JP2676752B2 - 対向液圧成形によるピン角成形方法及びその成形型 - Google Patents

対向液圧成形によるピン角成形方法及びその成形型

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JP2676752B2 JP63002138A JP213888A JP2676752B2 JP 2676752 B2 JP2676752 B2 JP 2676752B2 JP 63002138 A JP63002138 A JP 63002138A JP 213888 A JP213888 A JP 213888A JP 2676752 B2 JP2676752 B2 JP 2676752B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、製品形状の成形面を有する上型と液体が充
満された下型シェルとを対向配置し、上型により下型シ
ェル内にワーク(ブランク)を押込んで液圧成形する対
向液圧成形方法及びその成形型に関する。
(従来の技術) 従来より、車両部品等の金属パネルを成形する場合
に、製作期間や経費の面で有利な、実開昭62−92020号
公報に示されているような対向液圧成形装置が使用され
ることがある。
この装置は第5図に示すように、概略上側に製品形状
の成形面2aを有する上型ポンチ2を設け、下側に上型ポ
ンチ2と対向するように、内部に水等の液体3を充満す
るとともに局部的にピン4を配設した下型シェル5を設
けたものである。そして金属パネル1を成形する場合、
ワークの端部を下型シェル5に取付けられたロアブラン
クホルダ6とアウタテーブル7に取付けられたアッパブ
ランクホルダ8とで挟持し、上型ポンチ2で押圧すれば
後述するように金属パネル1が成形される。
すなわち挟持されたワークを上方から上型2で押込む
と、ワークにより下型シェル5内が密閉されて内部の液
体3に液圧が生じ、液圧がワークに均等に加えられ、成
形体としての金属パネル1は上型の成形面に沿って成形
されるものである。そしてこの成形される金属パネル1
の見切部1aに第6図に示すような小さな半径の丸み9を
成形する場合、この装置によってまず大きな半径の丸み
10を絞り成形して引き伸ばした後、この成形体(金属パ
ネル1)を装置から取り出し、曲げ成形を行って小さな
半径の丸み9をつけていた。これは、小さな半径の隅角
を有する上型ポンチ2でワークを押込むと、ワークの伸
びやすべり(材料流入)が悪いため、最終的に上型ポン
チ2とピン4とで小さな半径の丸み9を絞り成形した
際、成形された金属パネル1の小さな半径の丸み9部分
に割れが発生するからである。したがって従来の対向液
圧成形では1つの絞り工程で小さな半径の丸みを成形す
ることは不可能であった。
(発明が解決しようとする課題) すなわち、上記従来の対向液圧成形にあっては、その
一工程で小さな半径の丸みを成形することは不可能で、
別途曲げ工程を設定しなければならず、作業が煩雑にな
るとともに能率が大変に悪いという問題点があった。し
たがって従来より、一つの対向減圧成形工程内で小さな
半径の丸みを成形することのできる方法、装置が望まれ
いた。
本発明は上記問題点に鑑みてなされたもので、割れを
発生させることなく小さな半径の丸みを成形することが
できる対向液圧成形方法及びその成形型を提供すること
を目的とする。
(課題を解決するための手段) 上記問題点を解決するめに本発明にかかる対向液圧成
形方法は、液体23を充満した下型シェル24の上面にワー
ク26を載置し、上型22とガイドポンチ32とを上方より下
降させて、ホルダ28,30にてワークを固定しつつ前記ガ
イドポンチによって、上型の隅角周辺部分に該上型の隅
角より大きな半径の丸みを成形し、その後下型シェル内
の液圧の増大により前記ガイドポンチを上型と相対に上
昇させ、ワークを逆絞りして上型の隅角に倣わせるよう
にすることを特徴とするものである。
また本発明にかかる対向液圧成形用成形型は、製品形
状の成形面を有する上型を設け、該上型の下方に液体を
充満した下型シェルを、前記上型に対向して設け、該下
型シェルと前記上型とにワークを挟持するホルダを設
け、前記上型に、該上型の隅角より大きな半径の丸みを
成形するガイドポンチを配設すると共に、該ガイドポン
チを、これに下向きの圧力を加える付勢手段を介して前
記上型に支持させる構成としたものである。
(作用) 上記構成の対向液圧成形方法においては、最初に上型
22の隅角より大きな半径の丸みを有する形状に成形する
ので、ワークの滑りは良好となって割れ発生は防止さ
れ、しかも、最終的に逆絞りを行ってワークを上型の隅
角に倣わせるので、小さな半径の丸みを成形しても割れ
が発生することはない。
また対向液圧成形用成形型においては、上型の下降に
伴って、最初にガイドポンチがワークを所定の圧力で押
圧して、上型の隅角より大きな丸みに成形するので、材
料流入が促進されると共にワーク自体も下向きに伸び易
くなる。その後、液圧の増大により上型のみが下降し、
ワークが液圧により逆絞りされて上型の隅角に円滑に倣
う。
(実施例) 次に本発明の一実施例を図にもとづいて説明する。第
1図において、21は対向液圧成形を行う成形型であり、
成形の終了状態を示している。成形型21の上側は製品形
状の成形面22aを有する、プレス機械用の上型である上
型ポンチ22になっている。
上型ポンチ22の下方の、上型ポンチ22と対向する位置
には水等の液体23が充満された下型シェル24がボルスタ
テーブル25上に載置して設けられている。さらに下型シ
ェル24内には、上型ポンチ22の成形面22aに沿わせてワ
ーク26を正確な形状に加工するための段部27aを有する
ピンすなわち局部下型27が配設されている。
また下型シェル24の枠上にはロアブランクホルダ28が
設けられ、上型ポンチ22外周のアウタテーブル29にはア
ッパブランクホルダ30が取付けられている。このロアブ
ランクホルダ28とアッパブランクホルダ30は、ブランク
としてのワーク26を挟持して押えるものである。
また上型ポンチ22の側壁には、上型ポンチ22の下降に
伴って下向きに大きな半径の丸み31(第2図参照)を成
形する、すなわち下向きの伸びを与えるガイドポンチ32
が摺動自在に設けられている。
ガイドポンチ32は上型ポンチ22の上部に設けられたバ
ー33に固定された、圧縮空気やチッソガス等の入ったシ
リンダ装置(付勢手段)34のロッド35の先端に取付けら
れている。そしてガイドポンチ32は常時下方向に付勢さ
れ、ガイドポンチ32の先端は上型ポンチ22の成形面22a
の端部と面一となっている。
なお、36はポンプユニットで、下型シェル24内と接続
されて、内部の液を給排して液圧を調整できるようにな
っている。また、37はOリング、38と39はシール材で、
成形時に液漏れを防止して液圧の低下を防止するもので
ある。40は上型ポンチ22の上に設けられたインナテーブ
ルである。
次に上記構成の成形型による対向液圧成形方法につい
て第2図乃至第4図を用いて説明する。なお便宜上、第
2図乃至第4図には、第1図の左側のガイドポンチ32付
近のみを示している。まず液体23を充満し局部下型27を
配設した下型シェル24上にワーク26を載置し、ロアブラ
ンクホルダ28とアッパブランクホルダ30とによってワー
ク26を挟持する(第1図破線はそのときの状態を示して
いる)。
続いて上部より図示しない主ラムの作動によりインナ
テーブル40及びバー33を介して上型ポンチ22を下降させ
て、ワーク26を下型シェル26内に押し込む。このとき上
型ポンチ22の側壁に設けられたガイドポンチ32がワーク
26の端部を上部より押圧し、例えば、成形によって得ら
れる金属パネルの見切部に相当する部分(以下、見切相
当部という)26a近傍に、下向きに大きな半径の丸み31
を成形する。すなわち見切部相当部26a近傍を下側に引
き延ばす(第2図参照)。このときの液体23の圧力はガ
イドポンチ32を付勢するシリンダ装置34の押圧力より小
さく設定してある。
続いて上型ポンチ22を下降させつつ下型シェル24内の
液圧を増大させると、ガイドポンチ32の下降が停止され
て、相対的に上型ポンチ22のみが下降し、ワーク26は液
圧により逆絞りされる(第3図参照)。そして、この逆
絞りにより上型ポンチ22の隅角にワーク26が円滑に倣
い、最終段階では上型ポンチ22によりワーク26が局部下
型27に押込まれ、割れのない小さな半径の丸み41が金属
パネルの見切部に成形される(第4図参照)。
(発明の効果) 本発明にかかる対向液圧成形方法及び成形型によれ
ば、上型の下降途中で大きな半径の丸みを有する形状に
成形した後、最終的に逆絞りを行ってワークを上型の隅
角に倣わせるので、小さな半径の丸みを成形しても割れ
が発生することはない。
したがって、一回の液圧成形工程および一つの成形型
で製品が完成するので、従来行なわれていた小さな半径
の丸みを成形するための曲げ工程を省略することがで
き、生産能率の向上及び生産コストの低減を達成でき
る。
また本発明にかかる対向液圧成形用成形型は、上型の
周りに、付勢手段により下向きに付勢されたガイドポン
チを増設するだけの構成となっているので、構造簡単で
コスト負担の増大はわずかで済み、その利用価値は大な
るものがある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例である対向液圧成形型の縦
断面図、第2図は、第1図の左側ガイドポンチ付近を拡
大して示したもので、成形の初期段階の状態を示す断面
図、第3図は、第2図と同視野の、成形の中間段階の状
態を示す断面図、第4図は、第2図と同視野の、成形の
最終段階の状態を示す断面図、第5図は従来の対向液圧
成形型の縦断面図、第6図は従来の対向液圧成形後の成
形体の形状と最終形状との関係を示す正面図である。 21……対向液圧成形型、22……上型(上型ポンチ) 23……液体、24……下型シェル 26……ワーク 27……ピン(局部下型)、34……シリンダ装置(付勢手
段) 28,30……ホルダ(ロアブランクホルダ、アッパブラン
クホルダ) 32……ガイドポンチ、41……小さな半径の丸み

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】液体を充満した下型シェルの上面にワーク
    を載置し、上型とガイドポンチとを上方より下降させ
    て、ホルダにてワークを固定しつつ前記ガイドポンチに
    よって、上型の隅角周辺部分に該上型の隅角より大きな
    半径の丸みを成形し、その後下型シェル内の液圧の増大
    により前記ガイドポンチを上型と相対に上昇させ、ワー
    クを逆絞りして上型の隅角に倣わせることを特徴とする
    対向液圧成形方法。
  2. 【請求項2】製品形状の成形面を有する上型を設け、該
    上型の下方に液体を充満した下型シェルを、前記上型に
    対向して設け、該下型シェルと前記上型とにワークを挟
    持するホルダを設け、前記上型に、該上型の隅角より大
    きな半径の丸みを成形するガイドポンチを付設すると共
    に、該ガイドポンチを、これに下向きの圧力を加える付
    勢手段を介して前記上型に支持させたことを特徴とする
    対向液圧成形用成形型。
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