JP2521202B2 - 印刷物の光沢加工装置 - Google Patents
印刷物の光沢加工装置Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、印刷物の光沢加工装置
に関するものである。
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、雑誌や本等の表紙、あるいは洗剤
や調味料の包装容器に貼着するラベル等の印刷物にあっ
ては、装飾効果の向上、さらには、それらの印刷物の品
質が商品の流通段階において摩擦や熱等によって劣化す
るのを防止する必要から、印刷物の表面に光沢を持たせ
る光沢加工が施されている。
や調味料の包装容器に貼着するラベル等の印刷物にあっ
ては、装飾効果の向上、さらには、それらの印刷物の品
質が商品の流通段階において摩擦や熱等によって劣化す
るのを防止する必要から、印刷物の表面に光沢を持たせ
る光沢加工が施されている。
【0003】ところで、印刷物に光沢加工を施す方法と
して、従来から用いられているものとして、印刷物に
樹脂ワニスを塗布することにより印刷物に光沢をもたせ
るコーティング加工、印刷物に樹脂ワニスを塗布した
後、これに熱風を吹きつける等して樹脂ワニスに含まれ
る溶剤を蒸発させ、さらに鏡面に仕上げの施されたステ
ンレス板等で印刷物を加熱プレスすることにより印刷物
に光沢をもたせるプレス加工、印刷物にポリプロピレ
ンや塩化ビニール等のフィルム材を接着剤で貼り合わせ
ることにより印刷物に光沢をもたせるフィルムラミネー
ト加工の3種がある。
して、従来から用いられているものとして、印刷物に
樹脂ワニスを塗布することにより印刷物に光沢をもたせ
るコーティング加工、印刷物に樹脂ワニスを塗布した
後、これに熱風を吹きつける等して樹脂ワニスに含まれ
る溶剤を蒸発させ、さらに鏡面に仕上げの施されたステ
ンレス板等で印刷物を加熱プレスすることにより印刷物
に光沢をもたせるプレス加工、印刷物にポリプロピレ
ンや塩化ビニール等のフィルム材を接着剤で貼り合わせ
ることにより印刷物に光沢をもたせるフィルムラミネー
ト加工の3種がある。
【0004】しかしながら、樹脂ワニスを用いる上記
およびの方法にあっては、樹脂ワニスを液状にするの
に有機溶剤が好適に使用され、これがため有機溶剤の排
出による環境汚染が問題とされている。さらに、印刷物
に塗布された樹脂ワニスを乾燥させるために、これに熱
風を吹きつけたり赤外線を照射する等の方法が用いられ
ているが、この方法では樹脂ワニスの乾燥に多くの時間
を要し、しかも熱風や赤外線の熱による労働環境の悪化
をきたすものである。
およびの方法にあっては、樹脂ワニスを液状にするの
に有機溶剤が好適に使用され、これがため有機溶剤の排
出による環境汚染が問題とされている。さらに、印刷物
に塗布された樹脂ワニスを乾燥させるために、これに熱
風を吹きつけたり赤外線を照射する等の方法が用いられ
ているが、この方法では樹脂ワニスの乾燥に多くの時間
を要し、しかも熱風や赤外線の熱による労働環境の悪化
をきたすものである。
【0005】そこで、樹脂ワニスとして紫外線硬化型樹
脂ワニスを用いることが提案されている。この方法は、
従来の樹脂ワニスに代えて紫外線硬化型の樹脂ワニスを
用いるもので、印刷物に紫外線樹脂ワニスを塗布した
後、これに紫外線を照射することにより紫外線硬化型樹
脂ワニスを硬化させるものである。この紫外線硬化型樹
脂ワニスは、基本的に溶剤が不要とされるため、周囲の
環境を汚染する心配がない上、熱風等に代えて紫外線を
照射するものであるから、労働環境が悪化するおそれも
ない。
脂ワニスを用いることが提案されている。この方法は、
従来の樹脂ワニスに代えて紫外線硬化型の樹脂ワニスを
用いるもので、印刷物に紫外線樹脂ワニスを塗布した
後、これに紫外線を照射することにより紫外線硬化型樹
脂ワニスを硬化させるものである。この紫外線硬化型樹
脂ワニスは、基本的に溶剤が不要とされるため、周囲の
環境を汚染する心配がない上、熱風等に代えて紫外線を
照射するものであるから、労働環境が悪化するおそれも
ない。
【0006】一方、上記の方法にあっては、フィルム
材を接着材で貼り合わせて光沢を施すため、印刷物に全
面的に光沢加工を施すことは容易であるが、部分的な光
沢加工ができない。しかも、光沢加工後印刷物を製箱す
る場合や商品の製造年月日等を印刷する際、ポリプロピ
レンや塩化ビニール等のフィルム材の表面では通常の水
性糊や水性スタンプインキを使用することができない。
材を接着材で貼り合わせて光沢を施すため、印刷物に全
面的に光沢加工を施すことは容易であるが、部分的な光
沢加工ができない。しかも、光沢加工後印刷物を製箱す
る場合や商品の製造年月日等を印刷する際、ポリプロピ
レンや塩化ビニール等のフィルム材の表面では通常の水
性糊や水性スタンプインキを使用することができない。
【0007】なお、この紫外線硬化型樹脂ワニスを用い
るコーティング加工法は、下記の表1に示すように、コ
ーティング加工法,プレスコート加工法,フィルムラミ
ネート加工法に比べて、光沢、耐熱性、耐摩擦性、耐薬
品性の面で優れている。
るコーティング加工法は、下記の表1に示すように、コ
ーティング加工法,プレスコート加工法,フィルムラミ
ネート加工法に比べて、光沢、耐熱性、耐摩擦性、耐薬
品性の面で優れている。
【0008】
【表1】
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような紫外線硬化型樹脂ワニスによるコーティング加工
法にあっては、以下に掲げるような種々の問題点があ
る。
ような紫外線硬化型樹脂ワニスによるコーティング加工
法にあっては、以下に掲げるような種々の問題点があ
る。
【0010】すなわち、上記表1からも明らかなよう
に、紫外線硬化型樹脂ワニスによるコーティング加工法
にあっては、紫外線硬化型樹脂ワニス塗布面の平滑性
が、その他の加工法に比べて若干劣っており、この塗布
面の平滑性の改善が必要である。
に、紫外線硬化型樹脂ワニスによるコーティング加工法
にあっては、紫外線硬化型樹脂ワニス塗布面の平滑性
が、その他の加工法に比べて若干劣っており、この塗布
面の平滑性の改善が必要である。
【0011】また、紫外線硬化型樹脂ワニスを印刷物に
塗布する場合、ロールコーターまたはグラビアコーター
を用いるが、これらによって印刷物に紫外線硬化型樹脂
ワニスを塗布した直後の印刷物は、該紫外線硬化型樹脂
ワニス塗布面にニス目Dが現れるため、紫外線硬化型樹
脂ワニスを印刷物に塗布した後紫外線を照射してこれを
硬化させるまでの間に、このニス目が減少するまでの時
間(レベリング時間)を5秒から15秒程度とることが
必要となり、このレベリング時間の短縮が必要となる
(図4参照)。
塗布する場合、ロールコーターまたはグラビアコーター
を用いるが、これらによって印刷物に紫外線硬化型樹脂
ワニスを塗布した直後の印刷物は、該紫外線硬化型樹脂
ワニス塗布面にニス目Dが現れるため、紫外線硬化型樹
脂ワニスを印刷物に塗布した後紫外線を照射してこれを
硬化させるまでの間に、このニス目が減少するまでの時
間(レベリング時間)を5秒から15秒程度とることが
必要となり、このレベリング時間の短縮が必要となる
(図4参照)。
【0012】なお、このレベリング時間を短縮するため
に、紫外線硬化型樹脂ワニスを塗布した後、印刷物を4
0℃から50℃に加熱する方法では、印刷物が紙である
場合のように紫外線硬化型樹脂ワニスの浸透性が高い素
材を印刷物に用いる場合には、加熱によって紫外線硬化
型樹脂ワニスが印刷物に浸透し、印刷物に黒ずみを生じ
るため好ましくなかった。
に、紫外線硬化型樹脂ワニスを塗布した後、印刷物を4
0℃から50℃に加熱する方法では、印刷物が紙である
場合のように紫外線硬化型樹脂ワニスの浸透性が高い素
材を印刷物に用いる場合には、加熱によって紫外線硬化
型樹脂ワニスが印刷物に浸透し、印刷物に黒ずみを生じ
るため好ましくなかった。
【0013】また、紫外線硬化型樹脂ワニスを塗布した
後、この塗布面に鏡面を有するステンレス板を熱圧着す
る方法(エンドレスプレス法)では、印刷工程とプレス
工程とを経済的に連動することが困難であり、しかも、
ステンレス板は紫外線を透過させないため、高性能な紫
外線硬化型樹脂ワニスを使用することができなかった。
後、この塗布面に鏡面を有するステンレス板を熱圧着す
る方法(エンドレスプレス法)では、印刷工程とプレス
工程とを経済的に連動することが困難であり、しかも、
ステンレス板は紫外線を透過させないため、高性能な紫
外線硬化型樹脂ワニスを使用することができなかった。
【0014】本発明はかかる検討結果を基になされたも
のであって、紫外線硬化型樹脂ワニスを印刷物に塗布す
る際のレベリング時間の短縮、および紫外線樹脂ワニス
の塗布面の平滑性の向上を可能にするとともに、印刷機
に適用可能な印刷物の光沢加工装置を提供することを目
的とするものである。
のであって、紫外線硬化型樹脂ワニスを印刷物に塗布す
る際のレベリング時間の短縮、および紫外線樹脂ワニス
の塗布面の平滑性の向上を可能にするとともに、印刷機
に適用可能な印刷物の光沢加工装置を提供することを目
的とするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の印刷物の加工装置は、紙、プラスチックフィル
ム、アルミホイルなどのロール状の印刷原反を引き出し
て印刷圧胴(3)に供給すると共に、これを所定速度で
順次に搬送させる搬送装置と、前記印刷圧胴(3)の外
周に配置され、異なる色彩の紫外線硬化型インクを別々
に塗布する複数の印刷機ユニット(4)と、この印刷機
ユニット(4)各々に隣接して配置され、塗布された紫
外線硬化型インクに紫外線を照射して硬化させるインク
硬化装置(5)と、このインク硬化装置(5)による処
理を終えた印刷物(8)の印刷面に、紫外線硬化型樹脂
ワニスを塗布するワニス供給装置(6)と、フィルム供
給ドラム(11)から透光性を有するフィルム材を引き
出すと共に、そのフィルム材の鏡面に剥離材を塗布する
剥離材供給部(12)と、剥離材の塗布されたフィルム
材の鏡面を、前記紫外線硬化型樹脂ワニスの塗布された
印刷面に連続的に圧着させて、この印刷面にあるニス目
を順次に機械的に圧壊させるフィルム圧着部(13)
と、フィルム材の圧着された印刷物に紫外線を照射して
紫外線硬化型樹脂ワニスを硬化させるワニス硬化装置
(5g)と、紫外線硬化型樹脂ワニスの硬化された印刷
物からフィルム材を剥離して、これをフィルム巻取ドラ
ム(15)に巻取るフィルム材巻き取り部(14)とを
特徴的に備えている。
本発明の印刷物の加工装置は、紙、プラスチックフィル
ム、アルミホイルなどのロール状の印刷原反を引き出し
て印刷圧胴(3)に供給すると共に、これを所定速度で
順次に搬送させる搬送装置と、前記印刷圧胴(3)の外
周に配置され、異なる色彩の紫外線硬化型インクを別々
に塗布する複数の印刷機ユニット(4)と、この印刷機
ユニット(4)各々に隣接して配置され、塗布された紫
外線硬化型インクに紫外線を照射して硬化させるインク
硬化装置(5)と、このインク硬化装置(5)による処
理を終えた印刷物(8)の印刷面に、紫外線硬化型樹脂
ワニスを塗布するワニス供給装置(6)と、フィルム供
給ドラム(11)から透光性を有するフィルム材を引き
出すと共に、そのフィルム材の鏡面に剥離材を塗布する
剥離材供給部(12)と、剥離材の塗布されたフィルム
材の鏡面を、前記紫外線硬化型樹脂ワニスの塗布された
印刷面に連続的に圧着させて、この印刷面にあるニス目
を順次に機械的に圧壊させるフィルム圧着部(13)
と、フィルム材の圧着された印刷物に紫外線を照射して
紫外線硬化型樹脂ワニスを硬化させるワニス硬化装置
(5g)と、紫外線硬化型樹脂ワニスの硬化された印刷
物からフィルム材を剥離して、これをフィルム巻取ドラ
ム(15)に巻取るフィルム材巻き取り部(14)とを
特徴的に備えている。
【0016】また、前記ワニス供給装置は印刷機ユニッ
トで構成されており、このことにより、前記印刷機ユニ
ットが前記ワニス供給装置を兼ねることができ、且つ、
部分的な光沢加工を可能にしている。
トで構成されており、このことにより、前記印刷機ユニ
ットが前記ワニス供給装置を兼ねることができ、且つ、
部分的な光沢加工を可能にしている。
【0017】さらに、紫外線硬化型樹脂ワニスの塗布面
に圧着されるフィルム材の鏡面に、剥離剤としてシリコ
ン樹脂が塗布されているものである。なお、インク硬化
装置とワニス硬化装置とを共に紫外線照射装置と呼ぶこ
とがある。
に圧着されるフィルム材の鏡面に、剥離剤としてシリコ
ン樹脂が塗布されているものである。なお、インク硬化
装置とワニス硬化装置とを共に紫外線照射装置と呼ぶこ
とがある。
【0018】
【作用】本発明にかかる印刷物の光沢加工装置は、印刷
物に紫外線硬化型樹脂ワニスを塗布した後、この紫外線
硬化型樹脂ワニス塗布面に鏡面を有するフィルム材を圧
着させて、紫外線硬化型樹脂ワニス塗布面を平滑とす
る。
物に紫外線硬化型樹脂ワニスを塗布した後、この紫外線
硬化型樹脂ワニス塗布面に鏡面を有するフィルム材を圧
着させて、紫外線硬化型樹脂ワニス塗布面を平滑とす
る。
【0019】また、該フィルム材が透光性を有し、該フ
ィルム材上から紫外線を照射するものであるから、紫外
線硬化型樹脂ワニスはその塗布面が平滑な状態のままで
硬化させられる。
ィルム材上から紫外線を照射するものであるから、紫外
線硬化型樹脂ワニスはその塗布面が平滑な状態のままで
硬化させられる。
【0020】しかも、紫外線硬化型樹脂ワニスが硬化し
た後、該フィルム材が印刷物から剥離されるので、紫外
線硬化型樹脂ワニス塗布面、すなわち平滑面が印刷物の
表面となり、光沢加工される。
た後、該フィルム材が印刷物から剥離されるので、紫外
線硬化型樹脂ワニス塗布面、すなわち平滑面が印刷物の
表面となり、光沢加工される。
【0021】さらに、印刷物をあらかじめ、紫外線硬化
型透明インキで全面印刷し、紫外線照射によって乾燥し
ておくことにより、この上から印刷物に紫外線樹脂ワニ
スを塗布しても、該紫外線硬化型樹脂ワニスが印刷物に
浸透することがない。
型透明インキで全面印刷し、紫外線照射によって乾燥し
ておくことにより、この上から印刷物に紫外線樹脂ワニ
スを塗布しても、該紫外線硬化型樹脂ワニスが印刷物に
浸透することがない。
【0022】また、フィルム材の鏡面に、剥離剤として
シリコン樹脂を塗布することにより、紫外線硬化型樹脂
ワニスが硬化した後、このフィルム材を容易に剥離する
ことができ、しかもこのフィルムは再利用可能である。
シリコン樹脂を塗布することにより、紫外線硬化型樹脂
ワニスが硬化した後、このフィルム材を容易に剥離する
ことができ、しかもこのフィルムは再利用可能である。
【0023】
【実施例】以下、本発明に係る印刷物の光沢加工装置を
図面に基づいて説明する。
図面に基づいて説明する。
【0024】まず、図1に本発明に係る印刷物の光沢加
工装置である輪転型印刷機1を示し、該輪転型印刷機1
は、印刷原反供給ドラム2,印刷圧胴2,印刷機ユニッ
ト4…,紫外線照射装置5…,紫外線硬化型樹脂ワニス
供給装置6,およびフィルム材供給装置7とから構成さ
れている。
工装置である輪転型印刷機1を示し、該輪転型印刷機1
は、印刷原反供給ドラム2,印刷圧胴2,印刷機ユニッ
ト4…,紫外線照射装置5…,紫外線硬化型樹脂ワニス
供給装置6,およびフィルム材供給装置7とから構成さ
れている。
【0025】印刷原反供給ドラム2は、軸2aにより回
転自在に軸支されており、印刷原反8が巻装されてい
る。そして、印刷原反8は、印刷圧胴3の回転によりガ
イドローラー9…を介して適宜印刷圧胴3に供給可能と
されている。なお、ここに印刷原反8としては、紙・プ
ラスチックフィルム・アルミホイル等が用いられる。
転自在に軸支されており、印刷原反8が巻装されてい
る。そして、印刷原反8は、印刷圧胴3の回転によりガ
イドローラー9…を介して適宜印刷圧胴3に供給可能と
されている。なお、ここに印刷原反8としては、紙・プ
ラスチックフィルム・アルミホイル等が用いられる。
【0026】印刷圧胴3は、図示されていない駆動装置
により、軸3aにより回転可能に軸支されており、その
半径方向の外側に印刷機ユニット4…および紫外線照射
装置5…が交互に配設されている。
により、軸3aにより回転可能に軸支されており、その
半径方向の外側に印刷機ユニット4…および紫外線照射
装置5…が交互に配設されている。
【0027】印刷機ユニット4…は、印刷する色彩の数
に応じて印刷圧胴3の外周に適数配置されるものであ
り、本実施例においては、4a,4b,4c,4d,4
e,4fの6ユニットが装置され、6色印刷が可能とさ
れている。そして、それぞれの印刷ユニット4…には、
紫外線硬化型インキAが封入されており、ガイドローラ
ー9…によって印刷圧胴3に案内された印刷原反8の印
刷面8aに該紫外線硬化型インキAを塗布するものであ
る。なお、紫外線硬化型インキAの塗布にあたっては、
印刷機ユニット4…内に装置される凸版印刷機またはオ
フセット印刷機(図示されていない)が用いられ、また
グラビヤ印刷機に代えることもできる。
に応じて印刷圧胴3の外周に適数配置されるものであ
り、本実施例においては、4a,4b,4c,4d,4
e,4fの6ユニットが装置され、6色印刷が可能とさ
れている。そして、それぞれの印刷ユニット4…には、
紫外線硬化型インキAが封入されており、ガイドローラ
ー9…によって印刷圧胴3に案内された印刷原反8の印
刷面8aに該紫外線硬化型インキAを塗布するものであ
る。なお、紫外線硬化型インキAの塗布にあたっては、
印刷機ユニット4…内に装置される凸版印刷機またはオ
フセット印刷機(図示されていない)が用いられ、また
グラビヤ印刷機に代えることもできる。
【0028】紫外線照射装置5…は、前記各印刷機ユニ
ット4…毎に印刷圧胴3の回転方向に隣接して、5a,
5b,5c,5d,5e,5fがそれぞれ設けられてお
り、印刷機ユニット4…によって紫外線硬化型インキA
が塗布され、印刷圧胴3に沿って順次送り出される印刷
原反8に紫外線を照射し、印刷原反8の印刷面8aに塗
布された紫外線硬化型インキAを硬化させ、該印刷原反
8を印刷物8bとするものである。また、これらの他、
紫外線照射装置5gは、後述するフィルム材供給装置7
によってフィルム材10が圧着された印刷物8bの印刷
面8aに紫外線を照射して、該印刷面8aに塗布された
紫外線硬化型樹脂ワニスBを硬化させるものである。
ット4…毎に印刷圧胴3の回転方向に隣接して、5a,
5b,5c,5d,5e,5fがそれぞれ設けられてお
り、印刷機ユニット4…によって紫外線硬化型インキA
が塗布され、印刷圧胴3に沿って順次送り出される印刷
原反8に紫外線を照射し、印刷原反8の印刷面8aに塗
布された紫外線硬化型インキAを硬化させ、該印刷原反
8を印刷物8bとするものである。また、これらの他、
紫外線照射装置5gは、後述するフィルム材供給装置7
によってフィルム材10が圧着された印刷物8bの印刷
面8aに紫外線を照射して、該印刷面8aに塗布された
紫外線硬化型樹脂ワニスBを硬化させるものである。
【0029】紫外線硬化型樹脂ワニス供給装置6は、印
刷圧胴3より案内された印刷物8bの印刷面8aに紫外
線硬化型樹脂ワニスBを塗布するためのもので、ロール
コーターが好適に使用される。そして、該紫外線硬化型
樹脂ワニスBは、図1に示すように、ローラー6a,6
b間に供給され、ローラー6bを介して印刷物8の印刷
面8aの全面に塗布される。
刷圧胴3より案内された印刷物8bの印刷面8aに紫外
線硬化型樹脂ワニスBを塗布するためのもので、ロール
コーターが好適に使用される。そして、該紫外線硬化型
樹脂ワニスBは、図1に示すように、ローラー6a,6
b間に供給され、ローラー6bを介して印刷物8の印刷
面8aの全面に塗布される。
【0030】フィルム材供給装置7は、図2に示すよう
に、フィルム材10を供給するフィルム材供給ドラム1
1,剥離剤供給部12,フィルム材圧着部13,フィル
ム材剥離部14およびフィルム材巻取ドラム15から構
成されている。
に、フィルム材10を供給するフィルム材供給ドラム1
1,剥離剤供給部12,フィルム材圧着部13,フィル
ム材剥離部14およびフィルム材巻取ドラム15から構
成されている。
【0031】フィルム材10には、片面が平滑な鏡面と
され、柔軟性を有し、しかも透光性を有するものが好適
に使用され、フィルム材供給ドラム11に巻装されてい
る。
され、柔軟性を有し、しかも透光性を有するものが好適
に使用され、フィルム材供給ドラム11に巻装されてい
る。
【0032】フィルム材供給ドラム11は、軸11aに
よって回転自在に軸支されており、フィルム材巻取ドラ
ム15の回転に伴って適宜フィルム材10を送り出し可
能とするものである。
よって回転自在に軸支されており、フィルム材巻取ドラ
ム15の回転に伴って適宜フィルム材10を送り出し可
能とするものである。
【0033】剥離剤供給部12には、ロールコーターが
好適に使用され、フィルム材供給ドラム11から送り出
されたフィルム材10の鏡面10aの全面に剥離剤Cを
塗布するものである。なお、この剥離剤Cには、シリコ
ン樹脂塗料が好適に用いられる。
好適に使用され、フィルム材供給ドラム11から送り出
されたフィルム材10の鏡面10aの全面に剥離剤Cを
塗布するものである。なお、この剥離剤Cには、シリコ
ン樹脂塗料が好適に用いられる。
【0034】また、フィルム材圧着部13は、図2に示
すように、フィルム材緊張ローラー13a、フィルム材
圧着ローラー13bおよびフィルム材保持ローラー13
cとから構成され、フィルム材緊張ローラー13aおよ
びフィルム材保持ローラー13cは金属性のローラーと
され、フィルム材圧着ローラー13bは弾性を有するゴ
ム製のローラーとされる。そして、フィルム材供給ドラ
ム11から剥離剤供給部12を介して案内されるフィル
ム材10を、フィルム材緊張ローラー13aによりその
弛みを防止しつつ、フィルム材圧着ローラー13bとの
間に介装するとともに、該フィルム材圧着ローラー13
bを架け渡してフィルム材巻取ドラム15により巻き取
るものである。そして、その際に、フィルム材10をフ
ィルム材圧着ローラー13bとフィルム材保持ローラー
13c間に介装させて、フィルム材10の鏡面10aを
印刷物8bの印刷面8a上に圧着するものである。ここ
に、フィルム材圧着ローラー13bが弾性を有すること
から、フィルム材10は印刷物8bに弾発的に押圧さ
れ、両者を完全に密着させることができる。したがっ
て、印刷物8bの印刷面8a上に塗布された紫外線硬化
型樹脂ワニスBのニス目がフィルム材10により圧壊さ
れ、紫外線硬化型樹脂ワニスBの塗布面が平滑面とな
る。
すように、フィルム材緊張ローラー13a、フィルム材
圧着ローラー13bおよびフィルム材保持ローラー13
cとから構成され、フィルム材緊張ローラー13aおよ
びフィルム材保持ローラー13cは金属性のローラーと
され、フィルム材圧着ローラー13bは弾性を有するゴ
ム製のローラーとされる。そして、フィルム材供給ドラ
ム11から剥離剤供給部12を介して案内されるフィル
ム材10を、フィルム材緊張ローラー13aによりその
弛みを防止しつつ、フィルム材圧着ローラー13bとの
間に介装するとともに、該フィルム材圧着ローラー13
bを架け渡してフィルム材巻取ドラム15により巻き取
るものである。そして、その際に、フィルム材10をフ
ィルム材圧着ローラー13bとフィルム材保持ローラー
13c間に介装させて、フィルム材10の鏡面10aを
印刷物8bの印刷面8a上に圧着するものである。ここ
に、フィルム材圧着ローラー13bが弾性を有すること
から、フィルム材10は印刷物8bに弾発的に押圧さ
れ、両者を完全に密着させることができる。したがっ
て、印刷物8bの印刷面8a上に塗布された紫外線硬化
型樹脂ワニスBのニス目がフィルム材10により圧壊さ
れ、紫外線硬化型樹脂ワニスBの塗布面が平滑面とな
る。
【0035】フィルム材剥離部14は、ガイドローラー
14a,14bとからなり、ガイドローラー14aを架
け渡してフィルム材10がフィルム材巻取ドラム15に
巻き取られ、ガイドローラー14bを架け渡して印刷物
3bが輪転型印刷機1外へ送り出されるようにされてい
る。
14a,14bとからなり、ガイドローラー14aを架
け渡してフィルム材10がフィルム材巻取ドラム15に
巻き取られ、ガイドローラー14bを架け渡して印刷物
3bが輪転型印刷機1外へ送り出されるようにされてい
る。
【0036】フィルム材巻取ドラム15は、軸15aに
より回転自在に軸支され、図示されない駆動装置により
回転可能とされ、フィルム材10の先端が巻装されてい
る。つまり、フィルム材巻取ドラム15は、フィルム材
供給ドラム11からフィルム材圧着部13等に供給され
たフィルム材10を、順次巻き取り収納するためのもの
である。
より回転自在に軸支され、図示されない駆動装置により
回転可能とされ、フィルム材10の先端が巻装されてい
る。つまり、フィルム材巻取ドラム15は、フィルム材
供給ドラム11からフィルム材圧着部13等に供給され
たフィルム材10を、順次巻き取り収納するためのもの
である。
【0037】しかして、上記のように構成されてなる輪
転型印刷機1の動作を以下に説明する。
転型印刷機1の動作を以下に説明する。
【0038】 輪転型印刷機1を起動すると、印刷原
反供給ドラム2に巻装されてなる印刷原反8がガイドロ
ーラー8…を介して印刷圧胴3に案内される。
反供給ドラム2に巻装されてなる印刷原反8がガイドロ
ーラー8…を介して印刷圧胴3に案内される。
【0039】 印刷圧胴3に案内された印刷原反8
は、順次印刷機ユニット3a,3b…により紫外線硬化
型インキAが塗布されるとともに、該紫外線硬化型イン
キAは、紫外線照射装置4a,4b…により順次硬化さ
せられ印刷原反8に印刷が行われ、印刷物8bとなる。
は、順次印刷機ユニット3a,3b…により紫外線硬化
型インキAが塗布されるとともに、該紫外線硬化型イン
キAは、紫外線照射装置4a,4b…により順次硬化さ
せられ印刷原反8に印刷が行われ、印刷物8bとなる。
【0040】 このようにして、印刷圧胴3を一回り
させられた印刷物8bには6色印刷が施され、そして次
に紫外線硬化型樹脂ワニス供給装置5へ案内される。
させられた印刷物8bには6色印刷が施され、そして次
に紫外線硬化型樹脂ワニス供給装置5へ案内される。
【0041】 紫外線硬化型樹脂ワニス供給装置5で
は、ロールコーター内に紫外線硬化型樹脂ワニスBが供
給されており、このロールコーターにより印刷物8bの
の印刷面8aに該紫外線硬化型樹脂ワニスBが塗布され
る(図3(a)参照)。
は、ロールコーター内に紫外線硬化型樹脂ワニスBが供
給されており、このロールコーターにより印刷物8bの
の印刷面8aに該紫外線硬化型樹脂ワニスBが塗布され
る(図3(a)参照)。
【0042】 紫外線硬化型樹脂ワニスBが塗布され
た印刷物8bは、次にフィルム材供給装置7に案内さ
れ、フィルム材圧着ローラー13bとフィルム材保持ロ
ーラー13cとの間に介装される。このフィルム材圧着
ローラー13bとフィルム材保持ローラー13cとの間
にはフィルム材10も供給されており、ここで、印刷物
8bの印刷面8aにフィルム材10の鏡面10aが当接
され、フィルム材圧着ローラー13bにより両者が圧着
される(図3(b)参照)。
た印刷物8bは、次にフィルム材供給装置7に案内さ
れ、フィルム材圧着ローラー13bとフィルム材保持ロ
ーラー13cとの間に介装される。このフィルム材圧着
ローラー13bとフィルム材保持ローラー13cとの間
にはフィルム材10も供給されており、ここで、印刷物
8bの印刷面8aにフィルム材10の鏡面10aが当接
され、フィルム材圧着ローラー13bにより両者が圧着
される(図3(b)参照)。
【0043】 次に、上記のように圧着されたフィル
ム材10の上方から紫外線照射装置5gにより紫外線が
照射される。これにより、フィルム材10を透過した紫
外線により紫外線硬化型樹脂ワニスBが硬化し、紫外線
硬化型樹脂ワニスBの塗布された面が平滑面となる(図
3(c)参照)。なお、紫外線の照射時間は、1秒以下
でよい。
ム材10の上方から紫外線照射装置5gにより紫外線が
照射される。これにより、フィルム材10を透過した紫
外線により紫外線硬化型樹脂ワニスBが硬化し、紫外線
硬化型樹脂ワニスBの塗布された面が平滑面となる(図
3(c)参照)。なお、紫外線の照射時間は、1秒以下
でよい。
【0044】 しかして、紫外線硬化型樹脂ワニスB
を硬化させた後は、フィルム材10はガイドローラー1
4aにより上方に設けられたフィルム材巻取ドラム15
に順次巻き取られ、印刷物8bより剥離される(図3
(d)参照)。つまり、印刷物8bの印刷面8a上に圧
着されていたフィルム材10が剥離されることにより、
印刷物8bの紫外線硬化型樹脂ワニスBの平滑な塗布面
が現れ、光沢加工を終了する(図3(e)参照)。
を硬化させた後は、フィルム材10はガイドローラー1
4aにより上方に設けられたフィルム材巻取ドラム15
に順次巻き取られ、印刷物8bより剥離される(図3
(d)参照)。つまり、印刷物8bの印刷面8a上に圧
着されていたフィルム材10が剥離されることにより、
印刷物8bの紫外線硬化型樹脂ワニスBの平滑な塗布面
が現れ、光沢加工を終了する(図3(e)参照)。
【0045】 なお、フィルム材巻取ドラム15に巻
き取ったフィルム材10は、鏡面10aに剥離材Cが塗
布されているため3〜5回再使用可能であり、フィルム
材10は経済的に使用されうる。
き取ったフィルム材10は、鏡面10aに剥離材Cが塗
布されているため3〜5回再使用可能であり、フィルム
材10は経済的に使用されうる。
【0046】なお、本発明に係る印刷物の光沢加工装置
である輪転型印刷機1は適宜設計変更可能である。
である輪転型印刷機1は適宜設計変更可能である。
【0047】例えば、印刷原反8に部分的に光沢加工を
施す場合には、前記印刷機ユニット4fを紫外線硬化型
樹脂ワニスB塗布用に用い、該印刷機ユニット4fに隣
接して設けられる紫外線照射装置5fからは紫外線を照
射せず、しかも、紫外線硬化型樹脂ワニス供給装置7か
らの紫外線硬化型樹脂ワニスBの塗布を停止する。
施す場合には、前記印刷機ユニット4fを紫外線硬化型
樹脂ワニスB塗布用に用い、該印刷機ユニット4fに隣
接して設けられる紫外線照射装置5fからは紫外線を照
射せず、しかも、紫外線硬化型樹脂ワニス供給装置7か
らの紫外線硬化型樹脂ワニスBの塗布を停止する。
【0048】つまり、光沢加工を施す部分に印刷機ユニ
ット4fの凸版印刷機を用いて部分的に紫外線硬化型樹
脂ワニスBを塗布した後、フィルム材10を該印刷物8
bの印刷面8aに圧着して、紫外線を照射するものであ
る。
ット4fの凸版印刷機を用いて部分的に紫外線硬化型樹
脂ワニスBを塗布した後、フィルム材10を該印刷物8
bの印刷面8aに圧着して、紫外線を照射するものであ
る。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、以下に列挙するような
種々の優れた効果が得られる。
種々の優れた効果が得られる。
【0050】(1)請求項1による印刷物の光沢加工装
置にあっては、印刷物に紫外線硬化型樹脂ワニスを塗布
した後、この紫外線硬化型樹脂ワニス塗布面に鏡面を有
する透光性フィルム材を圧着させて塗布面を平滑にし、
該フィルム材上から紫外線を照射させて紫外線硬化型樹
脂ワニスを硬化させ、その後、フィルム材を印刷物から
剥離するものであるから、紫外線硬化型樹脂ワニス塗布
面の平滑性を向上するとともに、該光沢加工に要する時
間を短縮することが可能となる。
置にあっては、印刷物に紫外線硬化型樹脂ワニスを塗布
した後、この紫外線硬化型樹脂ワニス塗布面に鏡面を有
する透光性フィルム材を圧着させて塗布面を平滑にし、
該フィルム材上から紫外線を照射させて紫外線硬化型樹
脂ワニスを硬化させ、その後、フィルム材を印刷物から
剥離するものであるから、紫外線硬化型樹脂ワニス塗布
面の平滑性を向上するとともに、該光沢加工に要する時
間を短縮することが可能となる。
【0051】すなわち、印刷物に紫外線硬化型樹脂ワニ
スを塗布した直後の紫外線硬化型樹脂ワニスの塗布面に
は、ニス目が生じるものであるところ、通常このニス目
の減少を待って紫外線を照射していたが、本発明によれ
ば、紫外線硬化型樹脂ワニスの塗布後直ちにフィルム材
を該塗布面に圧着し、紫外線を照射するものであるか
ら、光沢加工にかかる時間を短縮することが可能とな
る。さらに、該紫外線硬化型樹脂ワニスの塗布面にフィ
ルム材の鏡面を圧着することから、該フィルム材により
ニス目が圧壊し、塗布面が平滑なものとなる。
スを塗布した直後の紫外線硬化型樹脂ワニスの塗布面に
は、ニス目が生じるものであるところ、通常このニス目
の減少を待って紫外線を照射していたが、本発明によれ
ば、紫外線硬化型樹脂ワニスの塗布後直ちにフィルム材
を該塗布面に圧着し、紫外線を照射するものであるか
ら、光沢加工にかかる時間を短縮することが可能とな
る。さらに、該紫外線硬化型樹脂ワニスの塗布面にフィ
ルム材の鏡面を圧着することから、該フィルム材により
ニス目が圧壊し、塗布面が平滑なものとなる。
【0052】(2)しかも、本発明によれば、従来から
使用されている溶剤型のワニスに比して高価とされる紫
外線高価型樹脂ワニスを安価に使用することが可能とな
る。
使用されている溶剤型のワニスに比して高価とされる紫
外線高価型樹脂ワニスを安価に使用することが可能とな
る。
【0053】すなわち、紫外線硬化型樹脂ワニスは、酸
素に触れると硬化が阻害される性質を有するところ、こ
のため印刷物に塗布される紫外線硬化型樹脂ワニスの量
は、いきおい多くなりがちであった。
素に触れると硬化が阻害される性質を有するところ、こ
のため印刷物に塗布される紫外線硬化型樹脂ワニスの量
は、いきおい多くなりがちであった。
【0054】しかし、本発明にあっては、紫外線硬化型
樹脂ワニスの塗布後、この上からフィルム材を圧着する
ので、紫外線樹脂ワニスが酸素に触れることがないの
で、その塗布量も従来より少なくてよい。
樹脂ワニスの塗布後、この上からフィルム材を圧着する
ので、紫外線樹脂ワニスが酸素に触れることがないの
で、その塗布量も従来より少なくてよい。
【0055】(3)さらに、請求項1の発明によれば、
印刷物をあらかじめ紫外線硬化型透明インキで全面印刷
し、これに紫外線を照射したものに紫外線硬化型樹脂ワ
ニスを塗布するものであるから、紙等に光沢加工を施す
場合に好適に用いられる。
印刷物をあらかじめ紫外線硬化型透明インキで全面印刷
し、これに紫外線を照射したものに紫外線硬化型樹脂ワ
ニスを塗布するものであるから、紙等に光沢加工を施す
場合に好適に用いられる。
【0056】すなわち、紫外線硬化型樹脂ワニスは紙等
の多孔質面に浸透し易く、これに紫外線硬化型樹脂ワニ
スを塗布した場合に黒ずみの原因となる。
の多孔質面に浸透し易く、これに紫外線硬化型樹脂ワニ
スを塗布した場合に黒ずみの原因となる。
【0057】ところが、請求項1の発明によれば、あら
かじめ印刷物に紫外線硬化型インキを塗布し、これに紫
外線を照射して該紫外線硬化型インキを硬化させておく
ものであるから、この上に紫外線硬化型樹脂ワニスを塗
布しても、該樹脂ワニスは印刷物内に浸透することがな
い。
かじめ印刷物に紫外線硬化型インキを塗布し、これに紫
外線を照射して該紫外線硬化型インキを硬化させておく
ものであるから、この上に紫外線硬化型樹脂ワニスを塗
布しても、該樹脂ワニスは印刷物内に浸透することがな
い。
【0058】したがって、紫外線硬化型樹脂ワニスの浸
透による印刷物の黒ずみが防止され、紙等への光沢加工
に適する。
透による印刷物の黒ずみが防止され、紙等への光沢加工
に適する。
【0059】(4)請求項3の発明によれば、フィルム
材の鏡面に、剥離剤としてシリコンが塗布されているこ
とから、一旦使用したフィルム材を再度使用することが
可能となり、経済的である。
材の鏡面に、剥離剤としてシリコンが塗布されているこ
とから、一旦使用したフィルム材を再度使用することが
可能となり、経済的である。
【0060】すなわち、紫外線硬化型樹脂ワニス塗布面
にフィルム材の剥離材が塗布された面を圧着するので、
該フィルム材は紫外線硬化型樹脂ワニス塗布面を平滑に
する一方、これを剥離する場合にシリコンの剥離効果に
より容易に剥離し得るものである。
にフィルム材の剥離材が塗布された面を圧着するので、
該フィルム材は紫外線硬化型樹脂ワニス塗布面を平滑に
する一方、これを剥離する場合にシリコンの剥離効果に
より容易に剥離し得るものである。
【0061】(5)さらに、本発明によれば、光沢加工
後の印刷物の表面にフィルム材が残らないことから、光
沢加工後の印刷物の印刷面に水性糊や水性スタンプイン
キ等を使用することが可能となる。
後の印刷物の表面にフィルム材が残らないことから、光
沢加工後の印刷物の印刷面に水性糊や水性スタンプイン
キ等を使用することが可能となる。
【0062】また、本発明は、印刷工程と連動してフィ
ルム材圧着工程を設けることが容易であるため、本発明
に係る光沢加工装置を小型化することが可能となる。
ルム材圧着工程を設けることが容易であるため、本発明
に係る光沢加工装置を小型化することが可能となる。
【0063】さらに、請求項2に係る発明によれば、紫
外線効果型樹脂ワニスを印刷物に塗布する際に、これを
部分的に塗布することにより部分光沢加工も容易に行い
得る。
外線効果型樹脂ワニスを印刷物に塗布する際に、これを
部分的に塗布することにより部分光沢加工も容易に行い
得る。
【図1】本発明に係る印刷物の光沢加工装置である輪転
型印刷機の一実施例の要部を示す正面図である。
型印刷機の一実施例の要部を示す正面図である。
【図2】本発明に係る印刷物の光沢加工装置である輪転
型印刷機のフィルム材供給装置を示す拡大正面図であ
る。
型印刷機のフィルム材供給装置を示す拡大正面図であ
る。
【図3】本発明に係る印刷物の光沢加工装置の動作手順
を示す図面である。
を示す図面である。
【図4】紫外線硬化型樹脂ワニスを印刷物に塗布した直
後およびラベリング時間経過後のニス目の状態を示す印
刷物の拡大断面図である。
後およびラベリング時間経過後のニス目の状態を示す印
刷物の拡大断面図である。
1 輪転型印刷機 2 印刷原反供給ドラム 2a 軸 3 印刷圧胴 3a 軸 4a,4b,4c,4e,4d,4f 印刷機ユニット 5a,5b,5c,5e,5d,5f,5g 紫外線照
射装置 6 紫外線硬化型樹脂ワニス供給装置 6a,6b ローラー 7 フィルム供給装置 8 印刷原反 8a 印刷面 8b 印刷物 9 ガイドローラー 10 フィルム材 10a 鏡面 11 フィルム供給ドラム 12 剥離材供給部 13 フィルム圧着部 13a フィルム緊張ローラー 13b フィルム圧着ローラー 13c フィルム保持ローラー 14 フィルム剥離部 14a,14b ガイドローラー 15 フィルム巻取ドラム 15a 軸 A 紫外線硬化型透明インキ B 紫外線硬化型樹脂ワニス C 剥離剤
射装置 6 紫外線硬化型樹脂ワニス供給装置 6a,6b ローラー 7 フィルム供給装置 8 印刷原反 8a 印刷面 8b 印刷物 9 ガイドローラー 10 フィルム材 10a 鏡面 11 フィルム供給ドラム 12 剥離材供給部 13 フィルム圧着部 13a フィルム緊張ローラー 13b フィルム圧着ローラー 13c フィルム保持ローラー 14 フィルム剥離部 14a,14b ガイドローラー 15 フィルム巻取ドラム 15a 軸 A 紫外線硬化型透明インキ B 紫外線硬化型樹脂ワニス C 剥離剤
Claims (3)
- 【請求項1】 紙、プラスチックフィルム、アルミホイ
ルなどのロール状の印刷原反(8)を引き出して印刷圧
胴(3)に供給すると共に、これを所定速度で順次に搬
送させる搬送装置と、 前記印刷圧胴(3)の外周に配置され、異なる色彩の紫
外線硬化型インクを別々に塗布する複数の印刷機ユニッ
ト(4)と、 この印刷機ユニット(4)各々に隣接して配置され、塗
布された紫外線硬化型インクに紫外線を照射して硬化さ
せるインク硬化装置(5)と、 このインク硬化装置(5)による処理を終えた印刷物
(8)の印刷面に、紫外線硬化型樹脂ワニスをローラに
より塗布するワニス供給装置(6)と、 フィルム供給ドラム(11)から透光性を有するフィル
ム材を引き出すと共に、そのフィルム材の鏡面に剥離材
を塗布する剥離材供給部(12)と、 剥離材の塗布されたフィルム材の鏡面を、前記紫外線硬
化型樹脂ワニスの塗布された印刷面に連続的に圧着させ
て、この印刷面にあるニス目を順次に機械的に圧壊させ
るフィルム圧着部(13)と、 フィルム材の圧着された印刷物に紫外線を照射して紫外
線硬化型樹脂ワニスを硬化させるワニス硬化装置(5
g)と、 紫外線硬化型樹脂ワニスの硬化された印刷物からフィル
ム材を剥離して、これをフィルム巻取ドラム(15)に
巻取るフィルム材巻き取り部とを備えることを特徴とす
る印刷物の光沢加工装置。 - 【請求項2】 前記ワニス供給装置は印刷機ユニットで
構成されており、このことにより、前記印刷機ユニット
が前記ワニス供給装置を兼ねることができ、且つ、部分
的な光沢加工を可能にした請求項1に記載の光沢加工装
置。 - 【請求項3】 前記剥離材がシリコン樹脂であることを
特徴とする請求項1または請求項2の光沢加工装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3232327A JP2521202B2 (ja) | 1991-08-19 | 1991-08-19 | 印刷物の光沢加工装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3232327A JP2521202B2 (ja) | 1991-08-19 | 1991-08-19 | 印刷物の光沢加工装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0550027A JPH0550027A (ja) | 1993-03-02 |
JP2521202B2 true JP2521202B2 (ja) | 1996-08-07 |
Family
ID=16937460
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3232327A Expired - Fee Related JP2521202B2 (ja) | 1991-08-19 | 1991-08-19 | 印刷物の光沢加工装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2521202B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09206653A (ja) * | 1996-02-07 | 1997-08-12 | Japan Storage Battery Co Ltd | 紫外線照射装置 |
JP2010000742A (ja) * | 2008-06-23 | 2010-01-07 | Dic Corp | 紫外線硬化型印刷物の製造方法およびそれを用いた紫外線硬化型印刷物 |
JP5521664B2 (ja) * | 2010-03-15 | 2014-06-18 | 株式会社リコー | 画像形成装置 |
KR101969216B1 (ko) * | 2017-07-14 | 2019-04-15 | 이진근 | 다층식 플렉소그래픽 인쇄기 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS557311A (en) * | 1978-06-28 | 1980-01-19 | Toto Ltd | Drain for washing bowl |
JPS5624072A (en) * | 1979-08-01 | 1981-03-07 | Showa Highpolymer Co Ltd | Manufacture of decorative product |
JPS61287478A (ja) * | 1985-06-13 | 1986-12-17 | Koatsu Kako Kk | 合成樹脂成形品の装飾法 |
-
1991
- 1991-08-19 JP JP3232327A patent/JP2521202B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS557311A (en) * | 1978-06-28 | 1980-01-19 | Toto Ltd | Drain for washing bowl |
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Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0550027A (ja) | 1993-03-02 |
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