JP2522251Y2

JP2522251Y2 - リモコン付きカメラ

Info

Publication number: JP2522251Y2
Application number: JP1990050487U
Authority: JP
Inventors: 正浩早川
Original assignee: 旭光学工業株式会社
Priority date: 1990-05-15
Filing date: 1990-05-15
Publication date: 1997-01-08
Anticipated expiration: 2005-05-15
Also published as: JPH049929U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案は遠隔操作ができるリモコン付きカメラに関す
る。

（従来の技術）近年、遠隔操作を可能としたリモコン付きカメラが提
供され、この種のカメラでは、リモコン操作部がカメラ
本体に着脱可能に設けられ、リモコン操作時にはリモコ
ン操作部をカメラ本体から取り外して遠隔操作が行なえ
るように構成されている。

また、近年、カメラが多機能化されるに伴って種々の
機能を操作するレバーやボタン等の操作部材が多く設け
られる傾向にあり、普段使用されない操作部材はカバー
等で覆われ、誤って手で触れることがない構造とされて
いる。

（考案が解決しようとする課題）しかしながら、従来のリモコン付きカメラによれば、
リモコン操作部を取り付けるカメラ本体の装着部が大き
なスペースを必要とすることから、各種の操作部材をカ
メラ本体に設けるには、操作部材が一箇所に集中しすぎ
たり、また、操作部材をカバー等により覆うことができ
ず、このために誤操作を生ずる不具合があった。

本考案は前記事情に鑑み案出されたものであって、本
考案の目的は、リモコン操作部の装着部のスペースを利
用することにより、操作部材の集中を解消し、操作部材
の誤操作を防止するようにしたリモコン付きカメラを提
供することを目的とする。

（課題を解決するための手段）前記目的を達成するため、本考案はカメラ本体にリモ
コン装置を内蔵し、カメラ本体にリモコン操作部が着脱
可能に取り付けられたリモコン付きカメラにおいて、前
記リモコン操作部が装着されるカメラ本体の装着部に、
他のカメラ操作を行なう操作部材が設けられ、前記リモ
コン操作部は、前記装着部上における第１の位置と、前
記第１の位置とは異なる第２の位置にわたり移動可能に
装着され、前記リモコン操作部を、第１の位置と第２の
位置においてそれぞれ係止保持する係止手段が設けら
れ、前記リモコン操作部が前記第１の位置に係止された
状態で、前記操作部材が操作不能となり、かつ、前記リ
モコン操作部が前記第２の位置に係止された状態とリモ
コン操作部がカメラ本体から取り外された状態で、前記
操作部材が操作可能となるように構成されていることを
特徴とする。

また、本考案は前記リモコン操作部には、該リモコン
操作部が第１の位置に係止保持された状態で前記操作部
材が収容される溝が形成されていることを特徴とする。

また、本考案は前記カメラ本体の装着部に、前記リモ
コン操作部が前記装着部から取り外された状態で、リモ
コン操作部が装着されていないことを検知する装着検知
用のスイッチが設けられていることを特徴とする。

（作用）本考案によれば、装着部のスペースを有効に利用して
操作部材を設けることができるので、操作部材の集中に
伴う誤操作を防止できる。

また、本考案によれば、リモコン操作部の第１の位置
への装着時には操作部材がリモコン操作部により操作不
能で、リモコン操作部の第２の位置への装着時には操作
部材が操作可能になるので、操作部材の誤操作を防止で
きる。

また、本考案によれば、リモコン操作部の装着時には
装着検知用のスイッチがオフ状態となるので、カメラ本
体側のリモコン装置の誤動作を防止できる。

（実施例）以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。

第１図はリモコン付きカメラの正面図を示す。

リモコン付きカメラ１はカメラ本体２の側部に装着部
３を有し、この装着部３にリモコン操作部４が着脱可能
に取り付けられ、21はカメラ本体２に設けたリモコン受
信窓を示す。

装着部３には、第２図に示すように、カメラ本体２の
下端から上方に亘る所定長さの係合溝５が設けられ、リ
モコン操作部４の内側面には上記係合溝５に係合する所
定長さの係合突起６が突設されている。

そして、係合突起６を係合溝５に係合してリモコン操
作部４を上方にスライド移動することによりリモコン操
作部４が装着され、リモコン操作部４を下方にスライド
移動することにより、リモコン操作部４が離脱される。

また、装着部３には、普段使用されないリワイドボタ
ン等の操作部材７と、ロックピン８が設けられ、更に、
リモコン操作部４が装着されているか否かを検知する装
着検知用のスイッチ９が設けられている。

このスイッチ９は、装着時にはリモコン操作部４の内
側面により押されてオフ動作し、これにより装着状態が
検知され、リモコン操作部４の取り外し時のみオン動作
となり、これによりカメラ本体側のリモコン装置が作動
可能になる。

また、前記ロックピン８は出没可能に設けられ、常時
突出方向に付勢され、カメラ本体２の正面に設けられた
ロック解除つまみ10を矢印の水平方向に操作することに
より没入する。

前記リモコン操作部４には、その上部先端側にリモコ
ン送信窓11が設けられ、その内側面にはリモコン用操作
ボタン12の他に、操作部材収容用の溝13、クリック孔1
4、及びロック孔15が設けられている。

操作部材収容用の溝13は、各操作部材７に対応する箇
所からリモコン操作部４の先端まで形成され、各々の操
作部材７に接触しない寸法に形成されている。

そして、第１図に実線で示すように、装着部３上の第
１の位置に、リモコン操作部４が装着された時、各々の
溝13内に操作部材７が位置してリモコン操作部４により
操作部材７が覆われ、第３図に示すように、装着部３上
の第２の位置にリモコン操作部４がスライドした時に
は、各操作部材７が露出し、指で操作可能となる。

前記クリック孔14はリモコン操作部４の前記第１の位
置への装着時にロックピン８に対応する箇所に設けら
れ、また、ロック孔15はリモコン操作部４を所定長下方
へ移動、即ち前記第２の位置へスライドさせた時にロッ
クピン８と係合するようにクリック孔14よりも上側の箇
所に設けられている。

また、上記ロックピン８の先端は、第４図（ａ），
（ｂ）に示すように、上側が水平面に下側が傾斜面に形
成され、上記クリック孔14は、その縦断面を第４図
（ａ）に示すように、上下面が緩やかな傾斜面で浅い孔
に形成され、リモコン操作部４をスライドさせる際には
リモコン操作部４を下方に移動することによりこれらの
係合が解除される。

更に、ロック孔15は、その縦断面を第４図（ｂ）に示
すように、上下面が水平面で深い孔に形成され、ロック
孔15にロックピン８が係合した状態ではロック解除つま
み10を操作することによりこれらが解除される構造とな
っている。従って実施例では、前記のクリック孔14、ロ
ック孔15、ロックピン８、ロック解除つまみ10により、
リモコン操作部４を第１の位置と第２の位置において係
止保持する係止手段が構成されている。

このようなリモコン付きカメラ１においては、第１図
中の実線で示すように装着部３上の第１の位置にリモコ
ン操作部４が装着された時には、装着検知用のスイッチ
９はリモコン操作部４の内側面に押されてオフとなって
おり、またリワイドボタン等の操作部材７は各々の溝13
に覆われて操作できない状態にある。

操作部材７を操作する際には、第１図中の点線で示す
ように、リモコン操作部４をつかんで下方へ移動させる
と、第３図に示すように装着部３上の第２の位置におい
てロックピン８がロック孔15に係合してリモコン操作部
４が係止保持され、各操作部材７が露出し、操作可能と
なる。

そして、リモコン操作部４を取り外すには、ロック解
除つまみ10を操作してロックピン８を没入させると、ロ
ック孔15とロックピン８との係合が解除され、第１図に
仮想線で示すように、取り外しが可能となる。

リモコン操作部４を取り外すと、リモコン側の操作ボ
タン12が露出して操作可能となると共に、装着検出用ス
イッチ９がオンとなってカメラ本体側のリモコン装置が
作動可能となり、遠隔操作によりカメラの操作が行なえ
る。

尚、実施例では、下方へスライドさせてリモコン操作
部４を取り外す構造にしたが、これに限らず、リモコン
操作部４を回転させることにより取り外しできる構造等
の場合にも同様に適用することが可能である。

また、第５図に正面図で、第６図に側面図で示すよう
に、操作部材７はリモコン操作部４により完全に覆う必
要はなく、指などで不意に押されないようにリモコン操
作部４でガードするのみでもよい。

更に、装着検出用スイッチ９のオン・オフに応じて操
作部材の機能が切り換わるように構成してもよい。

（考案の効果）以上説明したように本考案によれば、リモコン操作部
が装着されるカメラ本体の装着部に操作部材を設けたの
で、操作部材の集中に伴う誤操作を防止することが可能
となる。また、リモコン操作部が装着部の第１の位置に
係止保持された状態で、操作部材がリモコン操作部によ
り操作できなくなり、リモコン操作部が装着部の第２の
位置に係止保持された状態と、リモコン操作部が装着部
から取り外された状態で、操作部材が操作可能になり、
操作部材を操作し易く、操作部材の誤操作を防止する上
で有利となる。更に、装着部に設けられた装着検知用の
スイッチがリモコン操作部装着時にはオフ状態となるの
で、カメラ本体側のリモコン装置の誤動作を防止するこ
とが可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第４図は本考案の一実施例を示すもので、第
１図はリモコン付きカメラの正面図、第２図はリモコン
操作部の取り外し状態を示す斜視図、第３図はリモコン
操作部のスライド状態時を示す正面図、第４図（ａ）は
クリック孔の縦断面図、第４図（ｂ）はロック孔の縦断
面図、第５図は別実施例の要部の正面図、第６図は同・
側面図である。尚図中、１はリモコン付きカメラ、２はカメラ本体、３
は装着部、４はリモコン操作部、５は係合突起、６は係
合溝、７は操作部材、８はロックピン、９は装着検知用
スイッチ、11は送信窓、12はリモコン用操作ボタン、14
はクリック孔、15はロック孔である。

Claims

(57)【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】カメラ本体にリモコン装置を内蔵し、カメ
ラ本体にリモコン操作部が着脱可能に取り付けられたリ
モコン付きカメラにおいて、前記リモコン操作部が装着されるカメラ本体の装着部
に、他のカメラ操作を行なう操作部材が設けられ、前記リモコン操作部は、前記装着部上における第１の位
置と、前記第１の位置とは異なる第２の位置にわたり移
動可能に装着され、前記リモコン操作部を、第１の位置と第２の位置におい
てそれぞれ係止保持する係止手段が設けられ、前記リモコン操作部が前記第１の位置に係止された状態
で、前記操作部材が操作不能となり、かつ、前記リコモ
ン操作部が前記第２の位置に係止された状態とリモコン
操作部がカメラ本体から取り外された状態で、前記操作
部材が操作可能となるように構成されている、ことを特徴とするリモコン付きカメラ。
【請求項２】前記リモコン操作部には、該リモコン操作
部が第１の位置に係止保持された状態で前記操作部材が
収容される溝が形成されている請求項１記載のリモコン
付きカメラ。
【請求項３】前記カメラ本体の装着部に、前記リモコン
操作部が前記装着部から取り外された状態で、リモコン
操作部が装着されていないことを検知する装着検知用の
スイッチが設けられている請求項１記載のリモコン付き
カメラ。