JP2522275B2 - フィルタ調整装置 - Google Patents

フィルタ調整装置

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JP2522275B2 JP61315055A JP31505586A JP2522275B2 JP 2522275 B2 JP2522275 B2 JP 2522275B2 JP 61315055 A JP61315055 A JP 61315055A JP 31505586 A JP31505586 A JP 31505586A JP 2522275 B2 JP2522275 B2 JP 2522275B2
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Description

【発明の詳細な説明】 以下の順序で本発明を説明する。
A.産業上の利用分野 B.発明の概要 C.従来の技術 D.発明が解決しようとする問題点 E.問題点を解決するための手段 F.作用 G.実施例 G−1.一実施例の構成及び動作(第1、2図) G−2.フィルタ調整の具体例(第3、4図) G−3.バイクォッド・フィルタの説明(第5、6図) G−4.他の実施例(第7〜11図) H.発明の効果 A.産業上の利用分野 本発明は、フィルタ調整装置に関し、特に、2個以上
のフィルタが直列接続されて成る回路におけるフィルタ
調整を行うためのフィルタ調整装置に関する。
B.発明の概要 本発明は、回路定数等を変化させてフィルタ特性を調
整可能な第1、第2のフィルタを直列接続して成るフィ
ルタ回路を所望の最適特性に調整するフィルタ調整装置
において、第1のフィルタに並列にバイパス路を設けて
切換スイッチにより切換可能とし、フィルタ調整時に該
切換スイッチを切り換えて第1のフィルタをバイパスす
ることにより、第2のフィルタ特性に対する第1のフィ
ルタの影響を防止し、フィルタ調整を容易化及び高精度
化するものである。
C.従来の技術 一般に、電子回路のチェック工程等において、フィル
タ回路のピーク周波数やディップ周波数あるいはカット
オフ周波数等を所定の目標値に調整することが必要とさ
れる。特に、アナログ集積回路(IC)内に形成された回
路においては、トランジスタ、抵抗、コンデンサ等の定
格値の相対比は精度を比較的高くとれるが、絶対値はIC
毎にばらつくため、精度を要求されるフィルタ回路では
上記調整が不可欠なものとされている。
このフィルタ調整は、一般にフィルタへの入力信号の
周波数を連続的に変化(所謂スウィープ)させながらフ
ィルタ出力を検出することにより、周波数特性曲線上で
のピークやディップあるいはカットオフ・ポイント等の
ようなフィルタ特性の特徴部分を見つけ出し、その周波
数が所定の目標値に一致するようにフィルタ特性を変化
させることにより行われている。
D.発明が解決しようとする問題点 ところで、複数のフィルタを直列接続して成るフィル
タ回路や、一般の信号処理回路とフィルタとの直列接続
回路内のフィルタについてのカットオフ周波数やピーク
周波数、ディップ周波数等を調整する場合においては、
該フィルタ直列回路の周波数特性は、個々の各フィルタ
の合成特性として、あるいは信号処理回路の周波数特性
との合成特性として表れるため、上記ピーク、ディップ
やカットオフ・ポイント等のようなフィルタ特性の特徴
部分の確認が困難である。特に、フィルタ直列回路等が
集積回路(IC)内に設けられた場合には、各フィルタや
信号処理回路毎にそれぞれ独立に信号を入出力すること
は略々不可能であり、また、個々の各フィルタの調整等
が共通の調整制御信号により同時に行われて個々のフィ
ルタの周波数特性が同時に変化するため、これらの周波
数特性の合成特性は複雑に変化することになって、上記
ピーク等のフィルタ特性の特徴部分の確認がさらに困難
となる。このようにフィルタ特性の特徴部分の確認が困
難となると、フィルタ調整精度が劣化し、また調整に要
する手間や時間も増大し、好ましくない。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであ
り、簡単な構成でフィルタ周波数特性曲線上でのピー
ク、ディップやカットオフ・ポイント等の特徴部分の確
認を容易化し、調整精度が高くとれ、調整時間も短くて
済むようなフィルタ調整装置の提供を目的とする。
E.問題点を解決するための手段 本発明に係るフィルタ調整装置は、上述の問題点を解
決するために、第1、第2のフィルタの直列接続回路の
第1のフィルタに並列にバイパス路を設けて、切換スイ
ッチによりこれらのバイパス路と第1のフィルタとを切
換可能にし、コントロール手段により、上記第1、第2
のフィルタに共通のフィルタ調整データを供給してフィ
ルタ調整を行うとともに、上記切換スイッチを切換制御
するようになし、上記第2のフィルタのフィルタ調整を
行う際に、上記コントロール手段により上記切換スイッ
チを上記バイパス路側に切り換え、上記第1のフィルタ
をバイパスするようにしたことを特徴としている。
F.作用 フィルタ調整時には、第1、第2のフィルタの直列接
続回路内の第1のフィルタがバイパスされて、第2のフ
ィルタの特性がそのまま検出されるため、フィルタ調整
をより容易に行える。
G.実施例 G−1.一実施例の構成及び動作(第1図及び第2図) 第1図は本発明の一実施例となるフィルタ調整装置を
示すブロック回路図であり、例えばテレビジョン受像機
に用いられる音声多重復調用IC等のアナログ集積回路1
内部に、調整対象となるフィルタを有する直列接続回
路、例えば信号処理回路としての第1のフィルタ2A及び
調整対象としての第2のフィルタ2Bの直列接続回路2が
設けられている例を示している。
この第1図において、調整対象となる直列接続回路2
には、アナログ集積回路(IC)1の外部接続端子(所謂
ICのピン)3を介して、信号源4からの例えば正弦波信
号が供給されている。ここで回路2内の2個のフィルタ
2A、2Bは、例えば後述するDA変換器14からの共通のフィ
ルタ調整データに応じてそれぞれの回路定数、例えば定
電流源の電流値等が変化し、フィルタ特性が変化するよ
うに構成されている。また、フィルタ(一般に信号処理
回路)2Aに対して並列にバイパス路が設けられており、
これらのフィルタ2Aとバイパス路とを切換選択するため
の切換スイッチ2Sが、例えばフィルタ2Aと次段のフィル
タ2Bとの間に挿入接続されている。すなわち、外部接続
端子3からの入力信号は、上記バイパス路を介して切換
スイッチ2Sの被選択端子aに送られ、信号処理回路とし
てのフィルタ2Aからの出力は、切換スイッチ2Sの被選択
端子bに送られている。
ここで、これら各フィルタ2A及び2Bの周波数特性の一
例として、本実施例においては、第2図Aに示すような
LPF(ローパス・フィルタ)特性及び第2図Bに示すよ
うな所謂トラップ特性を想定しており、これらの合成特
性は第2図Cのようになるが、フィルタ調整時には、切
換スイッチ2Sを端子b側に切換制御してフィルタ2Aをバ
イパスすることにより、直列接続回路2の出力特性とし
て、第2図Cの破線に示すように、フィルタ2Bのトラッ
プ特性がそのまま表れるようにしている。このとき、ト
ラップ特性のディップ周波数の読み取り等が容易にかつ
精度良く行えるから、このディップ周波数を最終的に所
定の目標周波数f0に調整する際のフィルタ調整が容易か
つ高精度に行えるわけである。
ところで、直列接続回路2からの出力に応じてフィル
タ調整を行うには種々の構成が考えられるが、本発明実
施例においては、次のような構成によりフィルタ調整を
実現している。すなわち、直列接続回路2からの出力
は、レベル検波手段である例えばAM検波器5に送られて
信号レベル(振幅)の検出がなされ、このAM検波出力
は、レベル弁別のための比較器6の一方の入力端子、例
えば非反転入力端子に送られている。この比較器6の他
方の入力端子(反転入力端子)には、所定の基準レベル
Vrefが供給されている。比較器6は、この基準レベルV
refに対して上記AM検波出力が高いか低いかをレベル弁
別する。また、本実施例においては、上記基準レベルV
refを、アナログIC1内に予め設けられているFM検波器7
のLPF(ローパス・フィルタ)部分から得るようにして
いる。すなわち、このFM検波器7には直列接続回路2か
らの出力が供給されており、通常FM検波器の入力段リミ
ッタ・アンプに設けられているLPF、すなわち入力抵抗7
Rと外付けコンデンサ7Cとから成るRC回路によりその直
流分を取り出して、この直流レベルを上記基準レベルV
refとして上記比較器6に送っている。
比較器6からの比較出力(あるいはレベル弁別出力)
は、IC1内の内部バス10に送られる。IC内部バス10に接
続されたバス・デコーダ11は、外部接続端子12を介して
外部バス20とも接続されており、この外部バス20上のデ
ータと内部バス10上のデータとを相互に変換するインタ
ーフェース回路として用いられている。外部バス20から
バス・デコーダ11を介して内部バス10に転送されたデー
タは、ラッチ回路13に一旦記憶された後DA変換器14でア
ナログ信号に変換され、回路定数制御信号あるいはフィ
ルタ特性調整信号として直列接続回路2内の各フィルタ
2A、2Bに送られている。上記外部バス20には、所謂マイ
クロ・プロセッサ等のCPU21、プログラムやデータ等が
予め書き込まれたROM(リード・オンリ・メモリ)22、
データ等が一時的に書き込まれるRAM(ランダム・アク
セス・メモリ)23、及び後述するフィルタ調整用データ
等を電源のオン・オフにかかわらず記憶しておくための
不揮発性メモリ24が接続されている。これらのCPU21、R
OM22、RAM23及び不揮発性メモリ24等から成るコンピュ
ータ・システムにより、フィルタ調整データを変化させ
たときの上記比較手段からの出力に応じて該フィルタ調
整データを記憶し、この記憶されたフィルタ調整データ
に基づき最適のフィルタ調整データを決定する一連のコ
ントロール動作が実行される。
G−2.フィルタ調整の具体例(第3図及び第4図) 次に、上記最適フィルタ調整データを求めるためのフ
ィルタ調整について説明する。
ここで一般にフィルタ調整については、例えば従来と
同様に、入力信号周波数を変化(所謂スウィープ)させ
たときのフィルタ出力特性曲線(周波数特性曲線)に基
づいて上記ディップ周波数を検出し、ディップ周波数が
目標値f0となるまでフィルタ特性を調整しながら上記周
波数スウィープを繰り返すようにしてもよいが、本発明
実施例においては、第1図に示したように、簡単な構成
で精度良くフィルタ調整が行え、調整自動化を可能とし
得るようなシステムを提案している。
このフィルタ調整システムの概要は、一定周波数f0
固定された入力信号に対してフィルタの特性を変化させ
ながら、フィルタ出力のレベル検波出力が所定の基準レ
ベルを横切るときのフィルタ調整データに基づいて最適
のフィルタ調整データを求めるものである。
先ず、フィルタ調整時には、上述したように、切換ス
イッチ2Sを端子b側に切換接続して、回路2の特性とし
て第3図に示すようなフィルタ2Bのトラップ特性のみが
表れるように制御した後、このトラップ特性のディップ
周波数が所定の目標周波数f0となるようにフィルタ特性
を調整する。ここで、直列接続回路2には上記信号源4
からの一定周波数f0の信号が供給されており、このとき
CPU21等のコンピュータ・システムより成るコントロー
ル手段が、バス・デコーダ11及びIC内部バス10を介し、
ラッチ回路13及びAD変換器14を介して、フィルタ回路2
内の各フィルタ2A、2Bの後述する定電流源(I2)の制御
端子等にフィルタ調整データを送る。この調整データ
は、第3図の破線に概略的に示すように、フィルタ2Bの
特性曲線を周波数軸上で一方向に(例えば図中の矢印方
向に)徐々に移動させる一連のデータであり、このよう
にフィルタ特性を略々連続的に変化させることは、従来
における入力信号の周波数を変化(スウィープ)させる
ことに対応するものである。
これに対して、入力信号周波数は一定値f0に固定され
ているから、フィルタ2からの出力信号を上記AM検波器
5にてレベル検波して得られた出力は、例えば第4図の
検波出力のようになる。すなわち、この検波出力は、第
4図の横軸に示す上記フィルタ調整データの変化に応じ
てレベルが変化し、略々第3図のフィルタ特性曲線を、
周波数f0を中心として左右反転したような曲線が得られ
る。この検波出力が上記比較器6の非反転入力端子に送
られ、上記基準レベルVrefと比較されることによって、
第4図に示すような比較出力(弁別出力)が得られる。
この比較出力の反転スイッチング位置、すなわち上記検
波出力が基準レベルVrefを横切る時点における上記フィ
ルタ調整データを順次Da、Dbとするとき、トラップ特性
のディップ周波数が上記周波数f0に一致するときの最適
調整データは、上記各データDa、Dbの平均値(Da+Db
/2により求められる。この最適調整データは、上記第1
図の不揮発性メモリ24に書き込まれ、電源がオフとなっ
ても保存されている。そして通常使用時の電源オン等に
伴う初期設定動作の一つとして、不揮発性メモリ24に記
憶されている上記最適調整データをバス20、10等を介し
てラッチ回路13に送り、フィルタ回路2内の各フィルタ
2A、2B等を最適の調整状態に設定するわけである。
このような構成及び動作により、従来の周波数スウィ
ープ用の構成が不要となり、構成が簡略化され調整時間
が短くなるのみならず、特性曲線のモニタ等が不要で、
フィルタ出力が基準レベルを横切る点を比較器6で検出
するだけの簡単な構成により最適のフィルタ調整データ
を精度良く得ることができ、さらにバスを用いた自動調
整への適用が容易に実現できる。
G−3.バイクォッド・フィルタの説明(第5図及び第6
図) ところで、IC内部に組み込まれるフィルタ2A、2B等の構
成としては、例えば第5図に示すような所謂バイクォッ
ド・フィルタ回路構成が一般に多く採用されている。こ
のバイクォッド・フィルタは、演算増幅器(オペアン
プ)31と積分容量(コンデンサ)32とより成る第1の積
分器と、オペアンプ33とコンデンサ34とより成る第2の
積分器とを直列接続して構成されるアクティヴ・フィル
タであり、オペアンプ31の出力がオペアンプ33の非反転
入力端子に供給され、オペアンプ33の出力がオペアンプ
31の反転入力端子に帰還され、またオペアンプ33の出力
が帰還率βの帰還回路35を介して該オペアンプ33の反転
入力端子に帰還されている。
ここで、オペアンプ31の非反転入力端子及び各コンデ
ンサ32、34に対して、入力信号を供給するか、接地する
かを適宜に選択することにより、BPF、LPF、HPF、トラ
ップあるいは移相器等の特性を実現できる。
この第5図の例においては、オペランプ31の非反転入
力端子及びコンデンサ34に対して端子36を介して入力端
子を供給し、コンデンサ32を接地するとともに、オペア
ンプ33の出力端子37より出力信号を取り出すことによ
り、トラップ・フィルタを構成している。このトラップ
・フィルタの周波数特性は、 の伝達関数で表される。
また、オペアンプ31の非反転入力端子にのみ入力信号
を供給し、コンデンサ32及び34を共に接地するととも
に、オペアンプ33より出力信号を取り出すことにより、
LPF構成することができる。このLPFのの伝達関数は、 となる。
次に、上記バイクォッド・フィルタに用いられる一つ
の積分器の具体例を第6図に示す。この第6図におい
て、上記演算増幅器(オペアンプ)の非反転入力端子41
及び反転入力端子42は、差動アンプを構成するトランジ
スタ43、44の各ベースに接続されており、これらのトラ
ンジスタ43、44の各エミッタ間に接続された抵抗REに、
上記各端子41、42間の入力電圧に応じた電流が流れる。
この電流と、トランジスタ43、44の各エミッタにそれぞ
れ接続された定電流源の各電流I1、I1との和及び差の電
流が、トランジスタ43、44の各コレクタにそれぞれ接続
されたダイオード45、46を流れ、これらの各電流に応じ
て表れる各ダイオード45、46の端子電圧が、エミッタ共
通差動トランジスタ対を構成する各トランジスタ47、48
の各ベースにそれぞれ供給される。これらのトランジス
タ47、48の共通エミッタは、2I2の定電流源49を介して
接地されており、この差動トランジスタ対のコレクタ側
を流れる信号電流は、I2/I1倍に増幅されることにな
る。トランジスタ48のコレクタ出力は、ダイオード50a
及びトランジスタ50bより成るカレント・ミラー回路50
を介して取り出され、上記積分容量となるコンデンサ52
を充電する。このコンデンサ52の一端の電圧はトランジ
スタ54で受けられて出力端子55から取り出される。コン
デンサ52の他端53に対しては、上述したように入力供給
あるいは接地がなされる。
この第6図の積分回路構成において、上記定電流源49
及びカレントミラー回路50の出力側の電流源51の電流値
I2を変化させることにより、第3図とともに説明したよ
うに、特性曲線が周波数軸方向に平行移動するような変
化が生じ、これをフィルタ調整に利用している。
G−5.他の実施例(第7図乃至第10図) ところで、上記直列接続回路2を構成する各フィルタ
2A、2Bの特性の組み合わせについては種々のものが考え
られる。
例えば、第1のフィルタ2Aに第7図Aに示す周波数特
性のLPF(ローパス・フィルタ)を用い、第2のフィル
タ2Bに第7図Bに示す特性のBPF(バンドパス・フィル
タ)を用いた場合には、これらの合成特性は第7図Cの
実線のようになってピーク周波数F0の確認が困難とな
る。そこで、フィルタ調整モード時には、第1のフィル
タ2Aを上述した実施例と同様にバイパスし、第7図Cの
破線に示すように、回路2の特性として第2のフィルタ
2BのBPF特性がそのまま表れるようにしている。
ここで、上記BPF(バンドパス・フィルタ)を実現す
るための上記バイクォッド・フィルタの構成例を第8図
に示す。この第8図において、前記第5図の各部と対応
する部分には同一の指示符号を付して説明を省略する。
帰還回路35は、抵抗R1、R2から成る分圧回路により構成
されており、抵抗R2がオペアンプ33の出力端子に接続さ
れ、抵抗R1、R2の分圧出力がオペアンプ33の反転入力端
子に帰還されるようになっている。オペアンプ31の非反
転入力端子及びコンデンサ34は共に接地され、コンデン
サ32及び抵抗R1に端子36を介して入力信号が供給される
ようになっている。このような構成によりBPFが実現で
きる。
次に、第9図A、B及びCは、上記各フィルタ2A、2B
がそれぞれ互いに異なるディップ周波数f02、f01のトラ
ップ特性を有する場合における各フィルタ2A、2Bの特性
及び上記直列接続回路2の合成特性をそれぞれ示してお
り、フィルタ2Aを上述したようにバイパスすることによ
り、直列接続回路2の合成特性にフィルタ2Bの特性の特
徴部分であるディップ部が略々そのまま表れる(第9図
Cの破線)ようにしている。
この他、2個のフィルタが共にBPF(ハンドパス・フ
ィルタ)である場合や、BPFとトラップ・フィルタ等の
種々のフィルタの組み合わせも考えられる。
次に、このようなフィルタの自動調整が適用されるア
ナログICの具体例として、音声多重復調用ICの要部の概
略構成を、第10図を参照しながら簡単に説明する。
この第10図において、入力端子61は音声多重復調用ICの
信号入力端子として用いられるものであり、例えばテレ
ビジョン音声多重放送を受信して得られた音声多重信号
が供給されている。この入力端子61より入力された音声
多重信号は、VCA(電圧制御型増幅器)により増幅され
た後、主信号系、副信号系及び制御信号系に送られる。
副信号系は、BPF63、トラップ・フィルタ64、BPF65等か
ら成り全体として帯域通過特性を示すBPF回路と、FM検
波器66とを有し、さらにFM検波器66からの出力をLPF回
路及びディエンファシス回路(図示せず)を介して副音
声として取り出すような構成を有している。制御信号系
は、上記BPF63とトラップ・フィルタ64との間に挿入接
続されたアンプ67からの出力が供給されるBPF68と、BP
(バンドパス)及びトラップ特性を示すフィルタ69と、
このフィルタ69からの出力アンプ70を介して供給される
AM検波器71と、このAM検波器71かの出力が供給されるFM
検波器72とにより構成されている。さらに、音声多重モ
ードをより確実に検出するために、副信号系のFM検波器
66のリミッタ・アンプ出力段近傍からの出力をAM検波器
73に送ってレベル検波し、比較回路74により音声多重サ
ブキャリアの有無を判別するようにしている。この比較
回路74からの判別出力は、制御信号系のFM検波器72の動
作抑止端子(デフィート端子)に送られ、音声多重サブ
キャリアが検出されないときにはFM検波器72を不動作状
態に制御している。
この第10図の回路において、本発明実施例に応じた特
徴的な構成として、DA変換器75及び76が設けられてお
り、DA変換器75は、副信号系の各フィルタ63、64、65及
びFM検波器66に対して、上述した定電流源の電流値を制
御することにより周波数特性を制御するために用いら
れ、DA変換器76は、制御信号系の各フィルタ68、69の周
波数特性を制御するために用いられる。また、副信号系
のBPF65とFM検波器66との間に切換スイッチ77が、トラ
ップ・フィルタ64と上記AM検波器73との間にアンプ付き
の切換スイッチ78が、さらに制御信号系のBPF68とBP・
トラップ・フィルタ69との間に切換スイッチ79が、それ
ぞれ挿入接続されており、通常の音声多重信号復調時
と、フィルタ調整時とで、被選択端子a、bが切換選択
されるようになっている。すなわち、音声多重信号復調
モード時には、各切換スイッチ77、78、79は被選択端子
a側にそれぞれ切換接続され、BPF65からの出力がFM検
波器66に、FM検波器66のリミッタ・アンプ出力がAM検波
器73に、BPF68からの出力がBP・トラップ・フィルタ69
に、それぞれ送られる。これに対して、前述したような
フィルタ調整モード時には、トラップ・フィルタ64から
の出力がアンプ付切換スイッチ78のアンプで増幅されて
AM検波器73及び切換スイッチ77に送られ、切換スイッチ
77からの出力がFM検波器66に送られるとともに、アンプ
67からの出力が制御信号系のBP・トラップ・フィルタ69
に直接送られる。このフィルタ調整時には、副信号系に
おけるBPF65がバイパスされ、トラップ・フィルタ64か
らの出力がAM検波器73(第1図のAM検波器5に相当)で
レベル検波されて比較器6に送られ、FM検波器66(第1
図のFM検波器7に相当)のRC回路からの直流レベルVref
と比較される。また、制御信号系においては、BPF68が
バイパスされ、BP・トラップ・フィルタ69の特性をより
明瞭に検出できる。
なお、本発明は、上記実施例のみに限定されるもので
はなく、例えば3個以上のフィルタや信号処理回路の直
列接続回路に対しても容易に適用できる。この他、本発
明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能で
ある。
H.発明の効果 本発明に係るフィルタ調整装置によれば、複数個のフ
ィルタの直列接続回路からの出力に基づいてフィルタ調
整を行う際に、少なくとも1つのフィルタをバイパスさ
せて、上記直列接続回路の特性に、他のフィルタの特性
がそのまま表れるようにしているため、フィルタ調整を
容易かつ精度良く行える。
また、第1、第2のフィルタが共通データで調整され
るので、簡単な構成で、フィルタ調整を短時間で高精度
に行うことができ、自動調整化への適用も容易である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例となるフィルタ調整装置を示
すブロック回路図、第2図は動作説明のための周波数特
性グラフ、第3図はトラップ・フィルタの周波数特性調
整を説明するための周波数特性グラフ、第4図はトラッ
プ・フィルタの調整動作の具体例を説明するためのグラ
フ、第5図はバイクォッド・フィルタの一例を示すブロ
ック回路図、第6図はこの第5図のフィルタに用いられ
る積分器の具体例を示す回路図、第7図はLPFとBPFとの
直列接続回路についての周波数特性を説明するための周
波数特性グラフ、第8図はバイクォッド・フィルタによ
るBPF構成の一例を示すブロック回路図、第9図はトラ
ップとトラップとの直列接続回路についての周波数特性
を説明するための周波数特性グラフ、第10図は本発明が
適用されるアナログICの具体例を示すブロック回路図で
ある。 2……直列接続回路 2A、2B、2F……フィルタ 2P……信号処理回路 2S……切換スイッチ 4……信号源 6……比較器 10、20……バス 13……ラッチ回路 14……DA変換器 21……CPU 24……不揮発性メモリ
フロントページの続き (72)発明者 橋本 文治 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソ ニー株式会社内 (72)発明者 大谷 晃一 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソ ニー株式会社内 (56)参考文献 特開 昭50−140235(JP,A) 特開 昭60−214617(JP,A) 実開 昭58−76215(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】共通の調整データによって特性が調整され
    る第1、第2のフィルタが直列接続されるとともに、上
    記第1のフィルタと該第1のフィルタに並列に設けられ
    たバイパス路との間を切換接続する切換スイッチを有し
    て成る回路と、 上記第1、第2のフィルタに共通のフィルタ調整データ
    を供給してフィルタ調整を行うとともに、上記切換スイ
    ッチに制御信号を供給して上記切換スイッチを切換制御
    するコントロール手段とを有し、 上記第2のフィルタのフィルタ調整を行う際に、上記コ
    ントロール手段により上記切換スイッチを上記バイパス
    路側に切り換え、上記第1のフィルタをバイパスするよ
    うにしたことを特徴とするフィルタ調整装置。
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