JP2521263B2 - 排熱回収ボイラ - Google Patents
排熱回収ボイラInfo
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- JP2521263B2 JP2521263B2 JP61160732A JP16073286A JP2521263B2 JP 2521263 B2 JP2521263 B2 JP 2521263B2 JP 61160732 A JP61160732 A JP 61160732A JP 16073286 A JP16073286 A JP 16073286A JP 2521263 B2 JP2521263 B2 JP 2521263B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heat recovery
- exhaust heat
- recovery boiler
- boiler
- exhaust gas
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- Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)
- Control Of Steam Boilers And Waste-Gas Boilers (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ガスタービンの排ガスを利用した排熱回収
ボイラ、さらに詳しくは排ガス中の未燃炭化水素及び炭
酸ガスの除去機能を有する排熱回収ボイラに関する。
ボイラ、さらに詳しくは排ガス中の未燃炭化水素及び炭
酸ガスの除去機能を有する排熱回収ボイラに関する。
ガスタービンプラントは、従来のボイラ発電と比較し
て、プラント効率の向上及びクリーンで安価な燃料(LN
G)の使用等経済的なメリツトが多く、現在世界的に注
目を集めている。
て、プラント効率の向上及びクリーンで安価な燃料(LN
G)の使用等経済的なメリツトが多く、現在世界的に注
目を集めている。
第7図に従来の排熱回収ボイラを示す。
1はガスタービン、2は過熱器、3はアンモニア注入
ノズル、4は高圧蒸発器、5は脱硝装置、6は高圧2次
節炭器、7は低圧蒸発器、8は高圧1次節炭器、9は脱
気器、10は給水予熱器である。ガスタービンからの排ガ
スは、ボイラ排ガスと異なり、CH4、C2H6等を含む未燃
炭化水素(以下UHという)及びCOを多く発生し易く、発
生した場合後流機器に対して機能低下等の悪影響を及ぼ
す可能性がある。ガスタービンの燃焼調整によりUHC及
びCOを低減することはできるが、その場合発生NOxが増
加することになる。実際の運転に際してはできる限り発
生NOxを低下させる必要があり、UHC及びCOの発生を低減
することは困難である。したがつて何んらかの手段で発
生するUHC及びCOを除去する必要がある。
ノズル、4は高圧蒸発器、5は脱硝装置、6は高圧2次
節炭器、7は低圧蒸発器、8は高圧1次節炭器、9は脱
気器、10は給水予熱器である。ガスタービンからの排ガ
スは、ボイラ排ガスと異なり、CH4、C2H6等を含む未燃
炭化水素(以下UHという)及びCOを多く発生し易く、発
生した場合後流機器に対して機能低下等の悪影響を及ぼ
す可能性がある。ガスタービンの燃焼調整によりUHC及
びCOを低減することはできるが、その場合発生NOxが増
加することになる。実際の運転に際してはできる限り発
生NOxを低下させる必要があり、UHC及びCOの発生を低減
することは困難である。したがつて何んらかの手段で発
生するUHC及びCOを除去する必要がある。
本発明の目的は、ガスタービンからの排ガス中のUHC
及びCOを除去し、しかも脱硝率の低下等を防止すること
のできる排熱回収ボイラを提供することである。
及びCOを除去し、しかも脱硝率の低下等を防止すること
のできる排熱回収ボイラを提供することである。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、ガスタービンの排ガスを利用する、排ガス
入口側から順に高温ボイラ部、脱硝装置及び低温ボイラ
部を有する排熱回収ボイラにおいて、排熱回収ボイラ入
口部に燃焼触媒を配設してなることを特徴とする排熱回
収ボイラである。
入口側から順に高温ボイラ部、脱硝装置及び低温ボイラ
部を有する排熱回収ボイラにおいて、排熱回収ボイラ入
口部に燃焼触媒を配設してなることを特徴とする排熱回
収ボイラである。
以下本発明の原理を第1〜3図に基づいて詳細に説明
する。
する。
第1図の示すように、UHC及びCOが排ガス中に存在し
た場合、その濃度が高くなると高温ボイラにおいて、NO
はNO2に酸化され、反応器入口においてNO2の割合が高く
なり、脱硝率が低下する。すなわち、UHC及びCOは通常
高温(800〜1000℃)においては還元剤として作用する
が、低温(400〜600℃)においてはラジカル状態となっ
て逆にNO→NO2のような酸化反応を生起する。ガスター
ビンの排ガス温度はタービン出口では400〜600℃域にあ
り、発生したUHC及びCOはNOを酸化し、排ガス中のNO2の
割合を高めることになる。従つて、排ガス中のUHC及びC
Oを排熱回収ボイラ入口部にて除去する必要がある。
た場合、その濃度が高くなると高温ボイラにおいて、NO
はNO2に酸化され、反応器入口においてNO2の割合が高く
なり、脱硝率が低下する。すなわち、UHC及びCOは通常
高温(800〜1000℃)においては還元剤として作用する
が、低温(400〜600℃)においてはラジカル状態となっ
て逆にNO→NO2のような酸化反応を生起する。ガスター
ビンの排ガス温度はタービン出口では400〜600℃域にあ
り、発生したUHC及びCOはNOを酸化し、排ガス中のNO2の
割合を高めることになる。従つて、排ガス中のUHC及びC
Oを排熱回収ボイラ入口部にて除去する必要がある。
UHC及びCOの燃焼触媒(ペロブスカイト系触媒)によ
る反応式は下記に示す通りであり、UHCは無害なCO2及び
H2Oに、又COはCO2に酸化される。
る反応式は下記に示す通りであり、UHCは無害なCO2及び
H2Oに、又COはCO2に酸化される。
第2図は燃焼触媒のUHC及びCOの分解率と温度の関係
を示すものであるがこれによれば温度が高くなる程分解
率が向上する。又、第3図にボイラ出力に対する排熱回
収ボイラ入口部の排ガス温度を示すが、これによれば排
熱回収ボイラ入口部の排ガス温度は約400〜600℃であ
る。
を示すものであるがこれによれば温度が高くなる程分解
率が向上する。又、第3図にボイラ出力に対する排熱回
収ボイラ入口部の排ガス温度を示すが、これによれば排
熱回収ボイラ入口部の排ガス温度は約400〜600℃であ
る。
第1図〜第3図の関係から判るように、排熱回収ボイ
ラ入口部に燃焼触媒を設置することにより、UHC及びCO
を高率で分解することができる。
ラ入口部に燃焼触媒を設置することにより、UHC及びCO
を高率で分解することができる。
なお本発明において排熱回収ボイラ入口部に燃焼触媒
を配設する手段としては、(1)パツク化した燃焼触媒
を排熱回収入口部に取付ける。(2)ボイラー内チユー
ブ表面に燃焼触媒を塗布あるいは添着するなど、適宜実
施することができる。
を配設する手段としては、(1)パツク化した燃焼触媒
を排熱回収入口部に取付ける。(2)ボイラー内チユー
ブ表面に燃焼触媒を塗布あるいは添着するなど、適宜実
施することができる。
本発明の実施例を第4〜6図により説明する。なお、
第4図、第5図中、第7図と同一部には第7図と同一符
号を付し説明を省略する。
第4図、第5図中、第7図と同一部には第7図と同一符
号を付し説明を省略する。
第4図は排熱回収ボイラ入口部11に、脱硝触媒と同様
にパツク化したプロブスカイト系燃焼触媒12を設置した
ことを示す図である。
にパツク化したプロブスカイト系燃焼触媒12を設置した
ことを示す図である。
第5図は高温ボイラ(過熱器2)内のチユーブ表面に
燃焼触媒を塗布13したことを示す図である。
燃焼触媒を塗布13したことを示す図である。
又、第6図は排ガスとの接触面積を広くして酸化反応
を促進するためにチユーブ14に各種のフイン15を取付
け、燃焼触媒16をチユーブ14及びフイン15の表面に塗布
したことを示す図である。第6図(a)はその一実施態
様の断面図、(b)は(a)の側面図、(c),(d)
及び(e)は各種チユーブとフインの組合せを示す斜視
図である。
を促進するためにチユーブ14に各種のフイン15を取付
け、燃焼触媒16をチユーブ14及びフイン15の表面に塗布
したことを示す図である。第6図(a)はその一実施態
様の断面図、(b)は(a)の側面図、(c),(d)
及び(e)は各種チユーブとフインの組合せを示す斜視
図である。
本発明によればガスタービンの低NOx運転時に発生す
る排ガス中のUHC及びCOを除去することが可能である。
したがつてUHC及びCOの除去された排ガスを利用するこ
とにより、脱硝率の低下等の機能低下をきたすことなく
排熱回収ボイラを運転することができる。
る排ガス中のUHC及びCOを除去することが可能である。
したがつてUHC及びCOの除去された排ガスを利用するこ
とにより、脱硝率の低下等の機能低下をきたすことなく
排熱回収ボイラを運転することができる。
第1図〜第3図は本発明の原理を説明する図表であり、
第1図は排ガス中にUHC及びCOが存在する場合の脱硝効
率、第2図は燃焼触媒の温度特性、第3図はボイラ出力
に対する排熱回収ボイラ入口温度をそれぞれ示す図表で
ある。第4図及び第5図は本発明の実施例を示す図、第
6図は燃焼触媒をボイラチユーブに塗布した場合の各種
の態様を示す図、第7図は従来の態様を示す図である。
第1図は排ガス中にUHC及びCOが存在する場合の脱硝効
率、第2図は燃焼触媒の温度特性、第3図はボイラ出力
に対する排熱回収ボイラ入口温度をそれぞれ示す図表で
ある。第4図及び第5図は本発明の実施例を示す図、第
6図は燃焼触媒をボイラチユーブに塗布した場合の各種
の態様を示す図、第7図は従来の態様を示す図である。
Claims (1)
- 【請求項1】ガスタービンの排ガスを利用する、排ガス
入口側から順に高温ボイラ部、脱硝装置及び低温ボイラ
部を有する排熱回収ボイラにおいて、排熱回収ボイラ入
口部に燃焼触媒を配設してなることを特徴とする排熱回
収ボイラ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61160732A JP2521263B2 (ja) | 1986-07-10 | 1986-07-10 | 排熱回収ボイラ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61160732A JP2521263B2 (ja) | 1986-07-10 | 1986-07-10 | 排熱回収ボイラ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6317301A JPS6317301A (ja) | 1988-01-25 |
JP2521263B2 true JP2521263B2 (ja) | 1996-08-07 |
Family
ID=15721259
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61160732A Expired - Fee Related JP2521263B2 (ja) | 1986-07-10 | 1986-07-10 | 排熱回収ボイラ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2521263B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5039719B2 (ja) * | 2009-01-07 | 2012-10-03 | 株式会社日立製作所 | 高湿分利用ガスタービンシステム及びガスタービンシステムの回収水脱気方法 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5847207Y2 (ja) * | 1975-08-18 | 1983-10-28 | 松下電器産業株式会社 | ハイキガスジヨウカソウチ |
JPS5413801A (en) * | 1977-07-01 | 1979-02-01 | Hitachi Ltd | Waste heat recovery boiler |
-
1986
- 1986-07-10 JP JP61160732A patent/JP2521263B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6317301A (ja) | 1988-01-25 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |