JP2522610Y2 - 角度検出装置 - Google Patents

角度検出装置

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JP2522610Y2
JP2522610Y2 JP6858691U JP6858691U JP2522610Y2 JP 2522610 Y2 JP2522610 Y2 JP 2522610Y2 JP 6858691 U JP6858691 U JP 6858691U JP 6858691 U JP6858691 U JP 6858691U JP 2522610 Y2 JP2522610 Y2 JP 2522610Y2
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信之 小林
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石川島播磨重工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、円筒タンク等の隅底部
の内角を検出するための角度検出装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】本出願人は先に、自動的にタンクの隅底
部の検査を行うための「タンク隅底部検査ロボット」を
提案した(特開平2−35310号公報)。
【0003】図4に示すように、この検査ロボットは、
タンク1の底板2と側板3とにより区画される隅底部4
の内角θを検出するための角度検出器5と、角度検出器
5を搭載し底板2上を所定の軌道に沿って走行するため
の走行装置6を有した装置本体7と、角度検出器5によ
り検出した検出値及び検出した位置を記録するための記
録装置8とにより構成されており、装置本体7が走行し
つつ角度検出器5を作動させることにより、石油などの
内容液がタンク1内に収容されている状態で、自動的に
タンク隅底部4の角度を検出するようになっている。こ
の検出値と設計値等とを比較することにより、直ちに隅
底部の疲労寿命などを推定することができ、タンクの安
全性の管理に寄与できることとなった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところで上記提案にあ
っては、角度検出器5として、装置本体7から水平にタ
ンク1の径方向に延出された側板検出腕9と、側板検出
腕9の途中から垂下された底板検出腕10とを備えた構
成を開示している。即ち、検出腕9,10を進退させ
て、その先端部11,12を側板3及び底板2に当接さ
せ、当接した時点の進退量に基づいて内角θを検出する
ようになっている。
【0005】しかしながらこの構成においては、隅底部
4から離れた装置本体7からの距離測定により角度θを
演算することになるので、その測定精度を上げても正確
な角度を得ることは難しかった。
【0006】そこで本考案は、上記事情に鑑み、より正
確に隅部の角度を検出できる角度検出装置を提供すべく
創案されたものである。
【0007】なお本出願人は既に、本考案と同様な目的
を有した角度検出装置を案出し出願している(実願平3
−8320号)。その出願の提案内容は、四節リンク機
構を隅底部へと押し付けて相似形に変形させ、その歪み
を測定することで内角を検出するものである。ただし四
節リンク機構はその構造上、ボス部におけるガタが避け
られず、僅かではあるが検出値の誤差に影響を与えるお
それがある。本考案は、この懸念がないように改良して
いる。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案は、側壁及び底壁
により区画される隅底部の内角を検出するための装置に
おいて、規定角度で交わる二辺部を有しその内の一方の
辺部及び二辺部に挟まれた角部に所定の接触子が形成さ
れた測定用部材と、一方の辺部を底壁又は側壁に、且つ
角部を隅底部に、それぞれの接触子が適宜当接するよう
に押し付ける押圧手段と、二辺部のうちの他方の辺部に
設けられ対向する側壁又は底壁までの距離を測定する非
接触変位計とを備えたものである。
【0009】
【作用】上記構成によって、押圧手段は、測定部材を側
壁及び底壁側へ押し付け、一方の辺部及び角部の接触子
を当接させる。この状態で、非接触変位計は、他方の辺
部から側壁或いは底壁までの距離を測定し、この測定値
と既知の測定用部材の寸法等とにより隅底部の角度検出
がなされる。
【0010】
【実施例】以下、本考案の実施例を添付図面に従って説
明する。
【0011】図1は、本考案に係わる角度検出装置の一
実施例を示したものである。この装置は、直角に交わる
二辺部21,22を有した測定用部材23と、測定用部
材23を適宜側壁24及び底壁25へと押し付ける押圧
手段26と、測定用部材23に設けられた非接触変位計
たる超音波センサー27とにより主として構成されてい
る。
【0012】測定用部材23は、本実施例にあっては適
宜な剛性を有した略正方形の板で成り、その四辺のうち
図中下側辺部21及び左側辺部22が二辺部として形成
されている。そして一方の辺部たる下側辺部21及び、
これら辺部21,22に挟まれた左下の角部28には、
三角形状に突出した同一高さの接触子29,30,31
が合計三個取り付けられ、下側辺部21及び角部28を
近接対象物から所定の間隔を保って位置させるようにな
っている。即ちこれらは、下側辺部21の両端付近(2
9,30)と、他方の辺部たる左側辺部22の角部28
側(31)にそれぞれ設けられている。
【0013】押圧手段26は、略沿直及び水平に伸びた
二本のエアシリンダ32,33で成り、その伸縮ロッド
34,35の先端が測定用部材23の上側辺部36及び
右側辺部37に取り付けられている。またその基端側
(図示せず)は保持体38に枢支されており、それぞれ
の伸縮ロッド34,35が伸長することで、下側辺部2
1を底壁25に、且つ角部28を隅底部39に、それぞ
れの接触子29…31が正対して当接するように押し付
けるようになっている。
【0014】超音波センサー27は、レベル計などに利
用されている公知のものであり、左側辺部22の角部2
8から遠い側の端部近傍位置に取り付けられている。す
なわち左側辺部22が対向している側壁24に対して送
信器40から超音波を発射し、反射したものが受信器4
1に捕らえられるまでの時間によって、左側辺部22の
所定位置から側壁24までの距離を測定するようになっ
ている。
【0015】このほか保持体38には演算制御機構(図
示せず)が備えられており、エアシリンダ32,33の
伸縮及び超音波センサー27の作動を制御すると共に、
隅底部39の角度θを算出するようになっている。即ち
エアシリンダ32,33が反力を受けて伸長動作を停止
したときに超音波センサー27を作動させて、その測定
値と、既知の値である角部28の角度(90度)や超音波
センサー27の位置などとに基づいて、或いは予め算定
したプログラムにより直接測定値を変換することで、隅
底部39の角度θを求めて、記録するようになってい
る。
【0016】次に実施例の作用を説明する。
【0017】隅底部39の角度θを検出するに際して、
まず保持体38を、隅底部39から適当な距離だけ離間
した位置に設置する。次にエアシリンダ32,33を伸
長させて、下側辺部21及び角部28をそれぞれ底壁2
5及び隅底部39へ押圧する。この押圧により、各接触
子29…31が底壁25及び隅底部39近傍の側壁24
に当接する。従って下側辺部21は底壁25と所定の間
隔で平行な状態に保たれると共に、角部28は隅底部3
9から所定の距離に隔てられて位置される。この状態
で、超音波センサー27は左側辺部22の所定位置から
側壁24までの離間距離を測定し、その検出値を演算制
御機構に入力させる。そして演算制御機構は、この検出
値により隅底部39の角度θを演算し、記録する。
【0018】このように、正方形状の測定部材23に接
触子29…31と超音波センサー27とを設け、下側辺
部21を底壁25に、また角部28を隅底部39に当接
させた状態で、左側辺部22と側壁24との隔たりを測
定するようにしたので、測定部材23が隅底部39に近
接された状態で検出することで、隅底部の角度θを正確
に且つ迅速に検出することができる。
【0019】また角部28の角度が一定である板を測定
用部材23として構成してあることで、押し付け等に伴
って変形が生じることがなく、ガタによる測定誤差を未
然に防ぐことができる。
【0020】次に図2及び図3によって、本考案の具体
的実施例を説明する。
【0021】この具体的実施例は、円筒タンク41の隅
底部42を検査するロボットに適用した場合において示
したものであり、そのロボット本体43に、前記実施例
で示したものと同様な角度検出装置が設けられている。
【0022】ロボット本体43は、略立方体形状を呈し
て成形されており、その底部に、底壁たる底板44の上
を走行するための四個のマグネット車輪45が設けら
れ、一方の側部には側壁となる側板46に接触しつつ転
動する二個のマグネット車輪47が設けられている。即
ちこのロボット本体43は、側板46から所定の間隔を
隔てた軌道上を走行するようになっている。この間隔
は、測定部材23が隅底部42に係合可能な距離であ
る。
【0023】またエアシリンダ32,33は、ロボット
本体の走行方向前方(又は後方)において、その前面
(後面)47に略並行となるように延長されている。そ
して、沿直シリンダ32の基端部48は、前面47上方
に取り付けられ側板46側へ突出された支持部材49の
先端に、ピン50を介して連結されている。また水平シ
リンダ33の基端部51は、前面47下方に取り付けら
れ底板44側へ突出された支持部材52にピン53で連
結されている。即ち、これらエアシリンダ32,33
は、押圧により測定用部材23が移動するのに伴って、
それぞれピン50,53を軸にして、適宜揺動できるよ
うになっている。
【0024】そして本実施例にあっては、下側辺部21
の接触子29,30間の距離及び、左側辺部22の接触
子31と超音波センサー27の取付位置との距離が、10
0mmとなるように形成されている。従ってこの検出角度
θは、隅点Pと、隅点Pからおよそ100mm だけ離れた地
点とを結んだ線分により形成された角度となる。即ち、
この値は、その地点の側板46或いは底板46の変形量
を示すものである。このように形成したことにより、例
えば「側板から100mm の位置における変位と継手部疲労
寿命との関係」等々の、従来から蓄積されている計測デ
ータを直ちに利用できる。
【0025】その他の構成は、前記実施例と同様である
ので、図1と同一の符号を付すことにより、その説明を
省略する。
【0026】このように構成したロボットにより、円筒
タンク41の隅底部42の角度θを検出してその健全性
などを検査するに際しては、マグネット車輪45,47
を回転駆動することで、ロボット本体43を走行させつ
つ、適当な間隔をおいて測定点を定めてエアシリンダ3
2,33を作動させる。これで、タンク全周に亘って隅
底部42の角度θを自動的に且つ正確に検出することが
できる。即ち、石油などの内容液が円筒タンク41内に
収容されている状態で、円筒タンク41の安全性の管理
が実現できるものである。
【0027】なお以上の実施例において、測定用部材2
3は板として示したが、矩形状に或いはL字状に組んだ
トラスとしてもよい。また角部28の交角は90度に限ら
ず、非接触変位計による距離測定が可能な範囲で選択で
きる。その非接触変位計は、図示した超音波センサー2
7の他、渦電流形変位計或いはレーザー変位計なども適
用可能である。さらに押圧部材26としては、エアシリ
ンダ32,33に限らず、油圧シリンダを使用してもよ
く、或いはねじロッド(ボールネジ)及びこれを回転駆
動する電動モータを設けて、ねじロッドを適宜進退移動
させることで測定用部材23を移動させるようにしても
構わない。
【0028】また以上の実施例とは逆に、非接触変位計
を下側辺部に、接触子を左側辺部に設けて、左側辺部を
側壁に当接させると共に、下側辺部から底壁までの距離
を測定して、隅底部の角度を検出するようにしてもよ
い。
【0029】
【考案の効果】以上要するに本考案によれば、次のよう
な優れた効果を発揮する。
【0030】一方の辺部及び角部に所定の接触子が形成
された測定用部材と、一方の辺部を側壁又は底壁に角部
を隅底部に押し付ける押圧手段と、他方の辺部に設けら
れて対向する壁までの距離を測定する非接触変位計とを
備えたので、測定用部材が隅底部側へ係合した状態で非
接触変位計を作動させることで、隅底部の角度を正確に
検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係わる角度検出装置の一実施例を示し
た側面図である。
【図2】本考案の具体的実施例を示した側面図である。
【図3】図3の平面図である。
【図4】従来の角度検出装置を備えたタンク隅底部検査
ロボットの側面図である。
【符号の説明】
21 下側辺部(一方の辺部) 22 左側辺部(他方の辺部) 23 測定用部材 24 側壁 25 底壁 26 押圧手段 27 超音波センサー(非接触変位計) 28 角部 29,30,31 接触子 39 隅底部 θ 隅底部の内角

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 側壁及び底壁により区画される隅底部の
    内角を検出するための装置において、規定角度で交わる
    二辺部を有しその内の一方の辺部及び上記二辺部に挟ま
    れた角部に所定の接触子が形成された測定用部材と、上
    記一方の辺部を上記底壁又は側壁に、且つ上記角部を隅
    底部に、それぞれの上記接触子が適宜当接するように押
    し付ける押圧手段と、上記二辺部のうちの他方の辺部に
    設けられ対向する側壁又は底壁までの距離を測定する非
    接触変位計とを備えたことを特徴とする角度検出装置。
JP6858691U 1991-08-28 1991-08-28 角度検出装置 Expired - Lifetime JP2522610Y2 (ja)

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JPH0519909U JPH0519909U (ja) 1993-03-12
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