JP2517603Y2 - 映像信号の垂直輪郭補正回路 - Google Patents

映像信号の垂直輪郭補正回路

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JP2517603Y2
JP2517603Y2 JP1991033955U JP3395591U JP2517603Y2 JP 2517603 Y2 JP2517603 Y2 JP 2517603Y2 JP 1991033955 U JP1991033955 U JP 1991033955U JP 3395591 U JP3395591 U JP 3395591U JP 2517603 Y2 JP2517603 Y2 JP 2517603Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は映像信号の垂直輪郭補正
回路に関する。
【0002】
【従来の技術】テレビジョン受像機の大型化に伴って表
示画像の高画質化が要望されるようになり、表示画像の
鮮鋭感の向上のために映像信号に対して垂直輪郭補正を
施すことが一般的に行なわれるようになった。図6は映
像信号の垂直輪郭補正回路の従来例回路であり、また、
図7及び図8は前記した図6に示す従来の映像信号の垂
直輪郭補正回路の動作を説明するための波形図である。
図6において1は垂直輪郭補正が施されるべき複合映像
信号Saの入力端子、2,3は複合映像信号の1水平走
査期間だけの時間遅延を信号に与える第1,第2の遅延
素子、4はそれに供給された信号の極性を反転するとと
もに振幅を2倍にして出力する第1の係数器、9,15
は加算器、12はそれに供給された信号の極性を反転す
るとともに振幅を2分の1にして出力する第2の係数
器、14は垂直輪郭補正が施された複合映像信号の出力
端子である。図6に示す従来の映像信号の垂直輪郭補正
回路において、入力端子1に供給された垂直輪郭補正が
施されるべき複合映像信号Sa{図7の(a)と図8の
(a)}は、第1の遅延素子2に供給されるとともに加算
器15にも供給されている。図7の(a)〜(g)と図8の
(a)〜(g)の各図中に示されている信号Sa〜Sgの波
形は、図6に示す映像信号の垂直輪郭補正回路中の各構
成部分に図面符号Sa〜Sgを使用して示してある信号
Sa〜Sgの波形を示しているものである。なお、図7
の(a)〜(g)に示されている信号Sa〜Sgの波形は、
図6に示されている映像信号の垂直輪郭補正回路の動作
原理の理解を容易にするために、垂直輪郭補正が施され
るべき複合映像信号Saが単純な波形のものとされた場
合の信号波形であり、また図8の(a)〜(g)に示されて
いる信号Sa〜Sgの波形は、垂直輪郭補正が施される
べき複合映像信号Saが同期信号期間や映像信号期間を
有する信号波形のものである場合の信号波形である。図
7及び図8中において1Hの表示は1水平走査期間を示
している。
【0003】図6に示されている映像信号の垂直輪郭補
正回路における入力端子1に対して図7の(a)に示され
ているように単純な波形の信号Saが供給されると、図
6の映像信号の垂直輪郭補正回路における各構成部分に
現われる信号Sb〜Sgは図7の(b)〜(g)にそれぞれ
示されているようなものとなる。すなわち、入力端子1
に供給された信号Saは第1の遅延素子2によって1水
平走査期間(1H)だけの時間遅延が与えられた状態の信
号Sf{ 図7の(f) }として加算器9と第2の遅延素子
3とに供給されるとともに第1の係数器4にも供給され
る。そして、前記した第1の遅延素子2の出力信号は第
1の係数器4によって−2が乗ぜられることにより、図
7の(b)に示されるような信号Sbとされて加算器15
に与えられるが、この加算器15には前記の信号Sbの
他に入力端子1から供給された信号Saや、第2の遅延
素子3から出力された信号Sc{図7の(c)}も供給され
ているから、加算器15からは図7の(d)に示されてい
るような波形の信号Sdが出力される。
【0004】加算器15から出力された信号Sdは第2
の係数器12によって信号の極性が反転されるとともに
振幅が2分の1となされた信号Seとして加算器9に供
給され、この加算器9において前記した入力端子1に供
給された信号Saは、それと1水平走査期間(1H)だけ
の時間遅延の与えられた状態の信号Sfとが加算され
て、出力端子14には加算器9から図7の(g)に示され
ているような信号Sgが送出される。加算器9によって
加算の対象にされている2つの信号Sf,Seの内の信
号Sfは、入力端子1に供給された信号Saに1水平走
査期間(1H)だけの時間遅延が与えられた状態の信号で
あり、また、信号Seは前記した信号Sfの縁部にアン
ダーシュートとオーバーシュートとをつけるような垂直
輪郭補正信号であるから、加算器9から出力端子14に
供給される信号Sgは画像の垂直輪郭が垂直輪郭補正信
号によって強調されている信号形態の映像信号になされ
ている。次に図6に示されている映像信号の垂直輪郭補
正回路における入力端子1に対して、同期信号期間や映
像信号期間を有する例えば図8の(a)に例示されている
ような波形の信号が供給された場合に、図6の映像信号
の垂直輪郭補正回路の前記した各構成部分に現われる各
信号Sb〜Sgの波形は、図8の(b)〜(g)に示されて
いるものになり、この場合においても加算器9から出力
端子14に供給される信号Sgは画像の垂直輪郭が垂直
輪郭補正信号によって強調されている信号形態の映像信
号になされている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ところで、図6乃至図
8を参照して説明した従来の映像信号の垂直輪郭補正回
路から出力される映像信号は、既述のように映像信号の
縁部に垂直輪郭補正用の信号によってアンダーシュート
部とオーバートシュート部とが付加されている状態の信
号であるが、前記した垂直輪郭補正用の信号は映像信号
期間の信号だけではなく同期信号期間の信号にも付加さ
れている状態になっているから、前記した垂直輪郭補正
信号が付加された同期信号には波形の崩れが生じて同期
に乱れを生じさせることが起こる。また、映像信号期間
の信号についても階調の差の大きな信号部分における黒
の信号の部分に付加された垂直輪郭補正信号が同期信号
のレベルと同じ位のレベルになることもあるが、このよ
うな場合には前記のように黒の信号の部分に付加された
垂直輪郭補正信号によって同期が乱されることも起こる
ために、それの解決策が求められた。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は入力複合映像信
号に1水平走査期間の時間遅延を与えて第1の遅延複合
映像信号を出力する第1の遅延素子と、前記した第1の
遅延複合映像信号に1水平走査期間の時間遅延を与えて
第2の遅延複合映像信号を出力する第2の遅延素子と、
前記した第1の遅延複合映像信号の極性を反転するとと
もに振幅を2倍にした状態の変形遅延複合映像信号を出
力する第1の係数回路と、前記した入力複合映像信号と
前記した変形遅延複合映像信号とを加算する第1の加算
器と、前記した第2の遅延複合映像信号と前記した変形
遅延複合映像信号とを加算する第2の加算器と、前記し
た入力複合映像信号と前記した第2の遅延複合映像信号
とを加算する第3の加算器と、前記した第1の加算器の
出力信号における同期信号の尖頭値の信号レベルよりも
突出する信号部分を除去する第1の波形整形回路と、前
記した第2の加算器の出力信号における同期信号の尖頭
値の信号レベルよりも突出する信号部分を除去する第2
の波形整形回路と、前記した第1の波形整形回路からの
出力信号と前記した第2の波形整形回路からの出力信号
と前記した第3の加算器からの出力信号とを加算する第
4の加算器と、前記した第4の加算器からの出力信号の
極性を反転するとともに振幅を2分の1にした状態の信
号を出力する第2の係数回路と、前記した第2の係数回
路の出力信号と前記した第1の遅延複合映像信号とを加
算する第5の加算器とからなる映像信号の垂直輪郭補正
回路、及び入力複合映像信号に1水平走査期間の時間遅
延を与えて第1の遅延複合映像信号を出力する第1の遅
延素子と、前記した第1の遅延複合映像信号に1水平走
査期間の時間遅延を与えて第2の遅延複合映像信号を出
力する第2の遅延素子と、前記した第1の遅延複合映像
信号の極性を反転するとともに振幅を2倍にした状態の
変形遅延複合映像信号を出力する第1の係数回路と、前
記した入力複合映像信号と前記した変形遅延複合映像信
号とを加算する第1の加算器と、前記した第2の遅延複
合映像信号と前記した変形遅延複合映像信号とを加算す
る第2の加算器と、前記した入力複合映像信号と前記し
た第2の遅延複合映像信号とを加算する第3の加算器
と、前記した第1の加算器の出力信号における同期信号
の尖頭値の信号レベルよりも突出する信号部分を除去す
る第1の波形整形回路と、前記した第2の加算器の出力
信号における同期信号の尖頭値の信号レベルよりも突出
する信号部分を除去する第2の波形整形回路と、前記し
た第1の波形整形回路からの出力信号と前記した第2の
波形整形回路からの出力信号と前記した第3の加算器か
らの出力信号とを加算する第4の加算器と、前記した第
4の加算器からの出力信号の極性を反転するとともに振
幅を2分の1にした状態の信号を出力する第2の係数回
路と、前記した第2の係数回路の出力信号をオンオフす
るスイッチ回路と、前記したスイッチ回路の出力信号と
前記した第1の遅延複合映像信号とを加算する第5の加
算器とからなる映像信号の垂直輪郭補正回路を提供す
る。
【0007】
【作用】垂直輪郭補正が施されるべき複合映像信号に付
加させる垂直輪郭補正信号として、前記した複合映像信
号における同期信号の尖頭値の信号レベルよりも突出す
る信号部分の無い状態の信号を用いることにより、垂直
輪郭補正を行なっても同期信号の乱れを生じさせること
がなく、また、同期信号期間に垂直輪郭信号が映像信号
に付加されないように垂直輪郭補正信号をスイッチによ
りオンオフすることにより同期信号の乱れを良好に防止
できる。
【0008】
【実施例】以下、添付図面を参照して本考案の映像信号
の垂直輪郭補正回路の具体的な内容を詳細に説明する。
図1は本考案の映像信号の垂直輪郭補正回路のブロック
図、図2は本考案の映像信号の垂直輪郭補正回路の動作
説明用の波形図、図3乃至図5は本考案の映像信号の垂
直輪郭補正回路の一部の構成部分の回路図である。本考
案の映像信号の垂直輪郭補正回路の一実施例のブロック
図を示す図1において1は垂直輪郭補正が施されるべき
複合映像信号Saの入力端子、2,3は複合映像信号の
1水平走査期間だけの時間遅延を信号に与える第1,第
2の遅延素子、4はそれに供給された信号の極性を反転
するとともに振幅を2倍にして出力する係数器、5〜9
は第1〜第5の加算器、10,11は同期信号の尖頭値
の信号レベルよりも突出する信号部分を除去する第1,
第2の波形整形回路、12はそれに供給された信号の極
性を反転するとともに振幅を2分の1にして出力する係
数器、13はスイッチ回路、14は垂直輪郭補正が施さ
れた複合映像信号の出力端子である。
【0009】図1に示されている映像信号の垂直輪郭補
正回路において、入力端子1に供給された垂直輪郭補正
が施されるべき複合映像信号Sa{図2の(a)}は、第1
の遅延素子2に供給されるとともに第1の加算器5と第
3の加算器7にも供給されている。図2の(a)〜(k)の
各図中に示されている信号Sa〜Skの波形は、図1に
示す映像信号の垂直輪郭補正回路中の各構成部分に図面
符号Sa〜Skを使用して示してある各信号Sa〜Sk
の波形を示しているのである。そして、図2の(a)〜
(k)に示されている各信号Sa〜Skの波形は、垂直輪
郭補正が施されるべき複合映像信号Saが同期信号期間
や映像信号期間を有する信号波形のものである場合の信
号波形であり、図2中において1Hの表示は1水平走査
期間を示している。図1に示されている映像信号の垂直
輪郭補正回路における入力端子1に対して、同期信号期
間や映像信号期間を有する例えば図2の(a)に例示され
ているような波形の信号が供給された場合には、図1の
映像信号の垂直輪郭補正回路の前記した各構成部分に現
われる各信号Sb〜Skの波形は、図2の(b)〜(k)に
示されているものになる。
【0010】入力端子1を介して第1の遅延素子2と第
1の加算器5と第3の加算器7とに供給された図2の
(a)に示されている信号Saは、第1の遅延素子2によ
って1水平走査期間(1H)だけの時間遅延が与えられた
状態の信号として第5の加算器9と第2の遅延素子3と
に供給されるとともに第1の係数器4にも供給されて、
第1の係数器4によって−2が乗ぜられて図2の(b)に
示されるような信号Sbとされて第1,2の加算器5,
6に与えられる。前記した第1の加算器5には前記の信
号Sbの他に、既述のように入力端子1から供給された
信号Saが供給されており、また前記した第2の加算器
6には前記の信号Sbの他に第2の遅延素子3から出力
された信号Sc{図2の(c)}も供給されており、さら
に、第3の加算器7には入力端子1から供給された信号
Saと、第2の遅延素子3から出力された信号Sc{図
2の(c)}も供給されている。そして、前記した第1の
加算器5からは、信号Saと信号Sbとの和信号Sd
{図2の(d)}が出力されて第1の波形整形回路10に供
給され、また、前記した第2の加算器6からは、信号S
cと信号Sbとの和信号Se{図2の(e)}が出力されて
第2の波形整形回路11に供給される。前記した第1の
波形整形回路10においては、それに対して第1の加算
器5から供給された図2の(d)に示されている信号Sd
を図2の(d)に示されている信号レベルαの上の部分を
除去して、図2の(g)に示されている信号Sgとなるよ
うに波形整形して、その出力信号Sgを第4の加算器8
に供給する。また、前記した第2の波形整形回路11に
おいては、それに対して第2の加算器6から供給された
図2の(e)に示されている信号Seを図2の(e)に示さ
れている信号レベルβの上の部分を除去して図2の(h)
に示されている信号Shとなるように波形整形を行なっ
て、その出力信号Shを第4の加算器8に供給する。
【0011】それで前記した加算器8では前記の第1,
第2の波形整形回路10,11から出力された信号S
g,Shと、第3の加算器7からの出力信号Sf{図2
の(f)}とを加算して、図2の(i)に示されている信号
Siを出力し、それを第2の係数回路12に与え、第2
の係数回路12では前記の信号Siに−1/2を乗じ
て、図2の(j)に示されている信号Sjをスイッチ回路
13に供給する。図2(k)に示されている信号Skは、
前記したスイッチ回路13がオンの状態になされている
状態において、第5の加算器9により前記した第2の係
数回路12から出力された信号Sjと第1の遅延素子2
からの出力信号とが加算されることによって第5の加算
器9から映像信号の垂直輪郭補正回路の出力端子14に
対して出力される信号であり、図2に示されている波形
図を見れば明らかなように、映像信号の垂直輪郭補正回
路の出力端子14に出力される信号Skに付加される垂
直輪郭補正信号Sjは、波形整形回路10,11による
波形整形作用により垂直輪郭の部分にアンダーシュート
部が同期信号に対して充分に小さな信号とされているか
ら、映像信号の垂直輪郭補正回路から出力される複合映
像信号は、同期信号部分の波形に崩れを生じさせること
がなく、したがって映像信号の垂直輪郭補正回路によっ
て垂直輪郭補正が行なわれた複合映像信号により同期の
乱れは生じない。
【0012】図1に示されている映像信号の垂直輪郭補
正回路におけるスイッチ回路13が常にオンの状態、す
なわち、第2の計数回路12の出力信号が常に第5の加
算器9に供給されている状態になされていても、前記の
ような動作によって同期信号の崩れを生じさせることが
なく、また、映像信号の部分に付加した垂直輪郭補正信
号によって同期状態が乱されるようなことも起こさない
ようにできるが、複合映像信号における同期信号部分で
スイッチ回路13をオフの状態にして、第2の計数回路
12の出力信号が複合映像信号における同期信号部分に
第5の加算器9に供給されない状態にすると、同期信号
の部分に対する垂直輪郭補正信号による悪影響の発生を
絶無にすることができる。図1示の回路配置において
は、スイッチ回路13を加算器9と第2の係数器12と
の間に設けているが、このスイッチ回路13を第2の係
数器12の入力側に設けるようにしてもよいことは勿論
である。
【0013】図4は図1中でブロック10,11で示し
ている波形整形回路10,11の構成例を示す回路図で
あり、図4において31は波形整形の対象にされている
信号(図1中における信号Sdまたは信号Se)の入力端
子、32,34〜38は抵抗、39は可変抵抗器、33
は電流源回路、Q4〜Q6はトランジスタであり、可変抵
抗器39の調節によって図2の(d),(e),(g),(h)
に例示されている信号レベルα,βを所定のように設定
できる。波形整形回路からの出力信号はトランジスタQ
4,Q5のエミッタと電流源回路33との接続点から取出
される。図3は加算器(例えば9)の具体的な構成例を示
す回路図であって、16,17は加算の対象にされてい
る2信号の入力端子、18,19,21は抵抗、20は
電流源回路、22は電源、Q1はトランジスタであっ
て、前記した入力端子16,17に供給された2信号の
加算出力信号がトランジスタQ1 のコレクタと抵抗21
との接続点から出力される。図5は図1中の加算器9と
スイッチ回路13との部分の具体的な回路構成例を示し
たものであり、加算の対象にされている2信号の入力端
16,17、抵抗18,19,21、電流源回路20、
トランジスタQ1 などからなる構成部分は図3に示され
ている加算器の構成と同じ構成の部分である。
【0014】前記したトランジスタQ1 のベースには一
端部が接地されている抵抗24の他端部と、一端部がト
ランジスタQ2 のエミッタに接続されている抵抗25の
他端部とが接続されている。前記したトランジスタQ2
のコレクタは電源Vccに接続されており、また、そのコ
レクタは一端部が電源Vccに接続されている抵抗26の
他端部及びトランジスタQ3 のコレクタに接続されてい
る。前記のトランジスタQ3 のエミッタは接地されてい
る。前記のトランジスタQ3 のベースは抵抗27と抵抗
29との直列接続回路を介してフライバックパルスPf
bの入力端子30に接続されており、また、前記した抵
抗27と抵抗29との接続点と接地との間にはツェナダ
イオード28が接続されている。入力端子30に供給さ
れるフライバックパルスPfbが高い波高値のものである
と、トランジスタQ3 が破壊されてしまうので前記した
ツェナダイオード28によってトランジスタQ3 のベー
スに供給される入力信号の電圧値が制限されてトランジ
スタQ3 が保護されるようにしているのである。図5に
示されている回路配置において入力端子30にフライバ
ックパルスPfbが供給されると、トランジスタQ3 は
フライバックパルスPfbの期間にオンの状態となり、ト
ランジスタQ2 のベース電圧が低くなるためにトランジ
スタQ2が遮断状態になされ、それによりトランジスタ
Q1 も遮断状態になされてトランジスタQ1 のコレクタ
の電位が電源Vccにまで上昇する。
【0015】また、フライバックパルスPfbの期間以外
にはトランジスタQ3 がオフの状態になり、トランジス
タQ2 のベース電圧が高くなるためにトランジスタQ2
が導通状態になされ、それによりトランジスタQ1 のベ
ース回路における抵抗25,24に電流が流れるが、前
記した抵抗25,24の比を適当に選定することにより
フライバックパルスPfbの期間以外にトランジスタQ1
をオンの状態にすることができる。したがって、トラン
ジスタQ1 のエミッタ回路に設けられている2つの入力
端子16,17に供給されている2つの信号の加算出力
は、フライバックパルスの期間、すなわち同期信号の期
間中は出力されることがない。トランジスタQ1 のコレ
クタ側から出力される複数入力信号の加算出力信号は直
流分の遮断用のコンデンサ23を介して出力されるよう
になされているから、前記したようにフライバックパル
ス期間以外の期間とフライバックパルス期間とにトラン
ジスタQ1 がオン,オフ動作を行なうことによって生じ
るトランジスタQ1 のコレクタ側の直流電圧の変動が出
力信号における直流分の変動に悪影響を及ぼさないよう
にすることができる。
【0016】
【考案の効果】以上、詳細に説明したところから明らか
なように本考案の映像信号の垂直輪郭補正回路では、垂
直輪郭補正が施されるべき複合映像信号に付加させる垂
直輪郭補正信号として、前記した複合映像信号における
同期信号の尖頭値の信号レベルよりも突出する信号部分
が無い状態の信号を発生させてそれ用いるようにしてい
るので、垂直輪郭補正を行なっても同期信号の乱れを生
じさせることがなく、また、同期信号期間に垂直輪郭信
号が映像信号に付加されないように垂直輪郭補正信号を
スイッチによりオンオフすることにより同期信号の乱れ
を良好に防止できるのであり、本考案によれば既述した
従来の問題点は良好に解決できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の映像信号の垂直輪郭補正回路のブロッ
ク図である。
【図2】図1に示す本考案の映像信号の垂直輪郭補正回
路の動作説明用の波形図である。
【図3】本考案の映像信号の垂直輪郭補正回路の一部の
構成部分の回路図である。
【図4】本考案の映像信号の垂直輪郭補正回路の一部の
構成部分の回路図である。
【図5】本考案の映像信号の垂直輪郭補正回路の一部の
構成部分の回路図である。
【図6】映像信号の垂直輪郭補正回路の従来例のブロッ
ク図である。
【図7】図6に示す従来の映像信号の垂直輪郭補正回路
の動作説明用の波形図である。
【図8】図6に示す従来の映像信号の垂直輪郭補正回路
の動作説明用の波形図である。
【符号の説明】
1,31…垂直輪郭補正が施されるべき複合映像信号S
aの入力端子、2,3…複合映像信号の1水平走査期間
だけの時間遅延を信号に与える第1,第2の遅延素子、
4…第1の係数器、5〜9,15…加算器、10,11
…同期信号の尖頭値の信号レベルよりも突出する信号部
分を除去する第1,第2の波形整形回路、12…それに
供給された信号の極性を反転するとともに振幅を2分の
1にして出力する係数器、13…スイッチ回路、14…
垂直輪郭補正が施された複合映像信号の出力端子、1
8,19,21,32,24〜27,29,34〜38
…抵抗、20,33…電流源回路、28…ツェナダイオ
ード、39…可変抵抗器、Q1〜Q6…トランジスタ、

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力複合映像信号に1水平走査期間の時
    間遅延を与えて第1の遅延複合映像信号を出力する第1
    の遅延素子と、前記した第1の遅延複合映像信号に1水
    平走査期間の時間遅延を与えて第2の遅延複合映像信号
    を出力する第2の遅延素子と、前記した第1の遅延複合
    映像信号の極性を反転するとともに振幅を2倍にした状
    態の変形遅延複合映像信号を出力する第1の係数回路
    と、前記した入力複合映像信号と前記した変形遅延複合
    映像信号とを加算する第1の加算器と、前記した第2の
    遅延複合映像信号と前記した変形遅延複合映像信号とを
    加算する第2の加算器と、前記した入力複合映像信号と
    前記した第2の遅延複合映像信号とを加算する第3の加
    算器と、前記した第1の加算器の出力信号における同期
    信号の尖頭値の信号レベルよりも突出する信号部分を除
    去する第1の波形整形回路と、前記した第2の加算器の
    出力信号における同期信号の尖頭値の信号レベルよりも
    突出する信号部分を除去する第2の波形整形回路と、前
    記した第1の波形整形回路からの出力信号と前記した第
    2の波形整形回路からの出力信号と前記した第3の加算
    器からの出力信号とを加算する第4の加算器と、前記し
    た第4の加算器からの出力信号の極性を反転するととも
    に振幅を2分の1にした状態の信号を出力する第2の係
    数回路と、前記した第2の係数回路の出力信号と前記し
    た第1の遅延複合映像信号とを加算する第5の加算器と
    からなる映像信号の垂直輪郭補正回路。
  2. 【請求項2】 入力複合映像信号に1水平走査期間の時
    間遅延を与えて第1の遅延複合映像信号を出力する第1
    の遅延素子と、前記した第1の遅延複合映像信号に1水
    平走査期間の時間遅延を与えて第2の遅延複合映像信号
    を出力する第2の遅延素子と、前記した第1の遅延複合
    映像信号の極性を反転するとともに振幅を2倍にした状
    態の変形遅延複合映像信号を出力する第1の係数回路
    と、前記した入力複合映像信号と前記した変形遅延複合
    映像信号とを加算する第1の加算器と、前記した第2の
    遅延複合映像信号と前記した変形遅延複合映像信号とを
    加算する第2の加算器と、前記した入力複合映像信号と
    前記した第2の遅延複合映像信号とを加算する第3の加
    算器と、前記した第1の加算器の出力信号における同期
    信号の尖頭値の信号レベルよりも突出する信号部分を除
    去する第1の波形整形回路と、前記した第2の加算器の
    出力信号における同期信号の尖頭値の信号レベルよりも
    突出する信号部分を除去する第2の波形整形回路と、前
    記した第1の波形整形回路からの出力信号と前記した第
    2の波形整形回路からの出力信号と前記した第3の加算
    器からの出力信号とを加算する第4の加算器と、前記し
    た第4の加算器からの出力信号の極性を反転するととも
    に振幅を2分の1にした状態の信号を出力する第2の係
    数回路と、前記した第2の係数回路の出力信号をオンオ
    フするスイッチ回路と、前記したスイッチ回路の出力信
    号と前記した第1の遅延複合映像信号とを加算する第5
    の加算器とからなる映像信号の垂直輪郭補正回路映像信
    号の垂直輪郭補正回路。
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