JP2518623Y2 - 複写機 - Google Patents

複写機

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JP2518623Y2
JP2518623Y2 JP1988154937U JP15493788U JP2518623Y2 JP 2518623 Y2 JP2518623 Y2 JP 2518623Y2 JP 1988154937 U JP1988154937 U JP 1988154937U JP 15493788 U JP15493788 U JP 15493788U JP 2518623 Y2 JP2518623 Y2 JP 2518623Y2
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  • Variable Magnification In Projection-Type Copying Machines (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は複写倍率を幾段階かに設定することのできる
複写機に係わり、詳細には、複写倍率の切り換え制御に
工夫を行った複写機に関する。
「従来の技術」 多くの複写機は、複写倍率を複数段階に設定すること
ができるようになっている。これは、例えばB4判の原稿
から縮小されたA4判のコピーをとったりする場合のよう
に、ファイルの統一化や処理しにくい小さな図面の拡大
処理等各種の用途に威力を発揮している。
さて、光学レンズを用いて複写倍率を変更するには、
複写体としての原稿と光学レンズの間の距離および画像
の形成される感光体と光学レンズの間の距離の相対関係
を変更する必要がある。一般に複写機はミラーを用いて
光線の進路を複数回変更し、光学系の占める空間の節約
を図っている。従って、複写倍率の変更は、光学レンズ
とミラー等からなる結像光学系をそれぞれの倍率に相当
する位置まで移動させることで実現している。本明細書
では、このために結像光学系が移動する場所を移動路と
呼ぶことにする。複数段階に複写倍率を設定することの
できる複写機は、移動路上にこれらの各複写倍率に対応
した点を配置しており、どの点に結像光学系を位置させ
るかによって倍率の設定を行っている。
ところで、複写機の使用者は複写倍率を操作パネル上
で指示するようになっているが、指示を行った後、これ
を変更する場合がある。複写倍率を一度指示した後ある
程度長い時間が経過して変更を指示すれば、その前に複
写機は結像光学系を指示通りの位置に移動させてしまっ
ている。そこで、このような場合には複写倍率の指示が
単純に2回行われたものとして処理することができる。
ところが、複写倍率を一度指示して結像光学系がこれに
応じて移動している最中に、次の複写倍率が指示される
場合がある。この場合に状態の複写機がとっていた方法
は次のようなものであった。
(イ) 最初に指示された複写倍率に結像光学系を一度
設定し、この後に次に指示された複写倍率への設定を行
う。
(ロ) 基準となる倍率の位置まで結像光学系を再び移
動させ、新たに指定された複写倍率の位置に向かってこ
こから移動路上の移動を開始させる。
「考案が解決しようとする課題」 ここで(イ)で示した方法を用いると、結像光学系の
複写倍率をそれぞれ独立して変更した場合と実質的に同
じであり、特に変更回数が多くなると最終的な複写倍率
に設定するのにかなりの時間を要するという問題があっ
た。
また(ロ)で示した方法では、結像光学系が場合によ
ってかなり無駄な動きをし、同様に移動時間が長時間化
する場合がある。一例を挙げる。例えば基準となる複写
倍率が100%(等倍)で、使用者が80%を当初指定し、
次に70%を指定したとする。結像光学系は移動路を一度
100%の位置方向に移動し、続いて縮小を行う方向に移
動する。100%の位置から縮小方向に移動している最中
に70%の複写倍率が指定されると、本来正しい方向に移
動しているのに逆の100%の方向(拡大方向)に移動
し、この100%の位置から再び縮小方向に移動して最終
的に70%の位置に停止することになる。
そこで本考案の目的は、結像光学系が移動中に複写倍
率の変更が指示された場合でも、新たな複写倍率に迅速
に設定することのできる複写機を提供することにある。
「課題を解決するための手段」 本考案では、(イ)原稿を載置するプラテンガラス
と、(ロ)静電潜像の形成を行う感光体と、(ハ)プラ
テンガラス上の原稿の光学像を感光体上に結像させるた
めの結像光学系と、(ニ)原稿に対する光学像の大きさ
としての複写倍率を複数段階に指定する倍率指定手段
と、(ホ)前記した複数段階それぞれの複写倍率に対応
した結像光学系の各位置が複写倍率の順に配置され、結
像光学系がこれらの各位置の間を移動自在とされた移動
路と、(ヘ)この移動路に対する結像光学系の移動に伴
って回転角を変化させ結像光学系の位置が前記した複数
段階の複写倍率における特定の1つの複写倍率のみに対
応する特定の回転角度範囲になったときのみ2値状態の
うちの任意の一方の状態を検出し、これ以外の角度範囲
ではこの2値状態のうちの他方の状態を検出する第1の
回転角検出手段と、(ト)移動路に対する結像光学系の
移動に伴って回転角を変化させ結像光学系の位置が前記
した複数段階の複写倍率の1つに対応する回転角になる
たびに2値状態のうちの任意の一方の状態を検出しこれ
ら以外の角度範囲ではこの2値状態のうちの他方の状態
を検出する第2の回転角検出手段と、(チ)第1の回転
角検出手段の一方の状態を検出し第2の回転角検出手段
の一方の状態を検出した箇所により結像光学系の絶対的
な位置検出を行い、(リ)この絶対的な位置検出に基づ
いて、第1の回転角検出手段が前記した他方の状態を検
出し第2の回転角検出手段が前記した一方の状態を検出
している所定の箇所でのカウント値を基準値とすると共
に、移動路に対して結像光学系が所定方向に移動し第2
の回転角検出手段がこれに伴って前記した一方の状態を
検出するたびにそのカウント値を予め定めた値ずつ増加
させ、この所定方向と反対方向の移動によって第2の回
転角検出手段が前記した一方の状態を検出するたびにそ
のカウント値を前記した予め定めた値ずつ減少させるカ
ウント手段と、(ヌ)移動路上を結像光学系が移動する
ときのこのカウント手段の示すカウント値によって前記
した複数段階の複写倍率に対応した位置をそれぞれ検出
する位置検出手段と、(ル)この位置検出手段が位置の
検出を行うたびに倍率指定手段の指定している現在の複
写倍率にこれが対応するか否かをカウント値の一致の有
無により判別する位置正否判別手段と、(ヲ)この位置
正否判別手段が位置の対応を判別したときその位置で結
像光学系の移動を終了させ、これ以外のときは倍率指定
手段の指定している現在の複写倍率に対応するカウント
値と位置検出手段の検出した位置のカウント値の差が零
となる方向に結像光学系の移動を行わせる結像光学系移
動制御手段とを複写機に具備させる。
すなわち本考案では、結像光学系の移動に伴って回転
角を変化させる第1および第2の回転角検出手段を用意
する。そして、第1の回転角検出手段は複数段階の複写
倍率における特定の複写倍率に位置決めされたときのみ
2値状態のうちの任意の一方の状態、例えばスイッチの
オフの状態を検出し、これ以外の角度範囲では他方の状
態、例えばスイッチのオン状態を検出する。第2の回転
角検出手段はこの複数段階の複写倍率のいずれかに位置
決めされたとき2値状態のうちの任意に一方の状態、例
えばスイッチのオン状態を検出し、これら以外の角度範
囲では他方の状態、例えばスイッチのオフ状態を検出す
る。第1の回転角検出手段の一方の状態と第2の回転角
検出手段の一方の状態は同じオン状態であってもよい
し、一方の回転角検出手段がオンで他方の回転角検出手
段がオフの状態であってもよい。
移動路は複数段階すべての複写倍率を順に増加または
順に減少させながらこの結像光学系を移動させるように
設定されているので、複写機の電源を入れた状態で第1
の回転角検出手段が前記した一方の状態を検出していれ
ば、これから第2の回転角検出手段がこの手段における
一方の状態を検出する方向に移動路を移動し、予め定め
た回数だけ第2の回転角検出手段が前記した一方の状態
を検出すればその角度位置でのカウント値を基準値に設
定することができる。また、複写機の電源を入れた状態
で第1の回転角検出手段が前記した他方の状態を検出し
ていれば、これでは現在の位置が分からないので、第1
の回転角検出手段が前記した一方の状態を検出するまで
移動路を移動し、この後、前記したようにしてある角度
位置でのカウント値を基準値に設定することができる。
これ以後は、移動路を移動する方向に従って第2の回
転角検出手段が前記した一方の状態を検出するたびにそ
のカウント値を予め定めた値ずつ増加あるいは減少させ
ることで、カウント値と複写倍率を対応付けることがで
きる。したがって、移動中の角複写倍率の点で現在指定
されている複写倍率に対応するカウント値と結像光学系
の移動した点でのカウント値の大小関係を比較し、これ
に応じて結像光学系の移動方向を決定すれば、複写倍率
が何回変更されても最も効率的に結像光学系を移動させ
ることができる。
「実施例」 以下実施例につき、本考案を詳細に説明する。
第2図は、本考案の一実施例における複写機を表わし
たものである。この複写機11はその装置本体12の上面に
プラテンガラス13を配置している。シート状の原稿をコ
ピーする際には、この図に示したようにプラテンカバー
14が閉じられ、その固定が行われる。プラテンガラス13
の下方には、第1図で説明するスキャナが往復動自在に
配置されている。このスキャナ内には、露光ランプ15の
他、光学レンズ16や複数のミラー17が配置されている。
露光ランプ15によって照射された原稿(図示せず)の反
射光は、ミラー17および光学レンズ16を経て固定ミラー
19に入射する。そして、ここで反射されて感光体ドラム
22上に到達する。
感光体カートリッジ21は感光体ドラム22とトナー回収
装置23を備えており、不透明なハウジング24に収容され
ていて、装置本体12に着脱自在に配置されるようになっ
ている。感光体カートリッジ21が装着された状態で、チ
ャージコロトロン25や、現像器26、トナーカートリッジ
27、ならびに転写・剥離部28が、感光体ドラム22の周囲
を取り囲むように配置される。ここでトナーカートリッ
ジ27は感光体カートリッジ21と別に管理され、トナーの
無くなったことが図示しないセンサで検出されたときそ
の交換が行われるようになっている。このようにトナー
カートリッジ27を感光体カートリッジ21と分離したの
は、トナーがトナー回収装置23内に完全に溜まるまで、
トナーカートリッジ27を何回でも交換することができる
ようにして、経済性を図ったものである。
転写・剥離部28はトランスファコロトロンとデタック
コロトロンの2つのコロトロンによって構成されてい
る。カセットトレイ31の給紙部32、またはこのカセット
トレイ31の上蓋と兼用する形で設けられた手差しシュー
ト33から半月型のフィードロール34によって送り出され
た図示しない用紙は、搬送ロール35およびレジストロー
ル36を経た後、転写補助部37に到達する。装置本体12の
下部に配置された給紙部38から半月型のフィードロール
39によって送り出される用紙(図示せず)も、ガイド41
および搬送ロール42を経て、他の搬送ロール35に達し、
これ以後は同様の経路で転写補助部37に送られる。補助
転写部37は従動ロールによって構成されており、ここに
トランスファコロトロンと同極性の電圧が印加されてい
る。これにより、トナー像を転写される用紙の含水率が
高い場合であっても、トランスファコロトロンから用紙
上に供給される電荷の漏洩を防止して、十分な転写特性
を得ることができる。
補助転写部37を通過した用紙上には、転写・剥離部28
の手前側に配置されたトタンスファコロトロンの作用に
よって感光体ドラム22上のトナー像が転写される。そし
て、デタックコロトロンによって剥離された用紙は、ベ
ルト状搬送路44によって水平方向に搬送され、ヒートロ
ール45によって熱定着される。定着後の用紙は、排出ロ
ール46によって機外に排出され、排出トレイ47上に積層
されることになる。排出ロール46の直後には用紙検知セ
ンサ48が配置されており、排出トレイ47上に排出される
用紙の後端の通過を検出し、このたびにコピー枚数を1
枚ずつカウントアップするようになっている。
露光ランプ15のホームポジション近傍で複写機本体12
の図で手前側のフレーム(図示せず)には、プラテンガ
ラス13の下面を空冷するためのファン49が配置されてい
る。
第1図は、この実施例の複写機における結像光学系の
移動制御を行う部分を表わしたものである。この複写機
のスキャナ固定板51は第2図で説明したスキャナの一部
を構成するもので、その両端部(図では右端部のみを示
す)にローラ52を配置している。ローラ52は2点鎖線で
示したレール53上に載っており、同じくスキャナ固定板
51の端部に取り付けられたワイヤ54の牽引する方向に応
じて図示しないスキャナ本体を矢印55方向に移動させる
ようになっている。スキャナ本体内には、光学レンズ16
その他の光学部品が配置されている。
ワイヤ54は、図示しない駆動モータから回転力を伝達
された駆動プーリ57と、ホームポジションセンサ58およ
び3つの従動プーリ59〜61に掛け渡されており、駆動モ
ータが図で符号A方向に回転するとスキャナ固定板51を
図で左方向に移動させ拡大方向の移動を行わせるように
なっている。また、図で逆の符号B方向に回転したとき
には、スキャナ固定板51を図で右方向に移動させ縮小方
向の移動を行わせるようになっている。
ホームポジションセンサ58は、ワイヤ54の移動に応じ
て第1および第2のエンコーダ板63−1、63−2の回転
角度を変化させるようになっている。これらのエンコー
ダ板63−1、63−2にはそれぞれ突出部64、65が設けら
れており、図示しないフレームに固定された第1および
第2の光学センサ66−1、66−2によってこれらの端部
が光を横切る時点がそれぞれ検出されるようになってい
る。
第3図は、これら第1および第2のエンコーダ板の形
状と複写倍率の関係を表わしたものである。
第1のエンコーダ板63−1は、ほぼ200度の角度の幅
広い突出部64を備えている。この複写機は縮小率の高い
第2の縮小倍率と、縮小率の低い第1の縮小倍率と、等
倍(100%)、それに拡大倍率の合計4種類の複写倍率
に設定されるようになっている。第1のエンコーダ板63
−1は、複写機が拡大以外の複写倍率に指定されたと
き、その突出部64を検出するようになっている。
これに対して、第2のエンコーダ板63−2はその外周
部分に4つの突出部65A〜65Dを配置している。そして、
この回転によって第1の突出部65Aが検出されたとき、
複写機はちょうど第2の複写倍率に設定されるようにな
っている。このとき、第1図に示したスキャナ固定板51
はちょうど第2の縮小位置68上に位置する。また、第2
の光学センサ66−2によって第2の突出部65Bが検出さ
れたとき、スキャナ固定板51はちょうど第1の縮小位置
69上に位置する。更に第2の光学センサ66−2によって
第3の突出部65Cが検出されたときには、スキャナ固定
板51はちょうど等倍位置71上に位置する。最後に、第2
の光学センサ66−2によって第4の突出部65Dが検出さ
れたとき、スキャナ固定板51はちょうど拡大位置72上に
位置する。なお、それぞれの突出部65A〜65Dは一方の端
部が第2の光学センサ66−2によって検出されたその時
点で複写倍率の位置設定が行われるようになっている。
第4図は、この複写機の回路構成の要部を表わしたも
のである。
この複写機は各種制御の中枢となる素子としてCPU
(中央処理装置)81を配置している。このCPU81は、デ
ータバス等のバス82を介して次の各部と接続されてい
る。
(i) ROM83: 複写作業を実行するための一般的な制御の他に、本考
案の特徴である複写倍率の設定制御等の各種制御を可能
とするプログラムを格納したリード・オンリ・メモリで
ある。
(ii) RAM84: 指定された複写倍率に関するデータのように処理のた
めに一時的に必要なデータを格納するランダム・アクセ
ス・メモリである。後に説明する倍率位置カウンタも、
このRAM上に構成されている。
(iii) 操作パネル85: 装置本体12(第2図)の上部に設けられており、複写
倍率を指定するためのキースイッチ等が配置されてい
る。
(iv) スキャナモータ駆動回路86: すでに説明した駆動プーリ57を回転させるためのスキ
ャナモータ87についてのドライブ回路である。
(v) ヒータ制御回路88: コピー用紙上に転写されたトナー像を定着するための
ヒートロール45の温度制御を行う回路である。ヒートロ
ール45内には図示しない石英ランプが収容されており、
これに供給する電力を制御することで定着温度が制御さ
れるようになっている。
(vi) メインモータ駆動回路89: 感光体ドラム22(第2図)やコピー用紙の搬送系を駆
動するためのメインモータ90についてのドライブ回路で
ある。
(vii) センサ用ポート91: 第1および第2の光学センサ66−1、66−2の検知出
力を入力するポートである。
第5図は、スキャナの移動位置と第1および第2の光
学センサのオン・オフ関係ならびに倍率位置カウンタの
計数内容の関係を表わしたものである。ここで第1およ
び第2の光学センサ66−1、66−2がオンになるとは、
突出部64または65によって光が遮断されないことをい
い、オフになるとは光が遮断されることをいう。また、
倍率位置カウンタとは移動路上におけるスキャナの位置
関係を表わすためのカウンタである。
この第5図から了解されるように、拡大倍率を除いた
それぞれの設定倍率の位置では第1および第2の光学セ
ンサ66−1、66−2が共にオンとなっている。そこでこ
の複写機では、電源が投入された時点で第1の光学セン
サ66−1がオンとなっていれば、この光学センサ66−1
のみがオフとなる拡大位置にスキャナを設定し、ここか
ら等倍位置に移動させるようになっている。電源の投入
時点で第1の光学センサ66−1がオフになっていれば、
この位置から等倍位置へ、すなわち縮小方向への移動が
開始される。
等倍位置における倍率位置カウンタの計数値は“5"に
設定されるようになっており、以後は第2の光学センサ
66−2がオン・オフするたびにこの値が1ずつカウント
アップまたはカウントダウンされるようになっている。
カウントアップは拡大方向に移動するときに行われるの
で、拡大位置での倍率位置カウンタの計数値は“7"とな
る。また、カウントダウンは縮小方向に移動するときに
行われるので、第2の縮小位置における倍率位置カウン
タの計数値は“1"となる。
第6図は、複写機の電源が投入された時点におけるス
キャナの等倍位置への移動の制御を説明するためのもの
である。
朝一番等に複写機の電源が投入されたら、CPU81はセ
ンサ用ポート91を介して第1の光学センサ66−1の検知
状態をチェックする(第6図ステップ)。そして、こ
れがオフであれば(Y)、第5図に示したようにスキャ
ナは拡大倍率の位置に存在する。そこで、この場合には
等倍位置に移動させるために第1図でB方向にスキャナ
モータ87を回転制御する(ステップ)。縮小方向の移
動は、第1の光学センサ66−1がオフ状態からオン状態
になり、かつ第2の光学センサ66−2がオフ状態からオ
ン状態に変更される時点まで行われる(ステップ)。
この時点で、スキャナは等倍位置に設定されるので、RA
M84の所定の記憶領域に格納される倍率位置カウンタの
カウント値に関するデータを“5"に設定する(ステップ
)。以上のようにして、等倍位置への設定と倍率位置
カウンタのカウント値の調整が完了する。
これに対して、ステップのチェックの際に第1の光
学センサ66−1がオン状態であったならば(N)、スキ
ャナを一度拡大位置まで移動させる必要がある。そこ
で、この場合には第1図でA方向にスキャナモータ87を
回転制御する(ステップ)。拡大方向の移動は、第1
の光学センサ66−1がオンからオフに変化し、かつ第2
の光学センサ66−2がオフからオンに変化する時点まで
行われる(ステップ)。この後、100mS(ミリ秒)の
静止期間を経て(ステップ)、等倍方向への前記した
移動制御が行われる(ステップ、)。このようにし
て等倍位置に設定されたら、倍率位置カウンタのカウン
ト値を“5"に設定して制御を終了する。
このようにして、一度等倍位置に設定された後は、倍
率位置カウンタのカウント値とスキャナの位置関係が合
うので、これ以後は複写倍率の指定内容に応じた移動制
御が行われることになる。
第7図を用いてこの様子を説明する。この第7図で上
側に示した4つの記号68、69、71、72は、第1図にも示
したようにそれぞれの第2の縮小位置、第1の縮小位
置、等倍位置および拡大位置を表わしたものである。
今、スキャナが第2の縮小位置に位置しているものと
し、オペレータがまず“拡大”を指示したとする。そし
て、スキャナが拡大位置に到達する前に再び“第2の縮
小”を指示したものとする。
この第7図で(イ)で示した例は、スキャナが第1の
縮小位置69に到達する前にオペレータが“第2の縮小”
を指示した場合である。すなわち、この場合には第1の
縮小位置に到達した時点で複写倍率のチェックが行われ
るので、早速第2の縮小位置への移動方向の変更が行わ
れる。
これに対して、スキャナが第1の縮小位置69を通過し
た後にオペレータがこの変更指示を行ったような場合に
は、第7図の(ロ)で示した制御が行われる。すなわ
ち、スキャナが等倍位置71に到達した時点で複写倍率の
チェックが行われ、この時点から移動方向が反転するこ
とになる。
スキャナが等倍位置を通過した後にオペレータがこの
変更を指示した場合には、第7図の(ハ)で示した制御
が行われる。すなわち、スキャナが拡大位置72に到達し
た時点で複写倍率のチェックが行われ、この時点から移
動方向が反転することになる。
なお、以上のようにして縮小方向に移動を変更した後
も、各複写倍率の位置で現在の複写倍率のチェックが行
われ、変更が生じたときには移動方向の変更等が行われ
ることはもちろんである。
第8図は、以上説明したような複写倍率に対する制御
を説明するためのものである。
第4図に示したCPU81は操作パネル85上の倍率指定ボ
タン(図示せず)の操作を監視している(第8図ステッ
プ)。そして、倍率の指定が行われた場合には
(Y)、現在の倍率位置カウンタのカウント値から指定
倍率に対応するカウント値を減算する(ステップ)。
ここで指定倍率に対応するカウント値とは、第5図に示
したように複写倍率に対応するカウント値をいう。この
減算値が零の場合には(ステップ;Y)、例えば等倍位
置にあるとき等倍を指定したような場合であり、スキャ
ナを移動させる必要はない。そこでこの場合には複写倍
率の設定作業を終了させる(リターン)。
これに対して減算値がマイナスであった場合には(ス
テップ;Y)、現在の倍率よりも拡大側の倍率が指定さ
れたことになる。そこでこの場合には、スキャナモータ
87を第1図でA方向に回転させるような制御を開始する
(ステップ)。第2の光学センサ66−2がオンからオ
フに、またはオフからオンに切り換わると(ステップ
;Y)、これらの切り換わりが検出された時点で倍率位
置カウンタのカウント値が1だけ加算される(ステップ
)。この時点でCPU81は現在の第2の光学センサ66−
2の検出動作がオフ状態からオン状態への変化であった
かを判別し(ステップ)、そうであれば(Y)、一段
階拡大側の複写倍率の位置に到達したことになるので再
びステップに戻って、現在指定されている複写倍率と
倍率位置カウンタのカウント値との関係をチェックす
る。そして、前記した減算値が零になっていれば所望の
複写倍率に設定されたことになるので(ステップ;
Y)、拡大側への移動を終了し、複写倍率の設定作業を
終了させる(リターン)。
一方、ステップの段階で第2の光学センサ66−2の
検出動作がオン状態からオフ状態への変化であった場合
には(N)、まだ複写倍率の設定位置に到達していない
ので、ステップに戻り拡大側への移動を継続させるこ
とになる(ステップ〜)。
次にステップで減算値がプラスであった場合(N)
を説明する。この場合には、現在の倍率よりも縮小側の
倍率が指定されたことになる。そこでCPU81はスキャナ
モータ87を第1図でB方向に回転させるような制御を開
始する(ステップ)。第2の光学センサ66−2がオン
からオフに、またはオフからオンに切り換わると(ステ
ップ;Y)、これらの切り換わりが検出された時点で倍
率位置カウンタのカウント値が1だけ減算される(ステ
ップ)。この時点でCPU81は現在の第2の光学センサ6
6−2の検出動作がオフ状態からオン状態への変化であ
ったかを判別し(ステップ)、そうであれば(Y)、
一段階縮小側の複写倍率の位置に到達したことになるの
で再びステップに戻って、現在指定されている複写倍
率と倍率位置カウンタのカウント値との関係をチェック
する。そして、前記した減算値が零になっていれば所望
の複写倍率に設定されたことになるので(ステップ;
Y)、縮小側への移動を終了し、複写倍率の設定作業を
終了させる(リターン)。
一方、ステップの段階で第2の光学センサ66−2の
検出動作がオン状態からオフ状態への変化であった場合
には(N)、まだ複写倍率の設定位置に到達していない
ので、ステップに戻り縮小側への移動を継続させるこ
とになる(ステップ〜)。
以上、この複写機の複写倍率設定作業の様子を説明し
たが、コピー作業を開始させるためにスタートボタン
(図示せず)を押そうとしても複写倍率の設定が行われ
ている間待機しなければならないとしたら不便である。
そこで、この実施例の複写機は予約スタート機能と呼ば
れる機能を備えており、複写倍率の設定作業中にスター
トボタンが押された場合には、複写作業の開始を予約す
ることができるようになっている。
第9図は、この予約スタート機能を説明するためのも
のである。
CPU81(第4図)はスタートボタンが押される時点を
監視しており(第9図ステップ)、押された場合には
(Y)、ヒータ制御回路88(第4図)をチェックしてヒ
ートロール45が定着温度に到達しているかどうかの判別
を行う(ステップ)。定着温度に到達していれば
(Y)、複写倍率の設定が完了しているかどうかの判別
を行う(ステップ)。複写倍率が所望の値に設定され
ていれば(Y)、他の複写条件が揃っていれば(ステッ
プ;Y)、コピー作業を開始させる(ステップ)。こ
こで他の複写条件とは、コピー用紙が複写機内で紙詰ま
りを生じさせていないとか、コピー用紙が空になってい
ない等の複写に必要な一般的な条件をいう。
以上、ステップからステップまでのいずれかの条
件を満たさない場合には、ステップに戻って同様のチ
ェックが行われる(ステップ〜)。すなわちこの複
写機では、これらの条件のいずれかが満足されずにコピ
ー作業が開始できない場合であっても、各条件を満足す
るようになれば、スタートボタンの再押下を要せずして
コピー作業が開始されるようになっている(ステップ
)。これがスタートボタンの予約機能である。
このようにこの実施例では、ヒータの加熱時のみなら
ず複写倍率の設定作業時にもスタートボタンについて予
約を行なえるようにしたので、操作パネルの操作を集中
的に短時間で行うことができ、事務効率に寄与する。
「考案の効果」 以上詳細に説明したように本考案によれば、その移動
方向に応じて複写倍率を順に増加または減少させながら
結像光学系を移動させるようにした移動路を使用し、こ
の移動路上を結像光学系が移動するとき、それぞれの複
写倍率に対応した位置を第1および第2の回転角検出手
段の検出結果に基づくカウント手段のカウント値を用い
て認識し、カウント値を比較して結像光学系の移動方向
および停止位置の制御を行うので、制御が簡単である。
しかも複写倍率の設定数が多くなっても構成部品の点数
は変更ないので、簡単な構造の信頼性の高い倍率変更作
業を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を説明するためのもので、この
うち第1図は複写機の複写倍率設定機構の概要を表わし
た斜視図、第2図は複写機の概略構成図、第3図はホー
ムポジションセンサの2つのエンコーダ板と複写倍率の
関係を示した説明図、第4図は複写機の回路構成の要部
を示すブロック図、第5図はスキャナの移動位置と第1
および第2の光学センサのオン・オフ関係ならびに倍率
位置カウンタの計数内容の関係を表わした説明図、第6
図は複写機の電源が投入された時点におけるスキャナの
等倍位置への移動の制御を表わした流れ図、第7図は複
写倍率の変更が行われた場合の移動制御の様子を表わし
た説明図、第8図は複写倍率の指定が行われた場合の制
御の様子を示す流れ図、第9図は予約スタート機能を表
わした流れ図である。 11……複写機、12……装置本体、13……プラテンガラ
ス、16……光学レンズ、17……ミラー、22……感光体ド
ラム、54……ワイヤ(移動路)、58……ホームポジショ
ンセンサ、63−1……第1エンコーダ板、63−2……第
2のエンコーダ板、66−1……第1の光学センサ、66−
2……第2の光学センサ、81……CPU、83……ROM、84…
…RAM、85……操作パネル、86……スキャナモータ駆動
回路、87……スキャナモータ。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿を載置するプラテンガラスと、 静電潜像の形成を行う感光体と、 前記プラテンガラス上の原稿の光学像を感光体上に結像
    させるための結像光学系と、 原稿に対する光学像の大きさとしての複写倍率を複数段
    階に指定する倍率指定手段と、 前記複数段階それぞれの複写倍率に対応した前記結像光
    学系の各位置が複写倍率の順に配置され、結像光学系が
    これらの各位置の間を移動自在とされた移動路と、 この移動路に対する前記結像光学系の移動に伴って回転
    角を変化させ結像光学系の位置が前記複数段階の複写倍
    率における特定の1つの複写倍率のみに対応する特定の
    回転角度範囲になったときのみ2値状態のうちの任意の
    一方の状態を検出し、これ以外の角度範囲ではこの2値
    状態のうちの他方の状態を検出する第1の回転角検出手
    段と、 前記移動路に対する前記結像光学系の移動に伴って回転
    角を変化させ結像光学系の位置が前記複数段階の複写倍
    率の1つに対応する回転角になるたびに2値状態のうち
    の任意の一方の状態を検出しこれら以外の角度範囲では
    この2値状態のうちの他方の状態を検出する第2の回転
    角検出手段と、 前記第1の回転角検出手段の一方の状態を検出し第2の
    回転角検出手段の一方の状態を検出した箇所により結像
    光学系の絶対的な位置検出を行い、 この絶対的な位置検出に基づいて、前記第1の回転角検
    出手段が前記他方の状態を検出し第2の回転角検出手段
    が前記一方の状態を検出している所定の箇所でのカウン
    ト値を基準値とすると共に、前記移動路に対して前記結
    像光学系が所定方向に移動し第2の回転角検出手段がこ
    れに伴って前記一方の状態を検出するたびにそのカウン
    ト値を予め定めた値ずつ増加させ、この所定方向と反対
    方向の移動によって第2の回転角検出手段が前記一方の
    状態を検出するたびにそのカウント値を前記予め定めた
    値ずつ減少させるカウント手段と、 前記移動路上を結像光学系が移動するときのこのカウン
    ト手段の示すカウント値によって前記複数段階の複写倍
    率に対応した位置をそれぞれ検出する位置検出手段と、 この位置検出手段が位置の検出を行うたびに前記倍率指
    定手段の指定している現在の複写倍率にこれが対応する
    か否かをカウント値の一致の有無により判別する位置正
    否判別手段と、 この位置正否判別手段が位置の対応を判別したときその
    位置で結像光学系の移動を終了させ、これ以外のときは
    前記倍率指定手段の指定している現在の複写倍率に対応
    するカウント値と前記位置検出手段の検出した位置のカ
    ウント値の差が零となる方向に前記結像光学系の移動を
    行わせる結像光学系移動制御手段 とを具備することを特徴とする複写機。
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JPS59140436A (ja) * 1983-02-01 1984-08-11 Fuji Xerox Co Ltd 変倍光学系の制御装置

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