JP2520546Y2 - 発泡材による断面塞ぎ構造 - Google Patents

発泡材による断面塞ぎ構造

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JP2520546Y2
JP2520546Y2 JP1990027941U JP2794190U JP2520546Y2 JP 2520546 Y2 JP2520546 Y2 JP 2520546Y2 JP 1990027941 U JP1990027941 U JP 1990027941U JP 2794190 U JP2794190 U JP 2794190U JP 2520546 Y2 JP2520546 Y2 JP 2520546Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は車体の強度を支持するための閉断面構造内を
発泡材で塞ぐ発泡材による断面塞ぎ構造に関する。
[従来の技術] 従来、自動車等の車室内へ埃、ガソリンの臭い、風切
音等が侵入するのを防止する構造として、車体の強度を
支持するためのフロントピラー、センタピラー、ルーフ
サイドレール等の閉断面構造内に発泡材を充填する、発
泡材による断面塞ぎ構造(実開昭63−123372号公報及び
実開昭63−123370号公報)が開示されている。
例えば、実開昭63−123372号公報においては、第6図
に示される如く、この発泡材による断面塞ぎ構造70にお
いては、ピラー71を構成するピラーインナ72に固形発泡
材74が取付られたブラケツト74が固着ている。この固形
発泡材74は、車体を塗装ラインを通して塗装するととも
に、加熱炉で加熱した場合に、加熱炉の加熱によって発
泡し、第7図に示される如くピラー71の閉断面構造内を
塞ぐようになっている。
しかしながら、この発泡材による断面塞ぎ構造70にお
いては、発泡材をピラー71の閉断面構造内の全断面を塞
ぐように発泡させる必要があるが、固形発泡材74の発泡
率は加熱炉の温度及び加熱時間により大きく変化する。
このため、加熱炉の温度が低い場合、又は加熱時間が短
い場合には、固形発泡材74が充分に発泡せず閉断面構造
内を充分に塞ぐことができないという不具合があった。
特に、発泡材で塞ぐ断面が大きい場合には、この不具合
が発生し易すかった。
また、実開昭63−123370号公報においては、第8図に
示される如く、ピラー82内のプレート84の上面84Aに固
形発泡材86が装着されている。従って、第9図に示され
る如く、ピラー82の閉断面構造内の全断面を塞ぐには、
固形発泡材86を、プレート84の上面84Aに沿って、上面8
4Aの全域にわたって発泡させる必要があるため、加熱炉
の温度が低い場合、又は加熱時間が短い場合には、固形
発泡材86が充分に発泡せずプレート84とピラー82の内周
面との間隙を充分に塞ぐことができないという不具合が
あった。
[考案が解決しようとする課題] 本考案は上記事実を考慮し、短時間かつ低温度で、閉
断面構造内を閉塞することができる発泡材による断面塞
ぎ構造を得ることが目的である。
[課題を解決するための手段] 本考案は、車体の強度を支持するための閉断面構造内
を発泡材で塞ぐ発泡材による断面塞ぎ構造であって、 前記閉断面構造内に固着され前記閉断面構造内の一部
を塞ぐと共に、前記閉断面構造の内周面と対向するフラ
ンジを有するブラケツトと、 前記フランジに取付られ加熱処理によって発泡し、前
記ブラケツトと前記閉断面構造の内周面との間隙を閉塞
する発泡材と、を有することを特徴としている。
[作用] 上記本考案の構成によれば、車体が加熱炉等で加熱さ
れた場合には、車体の強度を支持するための閉断面構造
内に固着され、閉断面構造内の一部を塞ぐブラケツトの
閉断面構造の内周面と対向するフランジに取付られた発
泡材が発泡し、ブラケツトと閉断面構造の内周面との間
隙を閉塞する。
従って、発泡材が塞ぐ断面はブラケツトと閉断面構造
の内周面とで形成される比較的小さな断面となる。この
ため、加熱炉が低温でかつ加熱時間が短い場合でも、発
泡材とブラケツトとで閉断面構造内を閉塞することがで
きる。
[実施例] 本考案の発泡材による断面塞ぎ構造を第1図〜第5図
に従って説明する。
なお、図中矢印FRは車両前方向を、矢印UPは車両上方
向を、矢印INは車両幅方向内方を示す。
第5図に示される如く、車体10の後部10Aの下部に
は、車両前後方向に長手状とされたリヤフロアサイドメ
ンバ12が配置されている。
第1図及び第2図に示される如く、リヤフロアサイド
メンバ12の軸線に直交する切断面の断面形状は、開口部
を車両上下方向下側へ向けたハツト状とされている。即
ち、リヤフロアサイドメンバ12の基部12Aの車幅方向両
端部は、夫々略車両下方へ向けて屈曲され脚部12B、12C
とされている。これらの脚部12B、12Cの下端部は夫々離
反する方向へ略直角に屈曲されフランジ12D、12Eとされ
ている。
リアフロアサイドメンバ12のフランジ12D、12Eはリア
フロアパン14の上面14Aに溶着されており、リヤフロア
サイドメンバ12とリアフロアパン14とによって、車両前
後方向に沿った車体の強度を支持するための閉断面構造
16が形成されている。
第1図に示される如く、この閉断面構造16内には、矩
形状の板材で形成されたブラケツト18がリヤフロアサイ
ドメンバ12の軸線方向と直交する向きに配置されてい
る。このブラケツト18のリアフロアサイドメンバ12の脚
部12B側端部は車両前後方向前側へ屈曲されており、フ
ランジ18Aとされいる。
第2図に示される如く、このフランジ18Aはリアフロ
アサイドメンバ12の脚部12Bに溶着されている。
第1図に示される如く、ブラケツト18のリアフロアサ
イドメンバ12の脚部12C側端部は車両前後方向前側へ屈
曲されており、フランジ18Bとされいる。
第2図に示される如く、このフランジ18Bはリアフロ
アサイドメンバ12の脚部12Cに溶着されている。
第1図に示される如く、ブラケツト18のリアフロアサ
イドメンバ12の基部12A側端部は車両前後方向前側へ屈
曲されており、フランジ18Cとされいる。フランジ18Cの
リアフロアサイドメンバ12の基部12A側面には、シート
状の固形発泡材20が固着されており、第2図に示される
如く、固形発泡材20とリアフロアサイドメンバ12の基部
12Aとの間には隙間19が形成されている。
この固形発泡材20は、第3図に示される如く、加熱処
理により発泡し、発泡後の発泡材20Aによって、フラン
ジ18Cとリアフロアサイドメンバ12の基部12Aとの間が閉
塞されるようになっている。
また、第1図に示される如く、ブラケツト18のリアフ
ロアパン14側端部は車両前後方向後側へ屈曲されてお
り、フランジ18Dとされいる。フランジ18Dのリアフロア
パン14側面には、シート状の固形発泡材22が固着されて
おり、第2図に示される如く、固形発泡材22とリアフロ
アパン14との間には隙間21が形成されている。
この固形発泡材22は、第3図に示される如く、加熱処理
により発泡し、発泡後の発泡材22Aによって、フランジ1
8Dとリアフロアパン14との間が閉塞されるようになって
いる。
次に本実施例の作用を説明する。
上記本実施例の構成によれば、車体10を塗装ラインを
通して塗装するとともに、加熱炉で加熱した場合には、
加熱炉の熱によって、ブラケツト18のフランジ18Cに固
着された固形発泡材20と、ブラケツト18のフランジ18D
に固着された固形発泡材22とが、夫々発泡する。
これにより、フランジ18Cとリアフロアサイドメンバ1
2の基部12Aとの間が、発泡後の発泡材20Aにより閉塞さ
れる。また、フランジ18Dとリアフロアパン14との間が
発泡後の発泡材22Aにより閉塞される。
従って、発泡後の発泡材20A、22Aが塞ぐ断面は、ブラ
ケツト18と閉断面構造16の内周面とで形成される比較的
小さな断面となる。このため、加熱炉が低温でかつ加熱
時間が短い場合でも、発泡後の発泡材20A、22Aとブラケ
ツト18とで閉断面構造16内を閉塞することができ、閉断
面構造16内を介して、車室内へ埃、ガソリンの臭い、風
切音等が侵入するのを防止することができる。
また、第4図に示される如く、上記実施例において
は、ブラケツト18のフランジ18C、18Dが離反する方向へ
屈曲されている。従って、治具30ブラケツト18のフラン
ジ18Dを支えることによって、治具30でブラケツト18を
支えた状態(第4図の状態)で、ブラケツト18のフラン
ジ18A、18Bをリアフロアサイドメンバ12の脚部12A、12B
に溶着することができる。このため、ブラケツト18の溶
着作業性を向上することができる。
なお、上記実施例においては、リヤフロアサイドメン
バ12とリヤフロアパン14とで形成される閉断面構造16内
に、固形発泡材20、22が固着されたブラケツト16を溶着
したが、固形発泡材20、22が固着されたブラケツト16
は、第5図に示すクオータピラー26、ロツカ28等の閉断
面構造内に配置してもよい。また上記実施例において
は、ブラケツト16を矩形状としたが、ブラケツト16の形
状は、矩形に限らず閉断面構造内の一部を塞ぐものなら
三角形等の他の形状でもよく、閉断面構造の内周面の一
部に溶着されていればよい。
[考案の効果] 本考案は上記の構成としたため、短時間かつ低温度
で、閉断面構造内を閉塞することができるという優れた
効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の発泡材による断面塞ぎ構造
を示す車両後方内側から見た斜視図、第2図は第1図II
−II線に沿った断面図、第3図は第2図に対応する発泡
材が発泡した状態を示す断面図、第4図は第2図IV−IV
線に沿った断面図、第5図は本考案の一実施例の発泡材
による断面塞ぎ構造が適用された車体を示す側面図、第
6図は従来の発泡材による断面塞ぎ構造を示す斜視図、
第7図は第6図の発泡材が発泡した状態を示す第6図VI
I−VII線に沿った断面図、第8図は他の従来の発泡材に
よる断面塞ぎ構造を示す斜視図、第9図は第8図の発泡
材が発泡した状態を示す第8図IX−IX線に沿った断面図
である。 12…リヤフロアサイドメンバ、14…リヤフロアパン、16
…閉断面構造、18…ブラケツト、20、22…固形発泡材、
20A、22A…発泡後の発泡材。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体の強度を支持するための閉断面構造内
    を発泡材で塞ぐ発泡材による断面塞ぎ構造であって、 前記閉断面構造内に固着され前記閉断面構造内の一部を
    塞ぐと共に、前記閉断面構造の内周面と対向するフラン
    ジを有するブラケツトと、 前記フランジに取付られ加熱処理によって発泡し、前記
    ブラケツトと前記閉断面構造の内周面との間隙を閉塞す
    る発泡材と、を有することを特徴とする発泡材による断
    面塞ぎ構造。
JP1990027941U 1990-03-19 1990-03-19 発泡材による断面塞ぎ構造 Expired - Lifetime JP2520546Y2 (ja)

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