JP3292868B2 - 焼付け方法及び写真製版用焼付機 - Google Patents

焼付け方法及び写真製版用焼付機

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JP3292868B2
JP3292868B2 JP11824592A JP11824592A JP3292868B2 JP 3292868 B2 JP3292868 B2 JP 3292868B2 JP 11824592 A JP11824592 A JP 11824592A JP 11824592 A JP11824592 A JP 11824592A JP 3292868 B2 JP3292868 B2 JP 3292868B2
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道則 石川
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は焼付け方法及び写真製版
用焼付機に関する。より詳細には、写真製版等において
用いられ、焼付け精度に優れた焼付け方法及び焼付機に
関する。
【0002】
【従来の技術】機台内に光源を内蔵し、機台上面に透光
用ガラス板を設け、そのガラス板上に原版と感光体(1
又は複数枚)を重ね合わせて載せ、その上をシートで覆
い、このシートと上記ガラス板で囲まれた空間を真空源
に連通させて上記原版と感光体を密着させた状態で上記
光源を点灯して露光させる写真製版用明室焼付機は、例
えば、特公昭63−18182号公報や実公昭63−2
8416号公報に開示されているように既知である。こ
のような焼付機においては、内装するバネにより自転す
るように付勢されたスプリングローラーにシートを巻装
し、シートの遊端を機台に固定し、スプリングローラー
を透光用ガラス板上で後方に移動させることにより、シ
ートを展張させることが行われている。
【0003】この種の焼付機においては、機台内に設け
られた光源から上方の透光用ガラス板に向かって放射状
に光を発する構造となっている。そのため、透光用ガラ
ス板の中央部から離れるに従って、放射状に発せられた
光の入射角が寝てくるので、原版が大型になるにつれて
焼付け精度は著しく低下する。特に、最近では極めて高
精度の焼付けが要求されるので、実用上、大型原版の焼
付け不良は大きな問題であった。このような焼付け精度
の問題を解決するため、光源と透光用ガラス板との間に
フレネルレンズを配設した焼付機が提案されている(特
開平1−243042号公報参照)。この焼付機におい
ては、光源からの光がフレネルレンズを介して平行光と
なって透光用ガラス板に入射されるので、大型原版にお
いても焼付け精度の向上が図れ、極めて優れた焼付機で
あることが知られている。
【0004】上記のフレネルレンズを備えた焼付機の例
の概略図を図4に示す。同図は、便宜上、焼付機の本体
部については側板を取り除いた状態を、ローラーカバー
並びにフレネルレンズ及び透光用ガラス板などの透光部
については断面を示す(図1及び2においても同様)。
なお、本明細書において、前とは段部の設けられている
側(図4においては左側)を、また後とはその反対側
(図4においては右側)を意味するものとする。図に示
されるように、焼付機は箱状の本体50からなり、本体
50の前方には一段低くなった段部51が設けられてい
る。本体50の内部には露光用光源、真空吸引源及び駆
動源(何れも図示せず)が収容されており、本体50の
上面には露光用光源に対向して透光用ガラス板52が設
けられている。光源と透光用ガラス板52との間には、
フレネルレンズを2枚のガラス板で挟持したフレネルレ
ンズセット52aが配設されている。
【0005】本体50の両側面には前後方向へ伸びるレ
ール53がそれぞれ設けられており、レール53には摺
動体54が、当該レール53に沿って前後方向に摺動可
能に、当該摺動体に設けられた4つのローラー55で挟
持されており、また摺動体54にはローラー55で昇降
杆56も上下方向に摺動可能に挟持されている。レール
53の下方には、前後にスプロケット57及び58が設
けられており、スプロケット57及び58の間にはチェ
ーン59が掛け回されている。チェーン59と昇降杆5
6とは、昇降杆56の下端のやや上方の位置でピン60
により枢着されている。昇降杆56の上部には、シート
61を巻装したスプリングローラー62及び透光用ガラ
ス板52上に展張されたシート61を押圧するためのし
ごきローラー63が取り付けられている。スプリングロ
ーラー62に巻装されたシート61の遊端は透光用ガラ
ス板52の前方に設けられた軸部材64に回動自在に止
着されている。スプリングローラー62及びしごきロー
ラー63は、昇降杆56に固定されたカバー65により
覆われている。カバー65の後方には、必要に応じて除
電手段としてハケ66が回動自在に軸支されている。な
お、昇降杆56の下端にはコロ67が取り付けられてお
り、昇降杆56はコロ67を介してガイドレール68上
を走行する。
【0006】図4に示される焼付機を用いる焼付操作の
手順は、まず透光用ガラス板52の上に原版と感光体と
を順に重ね合わせて載せる。この際、通常、原版と感光
体との位置合わせ(位置決め)を行なうためピン又はピ
ンバーが用いられ、透光用ガラス板52上にピン(又は
ピンバーのピン)を配置した後、原版及び感光体の端部
に設けられた孔をピン(又はピンバーのピン)に差し込
んで固定し、原版と感光体との位置合わせを行なう。次
いで、チェーン59を後方に走行させる。チェーン59
の走行に伴い、昇降杆56はスプリングローラー62、
しごきローラー63及びカバー65と共にスプロケット
57の前方円弧に沿って上昇し、点線で示される位置に
達する。チェーン59が更に後方に走行するにつれ、昇
降杆56は後方に移動し、摺動体54もレール53に沿
って後方に走行する。また、昇降杆56の後方への移動
に伴い、軸部材64に回動自在に止着されているシート
61の遊端が反転し、次いでスプリングローラー62の
後進により、シート61は透光用ガラス板52の上に展
張されて原版と感光体を覆い、その上をしごきローラー
63が押圧し、シート61と透光用ガラス板52の間の
空気を押し出す。次いで、シート61と透光用ガラス板
52の間の空気を真空手段により排出し、シート61、
感光体及び原版を透光用ガラス板52に密着させた後、
光源を点灯し、焼付を行う。焼付終了後、チェーン59
を前方に走行させることにより、昇降杆56を前進させ
る。昇降杆56の前進に伴い、スプリングローラー62
は透光用ガラス板52上に展張されているシート61を
巻き取りながら前進する。そして、段部51において、
昇降杆56は円弧状に下降し、図4の状態にもどる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、光源と
透光用ガラス板52との間にフレネルレンズを設けた焼
付機においては、光源からの光が平行光となって透光用
ガラス板52に入射するので、理論的には原版と焼付け
られた感光体とは一致し、その間にずれは生じないはず
である。しかし、実際の作業においては、往々にしてず
れが生じ(いわゆる、見当が合わない)、焼付け不良が
発生する。本発明者らは、フレネルレンズを用いた焼付
機で焼付け不良が発生する原因を鋭意検討したところ、
かかる焼付け不良は空気の乾燥した冬場に生じやすいこ
とが判明した。更に、この種の焼付機では、原版と感光
体との位置合わせをするために、通常、ピン又はピンバ
ーが使用されるが、このピン又はピンバーを用いると焼
付け不良の発生が多くなることを見出した。このような
事実に基づいて、本発明者らは見当精度の向上を種々研
究した結果、見当が合わない現象を発生させる原因は、
従来、原版と感光体とを密着させるために不可欠とされ
ていたしごきローラーによるシートの押圧にあることを
見出した。
【0008】即ち、感光体として用いられるフィルムは
ポリエステルを素材として、その表面に感光材料が塗布
されたものが使用されるが、かかる素材及び感光材料は
温度及び湿度の影響を受けやすい。高温多湿時には、感
光体は湿気を含み、その表面は多少べたつき、滑りが悪
くなるので、シートで覆われた原版と感光体の重合物を
しごきローラーで押圧しても原版と感光体との間に滑り
がなく、ずれも生じない。それに対して、空気が乾燥し
且つ低温度の冬場では、感光体は水分含量が少なく、そ
の表面はさらっとしており、シートで覆われた原版と感
光体の重合物をしごきローラーで押圧すると、原版と感
光体との間で滑りが発生し、その結果ずれが生ずる。更
に、ピン又はピンバーを使用する場合には、シートで覆
ったときにピン又はピンバーの位置が突起状となる。こ
の状態で、しごきローラーで押圧すると、ピン又はピン
バーの突起部をしごきローラーが越えて降りたときに、
感光体を透光用ガラス板の後方に向かってずらす力が働
き、原版と感光体との間にずれが生じやすくなる。この
ように、しごきローラーで押圧することにより、原版と
感光体との間でずれが生ずるため、フレネルレンズで平
行光とした光を照射しても見当が合わず、焼付け不良が
発生すると考えられる。このような考察に基づき、本発
明者らは原版と感光体との間のずれを発生させる原因と
なるしごきローラーを作用させることなく焼付け作業を
行なったところ、低湿度の条件下やピンなどを用いた焼
付けにおいても見当精度の向上を図ることができること
を見出した。本発明はかかる知見に基づいてなされたも
ので、本発明は見当精度の向上ができ、焼付け不良の発
生を抑制することができる焼付け方法及び焼付機を提供
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本発明の焼付け方法は、機台内に光源を内
蔵し、機台上面に透光用ガラス板が設けられると共に光
源と透光用ガラス板との間にフレネルレンズが配設さ
れ、更に一端が透光用ガラス板の前端縁近傍に止着され
たシートを巻装したスプリングローラーが設けられた焼
付機を用い、透光用ガラス板上に原版と感光体を重ね合
わせて載せ、シートを巻装したスプリングローラーを透
光用ガラス板上で転動させてシートを展張させることに
より原版と感光体をシートで覆い、このシートと透光用
ガラス板で囲まれた空間を真空源に連通させて上記原版
と感光体を密着させた状態で上記光源を点灯して露光さ
せ、原版の内容を感光体に焼付ける方法において、シー
トを巻装したスプリングローラーを転動させて透光用ガ
ラス板上に載置された原版と感光体とをシートで覆う際
に、シートを押圧する手段を用いることなくシートを展
張させることを特徴とする。また、本発明の焼付機は、
上記の方法に用いられる焼付機であり、機台内に光源を
内蔵し、機台上面に透光用ガラス板が設けられると共に
光源と透光用ガラス板との間にフレネルレンズが配設さ
れ、更に一端が透光用ガラス板の前端縁近傍に止着され
たシートを巻装したスプリングローラーが設けられてお
り、透光用ガラス板上に原版と感光体を重ね合わせて載
せ、シートを巻装したスプリングローラーを透光用ガラ
ス板上で転動させてシートを展張させることにより原版
と感光体をシートで覆い、このシートと透光用ガラス板
で囲まれた空間を真空源に連通させて上記原版と感光体
を密着させた状態で上記光源を点灯して露光させる写真
製版用焼付機において、シートを押圧する手段を含ま
ず、シートを巻装したスプリングローラーを転動させて
シートを展張して透光用ガラス板上に載置された原版と
感光体とをシートで覆う機構を有することを特徴とす
る。特に、スプリングローラーを保持する昇降杆の昇降
機構として、クランク機構を用いたものが好ましい。
【0010】
【実施例】以下、実施例を示す添付図面に基づいて、本
発明をより詳細に説明する。図1及び2は、本発明の焼
付機の一実施例を示し、本発明の特徴をより明確に現わ
している段部付近の概略説明図であり、昇降杆の昇降機
構としてのクランク機構を除いて描いてある。図1は昇
降杆が下がった状態を、図2は昇降杆が上がった状態を
示す。なお、しごきローラーがないこと、昇降杆の昇降
機構としてクランク機構を用いている点、シート遊端の
固定手段などを除けば、本例の焼付機の主たる構成は図
4に示した焼付機とほぼ同様であるので、同図を参照す
ることができる。また、添付図面には示されていない
が、焼付機の左側にも図1及び2に示される装置と同じ
ものが、図1及び2と左右対称に設けられている。図に
おいて、1は摺動体であって、前後方向に伸びる走行レ
ール2を摺動する。3は、摺動体1に対して、垂直方向
へ上下動する昇降杆であって、摺動にあたっては、走行
をなめらかにするために、コロ4が各所に設けられる。
5は、スプロケットであって、機台の後方にも同じ大き
さのものが装着され、それら一組のスプロケットにチェ
ーン6がかけられている。
【0011】機台の上面7には、真空気密用ゴム枠8、
その上に配置された透光用ガラス板9、金具類10で保
持されたフレネルレンズセット(即ち、上面ガラスと下
面ガラスで挟持されたフレネルレンズ)11が、枠体1
2によって組み立てられて載せられている。13は枠体
12の支持部材であり、14はフレネルレンズセットの
保持部材である。機台の前上部には、機台上面7よりも
一段低くなった段部15が設けられている。透光用ガラ
ス板9の前端部近傍には、軸保持部材16が枠体12の
前面左右端部付近にそれぞれ設けられ、軸保持部材16
の一端は枠体12に固定されている。左右に設けられた
軸保持部材16の間には軸部材(例えば、シャフトな
ど)17が回動自在に架けわたされており、シート18
の遊端は軸部材17に回動自在に止着されている。シー
ト18の他端は、内装するバネにより自転するように付
勢されたスプリングローラー19に固定されると共にシ
ート18はスプリングローラー19に巻回されている。
スプリングローラー19は昇降杆3の上部に軸支され、
更にローラーカバー20により覆われており、ローラー
カバー20は昇降杆3に取り付けられている。ローラー
カバー20の後面には、軸保持部材16に対応する位置
にそれぞれ縦溝が形成されており、ローラーカバー20
の後面に開閉手段を設けなくともローラーカバー20が
下降できるようになっている。スプリングローラー19
及びローラーカバー20は、焼付け作業の開始前及び終
了後は段部15に収納される。
【0012】図3は、昇降杆3を上下動させるための、
クランク機構を含む駆動機構の概略説明図である。図は
昇降杆3が一番高い位置にある場合であり、昇降杆3が
一番低い位置にある場合を2点鎖線で示した。図におい
て、21は、一端が、スプロケット5の中心と一致した
位置において摺動体1に回動自在に装着された第1の腕
であって、Aは回動中心を示す。22は、コ字状の第2
の腕であって、一端は、第1の腕21の他端と回動自在
に連結され、Bは回動連結部を示す。第2の腕22の他
端は、昇降杆3の、摺動体1の下方の方で、回動自在に
連結され、Cは回動連結部を示す。第2の腕の形状は、
く字状、半円状、直線状などであってもよい。第1の腕
は、ほぼ中間位置Dでチェーン6に固定され、チェーン
6の走行に伴って、昇降杆3その他を抱えた状態でレー
ル2を走る。
【0013】次いで、図3に示された機構による昇降杆
3の上下動について説明する。図の実線の状態において
は、昇降杆3が、一番高い位置にあって、回動中心A、
回動連結部B及びC、チェーン6と第1の腕21の中間
位置Dが、垂直方向一直線上に並ぶと、それ自体で安定
した姿勢を保つ。チェーン6がスプロケット5の縁に沿
って、図の左方へ回動すると、第1の腕21は、Aを中
心として回動する。従って、回動連結部Bも同じように
回動する。この場合、上記の一直線の姿勢は崩れるから
昇降杆3は、その自重によって下降する。この時、Cが
回動自在であるから何ら支障はない。よって、中間位置
Dがスプロケット5の一番下にきたときは、回動中心
A、中間位置D、回動連結部Cが一直線上に並び、昇降
杆3は、一番低い位置(2点鎖線の状態)になる。従っ
て、上記のようなクランク機構を採用すると、スプロケ
ット5の回動に伴い、中間位置Dが一番下から一番上に
上がり、これにともなって、昇降杆3は垂直に上昇す
る。これは、従来の方式では昇降杆が円弧状に上昇する
のに対し、著しく相違する。昇降杆3が垂直に上昇する
ので、シート18の遊端を止着する軸部材17と透光用
ガラス板9の前端縁との距離を小さくすることができ
る。シート18の遊端を止着する位置と透光用ガラス板
9の前端縁との距離が長いと、透光用ガラス板9上にシ
ート18を展張後、真空吸引時にシート18が伸びて、
原版と感光体との間のずれを生ずる原因となることを本
発明者らは見出しており、シート18の遊端の止着個所
と透光用ガラス板9の前端縁との距離は短い方がより好
ましい。また、図4に示されるように、シートの遊端を
透光用ガラス板の前端に固定すると、ローラーカバーの
後面に開閉手段が必要となるが、本例の固定法を用いる
とかかる手段を要しないので、装置の簡略化が図れる。
なお、昇降杆3の垂直方向への上下距離は、第1の腕2
1の長さを変えれば、変えることできる。また、図4に
示される焼付機においては、昇降杆56の下端を支える
ガイドレール68が設けられているが、本例において
は、昇降杆3の下端を支えるガイドレールを用いない方
がよく、シート18の展張に伴いスプリングローラー1
9に巻装されているシート18の厚さが薄くなるので、
それに伴いスプリングローラー19が降下するように構
成することが好ましい。
【0014】本発明の焼付け法は、透光用ガラス板9上
に載置された原版と感光体上にシート18を展張する際
に、しごきローラーなどの押圧手段でシートに押圧を加
えない点を除けば、前記従来の技術に記載した方法と実
質的に同様な操作で行うことができる。その概略を述べ
ると、スプリングローラー19及びローラーカバー20
が段部15に収納された状態で、ピン(又はピンバー)
で位置決めをしながら原版と感光体を重ね合わせて透光
用ガラス板9上に載せる。次いで、スプロケット5を回
転させてチェーン6を後方に移動させることにより、昇
降杆3(並びにスプリングローラー19及びローラーカ
バー20)を上昇させる。更に昇降杆3を後方に移動さ
せることにより、スプリングローラー19を転動させ
て、透光用ガラス板9上にシート18を展張すると共に
重合して載置されている原版と感光体をシート18で覆
う。この際、しごきローラーが用いられていないので、
原版と感光体には押圧がかからないので、原版と感光体
との間でずれが生ずることがない。かくしてシート18
で覆った後、従来法と同様にして真空吸引、露光、焼付
けを行う。焼付け終了後、チェーン6を前方に走行させ
ることにより、昇降杆3を前進させる。昇降杆3の前進
に伴い、スプリングローラー19は透光用ガラス板9上
に展張されているシート18を巻き取りながら前進す
る。そして、段部15において、昇降杆3は下降し、ス
プリングローラー19及びローラーカバー20は段部1
5に収容され、当初の状態にもどる。なお、本発明は上
記の例及び説明に限定されるものではなく、適宜変更し
て実施することができ、上記のスプリングローラー19
の保持機構、昇降杆3の昇降及び移動機構なども適宜な
手段を採用することができる。例えば、図4に示される
焼付機と同様に昇降杆はチェーンに固定したり、シート
遊端を透光用ガラス板の前端部で回動自在に止着した焼
付機でもよい。また、しごきローラーを有する従来の焼
付機において、しごきローラーがシートに接触しないよ
うにする手段を講じ、しごきローラーを作動させないよ
うな状態とした焼付機及びそれを用いた焼付け法も本発
明に包含される。
【0015】
【発明の効果】本発明によれば、透光用ガラス板上に重
合して載置されている原版と感光体をシートで覆う際
に、シートに押圧がかけられていないので原版と感光体
との間にずれを生ずることがない。従って、低湿度時や
ピンなどを用いた焼付け法においても、見当精度の著し
い向上が図れ、焼付け不良の発生を抑制することがで
き、更にしごきローラーなどを要しないので装置の簡略
化及びコストの低減化が図れるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の焼付機の一実施例を示し、段部付近の
概略説明図である。なお、昇降杆が一番低い位置の状態
を示す。
【図2】図1において、昇降杆が一番高い位置まで上が
った状態を示す概略説明図である。
【図3】昇降杆を上下動させるためのクランク機構を含
む駆動機構を示す概略説明図である。
【図4】従来の焼付機を示す概略説明図である。
【符号の説明】
1 摺動体 2 レール 3 昇降杆 5 スプロケット 6 チェーン 7 機台上面 9 透光用ガラス板 11 フレネルレンズセット 12 枠体 15 段部 16 軸保持部材 17 軸部材 18 シート 19 スプリングローラー 20 ローラーカバー 50 本体 51 段部 52 透光用ガラス板 53 レール 54 摺動体 56 昇降杆 57、58 スプロケット 59 チェーン 61 シート 62 スプリングローラー 63 しごきローラー 64 軸部材 65 ローラーカバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03F 7/20 - 7/24 G03F 9/00 - 9/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機台内に光源を内蔵し、機台上面に
    透光用ガラス板が設けられると共に光源と透光用ガラス
    板との間にフレネルレンズが配設され、更に一端が透光
    用ガラス板の前端縁近傍に止着されたシートを巻装した
    スプリングローラーが設けられた焼付機を用い、透光用
    ガラス板上に原版と感光体を重ね合わせて載せ、シート
    を巻装したスプリングローラーを透光用ガラス板上で転
    動させてシートを展張させることにより原版と感光体を
    シートで覆い、このシートと透光用ガラス板で囲まれた
    空間を真空源に連通させて上記原版と感光体を密着させ
    た状態で上記光源を点灯して露光させ、原版の内容を感
    光体に焼付ける方法において、シートを巻装したスプリ
    ングローラーを転動させて透光用ガラス板上に載置され
    た原版と感光体とをシートで覆う際に、シートを押圧す
    る手段を用いることなくシートを展張させることを特徴
    とする焼付け方法。
  2. 【請求項2】 透光用ガラス板上にピン又はピンバ
    ーを配置し、当該ピン又はピンバーを用いて原版と感光
    体との位置合わせを行なう請求項1記載の焼付け方法。
  3. 【請求項3】 機台内に光源を内蔵し、機台上面に
    透光用ガラス板が設けられると共に光源と透光用ガラス
    板との間にフレネルレンズが配設され、更に一端が透光
    用ガラス板の前端縁近傍に止着されたシートを巻装した
    スプリングローラーが設けられており、透光用ガラス板
    上に原版と感光体を重ね合わせて載せ、シートを巻装し
    たスプリングローラーを透光用ガラス板上で転動させて
    シートを展張させることにより原版と感光体をシートで
    覆い、このシートと透光用ガラス板で囲まれた空間を真
    空源に連通させて上記原版と感光体を密着させた状態で
    上記光源を点灯して露光させる写真製版用焼付機におい
    て、シートを押圧する手段を含まず、シートを巻装した
    スプリングローラーを転動させてシートを展張して透光
    用ガラス板上に載置された原版と感光体とをシートで覆
    う機構を有することを特徴とする写真製版用焼付機。
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