JP2517815Y2 - 下部複動式トランスファープレス装置 - Google Patents

下部複動式トランスファープレス装置

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JP2517815Y2
JP2517815Y2 JP1990082761U JP8276190U JP2517815Y2 JP 2517815 Y2 JP2517815 Y2 JP 2517815Y2 JP 1990082761 U JP1990082761 U JP 1990082761U JP 8276190 U JP8276190 U JP 8276190U JP 2517815 Y2 JP2517815 Y2 JP 2517815Y2
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JP
Japan
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press
die
punch
panel
production
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清二 益子
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Nissan Motor Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、トランスファプレス等に用いられるプレス
型の改良に関する。
(従来の技術と考案が解決しようとする課題) トランスファ機構を内蔵し、ワークたるプレス部品を
連続多工程でプレス加工するトランスファプレスの1例
として、2つのラインを並列的に有し、2個のプレス製
品の同時加工生産が可能なトランスファプレス(以下、
2個加工生産式トランスファプレスと呼ぶ)がある。そ
して、この2個加工生産式トランスファプレスには、2
つのラインそれぞれの各工程専用のプレス型として、例
えば、両ラインの各工程ごとに共通の上下2個のスライ
ドによりそれぞれ上下動するダイ(上型)とポンチ(下
型)、並びに固定のブランクホルダ(下型)を用いたも
のがある(以下、これを下部複動式トランスファプレス
と呼ぶ)。
このような2個加工生産式の下部複動式トランスファ
プレスにあっては、2つのラインを使用することにより
生産量の増加に容易に対応できるが、生産量が少なくて
済む場合には、片側の1ラインのみを使ってプレス製品
を生産しなければならないときがある。この片側生産に
際しては、プレス圧力がプレス部品の各部分に均一にか
るよう成形のバランスをとることが要求されるため、も
う片方の非生産ラインのプレス型内にも加工完了パネル
(以下、単にパネルと呼ぶ)を入れておく必要がある。
このパネルは、加工終了後も次工程に搬送されること
なく常に同一プレス型内に置かれるものであって、しか
もこれは、プレス型内の所定の位置に常に存在しなけれ
ばならない。なぜなら、パネルの位置がずれると、成形
バランスが崩れて生産中のプレス製品に成形不良が発生
する虞があるからである。この点、特に前記例による下
部複動式の2個加工生産式トランスファプレスにあって
は、加工終了後、ダイとポンチがそれぞれ後退しパネル
の支持がブランクホルダのみでなされることになるた
め、パネルがブランクホルダの上で水平方向にずれ移動
を起こし易い。
そこで、このようなパネルの位置のずれを防止するた
めの機構が必要となり、従来は、パネルを押圧してその
ずれを防止するパネル押えピン(ずれ止めピン)をプレ
ス型に設けるのが一般的であった(例えば、実開昭61-1
03150号公報参照)。
しかしながら、このようなパネル押えピンを有する従
来のプレス型にあっては、パネル押えピンが当接するパ
ネル表面に微小な凹部や傷を生じさせることがあり、こ
の微小な凹部や傷が災いして、生産中のプレス製品に悪
影響を及ぼす虞がある。
本考案は、上記従来技術の問題点を解決するためにな
されたものであり、加工終了後にパネル表面を傷付ける
ことなくパネルのずれを防止することができるプレス型
を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 前記目的を達成するための本考案は、上下動する下型
本体とこれを取り囲むように設けられた板押えとを有す
る下型と、この下型の上方で上下動し前記下型との共働
によりワークをプレス加工する上型とからなるプレス型
が複数列並設された下部複動式トランスファープレス装
置において、前記複数列の内少なくとも1列のプレス型
に、前記ワークに相当するパネルを載置した状態で前記
下型本体をその上限位置またはその近傍位置で強制的に
固定する固定手段を設けたことを特徴とする。
(作用) このように構成された下部複動式トランスファープレ
ス装置は、以下のように作用する。
複数列並設された下部複動式トランスファープレス装
置を使用してプレス成形する場合も、少なくとも1列の
プレス型を生産用として使用せず、他の列のプレス型の
みを使用してプレス成形する場合も、プレス装置全体と
しての力のバランスを損なうことなくプレス加工を行な
うことができる。また、プレス加工が終了すると、生産
用として使用しないプレス型においては、ワークが下型
本体にかぶせられた状態で保持されるため、下型上でず
れることがなく、表面が傷付くことなく保持される。
(実施例) 以下、本考案の一実施例を図面に基づいて詳細に説明
する。
第1図は、本考案の一実施例に係るプレス型の一部を
示す概略断面図であって、前記2個加工生産式下部複動
式トランスファプレスに適用した場合を例として、その
非生産ライン側のプレス型のみを示している。
このプレス型は、図示しないアッパスライドに取り付
けられた上型たるダイ1と、ロアスライド2にフローテ
ィングプレート3を介して取り付けられた下型本体たる
ポンチ4と、ボルスタ5にスペーサ6を介してポンチ4
を取り囲むように取り付けられた板押えたるブランクホ
ルダ7とから構成され、ブランクホルダ7上に位置決め
されたプレス部品を、ダイ1およびポンチ4との共働に
よりポンチ4の上限位置(加工押切り位置)でプレス加
工するようになっている。
前記ポンチ4には、その外側部の適当な位置にピン穴
8が穿設され、ブランクホルダ7には、ポンチ4を止め
るための止めピンたるロックピン9がブランクホルダ7
を貫通してそれに摺動自在に設けられている。このロッ
クピン9は、例えばエアシリンダ10に結合され、このエ
アシリンダ10により駆動されてポンチ4の前記ピン穴8
に抜き差しされるようになっている。ピン穴8にロック
ピン9が差し込まれると、ポンチ4はブランクホルダ7
により支持されることになる。本実施例においては、こ
のピン穴8,ロックピン9、エアシリンダ10及びブランク
ホルダ7が固定手段を構成する。
ポンチ4のピン穴8の位置とブランクホルダ7のロッ
クピン9の位置については、ロックピン9がピン穴8に
差し込まれた時にポンチ4が上限位置で止まるような適
当な位置に、ピン穴8とロックピン9をそれぞれ設けて
おく。もっとも、ロックピン9とピン穴8との間には精
度上クリアランスとして隙間Aがあるため、実際にポン
チ4が支持される位置は、上限位置Bより若干距離C
(約1mm)だけ下がった位置Dになる。この状態におい
て、ポンチ4は周囲のブランクホルダ7の上方に突き出
た形となるためロケートとして機能することになる。
なお、第1図では、ロックピン9は1個しか図示して
いないが、これと反対側の対称な位置にも別のロックピ
ン9等が設けられている。また、ポンチ4の形状や重
さ、ロックピン9の強度等如何によっては、1対の相互
に対称位置にあるロックピンを複数対設けるようにして
も良い。
このように構成されたプレス型は、コスト面を考慮し
て、前記トランスファプレスの2つのラインのうち、片
側生産時において生産しない方のラインにのみ用いられ
ている。
また、各工程には、加工終了後のプレス部品を次工程
に搬送するため、専用のワーク送り用バキュームカップ
11と、このバキュームカップ11を装着したフィードバー
12とがあり、加工終了後のプレス部品ないしパネルは、
バキュームカップ11に吸着された状態でフィードバー12
の前進に伴って搬送されるようになっている。
次に、このプレス型の動作について説明する。
まず、2つのラインを使用して2個のプレス製品を同
時生産する通常生産時においては、エアシリンダ10を後
退させてロックピン9をポンチ4のピン穴8から抜いた
状態に設定する。このとき、ポンチ4は、ロアスライド
2の上下運動に伴って上下動し、ブランクホルダ7上に
位置決めされたワークWたるプレス部品を、このブラン
クホルダ7およびダイ1との共働により、ダイ1との間
でプレス加工する。加工終了後のプレス部品は、バキュ
ームカップ11に吸着されてフィードバー12の前進により
次工程に送られる。
一方、片側のラインのみを使用して1個のプレス製品
を生産する片側生産時には、非生産ラインに用いた本プ
レス型についてのみ、まず、ロアスライド2を上死点に
上昇させてポンチ4を上限位置にもってくる。それか
ら、エアシリンダ10を前進させてロックピン9をポンチ
4のピン穴8の中に差し込む。これによりポンチ4は、
上限位置Bより約1mm下がった位置Dで動きを止めら
れ、かつ、ブランクホルダ7により支持されることにな
る。この状態において、ポンチ4はロケートとして機能
し、加工終了後、ワークWたるパネルは、このポンチ4
の加工面にかぶせられた状態で保持されるため、水平方
向にずれ移動を起こすことはない。なお、このパネルは
同一のプレス型内で使用するものであるため、加工終了
後このパネルが次工程に搬送されないよう、搬送時に
は、この加工ステージのバキュームカップ11はエアブロ
ー状態としておく。
以上、本実施例によれば、2個加工生産式下部複動式
トランスファプレスにおいて、片側生産時に非生産ライ
ン側の各工程のポンチ4をほぼ上限位置Dでロックピン
9により止めてブランクホルダ7により支持するように
したので、加工終了後のパネルはポンチ4にかぶさった
状態で保持されることになり、パネル表面を傷付けるこ
となくパネルのずれが防止される。この結果、前記トラ
ンスファプレスにおける生産量の増減にも、生産される
プレス製品の品質に悪影響を及ぼすことなく容易に対応
することができる。
なお、本実施例にあっては、2個加工生産式下部複動
式トランスファプレスの場合を例にとって説明したが、
本考案は、一般的に、下部複動式のプレス機械におい
て、加工終了後のワークの下型上でのずれを防止する必
要があるものについて適用可能である。
(考案の効果) 以上の説明より明らかなように、本考案によれば、複
数列並設されたプレス型をすべてを使用してプレス成形
する場合も、少なくとも1列のプレス型を生産用として
使用せず、他のプレス型のみを使用してプレス成形する
場合も、トランスファープレス装置全体としての力のバ
ランスを損なうことなくプレス成形を行なうことができ
る。
また、プレス加工が終了すると、生産用として使用し
ないプレス型においては、ワークの下型上でのずれ移動
が防止される。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の一実施例に係るプレス型の一部を示
す概略断面図である。 1……ダイ(上型)、2……ロアスライド、3……フロ
ーティングプレート、4……ポンチ(下型本体)、5…
…ボルスタ、6……スペーサ、7……ブランクホルダ
(板押え、固定手段)、8……ピン穴(固定手段)、9
……ロックピン(固定手段)、10……エアシリンダ、
(固定手段)、11……バキュームカップ、12……フィー
ドバー、B……上限位置、W……ワーク。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】上下動する下型本体とこれを取り囲むよう
    に設けられた板押えとを有する下型と、この下型の上方
    で上下動し前記下型との共働によりワークをプレス加工
    する上型とからなるプレス型が複数列並設された下部複
    動式トランスファープレス装置において、前記複数列の
    内少なくとも1列のプレス型に、前記ワークに相当する
    パネルを載置した状態で前記下型本体をその上限位置ま
    たはその近傍位置で強制的に固定する固定手段を設けた
    ことを特徴とする下部複動式トランスファープレス装
    置。
JP1990082761U 1990-08-06 1990-08-06 下部複動式トランスファープレス装置 Expired - Lifetime JP2517815Y2 (ja)

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JPH0443426U JPH0443426U (ja) 1992-04-13
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