JP3809461B1 - 型枠の角開き止めパイプ連結金具、型枠固定構造および型枠固定方法 - Google Patents

型枠の角開き止めパイプ連結金具、型枠固定構造および型枠固定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 熟練者でなくても型枠の角開き止めパイプの連結作業を迅速かつ簡単に行うことができ、型枠の角開きを効果的に防止することができる型枠の角開き止めパイプ連結金具、型枠固定構造および型枠固定方法を提供する。
【解決手段】 型枠角開き止めパイプ連結金具1は、小面固定用パイプ21を狭持する小面クランプ11と、大面固定用パイプ22を狭持する大面クランプ12とが基板13を介して略同一平面上で連結されており、小面クランプ11と大面クランプ12とは、小面クランプ11において小面固定用パイプ21を狭持する内周狭持面11aの大面クランプ12側の端面F1から、大面クランプ12における小面クランプ11側の側端面F2までの距離が、大面堰板32の端部に配置された桟木34の幅以上の間隔を隔てられて配置されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、型枠の角部を締め付けるためのパイプを連結して角開きを防止するパイプ連結金具に関し、特に、熟練者でなくても型枠の角締め作業を迅速かつ確実に行うことのできる型枠の角開き止めパイプ連結金具、型枠固定構造および型枠固定方法に関するものである。
従来より、コンクリート構造物を構築する際には、コンクリートパネル等の堰板で型枠を組み立て、この型枠の内側にコンクリートを打設するようになっている。しかしながら、型枠の角部においては、打設されたコンクリートの重量によって堰板が反り開いてしまうという問題がある。このため、従来では、図14に示すように、型枠の堰板61を押さえ付けるパイプ62にチェーン63を巻き付け、このチェーン63をターンバックル64で強く締め付けることにより角部が開くのを抑制している。
また、型枠の角部を押さえ付けるパイプを締結するための金具として、特許第2775240号公報に記載の直交クランプが知られている(特許文献1)。この直交クランプは、基部に対し、上方押え部と下方押え部が開閉自在に連結されている。そして、上方押え部と基部の間、および下方押え部と基部の間のそれぞれにおいて、直交する2本のパイプを狭持させ、アイボルトで締め付けるようになっている。
特許第2775240号公報
しかしながら、上記したチェーン63とターンバックル64を用いる方法の場合、コンクリート圧によって角部が開くことは許されないため、どのパイプ62のどこにチェーン63を巻き付けるべきかの判断やターンバックル64の締め付け具合等の判断に熟練度が要求される。また、仮に熟練者であっても角締め作業にはかなりの手間や時間がかかってしまう。さらに、大量のチェーン63とターンバックル64を準備して運搬するだけでも大変であるし、置き場所にも困る。しかもパイプ62の位置がずれたり、チェーン63の巻き具合が悪かったり、ターンバックル64の締め付けが十分でない等、締め付け状態が緩んでしまう要素が多く存在しており、安全性が低い。
また、特許文献1に記載された直交クランプを使用する場合には、2本のパイプを水平に上下で交差させ、各端部を外方向に突出させて設置しなければならない。このため、パイプに沿って移動する作業者がその突出したパイプの端部にぶつかって怪我をするおそれがあるし、それを避けながら荷物を運ぶのは極めて煩わしい。作業場がさらに狭くなるも好ましくない。また、突出させる分だけ長いパイプが必要となるため、余分なパイプコストがかかり、運搬作業が大変であるし、型枠の設置スペースを広く取らねばならず、逆に作業場が狭くなるという問題がある。
さらに、直交するパイプの締め付け位置は、作業者にとって下方の足下であったり、上方の高い位置であったりするところ、特許文献1の直交クランプは、ナットで締め付けるアイボルトが上方と下方とに分かれて突出されているため、一方のクランプは下方からナットを締め付けると、他方のクランプは上方からナットを締め付けなければならず、極めて作業し難く非効率的な締結作業となってしまう。特に高所に配置されたパイプを上方側から締め付けるには、より高い位置に立って締め付け作業をしなければならないし、逆に足下に配置されたパイプを下方側から締め付けるには締結工具を入れるスペースが狭すぎて締め付けられないこともある。
さらにまた、型枠の角締め位置は四方に存在するところ、特許文献1の直交クランプは2つのクランプが基部に固定されており、締結方向が変えられない構造のため、右角部と左角部(右勝手と左勝手)の2種類を別々に用意しなければならず、締め付け作業上、混乱しやすい。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであって、熟練者でなくても型枠の角開き止めパイプの連結作業を迅速かつ簡単に行うことができ、型枠の角開きを効果的に防止することができる型枠の角開き止めパイプ連結金具、型枠固定構造および型枠固定方法を提供することを目的としている。
本発明に係る型枠の角開き止めパイプ連結金具の特徴は、互いに直交するように設けられる小面堰板および大面堰板から構成される型枠において、前記小面堰板の外表面に並設された複数の桟木を押さえて固定する小面固定用パイプと、前記大面堰板の外表面に並設された複数の桟木を押さえて固定する大面固定用パイプとを略同一面上で連結して前記型枠の角部が開いてしまうのを防止するパイプ連結金具であって、前記小面固定用パイプを狭持する小面クランプと、前記大面固定用パイプを狭持する大面クランプとが基板を介して略同一面上で連結されており、前記小面クランプと前記大面クランプとは、前記小面クランプにおいて前記小面固定用パイプを狭持する内周狭持面の大面クランプ側の端面から、前記大面クランプにおける前記小面クランプ側の側端面までの距離が、前記大面堰板の端部に配置された桟木の幅以上の間隔を隔てられて配置されている点にある。
また、本発明において、前記小面クランプはその開閉金具が前記基板の長手方向に直交する回転軸によって前記基板の外側を開口させる状態で固定されており、前記大面クランプはその開閉金具を前記基板の長手方向に平行な回転軸で開閉させる2つの位置に方向転換可能に配置されていることが好ましい。
さらに、本発明において、前記小面クランプにおける本体金具の桟木側の側端面と、前記大面クランプにおける本体金具の内周狭持面の桟木側の端面とが、同一面上に位置するように形成されていることが好ましい。
また、本発明において、前記基板は前記小面クランプと前記大面クランプとの間に補強用の肉厚部を形成しているとともに、前記基板の幅は前記小面クランプおよび前記大面クランプの幅以下に形成していることが好ましい。
また、本発明に係る型枠固定構造の特徴は、互いに直交するように設けられる小面堰板および大面堰板から構成される型枠を固定する型枠固定構造であって、前記小面堰板の外表面に並設される複数の小面堰板用の桟木と、前記大面堰板の外表面に並設される複数の大面堰板用の桟木と、前記小面堰板用の各桟木を押さえて固定するとともに、前記大面堰板用の各桟木のうち最端部の桟木の端面からパイプ端部を突出させた小面固定用パイプと、この小面固定用パイプと略同一平面上においてその突出させた前記パイプ端部から所定の間隔を隔てて配置され、前記大面堰板用の各桟木を押さえて固定する大面固定用パイプと、前記小面固定用パイプの前記突出させたパイプ端部を狭持する小面クランプ、および前記大面堰板用の最端部の桟木に当接させてあるいはわずかに離間させて前記大面固定用パイプを狭持する大面クランプを、基板を介して連結させてなるパイプ連結金具とによって固定する点にある。
また、本発明に係る型枠固定方法の特徴は、互いに直交するように設けられる小面堰板および大面堰板から構成される型枠を固定する型枠固定方法であって、前記小面堰板の外表面に複数の小面堰板用の桟木を並設し、前記大面堰板の外表面に複数の大面堰板用の桟木を並設し、前記小面堰板用の各桟木を押さえて固定する小面固定用パイプを、前記大面堰板用の各桟木のうち最端部の桟木の端面から突出させて配置し、前記大面堰板用の各桟木を押さえて固定する大面固定用パイプを、前記小面固定用パイプと略同一平面上において前記突出させた部分から所定の間隔を隔てて配置し、前記小面固定用パイプを狭持する小面クランプおよび前記大面固定用パイプを狭持する大面クランプを基板によって連結したパイプ連結金具を使い、前記小面クランプによって前記小面固定用パイプの前記突出させたパイプ端部を狭持させるとともに、前記大面クランプによって前記大面堰板用の最端部の桟木に当接させつつあるいはわずかに離間させて前記大面固定用パイプを狭持させることにより型枠を固定する点にある。
本発明によれば、熟練者でなくても型枠の角開き止めパイプの連結作業を迅速かつ簡単に行うことができ、型枠の角開きを効果的に防止することができる。
以下、本発明に係る型枠の角開き止めパイプ連結金具1、型枠固定構造および型枠固定方法の実施形態について図面を用いて説明する。図1から図3は、それぞれ本実施形態の型枠の角開き止めパイプ連結金具1を示す斜視図、正面図および平面図であり、図4は、図3における4A−4A線の矢視図である。また、図5は、本実施形態の型枠の角開き止めパイプ連結金具1を用いて角開き止めパイプ2を連結した型枠を示す平面図である。
まず、本実施形態のパイプ連結金具1が適用される型枠3について説明する。図5に示すように、型枠3はコンクリートを堰き止める堰板31,32のうち、小面を構成する小面堰板31および大面を構成する大面堰板32が互いに直交するように配置されている。なお、本実施形態でいう小面堰板31とは両端部を隣接する大面堰板32に狭持されて内側に配置される堰板31のことであり、大面堰板32とは小面堰板31を狭持して両端部を突出させて配置される堰板32のことをいう。小面堰板31および大面堰板32は、木製板、樹脂板、鋼板、アルミ板等から構成されており、セパレータ33により所定の間隔を隔てるように配置されている。また、小面堰板31および大面堰板32の外表面には高さ方向に複数個の桟木34が配置されており、これらの桟木34を押さえ付けて固定する型枠用パイプ2が締付金具35によって略水平方向に固定されている。
本実施形態における型枠用パイプ2は、桟木34を介して小面堰板31を押圧して固定する小面固定用パイプ21と、桟木34を介して大面堰板32を押圧して固定する大面固定用パイプ22とから構成されている。そして、小面固定用パイプ21は、図5に示すように、大面堰板32の端部に設けられた桟木34の端部からわずかに突出する長さに形成されている。一方、大面固定用パイプ22は、大面堰板32の端部に設けられた桟木34に当接し、かつ、小面固定用パイプ21には接触せずに所定の間隔を隔てる長さに形成されている。
以上の型枠3において、本実施形態の型枠角開き止めパイプ連結金具1は、小面固定用パイプ21の端部と大面固定用パイプ22の端部を締結することにより、型枠3の角部を強く固定するようになっている。具体的には、図1から図4に示すように、本実施形態の型枠角開き止めパイプ連結金具1は、主として、小面固定用パイプ21を狭持する小面クランプ11と、大面固定用パイプ22を狭持する大面クランプ12と、これら大面クランプ12および小面クランプ11とを一体的に連結する基板13とから構成されている。以下、本実施形態の型枠角開き止めパイプ連結金具1の各構成部についてより詳細に説明する。
小面クランプ11および大面クランプ12は、基板13上に配置される本体金具111,121と、各本体金具111,121に対して開閉自在に軸支される開閉金具112,122と、前記各本体金具111,121に対して回動自在に軸支される回動ボルト113,123と、各回動ボルト113,123に螺合するフランジナット114,124とを有している。
本実施形態において、小面クランプ11は、その本体金具111が基板13に対して固定されているが、大面クランプ12は、図4に示すように、その本体金具121が基板13に設けられた軸部材14に回転自在に連結されており、180度の方向転換ができるようになっている。具体的には、図1に示すように、小面クランプ11はその開閉金具112が前記基板13の長手方向に直交する回転軸115で前記基板13の外側を開放する状態にして固定されており、大面クランプ12はその開閉金具122を前記基板13の長手方向に平行な回転軸125で開閉させる第1位置から、図6に示すように180度方向転換された第2位置までを回転するようになっている。
各クランプ11,12における本体金具111,121と開閉金具112,122の内周面には、各固定用パイプ21,22の外周面を狭持する湾曲状の内周狭持面11a、12aが形成されている。また、開閉金具112,122には、その先端部に遊嵌凹部112a,122aが形成されており、回動ボルト113,123を遊嵌させてフランジナット114,124で締結するようになっている。
なお、本実施形態では、小面クランプ11の開閉金具112が基板13の外方(下方)へ回動させて開かせるとともに、回動ボルト113を上方側から遊嵌凹部112aに嵌入させる構成を採用しているが、このような位置関係に限らず、大面クランプ12のように開閉金具122を基板13の内方(上方)へ回動させて開かせるとともに、回動ボルト123を下方側から遊嵌凹部122aに嵌入させる構成を採用してもよい。要するに、フランジナット114を締め付ける作業の便宜上、回動ボルト113の自由端を基板13の外側に向けて前記フランジナット114を外側から締め付けられるようにしている。
大面クランプ12についても作業便宜上の観点から同様に、第1位置および第2位置に配置して大面固定用パイプ22を狭持する際、回動ボルト123の自由端を型枠3の外方に向けてフランジナット124を締め付けられる構成であれば、開閉金具122の回動方向が上方または下方のいずれの方向に開くように構成してもよい。
本実施形態において、小面クランプ11と大面クランプ12との間隔について説明する。小面クランプ11と大面クランプ12とは、図4、図5および図7に示すように、小面クランプ11の内周狭持面11aにおける大面クランプ12側の端面F1から、大面クランプ12における小面クランプ11側の側端面F2までの距離が、大面堰板32の端部に配置された桟木34の幅と同一若しくはそれ以上となるように設定されている。もし前記クランプ11,12間の距離を端部の桟木34の幅よりも小さく形成してしまうと、小面固定用パイプ21および大面固定用パイプ22を桟木34に押圧させながら狭持することができないという不都合が生じる。
なお、図5に示すように、小面クランプ11の端面F1から大面クランプ12の側端面F2までの距離を桟木34と同一幅にすることで、本実施形態の型枠角開き止めパイプ連結金具1をコンパクト化でき、しかも側端面F2を利用して小面固定用パイプ21との間で桟木34を狭持できるので型枠3の角部の開きをより効果的に防止できる。
また、本実施形態では、図5、図8および図9に示すように、小面クランプ11における本体金具111の桟木34側の側端面F3と、大面クランプ12における本体金具121の内周狭持面12aの桟木34側の端面F4とが、同一面上に位置するように形成されている。これにより小面クランプ11の側端面F3を利用して桟木34を押圧することができるので型枠3の角部の開きをより効果的に防止でき、連結金具1の位置決めも容易にできる。もし小面クランプ11における本体金具111の側端面F3が出っ張ると、桟木34に当接し大面固定用パイプ22を狭持できないという不都合が生じる。
つぎに、基板13は、剛性の高い鋼材等によって平板状に形成されており、小面クランプ11と大面クランプ12との間には肉厚部131が形成され、基板13を補強している。また、大面クランプ12を回転自在に軸支する軸部材14が前記基板13上に突出形成されており、この軸部材14に大面クランプ12の固定金具121が回転自在に遊嵌されている。なお、図4に示すように、軸部材14は縦断面I字状に形成されており、基板13の上下に貫通されて固定されている。また、基板13の幅はパイプ連結の際の邪魔にならないように小面クランプ11および大面クランプ12の幅以下に形成されている。
つぎに、本実施形態の型枠の角開き止めパイプ連結金具1、型枠固定構造および型枠固定方法の作用について図面を用いて説明する。
まず、本実施形態の型枠角開き止めパイプ連結金具1により、型枠用パイプ2を連結する場合、大面クランプ12を軸部材14の回りに回転させ、図1に示す第1位置または図6に示す第2位置に配置する。このとき、図5の上方における角部を連結する場合は大面クランプ12を第1位置に配置し、図5の下方における角部を連結する場合は第2位置に配置する。これにより、回動ボルト113,123およびフランジナット114,124が大面堰板32に対して外方に配置されるため、締付工具が使用できてフランジナット114,124の締結作業が容易になり、作業時間が短縮される。
つぎに、各クランプ11,12の開閉金具112,122を開いた状態で、小面クランプ11の本体金具111を小面固定用パイプ21と大面固定用パイプ22の隙間に挿入するとともに、大面クランプ12の本体金具121を大面固定用パイプ22の後方へと回り込ませる。そして、各開閉金具112,122を閉じた後、それぞれの回動ボルト113,123を回転させて遊嵌凹部112a,122aに遊嵌しフランジナット114,124を締め付ける。これにより、小面クランプ11が小面固定用パイプ21を狭持するとともに、大面クランプ12が大面固定用パイプ22を狭持するため、小面固定用パイプ21と大面固定用パイプ22が基板13を介して強固に連結される。
上記のように連結された状態では、図5に示すように、大面クランプ12の本体金具121の側端面F2が、小面固定用パイプ21との間で桟木34を狭持することにもなるため、連結状態の安定性が向上する。また、基板13の幅が小面クランプ11および大面クランプ12の幅以下に形成されているため、小面クランプ11における本体金具111の桟木34側の側端面F3と、大面固定用パイプ22との双方で桟木34を押さえ付けることになり、より効果的に型枠3の角開きが防止される。さらに、小面クランプ11の本体金具111の側端面F3が桟木34に当接するため、本実施形態の型枠角開き止めパイプ連結金具1を取り付ける際の位置決めが容易になる。
また、前述した本実施形態の説明では、図5に示すように、フランジナット114,124が上方を向くように角開き止めパイプ連結金具1を使用する場合について例を示したが、もちろん図10に示すように、フランジナット114,124が下方を向くように使用することも可能である。このように使用すれば、下方に配置された型枠用パイプ2を連結する場合にはフランジナット114,124を上方へ向けて取り付け、上方に配置された型枠用パイプ2を連結する場合にはフランジナット114,124を下方へ向けて取り付けて使用することができ、足下付近の型枠用パイプ2や頭上付近の型枠用パイプ2の連結作業が極めて作業しやすくなる。
さらに、図11に示すような補強も可能である。つまり、上下各2本の小面固定用パイプ21および大面固定用パイプ22に加えて、約1m程度の補強用パイプ23を締付金具35により下方に固定し、本実施形態の型枠角開き止めパイプ連結金具1によって各補強用パイプ23を連結すれば、極めて強固に型枠3の角部を締め付けることができ確実に開き止めを行うことができる。
以上のような本実施形態によれば、
1.熟練者でなくても型枠用パイプ2の連結作業を迅速かつ簡単に行うことができ、型枠3の角開きを効果的に防止することができる。
2.型枠用パイプ2は型枠3の角部からほとんど突出させる必要がないため、作業スペース等を充分に確保することができて作業者の安全性を向上することができるし、パイプコストや設置スペースの低減を図ることもできる。
3.大面クランプ12が第1位置と第2位置との方向転換が可能であるため、左右上下いずれの位置にある角部(右勝手および左勝手)に対しても適用することができ、すべての角部に対応することができる。
4.各クランプ11,12のフランジナット114,124が、基板13に対し同一方向に配置されるため、高所に配置された型枠用パイプ2の連結作業および低所に配置された型枠用パイプ2の締め付け作業に合わせて各クランプ11,12の向きを変更できるため簡単に角締め作業を行うことができる。
5.取り付け時には容易に位置決めすることができ、取り付けた後は、連結状態の安定性を向上させることができる。
6.基板13に必要な強度を保持させながら、コンパクト化することができる。
等の効果を奏することができる。
なお、本発明に係る型枠の角開き止めパイプ連結金具1、型枠固定構造および型枠固定方法は、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜変更することができる。
例えば、上述した実施形態では、大面クランプ12を基板13に対して180度方向転換可能に設けることで、左右対称位置にある型枠3の角部の双方において使用可能な構成としている。しかしながら、これに限られるものではなく、小面クランプ11および大面クランプ12の双方を基板13に対して固定し、図12および図13に示すように、左角部用の角開き止めパイプ連結金具4と、右角部用の角開き止めパイプ連結金具5の2種類を使い分ければよい。
また、上述した実施形態では、大面クランプ12の第1位置および第2位置の方向転換構造は、本体金具121を軸部材14に対して回転自在に連結することによって実現しているが、例えば、大面クランプ12を着脱自在にして、第1位置および第2位置に方向転換する構成にしてもよい。
本発明に係る型枠の角開き止めパイプ連結金具の実施形態を示す斜視図である。 本実施形態の型枠の角開き止めパイプ連結金具を示す正面図である。 図2の平面図である。 図3における4A−4A線の矢視図である。 本実施形態の型枠の角開き止めパイプ連結金具を用いて型枠用パイプを連結した型枠を示す平面図である。 本実施形態の型枠の角開き止めパイプ連結金具において、大面クランプが第2位置に配置された状態を示す斜視図である。 図5の矢印7Aから見た正面図である。 図2の右側面図である。 図2の左側面図である。 本実施形態において、フランジナットが下方を向くように型枠の角開き止めパイプ連結金具を取り付けた状態を示す平面図である。 本実施形態における型枠の他の実施形態を示す斜視図である。 本発明に係る型枠の角開き止めパイプ連結金具の他の実施形態を示す斜視図である。 本発明に係る型枠の角開き止めパイプ連結金具の他の実施形態を示す斜視図である。 従来技術によって型枠の角部を締め付けた状態を示す平面図である。
符号の説明
1 型枠の角開き止めパイプ連結金具
2 型枠用パイプ
3 型枠
4 左角部用の角開き止めパイプ連結金具
5 右角部用の角開き止めパイプ連結金具
11 小面クランプ
11a 内周狭持面
12 大面クランプ
12a 内周狭持面
13 基板
14 軸部材
21 小面固定用パイプ
22 大面固定用パイプ
23 補強用パイプ
31 小面堰板
32 大面堰板
33 セパレータ
34 桟木
35 締付金具
61 堰板
62 パイプ
63 チェーン
64 ターンバックル
111,121 本体金具
112,122 開閉金具
112a,122a 遊嵌凹部
113,123 回動ボルト
114,124 フランジナット
115,125 回転軸
131 肉厚部
F1 小面クランプの内周狭持面における大面クランプ側の端面
F2 大面クランプにおける小面クランプ側の側端面
F3 小面クランプにおける本体金具の桟木側の側端面
F4 大面クランプにおける本体金具の内周狭持面の桟木側の端面

Claims (6)

  1. 互いに直交するように設けられる小面堰板および大面堰板から構成される型枠において、前記小面堰板の外表面に並設された複数の桟木を押さえて固定する小面固定用パイプと、前記大面堰板の外表面に並設された複数の桟木を押さえて固定する大面固定用パイプとを略同一平面上で連結して前記型枠の角部が開いてしまうのを防止するパイプ連結金具であって、
    前記小面固定用パイプを狭持する小面クランプと、前記大面固定用パイプを狭持する大面クランプとが基板を介して略同一平面上で連結されており、
    前記小面クランプと前記大面クランプとは、前記小面クランプにおいて前記小面固定用パイプを狭持する内周狭持面の大面クランプ側の端面から、前記大面クランプにおける前記小面クランプ側の側端面までの距離が、前記大面堰板の端部に配置された桟木の幅以上の間隔を隔てられて配置されていることを特徴とする型枠の角開き止めパイプ連結金具。
  2. 請求項1において、前記小面クランプはその開閉金具が前記基板の長手方向に直交する回転軸によって前記基板の外側を開口させる状態で固定されており、前記大面クランプはその開閉金具を前記基板の長手方向に平行な回転軸で開閉させる2つの位置に方向転換可能に配置されていることを特徴とする型枠の角開き止めパイプ連結金具。
  3. 請求項1または請求項2において、前記小面クランプにおける本体金具の桟木側の側端面と、前記大面クランプにおける本体金具の内周狭持面の桟木側の端面とが、同一面上に位置するように形成されていることを特徴とする型枠の角開き止めパイプ連結金具。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかにおいて、前記基板は前記小面クランプと前記大面クランプとの間に補強用の肉厚部を形成しているとともに、前記基板の幅は前記小面クランプおよび前記大面クランプの幅以下に形成していることを特徴とする型枠の角開き止めパイプ連結金具。
  5. 互いに直交するように設けられる小面堰板および大面堰板から構成される型枠を固定する型枠固定構造であって、
    前記小面堰板の外表面に並設される複数の小面堰板用の桟木と、
    前記大面堰板の外表面に並設される複数の大面堰板用の桟木と、
    前記小面堰板用の各桟木を押さえて固定するとともに、前記大面堰板用の各桟木のうち最端部の桟木の端面からパイプ端部を突出させた小面固定用パイプと、
    この小面固定用パイプと略同一平面上においてその突出させた前記パイプ端部から所定の間隔を隔てて配置され、前記大面堰板用の各桟木を押さえて固定する大面固定用パイプと、
    前記小面固定用パイプの前記突出させたパイプ端部を狭持する小面クランプ、および前記大面堰板用の最端部の桟木に当接させてあるいはわずかに離間させて前記大面固定用パイプを狭持する大面クランプを、基板を介して連結させてなるパイプ連結金具と
    によって固定することを特徴とする型枠固定構造。
  6. 互いに直交するように設けられる小面堰板および大面堰板から構成される型枠を固定する型枠固定方法であって、
    前記小面堰板の外表面に複数の小面堰板用の桟木を並設し、
    前記大面堰板の外表面に複数の大面堰板用の桟木を並設し、
    前記小面堰板用の各桟木を押さえて固定する小面固定用パイプを、前記大面堰板用の各桟木のうち最端部の桟木の端面から突出させて配置し、
    前記大面堰板用の各桟木を押さえて固定する大面固定用パイプを、前記小面固定用パイプと略同一平面上において前記突出させた部分から所定の間隔を隔てて配置し、
    前記小面固定用パイプを狭持する小面クランプおよび前記大面固定用パイプを狭持する大面クランプを基板によって連結したパイプ連結金具を使い、前記小面クランプによって前記小面固定用パイプの前記突出させたパイプ端部を狭持させるとともに、前記大面クランプによって前記大面堰板用の最端部の桟木に当接させつつあるいはわずかに離間させて前記大面固定用パイプを狭持させることにより型枠を固定することを特徴とする型枠固定方法。
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