JP2520991Y2 - システムキッチンレンジ用汁受皿覆い - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この考案は、キッチントッププレートに複数のバーナ
が埋込まれて設けられているシステムキッチンのレンジ
の汁受皿の汚れを防止するための汁受皿覆いに関するも
のである。

［従来の技術］ 第３図は、システムキッチンレンジの一例を示す斜視
図である。第３図を参照して、キッチントッププレート
１中には、複数のバーナ２が埋込まれ設けられている。
このバーナ２は、通常３つあるいは４つ設けられてい
る。また、バーナ２のまわりを覆うように、各バーナ２
に共通の一体化された汁受皿３が埋込まれ設けられてい
る。汁受皿３の周縁部3aは、トッププレート１上に載置
して固定されている。汁受皿周縁部3aの内側には段部が
形成されており、この段部には五徳４が載置されてい
る。

従来のレンジでは、バーナごとに汁受皿が設けられて
おり、この汁受皿にほぼ沿う形状のアルミ箔などからな
る金属箔製の汁受皿覆いが汁受皿の汚れを防止するため
に用いられている。しかしながら、上述のシステムキッ
チンでは、複数のバーナが埋込まれて設けられており、
これらのバーナに共通の汁受皿が設けられている。

［考案が解決しようとする課題］ システムキッチンレンジにおける各バーナの位置は、
メーカーや機種によりそれぞれ異なっており、特にレン
ジの前後方向に大きく異なっている。このため、汁受皿
全体に沿うような形状の汁受皿の覆いを用いて、汁受皿
の汚れの防止を図ろうとすると、各メーカーおよび各機
種のシステムキッチンレンジごとに多くの種類の汁受皿
覆いを準備することが必要となる。

この考案の目的は、１つの汁受皿覆いで多くの種類の
システムキッチンレンジに適用させることのできるシス
テムキッチンレンジ用汁受皿覆いを提供することにあ
る。

［課題を解決するための手段］ この考案のシステムキッチンレンジ用汁受皿覆いは、
キッチントッププレートに複数のバーナが埋込まれると
ともに、該複数のバーナのそれぞれの周りを覆うよう
に、該複数のバーナに共通の一体化された汁受皿が組込
まれて設けられるシステムキッチンレンジの、汁受皿の
汚れ防止のための汁受皿覆いであって、汁受皿の複数の
バーナのうちの１つの周りの部分のみの底面を覆う底面
部と、該底面部の周縁から立上がって延びる側壁部と、
該側壁部の端縁から外側に向かって延びるフランジ部と
を備え、バーナの１つを通すためのバーナ用孔が底面部
の中心からずれた位置に形成されていることを特徴とし
ている。

［作用］ この考案の汁受皿覆いは、バーナの１つのまわりの汁
受皿部分の底面を覆う底面部を備えており、複数のバー
ナのうちの１つのバーナのまわりを覆うように構成され
ており、この汁受皿覆いをバーナの数に応じて複数組合
わせて用いることができる。

また、この考案の汁受皿覆いでは、バーナの１つを通
すためのバーナ用孔が底面部の中心からずれた位置に形
成されている。このため、汁受皿覆いを底面部の面に沿
う方向に180°回転させることによって２つのバーナ用
孔の位置を実現させることができ、対象となるレンジの
バーナ位置に応じて汁受皿覆いを取付けることが可能に
なる。

［実施例］ 第１図は、この考案の一実施例を示す平面図である。
また、第２図は第１図のII−II線に沿う断面図である。
第１図および第２図を参照して、この実施例の汁受皿覆
い10は、バーナの１つのまわりの汁受皿部分の底面を覆
う底面部11を有しており、システムキッチンレンジの複
数のバーナのうちの１つのバーナを覆うように構成され
ている。底面部11の周縁からは立上がって延びる側壁部
12が設けられており、側壁部12の端縁からは外側に向か
って延びるフランジ部13が設けられている。バーナの１
つを通すためのバーナ用孔14は底面部11の中心11aから
ずれた位置に形成されている。バーナ用孔14のまわりに
は隆起部15が形成されており、隆起部15の外周が底面部
11と連なっている。

この実施例の汁受皿覆い10では、バーナ用孔14が底面
部中心11aからずれた位置に形成されているため、汁受
皿覆い10を底面部11の面方向に沿って180°回転させる
ことによりバーナ用孔14の２つの位置を実現させること
ができる。このため取付けようとするレンジのバーナ位
置に合わせてバーナ位置の２つの位置のいずれかを選び
汁受皿覆い10を汁受皿上に載せることができる。すなわ
ち、バーナの位置が汁受皿の前面に近い場合には、第１
図に示すような状態で汁受皿覆い10をバーナのまわりの
汁受皿部分の上に載せ、バーナが汁受皿の前面から相対
的に離れている場合には、第１図に示すような汁受皿覆
い10の状態から180°回転させて、バーナ用孔14を汁受
皿の前面から遠いところに位置させ、汁受皿覆い10をバ
ーナのまわりの汁受皿部分の上に載せることができる。

第１図および第２図において、隣接する汁受皿覆い10
を一点鎖線で示している。第１図および第２図に示すよ
うに、隣り合う汁受皿覆い20は、フランジ部13で重なり
合うようにフランジ部13の寸法形状を設定することが好
ましい。このようにフランジ部13で重なり合わせること
により、隣り合う汁受皿覆い間で隙間ができないように
することができ、このような隙間から煮こぼれ等の汚れ
が汁受皿上に落ちるのを防止することができる。また、
レンジの横方向においてバーナの位置は各メーカーおよ
び各機種ともそれほどバーナ間の距離に相違はないが、
前後方向においてはバーナ間の距離は相当に相違する。
したがってこのようなバーナ間の距離の違いにより、汁
受皿覆い10の間に隙間を生じるおそれがあるので、前後
方向のフランジ部13の大きさを適当な大きさとすること
により、汁受皿覆い10の間が最も離れた場合においても
汁受皿覆いに隙間を形成させないようにすることが好ま
しい。

また、わずかにずれたバーナの位置でも許容できるよ
うにバーナ用孔14および隆起部15は余裕のある寸法形状
とすることが好ましい。

この考案のシステムキッチンレンジ用汁受皿覆いは、
バーナの数によりその適応対象となるシステムキッチン
レンジが限定されるものではなく、いわゆる３つ口レン
ジや４つ口レンジなどに使用できるものである。

［考案の効果］ 以上説明したように、この考案の汁受皿覆いは、バー
ナの１つのまわりの汁受皿部分を覆うように構成されて
おり、バーナの数に応じて複数組合わせて汁受皿上に配
置し使用するものであるため、いわゆる３つ口レンジや
４つ口レンジなどに共通して使用することができる。

また、この考案の汁受皿覆いでは、バーナを通すため
のバーナ用孔が汁受皿の底面部の中心からずれた位置に
形成されている。このため、底面部の面に沿って180°
回転させることによりバーナ用孔の位置として２つの位
置を実現させることができる。このため、対象となるレ
ンジのバーナ位置に応じて２つのバーナ用孔の位置を選
択することができ、各種のシステムキッチンレンジに適
用させることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この考案の一実施例を示す平面図である。 第２図は、第１図のII−II線に沿う断面図である。 第３図は、システムキッチンレンジの一例を示す斜視図
である。 図において、１はキッチントッププレート、２はバー
ナ、３は汁受皿、3aは汁受皿周縁部、４は五徳、10は汁
受皿覆い、11は底面部、11aは底面部の中心、12は側壁
部、13はフランジ部、14はバーナ用孔、15は隆起部、20
は隣接する汁受皿覆いを示す。

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】キッチントッププレートに複数のバーナが
   埋込まれるとともに、該複数のバーナのそれぞれの周り
   を覆うように、該複数のバーナに共通の一体化された汁
   受皿が組込まれて設けられるシステムキッチンレンジ
   の、前記汁受皿の汚れ防止のための汁受皿覆いであっ
   て、 前記汁受皿の前記複数のバーナのうちの１つの周りの部
   分のみの底面を覆う底面部と、該底面部の周縁から立上
   がって延びる側壁部と、該側壁部の端縁から外側に向か
   って延びるフランジ部とを備え、 前記バーナの１つを通すためのバーナ用孔が前記底面部
   の中心からずれた位置に形成されていることを特徴とす
   る、システムキッチンレンジ用汁受皿覆い。