JP2520159Y2 - 浴室用排水器 - Google Patents
浴室用排水器Info
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- JP2520159Y2 JP2520159Y2 JP1993059740U JP5974093U JP2520159Y2 JP 2520159 Y2 JP2520159 Y2 JP 2520159Y2 JP 1993059740 U JP1993059740 U JP 1993059740U JP 5974093 U JP5974093 U JP 5974093U JP 2520159 Y2 JP2520159 Y2 JP 2520159Y2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、例えば浴室の洗い場
床面に埋設状に配備され、洗い場の汚水を排水する浴室
用排水器に関する。
床面に埋設状に配備され、洗い場の汚水を排水する浴室
用排水器に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は、従来の浴室用排水器を示す断面
図である。この浴室用排水器は、上開口有底の筒状排水
本体51と、この排水本体51の底面に上下方向へ貫通
状に突出する上下面開口の排水筒部52と、この排水筒
部52の上筒部に隙間をもって嵌合する封水筒53と、
この封水筒53の上面中央にビス55止着された排水目
皿54とから成る。封水筒53を排水器本体51に嵌合
させた状態において、平板状排水目皿54は排水器本体
51の上開口周縁フランジ面51aに載置される。この
浴室用排水器は、浴室の洗い場床面6に予め設けられた
排水用下穴に嵌合固定される。この嵌合固定状態におい
て、排水本体51の上開口フランジ面と目皿54上面
が、それぞれ床面6とほぼ面一に揃う。床面の汚水は、
目皿54の面内に形成された多数の排水孔54aから、
筒状排水本体51内に流入し底面にプールする。底面に
プールする汚水が溢水状態になると、排水筒部52の上
筒部と封水筒53との嵌合空間を介して、溢水する汚水
は排水筒部(上筒部)52の上端から排水筒部52内へ
流入し、排水筒部52の突出下端部に接続される下水立
ち上がり管へ流出する。
図である。この浴室用排水器は、上開口有底の筒状排水
本体51と、この排水本体51の底面に上下方向へ貫通
状に突出する上下面開口の排水筒部52と、この排水筒
部52の上筒部に隙間をもって嵌合する封水筒53と、
この封水筒53の上面中央にビス55止着された排水目
皿54とから成る。封水筒53を排水器本体51に嵌合
させた状態において、平板状排水目皿54は排水器本体
51の上開口周縁フランジ面51aに載置される。この
浴室用排水器は、浴室の洗い場床面6に予め設けられた
排水用下穴に嵌合固定される。この嵌合固定状態におい
て、排水本体51の上開口フランジ面と目皿54上面
が、それぞれ床面6とほぼ面一に揃う。床面の汚水は、
目皿54の面内に形成された多数の排水孔54aから、
筒状排水本体51内に流入し底面にプールする。底面に
プールする汚水が溢水状態になると、排水筒部52の上
筒部と封水筒53との嵌合空間を介して、溢水する汚水
は排水筒部(上筒部)52の上端から排水筒部52内へ
流入し、排水筒部52の突出下端部に接続される下水立
ち上がり管へ流出する。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記、従来の浴室用排
水器では、洗い場床面の汚水は目皿の面内に設けられた
複数の排水孔(貫通孔)を介して排水本体内に流入す
る。目皿の複数の排水孔は、縦横方向に複数配列されて
いるが、目皿に対し上方からかかる耐荷重の問題、更に
美観の観点から余り多く形成し得ず、且つ、排水孔はそ
れぞれ独立した状態に開設してある。従って、目皿の面
積に対し排水孔の全面積は極めて小さく、且つ汚水流入
時の空気抵抗がある。このため、排水本体に対する汚水
の流入量が限られ、床面に大量の汚水がある時、排水効
率が悪く、目皿上面に汚水がプールする不利がある。ま
た、仮に、排水本体内に流入した汚水が大量となった場
合、排水本体内の溢水する汚水で、封水筒及び目皿が、
上方へ持ち上げられ左右方向へ移動する不利があった。
更に、目皿に設けられた複数の排水孔は、縦横方向へ配
列されているため、上方から複数の排水孔を介して排水
本体内が目視でき、不潔感がある等の欠点があった。
水器では、洗い場床面の汚水は目皿の面内に設けられた
複数の排水孔(貫通孔)を介して排水本体内に流入す
る。目皿の複数の排水孔は、縦横方向に複数配列されて
いるが、目皿に対し上方からかかる耐荷重の問題、更に
美観の観点から余り多く形成し得ず、且つ、排水孔はそ
れぞれ独立した状態に開設してある。従って、目皿の面
積に対し排水孔の全面積は極めて小さく、且つ汚水流入
時の空気抵抗がある。このため、排水本体に対する汚水
の流入量が限られ、床面に大量の汚水がある時、排水効
率が悪く、目皿上面に汚水がプールする不利がある。ま
た、仮に、排水本体内に流入した汚水が大量となった場
合、排水本体内の溢水する汚水で、封水筒及び目皿が、
上方へ持ち上げられ左右方向へ移動する不利があった。
更に、目皿に設けられた複数の排水孔は、縦横方向へ配
列されているため、上方から複数の排水孔を介して排水
本体内が目視でき、不潔感がある等の欠点があった。
【0004】この考案は、以上のような課題を解消さ
せ、部品点数が少なく簡易な構造で排水効率がよく、し
かも、衛生的で不潔感のない浴室用排水器を提供するこ
とを目的とする。
せ、部品点数が少なく簡易な構造で排水効率がよく、し
かも、衛生的で不潔感のない浴室用排水器を提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段及び作用】この目的を達成
させるために、この考案の浴室用排水器では、次のよう
な構成としている。浴室用排水器は、上開口周縁に水平
フランジを突設した上開口有底の筒状排水本体と、この
排水本体の底面に連続し、底面から上下方向へ貫通突出
する上下面開口の排水筒部と、この排水筒部の上筒部の
周壁面に所定間隔を開いて突設された複数のキャップ支
承兼用補強リブ片と、この補強リブ片によって支承され
ることで、排水本体との嵌合間に一周状の連続した排水
空間が開くと共に、前記上筒部の周壁面及び上筒部の上
端面並びに排水本体底面との間に、排水空間に連通する
汚水流路空間が開く下開口有底の筒状キャップ体とから
成ることを特徴としている。
させるために、この考案の浴室用排水器では、次のよう
な構成としている。浴室用排水器は、上開口周縁に水平
フランジを突設した上開口有底の筒状排水本体と、この
排水本体の底面に連続し、底面から上下方向へ貫通突出
する上下面開口の排水筒部と、この排水筒部の上筒部の
周壁面に所定間隔を開いて突設された複数のキャップ支
承兼用補強リブ片と、この補強リブ片によって支承され
ることで、排水本体との嵌合間に一周状の連続した排水
空間が開くと共に、前記上筒部の周壁面及び上筒部の上
端面並びに排水本体底面との間に、排水空間に連通する
汚水流路空間が開く下開口有底の筒状キャップ体とから
成ることを特徴としている。
【0006】このような構成を有する浴室用排水器で
は、排水本体内に嵌合される筒状キャップ体は、複数の
キャップ支承兼用補強リブの上端面で天板部が支承さ
れ、且つ内周面が補強リブの外端面で支承されている。
そして、この嵌合状態で排水本体と筒状キャップ体との
間には一周状の排水空間が開いている。更に、筒状キャ
ップ体の開口下周部は排水本体の底面との間に一周状の
隙間が開いている。また、この嵌合状態において、筒状
キャップ体の天板面は排水本体の水平フランジ面及び床
面にほぼ面一に揃っている。床面の汚水は、筒状キャッ
プ体の天板面と排水本体の上開口面との嵌合間に開く、
一周状に連続した排水空間から排水本体内に一気に流入
する。この一周状に連続した排水空間は、従来のように
それぞれ独立状に面内に設けられる複数の排水孔面積の
総和よりも排水面積が大きい。しかも、孔空間が連続し
ているため、排水効率が向上し、床面上に汚水がプール
する虞れがない。排水空間を介して排水本体内に流入し
た汚水は、排水本体底面でプールする。このプールする
汚水の流入量が大きくなり溢水状態となると、溢水する
汚水は排水筒部の上筒部外面と、筒状キャップ体周面と
の間の空間を上昇し、上筒部の上端と筒状キャップの天
板面との間の空間から上筒部上端より上筒部内へ流入
し、排水筒部の下筒部の下端に接続される下水立ち上が
り管へと流出する。このような構成の排水器では、キャ
ップ体の外周に一周状に連続する排水空間を備えるか
ら、排水本体底面にプールする汚水を上方から目視し難
く、衛生的で不潔感がない。また、筒状キャップ体は従
来の目皿と封水筒とを兼用しており、部品点数が少な
く、安価に提供し得る。更に、筒状キャップ体は複数の
補強リブに対し緊密に嵌合しているから、排水本体内に
溢水する汚水によって、持ち上げられる不利がない。
は、排水本体内に嵌合される筒状キャップ体は、複数の
キャップ支承兼用補強リブの上端面で天板部が支承さ
れ、且つ内周面が補強リブの外端面で支承されている。
そして、この嵌合状態で排水本体と筒状キャップ体との
間には一周状の排水空間が開いている。更に、筒状キャ
ップ体の開口下周部は排水本体の底面との間に一周状の
隙間が開いている。また、この嵌合状態において、筒状
キャップ体の天板面は排水本体の水平フランジ面及び床
面にほぼ面一に揃っている。床面の汚水は、筒状キャッ
プ体の天板面と排水本体の上開口面との嵌合間に開く、
一周状に連続した排水空間から排水本体内に一気に流入
する。この一周状に連続した排水空間は、従来のように
それぞれ独立状に面内に設けられる複数の排水孔面積の
総和よりも排水面積が大きい。しかも、孔空間が連続し
ているため、排水効率が向上し、床面上に汚水がプール
する虞れがない。排水空間を介して排水本体内に流入し
た汚水は、排水本体底面でプールする。このプールする
汚水の流入量が大きくなり溢水状態となると、溢水する
汚水は排水筒部の上筒部外面と、筒状キャップ体周面と
の間の空間を上昇し、上筒部の上端と筒状キャップの天
板面との間の空間から上筒部上端より上筒部内へ流入
し、排水筒部の下筒部の下端に接続される下水立ち上が
り管へと流出する。このような構成の排水器では、キャ
ップ体の外周に一周状に連続する排水空間を備えるか
ら、排水本体底面にプールする汚水を上方から目視し難
く、衛生的で不潔感がない。また、筒状キャップ体は従
来の目皿と封水筒とを兼用しており、部品点数が少な
く、安価に提供し得る。更に、筒状キャップ体は複数の
補強リブに対し緊密に嵌合しているから、排水本体内に
溢水する汚水によって、持ち上げられる不利がない。
【0007】
【実施例】図1は、この考案に係る浴室用排水器の具体
的な一実施例を示す分解斜視図である。
的な一実施例を示す分解斜視図である。
【0008】浴室用排水器は、上開口有底の筒状排水本
体2と、この排水本体2の底面21に上下方向へ貫通突
出する上下面開口の排水筒部3と、この排水筒部3の上
筒部32の周壁面に複数配設されたキャップ支承兼用補
強リブ片33と、このキャップ支承兼用補強リブ片33
によって支承されることで、排水本体2との嵌合間に一
周状に連続する排水空間Aが開き、且つ排水筒部3との
間に排水空間Aに連続する汚水流路空間B、C、Dが開
く下開口有底の筒状キャップ体1とから成る。
体2と、この排水本体2の底面21に上下方向へ貫通突
出する上下面開口の排水筒部3と、この排水筒部3の上
筒部32の周壁面に複数配設されたキャップ支承兼用補
強リブ片33と、このキャップ支承兼用補強リブ片33
によって支承されることで、排水本体2との嵌合間に一
周状に連続する排水空間Aが開き、且つ排水筒部3との
間に排水空間Aに連続する汚水流路空間B、C、Dが開
く下開口有底の筒状キャップ体1とから成る。
【0009】筒状排水本体2は、実施例では上開口有底
の円筒体で上開口周縁に、水平のフランジ22を外方へ
突設している。この筒状排水本体2は、プラスチック材
(例えばABS樹脂材)で成形され、実施例では水平フ
ランジ22の表面にステンレス板22aを付設して、外
観体裁を美麗に装飾している。また、排水本体2の上開
口面(フランジ22を含む)の適所には、内方向へ凹む
指挿入凹部24を設け、後述する筒状キャップ体1の取
り出し便宜を図っている(図2参照)。前記排水筒部3
は、図2及び図3で示すように、上下面開口の円筒体
で、排水本体2の底面21の中央部に、上下方向へ貫通
突出して一体連続状に成形される。排水筒部3は、底面
21より下方向へ突出する下筒部31と、この下筒部3
1に連続し、底面21より上方向へ突出する上筒部32
とから構成される。上筒部32の上端面は、排水本体2
の開口上面より下方に位置するように設定され、下筒部
31の下端は底面21より大きく下方向へ突出してい
る。
の円筒体で上開口周縁に、水平のフランジ22を外方へ
突設している。この筒状排水本体2は、プラスチック材
(例えばABS樹脂材)で成形され、実施例では水平フ
ランジ22の表面にステンレス板22aを付設して、外
観体裁を美麗に装飾している。また、排水本体2の上開
口面(フランジ22を含む)の適所には、内方向へ凹む
指挿入凹部24を設け、後述する筒状キャップ体1の取
り出し便宜を図っている(図2参照)。前記排水筒部3
は、図2及び図3で示すように、上下面開口の円筒体
で、排水本体2の底面21の中央部に、上下方向へ貫通
突出して一体連続状に成形される。排水筒部3は、底面
21より下方向へ突出する下筒部31と、この下筒部3
1に連続し、底面21より上方向へ突出する上筒部32
とから構成される。上筒部32の上端面は、排水本体2
の開口上面より下方に位置するように設定され、下筒部
31の下端は底面21より大きく下方向へ突出してい
る。
【0010】上記キャップ支承兼用補強リブ33は、図
1及び図4で示すように、前記排水筒部3の上筒部32
に配備されている。補強リブ33は、実施例では上筒部
32の周面にそれぞれ60°角開いて6つ設けられてい
る。この補強リブ33は、実施例では上筒部32に一体
成形される。各補強リブ33の上端33cは、排水本体
2の上開口面にほぼ揃う高さに設定してある。つまり、
後述する筒状キャップ体1の天板面11の厚み分だけ、
排水本体2のフランジ面22より低く設定してある。ま
た、補強リブ33の下端33dは排水本体2の底面21
に接面する長さに設定してある。更に、この補強リブ3
3は上筒部32に跨がり状に設けられ、外方突出部33
aと内方向突出部33bとから構成される。各補強リブ
33の外方向突出部33aの先端面(外端面)33eが
つくる仮想径は、後述する筒状キャップ体1の内周径に
ほぼ等しく設定し、筒状キャップ体1はこの外方向突出
部33aの先端面33eに対し、緊密嵌着するようにな
っている。
1及び図4で示すように、前記排水筒部3の上筒部32
に配備されている。補強リブ33は、実施例では上筒部
32の周面にそれぞれ60°角開いて6つ設けられてい
る。この補強リブ33は、実施例では上筒部32に一体
成形される。各補強リブ33の上端33cは、排水本体
2の上開口面にほぼ揃う高さに設定してある。つまり、
後述する筒状キャップ体1の天板面11の厚み分だけ、
排水本体2のフランジ面22より低く設定してある。ま
た、補強リブ33の下端33dは排水本体2の底面21
に接面する長さに設定してある。更に、この補強リブ3
3は上筒部32に跨がり状に設けられ、外方突出部33
aと内方向突出部33bとから構成される。各補強リブ
33の外方向突出部33aの先端面(外端面)33eが
つくる仮想径は、後述する筒状キャップ体1の内周径に
ほぼ等しく設定し、筒状キャップ体1はこの外方向突出
部33aの先端面33eに対し、緊密嵌着するようにな
っている。
【0011】前記筒状キャップ体1は、図1及び図2で
示すように、下開口有底の筒体で、実施例では筒状キャ
ップ体1は円筒状で、ステンレス板を板金加工して形成
してある。この筒状キャップ体1は、排水本体2の内径
より小さい外径に設定され、排水本体2に嵌合する時、
天板面(底面)11の内面が上記補強リブ33の上端面
33cで支承され、且つ周壁面12の内面が補強リブ3
3の外端面33eで支承される。この状態において、筒
状キャップ体1の下周端面12aは、排水本体2の底面
21より上方に位置している。また、この嵌合状態にお
いて、筒状キャップ体1の外周、つまり排水本体2との
嵌合間には、一周状に連続する排水空間Aが開くと共
に、開口下端面12aと底面21との間に汚水流路B、
周壁内面12と上筒部32の周壁面との間に汚水流路
C、更に天板面11の内面と上筒部の開口上端面32b
との間に汚水流路Dが開く。
示すように、下開口有底の筒体で、実施例では筒状キャ
ップ体1は円筒状で、ステンレス板を板金加工して形成
してある。この筒状キャップ体1は、排水本体2の内径
より小さい外径に設定され、排水本体2に嵌合する時、
天板面(底面)11の内面が上記補強リブ33の上端面
33cで支承され、且つ周壁面12の内面が補強リブ3
3の外端面33eで支承される。この状態において、筒
状キャップ体1の下周端面12aは、排水本体2の底面
21より上方に位置している。また、この嵌合状態にお
いて、筒状キャップ体1の外周、つまり排水本体2との
嵌合間には、一周状に連続する排水空間Aが開くと共
に、開口下端面12aと底面21との間に汚水流路B、
周壁内面12と上筒部32の周壁面との間に汚水流路
C、更に天板面11の内面と上筒部の開口上端面32b
との間に汚水流路Dが開く。
【0012】このような構成を有する浴室用排水器は、
図2及び図3で示すように、例えば浴室の洗い場床面6
に予め設けられる排水用下穴に嵌合取付けされる。この
状態において、筒状キャップ体1の天板面11と排水本
体2のフランジ面22とは、床面6にほぼ面一に揃う。
床面の汚水は、連続する一周状の排水空間Aから排水本
体2内に流入する。流入した汚水は、底面21にプール
する。つまり、底面21とキャップ体1の下開口面12
aとの汚水流路空間Bにプールする。この汚水の水嵩が
増えると、汚水の水位は、上筒部32の外周面32aと
筒状キャップ体1の周壁面12との嵌合間の汚水流路
(空間)Cを上昇する。そして、汚水が溢水すると、キ
ャップ体1の天板面11と上筒部32の上端面32b間
の汚水流路空間Dより、上筒部32内に流入する。この
汚水は、下筒部31の下端部に接続される下水立ち上が
り管4へ流出する。かくして、汚水は、排水本体2と筒
状キャップ体1との嵌合空間Aから排水本体2内に一気
に流入する。この嵌合空間Aは連続する一周状(リング
状)の空間であるため、従来のような独立した多数の排
水孔に比し、排水面積が非常に大きい。更に、連続する
リング状の隙間であるため、汚水流入に際しての空気抵
抗が少なく(エアの逃げがスムーズであり)排水効率が
向上する。従って、大量の汚水が流された場合であって
も、一気に排水でき、床面6に汚水がプールする虞れは
ない。また、筒状キャップ体1の外周に沿う一周状の排
水空間Aでは、上方から排水本体2内を殆ど目視できな
い。従って、排水本体1の底面に溜まる汚水は外観し得
ず衛生的な美観を保持し得る。更に、排水本体2内で汚
水が溢水状態となった場合でも、筒状キャップ体1はこ
の汚水によって浮き上がり移動する等の不利がない。ま
た、筒状キャップ体1は従来の目皿と封水筒を兼用する
ものであるため、部品点数が少なく、且つ構造が簡単で
あり、安価な排水器となる。
図2及び図3で示すように、例えば浴室の洗い場床面6
に予め設けられる排水用下穴に嵌合取付けされる。この
状態において、筒状キャップ体1の天板面11と排水本
体2のフランジ面22とは、床面6にほぼ面一に揃う。
床面の汚水は、連続する一周状の排水空間Aから排水本
体2内に流入する。流入した汚水は、底面21にプール
する。つまり、底面21とキャップ体1の下開口面12
aとの汚水流路空間Bにプールする。この汚水の水嵩が
増えると、汚水の水位は、上筒部32の外周面32aと
筒状キャップ体1の周壁面12との嵌合間の汚水流路
(空間)Cを上昇する。そして、汚水が溢水すると、キ
ャップ体1の天板面11と上筒部32の上端面32b間
の汚水流路空間Dより、上筒部32内に流入する。この
汚水は、下筒部31の下端部に接続される下水立ち上が
り管4へ流出する。かくして、汚水は、排水本体2と筒
状キャップ体1との嵌合空間Aから排水本体2内に一気
に流入する。この嵌合空間Aは連続する一周状(リング
状)の空間であるため、従来のような独立した多数の排
水孔に比し、排水面積が非常に大きい。更に、連続する
リング状の隙間であるため、汚水流入に際しての空気抵
抗が少なく(エアの逃げがスムーズであり)排水効率が
向上する。従って、大量の汚水が流された場合であって
も、一気に排水でき、床面6に汚水がプールする虞れは
ない。また、筒状キャップ体1の外周に沿う一周状の排
水空間Aでは、上方から排水本体2内を殆ど目視できな
い。従って、排水本体1の底面に溜まる汚水は外観し得
ず衛生的な美観を保持し得る。更に、排水本体2内で汚
水が溢水状態となった場合でも、筒状キャップ体1はこ
の汚水によって浮き上がり移動する等の不利がない。ま
た、筒状キャップ体1は従来の目皿と封水筒を兼用する
ものであるため、部品点数が少なく、且つ構造が簡単で
あり、安価な排水器となる。
【0013】尚、実施例では、排水本体2及び筒状キャ
ップ体1をそれぞれ円筒体とした例を示したが、実施例
に際しては排水本体2のフランジ面22のみを矩形(方
形)フランジ22としても良く、また排水本体2を角筒
状とし筒状キャップ体1を角筒形状としても良い事、勿
論である。
ップ体1をそれぞれ円筒体とした例を示したが、実施例
に際しては排水本体2のフランジ面22のみを矩形(方
形)フランジ22としても良く、また排水本体2を角筒
状とし筒状キャップ体1を角筒形状としても良い事、勿
論である。
【0014】
【考案の効果】この考案では、以上のように、上開口有
底の排水本体の底面に、上下方向へ貫通する排水筒部を
突設し、この排水筒部の上筒部の周壁に複数のリブを跨
り状に突設したキャップ支承兼用補強リブ片を配設し、
この補強リブ片に支承され且つ緊密嵌着する筒状キャッ
プ体を排水本体に嵌合させ、排水本体とキャップ体との
嵌合間に開く連続した一周状の排水空間により床面の汚
水を排水本体内に流入させることとしたから、筒状キャ
ップ体は従来の目皿と封水キャップとを兼用し、部品点
数が少なく、且つ構造簡単で安価な排水器を提供し得
る。また、筒状キャップ体は補強リブ片の上端で支承さ
れ、この支承状態において筒状キャップ体の天板部は排
水本体の水平フランジ面及び床面に面一に揃うから、余
分な目皿等が不用であり、設置における外観体裁が良
い。更に、筒状キャップ体の内周面が、補強リブ片の突
出外端面に緊密嵌着するものであるから、排水本体内で
汚水が溢水状態となった場合でも、筒状キャップ体はこ
の汚水によって上方へ浮き上がる虞れはない。従って、
従来のように排水本体内の溢水汚水によってキャップ
が、前後・左右方向へ意に反して移動する等の不利を解
消し得る。また、排水空間は連続する一周状であるた
め、従来のような独立した複数の排水孔に比し、排水孔
面積が大きく、床面に汚水がプールする等の不潔な状態
を解消できる許かりでなく、キャップ体の外周に沿う一
周状の嵌合空間では、排水本体の底にプールする汚水を
外観し得ず、衛生的な美観を保持する等、考案目的を達
成した優れた効果を有する。
底の排水本体の底面に、上下方向へ貫通する排水筒部を
突設し、この排水筒部の上筒部の周壁に複数のリブを跨
り状に突設したキャップ支承兼用補強リブ片を配設し、
この補強リブ片に支承され且つ緊密嵌着する筒状キャッ
プ体を排水本体に嵌合させ、排水本体とキャップ体との
嵌合間に開く連続した一周状の排水空間により床面の汚
水を排水本体内に流入させることとしたから、筒状キャ
ップ体は従来の目皿と封水キャップとを兼用し、部品点
数が少なく、且つ構造簡単で安価な排水器を提供し得
る。また、筒状キャップ体は補強リブ片の上端で支承さ
れ、この支承状態において筒状キャップ体の天板部は排
水本体の水平フランジ面及び床面に面一に揃うから、余
分な目皿等が不用であり、設置における外観体裁が良
い。更に、筒状キャップ体の内周面が、補強リブ片の突
出外端面に緊密嵌着するものであるから、排水本体内で
汚水が溢水状態となった場合でも、筒状キャップ体はこ
の汚水によって上方へ浮き上がる虞れはない。従って、
従来のように排水本体内の溢水汚水によってキャップ
が、前後・左右方向へ意に反して移動する等の不利を解
消し得る。また、排水空間は連続する一周状であるた
め、従来のような独立した複数の排水孔に比し、排水孔
面積が大きく、床面に汚水がプールする等の不潔な状態
を解消できる許かりでなく、キャップ体の外周に沿う一
周状の嵌合空間では、排水本体の底にプールする汚水を
外観し得ず、衛生的な美観を保持する等、考案目的を達
成した優れた効果を有する。
【図1】実施例浴室用排水器を示す分解斜視図である。
【図2】図4で示すAーA線断面図である。
【図3】図4で示すBーB線断面図である。
【図4】実施例浴室用排水器を示す平面図である。
【図5】従来の浴室用排水器を示す断面図である。
1 筒状キャップ体 2 筒状排水本体 3 排水筒部 31 下筒部 32 上筒部 33 キャップ体支承兼用補強リブ A 排水空間 B・C・D 汚水流路空間
Claims (1)
- 【請求項1】 上開口縁に水平フランジを周設した上開
口有底の筒状排水本体と、この排水本体の底面に連続
し、底面から上下方向へ貫通突出する上下面開口の排水
筒部と、この排水筒部の上筒部に対し一定幅長さを有す
る複数のリブを所定間隔開いて跨り状に突設し、各リブ
の上端は排水本体の開口面にほぼ揃う高さを有し、下端
は排水本体底面に接する長さを有すると共に、外方向突
出端面は筒状キャップ体の内周面を緊密嵌着する突出幅
を有するキャップ支承兼用補強リブ片と、このキャップ
支承兼用補強リブ片に緊密に嵌着し、天板部が排水本体
のフランジ面に面一に揃い、且つ排水本体との嵌合間に
一周状の連続した排水空間が開くと共に、前記上筒部の
周壁面及び上筒部の上端面並びに排水本体底面との間
に、排水空間に連通する汚水流路空間が開く下開口有底
の筒状キャップ体とから成る浴室用排水器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993059740U JP2520159Y2 (ja) | 1993-10-08 | 1993-10-08 | 浴室用排水器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993059740U JP2520159Y2 (ja) | 1993-10-08 | 1993-10-08 | 浴室用排水器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0725063U JPH0725063U (ja) | 1995-05-12 |
JP2520159Y2 true JP2520159Y2 (ja) | 1996-12-11 |
Family
ID=13121928
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993059740U Expired - Lifetime JP2520159Y2 (ja) | 1993-10-08 | 1993-10-08 | 浴室用排水器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2520159Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3667861B2 (ja) * | 1996-02-09 | 2005-07-06 | 株式会社サヌキ | 排水トラップ |
KR101688973B1 (ko) * | 2016-01-25 | 2016-12-22 | 이동윤 | 배수트랩 |
KR102047118B1 (ko) * | 2017-09-29 | 2019-11-20 | 이광복 | 자동조절 배수 장치 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS54145451U (ja) * | 1978-03-31 | 1979-10-09 | ||
JPH0554676U (ja) * | 1991-12-26 | 1993-07-23 | 株式会社サヌキ | 浴室ユニット用排水器 |
-
1993
- 1993-10-08 JP JP1993059740U patent/JP2520159Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0725063U (ja) | 1995-05-12 |
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