JP3614883B2 - コンロマット - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明はシステムキッチンにおける三ツ口ガスコンロ又は四ツ口ガスコンロのように、3個又は4個のガスバーナが配設されているガスコンロに組み合わせて用いられるアルミシート製コンロマットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、例えば三ツ口ガスコンロの構造には、一個の受皿の前半両側部と後半の中央部とにバーナヘッドを設けているものと、受皿の前半両側部と後半の一側部とにバーナヘッドを設けているものとがあるが、いずれにしてもこれらのバーナヘッドを設けたガスコンロの受皿上に、煮汁等による汚れを防止するために敷設するアルミシート製コンロマットとしては、従来から、中央部にバーナヘッドの露出孔を有し且つその露出孔の周囲にバーナヘッド周囲の受皿部に嵌合可能な周溝を凹設してなる矩形状のマットを三枚使用して各マットを夫々単独的に対応するバーナヘッドに合わせて受皿上に敷設するか、或いは、受皿の前半部に対しては両側部に両側のバーナヘッドに夫々適合する露出孔を設けてなる横長長方形状の一枚のコンロマットを敷設するように構成している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、システムキッチンの三つ口ガスコンロにおいては、その受皿の前半両側部に設けている左右のバーナヘッド間の寸法が機種によって相違しており、最小のものと最大のものとでは約60mm程度の幅間隔の差が生じている。そのため、前者のように左右のバーナヘッドに別個に敷設するようにしたマットを小さい機種に適合できる大きさに形成しておくと、大きい機種のガスコンロに敷設した場合、両マット間に隙間が生じてガスコンロの受皿の一部が該隙間から外部に露出した状態となり、外観を損するばかりでなく、煮汁等によって汚損するという問題点があった。
【0004】
また、上記マットを大きい機種に適合できる大きさに形成しておくと、小さい機種のガスコンロに敷設した場合、その外側端部がガスコンロの受皿周辺部からはみ出して不体裁となる上に、不安定な敷設状態になる等の問題点があった。そのため、機種の大きさに応じた数種のマットを形成しておけばよいが、それではコスト高になるばかりでなく、購買者が使用しているガスコンロの大きさを覚えていない場合が多いために、異なった機種のものを購入する場合が生じる等の新たな問題点が生じるものである。
【0005】
一方、両側のバーナヘッドに夫々適合する露出孔を両側部に設けてなる横長長方形状の一枚のコンロマットにおいても、その露出孔間の寸法が変更できないために、予め、上記各種大きさのガスコンロに夫々適合できる寸法を有する数種のマットを製造しておく必要があり、上記と同様な問題点が生じることになる。
【0006】
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは上記大小の機種のガスコンロに正確且つ体裁よく敷設し得ると共にその敷設も簡単に行え、ガスコンロの受皿を全面的に被覆して煮汁等による汚損をなくし得るコンロマットを提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明のコンロマットは、受皿の後半部に一個又は2個のガスバーナを、前半部に左右方向に所定間隔を存して2個のガスバーナを備えてなるガスコンロ用のアルミシート製コンロマットであって、上記各ガスバーナ部に敷設するマット体は、バーナヘッドを露出させる露出孔と該バーナヘッド周辺の受皿部に嵌合する受溝部とこの受溝部の周壁上端に連設した水平フランジ部とからなり、受皿の前半両側部に敷設される左右マット体の対向する水平フランジ部の外縁辺間を長方形状の折曲部によって一体的に連設し、上記折曲部は、その中央部を全長に亘って下方に折り曲げ、該折目を中央にして両側部を断面直状のフラップ片部とした断面V字状に形成され、上記両側フラップ片部間の角度を大小に変化させることによって左右方向に拡縮自在に形成されてなり、上記両側フラップ片部の外側縁を上記左右マット体の対向する水平フランジ部の縁辺に屈折自在に連設してなることを特徴とする。
【0008】
このような構造を有するコンロマットにおいて、請求項2に記載した発明は、折曲部が、左右マット体の対向する水平フランジ部の辺長に等しい長さを有することを特徴とする。
【0009】
【作用】
三ツ口ガスコンロの受皿の前半両側部に設けているバーナヘッド周辺の受皿部に左右マット体を敷設する。この際、左右マット体の対向内端縁が左右方向に拡縮自在な折曲部によって連設されているので、これらの左右マット体をガスコンロの受皿前半両側部に設けている左右のガスバーナ間の寸法に応じて左右方向に伸縮調整しながら同時に一体的に敷設することができる。従って、大小の機種のガスコンロに適合させることができる。
【0010】
その上、左右マット体に穿設している露出孔を対応するガスバーナのバーナ口に上載して受皿上に押し下げていくと、屈曲部の伸縮作用によって露出孔が正確且つ容易にバーナ口に適合する。こうして、左右マット体の敷設によってガスコンロの受皿前半部が全面的に被覆され、受皿後端部に敷設されるマット体と共に受皿を体裁よく被覆して煮汁等による汚損を防止するものである。なお、四つ口ガスコンロにおいては、上記左右マット体を受皿の前後に配設すればよい。
【0011】
上記左右マット体を左右方向に拡縮自在に連設させている屈曲部の構造として、断面V字状に形成しておけば、その伸縮作用が円滑に行われれると共に一方のマット体をガスコンロの幅方向に向ければ、他方のマット体が自然に同一方向に正確に向き、敷設操作が簡単に行え、その上、使用前においては該屈曲部から左右マット体を背合わせ状、即ち、水平フランジ同士を接合させた状態で重ね合わせ、コンパクトにすることができる。
【0012】
また、左右マット体の少なくともいずれか一方を、その後端縁における外側縁部を後方に延長させてガスコンロの受皿の後半側部上に敷設する補助受溝部に形成してなる平面L字状のマット体に形成しておけば、受皿の後半部上に敷設するマット体を小型化し得るばかりでなく、一方のみを平面L字状のマット体に形成しておけば、受皿後半部上に敷設するマット体としては、受皿後半部の中央にガスバーナが設けられている三ツ口ガスコンロと、一側部にガスバーナが設けられている三ツ口ガスコンロとのいずれのコンロにも適合し得る構造に形成しておくことができる。
【0013】
【実施例】
本発明の実施例を図面について説明すると、図1、図2は例1を示すもので、アルミシート製のコンロマットは断面V字状の屈曲部3を介して一体的に設けられた左右マット体1、2と、後側マット体4とから構成されている。これらの左右マット体1、2と後側マット体4とによって被覆されるシステムキッチンにおける三ツ口ガスコンロの受皿10の構造には、図18に示すように、その前半両側部と後半中央部とにバーナ口11、12、13をそれぞれ設けているものと、図19に示すように、その前半両側部と後半一側部とにバーナ口11、12、14を設けているものとがある。
【0014】
これらのガスコンロの受皿10はガスコンロのテーブル面と略面一となる四方周縁部15から下方に向かって皿状に窪ませていると共にその内底面16は平坦面に形成され、さらに、上記バーナ口の口縁部はこの内底面16から僅かに上方に向かって円環状に突設させてあり、各バーナ口にはガスバーナのバーナヘッド17を臨ませてある。受皿10の寸法は、機種の大小に拘わらずその前後方向の寸法は殆んど差がないが、左右方向の幅は機種によって差があり、受皿10の前半両側部に設けているバーナ口11、12間が最も大きい機種のものでは最小の機種のものよりも約60mm程度幅広く形成されている。
【0015】
上記左右マット体1、2は、受皿10の前半部に敷設される形状に形成されている。詳しくは、これらのマット体1、2の前後方向の寸法を受皿10の前後方向の寸法の1/2 以上の一定寸法に形成されている一方、左右方向の幅は断面V字状の屈曲部3の拡縮によって上記バーナ口11、12間の最小幅間隔から最大幅間隔を吸収させるように形成している。一方、後側マット体4は受皿10の後半部に敷設される平面横長長方形状に形成されてあり、その横幅はガスコンロの横幅に等しい寸法に形成されている。
【0016】
左右マット体1、2は平面矩形状であって、それぞれの中央部に上記バーナ口11、12に合致し、且つ該バーナ口11、12よりも僅かに大径の円形バーナヘッド露出孔1a、2aを穿設していると共にこれらの露出孔1a、2aの周壁部はバーナ口11、12の環状周壁面上を被覆する環状壁部1b、2bに形成されてあり、これらの環状壁部1b、2bは上端に向かうに従って内方に傾斜している。
【0017】
さらに左右マット体1、2の四方縁辺部は一定幅の水平フランジ部1c、2cに形成されていると共に該フランジ部1c、2cの内端縁と上記露出孔1a、2aとの間の部分、即ち、露出孔1a、2aの周囲はフランジ部1c、2cからガスコンロの受皿10の内底面に達する深さの受溝部1d、2dに下方に向かって膨出、形成されている。なお、これらの左右マット体1、2のフランジ部1c、2cの外端縁は、対向する内側フランジ部1c’ 、2c’ 以外の3方縁辺部を縁巻している。
【0018】
3は左右マット体1、2の対向水平フランジ部1c’ 、2c’ の外縁辺間に一体的に設けている左右方向に拡縮自在な屈曲部で、長さが水平フランジ部1c’ 、2c’ の辺長と等しい長さを有する縦長長方形状のアルミシート部からなり、その中央部を全長に亘って下方に折り曲げて該折目3cを中央にして両側部をフラップ片部3a、3bとした断面V字状に形成され、フラップ片部3a、3bの外側縁辺を上記水平フランジ部1c’ 、2c’ に一体的に連設させてなるものである。
【0019】
この屈曲部3の横幅は、フラップ辺部3a、3bを互いに重ね合わせた時には、左右マット体1、2の露出孔1a、2a間が最小機種のガスコンロのバーナ口11、12間の間隔と同一ないしはその間隔よりもやゝ小さくなり、フラップ辺部3a、3bが互いに水平状態となるまで伸張させた時には、左右マット体1、2の露出孔1a、2a間が最大機種のガスコンロのバーナ口11、12間の間隔と同一ないしはその間隔よりもやゝ大きくなる寸法に形成されている。
【0020】
一方、後側マット体4は、その中央部に受皿10の後半中央部に設けているバーナ口13に合致し、且つ該バーナ口13よりも僅かに大径の円形バーナヘッド露出孔4aを穿設していると共に該露出孔4aの周壁部はバーナ口13の環状周壁面上を被覆する環状壁部4bに形成されてあり、この環状壁部4bは上端に向かうに従って内方に傾斜している。
【0021】
さらにその四方縁辺部は一定幅の水平フランジ部4cに形成されていると共に該フランジ部4cの内端縁と上記露出孔4aとの間の部分、即ち、露出孔4aの周囲はフランジ部4cからガスコンロの受皿10の内底面に達する深さの受溝部4dに下方に向けて膨出、形成されている。なお、フランジ部4cの外周縁は縁巻きされている。また、受皿10の後半部側のバーナ口14がその一側部に設けいる場合には、この後側マット体4の一側部に露出孔4a’ を設けておけばよい。
【0022】
上記のように構成した左右マット体1、2と後側マット体4とを使用して、システムキッチンにおける三ツ口ガスコンロの受皿10を被覆するには、左右マット1、2をガスコンロの受皿10の前半部に被せるようにして嵌め込む。この際、受皿10の前半両側部に設けているバーナ口11、12間の間隔が狭い機種の場合には、屈曲部3を、その両側フラップ片部3a、3bが折目3cを鋭角に屈折させることによって互いに重合、又は近接させた状態となるように収縮させ、図3、図4に示すように、左右マット体1、2の露出孔1a、2a間の間隔を狭めた状態とする一方、バーナ口11、12間の間隔が広い機種の場合には両側フラップ片部3a、3bを大きく拡げて左右マット体1、2の露出孔1a、2a間の間隔を広くした状態(図5、図6)にして被覆させ、バーナ口11、12に露出孔1a、1bを合致させながら左右マット体1、2を受皿10上に敷設する。
【0023】
この敷設時に、露出孔1a、1bがバーナ口11、12に対して多少のずれが生じていても、露出孔1a、1bをバーナ口11、12に被せた際に、露出孔周囲の環状壁部1b、2bがバーナ口11、12の環状周壁面によってそのずれを補正されながら正確に被覆される。この左右マット体1、2の敷設に前後して後側マット体4を受皿10の後半部上に敷設する。その際、受皿10の後半中央部にバーナ口13を有する場合には中央部に露出孔4aを有するマット体を使用し、一側部にバーナ口14を有する受皿10の場合には一側部に露出孔を穿設しているマット体を使用する。
【0024】
このマット体4は機種の寸法に応じた大きさのものを使用してもよいが、その横幅寸法を最大機種の横幅に等しいしておき、それよりも小さい機種のガスコンロに対してはフランジ部4cの両側部をその寸法差に応じて折り曲げるようにしておけば、全ての機種のガスコンロに適合させることができる。また、左右マット体1、2と後側マット体4との対向フランジ部は互いに接合状態に、又は、一部が僅かに重ねた状態にしてこれらのマット体1、2、4により受皿10を全面的に被覆するものである。なお、4ツ口ガスコンロの場合は、このマット体4を使用することなく、上記左右マット体1、2を1組使用し、これを4ツ口ガスコンロの前後に上記同様にして大小の機種に応じて幅調整しながら敷設すればよい。
【0025】
次に、図7は本発明の例2を示すもので、上記例1で示した左右マット1、2において、一方のマット体の形状をその一部が受皿10の後半部側に突出している平面L字状に形成すると後側マット体をその突出部分の横幅だけ、横幅を小さくした形状に形成してなるものである。
【0026】
即ち、左右マット体1、2’において、一方のマット体2’の後端縁における外側縁部を後方に延長させてガスコンロの受皿の後半側部上に敷設する補助受溝部21に形成し、この補助受溝部21は該マット体2’の受溝部2dと面一状に連通していると共に補助受溝部21の後端及び左右周辺には該マット体2’のフランジ部2cに連続したフランジ部22を設けてなるものである。その他の構成は上記例1と同じであるので、該例1に示したマットと同一符号でもって示し、その説明は省略する。
【0027】
後側マット体4’も上記例1と実質的に同一構造を有しているが、上記一方のマット体2’の補助受溝部21の横幅に相当する幅寸法だけ短く形成されている。従って、該後側マット体4’に穿設している露出孔4aは、他側部に位置した構造となっている。そして、この露出孔4aの中心と該後側マット体4’のフランジ部4cの他側端との寸法を、後半一側部にバーナ口14を穿設してなる受皿10の一側端と該バーナ口14の中心間の寸法に等しく形成し、その寸法に応じて上記補助受溝部21の横幅も設定されている。
【0028】
このように構成した左右マット体1、2’と後側マット体4’を使用してガスコンロの受皿10上に敷設するには、左右マット体1、2’は例1と同様にその対向する内側フランジ部1c’ 、2c’ 間を連設している断面V字状屈曲部3を左右バーナ口11、12間の間隔に応じてその両側フラップ片部3a、3b間の角度を大小に変化させることにより幅調整しながら夫々の露出孔1a、2aを左右バーナ口11、12に合致させて被覆する(図8〜図11参照)。
【0029】
この状態にすると、平面L字状のマット体2’の補助受溝部21によって受皿10の後半他側部が完全に被覆される。また、これらの左右マット体1、2’の敷設に前後して後側マット体4’を受皿10の後半部上に敷設すると、その露出孔4aが受皿10の後半中央部に設けているバーナ口13に合致しかつフランジ部4cの他側部と該他端部に直角に連続したフランジ部とが補助受溝部21のL字状フランジ部22の一側部に接合または重合する。この場合、左右バーナ口11、12間の間隔が狭い受皿10の時には図 に示すようにフランジ部4c、22同士が重なり合った状態となり、左右バーナ口11、12間の間隔が広い時には図8に示すようにフランジ部4c、22同士が突き合わせ状態で接合する。
【0030】
また、後半一側部にバーナ口14を穿設してなる受皿10に敷設する場合には、図12に示すように、後側マット体4’を平面上で180 度反転させてその露出孔4aをバーナ口14側に向けて該バーナー口14に合致させればよい。
【0031】
図13は本発明の例3を示すもので、左右マット体1’、2’を上記例2における一方の平面L字状マット体2’と同一構造に形成し、後側マット体4’’ をこれらの左右マット体1’、2’の補助受溝部21、31部間を充足する幅寸法に形成してなるものである。
【0032】
即ち、右側のマット体2’を例2で示した右側のマット体2’と同一構造とし、左側のマット体1’を該マット体2’と対称構造としている。つまり、左側のマット体1’の後端縁における外側縁部を後方に延長させてガスコンロの受皿の後半一側部上に敷設する補助受溝部31に形成し、この補助受溝部31は該マット体1’の受溝部1dと面一状に連通していると共に補助受溝部31の後端及び左右周辺には該マット体1’のフランジ部1cに連続したフランジ部32を設けてなるものである。その他の構成は上記例1、例2と同じであるので、該例1、例2に示したマットと同一符号でもって示し、その説明は省略する。
【0033】
後側のマット体4’’ も上記例1及び例2と実質的に同一構造を有しているが、上記左右マット体1’、2’の補助受溝部21、22の横幅を足した幅寸法だけ短く形成し、その露出孔4aは受溝4bの中央部に設けられた形状となっている。
【0034】
このように構成した左右マット体1’、2’と後側マット体4’’ を使用してガスコンロの受皿10上に敷設するには、左右マット体1’、2’は例1、例2と同様にその対向する内側フランジ部1c’ 、2c’ 間を連設している断面V字状屈曲部3を左右バーナ口11、12間の間隔に応じてその両側フラップ片部3a、3b間の角度を大小に変化させることにより幅調整しながら夫々の露出孔1a、2aを左右バーナ口11、12に合致させて被覆する(図14〜図17参照)。
【0035】
この状態にすると、左右マット体1’、2’の補助受溝部21、31によって受皿10の後半他側部が完全に被覆される。また、これらの左右マット体1’、2’の敷設に前後して後側マット体4’’ を受皿10の後半中央部上に敷設すると、その露出孔4aが受皿10の後半中央部に設けているバーナ口13に合致しかつフランジ部4cの両側部が補助受溝部21、31のフランジ部22、32の内側部に接合または重合する。この場合、左右バーナ口11、12間の間隔が狭い受皿10の時には図14に示すようにフランジ部4c、22及び4c、32同士が重なり合った状態となり、左右バーナ口11、12間の間隔が広い時には図16に示すようにフランジ部同士が突き合わせ状態で接合するものである。
【0036】
なお、例1においては、左右マット1、2を2枚1組使用するか、或いは左右マット1、2と、中央に露出孔を設けた単一のマットを2枚使用して4ツ口ガスコンロに適用することができるが、例2、例3においては三ツ口ガスコンロ専用に用いる構造となっている。
【0037】
【発明の効果】
以上のように、本発明のコンロマットによれば、受皿の後半部に一個又は二個のガスバーナーを、前半部に左右方向に所定間隔を存して2個のガスバーナを備えてなるガスコンロ用のコンロマットであって、上記各ガスバーナ部に敷設するマット体は、バーナヘッドを露出させる露出孔と該バーナヘッド周辺の受皿部に嵌合する受溝部とこの受溝部の周壁上端に連設した水平フランジ部とからなり、受皿の前半両側部に敷設される左右マット体の対向内端縁を左右方向に拡縮自在な折曲部によって一体的に連設してなるものであるから、左右マット体の対向内端縁が左右方向に拡縮自在な折曲部によって連設されているので、これらの左右マット体をガスコンロの受皿前半両側部に設けている左右のガスバーナ間の寸法に応じて左右方向に伸縮調整しながら同時に一体的に敷設することができ、従って、大小の機種のガスコンロに適合させることができる。
【0038】
その上、左右マット体に穿設している露出孔を対応するガスバーナのバーナ口に上載して受皿上に押し下げていくと、バーナ口と露出孔とに多少のずれが生じていてもそのずれを屈曲部の伸縮作用によって吸収させながら、露出孔を正確且つ容易にバーナー口に適合させることができ、屈曲部を介して連設したこれらの左右マット体と後側マット体とによって受皿を全面的に且つ体裁よく被覆することができ、煮汁等による受皿の汚損を防止し得るものである。
【0039】
また、上記左右マット体を左右方向に拡縮自在に連設させている屈曲部の構造として、断面V字状に形成しておけば、その幅方向の伸縮作用が円滑に行われれると共に一方のマット体をガスコンロの幅方向に向ければ、他方のマット体が自然に同一方向に正確に指向して敷設操作が簡単に行え、その上、使用前においては該屈曲部から左右マット体を背合わせ状、即ち、水平フランジ同士を接合させた状態で重ね合わせ、コンパクトにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】例1のコンロマットの斜視図、
【図2】その左右マット体の簡略縦断正面図、
【図3】バーナ口間が狭いコンロに敷設した状態の平面図、
【図4】その簡略縦断正面図、
【図5】バーナ口間が広くコンロに敷設した状態の平面図、
【図6】その簡略縦断正面図、
【図7】例2のコンロマットの斜視図、
【図8】バーナ口間が狭いコンロに敷設した状態の平面図、
【図9】その簡略縦断正面図、
【図10】バーナ口間が広くコンロに敷設した状態の平面図、
【図11】その簡略縦断正面図、
【図12】後側の側部にバーナ口を有するコンロに敷設した状態の平面図、
【図13】例3のコンロマットの斜視図、
【図14】バーナ口間が狭いコンロに敷設した状態の平面図、
【図15】その簡略縦断正面図、
【図16】バーナ口間が広くコンロに敷設した状態の平面図、
【図17】その簡略縦断正面図、
【図18】前半両側部と後半中央部とにバーナ口を備えた受皿の平面図、
【図19】前半両側部と後半一央部とにバーナ口を備えた受皿の平面図。
【符号の説明】
1、2 左右マット体
1a、2a 露出孔
1c、2c フランジ部
1d、2d 受溝部
3 屈曲部、
3a、3b フラップ片部
4 後側マット体
10 受皿
11〜14 バーナ口
17 バーナヘッド
Claims (2)
- 受皿の後半部に一個又は2個のガスバーナを、前半部に左右方向に所定間隔を存して2個のガスバーナを備えてなるガスコンロ用のアルミシート製コンロマットであって、上記各ガスバーナ部に敷設するマット体は、バーナヘッドを露出させる露出孔と該バーナヘッド周辺の受皿部に嵌合する受溝部とこの受溝部の周壁上端に連設した水平フランジ部とからなり、受皿の前半両側部に敷設される左右マット体の対向する水平フランジ部の外縁辺間を長方形状の折曲部によって一体的に連設し、上記折曲部は、その中央部を全長に亘って下方に折り曲げ、該折目を中央にして両側部をフラップ片部とした断面V字状に形成され、上記両側フラップ片部間の角度を大小に変化させることによって左右方向に拡縮自在に形成されてなり、上記両側フラップ片部の外側縁を上記左右マット体の対向する水平フランジ部の縁辺に屈折自在に連設してなることを特徴とするコンロマット。
- 折曲部は、左右マット体の対向する水平フランジ部の辺長に等しい長さを有することを特徴とする請求項1に記載のコンロマット。
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