JP2006213230A - スライドドア付き車両の後部ボディ構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】スライドドア付き車両の後部ボディ構造10は、アウトサイドパネル16に、車体前後方向に延びる収納凹部17を形成し、この収納凹部17の底面18に、スライドドア11を開閉自在に支えるセンターレール20を取り付けたものである。このスライドドア付き車両の後部ボディ構造10は、アウトサイドパネル16をアウターパネル23とリヤフェンダーパネル23との2部材に分割し、アウトサイドパネル16で上側凹み25を形成し、リヤフェンダーパネル23で下側凹み26を形成したものである。
【選択図】図2
Description
図7は従来のスライドドア付き車両の後部ボディ構造を示す断面図である。
スライドドア付き車両の後部ボディ構造100は、後輪101近傍において車両の外側部となるアウトサイドパネル102を備え、このアウトサイドパネル102の車体内側にクオータパネル103を備える。
さらに、クオータパネル103の第2下フランジ106が第1下フランジ105に沿って折り曲げられ、第2下フランジ106が第1下フランジ105にスポット溶接で接合されている。
第1下フランジ105および第2下フランジ106で接合部107を構成する。
このセンターレール110で、スライドドア112を開閉自在に支える。
このため、収納凹部108の上縁角部114や下縁角部115を大きな半径、すなわち比較的緩やかな曲線に保つことで、アウトサイドパネル102の素板材の引延ばし量を適量に抑える必要がある。
これにより、収納凹部108の形成に必要な比較的大きな引き延ばし量を確保することが可能になる。
同様に、上縁角部114を大きな半径にすると、上縁角部114が上方に位置し、カバー111の上端111aから上縁角部114までの隙間の隙間幅w3が比較的大きくなる。
このように、収納凹部を2部材に分担させて形成することで、上下のサイドパネルに必要な引延ばし量を小さく抑えられる。
これにより、上下のサイドパネルの他の部位において、形状を決める際の自由度が高まる。
上縁角部収や下縁角部をシャープな形状にすることで、上縁角部収や下縁角部を収納凹部側に引き寄せて収納凹部の開口幅を小さくすることができる。
図1は本発明に係るスライドドア付き車両の後部ボディ構造を示す斜視図である。
スライドドア付き車両10は、車両中央にスライドドア11を開閉自在に備え、スライドドア11の後方で、かつ後輪12の上方に後部ボディ構造(すなわち、スライドドア付き車両の後部ボディ構造)15を備える。
以下、後部ボディ構造15の構成を図2において詳しく説明する。
後部ボディ構造15は、アウトサイドパネル16をアウターパネル(上サイドパネル)23とリヤフェンダーパネル(下サイドパネル)24との2部材に分割し、アウターパネル23で、収納凹部17のうちの一部の部位(上側凹み)25を形成し、リヤフェンダーパネル24で、収納凹部17のうちの残りの部位(下側凹み)26を形成し、この収納凹部17にセンターレール20を取り付けたものである。
上フェンダーパネル44は、第1底面42に、車体外側から当接して接合した第2底面46を備え、第2底面46に第2取付孔46aを形成し、この第2取付孔46aを第1取付孔42aと同軸上に配置し、第2底面46の上端に、車体外側に向けて折り曲げた折返片47を備え、第2底面46の下端に、車体外側に向けて折り曲げた下側傾斜面48を備える。
この下側壁面33は、前述したアーチ部33と同じ部位であり、以下、下側壁面33として説明する。
収納凹部17は、第1、第2の底面42,46で底面18を構成する。底面18にセンターレール20をボルト56…(…は複数個を示す)およびナット57…で取り付ける。
ホイールアーチパネル28は、アウターパネルの第1上フランジ(図示せず)に第2上フランジ(図示せず)がスポット溶接で接合され、第1下フランジ31に第2下フランジ32がスポット溶接で接合されることで閉断面に形成された部材である。
このホイールアーチパネル23は、後輪12の上方を覆う部位58を第2下フランジ32に隣接して備える。
スライドドア11は、収納凹部17側へ延びる支持ブラケット61を備え、この支持ブラケット61の先端部61aに第1、第2のローラ62,63を回転自在に備え、第1、第2のローラ62,63がセンターレール20に沿って移動自在に取り付けられている。
センターレール20でスライドドア11を車体前後方向に開閉自在に支える。
このカバー22は、収納凹部17の開口17aにおいて、アウターパネル23に対して略面一に配置されている。
カバー22は、センターレール20およびカバー支持部68を覆い、かつ収納凹部17の下側開口66を開口した状態に配置されている。
図4は本発明に係るスライドドア付き車両の後部ボディ構造の剛性をより一層高めることができる理由を説明する図である。
アウターパネル23の第1下フランジ31をセンターレール20の下側近傍に設け、第1下フランジ31に、ホイールアーチパネル28の第2下フランジ32を接合した。
センターレール20の下側近傍で第1、第2の下フランジ31,32を接合することで、接合した第1、第2の下フランジ31,32を、収納凹部17の底面18に近づけることが可能になる。よって、底面18の剛性をより一層高めることができる。
これにより、センターレール20を底面18でより一層強固に支えることができる。
そして、下側壁面33で第1、第2の下フランジ31,32を覆うことで、第1、第2の下フランジ31,32を車両10の外側から見えないようにした。
これにより、第1、第2の下フランジ31,32を下側壁面33で隠して、車両10の外観性を好適に確保することができる。
これにより、車両10のデザインを変更する必要がない。
アウトサイドパネル16をアウターパネル23およびリヤフェンダーパネル24に2分割した。
アウターパネル23で上側凹み25を形成し、リヤフェンダーパネル24で下側凹み26を形成した。そして、上下側の凹み25,26とを組み合わせて収納凹部17を形成した。
これにより、アウターパネル23の上側凹み25以外の部位において、形状を決める際の自由度を高めることが可能になる。
同様に、リヤフェンダーパネル24の下側凹み26以外の部位において、形状を決める際の自由度を高めることが可能になる。
上縁角部38および下縁角部51をシャープな形状、すなわち、小さな半径で形成することで、上縁角部38および下縁角部51が収納凹部17側に引き寄せられる理由については図6で詳しく説明する。
このように、上縁角部38および下縁角部51をそれぞれ収納凹部17側に引き寄せることで、収納凹部17の開口17aの開口幅W1を、図7に示す従来技術の開口幅w1より小さく抑えることができる。
リヤフェンダーパネル24を上下のフェンダーパネル44,45(図3参照)に2分割することで、リヤフェンダーパネル24の下側凹み26以外の部位において、形状を決める際の自由度をより一層高めることができる。
これにより、収納凹部17の下縁角部51と、カバー22の下端22aとの間の下側開口66の開口幅W2を、図7に示す従来技術の開口幅w2より小さく抑えることができる。
これにより、カバー22の上端22bと上縁角部38との隙間69の隙間幅W3を、図7に示す従来技術の隙間幅w3より狭めることができる。
このように、下側開口66の開口幅W2を小さくするとともに、隙間69の隙間幅W3を狭めることで、外観性を高めることができる。
(a)において、下縁角部115の半径R1が大きくなると、下縁角部115は緩やかな曲線になり、下縁角部115の長さL1を短く抑えることができる。
よって、下縁角部115を成形する際に、素板材の引延ばし量を小さく抑えることができる。
よって、下縁角部51を成形する際に、素板材の引延ばし量を比較的大きく必要とする。
図6においては、下縁角部51について説明したが、上縁角部38(図5参照)についても同様である。
この場合でも、収納凹部17の上縁角部38および下縁角部51をシャープな形状にすることで、収納凹部17の開口(開口幅)17を小さく抑えて、外見性を高めることができる。
Claims (1)
- 車両の外側部となるアウトサイドパネルを備え、このアウトサイドパネルに、車体前後方向に延びる収納凹部を形成し、この収納凹部の底面に、スライドドアを開閉自在に支えるセンターレールを取り付けたスライドドア付き車両の後部ボディ構造において、
前記アウトサイドパネルを上サイドパネルと下サイドパネルとの2部材に分割し、
分割した上サイドパネルで、前記収納凹部のうちの一部の部位を形成し、
分割した下サイドパネルで、前記収納凹部のうちの残りの部位を形成したことを特徴とするスライドドア付き車両の後部ボディ構造。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009078642A (ja) * | 2007-09-25 | 2009-04-16 | Suzuki Motor Corp | センターレールカバーの取付け構造 |
JP2014162237A (ja) * | 2013-02-21 | 2014-09-08 | Daihatsu Motor Co Ltd | 車両の車体側部構造 |
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- 2005-02-04 JP JP2005029413A patent/JP4287387B2/ja not_active Expired - Fee Related
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