JP2520348Y2 - 縦型製袋充填包装機のセンターシーラ開閉装置 - Google Patents

縦型製袋充填包装機のセンターシーラ開閉装置

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JP2520348Y2
JP2520348Y2 JP5104192U JP5104192U JP2520348Y2 JP 2520348 Y2 JP2520348 Y2 JP 2520348Y2 JP 5104192 U JP5104192 U JP 5104192U JP 5104192 U JP5104192 U JP 5104192U JP 2520348 Y2 JP2520348 Y2 JP 2520348Y2
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cam
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seal
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packaging machine
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廣康 磯村
正樹 荒川
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株式会社フジキカイ
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、間欠的にフィルム送
りが行なわれる縦型製袋充填包装機において、そのフィ
ルム送り休止期間中に、筒状フィルムの重合端縁部を挟
持してセンターシールを施すセンターシーラの開閉装置
に関するものである。
【0002】
【従来技術】原反ロールから繰出された包装用フィルム
を製袋器で筒状に成形し、この筒状フィルムを垂直下方
に間欠的に給送して、その重合端縁部にセンターシール
を施すと共に、該筒状フィルムに落下供給される被包装
物の上下位置をエンドシール・切断して、所謂ピロー包
装体を得る縦型製袋充填包装機が各種の産業分野で広く
使用されている。
【0003】前記縦型製袋充填包装機のセンターシーラ
では、筒状フィルムが下方へ給送された後のフィルム送
り休止期間中に、該フィルムの重合端縁部を一対のシー
ルバーで挟持することにより、合掌貼りのセンターシー
ルを施すようになっている。この場合において、フィル
ムがシールバーにより過度に加熱されるのを防止すると
共に、重合端縁部の安定した送りを達成するため、対を
なす一方のシールバーにのみヒータを配設し、センター
シールを施さないときには他方のシールバーに対して開
放するようにしている。またこのとき、ヒータが配設さ
れない他方のシールバーは、これに重合端縁部を接触さ
せることにより、該重合端縁部がシールバーにより挟持
される際に、その長手方向の縁部にズレが生じないよう
にすめためのガイドとして機能させるようになってい
る。
【0004】ここで、前述したように一方のシールバー
にのみヒータを配設した構成において、前記フィルムの
重合端縁部を一対のシールバーで挟持した際には、ヒー
タが配設されたシールバーと対向するフィルムが、他方
のシールバー(ヒータが配設されていない方)と対向する
フィルムよりも高い温度で加熱されて収縮することか
ら、合掌貼りされた重合端縁部は袋本体に向けて傾倒
し、エンドシールされる際に重合端縁部は安定的に袋本
体に沿って折り曲げられて美麗なシールが施される。な
お重合端縁部の折り曲げ方向の選定については、ユーザ
ーにて使用されるフィルムへの印刷仕様により、センタ
ーシール位置を基準として、右側または左側に設定する
べく要請される。
【0005】また、使用されるフィルムがシール適正の
比較的悪い場合等においては、良好なシールを得るため
に、一対のシールバーの両方にヒータを配設する場合も
ある。そしてこの構成では、シール後のフィルム送り休
止期間中にフィルムへの熱影響が無いよう、両シールバ
ーを相互に開放させる設定になっている。
【0006】前記センターシーラにおける一対のシール
バーの開閉手段としては、該シールバーに関係的に接続
されたレバーに、リンク機構等の連繋手段を介して連結
したエアシリンダ等の駆動手段により作動させる方式
や、シールバーを直接エアシリンダにより水平作動させ
る方式等が一般的に採用されている。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】前記縦型製袋充填包装
機のセンターシーラでは、ユーザー側の要望その他フィ
ルムの性状等に応じて、両方のシールバーにヒータを配
設するものと、左右何れか一方のシールバーにのみヒー
タを配設するものとが設定されるようになっている。更
に、一方のシールバーにのみヒータを配設する構成にお
いて、前記筒状フィルムにおける重合端縁部の折り曲げ
方向を左側にするものと、重合端縁部の折り曲げ方向を
右側にするものとが設定される。すなわち、包装機のセ
ンターシーラにおいては、両方のシールバーを開閉す
る方式、左側のシールバーを開閉する方式、右側の
シールバーを開閉する方式の3種類の開閉方式が選択さ
れる。そしてこの選択に対しては、前記開閉手段におけ
る各機構を、3種類の何れかに対応するものと交換する
ことにより対処している。
【0008】しかし、前記開閉手段を構成する連繋手段
等の多数の部品を全て交換する作業は、極めて煩雑で時
間が掛かり、仕様変更の際の組替え時に大きな時間的損
失を招く問題があった。また各部品の交換により、両シ
ールバーによるシール圧が変動し、このシール圧の調節
が煩雑で時間の掛かる欠点も指摘される。更に、3種類
の開閉手段における連繋手段には互換性がないため、各
開閉手段を別々に在庫管理するのが煩雑となる難点もあ
った。
【0009】
【考案の目的】本考案は、従来技術に係るセンターシー
ラの開閉装置に内在している前記課題に鑑み、これを好
適に解決するべく提案されたものであって、センターシ
ーラにおける前述した3種類の開閉方式の選択に際し、
必要最小限の部品交換にて迅速に対処し得るようにした
開閉装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を克服し、所期
の目的を達成するため本考案は、筒状に成形したフィル
ムの重合端縁部を挟んで水平回動可能な一対のシールバ
ーを備え、前記筒状フィルムを垂直下方に間欠的に給送
した後の送り休止期間中に、一対のシールバーで重合端
縁部を挟持してセンターシールを施すようにした縦型製
袋充填包装機において、前記シールバーが枢支されるハ
ウジングに着脱自在に配設されるカムプレートを、駆動
手段を介して水平方向に往復移動自在に配設し、前記一
方のシールバーに設けたレバーと、他方のシールバーに
設けたレバーとを、前記カムプレートを挟んで上下の関
係で位置させ、前記カムプレートにおける前記レバーと
夫々対向する上面および下面にカム溝を形成すると共
に、このカム溝に前記対応のレバーに回転自在に枢支し
たカムフォロワを摺動自在に嵌合させるよう構成したこ
とを特徴とする。
【0011】また両カム溝は、カムプレートを駆動手段
で往復移動させた際に、前記重合端縁部を挟んで位置す
るシールバーの両方を相互に開閉させる形状とすること
ができる。
【0012】更に一方のカム溝は、カムプレートを駆動
手段で往復移動させた際に、カムフォロワを介して係合
するシールバーを開閉させる形状とすると共に、他方の
カム溝は、カムフォロワを介して係合するシールバーを
閉位置で移動不能に保持する形状とすることができる。
【0013】
【作用】シールバーを開閉させる形状のカム溝を上下両
面に形成したカムプレートをハウジングに配設した場合
は、該カムプレートを駆動手段により水平方向に往復移
動させると、上面および下面に形成したカム溝に沿って
カムフォロワが移動することにより、一対のシールバー
は相互に開閉する。また、一方の面にのみシールバーを
開閉させる形状のカム溝を形成したカムプレートをハウ
ジングに配設した場合は、カムプレートを駆動手段によ
り水平方向に往復移動させると、開閉用のカム溝にカム
フォロワを介して係合する一方のシールバーが、閉位置
で移動不能に保持される他方のシールバーに対して開閉
する。そして開閉するシールバーと、閉位置で移動不能
に保持されるシールバーとは、カムプレートをその上下
の面を反転させることにより変更できる。
【0014】
【実施例】次に、本考案に係る縦型製袋充填包装機のセ
ンターシーラ開閉装置につき、好適な実施例を挙げて、
添付図面を参照しながら説明する。
【0015】実施例に係るセンターシーラでは、図1に
示す如く、機枠に対して関係的に支持されて直立配置し
た中空マンドレル10の側方に延在する支持アーム12
(一部のみ図示)に、支持フレーム14が回動自在に枢支
され、該フレーム14の枢支部14aから外方に延出す
る支持部14bにセンターシール装置16が着脱自在に
配設されている。そして支持フレーム14を、図1に示
す作動位置に位置決めすることにより、中空マンドレル
10の外周に臨む筒状フィルム18の重合端縁部18a
を挟む両側に、シールユニット16における一対のシー
ルバー20,21(後述)を臨ませることができる。ま
た、支持フレーム14を反時計方向に回動することによ
り、中空マンドレル10の前面側(フィルム18の重合
端縁部18aが臨む側)からシールユニット16を退避
させ得るようになっている。
【0016】前記シールユニット16は、図示形状のハ
ウジング22に各種部品が組込まれて構成され、該ハウ
ジング22が支持フレーム14の支持部14bに複数の
ボルト24を介して着脱自在に配設される。ハウジング
22における支持部14bに当接する背面板26には、
支持フレーム14を作動位置に位置決めした際に中空マ
ンドレル10の前面側に臨む長手方向一端に、図2に示
す如く、上下に所定間隔離間して一対の支持突部28,
28が形成されている。そして両支持突部28,28間
に、一対の開閉アーム30,32が水平回動自在に枢支
されると共に、両アーム30,32の対向部に一対のシ
ールバー20,21が配設してある。このシールバー2
0,21には、ヒータ34およびサーミスタ36が夫々
配設され、両シールバー20,21で前記筒状フィルム
18の重合端縁部18aを挟持することにより、センタ
ーシールが施される(図1参照)。
【0017】図2においてセンターシール位置(両シー
ルバー20,21が当接する位置)の左側に臨む左開閉ア
ーム30に、前記支持フレーム14の枢支部14aを指
向する方向に所定長さだけ延出するレバー30aが一体
形成される。またセンターシール位置の右側に臨む右開
閉アーム32に、左開閉アーム30のレバー30aと同
一方向に所定長さだけ延出するレバー32aが一体形成
されている。そして両レバー30a,32aは、図1お
よび図2に示す如く、後述するカムプレート38を挟む
上下の関係で、前後(中空マンドレル10に対して)に偏
倚した状態で臨んでいる。左レバー30aには、その下
面側においてカムフォロワ40が回転自在に枢支され、
また右レバー32aには、その上面側においてカムフォ
ロワ42が回転自在に枢支されており、各カムフォロワ
40,42は、カムプレート38に形成した対応のカム
溝39,39に摺動自在に嵌合されるようになっている
(図3参照)。
【0018】なお左開閉アーム30には、右開閉アーム
32におけるレバー32aの延出位置と対応する部位に
切欠部30bが形成され、両アーム30,32が開閉移
動した際に、左開閉アーム30と右レバー32aとが干
渉しないよう構成されている。
【0019】前記ハウジング22の背面板26には、図
2に示す如く、左右方向に所定長さで延在する長孔26
aが形成され、該長孔26aに、矩形状に形成されたカ
ムプレート38の後端部(中空マンドレル10から離間
する側)が摺動自在に嵌挿されている。また背面板26
の下端部に前面側に延出する水平部44が形成され、該
水平部44の先端に、矩形状のガイド46が複数のボル
ト48を介して着脱自在に配設される。そしてこのガイ
ド46の上端が、カムプレート38の対応位置に形成し
た案内溝38aに摺動自在に臨み、これによりカムプレ
ート38は、ハウジング22に水平姿勢を保持したまま
左右に移動自在に支持される。またカムプレート38
は、前記左右のレバー30a,32aの間に臨むよう位
置決めされている。なお案内溝38aは、カムプレート
38の上下両面ににおいて、該プレート38の上下の面
を反転した際にガイド46に対応する位置に夫々形成さ
れており、カムプレート38の上下の面を区別すること
なくハウジング22への組付け作業を行ない得るように
なっている。
【0020】前記ハウジング22の背面板26には、前
記支持突部28,28が形成される端部と反対側に、前
面側に直角に延出する側板50が一体形成され、該側板
50の外側にエアシリンダ52が配設されている。エア
シリンダ52のピストンロッド52aは、図4に示す如
く、側板50に穿設した通孔50aを介して内側に延出
し、その端部を前記カムプレート38の左端部に着脱自
在に接続してある。従って、エアシリンダ52を正逆方
向に付勢すれば、カムプレート38は、図1および図5
に示す如く、前記長孔26aおよびガイド46に案内さ
れて水平姿勢を保持したまま左右に往復移動する。
【0021】前記カムプレート38は、前記両開閉アー
ム30,32を開閉する両開き用のものであって、その
上下両面には、図1に示す如く、該プレート38におけ
る前後方向の中央を挟んで対称的にカム溝39,39が
形成されている。そして上面に形成したカム溝39に、
前記左レバー30aに枢支したカムフォロワ40が摺動
自在に嵌合され、下面に形成したカム溝39に、右レバ
ー32aに枢支したカムフォロワ42が摺動自在に嵌合
されている。このカム溝39,39は、カムプレート3
8の移動方向に対して傾斜するよう形成されて、カムフ
ォロワ40,42を介して係合する開閉アーム30,32
を水平回動させ得るようになっている。すなわち、前記
エアシリンダ52を正逆付勢してカムプレート38を水
平方向に往復移動させれば、カムフォロワ40,42が
カム溝39,39に沿って移動することにより、前記開
閉アーム30,32は相互に開閉する。但し実施例で
は、エアシリンダ52をそのピストンロッド52aをバ
レル内に引込むよう付勢した際に、図5に示す如く、両
開閉アーム30,32が開放するよう設定してある。
【0022】前記カムプレート38のカム溝39は、図
1に示す如く、該プレート38の移動方向に対する傾斜
角度が異なる第1案内部39aと第2案内部39bとか
ら構成される。そして、開閉アーム30から離間する側
に位置する第1案内部39aの傾斜角度が、第2案内部
39bの傾斜角度よりも小さくなるよう設定してある。
これにより、両開閉アーム30,32を閉成するに際
し、前記カムフォロワ40,42が第2案内部39b,3
9bから第1案内39a,39aに移行することによ
り、前記シールバー20,21は重合端縁部18aに強
く圧接される。これにより、大きなシール圧が得られ、
重合端縁部18aに安定したセンターシールを施すこと
ができる。なおカム溝39を、カムプレート38の移動
方向に対して傾斜角度が異なる案内部39a,39bか
ら構成することは必須の要件ではなく、カムプレート3
8の移動方向に対して一定角度で傾斜するものであって
もよい。
【0023】図6は、前記シールユニット16に配設し
た両開き用カムプレート38を片開き用カムプレート5
4(図7参照)に交換すると共に、該プレート54を左開
閉アーム30の開閉用として組付けた状態で示すもので
ある。すなわち、この片開き用カムプレート54は、そ
の上面に左レバー30aのカムフォロワ40が摺動自在
に嵌合されるカム溝56が形成される。このカム溝56
は、前記両開き用カムプレート38に形成したカム溝3
9と同一形状の第1案内部56aと第2案内部56bと
から構成され、該カム溝56にカムフォロワ40を介し
て係合する左開閉アーム30を開閉させるようになって
いる。
【0024】またカムプレート54の下面には、前記右
レバー32aの延出位置と対応する位置にカム溝58が
形成され、該カム溝58にカムフォロワ42が摺動自在
に嵌合されている。このカム溝58は、図6に示す如
く、該カムプレート54の移動方向と平行な直線状に形
成され、カムフォロワ42がカム溝58に沿って移動し
ても、右開閉アーム32を閉位置で移動不能に保持する
ようになっている。
【0025】従って、前記エアシリンダ52を正逆付勢
してカムプレート54を水平方向に往復移動すると、左
開閉アーム30は、カム溝56に沿って移動するカムフ
ォロワ40により開閉する。しかるに、カム溝58に沿
って移動する右開閉アーム32のカムフォロワ42には
カム動作は付与されず、右開閉アーム32は閉位置にお
いて移動不能に保持される。なおカムプレート54の上
下両面には、前記ガイド46が摺動自在に嵌挿される案
内溝54aが夫々対応的に形成されている。また図6に
示す如く、左開閉アーム30のみを開閉する方式におい
ては、該アーム30に配設されるシールバー20にのみ
ヒータ34およびサーミスタ36が配設される。
【0026】次に図8は、前記片開き用カムプレート5
4を、右開閉アーム32の開閉用としてシールユニット
16に組付けた状態で示すものである。すなわち、図7
に示すカムプレート54を、その上下の面を反転した状
態でハウジング22に取付けたものであって、その上面
にカム溝58が臨むと共に、下面にカム溝56が臨んで
いる。そして左レバー30aのカムフォロワ40がカム
溝58に摺動自在に嵌合され、右レバー32aのカムフ
ォロワ42がカム溝56に摺動自在に嵌合される。これ
により、前記エアシリンダ52を正逆付勢すると、左開
閉アーム30は閉位置で移動不能に保持されるのに対
し、右開閉アーム32は開閉する。但し図8の開閉方式
では、右開閉アーム32に配設したシールバー21にの
みヒータ34およびサーミスタ36が配設される。
【0027】なお、片開き用カムプレート54のカム溝
56とカム溝58とは、上下の面を反転してハウジング
22に取付けた際に、各対応のレバー30a,32aの
カムフォロワ40,42が摺動自在に嵌合可能な位置関
係をもって形成されている。
【0028】
【実施例の作用】次に、実施例に係るセンターシーラ開
閉装置の作用につき説明する。
【0029】図5に示す如く、前記一対の開閉アーム3
0,32は、相互に離間して筒状フィルム18における
重合端縁部18aの通過を許容する状態で待機してい
る。また両アーム30,32におけるレバー30a,32
aのカムフォロワ40,42は、カムプレート38にお
ける対応のカム溝39,39の第2案内部39b,39b
に臨んでいる。
【0030】前記中空マンドレル10の外周に沿いつつ
下方へ間欠給送された筒状フィルム18の送り休止期間
中に、前記エアシリンダ52が、そのピストンロッド5
2aをバレルから延出する方向に付勢される。これによ
り、カムプレート38は長孔26aおよびガイド46に
案内されて水平右方に移動し、カム溝39,39に沿っ
てカムフォロワ40,42が移動することにより、一対
の開閉アーム30,32は、図1に示す如く、相互に近
接する方向に水平回動する。そして両アーム30,32
に対向的に配設した一対のシールバー20,21が、重
合端縁部18aを挟持することにより、センターシール
が施される。このときカムフォロワ40,42が、カム
溝39,39の第2案内部39b,39bから第1案内部
39a,39aに移行することにより、両シールバー2
0,21は大きなトルクで圧接され、重合端縁部18a
に良好なシールを施すことができる。
【0031】次いで、前記エアシリンダ52が逆付勢さ
れ、前記カムプレート38を水平左方に移動することに
より、カム溝39,39に沿ってカムフォロワ40,42
が移動し、図5に示す如く、両開閉アーム30,32が
開放して重合端縁部18aの給送を許容する。
【0032】ここで、ユーザーの要請またはフィルムの
性状等により、シールユニット16における開閉アーム
30,32を、左右何れか一方の片開きとする場合は、
前記両開き用カムプレート38から片開き用カムプレー
ト54に交換して対処する。すなわち、図7に示す如
く、一方の面に開閉用のカム溝56が形成されると共
に、他方の面に移動不能用のカム溝58が形成されたカ
ムプレート54を、前記ハウジング22に摺動自在に取
付ける。このとき、図6に示すようにカム溝56を上側
に位置させ、該カム溝56に左開閉アーム30のカムフ
ォロワ40を嵌合させると共に、下側に臨むカム溝58
に右開閉アーム32のカムフォロワ42を嵌合させれ
ば、左開閉アーム30のみが開閉する片開きとし得る。
また、逆に図8に示すようにカム溝56を下側に位置さ
せるよう取付ければ、右開閉アーム32のみが開閉する
片開きとし得る。
【0033】このように本実施例では、シールユニット
の開閉方式の変更に伴ってカムプレートだけを交換すれ
ばよいよう構成したので、組替え時間を極めて短縮する
ことができる。また左右片開き用のカムプレートでは、
上下の面を反転させるだけで開閉するアームの設定変更
に対処可能であるので、前述した3類類の開閉方式にお
いて異なる部品は、両開き用のカムプレートと片開き用
のカムプレートだけであり、各部品の在庫管理の省力化
を図り得る。
【0034】
【考案の効果】以上に説明した如く、本考案に係る縦型
製袋充填包装機のセンターシーラ開閉装置によれば、シ
ールバーを開閉させるカムプレートを交換するだけで、
両シールバーを開閉する方式から一方のシールバーのみ
を開閉する方式に変更することができる。しかも、仕様
変更に伴なう交換部品はカムプレートだけであるので、
シールバーのシール圧が変動することはなく、シール圧
調節個所が殆ど不要である。従って、機械の納入後にお
いて仕様変更が発生した場合でも、ユーザーにて簡単に
設定変更およびシール圧調整が可能である。また一方の
シールバーを開閉する方式において、開閉するシールバ
ーの設定変更は、カムプレートの上下の面を反転するだ
けで対処し得るので、設定変更に要する時間を極めて短
縮することができる。
【0035】またカム溝の形状を、シールバーがフィル
ムを挟持した際に大きな挟持力が得られるよう設定した
場合においては、従来のリンク方式やダイレクト駆動方
式に比べて大きくトルクを発生することができ、従来に
比べて小型の駆動手段を選定し得る。また同一の駆動手
段では、大きなトルクを発生できるので、大きなシール
圧が得られて、安定したシールを行なうことが可能とな
る、等の有益な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例に係るセンターシーラ開閉装置
を採用した縦型製袋充填包装機の概略構成を示す要部平
面図である。
【図2】センターシーラ開閉装置をシールバーを取外し
た状態で示す正面図である。
【図3】センターシーラ開閉装置の要部縦断側面図であ
る。
【図4】センターシーラ開閉装置の要部概略斜視図であ
る。
【図5】センターシーラ開閉装置の両開閉アームを開放
した状態で示す平面図である。
【図6】センターシーラ開閉装置に片開き用カムプレー
トを組付け、左開閉アームを開放した状態で示す要部平
面図である。
【図7】図6に示す片開き用カムプレートの概略斜視図
である。
【図8】図6に示す片開き用カムプレートを上下の面を
反転して開閉装置に組付け、右開閉アームを開放した状
態で示す要部平面図である。
【符号の説明】
18 筒状フィルム 18a 重合端縁部 20 シールバー 21 シールバー 22 ハウジング 30a 左レバー 32a 右レバー 38 カムプレート 39 カム溝 40 カムフォロワ 42 カムフォロワ 52 エアシリンダ 54 カムプレート 56 カム溝 58 カム溝

Claims (5)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状に成形したフィルムの重合端縁部を
    挟んで水平回動可能な一対のシールバーを備え、前記筒
    状フィルムを垂直下方に間欠的に給送した後の送り休止
    期間中に、一対のシールバーで重合端縁部を挟持してセ
    ンターシールを施すようにした縦型製袋充填包装機にお
    いて、 前記シールバーが枢支されるハウジングに着脱自在に配
    設されるカムプレートを、駆動手段を介して水平方向に
    往復移動自在に配設し、 前記一方のシールバーに設けたレバーと、他方のシール
    バーに設けたレバーとを、前記カムプレートを挟んで上
    下の関係で位置させ、 前記カムプレートにおける前記レバーと夫々対向する上
    面および下面にカム溝を形成すると共に、このカム溝に
    前記対応のレバーに回転自在に枢支したカムフォロワを
    摺動自在に嵌合させるよう構成したことを特徴とする縦
    型製袋充填包装機のセンターシーラ開閉装置。
  2. 【請求項2】 前記両カム溝は、カムプレートを駆動手
    段で往復移動させた際に、前記重合端縁部を挟んで位置
    するシールバーの両方を相互に開閉させる形状に形成さ
    れる請求項1記載の縦型製袋充填包装機のセンターシー
    ラ開閉装置。
  3. 【請求項3】 前記一方のカム溝は、カムプレートを駆
    動手段で往復移動させた際に、カムフォロワを介して係
    合するシールバーを開閉させる形状に形成されると共
    に、他方のカム溝は、カムフォロワを介して係合するシ
    ールバーを閉位置で移動不能に保持する形状に形成され
    る請求項1記載の縦型製袋充填包装機のセンターシーラ
    開閉装置。
  4. 【請求項4】 前記カムプレートは、その上下の面を反
    転させることにより、開閉させるシールバーを変更し得
    る請求項3記載の縦型製袋充填包装機のセンターシーラ
    開閉装置。
  5. 【請求項5】 前記カムプレートに形成されるカム溝
    は、該カム溝にカムフォロワを介して係合するシールバ
    ーが閉成されて前記筒状フィルムの重合端縁部を挟持す
    る付近において、大きなトルクが得られる形状に形成さ
    れる請求項1,2または3の何れかに記載の縦型製袋充
    填包装機のセンターシーラ開閉装置。
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