JP2518702B2 - 真空密着式焼枠装置の密着方法 - Google Patents
真空密着式焼枠装置の密着方法Info
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- JP2518702B2 JP2518702B2 JP1285291A JP28529189A JP2518702B2 JP 2518702 B2 JP2518702 B2 JP 2518702B2 JP 1285291 A JP1285291 A JP 1285291A JP 28529189 A JP28529189 A JP 28529189A JP 2518702 B2 JP2518702 B2 JP 2518702B2
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Description
【発明の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 この発明は、フィルム原板を感光フィルムやPS版等の
感光材料(以下単に感材と称する)に密着して焼付ける
真空密着式の焼枠装置に関し、殊にフィルム原板と感材
との密着を促進させる方法に関するものである。
感光材料(以下単に感材と称する)に密着して焼付ける
真空密着式の焼枠装置に関し、殊にフィルム原板と感材
との密着を促進させる方法に関するものである。
《従来の技術》 この種の真空密着式焼枠装置としては、例えば第7図
に示すものが知られている。この図において符号4は焼
付台、6はガラス板等の透光板、7は透光板6を備え、
開閉自在に設けられた上枠、30は焼付用光源である。
に示すものが知られている。この図において符号4は焼
付台、6はガラス板等の透光板、7は透光板6を備え、
開閉自在に設けられた上枠、30は焼付用光源である。
そして、この種の焼枠装置は、原板の有するパターン
を忠実かつ鮮明に焼付けるため、原板と感材を真空密着
させる構造を備え、従来より例えば、本出願人の提案に
よる実公昭56-5095号公報に開示されたもの(第5図)
が知られている。
を忠実かつ鮮明に焼付けるため、原板と感材を真空密着
させる構造を備え、従来より例えば、本出願人の提案に
よる実公昭56-5095号公報に開示されたもの(第5図)
が知られている。
それは、ゴムシート1を下枠に張設してなる焼付台4
と、縁枠5の下面に透光板6を備え、焼付台4に対して
開閉自在に設けた上枠7と、ゴムシート1と透光板6と
の間に気密シール2を介して形成される気密な空間を排
気する排気口9と、第6図の如く、焼付台4の下側に配
置され、ゴムシート1の下面に圧接して矢印方向に転動
するしごきローラ11を具備して成り、露光に先立ち、ゴ
ムシート1と透光板6との間に原板31と感材32を重畳、
載置し、前記気密な空間を排気するとともに、しごきロ
ーラ11でゴムシート1をその下面からしごくことによ
り、フィルム原板31と感材32との密着を促進させるよう
に構成されている。
と、縁枠5の下面に透光板6を備え、焼付台4に対して
開閉自在に設けた上枠7と、ゴムシート1と透光板6と
の間に気密シール2を介して形成される気密な空間を排
気する排気口9と、第6図の如く、焼付台4の下側に配
置され、ゴムシート1の下面に圧接して矢印方向に転動
するしごきローラ11を具備して成り、露光に先立ち、ゴ
ムシート1と透光板6との間に原板31と感材32を重畳、
載置し、前記気密な空間を排気するとともに、しごきロ
ーラ11でゴムシート1をその下面からしごくことによ
り、フィルム原板31と感材32との密着を促進させるよう
に構成されている。
《発明が解決しようとする課題》 上記のように、しごきローラは原板と感材の間隙や感
材と透光板の間に生じ易い空気溜りを解消し、真空密着
を促進させる上で有効なものであるが、上記従来例にお
いて、しごきローラは往動時に、全走行ストロークにわ
たり一定の速度でゴムシートへ圧接転動する構造であ
り、所要の密着状態に達するまでに比較的長時間を要す
るという問題点がある。
材と透光板の間に生じ易い空気溜りを解消し、真空密着
を促進させる上で有効なものであるが、上記従来例にお
いて、しごきローラは往動時に、全走行ストロークにわ
たり一定の速度でゴムシートへ圧接転動する構造であ
り、所要の密着状態に達するまでに比較的長時間を要す
るという問題点がある。
これは以下のような理由によるものと考えられる。
第6図(A)は、しごきローラ11の初期作動状態を示
し、この状態ではゴムシート1の周辺部が中央部よりも
先に透光板6へ密着する。何故なら、第5図及び第7図
に示すように、排気口9はゴムシート1の周辺コーナ部
付近に1個だけ設けられており、気密シール2を介して
形成される空間8内では、当該気密シール2の内周部に
できる隙間が当該排気口9と連通するため、当該隙間を
介して上記空間8内の周辺部が先に減圧されるからであ
る。従って、この状態で第6図(A)に示すように、フ
ィルム原板31と感材32との間に空気溜り33が生じてい
る。
し、この状態ではゴムシート1の周辺部が中央部よりも
先に透光板6へ密着する。何故なら、第5図及び第7図
に示すように、排気口9はゴムシート1の周辺コーナ部
付近に1個だけ設けられており、気密シール2を介して
形成される空間8内では、当該気密シール2の内周部に
できる隙間が当該排気口9と連通するため、当該隙間を
介して上記空間8内の周辺部が先に減圧されるからであ
る。従って、この状態で第6図(A)に示すように、フ
ィルム原板31と感材32との間に空気溜り33が生じてい
る。
第6図(B)は、しごきローラ11の途中の作動状態を
示し、この状態では、しごきローラ11によって押しやら
れた空気溜り33がフィルム原板31の後端辺側へ移動す
る。
示し、この状態では、しごきローラ11によって押しやら
れた空気溜り33がフィルム原板31の後端辺側へ移動す
る。
第6図(C)はしごきローラ11の終期作動状態を示
し、この状態では、しごきローラ11によって押しやられ
た空気溜り33が完全には解消せず、一部存続している。
何故なら、透光板6にゴムシート1の周辺部が密着して
いるため、空気溜り33の移動が抑制されるためと、ま
た、装置の小型化のために、比較的排気量が少ない小型
の排気手段が用いられているからである。
し、この状態では、しごきローラ11によって押しやられ
た空気溜り33が完全には解消せず、一部存続している。
何故なら、透光板6にゴムシート1の周辺部が密着して
いるため、空気溜り33の移動が抑制されるためと、ま
た、装置の小型化のために、比較的排気量が少ない小型
の排気手段が用いられているからである。
つまり、空気溜り33内の空気が排気口9から排気され
る速度よりも、しごきローラ11の転動速度の方が速いた
め、しごきローラ11は空気溜り33を乗り越えて先行す
る。従って焼ボケが生じないよう空気溜り33を解消する
には、しごきローラの走行終了後もかなりの排気時間を
必要とするため、所要の密着状態を迅速に達成すること
ができないという難点がある。
る速度よりも、しごきローラ11の転動速度の方が速いた
め、しごきローラ11は空気溜り33を乗り越えて先行す
る。従って焼ボケが生じないよう空気溜り33を解消する
には、しごきローラの走行終了後もかなりの排気時間を
必要とするため、所要の密着状態を迅速に達成すること
ができないという難点がある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであ
り、上記空気溜りを解消し、所要の密着状態を迅速に達
成して焼付作業効率を高めることができる真空密着式焼
枠装置の密着方法を提供することを技術課題とする。
り、上記空気溜りを解消し、所要の密着状態を迅速に達
成して焼付作業効率を高めることができる真空密着式焼
枠装置の密着方法を提供することを技術課題とする。
《課題を解決するための手段》 上記課題を解決するため、本発明は前記従来の密着方
法を次のように改良したものである。
法を次のように改良したものである。
即ち、透光板と弾性シートとの間にフィルム原板と感
光材料とを重ねて挟持し、透光板と弾性シートとの間に
気密シールを介して形成された空間内を排気するととも
に、弾性シートの背面へしごきローラを押圧転動させる
ことにより、フィルム原板と感光材料とを密着するよう
にした真空密着式焼枠装置の密着方法において、 しごきローラの押圧転動による往動に際し、少なくと
もしごきローラの往動方向上手側の空間より排気しなが
らしごきローラの往動を開始し、しごきローラの往動途
中で当該しごきローラを減速するとともに、当該しごき
ローラの往動方向下手側の空間を大気連通手段を介して
大気連通させ、往動終了後は大気連通を遮断して当該空
間内を排気することを特徴とする真空密着式焼枠装置の
密着方法である。
光材料とを重ねて挟持し、透光板と弾性シートとの間に
気密シールを介して形成された空間内を排気するととも
に、弾性シートの背面へしごきローラを押圧転動させる
ことにより、フィルム原板と感光材料とを密着するよう
にした真空密着式焼枠装置の密着方法において、 しごきローラの押圧転動による往動に際し、少なくと
もしごきローラの往動方向上手側の空間より排気しなが
らしごきローラの往動を開始し、しごきローラの往動途
中で当該しごきローラを減速するとともに、当該しごき
ローラの往動方向下手側の空間を大気連通手段を介して
大気連通させ、往動終了後は大気連通を遮断して当該空
間内を排気することを特徴とする真空密着式焼枠装置の
密着方法である。
ここで、「少なくとも」とは、しごきローラの往動方
向上手側の空間より排気しながらしごきローラの往動を
開始することを要件とするが、しごきローラの往動方向
下手側の空間も同時に排気しながらしごきローラの往動
を開始する方法を含むという意味である。また、「しご
きローラを減速する」とは、後述するように当該しごき
ローラを一旦停止させ、その後所定速度で往動させる方
法も含むという意味である。
向上手側の空間より排気しながらしごきローラの往動を
開始することを要件とするが、しごきローラの往動方向
下手側の空間も同時に排気しながらしごきローラの往動
を開始する方法を含むという意味である。また、「しご
きローラを減速する」とは、後述するように当該しごき
ローラを一旦停止させ、その後所定速度で往動させる方
法も含むという意味である。
《作用》 本発明では、しごきローラの押圧転動による往動に際
し、少なくともしごきローラの往動方向上手側の空間よ
り排気しながらしごきローラの往動を開始し、しごきロ
ーラの往動途中で、つまり、空間内に生じた空気溜りを
しごきローラが乗り越える手前で当該しごきローラを減
速することにより、しごきローラが空気溜りを乗り越え
て先行するのを防ぐ。また、同時に当該しごきローラの
往動方向下手側の空間を大気連通手段を介して大気連通
することにより、往動方向下手側では透光板と弾性シー
トとの密着状態が緩和される。これにより、しごきロー
ラが空気溜りを乗り越えて先行するのを防ぎつつ、しご
きローラで空気溜りを往動方向下手側へ円滑に押しやる
ことができ、空気溜りの解消を促進することができる。
し、少なくともしごきローラの往動方向上手側の空間よ
り排気しながらしごきローラの往動を開始し、しごきロ
ーラの往動途中で、つまり、空間内に生じた空気溜りを
しごきローラが乗り越える手前で当該しごきローラを減
速することにより、しごきローラが空気溜りを乗り越え
て先行するのを防ぐ。また、同時に当該しごきローラの
往動方向下手側の空間を大気連通手段を介して大気連通
することにより、往動方向下手側では透光板と弾性シー
トとの密着状態が緩和される。これにより、しごきロー
ラが空気溜りを乗り越えて先行するのを防ぎつつ、しご
きローラで空気溜りを往動方向下手側へ円滑に押しやる
ことができ、空気溜りの解消を促進することができる。
《実施例》 以下、本発明に係る方法を図面に基づいて説明する。
第5図は本発明に係る方法を適用し得る従来の真空密着
式焼枠装置の縦断側面図である。ただし、本発明に係る
排気構造は第1図に示すように、従来装置とは異なって
いる。
第5図は本発明に係る方法を適用し得る従来の真空密着
式焼枠装置の縦断側面図である。ただし、本発明に係る
排気構造は第1図に示すように、従来装置とは異なって
いる。
この焼枠装置は、下枠3の上面に弾性シート1を張設
して成る焼付台4と、縁枠5の下面に透光板6を備え、
焼付台4に対して開閉自在に設けた上枠7と、排気手段
10と、弾性シート1の下面に圧接して転動するしごきロ
ーラ11とを具備して成り、弾性シート1と透光板6との
間に原板と感材を密着保持するように構成されている。
して成る焼付台4と、縁枠5の下面に透光板6を備え、
焼付台4に対して開閉自在に設けた上枠7と、排気手段
10と、弾性シート1の下面に圧接して転動するしごきロ
ーラ11とを具備して成り、弾性シート1と透光板6との
間に原板と感材を密着保持するように構成されている。
弾性シート1はゴムシートであって、その上面の周囲
に土手状の気密シール2を備え、焼付台4を構成する下
枠3の上面に貼着されている。また、弾性シート1は昇
降可能に設けられたシート支持板1aにより下方から支え
られ、原板と感材を重畳して載置したときに弾性シート
1が下方へたれ下がらないように構成されている。なお
シート支持板1aは、しごきローラ11の走行時には仮想線
で示す位置まで下降してしごきローラ11の移動経路から
退避するように構成されている。
に土手状の気密シール2を備え、焼付台4を構成する下
枠3の上面に貼着されている。また、弾性シート1は昇
降可能に設けられたシート支持板1aにより下方から支え
られ、原板と感材を重畳して載置したときに弾性シート
1が下方へたれ下がらないように構成されている。なお
シート支持板1aは、しごきローラ11の走行時には仮想線
で示す位置まで下降してしごきローラ11の移動経路から
退避するように構成されている。
排気手段としては、例えば真空ポンプが用いられ、真
空ポンプ10は弾性シート1に装着した排気口9と連通さ
れ(後述する第1図においても同じ)、弾性シート1と
透光板6との間に気密シール2を介して形成される気密
な空間を強制排気するように構成されている。
空ポンプ10は弾性シート1に装着した排気口9と連通さ
れ(後述する第1図においても同じ)、弾性シート1と
透光板6との間に気密シール2を介して形成される気密
な空間を強制排気するように構成されている。
第1図は本発明に係る密着方法を実施するための排気
構造を例示する模式図であり、この実施例では弾性シー
ト1のコーナ部に4つの排気口9・9・9・9aを装着
し、このうち3つの排気口9・9・9を直接排気手段10
に連通し、他の1つの排気口9aを電磁切換弁28を介して
排気手段10に連通してある。そしてしごきローラ11の押
圧転動による往動に際し、少なくともしごきローラ11の
往動方向上手側の空間を排気口9より排気しながらしご
きローラ11の往動を開始し、しごきローラの往動途中
で、つまり、往動方向下手側の空間(第5図8a)内に生
じた空気溜りをしごきローラ11が乗り越える手前で、当
該しごきローラ11を減速するとともに、当該空間8aを排
気口9a及び電磁切換弁28を介して大気連通させ、往動終
了後は大気連通を遮断して当該空間を排気するように構
成されている。なお、同図中符号27は負圧センサであ
る。この場合には排気口9aは排気のみならず大気連通口
として機能する。上記実施例では排気口を4個備えるも
のについて例示したが、上記実施例の4個とは異なる個
数の排気口を備えるものでも本発明の目的は達成でき
る。
構造を例示する模式図であり、この実施例では弾性シー
ト1のコーナ部に4つの排気口9・9・9・9aを装着
し、このうち3つの排気口9・9・9を直接排気手段10
に連通し、他の1つの排気口9aを電磁切換弁28を介して
排気手段10に連通してある。そしてしごきローラ11の押
圧転動による往動に際し、少なくともしごきローラ11の
往動方向上手側の空間を排気口9より排気しながらしご
きローラ11の往動を開始し、しごきローラの往動途中
で、つまり、往動方向下手側の空間(第5図8a)内に生
じた空気溜りをしごきローラ11が乗り越える手前で、当
該しごきローラ11を減速するとともに、当該空間8aを排
気口9a及び電磁切換弁28を介して大気連通させ、往動終
了後は大気連通を遮断して当該空間を排気するように構
成されている。なお、同図中符号27は負圧センサであ
る。この場合には排気口9aは排気のみならず大気連通口
として機能する。上記実施例では排気口を4個備えるも
のについて例示したが、上記実施例の4個とは異なる個
数の排気口を備えるものでも本発明の目的は達成でき
る。
また、第1図において電磁切換弁28を第2図の符号28
aで示すものに代替させてもよく、この場合には9aは専
ら大気連通口として機能し、大気連通と遮断とに切換え
られる。
aで示すものに代替させてもよく、この場合には9aは専
ら大気連通口として機能し、大気連通と遮断とに切換え
られる。
第5図に戻り、しごきローラ11は左右一対の支柱12で
支えられ、各支柱12をそれぞれ走行架台13で走行可能か
つ昇降可能に支持し、各走行架台13をガイドレール14に
沿って前後方向(紙面における左右方向)へ走行可能に
構成し、往動に際し、しごきローラ11をその走行ストロ
ークの中途に位置するフィルム原板31の後端辺手前Bで
一旦停止させ、その後極めてゆっくりと走行させるとと
もに、後述するローラ昇降手段20で支柱12を昇降させる
ことにより、しごきローラ11を弾性シート1に圧接・離
間するように構成されている。
支えられ、各支柱12をそれぞれ走行架台13で走行可能か
つ昇降可能に支持し、各走行架台13をガイドレール14に
沿って前後方向(紙面における左右方向)へ走行可能に
構成し、往動に際し、しごきローラ11をその走行ストロ
ークの中途に位置するフィルム原板31の後端辺手前Bで
一旦停止させ、その後極めてゆっくりと走行させるとと
もに、後述するローラ昇降手段20で支柱12を昇降させる
ことにより、しごきローラ11を弾性シート1に圧接・離
間するように構成されている。
なお、第5図中、符号15は走行架台13に設けられガイ
ドレール14に沿って転動するガイドローラ、18は走行架
台13に固設され、付勢ばね17を介してしごきローラ11を
弾性シート1の下面に圧接可能に支持するローラ支持板
である。
ドレール14に沿って転動するガイドローラ、18は走行架
台13に固設され、付勢ばね17を介してしごきローラ11を
弾性シート1の下面に圧接可能に支持するローラ支持板
である。
上記ローラ昇降手段20は、ローラ支持板18に遊動可能
に設けられた板カム21と、支柱12の下端部に設けられ、
板カム21のカム面21aと係合するカムフォロワ22と、第
5図の実線で示すしごきローラの原点位置Aにおいて、
板カム21を圧接側へ移動させる原点側当接具23と、第5
図の仮想線で示すしごきローラの往動終点位置Cにおい
て、板カム21を圧接解除側へ移動させる終点側当接具24
と、原点位置Aへの復帰時にカムフォロワ22がカム板21
から転移し、圧接解除状態を維持する原点側カム板25を
具備して成り、往動時にしごきローラ11を弾性シート1
へ圧接するとともに、復動時にカムフォロワ22が板カム
21のカム面21aによって押し下げられ、しごきローラ11
の圧接を解除するように構成されている。
に設けられた板カム21と、支柱12の下端部に設けられ、
板カム21のカム面21aと係合するカムフォロワ22と、第
5図の実線で示すしごきローラの原点位置Aにおいて、
板カム21を圧接側へ移動させる原点側当接具23と、第5
図の仮想線で示すしごきローラの往動終点位置Cにおい
て、板カム21を圧接解除側へ移動させる終点側当接具24
と、原点位置Aへの復帰時にカムフォロワ22がカム板21
から転移し、圧接解除状態を維持する原点側カム板25を
具備して成り、往動時にしごきローラ11を弾性シート1
へ圧接するとともに、復動時にカムフォロワ22が板カム
21のカム面21aによって押し下げられ、しごきローラ11
の圧接を解除するように構成されている。
第3図は上記焼枠装置の実施例をさらに具体的に説明
するための焼付台上部の斜視図である。しごきローラ11
をフィルム原板31の後端辺手前で停止させるために、フ
ィルム原板31又は感材32(以下フィルム原板等と称す)
のサイズに応じて、しごきローラ11の停止位置Bをあら
かじめ設定する。
するための焼付台上部の斜視図である。しごきローラ11
をフィルム原板31の後端辺手前で停止させるために、フ
ィルム原板31又は感材32(以下フィルム原板等と称す)
のサイズに応じて、しごきローラ11の停止位置Bをあら
かじめ設定する。
即ち、第3図において、弾性シート1の上面にはフィ
ルム原板等の後端辺の位置が判読し得るように目盛34が
描かれており、操作盤35上のキースイッチで該当する目
盛位置を入力することにより、しごきローラ11の停止位
置Bを設定できるようになっている。上記フィルム原板
等の後端辺の位置は、およその位置が判読できればよい
ので、当該目盛34のピッチは適当でよく、また目盛34を
付す対象は弾性シート1に限らず、焼付台4の上面の適
当な位置であればよい。
ルム原板等の後端辺の位置が判読し得るように目盛34が
描かれており、操作盤35上のキースイッチで該当する目
盛位置を入力することにより、しごきローラ11の停止位
置Bを設定できるようになっている。上記フィルム原板
等の後端辺の位置は、およその位置が判読できればよい
ので、当該目盛34のピッチは適当でよく、また目盛34を
付す対象は弾性シート1に限らず、焼付台4の上面の適
当な位置であればよい。
また、フィルム原板等の後端辺の位置を操作盤35より
設定入力するものに代えて、第3図中符号36で示す検出
器によって読取るようにしてもよい。この検出器36は、
前後方向へ走行可能に架設された走行架37に付設され、
しごきローラ11の往動に先行してフィルム原板等の後端
辺の位置を検出するように構成される。この検出器36と
しては、感材32の非感光波長域の光を使用する反射型光
センサや、CCD等が用いられる。
設定入力するものに代えて、第3図中符号36で示す検出
器によって読取るようにしてもよい。この検出器36は、
前後方向へ走行可能に架設された走行架37に付設され、
しごきローラ11の往動に先行してフィルム原板等の後端
辺の位置を検出するように構成される。この検出器36と
しては、感材32の非感光波長域の光を使用する反射型光
センサや、CCD等が用いられる。
なお、第3図中符号M1は、しごきローラ11の住復駆動
用モータ、M2は走行架37の走行用駆動モータ、38は両モ
ータM1,M2の制御回路であり、図示しないパルスカウン
タによりフィルム原板等の後端辺の位置の検出及びしご
きローラ11の停止位置の制御が行われる。
用モータ、M2は走行架37の走行用駆動モータ、38は両モ
ータM1,M2の制御回路であり、図示しないパルスカウン
タによりフィルム原板等の後端辺の位置の検出及びしご
きローラ11の停止位置の制御が行われる。
第4図は、上記実施例に係る焼枠装置の動作を例示す
るフローチャートである。以下、このフローチャートに
基づいて上記構成による焼枠装置の密着動作について説
明する。
るフローチャートである。以下、このフローチャートに
基づいて上記構成による焼枠装置の密着動作について説
明する。
先ず、焼付露光に先立ってフィルム原板31と感材32と
を重ねて焼付台4上に載置し、フィルム原板等の後端辺
の位置と、しごきローラ11の停止時間を設定入力してお
く。
を重ねて焼付台4上に載置し、フィルム原板等の後端辺
の位置と、しごきローラ11の停止時間を設定入力してお
く。
ステップS1で、上枠7を閉じて焼枠装置を始動させる
とステップS2で真空ポンプ10が作動して透光板6と弾性
シート1との間に気密シール2を介して形成される気密
な空間8が排気され、弾性シート1は周辺部から先に密
着する。この時、しごきローラ11の往動方向下手側にあ
る排気口9aは排気側に連通され、あるいは閉止されてい
る。
とステップS2で真空ポンプ10が作動して透光板6と弾性
シート1との間に気密シール2を介して形成される気密
な空間8が排気され、弾性シート1は周辺部から先に密
着する。この時、しごきローラ11の往動方向下手側にあ
る排気口9aは排気側に連通され、あるいは閉止されてい
る。
ステップS3では、シート支持板1aが下降した後、駆動
モータM1が正転することにより、しごきローラ11が往動
を開始し、弾性シート1に圧接して所定の速度で転動す
る。
モータM1が正転することにより、しごきローラ11が往動
を開始し、弾性シート1に圧接して所定の速度で転動す
る。
ステップS4では、しごきローラ11が走行ストロークの
中途に位置する所定位置B点に到達したことを判別し、
ステップS5では、しごきローラ11を停止させるととも
に、電磁切換弁28を開いて吸気口(大気連通口)9aのみ
を大気連通する。そして、所要時間経過後、再びしごき
ローラ11をゆっくり往動させる。
中途に位置する所定位置B点に到達したことを判別し、
ステップS5では、しごきローラ11を停止させるととも
に、電磁切換弁28を開いて吸気口(大気連通口)9aのみ
を大気連通する。そして、所要時間経過後、再びしごき
ローラ11をゆっくり往動させる。
即ち、しごきローラ11がB点に到達した時点では、弾
性シート1の周辺部がすでに透光板6に密着しているた
め、前記第6図(B)のように、しごきローラ11によっ
て往動方向下手側へ押しやられた空気溜り33の排気が抑
制される。しかし、しごきローラ11の往動途中(B点)
で当該しごきローラ11を停止することにより、しごきロ
ーラ11が空気溜りを乗り越えて先行するのを防ぐ。
性シート1の周辺部がすでに透光板6に密着しているた
め、前記第6図(B)のように、しごきローラ11によっ
て往動方向下手側へ押しやられた空気溜り33の排気が抑
制される。しかし、しごきローラ11の往動途中(B点)
で当該しごきローラ11を停止することにより、しごきロ
ーラ11が空気溜りを乗り越えて先行するのを防ぐ。
引き続き電磁切換弁28を開いて吸気口(大気連通口)
9aを大気連通することにより、往動方向下手側では透光
板6と弾性シート1との密着状態が緩和され、しごきロ
ーラ11で空気溜り33を往動方向下手側(排気口側)へ押
しやることにより、空気溜り33を迅速に解消することが
できる。
9aを大気連通することにより、往動方向下手側では透光
板6と弾性シート1との密着状態が緩和され、しごきロ
ーラ11で空気溜り33を往動方向下手側(排気口側)へ押
しやることにより、空気溜り33を迅速に解消することが
できる。
ちなみに、本実施例では、フィルム原板等の後端辺よ
り約5cm手前でしごきローラ11が停止し、停止時間とし
て約3〜5秒が設定され、かつ、しごきローラ11の往動
速度は停止前では約200mm/sec、停止後では約100mm/sec
に設定される。また、フィルム原板又は感材のサイズに
応じて任意に停止位置を設定することができ、至便であ
る。
り約5cm手前でしごきローラ11が停止し、停止時間とし
て約3〜5秒が設定され、かつ、しごきローラ11の往動
速度は停止前では約200mm/sec、停止後では約100mm/sec
に設定される。また、フィルム原板又は感材のサイズに
応じて任意に停止位置を設定することができ、至便であ
る。
この実施例の場合、同一サイズ、例えばIサイズ(14
20×1140)のフィルム原板31と感材32を従来方法で密着
するに要した時間(120秒)と比較して90秒程密着に要
する時間を短縮することができ、殊に、感材の表面がマ
ット処理されてない場合に効果的である。
20×1140)のフィルム原板31と感材32を従来方法で密着
するに要した時間(120秒)と比較して90秒程密着に要
する時間を短縮することができ、殊に、感材の表面がマ
ット処理されてない場合に効果的である。
なお、往動時に途中でしごきローラを停止させるだけ
でもよく、又は停止させることなく、極めて低速に減速
させてもよい。
でもよく、又は停止させることなく、極めて低速に減速
させてもよい。
ステップS6では、しごきローラ11が終点位置Cに達し
たことを判別し、ステップS7では電磁切換弁28を閉じて
吸気口9aの大気連通を遮断する。これにより短時間で所
要の密着状態が得られ、ステップS8では光源30が点灯し
て焼付露光が開始される。
たことを判別し、ステップS7では電磁切換弁28を閉じて
吸気口9aの大気連通を遮断する。これにより短時間で所
要の密着状態が得られ、ステップS8では光源30が点灯し
て焼付露光が開始される。
焼付露光が終了すると、ステップS9で真空ポンプがオ
フになり、ステップS10では、しごきローラ11の弾性シ
ート1への圧接が解除され、駆動モータM1が反転するこ
とにより、しごきローラ11は圧接解除状態で復動し、ス
テップS11で原点位置(A)へ復帰して次の焼付動作に
備える。
フになり、ステップS10では、しごきローラ11の弾性シ
ート1への圧接が解除され、駆動モータM1が反転するこ
とにより、しごきローラ11は圧接解除状態で復動し、ス
テップS11で原点位置(A)へ復帰して次の焼付動作に
備える。
《発明の効果》 以上の説明で明らかなように、本発明によれば以下の
効果を奏する。
効果を奏する。
イ. 本発明では、しごきローラの押圧転動による往動
に際し、少なくともしごきローラの往動方向上手側の空
間より排気しながらしごきローラの往動を開始し、しご
きローラの往動途中で、つまり、当該空間内に生じた空
気溜りをしごきローラが乗り越える手前で当該しごきロ
ーラを減速することにより、しごきローラが空気溜りを
乗り越えて先行するのを防ぐことができる。
に際し、少なくともしごきローラの往動方向上手側の空
間より排気しながらしごきローラの往動を開始し、しご
きローラの往動途中で、つまり、当該空間内に生じた空
気溜りをしごきローラが乗り越える手前で当該しごきロ
ーラを減速することにより、しごきローラが空気溜りを
乗り越えて先行するのを防ぐことができる。
ロ. しごきローラの往動方向下手側の空間を大気連通
することにより、往動方向下手側では透光板と弾性シー
トとの密着状態が緩和され、引き続きしごきローラで空
気溜りを往動方向下手側(排気口側)へ押しやることに
より、空気溜りの解消を促進し、ひいては迅速に所要の
真空密着を達成することができ、焼付作業効率を高める
ことができる。
することにより、往動方向下手側では透光板と弾性シー
トとの密着状態が緩和され、引き続きしごきローラで空
気溜りを往動方向下手側(排気口側)へ押しやることに
より、空気溜りの解消を促進し、ひいては迅速に所要の
真空密着を達成することができ、焼付作業効率を高める
ことができる。
第1図から第4図は本発明に係る密着方法を適用した実
施例を示し、第1図は本発明に係る方法を実施するため
の排気構造の模式図、第2図は電磁切換弁の変形例を示
す図、第3図は焼枠装置の焼付台上部を示す斜視図、第
4図は本発明に係る方法を真空密着式焼枠装置に適用し
た場合の動作を示すフローチャート、第5図は本発明に
係る密着方法を適用し得る従来の真空密着式焼枠装置の
縦断側面図、第6図はしごきローラの作動状態を示す要
部断面図、第7図は従来の焼枠装置の斜視図である。 1……弾性シート、6……透光板、7……上枠、8……
透光板と弾性シートとの間に形成された空間、8a……し
ごきローラの往動方向下手側の空間、9……排気口、9a
……大気連通口、10……排気手段、11……しごきロー
ラ、28……大気連通用電磁切換弁、31……フィルム原
板、32……感光材料。
施例を示し、第1図は本発明に係る方法を実施するため
の排気構造の模式図、第2図は電磁切換弁の変形例を示
す図、第3図は焼枠装置の焼付台上部を示す斜視図、第
4図は本発明に係る方法を真空密着式焼枠装置に適用し
た場合の動作を示すフローチャート、第5図は本発明に
係る密着方法を適用し得る従来の真空密着式焼枠装置の
縦断側面図、第6図はしごきローラの作動状態を示す要
部断面図、第7図は従来の焼枠装置の斜視図である。 1……弾性シート、6……透光板、7……上枠、8……
透光板と弾性シートとの間に形成された空間、8a……し
ごきローラの往動方向下手側の空間、9……排気口、9a
……大気連通口、10……排気手段、11……しごきロー
ラ、28……大気連通用電磁切換弁、31……フィルム原
板、32……感光材料。
Claims (1)
- 【請求項1】透光板と弾性シートとの間にフィルム原板
と感光材料とを重ねて挟持し、透光板と弾性シートとの
間に気密シールを介して形成された空間内を排気すると
ともに、弾性シートの背面へしごきローラを押圧転動さ
せることにより、フィルム原板と感光材料とを密着する
ようにした真空密着式焼枠装置の密着方法において、 しごきローラの押圧転動による往動に際し、少なくとも
しごきローラの往動方向上手側の空間より排気しながら
しごきローラの往動を開始し、しごきローラの往動途中
で当該しごきローラを減速するとともに、しごきローラ
の往動方向下手側の空間を大気連通手段を介して大気連
通させ、往動終了後は大気連通を遮断して当該空間内を
排気することを特徴とする真空密着式焼枠装置の密着方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1285291A JP2518702B2 (ja) | 1989-10-31 | 1989-10-31 | 真空密着式焼枠装置の密着方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1285291A JP2518702B2 (ja) | 1989-10-31 | 1989-10-31 | 真空密着式焼枠装置の密着方法 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7171705A Division JPH0850335A (ja) | 1995-07-07 | 1995-07-07 | 焼枠装置の密着方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03144621A JPH03144621A (ja) | 1991-06-20 |
JP2518702B2 true JP2518702B2 (ja) | 1996-07-31 |
Family
ID=17689621
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1285291A Expired - Lifetime JP2518702B2 (ja) | 1989-10-31 | 1989-10-31 | 真空密着式焼枠装置の密着方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2518702B2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0697327B2 (ja) * | 1987-12-25 | 1994-11-30 | コニカ株式会社 | シート材の吸気密着方法 |
-
1989
- 1989-10-31 JP JP1285291A patent/JP2518702B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03144621A (ja) | 1991-06-20 |
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