JP2521689Y2 - ジャッキアップ装置 - Google Patents

ジャッキアップ装置

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JP2521689Y2
JP2521689Y2 JP1991022781U JP2278191U JP2521689Y2 JP 2521689 Y2 JP2521689 Y2 JP 2521689Y2 JP 1991022781 U JP1991022781 U JP 1991022781U JP 2278191 U JP2278191 U JP 2278191U JP 2521689 Y2 JP2521689 Y2 JP 2521689Y2
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JP
Japan
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rack
cross
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pinion
jack
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JP1991022781U
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JPH04121990U (ja
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忠男 吉川
欣弘 宇都
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Hitachi Zosen Corp
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Hitachi Zosen Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、海洋石油掘削装置(以
下オイルリグという)などに用いるジャッキアップ装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ラックとピニオンによるジャッキ
アップ装置を用いたオイルリグにおいては、支柱を構成
する筒体の外周部にラックを溶接して固定し、このラッ
クに対して複数のピニオンを噛み合わせ、これらピニオ
ンを駆動することにより作業台をジャッキアップしてい
た。
【0003】図6は従来のジャッキアップ装置の概略構
成を示し、Aはその一部平面図、Bはその側面図であ
る。図6において、単一の筒体で構成された複数の支柱
部材1を海底から海面上にそれぞれ立設して設け、海面
上に作業台2が複数の支柱部材1で支えられて設けられ
ている。支柱部材1における筒体の外周部にはラック3
が溶接されて固定されており、このラック3に噛み合う
ピニオン4が複数配置されたラック架台5が作業台2上
方に設けられている。このラック架台5の下方の作業台
2には、ラック3が形成された各支柱部材1を貫通して
ガイドするガイド手段6が設けられている。これらガイ
ド手段6は支柱部材1とともにラック3を外環して支柱
部材1と同心状に形成されている。また、このラック架
台5を被うように受枠7が作業台2と固定して設けられ
ている。以上によりラックとピニオンによるジャッキア
ップ装置8が構成されている。
【0004】上記構成により、支柱部材1に固定された
ラック3に噛み合うピニオン4を各支柱部材1毎に駆動
させ、ラック架台5とともに作業台2を上下に移動させ
ていた。このとき、作業台2は支柱部材1の外形をガイ
ド手段6でガイドして昇降される。そして、海面上の適
当位置でストッパ(図示せず)などにより作業台2を固
定していた。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、特に、単体の筒体でジャッキアップ部材を
構成する中小型のジャッキアップ装置おいて、作業台2
のガイド手段6で支柱部材1とともに、突出したラック
3の両側部を外環しているので、作業台2の昇降時に筒
体の外周部に突出したラック3の両側部が作業台2のガ
イド手段6、特に側部ガイド部と干渉して使用しにくい
という問題を有していた。
【0006】本考案は上記従来の問題を解決するもの
で、作業台の昇降時に支柱部材のラックが作業台のガイ
ド手段と干渉するのを解消することができるジャッキア
ップ装置を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本考案の第1のジャッキアップ装置は、ラックが形成
され前記ラックの歯先面が断面外形から突出しないよう
に構成された支柱部材と、前記支柱部材の断面外形を外
環して昇降自在にガイドされる作業台と、前記ラックに
噛み合うピニオンを有し前記ピニオンの駆動により前記
作業台を昇降させる昇降手段とを備え、かつ前記ラック
の少なくとも一側面全体が支持部材側に保持されて覆わ
れるように構成したものである。また、本考案の第2の
ジャッキアップ装置は、ラックが形成され前記ラックの
歯先面が断面外形から突出しないように構成された支柱
部材と、前記支柱部材の断面外形を外環して昇降自在に
ガイドされる作業台と、前記ラックに噛み合うピニオン
を有し前記ピニオンの駆動により前記作業台を昇降させ
る昇降手段とを備え、かつ前記ラックの先端部が、ラッ
クの側面にそれぞれ隣接する支持部材側の各突出部同士
を結ぶ平面より突出しないように構成したものである。
【0008】
【作用】上記構成により、ラックの歯先面が断面外形か
ら突出していないので、支柱部材の断面外形を外環して
ガイドするガイド手段の構成が複雑にならず、また、作
業台の昇降時に支柱部材のラック側面とガイド手段の外
環部との干渉も解消される。また、ラックは他の構成部
材で囲まれラック両側面も他の構成部材と接合可能とな
り、ラック両側面を他の構成部材と接合すればラックは
従来のような片持ち歯ではなくなって曲げ耐力も大幅に
向上することになる。
【0009】
【実施例】以下、本考案の一実施例について図面を参照
しながら説明する。図1は本考案の一実施例のジャッキ
アップ装置における支柱部材の断面を示し、Aはその横
断面図、Bはその一部縦断面図である。図1において、
ラック材11はラック12を両側に形成し、このラック材11
を中央に配置してその両側に半円形の構成部材13を固定
している。この半円形の構成部材13は、円弧状の半円部
材13aと、この半円部材13aの内側を閉じるように配置
される閉合部材13bとが溶接されて固定され中空に構成
されている。また、ラック12の両側部12aは半円部材13
aおよび閉合部材13bに対して溶接されて補強されてい
る。さらに、ラック12の歯先面は、ラック材11の両側に
構成部材13を重合わせた略丸状の断面外形から突出しな
い構成としている。以上によりジャッキアップ装置にお
ける作業台を支持する支柱部材14が構成され、ラック12
は、支柱部材14の外形より内側に配置されるとともに、
支柱部材14の長さにかかわらず必要ストローク(揚重高
さ)のみ設けられている。この必要ストローク以外の支
柱部材14は筒状の通常部材で構成可能である。
【0010】図2はジャッキアップ装置の要部構成を示
す縦断面図、図3はその横断面図、図4はその正面図で
ある。図2〜図4において、受枠15a、15bはそれぞれ
下方に配置された作業台16に固定されており、受枠15
a、15bの内部にはそれぞれ弾性体17を介して昇降手段
としてのラック架台18a、18bが配置されている。これ
らラック架台18a、18bにはそれぞれ2個のピニオン19
が軸受20と減速機21の出力軸で支持されて設けられてい
る。これらピニオン19は支柱部材14に形成されたラック
12とそれぞれ噛み合わされて配置されている。支柱部材
14は作業台16に形成されたガイド手段22を貫通して支柱
部材14の断面外形がガイドされる。
【0011】また、各継ぎ材23は、ラック架台18a、18
bの間に渡されて支柱部材14を外環するように配置され
るとともに、ラック架台18a、18bの上下端部および中
央部に配置されている。これら継ぎ材22と支柱部材14の
間にはガイドシュー24が配置され、ラック架台18a、18
bはそれぞれ支柱部材14を基準として上下動するように
構成されるとともに、支柱部材14を基準とし弾性体17を
介して揺動するように構成されている。
【0012】上記構成により、まず、ラック架台18a、
18bの各ピニオン19を減速機21を介して駆動させること
により各支柱部材14のラック12上を各ピニオン19が回転
してラック架台18a、18bとともに作業台16を上下に移
動させる。このとき、作業台16に形成されたガイド手段
22を通して支柱部材14が上下動するが、ラック12は支柱
部材14の外形から突出していないのでガイド手段22に対
してラック12の側面などが干渉するようなことはなくス
ムーズに動作することになる。
【0013】このように、ジャッキアップの支柱部材14
に形成したラック12が支柱部材14の断面外形より突出し
ていないため、支柱部材14の外形を作業台16のガイド手
段22でガイドする場合、ガイドがしやすく従来のように
ガイド手段22とラック12の側面とが干渉するようなこと
はなくなる。また、ガイド手段22の外環形状が複雑にな
らず外環径を小さくすることができる。
【0014】また、ラック12とともにラック材11を半円
部材13aおよび閉合部材13bで囲んで接合して支柱部材
14を構成しているので、支柱部材14の内部にラック12を
形成する構造が容易に製作可能であるとともに、支柱部
材14の強度は筒状丸棒の一体構造のものと強度的には同
一とすることができる。また、この場合、ラック12は、
従来のように一端のみが保持された片持ち歯ではなくラ
ック12の両サイドも溶接されて支柱部材14の他の構成部
材と固定されているため、ラック12の曲げ耐力は大幅に
向上する。
【0015】さらに、支柱部材14を囲んでラック架台18
a、18bを各継ぎ材23で繋いでいるため、支柱部材14の
外形をガイドシュー24でガイドすることができ、支柱部
材14を中心としてラック架台18a、18bを揺動させるこ
とができる。しかも、ラック架台18a、18bは弾性体17
を介して受枠15に支柱されているため、支柱部材14の傾
き揺動に対してラック架台18a、18bは荷重を均等に受
けることができる。
【0016】さらに、ピニオン19の両側面が、ラック材
11の両重ね材である半円部材13aおよび閉合部材13bで
ガイドされるため、支柱部材14の回転止めの作用をす
る。さらには、支柱部材14と、ピニオンを有するラック
架台18a、18bおよび各継ぎ材23などよりなるピニオン
ユニットとを一体化して他のジャッキアップ装置に受枠
を設けて組み込むことができる。
【0017】なお、本実施例では支柱部材14は外形丸型
としたが、図5のA〜Eに示すような断面外形が角型、
三角型、ストレーナ十字型、口型などの他、楕円型など
種々の断面構造のものが考えられ、ラックの歯先面が支
柱部材の断面外形から突出しないもの、つまりラック歯
の全高さが支柱部材外形から突出しないものであればよ
い。すなわち、図1および図5から分かるように、ラッ
クの少なくとも一側面全体が支持部材側に保持されて覆
うように構成され、またはラックの先端部が、ラックの
側面にそれぞれ隣接する支持部材側の各突出部同士を結
ぶ平面から外側に突出しないように構成されている。
【0018】また、本実施例では支柱部材14における構
成部材の重ね合わせは溶接で行ったが、ボルト締めによ
って行ってもよく、その他種々の接合が考えられる。さ
らに、本実施例ではラック材11はラック12を有する一体
形で示したが、分割形であってもよいのは言うまでもな
いことである。
【0019】
【考案の効果】以上のように本考案によれば、ラックの
歯先面が支柱部材の断面外形から突出しない構成である
ため、ガイド手段の構成が複雑にならず、また、作業台
の昇降時にラック側面とガイド手段の外環部との干渉を
解消することができるものである。また、ラックを他の
構成部材で囲って接合可能なため、ラックの曲げ耐力を
大幅に向上させることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例のジャッキアップ装置におけ
る支柱部材の断面を示し、Aは支柱部材の横断面図、B
は支柱部材の一部縦断面図である。
【図2】本考案の一実施例のジャッキアップ装置の要部
構成を示す縦断面図である。
【図3】本考案の一実施例のジャッキアップ装置の要部
構成を示す横断面図である。
【図4】本考案の一実施例のジャッキアップ装置の要部
構成を示す正面図である。
【図5】A〜Eは本考案の他の実施例のジャッキアップ
装置における各種支柱部材の断面図である。
【図6】従来のジャッキアップ装置の概略構成を示し、
Aは一部平面図、Bは側面図である。
【符号の説明】
11 ラック材 12 ラック 13 構成部材 14 支柱部材 16 作業台 18a、18b ラック架台 19 ピニオン 22 ガイド手段

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ラックが形成され前記ラックの歯先面が断
    面外形から突出しないように構成された支柱部材と、前
    記支柱部材の断面外形を外環して昇降自在にガイドされ
    る作業台と、前記ラックに噛み合うピニオンを有し前記
    ピニオンの駆動により前記作業台を昇降させる昇降手段
    とを備え、かつ前記ラックの少なくとも一側面全体が支
    持部材側に保持されて覆われるように構成したジャッキ
    アップ装置。
  2. 【請求項2】ラックが形成され前記ラックの歯先面が断
    面外形から突出しないように構成された支柱部材と、前
    記支柱部材の断面外形を外環して昇降自在にガイドされ
    る作業台と、前記ラックに噛み合うピニオンを有し前記
    ピニオンの駆動により前記作業台を昇降させる昇降手段
    とを備え、かつ前記ラックの先端部が、ラックの側面に
    それぞれ隣接する支持部材側の各突出部同士を結ぶ平面
    より突出しないように構成したジャッキアップ装置。
JP1991022781U 1991-04-09 1991-04-09 ジャッキアップ装置 Expired - Lifetime JP2521689Y2 (ja)

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JPH04121990U JPH04121990U (ja) 1992-10-30
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