JP2520091B2 - 計測装置 - Google Patents

計測装置

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JP2520091B2
JP2520091B2 JP6209525A JP20952594A JP2520091B2 JP 2520091 B2 JP2520091 B2 JP 2520091B2 JP 6209525 A JP6209525 A JP 6209525A JP 20952594 A JP20952594 A JP 20952594A JP 2520091 B2 JP2520091 B2 JP 2520091B2
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正喜 小澤
俊幸 保坂
正幸 吉澤
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Seiko Epson Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、温度,圧力等を測定す
る計測装置の測定精度の向上に関するものであり、特
に、電子温度計等のデジタル処理により測定する際の絶
対値精度調整を可能とするものである。
【0002】
【従来の技術】従来、サーミスタ等の感温抵抗を用いた
電子温度計においては、測定温度範囲では温度変化に影
響されず略一定の抵抗値を示す基準抵抗を有しており、
基準抵抗の抵抗値と感温抵抗の抵抗値との比(抵抗比)
を求めて温度に換算(デコード)するようになってい
る。即ち、従来の電子温度計は、サーミスタと基準抵抗
及び初期調整用可変抵抗器を有し、サーミスタと基準抵
抗を切り換えてそれぞれの抵抗値に基づく周波数を持つ
パルス信号を発生する抵抗値−周波数変換回路と、源振
クロックを分周して所定パルス幅のウィンドウパルスを
生成する分周回路と、所定パルス幅に相当する計数時間
に亘り基準抵抗に基づく基準パルス信号を計数すると共
に、リセット後に同じく上記計数時間に亘り感温抵抗に
基づく検出パルス信号を計数するカウンタとを有してお
り、基準パルス信号の計数値と検出パルス信号の計数値
との比(抵抗比)を算出し、参照メモリでその抵抗比を
温度に換算して温度表示するものである。
【0003】このような構成の電子温度計は次のように
動作する。まず、第1フェーズにおいては、抵抗値−周
波数変換回路が基準抵抗及び初期調整用可変抵抗器を選
択して両者の直列合成抵抗値を持つ基準パルス信号を発
生する。この基準パルス信号は分周回路により決定され
る一定の計数時間に亘りカウンタで計数され、その基準
パルス信号の計数値(第1の計数値)は記憶手段によっ
て一時記憶される。そしてカウンタがリセットされる。
次に、第2フェーズにおいては、抵抗値−周波数変換回
路がサーミスタ(感温抵抗)を選択してその抵抗値に応
じた周波数を持つ温度検出パルス信号を発生する。この
温度検出パルス信号も分周回路により決定された一定の
計数時間に亘りカウンタで計数されて温度検出パルス信
号の計数値(第2の計数値)が得られる。そして一時記
憶された第1の計数値と第2の計数値との比が算出さ
れ、温度換算により温度が表示されるようになってい
る。
【0004】このように基準抵抗の抵抗値とサーミスタ
の抵抗値との比から温度表示を得るためには、温度計毎
の換算テーブル等は一定の換算データを持っているた
め、ある一定の温度(例えば室温)においては抵抗比は
どの温度計でも一定値でなければならないが、実際に
は、基準抵抗やサーミスタには抵抗値の個体差(抵抗値
の製造バラツキ)が存在することから、抵抗比は一定に
はならない。そこで現実の抵抗比を一定値にするため
に、製造段階の検査工程において初期調整用可変抵抗器
を動かし基準抵抗との合成直列抵抗値を増減調整して抵
抗比が一定値になるように合わせ込んでいる(絶対値精
度調整)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
初期調整用可変抵抗器を備えた電子温度計においては次
のような問題点があった。
【0006】 検査工程において一定の温度下に電子
温度計を置き、その温度表示値が一定温度になるように
可変抵抗値に対し手動で調整を加えることは、煩雑な手
間を要し、殊に厳しい精度が要求される温度計にあって
は、微調整作業も熟練を必要とする。従って、低い生産
性に留まり、低コスト化の障害となっていた。
【0007】 また、上記の電子温度計では可変抵抗
値は固定抵抗値に比して耐環境性に劣り、経時変化(抵
抗値変化)を招き易く、使用時における温度表示の信頼
性が乏しい。
【0008】 更に、可変抵抗器は可動部を有してい
るため、回路系全体の半導体集積化に不向きであり、抵
抗値−周波数変換回路,分周回路,カウンタと共にワン
チップ化ができず、可変抵抗器は外付けのディスクリー
ト部品として基板実装してければならない。このため、
体温計等に適用する場合には、小型化の障害になると共
に、部品点数の増大により製造コストの上昇に繋がる。
【0009】このような状況の下で上述の問題点を解消
する技術として、本件出願人は先に特願昭59-17499号
(特開昭60-161538 号公報)を以て電子温度計を開示し
た。この出願に開示の電子温度計は、基準抵抗の抵抗値
に基づく周波数を持つ基準パルス信号と感温抵抗の抵抗
値に基づく周波数を持つ温度検出パルス信号を切り換え
可能に発生する抵抗値−周波数変換回路と、予め規定し
た計数時間に亘り基準パルス信号を計数すると共に、リ
セット後上記所定の計数時間に亘り温度検出パルス信号
を計数する計数回路とを有し、基準パルス信号の計数値
と温度検出パルス信号の計数値との比に基づいて温度を
表示する電子温度計において、計数回路をセット付き計
数回路とし、基準パルス信号又は温度検出パルス信号の
いずれか一方の計測に先立ってセット付き計数回路に対
して抵抗値バラツキ補正用データを初期値として設定す
る初期値設定回路を設けたものである。
【0010】この電子温度計もまた従来と同様に、特定
の温度において基準抵抗の計数値と感温抵抗の計数値と
の比が製品間でバラツキ無く一定値となるようにする必
要があるが、従来のように、元々基準抵抗と感温抵抗と
の抵抗比自体を可変抵抗値の調整で一定値にしておくの
ではなく、計数比が一定値になるように固有の抵抗値バ
ラツキ補正用データを温度測定の際にセット付き計数回
路へ送り込んでプリセットしておくようにしている。従
来の抵抗値のバラツキを無くす補正の仕方が検査工程に
おける抵抗値自体の増減(ハード的恒久補正)であるの
に対し、上記出願に係る電子温度計では検査工程におけ
る測定温度と表示温度を合致させるような固有の抵抗値
バラツキ補正データ値の選定と温度測定時でのその補正
データによるセット付き計数回路の初期値設定(ソフト
的随時補正)である。このようなソフト的随時補正を達
成するには、従来の計数回路をセット付き計数回路に変
えることと、温度計測の際、基準パルス信号又は温度検
出パルス信号のいずれか一方に先立ってセット付き計数
回路へ固有の抵抗値バラツキ補正用データを初期設定す
る初期値設定回路を必要としている。これによれば、初
期調整用可変抵抗器を用いずに済み、抵抗値のバラツキ
のある基準抵抗と感温抵抗を使用しても、それらの抵抗
比を見かけ上一定値にすることができ、低コストで調整
工程が少なく経時変化の無い電子温度計を実現できる。
【0011】図6は、上記出願に係る電子温度計のセッ
ト付き計数回路と初期値設定回路とを示す回路図であ
る。セット付き計数回路10はセット付き1/2分周回
路10a〜10dとリセット付き1/2分周回路10e
とをカスケード接続して成り、入力ラインINから入力
される基準パルス信号又は温度検出パルス信号を計数す
るものである。各分周回路10a〜10eのリセット端
子Rにはリセット入力ラインRLが接続されており、各
温度測定時毎に合わせたタイミングでリセット制御信号
RCが入力されて分周回路10a〜10eをリセットす
る。セット付き1/2分周回路10a,10b,10
c,10dのセット入力S(バー)にはNANDゲート
24,25,26,27の出力が接続されている。NA
NDゲート24,25,26,27は初期値設定回路の
設定タイミング回路28を構成しており、それらの一方
の入力にはセット制御ラインSLを介して初期設定制御
信号SCが、他方の入力にはプルアップ回路29のイン
バータINV1〜INV4の出力が供給されるようにな
っている。温度検出パルス信号の計数時にはセット制御
信号SCが低レベルに固定され、各NANDゲート24
〜27の出力は高レベルに維持されるようになっている
ので、セット付き1/2分周回路10a〜10dのセッ
ト機能は働かずに通常の計数動作が行なわれる。プルア
ップ回路29は補正データを記憶する配線オープン・シ
ョート型記憶手段のデータ端子D0〜D3を電源電位V
DDにプルアップするPチャンネル型MOSトランジスタ
F1〜F4を有している。
【0012】電子温度計の計測時の電源投入により、M
OSトランジスタF1〜F4のゲートに接地電圧Vss
印加し所定期間維持されるようになっているので、デー
タ端子D0〜D3には電源電圧VDDが印加される。デー
タ端子D0〜D3の中には、配線ショートにより接地さ
れたものもあるため、その端子は接地電圧Vssである。
このため、プルアップ回路29の作動によりデータ端子
D0〜D3には配線オープン・ショート型記憶手段に記
憶された補正データに対応する論理データ信号が読み出
されることになる。そして、基準パルス信号の計数の
際、その計数開始に先立って初期設定制御信号SCが一
時的に高レベルになり、データ端子D0〜D3に生成さ
れた補正データ信号をNANDゲート24〜27が通過
させて各セット付き1/2分周回路のセット入力S(バ
ー)へ供給し、それぞれのQ出力が補正データに応じて
プリセットされる。セットされた後、入力ラインINに
入力する基準パルス信号が計数されるので、初期値設定
された補正値に加算されることになる。
【0013】ところで、従前の電子温度計における計数
回路がリセット付き分周回路のみで構成されているのに
対し、上記の計数回路たる分周回路10はセット付き1
/2分周回路10a〜10dとリセット付き1/2分周
回路10eとから成り、プリセット型計数回路として構
成されている。このため、計数回路を構成する素子数の
増大をもたらしており、また、プリセットのタイミング
を決める初期設定制御信号SCの印加を必要としてお
り、そのため、セット制御ラインSL及びNANDゲー
ト24〜27を設けなければならず、素子数の増大や素
子形成領域の大規模化を招いている。補正データの設定
過程において初期設定制御信号SCを自動生成する回路
も必要となっている。従って、計数回路をセット付き計
数回路に変えることは、大幅な素子数の増大をもたら
し、電子温度計の小型化や低コスト化の障害となってし
まう。
【0014】そこで上記問題点に鑑み、本発明の課題
は、初期調整用可変抵抗器を用いずに、抵抗値のバラツ
キのある基準抵抗と検出抵抗を使用しても、それらの抵
抗比を見かけ上一定値にすることができ、低コストで調
整工程が少なく経時変化の無い温度等の計測装置を提供
することを前提としつつ、計数回路をセット付き計数回
路に変えることなく、素子数の増大を抑制できる回路構
成の電子温度計等の計測装置を実現することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明は、基準抵抗の抵抗値に基づく周波数を持
つ基準パルス信号と温度,圧力等に感応して抵抗値変化
する検出抵抗の抵抗値に基づく周波数を持つ検出パルス
信号とを切り換え可能に発生する抵抗値−周波数変換手
段と、上記基準パルス信号及び前記検出パルス信号の一
方を第1のパルス信号とすると共に他方を第2のパルス
信号として、第1のパルス信号を計数した後、第1のパ
ルス信号の計数時間と等しい時間に亘り第2のパルス信
号を計数する計数手段とを有し、第1のパルス信号の計
数値と第2のパルス信号の計数値との比に基づいて計測
結果を表示する計測装置において、上記計数手段の計数
動作を打切り値で打ち切り制御する計数動作打ち切り手
段と、抵抗バラツキ補正用データに応じて上記打ち切り
値を設定する打切り値設定手段とを有して成ることを特
徴とする。
【0016】
【作用】まず第1フェーズでは第1のパルス信号が計数
手段によって計測される。第2フェーズでは第2のパル
ス信号が第1のパルス信号の計数時間と等しい時間に亘
り計数手段によって計数されることになるが、計数動作
打ち切り手段と打切り値設定手段の存在によって、第1
のパルス信号の計数時間の長短調整ができるので、結果
的に、第2のパルス信号の計数時間の長短調整が可能と
なっている。このため、補正データに基づく打ち切り値
の如何により第1のパルス信号の計数値と第2のパルス
信号の計数値との比を増減調整できる。従って、初期調
整用可変抵抗器を用いずに済み、低コストで調整工程が
少なく経時変化の無い計測装置を提供できる。
【0017】ここで、本発明における計数手段はプリセ
ット型ではないので、素子数の増大を抑制でき、小型化
及び低コスト化の計測装置を実現できる。
【0018】
【実施例】本発明の実施例を添付図面に基づいて説明す
る。
【0019】図1は本発明の実施例に係る電子温度計の
回路構成を示すブロック図であり、図2は図1のブロッ
ク図内の抵抗値−周波数変換回路1の回路図、図3は図
1に示したブロック図内の初期論理調整回路9と分周回
路10の一部を表す回路図、図4は電子温度計の各部信
号を示すタイムチャートで、図1〜図3に記入されたポ
イントA〜Jにおける信号の変化を示している。
【0020】本実施例の電子温度計は、基準抵抗2と容
量4により構成される回路の充放電から抵抗値−周波数
変換回路1において発生する基準パルス信号を、分周回
路10によりカウントし、その測定時間T0をメインカ
ウンタ18で計測する。また感温素子(感温抵抗)3と
容量4により構成される回路の充放電から抵抗値−周波
数変換回路1において発生する検出パルス信号を、既に
決定された計数時間T0の間、分周回路10によりカウ
ントする。電子温度計は、分周回路10のカウント値
(観測計数値)に基づき温度を表示する変換表示部72
とを備えている。
【0021】さらに、本例の温度計においては、分周回
路10に初期値を設定可能な初期論理調整回路(補正デ
ータ設定回路)9を備えている。
【0022】本例の温度計の測定原理は、一定期間の基
準抵抗2と容量4による充放電回数と、感温素子(感温
抵抗)3と容量4による充放電回数とから、基準抵抗2
の計数値と感温素子3の計数値との比を求めて、その比
から温度を判定するものである。そのため、本例におい
ては予め所定の計数時間を設定しておくのではなく、基
準抵抗2と容量4による目標充放電回数からメインカウ
ンタ18により計数時間をメインコントローラ17に設
定した後、その計数時間に亘り今度は感温素子3と容量
4による充放電回数を分周回路10でカウントして、そ
のデジタルカウント値をラッチ11でラッチし、ROM
12に用意された変換テーブルで温度デジタル値に変換
して、表示部15によりデジタル温度を表示している。
【0023】さらに詳しく説明すると、発振器であるO
SC19からのクロック信号をメインカウンタ18で分
周し、時間計測を可能としている。そして、メインカウ
ンタ18により計時された結果に基づき、メインコント
ローラ17から図4に示す各種のコントロール信号が出
力される。この信号のうちφ1、φ2、φ3は、図2に
示す抵抗値−周波数変換回路1を構成するMOSトラン
ジスタTr1、Tr2、及びTr3のゲート信号であ
り、上述した充放電動作を行わせるものである。
【0024】なお、Tr1、Tr2は、Pチャンネル型
トランジスタ(以下Pチャンと略する)で、Tr3は、
Nチャンネル型トランジスタ(以下Nチャンと略する)
とする。
【0025】以下で、図2に示す抵抗値−周波数変換回
路1の動作を説明する。基準抵抗2と容量4による充放
電期間をフェイズIと称し、感温素子3と容量4による
充放電期間をフェイズIIと称する。
【0026】(1) フェイズIによる充放電モード 抵抗値−周波数変換回路1は図2に示すように、基準抵
抗2と感温素子3とが並列に接続され、これらに共通に
容量4が直列に接続されている。また、基準抵抗2には
トランジスタTr1が、感温素子3にはトランジスタT
r2がそれぞれ直列に接続されている。さらに、容量4
は、トランジスタTr3によるバイパス回路が接続され
ている。従って、トランジスタTr1により、基準抵抗
2に係る回路のオン・オフが行なわれ、トランジスタT
r2により、感温素子3に係る回路のオン・オフが行わ
れる。さらに、トランジスタTr3により容量4の充放
電の制御が行なわれる。
【0027】フェイズIにおいては、信号φ2、φ3と
B点が高レベル、信号φ1が低レベルの場合で、Tr
1、Tr2がPチャン、Tr3がNチャンであるため、
PチャンTr1のみがオンして、基準抵抗2の回路がオ
ンとなる。そして、トランジスタTr3のゲートには、
信号φ3とB点の信号がNANDゲート6を介して入力
されているため、トランジスタTr3はオフとなる。従
って、容量4が基準抵抗2を介して充電される。容量4
の容量値をC、基準抵抗2の値をR1とすると、容量4
は、時定数C×R1により充電される。
【0028】容量4に充電されたA点の電圧はインバー
タ5を介してB点に供給される。インバータ5は、A点
のレベルがロジックレベル1/2VDDを越えると反転し
B点は低レベルとなる。従って、トランジスタTr3の
ゲートに印加されるNAND6の出力は高レベルとな
り、A点はNチャンTr3を介してVSSにショートされ
るため容量4は放電される。その結果、A点の電圧は低
下し、インバータ5の出力は再度高レベルに反転する。
そして、トランジスタTr3はオフとなり、容量4の充
電が始まる。この波形を図4のA点の信号として、時刻
t1に始まるフェイズIに示されている。インバータ5
による波形Bは、同じく図4のB点の信号として示され
ており、時刻t1から時刻t2までのフェイズIの期間
をT1とすると、この期間T1の間での波形Bのパルス
数N1と、容量4の値Cおよび基準抵抗2の抵抗値R1
との関係は次式となる。
【0029】 T1=(C×R1×ln2)×N1 ・・・ (1) (II) フェイズIIによる充放電モード 信号φ2が低レベル、信号φ1、φ3、およびB点が高
レベルの場合、PチャンTr2のみがオンする。従っ
て、感温素子3と容量4との回路が接続され、感温素子
3の抵抗値をRsとすると、容量4は時定数C×Rsで
充電される。上述したフェイズIと同じく、A点の電圧
がインバータ5のロジックレベル1/2VDDに達する
と、NチャンTr3がオンする。そのため、A点は、V
SSにショートされ、図4に示したA点でのフェイズIIに
おける波形が得られる。従って、インバータ5を介した
B点には、図4に示したように、感温素子3の抵抗値R
sが変動すると、周期が変動するパルスが発生する。フ
ェイズIIの期間をT2とし、この期間T2の間に発生す
るB点のパルス数をN2とすると、容量4の値Cおよび
抵抗値Rsとの間には次式の関係がある。
【0030】 T2=(C×Rs×ln2)×N2 ・・・ (2) フェイズIの期間T1は、メインカウンタ18の設定さ
れた分周段からの信号φ4の立ち上がりにより時刻t1
から始まる。続いてメインコントローラ17の出力信号
φ2およびφ3が立ち上がり、基準抵抗2と容量4の充
放電が始まる。
【0031】B点の波形(信号B)は、抵抗値−周波数
変換回路1からNORゲート7を介して分周回路10に
入力されている。従って、同じくNORゲート7に入力
されるC信号の立ち下がると、信号Bのパルスが分周回
路10へクロック信号として入力される。基準抵抗2と
容量4の充放電が進み、時刻t2に、分周回路10での
計測が前述のフェイズIとして設定されている目標パル
ス数N1となると、多入力NANDゲート(以下多入力
ゲートと略する)16の出力設定となり信号Gが出力さ
れる。信号Gが出力されると信号φ2およびφ3が立ち
下がり、信号Cが立ち上がりフェイズIは終了する。こ
の時、メインコントローラ17では、時刻t1から時刻
t2のフェイズIの計数時間T1の時間がメインカウン
タ18の分周出力を使用し記憶される。なお、フェイズ
IのT1間は信号Hは高レベルとなっている。
【0032】フェイズIIの期間T2は、メインカウンタ
18の設定された分周段の出力φ4の立ち下がりにより
時刻t3から始まる。続いて、メインコントローラ17
の出力信号φ1とφ3が立ち上がり、感温素子3と容量
4の充放電が始まり、抵抗値−周波数変換回路1からパ
ルス状の信号Bが出力される。そして、信号Cの立ち下
がりにより、NORゲート7を介して信号Bのパルスが
分周回路へクロックとして加わっていく。同時に、時刻
t3から感温素子3による充放電が開始されるとメイン
カウンタ18のカウントアップも進んでいく。この時、
メインコントローラ17ではフェイズIで記憶された計
数時間T1の分周出力データと、メインカウンタ18の
カウントデータの比較が行われている。時刻t4に、両
者が等しくなるとメインコントローラ17により、信号
φ1、φ3が立ち下がり、信号Cが立ち上がりフェイズ
IIの期間T2は終了する。この間に、信号Bを分周回路
10でカウントした観測カウント値N2をラッチするた
め、時刻t4に、メインコントローラ17からラッチ信
号Uが出力され、ラッチ11ではカウント値N2の値が
ラッチされる。そして、カウント値N2がROM12に
記憶された変換テーブルで温度デジタル値に変換され、
デコーダー13、トライバー14を経て表示部15に表
示される。
【0033】このように、本例の温度計においては、結
果的に、メインコントローラ17により基準抵抗2によ
るパルス数を計測するフェイズIの期間T1、感温素子
3によるパルス数を計測するフェイズIIの期間T2とが
同じ時間間隔となるよう動作している。ゆえに(1)式
と(2)式は等しく、次のように表される。
【0034】 (C×R1×ln2)×N1=(C×Rs×ln2)×N2 ・・・(3) よって、N1、N2、Rs、R1には以下のような関係
があることが判る。
【0035】N2=R1/Rs×N1 ・・・ (4) また、感温素子3として、サーミスタを用いると、その
温度W℃時の抵抗Rsは、次式になる。
【0036】 Rs=R0×exp(B(1/W−1/W0))・・・ (5) ここで、Bはサーミスタ定数、W0は基準温度、R0は
温度W0におけるサーミスタの抵抗値である。これを
(4)式に代入すると、次式となる。
【0037】 N2=R1×N1/(R0×exp(B(1/W−1/W0)))・・・(6) 温度W℃と、カウント数N2との関係は(6)式のよう
になり、フェイズIIで計測されたN2は、ラッチ16よ
りROM12に転送され、(6)式に基づく変換テーブ
ルにより、°Cあるいは°Fの温度デジタル値に変換さ
れ、さらに、デコーダ13、ドライバー14を通って表
示部15でデジタル温度表示される。このように温度表
示は、計数値N2を計測値とするが、結果的にN1とN
2の比に基づいて決定される。
【0038】なお、本例の温度計と異なり、抵抗値−周
波数変換回路1の最初の充放電フェイズIで感温素子と
容量の充放電を行ない、フェイズIIで基準抵抗と容量の
充放電を行い、基準抵抗と容量の充放電をN2として上
記と同様の処理によって、温度デジタル値への変換を行
ってもN1、N2、Rs、R1には同様の関係があるた
め、上記と同様に温度測定を行なうことが可能である。
【0039】次に、本例の温度計において採用している
絶対値調整について説明する。調整としては、温度測定
原理による調整点の温度において、感温素子3の抵抗値
の変化により周波数が変動したパルス信号のカウント値
N2を、ROM12に記憶された変換テーブルの設定数
に合わせれば良い。従って、基準抵抗2および感温素子
3の抵抗値が、各々有する個体差によりばらついて変換
テーブルの設定値抵抗比に対してズレてしまうことによ
り、カウント値N2がズレてしまうことを補正できれば
良いわけである。このような個体差による設定値抵抗比
に対するズレをKをすると(4)式は、次式となる。
【0040】 N2=R1/Rs×N1×K ・・・ (7) 従って、Kをなんらかの方法で補正できれば、変換テー
ブルの設定値抵抗比に合致するカウント値N2をラッチ
11に供給することができ、絶対値の調整を行なうこと
が可能となる。
【0041】そこで、基準抵抗2により、フェイズIIの
計数時間を決定するカウント値N1を可変させてN11
とし、このカウント値N11をN11=N1/Kとする
と(7)式は次式となる。
【0042】N2=R1/Rs×N11/K×K N2=R1/Rs×N11 ・・・ (8) このように設定抵抗値比に対するズレKは、N1をN1
1と可変設定できれば補正でき、絶対値調整を行なえる
ことが判る。従って、本例においては、初期論理調整回
路により、カウント値N1を個体差を考慮したカウント
値N11となるように可変設定する。
【0043】カウント値N1を調整する方法(計数回数
設定手段)には、カウントを行なう分周回路10に、カ
ウントを開始する前に、調整に必要なカウント値をプリ
セットしておき、底上げしてからカウントする方法と、
分周回路10においてカウントアップ(計数打ち切り)
するターゲットとなるカウント値N1をN11に打ち切
り変更する方法とがある。
【0044】図1に示す本例の電子温度計では、初期論
理調整回路(補正データ設定回路)9を用いて、分周回
路10に補正データを初期値としてプリセットすること
により、カウント値をN1からN11としている。すな
わち、分周回路10におけるカウントアップに用いられ
る多入力NANDゲート16の出力設定と、初期論理調
整回路9の初期データセットの設定の差をカウント値N
11として可変設定できるようにしている。このカウン
ト値N11を数式で表すと、多入力NANDゲート16
の出力設定をMとして、初期論理調整回路9の初期デー
タセットの設定値をM0とするとN11=M−M0とな
る。そして、カウント値N1をN11に可変設定するた
めに、Mを固定しM0を可変設定している。
【0045】図3に、分周回路10と、初期論理調整回
路(補正データ設定回路)9の構成を示してある。分周
回路10は、セット優先型リセット付1/2分周回路
(以下セット1/2分周回路と略する)28〜31とリ
セット付1/2分周回路32をカスケード接続して成
り、20 〜24 まで順次カウントされる。そして、セッ
ト1/2分周回路28〜31とリセット付1/2分周回
路32により構成される各ビットの結果が、ラッチ回路
11および多入力NANDゲート16に出力される。
【0046】この分周回路10に初期データセットを設
定する初期論理調整回路(補正データ設定回路)9は、
分周回路10の20 〜23 のセット1/2分周回路28
〜31に対応したハーフビットのフリップフロップ回路
(ラッチ回路)20〜23を備えている。それぞれのフ
リップフロップ回路20〜23のデータ入力端子Dは、
配線オープン・ショート型記憶手段100のデータ端子
D0〜D3に接続されている。またデータ端子D0〜D
3にはプルアップ用のMOSトランジスタTr4〜Tr
7が接続されている。従って、マスクROM100はデ
ータ端子D0〜D3に接続する配線パターンを切断する
ことによりデータの不揮発的記憶が可能となっており、
後述するようようにそのデータの読み出しにおいてはM
OSトランジスタTr4〜Tr7をオンさせてプルアッ
プし、配線オープン(切断)のときはそのデータ端子に
電源電圧VDDが、配線ショート(未切断)のときはその
データ端子に接地電圧VSSがそれぞれ現れるようになっ
ている。MOSトランジスタTr4〜Tr7のプルアッ
プ回路は端子34に加わるゲート信号であるデータ読み
出し制御信号によってオンするようになっている。ラッ
チ回路のフリップフロップ回路20〜23は、端子35
に加わるクロックパルス(ラッチ制御信号)によってデ
ータ端子D0〜D3に読み出されたデータ信号をラッチ
する。フリップフロップ回路20〜23の出力Mは、高
レベルの初期設定制御信号Jの印加によりNANDゲー
ト24〜27が開き、対応するセット1/2分周回路2
8〜31のセットS(バー)端子に供給され、フリップ
フロップ回路20〜23の設定値、すなわち、初期論理
調整回路9の設定値が分周回路10に設定される。
【0047】例えば、初期データセットの設定値M0を
M0=1とする場合は、データ端子D0に繋がる配線パ
ターンは切断されており、プルアップ用のトランジスタ
Tr4がオンとなると、データ端子D0はVSSライン3
3からオープン状態であるため、データ端子D0は電源
電圧VDDである。他のデータ端子D1〜D3に繋がる配
線パターンは未切断状態であるため、データ端子D1〜
D3は接地電圧VSSにショートしている。従って、フリ
ップフロップ回路20には「1」がセットされ、他のフ
リップフロップ回路21〜23には「0」がセットされ
る。そして、初期設定制御信号Jのタイミングで設定タ
イミング回路のNANDゲート24のみ開き、セット1
/2分周回路28の20 を「1」に出力セットする。こ
れにより分周回路10は初期値M0=1に設定されたこ
とになる。さらにM0=5とする場合は、端子D0をV
SSライン33から開放するだけでなく、端子D2をVSS
ライン33から開放する。これにより、セット1/2分
周回路30の22 出力も、プリップフロップ回路22の
設定値がNANDゲート26を介して設定され、分周回
路10には、M0=5が設定される。なお、VSSライン
33から開放されない他の端子D1およびD3は、フリ
ップフロップ回路21および23のデータ入力端子Dが
低レベルのままであるので、対応するセット1/2分周
回路29および31にはデータが設定されない。なお、
プルアップ回路でなく、プルダウン回路を用いることも
できる。
【0048】PチャンTr4〜Tr7は常にオンのまま
だと、VDDとVSS間に常に電流が流れてしまい、回路の
消費電流が大きくなってしまう。このため、本実施例に
おいては適当な初期データの読み込みサイクルでPチャ
ンTr4〜Tr7はゲート端子34への低レベル信号で
オンし、合わせてクロック端子35へもラッチ制御信号
が入り、ハーフビットフリップフロップ20〜23への
データのラッチを行なうようになっている。測定期間
中、PチャンTr4〜Tr7が常にオンでないので、電
力を節減できる。また、異なる製品間でデータ値が異な
っていても、データ設定に要する消費電力をほぼ同じに
できる。
【0049】本例の温度計においては、初期論理調整回
路9に設定された初期データの読み込みのタイミング
は、図4に示されている通りフェイズIが始まる時刻t
1の前に、分周回路10をすべてリセット信号Iでリセ
ットした後、初期設定制御信号Jで初期データのM0を
分周回路10に読み込んでいる。そして、初期データM
0が設定された分周回路10により、抵抗値−周波数変
換回路1から出力されるフェイズIの基準抵抗に基づく
パルス信号Bをカウントし、カウント値N1に到達する
時間をメインカウンタ18により基準値として設定す
る。次にフェイズIIにより、感温素子3に基づくパルス
信号Bをカウントする訳であるが、この際は、初期設定
制御信号JJは高レベルとならず、分周回路10はリセ
ット後、初期データM0が設定されない状態からカウン
トを開始する。
【0050】このように、本例ではデータ端子D0〜D
3をVSSラインから開放するために、基板パターンカッ
トかカットしないかの論理調整データを入力することに
より、初期論理調整回路9により初期設定される初期デ
ータを可変設定できる。勿論、パターン切断の代わり
に、オン・オフスイッチを用いた配線オープン・ショー
ト型の記憶手段でも良い。その結果、フェイズIにおい
てフェイズIIの測定期間を決定する期間T1を、基準抵
抗2と容量4による充放電回数から、補正されたカウン
ト値までカウントして設定することができる。従って、
調整ポイントにおける基準抵抗と感温素子の抵抗値の個
体差によるバラツキ、すなわち、抵抗値比のズレを補正
でき、絶対値調整が行える。
【0051】図5は本発明の別の実施例における計数回
路,計数動作打ち切り回路及び打切り値設定回路を示す
ブロック図である。図4に基づき説明した構成では、分
周回路10に初期データをプリセットしてからフェイズ
Iのカウントを開始しているが、図5に示す構成では、
分周回路10は初期データをプリセットせず、分周回路
10のカウント値を判定して計数動作を打ち切り制御す
るための多入力NANDゲート(計数動作打ち切り回
路)48と、抵抗値バラツキ補正用データに応じて打ち
切り値を設定する打切り値設定回路130とを有してい
る。打切り値設定回路130は、前述の初期論理調整回
路(補正データ設定回路)9と同様の構成である回路1
20と、排他的論理和ゲート(EXOR)44〜47か
らなるデータ変換回路110とを有している。多入力N
ANDゲート48で判定される出力設定値を調整するこ
とで、カウント値をN1からN11に変えている。
【0052】図5に示す分周回路10は、リセット付1
/2分周回路36〜43により20〜27 までカウント
可能なカウンタであり、20 〜23 をカウントするリセ
ット付1/2分周回路36〜39の出力が排他的論理和
ゲート(EXOR)44〜4を介して多入力NANDゲ
ート48に入力されている。他のリセット付1/2分周
回路40〜43の出力は、そのまま多入力多入力NAN
Dゲート48に入力されている。EXOR44〜47の
それぞれ一方入力には、データ端子D0〜D3からの抵
抗値バラツキ補正用データのデータ信号が入力されてい
る。例えば、EXOR44と46の一方入力が高レベル
のとき(補正データが(0101)2 =5のとき)、分
周回路10の1/2分周回路36の出力が「0」、1/
2分周回路37の出力が「1」、1/2分周回路38の
出力が「0」、1/2分周回路39の出力が「1」、1
/2分周回路40〜46の出力が「1」になったとき、
即ち計数値(1111010)2 =122のとき、多入
力NANDゲート48から低レベルの計数打ち切り制御
の信号Gが出力される。補正データがゼロのときは計数
値(1111111)2 =127で計数打ち切り制御の
信号Gが出力されるが、補正データが5のときは、12
7から補正データを引いた計数値122で信号Gが出力
されて、分周回路10の計数動作が停止され、その間の
計数時間T1が前述のメインコントローラ17に記憶さ
れるようになっている。補正データを変えることで、こ
のように、フェイズIにより設定される期間T1の調整
を行なうことが可能となる。分周回路10はリセット付
き分周回路36〜43で構成されており、第1実施例の
如くのセット付き分周回路とはなっていない。このた
め、分周回路10やその周辺回路は第1実施例の場合に
比して、素子数の増大が抑制できている。また、セット
制御信号も不要となっているので、その信号生成回路も
排除できる。従って、本実施例では、第1実施例に比べ
て温度計の小型化及び低コスト化を実現できる。
【0053】また、本例の回路部分120も図3に示す
初期値調整回路(補正データ設定回路)9と同様な構成
になっているので、測定期間中、プルアップ用のトラン
ジスタが常にオンし続けておらず、電力を節減できる。
また同様に、データ値が異なっていてもデータ設定に要
する消費電力も画一化できる。
【0054】なお、さらに、本実施例では、図1に示す
ように、信号φ2と分周回路10に供給される信号とが
NAND8に入力され、その出力が信号Eとして取り出
せるようになっている。従って、この信号Eをタイミン
グを合わせ外部計測器で検出すると、温度測定結果に関
するカウント値であるN2の値を検出できる。N2値が
検出できると調整前の感温素子3の抵抗と基準抵抗との
抵抗比のズレもN2換算で測定できる。従って、初期論
理設定回路9に設定する初期データも、この信号Eによ
るN2値を利用して、対応する補正量を記憶した外部C
PU等を用いて設定することができる。このように、信
号Eを用いて初期データを設定することにより、一回で
初期論理設定回路9の論理調整を終えることができる。
また、この信号Eを使用すれば電子温度計の簡易の温度
測定の精度検査を行える。
【0055】なお、本発明は電子温度計に限らず、体温
計,圧力計,はかり等にも適用可能である。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、計数手
段をプリセット型に変えず、その代わりに、計数動作を
打ち切り値で打ち切り制御する計数動作打ち切り手段を
設けると共に、抵抗バラツキ補正用データに応じてその
打ち切り値を設定する打ち切り値設定手段を設けた構成
に特徴を有するものである。従って、次の特有の効果を
奏する。
【0057】 補正データを変換した打ち切り値の如
何によって、第1のパルス信号の計数時間の長短調整が
できるので、結果的に第2のパルス信号の計数時間の長
短調整が可能である。このため、補正データの如何によ
り第1のパルス信号の計数値と第2のパルス信号の計数
値との比を増減調整できる。従って、初期調整用可変抵
抗器を用いずに済み、低コストで調整工程が少なく経時
変化の無い計測装置を提供できる。
【0058】 そして本発明では計数手段はプリセッ
ト型ではないので、素子数の増大を抑制でき、小型化及
び低コスト化の計測装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る電子温度計の回路構成を
示すブロック図である。
【図2】図1のブロック図内の抵抗値−周波数変換回路
を示す回路図である。
【図3】図1に示したブロック図内の初期論理調整回路
と分周回路の一部を表す回路図である。
【図4】同実施例の電子温度計の各部信号を示すタイム
チャートである。
【図5】本発明の別の実施例における計数回路,計数動
作打ち切り回路及び打切り値設定回路を示すブロック図
である。
【図6】特願昭59-17499号(特開昭60-161538 号公報)
に係る電子温度計のセット付き計数回路及び初期値設定
回路を示す回路図である
【符号の説明】
1…抵抗値−周波数変換回路 2…基準抵抗 3…感温抵抗 4…容量 5…インバータ 6,8,24〜27…NANDゲート 7…NORゲート 9…初期論理調整回路(補正データ設定回路) 10…分周回路 11,20〜23…ラッチ回路 12…ROM 13…デコーダ 14…ドライバー 15…表示部 16…多入力NANDゲート 17…メインコントローラ 18…メインカウンタ 19…発振器 20〜23…ハーフビットのフリップフロップ回路 24〜27…NANDゲート 28〜31…セット優先型リセット付き1/2分周回路 32…リセット付き1/2分周回路 33…VSS電源ライン 34…ゲート端子 35…クロック端子 36〜43…リセット付き1/2分周回路 44〜47…排他的論理和ゲート 48…多入力NANDゲート(計数動作打ち切り回路) 72…変換表示部 100…配線オープン・ショート型記憶手段 110…データ変換回路 120…配線オープン・ショート型記憶手段,プルアッ
プ回路及びラッチ回路の回路部分 130…計数打切り値設定回路 Tr1〜Tr7…MOSトランジスタ D0〜D3…データ端子。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基準抵抗の抵抗値に基づく周波数を持つ
    基準パルス信号と温度,圧力等に感応して抵抗値変化す
    る検出抵抗の抵抗値に基づく周波数を持つ検出パルス信
    号とを切り換え可能に発生する抵抗値−周波数変換手段
    と、前記基準パルス信号及び前記検出パルス信号の一方
    を第1のパルス信号とすると共に他方を第2のパルス信
    号として、第1のパルス信号を計数した後、第1のパル
    ス信号の計数時間と等しい時間に亘り第2のパルス信号
    を計数する計数手段とを有し、第1のパルス信号の計数
    値と第2のパルス信号の計数値との比に基づいて計測結
    果を表示する計測装置において、 前記計数手段の計数動作を打切り値で打ち切り制御する
    計数動作打ち切り手段と、抵抗バラツキ補正用データに
    応じて前記打ち切り値を設定する打切り値設定手段とを
    有して成ることを特徴とする計測装置。
JP6209525A 1994-09-02 1994-09-02 計測装置 Expired - Lifetime JP2520091B2 (ja)

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