JPH0848950A - 剥離紙及びその製造方法 - Google Patents

剥離紙及びその製造方法

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JPH0848950A
JPH0848950A JP18264794A JP18264794A JPH0848950A JP H0848950 A JPH0848950 A JP H0848950A JP 18264794 A JP18264794 A JP 18264794A JP 18264794 A JP18264794 A JP 18264794A JP H0848950 A JPH0848950 A JP H0848950A
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JP
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silicone
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release paper
thermal
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JP18264794A
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Inventor
Sakae Kokuni
榮 小國
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KAITO CHEMICAL IND
Kaito Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
KAITO CHEMICAL IND
Kaito Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 目止め処理の有無に拘らず、如何なる材質の
基材に対しても使用でき、かつ製造された剥離紙が水離
解性に優れる剥離紙の製造方法を得る。 【構成】 固形分100%の放射線硬化型のシリコーン
を好ましくは水解性の基材表面に直接、又は水溶性目止
め剤にて目止め処理された他の基材の表面に100%の
放射線硬化型のシリコーンを塗布して基材の表面にシリ
コーン層を形成し、その後直ちに前記シリコーン層が形
成された基材を放射線硬化装置を通過させて基材表面で
硬化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、剥離紙及びその製造方
法に関するものであり、特に、固形分100%のシリコ
ーンを基材表面に塗布後直ちに硬化させてシリコーン層
を形成してなる剥離紙及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】粘着面を設けたシール、テープ、ラベル
等の粘着面を保護すべく、従来よりこのシール、テー
プ、ラベル等の粘着面には剥離紙が貼付される。
【0003】この剥離紙は、シール、テープ、ラベル等
の粘着面に貼り付けられ、これらの粘着面を保護すると
共に前記シール、テープ、ラベル等を使用する際にこの
剥離紙が良好に粘着面より剥離できるように紙などから
なる基材の表面にシリコーンを塗布して剥離面を形成
し、粘着面と剥離紙との剥離を良好ならしめている。こ
のシリコーンとしては、基材表面に均一に塗布できるよ
うに、水や溶剤によって希釈された希釈シリコーン液が
一般に使用されている。
【0004】このように希釈シリコーン液を基材の表面
に直接塗布した場合、図11に示すように、塗布された
希釈シリコーン液は基材50の繊維中に含浸してしま
い、基材表面に均一にシリコーン液を塗布し、シリコー
ン層52を形成するためには多量のシリコーン液を塗布
する必要があり、高価なシリコーン液を多量に消費する
結果、剥離紙の製造コストを増大させる原因となってい
る。そのため、従来の剥離紙の製造方法としては、基材
の表面にポリエチレンフィルムをラミネートしたり、薬
剤により目止め処理し、基材の繊維中にシリコーン液が
含浸しないようにした構成のものや、グラシン紙のよう
な透気性の緩慢な基材に希釈シリコーン液を塗布し、シ
リコーン液の塗布量の減少を図ったもの等が存在する。
【0005】しかし、前記方法により製造された剥離紙
は一般に水離解性が悪く、洗面所の排水管あるいは下水
に滞留したり、故紙回収して再生紙として利用すること
が困難なばかりか、特に溶剤希釈型シリコーン液を使用
した場合には、前記溶剤が環境汚染や作業者の健康面に
悪影響を与えるという問題点があった。
【0006】前記溶剤に係る問題点を解消するために、
カオリンや炭酸カルシウム等の粒子径が2. 0μm 程度
の鉱物性塗工剤を基材の表面に目止め剤として塗布して
鉱物性塗工剤層を形成し、前記目止め処理した基材表面
に無溶剤型シリコーン液を塗布してシリコーン層を形成
する剥離紙の製造方法が提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術における
剥離紙の製造方法において、水や溶剤により希釈された
シリコーン液を使用する手段にあっては、塗布されたシ
リコーン液を基材表面で硬化させるために、シリコーン
液の塗布された基材を100℃〜140℃の高温下で1
〜3分間加熱する。そのため前記乾燥工程に必要な長い
乾燥炉を必要とするばかりでなく、この乾燥工程により
基材から水分が蒸発し、乾燥工程後に製品に対する加湿
工程が必要となる。
【0008】また、乾燥工程により、基材が縮み、剥離
紙の製造コストが高くなるという問題点がある。さら
に、加熱により発色するサーマル紙や、サーマル合成紙
の発色面に対してシリコーン処理が行えれば、剥離紙の
剥離面側に発色印刷できるが、前記乾燥工程の存在によ
り、基材が加熱されるので、サーマル紙やサーマル合成
紙の発色面が全体的に発色してしまい、サーマル紙やサ
ーマル合成紙を基材とする剥離紙を製造することはでき
なかった。
【0009】また、基材表面にポリエチレンフィルムを
目止め剤として塗膜した場合には、ポリエチレンフィル
ム層が挟雑物となり水離解性が悪くなる。
【0010】また、この前記方法によれば前記塗膜工程
が必要であり、コスト高となり、また歩留りが悪くなる
という問題もある。
【0011】さらに、前記鉱物性塗工剤層を設けた剥離
紙にあっては、鉱物性塗工剤層が基材とシリコーン層と
の間に形成される結果、サーマル紙やサーマル合成紙の
発色面にシリコーン処理を施しても、サーマル紙やサー
マル合成紙の表面を発色させて浮かび上がらせた文字等
の印刷内容が鉱物性塗工剤層により覆われ、外部より観
察することができない。従って、前記方法により剥離紙
を製造する場合、基材としてサーマル紙やサーマル合成
紙を使用することは無意味である。
【0012】本発明は前記従来技術の有する欠点を解消
するためになされたものであり、基材に対して直接固形
分100%のシリコーンを塗布することで目止め処理を
不要とすると共に、このシリコーンを放射線硬化型のも
のとすることで、環境や人体に悪影響のない剥離紙の製
造方法を提供することにある。
【0013】また、本発明は、放射線硬化型のシリコー
ンの使用により、シリコーンの硬化に際して加熱処理を
不要とし、従って製品に対する加湿を不要となすと共に
基材の縮みを防止でき、しかも加熱により発色するサー
マル紙やサーマル合成紙の発色面に対するシリコーン処
理をも可能とすると共に、剥離紙の剥離面に対する印字
ないし印刷が可能な剥離紙及びその製造方法を提供する
ことを目的とする。
【0014】本発明のさらに他の目的は、剥離紙の水離
解性を向上させ、シート、ラベルなどの剥離紙を始め簡
易包装用の粘着シートないしテープ等に用途を拡大する
と共に、剥離紙を故紙回収して再生紙としての利用を可
能とすることを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の剥離紙にあっては、水解性紙を基材とし
て、この基材の表面に固形分100%の放射線硬化型シ
リコーンを0. 3g/m2以上の塗布量で塗布し直ちに前記
シリコーンに放射線を照射して硬化させ前記基材表面に
シリコーン層を形成したことを特徴とする。
【0016】また、前記剥離紙は、水溶性目止め剤にて
目止め処理された水解性紙を基材として、この基材の目
止め処理された表面に固形分100%の放射線硬化型の
シリコーンを0. 3g/m2 以上の塗布量で塗布し硬化さ
せ前記基材表面にシリコーン層を形成したことを特徴と
する。
【0017】さらに、前記水解性紙あるいは、水溶性目
止め剤にて目止め処理された水解性紙を基材として、こ
の基材の表面に固形分100%の放射線硬化型シリコー
ンを0. 3g/m2 以上の塗布量で基材表面に任意の図形
で多数塗布し、あるいは5〜10mm間隔で幅5mm以上に
筋塗りし、直ちに前記シリコーンに放射線を照射して・
硬化させて基材の表面に図形模様のあるいは縞状のシリ
コーン層を形成したことを特徴とする。
【0018】さらに、本発明にかかる他の剥離紙におい
ては、サーマル紙若しくはサーマル合成紙を基材とな
し、このサーマル紙若しくはサーマル合成紙の発色面若
しくは非発色面のいずれかに固形分100%の放射線硬
化型のシリコーンを0. 3g/m2以上の塗布量で直接塗
布、硬化させてシリコーン層を形成したことを特徴とす
る。
【0019】また、本発明の剥離紙の製造方法は、固形
分100%の放射線硬化型のシリコーンを0. 3g/m2
以上の塗布量で水解性紙等の基材表面に直接塗布してシ
リコーン層を形成し、その後直ちに前記シリコーン層が
形成された基材を放射線硬化装置を通過させて前記シリ
コーン層に放射線を照射して基材表面に硬化させてなる
ことを特徴とする。
【0020】また、前記シリコーンを塗布された基材表
面の反対側表面に粘着剤層を形成して、簡易包装などに
好適な粘着シール、粘着テープとすることもできる。
【0021】また、本発明の剥離紙の製造方法は、表面
に水溶性目止め剤を塗布して目止め処理された水解性紙
等の基材の表面に固形分100%の放射線硬化型のシリ
コーンを0. 3g/m2 以上の塗布量で塗布してシリコー
ン層を形成すると共に、前記シリコーン層が形成された
基材を放射線硬化装置を通過させて前記シリコーン層に
放射線を照射して基材表面に硬化させる構成とすること
ができる。
【0022】この剥離紙を製造する基材としては、上質
紙、水解性紙、グラシン紙、片面コート紙や水溶性プラ
スチックを含む各種プラスチックフィルムの他、サーマ
ル紙若しくはサーマル合成紙を用いることができ、サー
マル紙若しくはサーマル合成紙を用いる場合にはその発
色面若しくは非発色面のいずれかにシリコーンを塗布し
て剥離面を形成することができる。
【0023】なお、水解性紙等の基材に直接シリコーン
を塗布する場合には、シリコーンを基材表面に任意の図
形で多数塗布したりあるいは筋塗りにすれば剥離紙の水
離解性をさらに向上させることができる。
【0024】また、基材に塗布されたシリコーンに対す
る放射線の照射は、好ましくはシリコーンの塗布後5秒
以内に行う。
【0025】さらに、基材に塗布されるシリコーンの塗
布量は、0. 3g/m2 以上であるが、好ましくは、0.
5〜2. 0g/m2である。
【0026】基材に塗布されるシリコーンとしては、紫
外線硬化型・電子線硬化型等の各種の放射線硬化型シリ
コーンを使用することができるが、紫外線硬化型のシリ
コーンを使用した場合には、放射線硬化装置より照射さ
れる放射線は好ましくは、出力80〜500w/cm、好ま
しくは、180w/cmの紫外線とし、電子線硬化型シリコ
ーンを使用した場合には放射線硬化装置より照射される
放射線は電子線とする。
【0027】さらに、基材に塗布される水溶性目止め剤
は、アクリル系スチレン、酢酸ビニル系の他、好ましく
は水溶性ポリビニルアルコールである。
【0028】
【作用】水解性紙などの基材34表面に固形分100%
のシリコーンを0. 3g/m2 以上、好ましくは0. 5〜
2. 0g/m2 の塗布量で塗布して基材表面にシリコーン
層38を形成する。このシリコーンとしては、紫外線硬
化型シリコーン、電子線硬化型シリコーン等の放射線硬
化型のシリコーンを用いる。
【0029】そして、このシリコーンの塗布後、塗布さ
れたシリコーン層38に放射線を照射して基材表面でシ
リコーン層38を硬化させる。
【0030】なお、シリコーンが塗布されてから放射線
がシリコーン層38に照射されるまでの時間は、シリコ
ーンが基材34の繊維中に含浸することを最小限に留め
るべく、シリコーン塗布後5秒以内とすることが好まし
く、より好ましくは3秒以内である。
【0031】このように短時間で、すなわち基材34の
繊維内にシリコーンが含浸する前に基材34の表面に塗
布されたシリコーン層38に放射線を照射して硬化させ
ることにより、シリコーンは基材34の繊維内に含浸す
る前に表層部分に硬化してシリコーン層38となり、基
材34の表面部分にのみシリコーン層38が形成され
る。
【0032】また、たとえば水溶性のポリビニルアルコ
ール(PVA)、アクリル系スチレン、酢酸ビニル系等
の水溶性目止め剤を塗布して目止め処理がなされている
既知の基材34にシリコーンの塗布を行う本発明剥離紙
の他の製造方法にあっては、目止め処理され、目止め剤
層35が形成された基材34の表面にシリコーンの塗布
を行う。
【0033】その後この塗布されたシリコーン層38に
紫外線、電子線等の放射線を照射し、硬化させて基材表
面にシリコーン層38を形成する。
【0034】さらに、サーマル紙、サーマル合成紙を基
材34とした本発明の他の剥離紙にあっては、基材34
であるサーマル紙若しくはサーマル合成紙の発色面若し
くは非発色面にシリコーン層38を形成して剥離紙とな
す。このサーマル紙若しくはサーマル合成紙を基材34
とした剥離紙は、サーマルプリンタによりサーマル紙の
発色面36を発色させて、剥離紙の剥離面や剥離紙の非
剥離面に商品広告やバーコード等の適宜任意の印刷を施
す。
【0035】
【実施例】次に、実施例を図面を参照しながら説明す
る。
【0036】〔基材表面に直接シリコーン層を形成する
剥離紙の製造方法〕図1は、本発明の剥離紙の製造方法
に用いる剥離紙の製造装置の概略図である。図1中、2
は基材の繰り出し装置であり、この繰り出し装置2に、
上質紙、水解性紙、グラシン紙やポリビニルアルコー
ル、アクリル系スチレン、酢酸ビニル系等の水溶性目止
め剤にて目止め処理された片面コート紙等の裁断される
前の長尺の基材が巻装されている。この繰り出し装置2
に巻装された基材は、インフィード装置4の有するロー
ラの回転に同期して除々に繰り出され、シリコーン塗布
装置6に搬送される。
【0037】なお、本発明の剥離紙の製造方法にあって
は、前記紙類に代えてポリエチレンテレフタレート樹脂
(PET)、ポリ塩化ビニル(PVC)、二軸延伸ポリ
プロピレン(OPP)、ポリエチレン(PE)、好まし
くは、ポリビニルアルコール(PVA)を主成分とした
水溶性フィルム(「ハイセロン」商品名;日合フィルム
株)等のプラスチックフィルムを基材とし、この表面に
シリコーン層を塗布することによって剥離紙を製造する
こともできる。
【0038】このシリコーン塗布装置6として、本実施
例では図2(A)に示すオフセットグラビアロールコー
ターを使用して、固形分100%のシリコーンを0. 3
g/m2以上、より好ましくは0. 5〜2. 0g/m2 の塗布
量で塗布する。図2(A)のオフセットグラビアコータ
ーにおいて、塗液供給装置14より供給されたシリコー
ンは、彫刻メッシュを表面に備えたグラビアロール16
表面に塗布され、ドクター18によって適宜量に調整さ
れた後ゴム等を被覆したオフセットロール20に転写さ
れる。そしてこのオフセットロール16に転写されたシ
リコーンは、このオフセットロール20とバツクアップ
ロール22に挟持され、オフセットロール20とバツク
アップロール22間を通過する基材の表面に転写され
る。
【0039】このようにシリコーン塗布装置6としてオ
フセットグラビアロールコーターを使用することで、固
形分100%のシリコーンという比較的粘度の高いシリ
コーンを均一に塗布することができる。
【0040】なお、本発明の剥離紙の製造方法にあって
は、前記図2(A)に示すオフセットグラビアロールコ
ーターに代えて、図2(B)に示すようにロールを4本
備えたグラビアロールコーターをシリコーン塗布装置6
とすることもでき、また図2(C)に示すように横方向
へ配置した4本のロール(24,26,28,30)
と、ロール30上に配置されたバックアツプロール32
を備えるシリコーン塗布装置6を構成することもでき
る。
【0041】なお、図2(C)の構成よりなるシリコー
ン塗布装置6にあっては、各ロールの回転スピードを変
えることによって、又、図2(A)、図2(B)の構成
よりなるシリコーン塗布装置6にあっては各ローラの回
転スピードを変化させることに加えてグラビアロールの
彫刻メッシュ17を変更することによって、シリコーン
の塗布量を所望の量に調節することができる。
【0042】このようにして、シリコーンが塗布された
基材34はその後放射線硬化装置8に搬送され、シリコ
ーン層38に対して放射線の照射が行われる。
【0043】照射される放射線としては、前記シリコー
ンに紫外線硬化型のシリコーンを使用した場合には紫外
線が、電子線硬化型のシリコーンを使用した場合には電
子線が照射され、前記紫外線ないし電子線の照射によ
り、基材34に塗布されたシリコーンは基材表面で硬化
し、基材の表面に剥離面を形成する。
【0044】なお、前記シリコーンの塗布からシリコー
ン層38に対する放射線照射迄の時間は好ましくは5秒
以内であり、より好ましくは3秒以内である。
【0045】このように、シリコーンを基材34表面に
塗布してから、極めて短時間で塗布されたシリコーン層
38に紫外線、電子線等の放射線を照射することによ
り、シリコーンが基材の繊維中に含浸する前にシリコー
ン層38を硬化させることができるので、基材の表層付
近にのみシリコーン層38を形成することができる。従
って、シリコーンの塗布量を大幅に低減することがで
き、剥離紙の製造コストを低く抑えることができる。
【0046】加えて、剥離紙の基材としてポリエチレン
(PE)フィルムを使用した場合には、ポリエチレンに
紫外線、電子線等の放射線を照射するとポリエチレンの
分子間が架橋され硬くなって耐熱性が向上するので、本
発明の方法により製造された剥離紙の強度を増すことが
できる。
【0047】このようにして表面にシリコーン層38が
形成された基材は、アウトフィード装置10の各ローラ
の回転により搬送されて製品巻き取り装置12に巻き取
られる。
【0048】水溶性目止め剤にて目止め処理された既知
の加工紙を基材として前記と同様の方法により剥離紙を
製造した場合には、基材34、目止め剤層35、シリコ
ーン層38の三層よりなる剥離紙を得る(図3)。
【0049】剥離紙の基材34としては、たとえば上質
紙、グラシン紙、水解性紙の表面に水溶性のポリビニル
アルコール(PVA)、アクリル系スチレン、酢酸ビニ
ル系等の水溶性目止め剤を塗布して目止め処理がなされ
ているものを使用する。
【0050】上記剥離紙は、基材34と基材34の表面
に塗布・含浸された水溶性目止め剤層35と、シリコー
ン層38からなる剥離紙であり、前記目止め剤層35の
存在により目止め剤層35上から基材に塗布されたシリ
コーンが基材の繊維中に含浸することがなく、シリコー
ンの塗布量を大幅に低減することができ、かつシリコー
ン層38と基材の間に形成された目止め剤層は、水溶性
であるので、前記剥離紙を水離解する場合にはシリコー
ン層38と基材34の間の目止め剤層35が離解し、こ
の部分から基材繊維内に対して水が含浸し繊維が離解す
るので、前記剥離紙の水離解性は、さらに良好となる。
【0051】〔サーマル紙・サーマル合成紙を基材とし
た剥離紙〕剥離紙の基材34としてサーマル紙、サーマ
ル合成紙を使用した剥離紙の断面図を図4(A)及び図
4(B)に示す。
【0052】図4(A)の剥離紙は、サーマル紙、サー
マル合成紙を基材34とし、その発色面36にシリコー
ン層38を設けた剥離紙であり、図4(B)は、同様に
サーマル紙、サーマル合成紙を基材34とし、該基材の
非発色面40にシリコーン層38を形成した剥離紙であ
る。
【0053】図4(A)に示すサーマル紙やサーマル合
成紙の発色面36にシリコーン処理を行った剥離紙は、
サーマルプリンタにより剥離紙の剥離面に対する印刷が
可能となる。
【0054】剥離紙の剥離面に対する印刷は、従来の剥
離紙にあっては基材の表面にシリコーン層を形成する前
に行っていたが、本発明の剥離紙の製造方法によれば、
シリコーン層38形成後に剥離紙の剥離面に対して印刷
を施すことができる。
【0055】従って、サーマル紙やサーマル合成紙を基
材とした本発明の剥離紙は、これを予め製造しておき、
顧客からの注文に応じて適宜この剥離紙の剥離面であっ
てシリコーン層36下部にあるサーマル紙やサーマル合
成紙の発色面36を発色させて印刷を行うことにより、
多種多様な市場のニーズに即座に対応することができ
る。
【0056】この剥離面に対する印刷は、図5(A)に
示すように剥離紙の剥離面のシリコーン層38上からサ
ーマルプリンタ42によりシリコーン層38下部の発色
面36を加熱・発色させて印刷を施す。
【0057】なお、図5(A)は、シール、テープ、ラ
ベル等の粘着剤層を設けた表面紙に剥離紙を張付け、こ
のシール、テープ、ラベル等の表面に熱転写プリンタ、
ドットプリンタ、サーマルプリンタ等のプリンタ44に
より印刷を施した後、一旦剥離紙を剥がして剥離紙の剥
離面に印刷を行う工程を示す。
【0058】このように印刷を行うことで、図6(A)
に示すように、ラベル等の表面紙の表面と、剥離紙の剥
離面とに異なる印刷を施すことができる。
【0059】つぎに、サーマル紙、サーマル合成紙を基
材とし、この基材の非発色面にシリコーン層を形成した
剥離紙を図4(B)に示す。
【0060】図4(B)において基材34の表面にはシ
リコーン層38が形成されて剥離面を形成しており、こ
の剥離紙の非剥離面には、発色面36が形成されてい
る。
【0061】このように形成された剥離紙は、ラベル、
シール、テープ等の粘着剤層を設けた表面紙に張付けら
れ、図5(B)に示すように、表面紙の表面に熱転写プ
リンタ、ドットプリンタ、サーマルプリンタ等のプリン
タヘッド44を対向・通過させて適宜の印刷を施し、一
方、前記剥離紙の発色面36に対向してサーマルプリン
タヘッドを配置・通過させて剥離紙の基材34の発色面
36に印刷を施す。
【0062】このようにして表面紙の表面と剥離紙の基
材34の発色面36に異なる印刷を施すことにより、図
6(B)に示すように、表面紙の表面には商品等に張り
付けした際に商品の価格等の情報を記録したバーコード
を、剥離紙の裏面には商品の広告、使用方法等を印刷す
ることができる。
【0063】〔シリコーンを筋塗り又は任意の図形に塗
布してなる剥離紙の製造方法〕本発明の剥離紙の製造方
法にあっては、シリコーンを基材34に5mm以上の幅で
筋塗りにして基材表面に縞状にシリコーン層38を形成
することができる(図7)。
【0064】シリコーンの筋塗りの方法としては、図2
に示すオフセットグラビアロールコーターのオフセット
ロール20のゴム被覆表面を例えば図8に示すように回
転方向に溝を形成する凹凸形状となし、グラビアロール
の表面に塗布されたシリコーンを前記オフセットロール
の凹凸状の表面に転写し、このオフセットロールの凸部
48に塗布されたシリコーンをバックアップロールとオ
フセットロールの間を通過する基材34に転写して筋塗
りとする。
【0065】このようにして、シリコーンを筋塗りにし
て、基材表面に縞状にシリコーン層38を形成してなる
剥離紙は、シリコーン層38が形成されていない剥離紙
の剥離面からの水の含浸が良好であり、基材表面に均一
にシリコーン層を形成した剥離紙に比べ、その水離解性
は飛躍的に向上する。
【0066】なお、水解性紙あるいは、水溶性目止め剤
にて目止め処理された水解性紙を基材として基材表面に
任意の図形を多数塗布するにあたっては、上述図8にお
けるオフセットロールに任意の図形のエンボスを施した
ものを用いることで製造できる。
【0067】〔実施例1〕幅1100mm、坪量78. 0
g/m2 、厚さ95μ、水分5. 0%、平滑度40秒、透
気度54秒の上質紙に粘度350〜450cps の100
%UVシリコーンをオフセットグラビヤコーターで塗布
し、1.8秒後に、放射線硬化装置により180w/cmの
紫外線を照射し、硬化させた。コーターからUV硬化装
置までの距離900mm。
【0068】〔実施例2〕幅1100mm、坪量40. 0
g/m2 、平滑度95秒、透気度14秒の水解性紙にポリ
ビニルアルコールを塗布して目止め処理し、粘度350
〜450cps の100%UVシリコーンをオフセットグ
ラビヤコーターで塗布し、1.8秒後に、放射線硬化装
置により紫外線を照射し、硬化させた。コーターからU
V硬化装置までの距離900mm。
【0069】〔実施例3〕基材幅1100mm、坪量4
0. 0g/m2 、平滑度95秒、透気度14秒の水解性紙
に、粘度350〜450cps の100%UVシリコーン
をオフセットグラビヤコーターで10mm幅で(未塗布部
分の幅)4,6,8,10mm間隔で筋塗りにし5秒以内
に、放射線硬化装置により紫外線を照射し、硬化させた
剥離紙を得た。
【0070】〔実施例4〕幅1100mm、坪量40. 0
g/m2 、平滑度95秒、透気度14秒の水解性紙に粘度
350〜450cps の100%UVシリコーンを10mm
幅で(未塗布部分の幅)4,6,8,10mm間隔で筋塗
りにした剥離紙を得た。
【0071】〔実施例5〕極薄の上質紙を原紙として、
発色剤が塗工されたサーマル紙の感熱面に粘度350〜
450cps の100%UVシリコーンをオフセットグラ
ビヤコーターで塗布し、1.8秒後に、放射線硬化装置
により紫外線を照射し、硬化させた(上記工程で、発色
なし)。
【0072】〔実施例6〕前記実施例1の剥離紙をロー
ル状に巻き取り、このロール状の剥離紙の非剥離面の全
面にフェノール系粘着剤等水溶性の粘着剤を塗布して粘
着剤層を形成し、乾燥機内を通過させて前記粘着剤層を
乾燥し、次いで、粘着剤を内面に位置するように剥離紙
の剥離面を外側にして巻芯にロール状に巻き取り、いわ
ゆるログロールを形成し、次いで、このログロ−ルを所
定幅例えば約15〜50mmで切断して短尺の粘着テ−
プを製造した。
【0073】〔比較例1〕なお、実施例2の剥離紙と従
来の溶剤希釈シリコンを塗布する方法により製造された
剥離紙の基材繊維内に対するシリコーンの含浸状態の比
較を表1に示す。 注1)実質塗布量 Wは、電子秤による重量法測定。 注2)表面部分の塗布量 wは、ミニX(理学製非分散
螢光X線分析)による測定。
【0074】
【表1】
【0075】そして、図9および図10は、上記シリコ
ーンの含浸状態の比較を示す断面顕微鏡写真で、同顕微
鏡写真中、白く(原本においては赤く)現れている部分
がシリコーン層である。図9の上記実施例の剥離紙にお
いて、表層にシリコーンの剥離剤層が均一に塗布され、
図10の従来の剥離紙に比べ、基材内層にシリコーンが
分散していない。本発明に於ける実質塗布量は、1/2
ときわめて少ない。
【0076】〔比較例2〕実施例2の剥離紙と他の条件
を同じくし、溶剤希釈シリコーンを塗布して製造した剥
離紙の水離解性の比較試験を行った結果を表2に示す。 注1)離解時間とは500mlのビーカに水を入れ、円形
回転子を使ったスターラーで600rpmで回転させる。
上記試験片が離解を開始するまでの時間。
【0077】
【表2】
【0078】比較例2の結果、本発明方法により製造さ
れた剥離紙は、従来の方法により製造された剥離紙に比
べて、水離解性が良好であることが明らかとなった。
【0079】なお、本発明により基材表面にシリコーン
を筋塗りにした剥離紙の水離解性の試験を行った結果を
試験例1に示す。
【0080】〔試験例1〕実施例4の幅1100mm、坪
量40. 0g/m2 、平滑度95秒、透気度14秒の水解
性紙に粘度350〜450cps の100%UVシリコー
ンを10mm幅で(未塗布部分の幅)4,6,8,10mm
間隔で筋塗りにした剥離紙を4cm×4cmの裁断片とな
し、水離解性の試験を行った結果を表3に示す。
【0081】
【表3】
【0082】以上の結果から明らかなように、シリコー
ンを筋塗りとした場合には、水解性紙を基材とすること
と相俟ち剥離紙の水離解性が向上することが明らかとな
った。
【0083】なお、サーマル紙の表面に本発明の方法に
よりシリコーン処理した剥離紙と、従来の方法によりシ
リコーン処理した剥離紙の発色状態を比較した結果を比
較例3に示す。
【0084】〔比較例3〕サーマル紙の発色面に粘度3
50〜450cps の固形分100%UV硬化型シリコー
ンをオフセットグラビヤコーターで塗布した本発明の方
法により製造された剥離紙と熱硬化型の溶剤希釈シリコ
ーンを塗布した剥離紙の発色状態の比較結果を表4に示
す。 注1)ラブオフとは、剥離紙の剥離面を擦った際にシリ
コーン層が剥がれること。
【0085】
【表4】
【0086】以上の結果から、本発明の剥離紙の製造方
法によれば、サーマル紙の発色面に対してもサーマル紙
を発色させることなくシリコーンを塗布することがで
き、サーマル紙を基材とする剥離紙を得ることができる
ことが明らかとなった。
【0087】〔試験例2〕基材幅1100mm、坪量7
8. 0g/m2 、厚さ95μ、水分5. 0%、平滑度40
秒、透気度54秒の上質紙に粘度350〜450cps の
100%UVシリコーンをオフセットグラビヤコーター
で塗布した実施例1の剥離紙の剥離値を測定した結果を
表5に示す。 注1)絶乾塗布量はミニX(理学製 非分散蛍光X線分
析)による。 注2)剥離値の測定は、日東ルミラー31Bテープを貼り
合わせ、0.3 m/分(剥離速度)、180 °(剥離角度)
により測定。 注3)絶乾塗布量とは、シリコーン乾燥後に測定した塗
布量である。 なお、本発明では固形分100%シリコーン使用のた
め、絶乾塗布量は、シリコーンの実質塗布量そのものと
なる。
【0088】
【表5】
【0089】以上の結果、本発明方法により製造された
剥離紙は、粘着面から良好に剥離できることが明らかと
なった。
【0090】尚、本発明は、上記実施例に限定されるも
のでないことはいうまでもなく、前述のように、基材と
して水解性紙に限らず、各種の材料を用いることができ
る他、水溶性目止め剤にて目止め処理された水解性紙を
基材とし、あるいは、シリコーン塗工形態も筋塗りのほ
か、幾何学模様等各種図形あるいは、文字その他の記号
を図形として塗工が可能であるほか、各種基材と目止め
の有無、そして、目止め剤の種類およびシリコーン塗布
形態の組合せは、実施に応じて適宜どのようにも選択で
きるものである。
【0091】
【発明の効果】以上の構成により、本発明は剥離性が良
好である他、以下の如き顕著な効果を有する。
【0092】(1)固形分100%のシリコーンが基材
繊維内に含浸する前にシリコーン層を硬化させるので、
基材の表層に硬化皮膜が形成され、目止め処理あるい
は、ラミネート処理の有無を問わず、また、基材の種類
を問わず、シリコーンの塗布が可能で、且つ、シリコー
ンが基材の繊維中に含浸せず、シリコーンの塗布量を少
なくすることができた。
【0093】また、固形分100%のシリコーンを使用
した結果、溶剤を使用しないため、自然環境や人体に悪
影響を及ぼさず、また、溶剤や水でシリコーンを希釈し
ないので、シリコーン層を乾燥させるための熱処理が不
要となった。
【0094】(2)ポリビニルアルコールを塗布して目
止め処理した基材表面にシリコーンを塗布した本発明の
剥離紙およびその製造方法によれば、ポリビニルアルコ
ールの塗布により、基材の繊維内に対するシリコーンの
含浸をほぼ完全に防止することができると共に、水溶性
のポリビニルアルコール等の水溶性目止め剤を使用した
ので、水離解性の極めて良好な剥離紙を得ることができ
た。
【0095】(3)基材表面に直接シリコーンを塗布す
る本発明の構成において、基材表面にシリコーンを任意
の図形で多数塗布し、あるいは、筋塗りに塗布したの
で、本発明により製造された剥離紙の水離解性をさらに
良好とすることができた。
【0096】(4)基材表面に直接シリコーンを塗布し
た構成にあっては、ポリエチレンフィルムの塗膜工程
や、カオリンや炭酸カルシウム等の鉱物性塗工剤を塗布
する目止め処理が不要となるので、これらの工程が不要
な分、剥離紙製造のトータル歩留りが良く、製造コスト
を抑えることができた。
【0097】(5)シリコーンとして、放射線硬化型の
シリコーンを使用することにより、シリコーン層を硬化
するための加熱工程が不要であり、乾燥工程に必要な長
い乾燥炉が不要となった。
【0098】(6)また、乾燥工程が不要となったこと
により、この乾燥工程により基材から水分が蒸発するこ
となく、乾燥工程後に製品に対して加湿処理を行うこと
が不要となった。
【0099】(7)さらに、乾燥工程を要しないことに
より、乾燥を行った場合に起こる基材の縮みがなく、従
ってこの縮みのない分だけ剥離紙の歩留りが良く製造コ
ストを低く抑えることができる。
【0100】(8)加えて、加熱乾燥工程を必要としな
いので、サーマル紙やサーマル合成紙の発色面や非発色
面に対するシリコーン処理をすることができ、剥離紙の
表・裏面のいずれに対する印刷をも行うことができると
共に、剥離紙の製造後に剥離紙の剥離面や非剥離面に対
する印刷を行うことができる剥離紙を得ることができ
た。
【0101】(9)さらに、表面をポリビニルアルコー
ルで目止め処理された基材の表面にシリコーンを塗布し
た本発明の他の構成にあっては、前記目止め剤により形
成された目止め剤層により、基材繊維内に対するシリコ
ーンの含浸が防げられ、シリコーン塗布量を減少させる
ことができた。
【0102】また目止め剤自体を水溶性としたので、水
離解性に優れる剥離紙を得ることができた。
【0103】(10)本発明により製造された剥離紙
は、以上のような顕著な効果を有するにかかわらず、シ
ール、テープ、ラベル等の粘着面との剥離は従来の方法
により製造された剥離紙同様、良好に行えた。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例を示す剥離紙の製造装置の概
略図。
【図2】 本発明の実施例を示すシリコーン塗布装置の
概略図であり、(A)はロールを3本備えたもの、
(B)はロールを4本備えたもの (C)はロールを5本備えたものである。
【図3】 本発明の実施例の剥離紙を示す断面概略図。
【図4】 本発明の実施例を示す剥離紙の断面概略図で
あり、(A)はサーマル紙の発色面にシリコーン層を形
成したもの、(B)はサーマル紙の非発色面にシリコー
ン層を形成したものである。
【図5】 本発明の実施例を示す剥離紙の印刷方法の概
略図であり、(A)はサーマル紙の発色面にシリコーン
層を形成した剥離紙の印刷方法、(B)はサーマル紙の
非発色面にシリコーン層を形成した剥離紙の印刷方法を
示す。
【図6】 本発明の実施例を示す剥離紙への印刷状態を
示す斜視図であり、(A)はサーマル紙の発色面にシリ
コーン層を形成した剥離紙に印刷した状態、(B)はサ
ーマル紙の非発色面にシリコーン層を形成した剥離紙に
印刷した状態を示すものである。
【図7】 縞状にシリコーン層を形成した剥離紙の実施
例を示す概略図。
【図8】 シリコーン塗布装置のロール形状の変更例を
示す実施例の断面概略図。
【図9】 本願剥離紙の断面を示す顕微鏡写真。
【図10】 従来の剥離紙の断面を示す顕微鏡写真。
【図11】 従来の剥離紙を示す断面概略図。
【符号の説明】
2 繰り出し装置 4 インフィード装置 6 シリコーン塗布装置 8 放射線硬化装置 10 アウトフィード装置 12 巻き取り装置 14 塗液供給装置 16 グラビアロール 17 彫刻メッシュ 18 ドクター 20 オフセットロール 22 バックアップロール 24,26,28,30 ロール 32 バックアップロール 34 基材 35 目止め剤層 36 発色面 38 シリコーン層 40 非発色面 42 サーマルプリンタ 44 プリンタ 46 表面紙 48 グラビアロールの凸部 50 基材 52 シリコーン層
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 27/10 8413−4F D21H 19/24 27/00

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水解性紙を基材として、この基材の表面
    に固形分100%の放射線硬化型シリコーンを0. 3g/
    m2 以上の塗布量で塗布し直ちに前記シリコーンに放射
    線を照射して硬化させ前記基材表面にシリコーン層を形
    成したことを特徴とする剥離紙。
  2. 【請求項2】 水溶性目止め剤にて目止め処理された水
    解性紙を基材として、この基材の目止め処理された表面
    に固形分100%の放射線硬化型のシリコーンを0. 3
    g/m2 以上の塗布量で塗布し硬化させ前記基材表面にシ
    リコーン層を形成したことを特徴とする剥離紙。
  3. 【請求項3】 前記の基材の表面に固形分100%の放
    射線硬化型シリコーンを0. 3g/m2 以上の塗布量で5
    〜10mm間隔で 幅5mm以上に筋塗りし、直ちに前記シ
    リコーンに放射線を照射して・硬化させて基材の表面に
    縞状のシリコーン層を形成したことを特徴とする請求項
    1又は2記載の剥離紙。
  4. 【請求項4】 サーマル紙若しくはサーマル合成紙を基
    材となし、このサーマル紙若しくはサーマル合成紙の発
    色面に固形分100%の放射線硬化型のシリコーンを
    0. 3g/m2 以上の塗布量で直接塗布、硬化させてサー
    マル紙若しくはサーマル合成紙の発色面にシリコーン層
    を形成したことを特徴とする剥離紙。
  5. 【請求項5】 サーマル紙若しくはサーマル合成紙を基
    材となし、このサーマル紙若しくはサーマル合成紙の非
    発色加工面に固形分100%の放射線硬化型のシリコー
    ンを0. 3g/m2以上の塗布量で直接塗布、硬化させてサ
    ーマル紙若しくはサーマル合成紙の非発色面にシリコー
    ン層を形成したことを特徴とする剥離紙。
  6. 【請求項6】 前記固形分100%の放射線硬化型シリ
    コーンを0. 3g/m2以上の塗布量で、基材表面に任意の
    図形で多数塗布した請求項1,2又は5記載の剥離紙。
  7. 【請求項7】 前記シリコーンを塗布された基材表面の
    反対側表面に粘着剤層を形成したことを特徴とする請求
    項1〜4いずれかに記載の剥離紙。
  8. 【請求項8】 固形分100%の放射線硬化型のシリコ
    ーンを0. 3g/m2 以上の塗布量で基材表面に直接塗布
    してシリコーン層を形成し、その後直ちに前記シリコー
    ンに放射線を照射して基材表面で硬化させてなることを
    特徴とする剥離紙の製造方法。
  9. 【請求項9】 水溶性目止め剤にて目止め処理された基
    材の表面に固形分100%の放射線硬化型のシリコーン
    を0. 3g/m2 以上の塗布量で塗布してシリコーン層を
    形成すると共に、前記シリコーン層に放射線を照射して
    基材表面に硬化させてなることを特徴とする剥離紙の製
    造方法。
  10. 【請求項10】 前記基材をサーマル紙若しくはサーマ
    ル合成紙とし、前記サーマル紙若しくはサーマル合成紙
    の発色面にシリコーンを塗布して剥離面を形成すること
    を特徴とする請求項7記載の剥離紙の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記基材をサーマル紙若しくはサーマ
    ル合成紙とし、前記サーマル紙若しくはサーマル合成紙
    の非発色面にシリコーンを塗布して剥離面を形成するこ
    とを特徴とする請求項8記載の剥離紙の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記基材に塗布されるシリコーンは、
    基材表面に筋塗り又は任意の図形で多数塗布してなるこ
    とを特徴とする請求項8又は9記載の剥離紙の製造方
    法。
  13. 【請求項13】 前記基材に塗布されたシリコーンに対
    する放射線の照射は、シリコーンの塗布後5秒以内に行
    うことを特徴とする請求項8又は9記載の剥離紙の製造
    方法。
  14. 【請求項14】 前記基材に塗布されるシリコーンの塗
    布量は、0.5〜2.0g/m2 であることを特徴とする請
    求項8又は9記載の剥離紙の製造方法。
  15. 【請求項15】 前記基材に塗布されるシリコーンは、
    紫外線硬化型シリコーンであり、放射線硬化装置より照
    射される放射線は出力80〜500w/cmの紫外線である
    ことを特徴とする請求項8又は9記載の剥離紙の製造方
    法。
  16. 【請求項16】 前記基材に塗布されるシリコーンは、
    電子線硬化型シリコーンであり、放射線硬化装置より照
    射される放射線は電子線であることを特徴とする請求項
    8又は9記載の剥離紙の製造方法。
  17. 【請求項17】 前記基材に塗布される水溶性目止め剤
    は、ポリビニルアルコール、アクリル系スチレン又は酢
    酸ビニル系であることを特徴とする請求項9記載の剥離
    紙の製造方法。
  18. 【請求項18】 前記基材は、水解性紙であることを特
    徴とする請求項8,9,12〜17いずれかに記載の剥
    離紙の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6616787B2 (en) 2000-01-21 2003-09-09 Uni-Charm Corporation Water-decomposable absorbent article and method for producing it
JP2007512163A (ja) * 2003-11-21 2007-05-17 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 構造的紙剥離ライナ、接着剤付き物品組み立て品およびその製造方法
JP2012118438A (ja) * 2010-12-03 2012-06-21 Asahi Kasei E-Materials Corp ワイヤグリッド偏光子及びワイヤグリッド偏光子の製造方法

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