JPS6032226Y2 - 浴槽の床構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、浴槽の床構造に関し、詳しくは浴槽１を載置
する浴槽載置部分２と洗い場となる洗い場部分３との間
に浴槽１からの排水と洗い場部分３からの排水とを集め
て流下排出するための排水溝４を凹設して法本体５を一
連に形威し、排水溝４内の浴槽載置部分２側に沿って突
起６を排水溝４長さ方向に間隔をへだでて設け、排水溝
４の洗い場部分３側に沿って起立部７を設け、断面逆Ｕ
字状のカバー８の一方の脚片９を突起６・・・上に載設
し、他方の脚片９を起立部７・・・と排水溝４の洗い場
部分３側の溝側壁１０間に圧入して成る浴槽の床構造に
係るものである。

従来、第１図に示すように、浴槽１を載設する浴槽受部
分２′と洗い場となる洗い場部分３′との間に浴槽１′
からの排水と洗い場部分３′からの排水とを集めて流下
排出するための排水溝４′を凹設して法本体５′を一連
に形威しである浴槽の床構造においては、浴槽エプロン
１１′を排水溝４′の浴槽１′側部分に向けて上方から
垂下させてあった。

ところがこのような構成であると、洗い場部分３′から
石けんなどが排水溝４′へと入り込みやすく、又、浴槽
エプロン１１′と排水溝４′との間隙に足を入り込ませ
るなどの問題があった。

このような問題を解消するのに、排水溝４′に断面逆Ｕ
字状のカバーをかぶせることも考えられが、断面逆Ｕ字
状のカバーを通して排水を排水溝４′に導入させなけれ
ばならず、又、カバーの位置決めや長尺となる断面逆Ｕ
字状のカバーにそりが生じ、カバーの納まりが悪くなり
、製作精度が高く要求されるなどの問題が生じるのであ
る。

本考案は、このような問題に鑑みてなされたものであり
、その目的とするところは、浴槽エプロンと排水溝間に
石けんや足などが入り込むのを防止することができ、そ
のうえ断面逆Ｕ字状のカバーの位置決め並びに長尺なカ
バーのそりなども矯正することができ、カバーの製作精
度を高く要求されることがない浴槽の床構造を提供する
ことにある。

以下本考案の実施例を図面に基いて詳述する。

５は法本体であり、Ｆ、Ｒ，Ｐにより浴槽載置部分２と
洗い場となる洗い境部分３とを一連に形威しである。

法本体５には局部に側壁１２を起立−させて床パンとし
である。

法本体５は浴室の床として使用される。

浴槽載置部分２と洗い境部分３との間に略全長にわたっ
て排水溝４を凹設しである。

法本体５は排水溝４を含めて水勾配を付けてあり、排水
溝４の一端側に設けた排水口１３部分が最も低くなるよ
うにしである。

法本体５の側壁１２外部には補強リブ１４を設けである
。

洗い境部分３には補強を兼ねた水平リブ１５を設けであ
る。

洗い境部分３には凸部１６をタイル調模様に突出させて
滑り止めを図っである。

排水溝４には第２図及び第４図に示すように、浴槽載置
部分２側に突起６を排水溝４の長さ方向に間隔をへだて
て複数個設けである。

排水溝４の洗い境部分３側に起立部７を排水溝４の長さ
方向に間隔をへだてて複数個設けである。

８はカバーであり、断面逆Ｕ字状の合戒樹脂押出底形品
である。

しかして第４図に示すように、カバー８の一方の脚片９
を突起６・・・上に載せるとともに他方の脚片９を起立
部７と溝側壁１０間に圧入してカバー８を取付けるので
ある。

かかる場合、他方の脚片９を起立部７と溝側壁１０間に
形威した受部１７上に載せられていて、カバー８の上面
が洗い境部分３の上面よりやや下位になるようにしであ
る。

したがって洗い境部分３からの排水がカバー８を越えて
排水溝４の浴槽載置部分２側に流下し、浴槽載置部分２
側の排水溝４を通って、又、起立６，６の間からカバー
８下方に流入した排水は、突起６と起立部７間の排水溝
４を通って排水口１３へと排水されるのである。

そして起立部７と溝側壁１０間に圧入されたカバー８の
脚片９は、押出成形時に不測に生じたそりやたわみが矯
正されるのである。

なお、実施例においては、起立部７は略等間隔おきに設
けたが、排水溝４長さ方向中間部に、より矯正機能を発
揮させるために多くの起立部７を設けておくとよい。

このように起立部７と溝側壁１０とでカバー８の脚片９
を挾持してカバー８のそりやたわみを矯正するから、カ
バー８の製作精度が高く要求されることがない。

又、一方の脚片９は突起６の上に載せることで、突起６
，６間に排水の流入通路が構成でき、脚片９自体に切欠
きを設けなくてよく、押出成形品の形状のま）使用でき
、カバー８に切欠きを設けるという二次加工を施さなく
てもよいものである。

図中１は浴槽であり、浴槽載置部分２に載せられており
、浴槽エプロン１１が第４図に示すように、カバー８の
浴槽１側部分に向けて上方から垂下させてあり、浴槽エ
プロン１１とカバー８間に排水用の隙間１９を形威しで
ある。

以上要するに本考案は、排水溝にカバーをかぶせである
ので、カバーにより排水溝に石けんなどが流れることが
なく、シかも浴槽エプロンの下端と排水溝との間の隙間
に足を入れることも無くすことができ、それでいて、排
水溝内の浴槽載置部分側に沿って突起を排水溝長さ方向
に間隔をへだでて設け、断面逆Ｕ字状のカバーの一方の
脚片を突起上に載設しであるので、洗い場からの排水は
カバーを越えて突起にて持ち上げられてい脚片下方の隣
接している突起の間から排水溝へと支障なく排出するこ
とができ、このように突起上にカバーを載せて排水を図
るから、カバーの脚片の下縁は直線状にでき、カバーを
製作するのに押出成形ができるなどカバー製造上の利点
がある。

しかも排水溝の洗い場部分側に沿って起立部を設け、カ
バーの他方の脚片を起立部と排水溝の洗い場部分側の溝
側壁間に圧入しであるので、カバーの一方の脚片を突起
上に載設するものでありながら、他方の脚片を圧入挾持
する故、カバーの確実な位置決めができ、カバーの安定
設置ができ安全であるという利点がある。

しかも、カバーの他方の脚片を圧入挟持する故、断面逆
Ｕ字状の長尺なカバーにそりが生じていてもこれを矯正
することができ、このことによりカバーの製作精度を高
く要求されることがなく、生産性及びコスト面でも有利
であるという利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の概略断面図、第２図は本考案の一実施例
の平面図、第３図は同上の側面図、第４図は第２図の一
部省略したＯ−０線拡大側断面図、第５図は第２図のＸ
−Ｘ線拡大断面図、第６図は第２図の一部省略したＹ−
Ｙ線拡大断面図であり、１は浴槽、２は浴槽載置部分、
３は洗い境部分、４は排水溝、５は法本体、６は突起、
７は起立部、８はカバー、９は脚片、１０は溝側壁、１
１は浴槽エプロンである。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 浴槽を載置する浴槽載置部分と洗い場となる洗い場部分
   との間に浴槽からの排水と洗い場部分からの排水とを集
   めて流下排出するための排水溝を凹設して法本体を一連
   に形威し、排水溝内の浴槽載置部分側に沿って突起を排
   水溝長さ方向に間隔をへだでて設け、排水溝の洗い場部
   分側に沿って起立部を設け、断面逆Ｕ字状のカバーの一
   方の脚片を突起上に載設し、他方の脚片を起立部と排水
   溝の洗い場部分側の溝側壁間に圧入して成る浴槽の床構
   造。