JPS595363B2 - 交換式金型を有するプレス機の被プレス部材交換方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は交換式金型を有するプレス機の被プレス部材の
交換方法に関するものである。

従来、一基で複数の金型を使用できるようになしたプレ
ス機の被プレス部材の交換においては、第、図に示すよ
うに、空の金型１、２をそれぞれ重合した状態で交換し
、然る後プレス機３内で該金型２を開け未加工の被プレ
ス部材（図示せず）を投入して成形あるいはへミング加
工し、該加工後該金型２を開けて加工済被プレス部材（
図示せず）を搬出した後、再び該金型２と前記金型１と
を交換していた。

このため、この従来の被プレス部材の交換方法では、１
つの未加工の被プレス部材を投入してから、加工済の被
プレス部材を搬出するまでの間に未加工の被プレス部材
を投入する時と、加工済の被プレス部材を搬出する時の
２回、該金型１、２の上型１ａ、２ａを該プレス機３の
プラテン４によりフルストローク上昇させなければなら
ず、又、該被プレス部材の投入と搬出が別タタイミング
であるため該作業の工程数が多く、時間を要するという
問題があつた。本発明は上記従来の問題点を解消するた
めになされたものである。

従来のように金型を交換しセットした後は該同一金型で
同じプレス加工を連続して繰返し行い、多数の被プレス
部材（鋼板）をプレスした後、次の金型と交換し、次の
金型でも同様に多数の被プレス部材を連続してプレスす
るというものではなく、多種少量生産に適したプレス加
工で、順次、金型を交換し、プレス加工後の組立工程に
卦ける組付順に同期させるように複数の種類のプレス金
型を順次変えてプレスして行く交換式金型を有するプレ
ス機でのプレス加工に適するようにしたものである。例
えば２ドアの自動車のドアパネルを１台ごとに車体へ組
付けるのに同期してブレス加工する場合、左側ドアのア
ウターパネル→同ドアのインナーバネｋ→右側ドアのｌ
アウターパネル→同ドアのインナーパネルの順に各１枚
づつ（１台分）ブレスできるように順次金型を交換し、
プレスして行き、ブレス加工された部品が加工後すぐに
左側ドアのアウターパネル→同ドアのインナーパネル→
右側ドアのアウターバｌネル→同ドアのインナーパネル
の順に組立工程へ供給されて行く加工方法に用いられる
ものである。このよな加工方法の場合、金型交換の時間
が早くなければならないものである。このため作業工程
を少くし、能率よく短時間でプレス作業をするこ２とが
できる被プレス部材の交換方法を提供することを目的と
するものである。以下、本発明を図示せる実施例に随つ
て説明する。

先ず第１工程でプレス機ａ内に初めにセツトさ２れた第
１の金型１２の上型１２ａをプラテソ１１に掛止し、該
プラテン１１を全ストローク上昇させ該第１の金型１２
を開き、該第１の金型１２の下型１２ｂに被プレス部材
（図示せず）を搬入する。

次に上記プラテン１１を全ストローク下げて３該第１の
金型１２の上型１２ａと下型１２ｂとを重合加圧して被
ブレス部材をプレス加工する。該プレス加工後該第１の
金型１２を閉じたままプラテン１１から上型１２ａの掛
止を外し、該プラテン１１を金型を移動させるに足ｂる
分だけ上昇さ３．せ、第１の金型１２を上型１２ａと下
型１２ｂとを重合させたままブレス機ａから出すと同時
に第２の金型１３をプレス機ａ内に入れ所定の位置にセ
ツトする。（第２図イ参照）尚、この時第１の金型１２
には加工済の被プレス部材（図示せず）４１がセツトさ
れたままであり５又、第２の金型１３にも、それがプレ
ス加工途中であればすでに加工済の被プレス部材（図示
せず）がセツトされたままになつているが、プレス加工
の初めであれば該第２の金型１３には被プレス部材はセ
ツトされていない。第２工程で上記プラテン１１を下げ
第２の金型１３の上型１３ａを該ブラテン１１に掛止し
、該プラテン１１を全ストローク上昇させて該第２の金
型１３を開き、該第２の金型１３による前回のプレス加
工により加工され、該第２の金型１３の下型１３ｂにセ
ツトされた加工済の被プレス部材（図示せず）を搬出す
ると同時に新たな未加工の被ブレス部材（図示せず）を
下型１３ｂに搬入しセツトする。第２図口、ハ参照）次
に、上記プラテン１１を全ストローク下げ第２の金型１
３の上型１３ａと下型１３ｂとを重合加圧して新らたな
被プレス部材をプレス加工する。（第２図二参照）該プ
レス加工後、該第２の金型１３を閉じたまま上記ブラテ
ン１１から該第２の金型１３の上型１３ａの掛止を外し
、該プラテン１１を該第２の金型を移動させるに足ｂる
分だけ上昇させ該ブレス機ａにセツトされた加工済の被
プレス部材がセツトされた第２の金型１３を該プレス機
ａから外へ出すと同時に上記第１の金型１２をブレス機
ａ内に入れ所定の位置にセツトする。（第２図ホ参照）
然る後は上記と同じ動作をくｂ返して行う。また、第１
の金型１２、第２の金型１３とも同じであるが、金型を
プレス機ａ内に入れ、所定の位置にセツトするとき、左
右方向搬送装置（図示せず）で移動させ、しかる後、金
型をプレス機ａ内のベツド上に、載置してセツトする動
作や、加工済の被プレス部材を型内ワークリプタ（図示
せず）で下型から浮かせ適宜の被プレス部材搬出入装置
（図示せず）で取り出す動作、さらに、未加工の被プレ
ス部材を被プレス部材搬出入装置で搬入しセツトする動
作は、従来と同様に行う。本発明による被プレス部材の
交換方法と、従来の被プレス部材の交換方法とのタイム
チヤートによるサイクルタイムを比較すれば、第４図イ
、口に示す通ｂである。

尚、上記実施例では２型の金型による場合を示したが、
該金型が複数、例えば４型ある場合第１の金型の待機所
１４、第２の金型の待機所１５．．第１の金型および第
２の金型の待機所１８、第３の金型の待機所１６、第４
の金型の待機所１７、第３の金型および第４の金型の待
機所１９を第３図に示すように配列し、プレス加工中に
待機中の金型をブレス機ａ外で前後方向移動装置（図示
せず）によ虱各待機所間を適宜移動させブレス機ａ内へ
入れる体勢を整えておくとともに、左右方向搬送装置（
図示せず）により．．プレス機ａ内にある金型を待機所
１８または１９に出し、同時に、ブレス機ａ内に、待機
所１９または１８にある金型を入れることにより５更に
効率よく該金型の交換を行うことができる。

以上述べたように本発明によれば、加工済の被プレス部
材を金型にセツトしたまま、金型を交換し、かつ、プレ
ス機内で加工済の被ブレス部材の搬出と同時に未加工の
被ブレス部材を搬入しセツトするようになしたので、未
加工の被プレス部材を完成させて搬送するまでブレス機
のプラテンの昇降ストロークのフルストロークは１回で
済むので、プレス加工時間が短縮され作業能率を向上さ
せることができ、したがつて生産性向上につながるとい
う有益な効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図イ〜トは従来のプレス作業工程を示す概略側面図
、第２図イ〜ホは本発明によるプレス作業工程を示す概
略側面図、第３図は金型の配列例を示す概略平面図、第
４図は被プレス部材の交換のタイムチヤートによるサイ
クルタイムを示す比較グラフ図で、イは従来の交換方法
を示し、口は本発明による交換方法を示している。 ａはブレス機、１１はブラテン、１２は第１の金型、１
３は第２の金型。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 一基で複数の金型を交換できるようになしたプレス
   機において、プレス機内に初めにセットされた第１の金
   型の上型をプラテンに掛止し、該プラテンを全ストロー
   ク上昇させ、該第１の金型を開き被プレス部を該第１の
   金型に搬入し、プラテンを全ストローク下げ上型と下型
   とを重合加圧して被プレス部材をプレス加工し、該プレ
   ス加工後該第１の金型を閉じたままプラテンから上型の
   掛止を外し、プラテンを上記第１の金型を移動させるに
   足りる高さに上昇させ、該第１の金型をプレス機から出
   すと共に、第２の金型をプレス機内に入れてセットし、
   プラテンを下げ該第２の金型の上型をプラテンに掛止し
   、該プラテンを全ストローク上昇させ該第２の金型を開
   き、該第２の金型による前回のプレス加工により加工さ
   れた被プレス部材を該第２の金型から搬出すると共に、
   新らたな被プレス部材を該第２の金型に搬入し、プラテ
   ンを全ストローク下げ上型と下型とを重合加圧して新ら
   たな被プレス部材をプレス加工し、該プレス加工後該第
   ２の金型を関じたままプラテンから上型の掛止を外し、
   プラテンを該第２の金型を移動させるに足りる高さに上
   昇させ、該第２の金型をプレス機から出すと共に、上記
   第１の金型もしくは第３の金型をプレス機内に入れてセ
   ットする。 以下、順次金型を交換して被プレス部材をプレス加工す
   ることを特徴とする交換式金型を有するプレス機の被プ
   レス部材交換方法。