ケーシングの底板に
は、第1排出口が設けられている。ドレン排出チャンバ
ーは、第1排出口を下方から覆うようにケーシングに装
着されるものであり、その下部に第2排出口を有してい
る。このドレン排出チャンバーは、ケーシングの第1排
出口から流入するドレンを、第2排出口から排出する。
【0009】本願発明者は、まず、従来の熱交換器ユニ
ットにおいて、なぜケーシング内部や接続されているダ
クト内にドレンの水滴が飛散するのかを検討している。
その結果、図4に示すように、ケーシング10の底板1
0aに開けている排出口15が小さいため、その排出口
15付近でドレンDが滞留することがあり、ケーシング
10の内部圧力が外部圧力よりも小さくなるような運転
がされているときに、滞留しているドレンDが、排出口
15を通って流入してくる空気によってケーシング10
内やダクト内に吹き飛ばされていることが判明した。次
に、本願発明者は、ドレンが排出口15付近で滞留しな
いように排出口15を大きくすることを試みたが、排出
口15が大きくなると余計な空気が排出口15から大量
に流入するようになり、換気や熱回収の効率が低下する
結果となった。
【0010】そこで、本願発明者は、請求項1に記載す
る熱交換器ユニットを発明した。ここでは、熱交換エレ
メント等において発生するドレンは、ケーシングの底板
に設けられた第1排出口を通り、まずドレン排出チャン
バーへと落下する。そして、ドレン排出チャンバーに落
ちたドレンは、ドレン排出チャンバーの下部の第2排出
口から排出される。
【0011】このように構成しているため、この熱交換
器ユニットでは、第1排出口を大きくして、ケーシング
内のドレンを第1排出口付近に滞留させずにドレン排出
チャンバーへと落とすことができる。このようにして
も、第2排出口を小さくしておけば、排出口からケーシ
ング内に流入する余分な空気の量が抑えられ、換気や熱
回収の効率の低下は小さくなる。また、第2排出口付近
でドレンが滞留しても、第2排出口から流入してくる空
気によって飛散するドレンは、概ねドレン排出チャンバ
ー内に飛散し、ケーシング内や熱交換器ユニットに接続
されるダクトなどには殆ど飛散しなくなる。
【0012】請求項2に係る熱交換器ユニットは、請求
項1に記載の熱交換器ユニットであって、シール部材を
さらに備えている。シール部材は、ゴム製であり、第2
排出口に装着されるものである。このシール部材は、ド
レン排出チャンバーの内外を連通させるスリットを有し
ている。
【0013】ここでは、第2排出口にゴム製のシール部
材を装着することにより、第2排出口を通ってドレン排
出チャンバー及びケーシング内に流入してくる余計な空
気の量をさらに抑制している。但し、ドレン排出チャン
バー内のドレンを排出させるために、シール部材にはス
リットを設けている。したがって、ドレン排出チャンバ
ー内のドレンは、シール部材のスリットを通って排出さ
れることになる。
【0014】請求項3に係る熱交換器ユニットは、請求
項1又は2に記載の熱交換器ユニットであって、第1排
出口の開口面積は、第2排出口の開口面積よりも大き
い。ここでは、第1排出口の開口面積を比較的大きくし
てケーシング内からドレン排出チャンバー内へドレンが
滞りなく移動するように構成しつつ、第2排出口の開口
面積を比較的小さくしてドレン排出チャンバー及びケー
シング内への外部からの空気の流入を抑える構成を採っ
ている。このため、第2排出口付近にドレンが滞留する
恐れは残るが、第2排出口とケーシングとの間にはドレ
ン排出チャンバー内の空間が存在するため、流入空気に
よるケーシング内へのドレンの飛散は抑えられる。ま
た、第1排出口が比較的大きいため、第1排出口付近に
ドレンが滞留することが少なくなり、第1排出口付近か
らドレンが飛散する現象が殆どなくなる。さらに、第2
排出口を比較的小さくしているため、ケーシング内への
余計な空気の流入による換気や熱回収の効率低下が抑え
られる。
【0015】請求項4に係る熱交換器ユニットは、請求
項3に記載の熱交換器ユニットであって、ドレン排出チ
ャンバーには、第2排出口が複数設けられている。ここ
では、ドレンの排出能力を確保しつつ、外部から第2排
出口を通って内部に流入する空気の量を抑えるために、
複数の第2排出口を設けている。すなわち、第2排出口
を1つだけ設ける場合には排出能力確保のために面積を
大きくせざるを得ないが、それでは第2排出口の空気流
入に対する抵抗が小さくなるため、ここでは複数の第2
排出口によりトータルの面積を確保しつつ抵抗を大きく
している。
【0016】請求項5に係る熱交換器ユニットは、請求
項1から4のいずれかに記載の熱交換器ユニットであっ
て、所定条件を満たすようにドレン排出チャンバーの高
さが決められている。その所定条件とは、ドレン排出チ
ャンバーの内部がドレンで満たされたときに、想定され
るケーシング内外の圧力差よりも、第2排出口の高さ位
置での圧力とケーシング及びドレン排出チャンバーの外
部の圧力との差のほうが大きくなるという条件である。
【0017】ここでは、上記のような構成を採っている
ため、想定される範囲でケーシング内の圧力が小さくな
ったときにも、ドレン排出チャンバー内から第2排出口
を通ってドレンが外に排出される。すなわち、ここで
は、ドレン排出チャンバー内にドレンが溜まると、その
水頭圧によって第2排出口からドレンが確実に排出され
るようになっている。
【0018】特に、請求項2のようにゴム製のシール部
材を第2排出口に装着する場合には、ドレンの水頭圧に
より排出の確実性を高めることが極めて有効となる。す
なわち、この場合には、シール部材により空気の流入が
抑えられるとともに、ドレン排出チャンバーにドレンが
溜まると、その水頭圧によりドレンが確実にスリットか
ら排出されることになる。
【0019】請求項6に係る熱交換器ユニットは、請求
項1から5のいずれかに記載の熱交換器ユニットであっ
て、第1排出口及びドレン排出チャンバーが複数あり、
ドレンパンをさらに備えている。ドレンパンは、各ドレ
ン排出チャンバーから排出されるドレンを集合させるも
のである。
【0020】ここでは、第1排出口及びドレン排出チャ
ンバーを複数配備することによってドレンの排出能力の
確保と第2排出口から流入する空気の量の抑制とを両立
させるとともに、複数のドレン排出チャンバーから排出
されるドレンをドレンパンで集合させるように構成して
いる。
【0021】なお、複数設ける第1排出口の配置は、ド
レン発生の要因である熱交換エレメントの下方及びその
近傍とすることが望ましい。請求項7に係る熱交換器ユ
ニットは、熱交換エレメントと、ケーシングと、シール
部材とを備えている。ケーシングは、熱交換エレメント
を収容しており、その内部に給気経路と排気経路とが形
成されている。また、ケーシングの底板には、ドレンを
排出する排出口が設けられている。シール部材は、ゴム
製であり、排出口に装着される。このシール部材は、ケ
ーシングの内外を連通させるスリットを有している。
【0022】ここでは、熱交換エレメント等において発
生するドレンは、ケーシングの底板の排出口に装着され
たシール部材のスリットを通って排出される。このよう
に構成しているため、この熱交換器ユニットでは、排出
口を通ってケーシング内に流入する空気の量が少なくな
る。すなわち、底板の排出口にゴム製のシール部材を装
着しているため、外部の空気がケーシング内に流入し難
くなる。一方、シール部材にスリットを設けているた
め、ドレンはスリットから外部に排出される。
【0023】
【発明の実施の形態】[第1実施形態]本発明の一実施
形態に係る熱交換器ユニットを、図5及び図6に示す。
図5は、従来の熱交換器ユニットの構成概略を示す図3
に相当するものであり、図3と同じく、図面を見易くす
るために、ケーシング10内で給気経路及び排気経路を
形成する隔壁の図示を省略している。この熱交換器ユニ
ットは、図1に示すように、換気を行う空間Sの天井裏
などに設置される。熱交換器ユニットは、熱交換エレメ
ント11により空間Sからの還気A3と外気A1との間
で熱交換をさせて、還気A3を空間S外に放出し(排気
A4)、熱交換後の外気A1を給気A2として空間S内
に送出する。
【0024】<構成>熱交換器ユニットは、主として、
ケーシング10と、熱交換エレメント11と、給気ファ
ン12と、排気ファン13と、ドレンボックス(ドレン
排出チャンバー)26と、ゴムブッシュ(シール部材)
29と、ドレンパン17とから構成されている。
【0025】ケーシング10は、熱交換エレメント11
を収容する略直方体の箱であり、その内部に給気経路と
排気経路とが形成されている(図2及び図6参照)。ま
た、ケーシング10の底板10aには、6つの第1円孔
(第1排出口)25が開けられている。これらの第1円
孔25は、図5及び図6に示すように、熱交換エレメン
ト11の下方及びその周辺に配置される。
【0026】熱交換エレメント11は、いわゆる全熱交
換器であり、互いに直交する流路が交互に積層される構
造を有している。このうち一方の向きの流路がケーシン
グ10内の給気経路に組み込まれ、他方の向きの流路が
ケーシング10内の排気経路に組み込まれる。
【0027】給気ファン12は、給気経路の下流端に配
置されており、ケーシング10の一方の側壁に設けられ
た外気取り入れ口62から外気が流入するように運転さ
れる。また、排気ファン13は、排気経路の下流に配置
されており、ケーシング10の他方の側壁に設けられた
還気吸入口61から換気対象である空間S内の空気(還
気)が流入するように運転される。
【0028】ドレンボックス26は、それぞれ、第1円
孔25を下方から覆うようにケーシング10の底板10
aにネジ止めされる。これらのドレンボックス26は、
図7〜図9に示すように、底板41と、側壁42,44
と、フランジ43とから成るステンレス製の上部が開口
した箱である。フランジ43は、側壁42の上端から水
平に外側に延びており、ケーシング10にネジ止めする
ための小孔43aが形成されている。底板41の中央に
は、図8に示すように、第2円孔41aが開けられてい
る。この第2円孔41aは、第1円孔25と同じ大きさ
の直径であり、直径25〜35mmである。
【0029】ゴムブッシュ29は、ドレンボックス26
の第2円孔41aに装着され、原則として第2円孔41
aを塞ぐ。しかし、ゴムブッシュ29には図7及び図8
に示すようなスリット29aが切り込まれており、ドレ
ンボックス26に溜まるドレンD(図6参照)は、この
スリット29aを通ってドレンパン17に落下する。す
なわち、ゴムブッシュ29のスリット29aは、ドレン
排出経路の一部となる。
【0030】また、ここでは、ドレンボックス26の高
さH(図8参照)を約30mmとしている。すなわち、
ドレンボックス26がドレンで一杯になったときには、
第2円孔41aに装着されるゴムブッシュ29のスリッ
ト29aの高さ位置で、水頭30mmの圧力(約300
Pa)がかかるようになる。本実施形態の熱交換器ユニ
ットではケーシング10の内外の圧力差が最大でも15
0Pa以下となるように運転を行うため、ケーシング1
0内の圧力が外部の圧力よりも小さくなったときにも、
ドレンボックス26に半分以上ドレンDが溜まれば、段
々とドレンDがスリット29aからドレンパン17へと
排出されていくことになる。
【0031】ドレンパン17は、図5に示すように、ケ
ーシング10の底板10aよりも一回り大きく、図6
(a)に示すように、ドレンボックス26の下方に配置
される。このドレンパン17は、6つのドレンボックス
26から排出されてくるドレンDを集合させ、底面端部
に接続されているドレン配管18を介してドレンDをユ
ニット外に排出する。
【0032】<換気動作>本実施形態の熱交換器ユニッ
トは、図1に示すように、建物内の換気対象である空間
Sの天井裏などに設置され、ダクト31によって空間S
及び建物外の外部空間と結ばれる。給気ファン12及び
排気ファン13を作動させて熱交換器ユニットの運転を
始めると、空間S内の還気A3が熱交換器ユニットに吸
引され、熱交換エレメント11を通って排気A4とな
り、熱交換器ユニットから外部空間へと放出される。ま
た、外部空間の外気A1が熱交換器ユニットに取り込ま
れ、熱交換エレメント11を通って給気A2となり、熱
交換器ユニットから空間Sへと送出される。
【0033】この熱交換器ユニットは、夏場の冷房、冬
場の暖房、外部空間の温度が空間Sよりも低いときの冷
房、外部空間の温度が空間Sよりも高いときの暖房とい
った各状況によって動作が異なるが、以下にその動作の
一例を示す。
【0034】夏場に空間Sが空気調和機20によって2
6℃に冷房されている場合、図2に示すように、熱交換
器ユニットは、26℃の還気A3と32℃の外気A1と
の熱交換を行い、給気ファン12を作動させて27.4
℃の給気A2を空間Sに入れるとともに、排気ファン1
3を作動させて30.6℃の排気A4を大気中に放出す
る。これにより、空気調和機20の運転負荷が小さくな
り、エネルギー消費が抑えられる。
【0035】<ドレン排出動作>熱交換器ユニットの運
転中に熱交換エレメント11の表面において気体中の水
分が凝縮してドレンが発生すると、そのドレンDは、図
6に示すように、ケーシング10の底板10aへと落下
する。そして、ドレンDは、いずれかの第1円孔25か
ら、ドレンボックス26へと落下する。
【0036】ドレンボックス26へと落下したドレンD
は、ドレンボックス26におけるドレンDの水位がある
程度上がると、その水頭圧によってスリット29aから
ドレンパン17へと落下する。各ドレンボックス26か
らドレンパン17に落下したドレンDは、ドレンパン1
7に接続されるドレン配管18を通ってユニット外に排
出されていく。
【0037】<特徴> (1)従来の熱交換器ユニットにおいては、図4に示す
ように、ケーシング10の底板10aに開けている排出
口15(直径8〜10mmの円孔)が小さいため、その
排出口15付近でドレンDが滞留することがある。この
場合には、ケーシング10の内部圧力が外部圧力よりも
小さくなるような運転がされているときに、滞留してい
るドレンDが、排出口15を通ってケーシング10内に
流入してくる空気によってケーシング10内やダクト3
1内に吹き飛ばされている。これにより、熱交換エレメ
ント11の通過風量が減少して換気や熱回収の効率が落
ちるとともに、ダクト31などに悪影響を与えるという
不具合が発生している。
【0038】これに対し、本実施形態の熱交換器ユニッ
トでは、熱交換エレメント11において発生するドレン
Dは、ケーシング10の底板10aに設けられた第1円
孔25を通り、まずドレンボックス26へと落下する。
そして、ドレンボックス26に落ちたドレンDは、ドレ
ンボックス26下部の第2円孔41aに装着されたゴム
ブッシュ29のスリット29aから排出される。
【0039】このようにゴムブッシュ29をドレン排出
経路に加えたため、まず、ドレンを排出するための円孔
からケーシング10内に流入してくる空気の量が減少し
ている。これにより、換気や熱回収の効率が向上し、ダ
クト31等へのドレンDの飛散といった不具合も抑制さ
れ、さらに空気の吸い込み音も低減されている。
【0040】また、ドレンボックス26を設けて、ケー
シング10からのドレンDを一旦ドレンボックス26に
移し、そこからスリット29を通してドレンパン17に
排出する構成を採っているため、ゴムブッシュ29のス
リット29aから流入してくる空気によってドレンDが
吹き飛ばされた場合であっても、その飛散が概ねドレン
ボックス26内で収まる。すなわち、ケーシング10内
やダクト31内にドレンDが飛散することが殆どなくな
る。
【0041】(2)本実施形態の熱交換器ユニットで
は、想定しているケーシング10の内外の圧力差(15
0Pa)が生じたときにもドレンDがスリット29aか
ら排出されていくように、ドレンボックス26の高さH
を15mm以上(ここでは30mm)としている。この
ため、ドレンボックス26内いっぱいにドレンDが溜ま
ると、スリット29aの位置で少なくとも水頭15mm
の圧力(約150Pa)がかかるようになり、ケーシン
グ10内の圧力が外部の圧力よりも小さくなる運転が行
われているときにもドレンDがスリット29aからドレ
ンパン17へと排出されていく。
【0042】[第2実施形態]上記第1実施形態では、
ゴムブッシュ29を装着するための第2円孔41aを有
するドレンボックス26を採用しているが、図10に示
すようなドレンボックス126を採用して、ゴムブッシ
ュ29を省くこともできる。
【0043】<構成>ドレンボックス126は、それぞ
れ、第1円孔25を下方から覆うようにケーシング10
の底板10aにネジ止めされる。これらのドレンボック
ス126は、図10に示すように、底板141と、側壁
142,144と、フランジ143とから成るステンレ
ス製の上部が開口した箱である。フランジ143は、側
壁142の上端から水平に外側に延びており、底板10
aにネジ止めするための小孔が形成されている。底板1
41には、複数の第2円孔141aが開けられている。
これらの第2円孔141aは、第1円孔25よりも面積
が小さい。
【0044】<特徴> (1)本実施形態の熱交換器ユニットでは、第1円孔2
5の開口面積を比較的大きくしてケーシング10内から
ドレンボックス126内へドレンが滞りなく移動するよ
うに構成しつつ、第2円孔141aの開口面積を比較的
小さくしてドレンボックス126及びケーシング10内
への空気の流入を抑える構成を採っている。このため、
第2円孔141a付近にドレンが滞留する恐れは残る
が、第2円孔141aとケーシング10の底板10aと
の間にはドレンボックス126内の空間が存在するた
め、流入空気によるケーシング10やダクト31内への
ドレンの飛散は抑えられる。
【0045】(2)また、第1円孔25が比較的大きい
ため、第1円孔25付近にドレンが滞留することが殆ど
なくなり、第1円孔25付近からドレンが飛散する現象
が少なくなる。
【0046】(3)また、ここでは、ドレンの排出能力
を確保しつつ、外部から第2円孔141aを通って内部
に流入する空気の量を抑えるために、比較的小さな第2
円孔141aを複数設ける構成を採っている。すなわ
ち、第2円孔141aを1つだけ設ける場合には排出能
力確保のために面積を大きくせざるを得ないが、それで
は第2円孔141aの空気流入に対する抵抗が小さくな
るため、ここでは複数の第2円孔141aによりトータ
ルの面積を確保しつつ抵抗を大きくしている。
【0047】[第3実施形態]上記実施形態では、ケー
シング10の第1円孔25を覆うようにドレンボックス
26を取り付け、そのドレンボックス26の第2円孔4
1aにゴムブッシュ29を装着する構成を採っている
が、図11に示すように、ドレンボックス26を使わず
に、ケーシング10の底板10aの第1円孔25に直接
ゴムブッシュ29を装着する構成を採ることもできる。
【0048】この場合には、ドレンボックス26がない
分だけ第1実施形態のものに較べてドレンがケーシング
10やダクト31内へ飛散する恐れが高くなるが、ゴム
ブッシュ29を装着しているため流入する空気の量は少
なく、ある程度ドレンの飛散が抑えられるとともに、流
入空気の減少により換気や熱回収の効率の低下が小さく
なる。
【0049】<第3実施形態の変形例>ケーシング10
内においてゴムブッシュ29と底板10aとの間に段差
ができないように、図11に示すゴムブッシュ29の配
置の代わりに底板10aの下面にゴムブッシュ29を貼
り付けるような構成(配置)を採れば、ケーシング10
内のドレンの排出がよりスムーズとなる。
【0050】
【発明の効果】請求項1に係る発明では、第1排出口を
大きくして、ケーシング内のドレンを第1排出口付近に
滞留させずにドレン排出チャンバーへと落とすことがで
きるため、第1排出口付近に滞留するドレンがケーシン
グ内に飛散することが抑えられる。また、第2排出口を
小さくすれば、排出口からケーシング内に流入する余分
な空気の量が抑えられ、換気や熱回収の効率の低下が小
さくなる。さらに、第2排出口付近でドレンが滞留して
も、第2排出口から流入してくる空気によって飛散する
ドレンは、概ねドレン排出チャンバー内に飛散し、ケー
シング内や熱交換器ユニットに接続されるダクトなどに
は殆ど飛散しなくなる。
【0051】請求項2に係る発明では、第2排出口にゴ
ム製のシール部材を装着しているため、第2排出口を通
ってドレン排出チャンバー及びケーシング内に流入して
くる余計な空気の量がさらに抑制される。
【0052】請求項3に係る発明では、第1排出口の開
口面積を比較的大きくしてケーシング内からドレン排出
チャンバー内へドレンが滞りなく移動するように構成し
つつ、第2排出口の開口面積を比較的小さくしてドレン
排出チャンバー及びケーシング内への外部からの空気の
流入を抑える構成を採っている。このため、第1排出口
付近にドレンが滞留することが少なくなり、第1排出口
に起因するドレンの飛散は殆ど存在しなくなる。また、
第2排出口を比較的小さくしているため、ケーシング内
への余計な空気の流入による換気や熱回収の効率低下が
抑えられる。
【0053】請求項4に係る発明では、複数の第2排出
口を設けているため、ドレンの排出能力が確保され、且
つ、外部から第2排出口を通って内部に流入する空気の
量が抑えられる。
【0054】請求項5に係る発明では、想定される範囲
でケーシング内の圧力が小さくなったときにも、ドレン
排出チャンバー内にドレンが溜まると、その水頭圧によ
ってドレン排出チャンバー内から第2排出口を通ってド
レンが外に排出される。
【0055】請求項6に係る発明では、第1排出口及び
ドレン排出チャンバーを複数配備しているため、ドレン
の排出能力の確保と第2排出口から流入する空気の量の
抑制とが両立する。また、複数のドレン排出チャンバー
から排出されるドレンは、配備したドレンパンに集合す
るようになる。
【0056】請求項7に係る発明では、底板の排出口に
ゴム製のシール部材を装着しているため、外部の空気が
ケーシング内に流入し難くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】熱交換器ユニットの一般配置図。
【図2】熱交換器ユニットの作動の一例を示す図。
【図3】従来の熱交換器ユニットの概略斜視図。
【図4】(a)従来の熱交換器ユニットの縦断面概略
図。 (b)ケーシングの底板を上方から見た図。
【図5】第1実施形態の熱交換器ユニットの概略斜視
図。
【図6】(a)第1実施形態の熱交換器ユニットの縦断
面概略図。 (b)ケーシングの底板を上方から見た図。
【図7】第1実施形態のドレンボックスの平面図。
【図8】図7のVIII-VIII矢視断面図。
【図9】図7のIX-IX矢視断面図。
【図10】第2実施形態におけるドレンボックスの平面
図。
【図11】第3実施形態におけるゴムブッシュのケーシ
ングへの装着図。
【符号の説明】
10 ケーシング 10a 底板 11 熱交換エレメント 17 ドレンパン 25 第1円孔(第1排出口;排出口) 26 ドレンボックス(ドレン排出チャンバー) 29 ゴムブッシュ(シール部材) 29a スリット 41a 第2円孔(第2排出口) 126 ドレンボックス(ドレン排出チャンバー) 141a 第2円孔(第2排出口) D ドレン H ドレンボックスの高さ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱交換エレメント(11)と、 前記熱交換エレメント(11)を収容し、内部に給気経
    路と排気経路とが形成され、底板(10a)に第1排出
    口(25)が設けられているケーシング(10)と、 前記第1排出口(25)を下方から覆うように前記ケー
    シング(10)に装着され、下部に第2排出口(41
    a,141a)を有し、前記第1排出口(25)から流
    入するドレン(D)を前記第2排出口(41a,141
    a)から排出するドレン排出チャンバー(26,12
    6)と、を備えた熱交換器ユニット。
  2. 【請求項2】前記ドレン排出チャンバー(26)の内外
    を連通させるスリット(29a)を有し前記第2排出口
    (41a)に装着されるゴム製のシール部材(29)を
    さらに備えた、請求項1に記載の熱交換器ユニット。
  3. 【請求項3】前記第1排出口(25)の開口面積は、前
    記第2排出口(141a)の開口面積よりも大きい、請
    求項1又は2に記載の熱交換器ユニット。
  4. 【請求項4】前記ドレン排出チャンバー(126)に
    は、前記第2排出口(141a)が複数設けられてい
    る、請求項3に記載の熱交換器ユニット。
  5. 【請求項5】前記ドレン排出チャンバー(26)の内部
    がドレン(D)で満たされたときに、想定される前記ケ
    ーシング(10)内外の圧力差よりも前記第2排出口
    (41a)の高さ位置での圧力と前記ケーシング(1
    0)及び前記ドレン排出チャンバー(26)の外部の圧
    力との差のほうが大きくなるように、前記ドレン排出チ
    ャンバー(26)の高さ(H)が決められている、請求
    項1から4のいずれかに記載の熱交換器ユニット。
  6. 【請求項6】前記第1排出口(25)及び前記ドレン排
    出チャンバー(26)が複数あり、 前記各ドレン排出チャンバー(26)から排出されるド
    レン(D)を集合させるドレンパン(17)をさらに備
    えた、請求項1から5のいずれかに記載の熱交換器ユニ
    ット。
  7. 【請求項7】熱交換エレメント(11)と、 前記熱交換エレメント(11)を収容し、内部に給気経
    路と排気経路とが形成され、底板(10a)にドレン
    (D)を排出する排出口(25)が設けられているケー
    シング(10)と、 前記ケーシング(10)の内外を連通させるスリット
    (29a)を有し、前記排出口(25)に装着されるゴ
    ム製のシール部材(29)と、を備えた熱交換器ユニッ
    ト。
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