JP2522161Y2 - 窯業系外装役物の取り付け構造 - Google Patents

窯業系外装役物の取り付け構造

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JP2522161Y2 JP1989132813U JP13281389U JP2522161Y2 JP 2522161 Y2 JP2522161 Y2 JP 2522161Y2 JP 1989132813 U JP1989132813 U JP 1989132813U JP 13281389 U JP13281389 U JP 13281389U JP 2522161 Y2 JP2522161 Y2 JP 2522161Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は建物の外装をするとき外装材の外面側に窯業
系外装役物を取り付ける構造に関するものである。
[従来の技術] 近年、建物の外壁の外装をするのに窯業系材料にて形
成された外装材を用いて施工されることが多くなってき
た。このような外壁の場合、幕板の上端や窓等の開口部
の下縁に化粧や水仕舞いのために水平に窯業系外装役物
が架設して取り付けられる。従来の窯業系外装役物は上
面が水平面の水平に長い長尺物で形成されており、外装
材の外面に窯業系外装役物を配置して単に取り付けてあ
るだけである。
[考案が解決しようとする課題] ところが、外装材の外面に取り付けられる窯業系外装
役物の上面が水平面であると、上面に水が溜まり、長い
間水が溜まるとほこりが付着して汚れたりするという問
題があった。
本考案は叙述の点に鑑みてなされたものであって、本
考案の目的とするところは窯業系外装役物の上面に水が
溜まらないようにできて汚れたりしなく、また窯業系外
装役物を正確に取り付けることができる窯業系外装役物
の取り付け構造を提供するにある。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するため本考案窯業系外装役物の取り
付け構造は、窯業系材料にて水平に長い長尺に形成され
た窯業系外装役物Aの前面に模様状凹凸1が長手方向に
亘って形成され、窯業系外装役物Aの上面に後面側から
前面側に向けて高さが低くなる緩やかな傾斜面2が長手
方向全長に亘って設けられ、窯業系外装役物Aの前面の
上端に該傾斜面2に連続する面取り3が長手方向に亘っ
て設けられ、窯業系外装役物Aの前面の上部に前方へ突
出する前上突出部6が形成されて該前上突出部6の下面
側の内隅部に水切り凹部7が設けられ、窯業系外装役物
Aの下面の前部に下方へ突出する下突出部8が形成され
て該下突出部8の後面の内隅に水切り凹条9が設けら
れ、窯業系外装役物Aの下突出部8より後側の下面に上
面の傾斜面2と略平行な傾斜面が設けられ、窯業系外装
役物Aの後面に長手方向に亙るように位置決め溝4が設
けられ、外装材11の外面に窯業系材料にて形成された幕
板12が水平に取り付けられ、窯業系外装役物Aの下面と
略平行になるように形成された幕板12の上面に窯業系外
装役物Aの下面が載置され、外装材11に打設された位置
決め釘26の釘頭に窯業系外装役物Aの位置決め溝4が嵌
合させられると共に窯業系外装役物Aの位置決め溝4以
外の後面が外装材11の外面に当接されて窯業系外装役物
Aが取り付けられたことを特徴とする。
[作用] 外装材11に取り付けられた窯業系外装役物Aの上面に
傾斜面2を設けると共に、前面の上端に該傾斜面2に連
続する面取り3を設けてあるため水が上面に溜まらなく
スムーズに流れて上面が汚れたりすることがなく、また
傾斜面2が緩いため傾斜面2に伝って勢いよく水が流れ
落ちて水が飛び散ることがない。また窯業系外装役物A
の前上突出部6の下面側の内隅部に設けた水切り凹部7
によって、前上突出部6を伝う雨水は前上突出部6の下
端から垂れ落ち、さらに下突出部8の背面の内隅に設け
た水切り凹条9によって、前面を伝う雨水は下突出部8
の下端から垂れ落ちるので、雨水が上面から前面、前面
から下面と伝わる際に各段階で水切りされ、窯業系外装
役物Aの下面から後面側への雨水の回り込みを確実に防
止できるものである。また窯業系外装役物Aを取り付け
るとき、窯業系外装役物Aの下端を幕板12に載置するこ
とと窯業系外装役物Aの位置決め溝4に位置決め釘26の
釘頭を嵌合することで位置決めできて窯業系外装役物A
を正確な位置に取り付けることができる。
[実施例] 窯業系外装役物Aは例えば繊維入りセメント系材料の
ような窯業系材料を押出成形して水平に長尺にしたもの
であって、第1図に示すように前面側には適宜断面形状
の模様状凹凸1を設けてあり、後面に長手方向に亘って
位置決め溝4を設けてある。この窯業系外装役物Aの上
面には後面側から前面側に向けて高さが低くなる緩やか
な傾斜面2が長手方向全長に亘って設けてある。かかる
傾斜面2は水平面に対して10〜15°の角度傾斜した傾斜
面である。窯業系外装役物Aの上面の後端には水平な平
面部5を長手方向全長に亘って設けてある。窯業系外装
役物Aの前端の上端には面取り3を長手方向全長に亘っ
て設けてある。この面取り3は図面に示すように断面円
弧状であっても略45°の角度に傾斜した面であってもよ
い。窯業系外装役物Aの前面の上部には前方に突出する
前上突出部6を設けてあり、前上突出部6の下面側の内
隅部には円弧状の水切り凹部7を長手方向全長に亘って
設けてある。窯業系外装役物Aの下面に前部には下方に
突出する下突出部8を設けてあり、下突出部8の後面の
内隅には円弧状の水切り凹条9を長手方向全長に亘って
設けてある。窯業系外装役物Aの下突出部8より後側の
下面は上面の傾斜面2と略平行な傾斜面となっている。
上記のように構成せる窯業系外装役物Aは第2図に示
すように外装材11に取り付けられる。木製の胴縁10の外
面側には窯業系材料にて形成せる外装材11を貼ってあ
り、外装材11の外面には窯業系材料にて形成せる幕板12
を配置してあり、幕板12を固定釘13にて固定してある。
幕板12の上端の上面は窯業系外装役物Aの下面と略平行
な面となっている。幕板12の上面にはシーリング材14を
敷いてあり、窯業系外装役物Aの下面が幕板12の上端の
上面に載置してある。このとき、外装材11に予め位置決
め釘26を打設してあり、位置決め釘26の釘頭に位置決め
溝4を嵌合して窯業系外装役物Aを位置決めし、窯業系
外装役物Aの位置決め溝4以外の後面を外装材11の外面
に当接し、固定釘13にて窯業系外装役物Aを固定する。
窯業系外装役物Aの上面の平面部5にシーリング材15を
充填して外装材11と窯業系外装役物Aの上面との間をシ
ールしてある。しかして外装材11の表面に伝ったりして
窯業系外装役物Aの上面に落ちた雨水は上面の傾斜面2
に沿って流れて上面に溜まることがない。このとき傾斜
面2が緩いので勢いよく流れることがなく雨水が前方に
飛び散ることがない。また上面の前端に面取り3がある
ので傾斜面2に沿って流れた雨水が前上突出部6に沿っ
て流れる。前上突出部6に沿って流れた雨水は前上突出
部6の下端から垂れ落ちる。このとき水切り凹部7にて
水切りされて窯業系外装役物Aの前面に回ることがな
い。また窯業系外装役物Aの前面に伝う雨水は下突出部
8の下端から垂れ落ちる。このとき水切り凹条9にて窯
業系外装役物Aの下面側に雨水が回り込むのを防止でき
る。
また窯業系外装役物Aを接続するにあたっては、第3
図に示すように一対の窯業系外装役物Aの長手方向の端
面間に両面テープ24を介在させて接合する。この両面テ
ープ24は発泡ポリエチレンの板材の両面に粘着材を設け
たりしたものである。隣合う窯業系外装役物A間にでき
る隙間は必要に応じてパテ等で埋める。
窯業系外装役物Aや外装材11を固定釘13で固定すると
き、第4図に示すように固定釘13の頭13aをポンチ25を
打ち込んで頭13aを埋設し、パテ等で埋める。
[考案の効果] 本考案は叙述の如く外装材に取り付けた窯業系外装役
物の上面に後面側から前面側に向けて高さが低くなる緩
やかな傾斜面が長手方向全長に亘って設けられているの
で、上面の水が傾斜面にてスムーズに流れて水が溜まる
ことがなく、水が溜まってほこりが付着して汚れるのを
防止できるものであり、また緩やかな傾斜面にて水が勢
いよく流れることがなくて前方に水が飛び散ることがな
い。しかも窯業系外装役物の前面の上端に上面の傾斜面
に連続する面取りを設けたから面取りにて前面上端の角
部に水が表面張力で溜まらないようにスムーズに水を流
せるようになり、窯業系外装役物の上面で汚れが生じな
くなると同時に、雨水が飛び散るものも防止できる。ま
た窯業系外装役物の前上突出部の下面側の内隅部に水切
り凹部を設けたことにより、前上突出部を伝う雨水は前
上突出部の下端から垂れ落ち、さらに窯業系外装役物の
下突出部の後面の内隅に水切り凹条を設けたことによ
り、窯業系外装役物の前面を伝う雨水は下突出部の下端
から垂れ落ちる。この結果、窯業系外装役物の上面の汚
れ防止及び水の飛散防止を図ることができると共に、雨
水が窯業系外装役物の上面から前面、前面から下面へと
伝わる際に各段階で水切りされ、窯業系外装役物の下面
から後面側への雨水の回り込みを確実に防止できる。ま
た本考案は窯業系外装役物の下突出部より後側の下面に
上面の傾斜面と略平行な傾斜面が設けられ、窯業系外装
役物の後面に長手方向に亙るように位置決め溝が設けら
れ、外装材の外面に窯業系材料にて形成された幕板が水
平に取り付けられ、窯業系外装役物の下面と略平行にな
るように形成された幕板の上面に窯業系外装役物の下面
が載置され、外装材に打設された位置決め釘の釘頭に窯
業系外装役物の位置決め溝が嵌合させられると共に窯業
系外装役物の位置決め溝以外の後面が外装材の外面に当
接されて窯業系外装役物が取り付けられたので、窯業系
外装役物を取り付けるとき窯業系外装役物の下端を幕板
に載置することと窯業系外装役物の位置決め溝に位置決
め釘の釘頭を嵌合することで位置決めできて窯業系外装
役物を正確な位置に取り付けることができるものであ
り、しかも窯業系外装役物の下面と幕板の上面との間に
万一雨水が浸入しても傾斜面によって雨水が支障なく排
出されるものであり、さらに窯業系外装役物の下面を幕
板の上面に載置することと窯業系外装役物の位置決め溝
以外の後面を外装材に当接することにより窯業系外装役
物を強固に取り付けることができるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案窯業系外装役物の一実施例の断面図、第
2図(a)は同上の外装材の外面に取り付けた状態の断
面図、第2図(b)は第2図(a)の窯業系外装役物を
取り付ける途中の断面図、第3図(a)(b)は同上の
窯業系外装役物の接続状態の正面図及び側面図、第3図
(c)は同上の斜視図、第4図は同上の固定釘の打入を
説明する断面図であって、Aは窯業系外装役物、1は模
様状凹凸、2は傾斜面、3は面取り、4は位置決め溝、
5は平面部、6は前上突出部、7は水切り凹部、8は下
突出部、9は水切り凹条、11は外装材、12は幕板、26は
位置決め釘である。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】窯業系材料にて水平に長い長尺に形成され
    た窯業系外装役物の前面に模様状凹凸が長手方向に亘っ
    て形成され、窯業系外装役物の上面に後面側から前面側
    に向けて高さが低くなる緩やかな傾斜面が長手方向全長
    に亘って設けられ、窯業系外装役物の前面の上端に該傾
    斜面に連続する面取りが長手方向に亘って設けられ、窯
    業系外装役物の前面の上部に前方へ突出する前上突出部
    が形成されて該前上突出部の下面側の内隅部に水切り凹
    部が設けられ、窯業系外装役物の下面の前部に下方へ突
    出する下突出部が形成されて該下突出部の後面の内隅に
    水切り凹条が設けられ、窯業系外装役物の下突出部より
    後側の下面に上面の傾斜面と略平行な傾斜面が設けら
    れ、窯業系外装役物の後面に長手方向に亙るように位置
    決め溝が設けられ、外装材の外面に窯業系材料にて形成
    された幕板が水平に取り付けられ、窯業系外装役物の下
    面と略平行になるように形成された幕板の上面に窯業系
    外装役物の下面が載置され、外装材に打設された位置決
    め釘の釘頭に窯業系外装役物の位置決め溝が嵌合させら
    れると共に窯業系外装役物の位置決め溝以外の後面が外
    装材の外面に当接されて窯業系外装役物が取り付けられ
    たことを特徴とする窯業系外装役物の取り付け構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS62115455U (ja) * 1986-01-14 1987-07-22
JPH075145Y2 (ja) * 1988-03-31 1995-02-08 株式会社クボタ 外壁用役物

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