JP2521080Y2 - 台間玉貸機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［考案の目的］ （産業上の利用分野） 本考案は、パチンコゲーム機の玉受皿に直接パチンコ
玉を供給することができる台間玉貸機に関する。

（従来の技術） 従来より、パチンコホールにおいては、遊技客の利便
を図るためにパチンコゲーム機に隣接して所謂台間玉貸
機を設置するようにしている。この台間玉貸機は、硬貨
を受ける硬貨投入口及びパチンコ玉を放出する放出口を
有し、投入硬貨価額に相当するパチンコ玉を玉放出口か
ら放出するように構成されている。従って、遊技客は、
遊技を開始するときに、或は遊技中に持玉がなくなった
ときは、台間玉貸機に硬貨を投入することによりパチン
コ玉の貸与を受けて遊技を行うことができる。

（考案が解決しようとする課題） しかしながら、上述の従来構成の台間玉貸機からパチ
ンコ玉の貸与を受けるには、台間玉貸機の玉放出口に手
を差出してパチンコ玉を受けなければならない。このた
め、台間玉貸機から放出されるパチンコ玉が多いときは
複数回に分けて入手しなければならず非常に煩わしい。
また手で受けたパチンコ玉がこぼれてしまうことも往々
にあり、このような場合、遊技客はこぼれたパチンコ玉
を回収するために遊技を中断しなければならないという
欠点がある。

そこで、台間玉貸機に放出パチンコ玉を案内するため
のノズルを回動可能に設けると共に、そのノズルをパチ
ンコゲーム機側に沿う位置に付勢するように設け、その
ノズルを通じてパチンコ玉をパチンコゲーム機の玉受皿
に放出することが考えられているが、このものでは、ノ
ズルがパチンコゲーム機に沿うよう付勢あれているの
で、パチンコゲーム機の前面ガラス扉開放時、或いは台
間玉貸機の修理時に邪魔になったり、前面ガラス扉の開
放時にノズルと前面ガラス扉とが擦れあってお互いに傷
ついてしまう虞がある。

本考案は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的
は、人手を介することなくパチンコ玉をパチンコゲーム
機に供給することができると共にその供給構成が邪魔に
なったり傷ついてしまうことがない台間玉貸機を提供す
るにある。

［考案の構成］ （課題を解決するための手段） 本考案は、パチンコゲーム機に隣接してもうけられた
本体と、この本体に設けられ投入硬貨価額に相当する数
のパチンコ玉を放出する玉放出口とを備えた台間玉貸機
において、前記本体に回動可能に設けられ前記玉放出口
からの放出パチンコ玉を受けると共にそのパチンコ玉を
上記本体から所定距離離間された先端口に案内する玉案
内体を設け、常時において前記玉案内体を前記本体の前
方に突出した中立位置に付勢する付勢手段を設け、前記
玉案内体が前記中立位置から前記パチンコゲーム機に沿
った位置に回動操作されたときにその操作位置に上記玉
案内体を保持する保持手段を設けたものである。

（作用） 玉案内体を中立位置からパチンコゲーム機に沿った位
置に回動操作して、玉案内体の先端口をパチンコゲーム
機の玉受皿の上方に位置させる。すると、玉案内体は保
持手段によってその操作位置に保持されるから、その保
持状態で貨幣を玉貸機本体に投入すると、投入貨幣価額
に相当するパチンコ玉が玉案内体を介して先端口から放
出され、これにより放出パチンコ玉は玉受皿に直接供給
される。

また、玉案内体を保持手段から解放すると、玉案内体
は付勢手段により本体前方の中立位置に付勢されるの
で、その中立位置においても台間玉貸機からパチンコ玉
を入手することができる。

また、保持手段による玉案内体の保持状態でパチンコ
ゲーム機の扉を開けた場合には、玉案内体は中立位置に
移動するので、扉の解放に邪魔になることはない。

（実施例） 以下、本考案の一実施例を図面を参照して説明する。

第２図において、パチンコゲーム機１には盤面２、上
玉受皿3,下玉受皿４及び図示しない玉発射装置用の操作
ハンドル５が設けられている。また、パチンコゲーム機
１に隣接して台間玉貸機本体６が配置されている。この
本体６の前面には硬貨投入口7,玉放出口８及び硬貨返却
口９が設けられており、硬貨投入口７から投入された硬
貨の価額に相当する数のパチンコ玉が玉放出口８から放
出されるようになっている。

ここで、本体６には玉放出口８に対応して玉案内体10
が配置されており、以下その玉案内体10について第１図
及び第３図も参照して説明する。即ち、本体６において
玉放出口８に対応する位置に玉受部11が配設されてお
り、玉放出口８から放出されたパチンコ玉はその玉受部
11で受けられるようになっている。この玉受部11の下端
部に開口部12が形成されており、玉受部11で受けられた
パチンコ玉はその開口部12から落下するようになってい
る。一方、本体６の前面には支持基台13が一体に形成さ
れており、その支持基台13と玉受部11との間に玉案内体
10の基部14が回動可能に配設されている。つまり、玉案
内体10の基部14の底面には円筒状の支持部15が設けられ
ており、その支持部15が付勢手段たるコイルスプリング
16を巻装した形態で支持基体13に形成された穴部17に挿
入されている。このコイルスプリング16の一端は玉案内
体10の基部14に固定され、他端は支持基台13に固定され
ており、これにより玉案内体10は本体６の前方を指向し
た中立位置に付勢されている。また、玉案内体10の基部
14の底面と支持基台13との間には環状のスペーサ18が配
設されている。このスペーサ18の底面には例えば４個の
円筒状の支持部19が設けられており、その支持部19がコ
イルスプリング20を巻装した形態で支持基台13に形成さ
れた穴部21に挿入されている。以上の構成の結果、玉案
内体10はスペーサ18により図示上方に付勢されており、
その付勢により玉案内体10のがたつきが除去されてい
る。また、玉案内体10の基部14の底面には係合爪部22が
形成されていると共に、スペーサ18にはその係合爪部22
と対応する一対の係合突起23が形成されている。この場
合、玉案内体10側の係合爪部22は、玉案内体10が本体６
の前方位置である中立位置から略90度回動されたときに
スペーサ18側の係合突起23と係合する位置関係に形成さ
れている。

一方、玉案内体10の先端部には下方に開口した先端口
24が形成されている。また、玉案内体10の底面は、基部
14で受けられたパチンコ玉が先端口24方向に進行するよ
うに傾斜されて形成されている。

次に上記構成の作用について説明する。

遊技客は、台間玉貸機本体６からパチンコ玉の貸与を
受けるときは、玉案内体10を第４図に示す中立位置から
コイルスプリング16の付勢力に抗して回動操作する。す
ると、第５図に示すように玉案内体10側の係合爪22がス
ペーサ18側の係合突起23と係合し、これにより玉案内体
10はその操作位置に保持される。このとき、第２図に二
点鎖線で示すように、玉案内体10の先端口24がパチンコ
ゲーム機１の上玉受皿３に臨む位置に保持されているの
で、その保持状態で硬貨投入口７に硬貨を投入すると、
投入硬貨に相当する数のパチンコ玉が、玉放出口８から
玉受部11を介して玉案内体10の基部14に放出されると共
に玉案内体10を進行して最終的に先端口24からパチンコ
ゲーム機１の上玉受皿３に落下する。従って、遊技客
は、台間玉貸機本体６の玉案内体11からパチンコゲーム
機１に直接供給されたパチンコ玉によって遊技を行うこ
とができる。また、遊技の進行により持玉がなくなった
ときは、台間玉貸機本体６の硬貨投入口７に硬貨を投入
することにより、投入硬貨に相当する数のパチンコ玉の
貸与を受けて遊技を続行することができる。

一方、台間玉貸機本体６に隣接するパチンコゲーム機
１で遊技している遊技客以外の遊技客が、台間玉貸機本
体６からパチンコ玉の貸与を受けようとする場合は、台
間玉貸機機６の玉案内体10を操作位置から中立位置方向
に回動する。すると、スペーサ18の係合突起23に対する
玉案内体10の係合爪部22の係合が解除され、これにより
玉案内体10がコイルスプリング16の付勢力により中立位
置に回動復帰する。従って、玉案内体10が中立位置に位
置した状態で硬貨投入口７に硬貨を投入すると、その投
入硬貨に相当する数のパチンコ玉が玉案内体10の先端口
24から放出されるから、他の遊技客は、台間玉貸機本体
６からパチンコ玉を入手することができる。

要するに、台間玉貸機本体６に隣接したパチンコゲー
ム機１で遊技する遊技客は、台間玉貸機本体６の玉案内
体10を操作位置に保持させた状態で硬貨投入口７に硬貨
を投入することにより、台間玉貸機本体６からパチンコ
ゲーム機１の上玉受皿３に直接パチンコ玉を供給するこ
とができるから、台間玉貸機からの放出パチンコ玉を手
で受けなければならない従来例と違って、台間玉貸機本
体６に手を差出してパチンコ玉を受ける必要はない。ま
た、パチンコゲーム機１の盤面２に打込まれたパチンコ
玉が引掛かった場合、或いは釘調整する場合に、パチン
コゲーム機１の前面ガラス扉を開放したときは、パチン
コゲーム機１に沿った操作位置に位置している玉案内体
10がガラス扉に押されて操作位置から脱出して中立位置
に自動的に復帰するようになるので、玉案内体10を中立
位置に一々復帰する必要がない。従って、玉案内体10を
パチンコゲーム機１に沿った位置に付勢した構成に比較
して、玉案内体10を台間玉貸機本体６から前方に突出さ
せた位置に片手で保持した状態でガラス扉を開放する必
要がなくて作業能率が極めて高いと共に、ガラス扉の開
放時に玉案内体10とガラス扉とが擦れあうこともないの
で、お互いが傷ついてしまうこともない。

［考案の効果］ 以上の説明から明らかなように、本考案の台間玉貸機
は、玉放出口からの放出パチンコ玉を受けると共にその
パチンコ玉を本体から所定距離離間された先端口に案内
する玉案内体を本体に回動可能に設けた上で、その玉案
内体を前記本体の前方に突出した中立位置に付勢すると
共に、その玉案内体が中立位置からパチンコゲーム機に
沿った位置に回動操作されたときにその操作位置に上記
玉案内体を保持するように構成したので、台間玉貸機か
らパチンコゲーム機に直接パチンコ玉を供給し得、以て
人手を介することなくパチンコ玉をパチンコゲーム機に
供給することができると共にその供給構成が邪魔になっ
たり傷ついてしまうことがないという優れた効果を奏す
る。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので、第１図は要部の
縦断側面図、第２図は設置状態を示す全体の正面図、第
３図は要部の分解斜視図、第４図は玉案内体が中立位置
に付勢されているときの要部の平面図、第５図は玉案内
体が操作位置に保持されたときの第４図相当図である。 図中、１はパチンコゲーム機、６は台間玉貸機本体、７
は硬貨投入口、８は玉放出口、10は玉案内体、22は係合
爪部（保持手段）、23は係合突起（保持手段）、24は先
端口である。

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】パチンコゲーム機に隣接して設けられた本
   体と、この本体に設けられ投入貨幣価額に相当する数の
   パチンコ玉を放出する玉放出口とを備えた台間玉貸機に
   おいて、前記本体に回動可能に設けられ前記玉放出口か
   ら放出パチンコ玉を受けると共にそのパチンコ玉を上記
   本体から所定距離離間された先端口に案内する玉案内体
   と、常時において前記玉案内体を前記本体の前方に突出
   した中立位置に付勢する付勢手段と、前記玉案内体が前
   記中立位置から前記パチンコゲーム機に沿った位置に回
   動操作されたときにその操作位置に上記玉案内体を保持
   する保持手段とを備えたことを特徴とする台間玉貸機。