JP2520261Y2

JP2520261Y2 - 建設現場用敷き鉄板ジョイント装置

Info

Publication number: JP2520261Y2
Application number: JP3508593U
Authority: JP
Inventors: 俊次阿部; 泰彦高橋
Original assignee: 俊次阿部; 泰彦高橋
Priority date: 1993-05-24
Filing date: 1993-05-24
Publication date: 1996-12-11
Anticipated expiration: 2006-12-11
Also published as: JPH0685857U

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案は、建設現場用敷き鉄板を
１枚づつ縦面又は横面に並べた際に、最大４枚まで繋ぐ
ことができる脱着自在のショイント装置であり、また建
設現場用敷き鉄板を２枚重ねた際に、これをはさみ込み
ことができる脱看自在のジョイント装置である。

【０００２】

【従来の技術】従来、建設現場用敷き鉄板を繋ぐ方法
は、鉄板同志の溶接か、あるいは鉄板と鉄板との間に鉄
筋棒をはさみ込んで溶接するか、またはフラットバーを
鉄板と鉄板とに橋渡しして溶接する方法のみであった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】従来の溶接のみに頼っ
た鉄板繋ぎの方法では、溶接の技術者や資格者などが必
要となり、さらに溶接したり剥離したりする時間的経済
的労働的負担もかなり大きく、溶接箇所も簡単に破損す
ることから、バタつく鉄板での労働災害も実際に発生し
ている。従って、溶接に代わるジョイント装置を使用す
ることで、労働災害の防止はもちろんの事、時間的労働
的負担を軽減化する他に、何度でも使用可能にして経済
的にも軽減化できることで前述の欠点を解決しようとす
るものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本考案は、建設現場用敷
き鉄板を繋ぐ際に、敷き鉄板と敷き鉄板とをボルトナッ
トを設けた２枚の固定体で上下からはさみ込み、ナット
を締め付けることによって２枚の固定体で敷き鉄板を噛
ませて、敷き鉄板の上下又は横ずれを防止するジョイン
ト装置としたことにより、問題点を解決している。

【０００５】

【作用】ジョイント装置の上部固定体は、ボルトを通し
て上下することで建設現場用敷き鉄板の厚みの変化に対
応できるようにしており、上下固定体にはそれぞれ鋼鉄
製のピンが打ち込まれていて、そのピンでもって敷き鉄
板への噛ませ作用を強化し、さらの厚さの異なる敷き鉄
板の繋ぎにも対応している。また上下固定体には固定体
自体の回りを防止するために、回り止めの鉄片がそれぞ
れ固定してあり、さらにボルト及びナットを収納する収
納穴が設けてあって、ボルトの頭及びナットが上下固定
体から突出しないように配慮している。

【０００６】

【実施例】実施例について添付図面を参照して説明す
る。図１〜図３において、上部固定体（Ａ）及び下部固
定体（Ｂ）は、１６ミリメートル厚の鉄板を縦１００ミ
リメートル、横１４０ミリメートルに機械加工し又は流
し込み成形により製造し、ボルトは直径が１２〜１６ミ
リメートル、長さが５０〜６５ミリメートルのものを使
用して、上部固定体においては、四隅を丸く落しタイヤ
の損傷防止措置を講じている。さらに上下固定体共にナ
ット及びボルトの頭を収納するえぐりを設け、上下固定
体からの出っ張りを抑えており、また上下固定体の内側
には、敷き鉄板への取り付けの際に、敷き鉄板を完全に
くわえ込むための、四本の鋼鉄製のピンを埋め込み、締
め付けの際の回り止めのための、鉄片を溶接固定してい
る。なおナットについては、状況により袋ナットも使用
する。

【０００７】図４〜図９において、上部固定体（Ｈ）
は、１６ミリメートル厚で直径１２５ミリメートルの丸
鉄板を使用し、上部に丸みを持たせて機械加工し又は流
し込み成形により製造し、図１の上部固定体より更にタ
イヤ損傷防止措置を講じており、下部固定体については
１２〜１６ミリメートル厚の丸鉄板または四角形の鉄板
を使用している。

【０００８】図１０〜図１２において、上下固定体
（Ｊ，Ｋ）は、１９〜２５ミリメートル厚の鉄板を１５
０〜２００ミリメートル大四方に機械加工し又は流し込
み成形して製造し、図１〜図９の固定体よりも更に強固
な固定体を必要とする箇所に使用する。具体的には、建
設現場用敷き鉄板を１枚づつ平面に４枚敷設したときの
センターの繋ぎに使用し、ボルトナットについても鋼鉄
製の物を使用している。

【０００９】図１３〜図１５において、上下固定体
（Ｌ，Ｍ）共に幅を４０〜５０ミリメートルにし、上部
固定体については、流し込み成形で製造する。上部固定
体をアーチ式にしたことで、建設現場用敷き鉄板の押え
能力を向上させている。ボルトナットについては鋼鉄製
を使用している。

【００１０】図１６〜図１８において、上下固定体
（Ｎ，Ｏ）の中心をプレス機で１５度〜３０度の角度で
曲げ、建設現場用敷き鉄板の合わせ目に角度が付いてい
る場合に使用し、合わせ目の角度に応じて、上下固定体
の曲げ角度を調整している。

【００１１】図１９〜図２１において、上下固定体のボ
ルト穴を２か所設け、鋼鉄製のボルトナットを使用し
て、殊更に上下固定体のはさみ込みを強化している。

【００１２】図２２〜図２４において、上下固定体を締
め付けるボツトナットの取り付けを、上部固定体側から
ボルトを差し込み、下部固定体にナットを溶接取り付け
することで上下固定体を締め付けるようにしている。さ
らに下部固定体には２０ミリメートル厚の鉄片をボルト
穴の両側に溶接固定している。

【００１３】

【考案の効果】上下固定体で、建設現場用敷き鉄板をは
さみ込み、ボルト又はナットを締め付けることで繋ぐの
で、取り付け及び取り外しが非常に簡単であり、敷き鉄
板の移動にも容易に対応することができ、敷き鉄板を並
べたときにできる上下の段差もほぼ完全になくすことが
できる。また、非常に耐久性に富んでいることから繰返
し何度でも使用することができ、さらに敷き鉄板の横ず
れ防止のために鋼鉄製のピンを使用しており、このピン
が敷き鉄板に食い込むので、非常に強度の押えを実現す
ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】長方形上部固定体の平面図及び断面図である。

【図２】長方形下部固定体の平面図及び断面図である。

【図３】長方形上下固定体での建設現場用敷き鉄板固定
断面図である。

【図４】丸形上部固定体の平面図及び断面図である。

【図５】丸形下部固定体の平面図及び断面図である。

【図６】丸形上下固定体での建設現場用敷き鉄板固定断
面図である。

【図７】丸形上部固定体の平面図及び断面図である。

【図８】長方形下部固定体の平面図及び断面図である。

【図９】上部丸形、下部長方形固定体での建設現場用敷
き鉄板固定断面図である。

【図１０】正方形上部固定体の平面図及び断面図であ
る。

【図１１】正方形下部固定体の平面図及び断面図であ
る。

【図１２】正方形上下固定体での建設現場用敷き鉄板固
定断面図である。

【図１３】アーチ式上部固定体の平面図及び断面図であ
る。

【図１４】アーチ式下部固定体の平面図及び断面図であ
る。

【図１５】アーチ式上下固定体での建設現場用敷き鉄板
固定断面図である。

【図１６】曲げ形上部固定体の平面図及び断面図であ
る。

【図１７】曲げ形下部固定体の平面図及び断面図であ
る。

【図１８】曲げ形上下固定体での建設現場用敷き鉄板固
定断面図である。

【図１９】ボルト２本式上部固定体の平面図及び断面図
である。

【図２０】ボルト２本式下部固定体の平面図及び断面図
である。

【図２１】ボルト２本式上下固定体での建設現場用敷き
鉄板固定断面図である。

【図２２】ボルトナット逆取付け上部固定体の平面図及
び断面図である。

【図２３】ボルトナット逆取付け下部固定体の平面図及
び断面図である。

【図２４】ボルトナット逆取付け上下固定体での建設現
場用敷き鉄板固定断面図である。

【符号の説明】

Ａ、Ｂ、Ｈ、Ｉ、Ｊ、Ｋ、Ｌ、Ｍ、Ｎ、Ｏ、Ｐ、Ｑ固
定体ＣボルトＤナットＥ鋼鉄製ピンＦ、Ｇ建設現場用敷き鉄板ア、カボルト穴イ、キえぐり穴エ、クピン差し込み用穴オ、ケ鉄片ウ角落し部分コボルトの頭タ、チ溶接止め箇所ａ，ｂ固定体

Claims

(57)【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】角落とし部分（ウ）を有する長
方形の鉄板（Ａ）の中心にボルト（Ｃ）を通す穴（ア）
と、ナット（Ｄ）を納める穴（イ）を開け、さらに同鉄
板（Ａ）の四隅に穴（エ）を開けて、その穴にピン
（Ｅ）を埋め込み、鉄片（オ）を溶接固定したものと、
長方形の鉄板（Ｂ）の中心に鉄板（Ａ）同様、ボルト
（Ｃ）を通す穴（力）とボルトの頭を納める穴（キ）を
開け、ピン穴（ク）を開けて、ピン（Ｅ）を埋め込み、
鉄片（ケ）を溶接固定して、ボルト穴（力）側からボル
ト（Ｃ）を挿入してボルトの頭（コ）を穴（キ）に納
め、ボルトの頭（コ）と穴（キ）との隙間（タ）（チ）
を溶接固定したものとの２種類の固定体から構成され、
ボルトを溶接固定した鉄板（Ｂ）を下部として使用し、
鉄板（Ａ）を上部として使用して、上方よりナット
（Ｄ）をボルト（Ｃ）にねじ込み、これを締め付けるこ
とにより、鉄板（Ａ）と鉄板（Ｂ）との間に挟み込んだ
建設現場用敷き鉄板（Ｆ）及び（Ｇ）を固定して、同敷
き鉄板の上下あるいは横ずれを防止するための脱着自在
のジョイント装置。
【請求項２】上下固定体（Ｈ，Ｉ）の形を丸型にし
た請求項１記載のジョイント装置。
【請求項３】上部固定体（Ｈ）のみの形を丸型にし
た請求項２記載のジョイント装置。
【請求項４】上下固定体（Ｊ，Ｋ）の形を正方形に
した請求項１記載のジョイント装置。
【請求項５】上部固定体（Ｌ）について、アーチ式
固定体を使用した請求項１記載のジョイント装置。
【請求項６】同一角度に曲げた上下固定体（Ｎ，
Ｏ）からなる請求項１記載のジョイント装置。
【請求項７】ボルトの数を２本にした上下固定体
（Ｐ，Ｑ）からなる請求項１記載のジョイント装置。
【請求項８】上下固定体（ａ，ｂ）に取り付けるボル
ト（Ｃ）及びナット（Ｄ）を反対に取り付けた請求項１
から請求項７まで記載のジョイント装置。