JP2517598B2 - 定湯面保温炉における給排湯方法および装置 - Google Patents

定湯面保温炉における給排湯方法および装置

Info

Publication number
JP2517598B2
JP2517598B2 JP62129777A JP12977787A JP2517598B2 JP 2517598 B2 JP2517598 B2 JP 2517598B2 JP 62129777 A JP62129777 A JP 62129777A JP 12977787 A JP12977787 A JP 12977787A JP 2517598 B2 JP2517598 B2 JP 2517598B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
furnace
hot water
molten metal
pumping chamber
water supply
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP62129777A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63295054A (ja
Inventor
正光 久保田
貞好 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shibaura Machine Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Machine Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Machine Co Ltd filed Critical Toshiba Machine Co Ltd
Priority to JP62129777A priority Critical patent/JP2517598B2/ja
Priority to US07/198,974 priority patent/US4848603A/en
Publication of JPS63295054A publication Critical patent/JPS63295054A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2517598B2 publication Critical patent/JP2517598B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Casting Support Devices, Ladles, And Melt Control Thereby (AREA)
  • Vertical, Hearth, Or Arc Furnaces (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、溶湯を貯留する保温炉、殊に開放された汲
出室を有し且つその湯面を一定に保持できるよう構成し
た圧力調整型保温炉(以降定湯面保温炉と称する)から
ダイカストマシンへ溶湯を供給し、あるいはダイカスト
マシンへの溶湯供給配管路内の残湯を保温炉内へ排湯す
る給排湯方法および装置に関する。
〔従来の技術〕
一般に、ダイカストマシンの溶湯保温炉としては開放
型炉あるいは密閉型加圧炉が用いられている。ところ
で、密閉型加圧炉は、その構成上、炉体の構造が高重量
化になると共に炉内の保守点検が困難となる大きな難点
を有する。そこで、この全密閉型加圧炉に替えて、近
年、加圧炉本体の側部に溶湯補給室と汲出室とを開放し
て形成した半密閉型炉が開発され、実用に供されてい
る。
次に、このような開放型炉と半密閉型炉につき以下簡
単に説明する。
開放型炉は、第5図に示すように、上面を開放された
開放炉本体10からなり、この炉本体10の比較的下部に給
湯用電磁ポンプ12を備えた配管路14の吸込口16が取付け
られ、一方、配管路14の上端給湯口18が金型装置20の射
出スリーブ22に取付けられている。このような構成にお
いて、ダイカストマシン本体操作器(図示せず)によっ
て金型装置20が型締されると、電磁ポンプ12が油面検出
器24に接続された電磁ポンプ操作器26を介して駆動装置
28により駆動し、炉本体10内の溶湯が所定量射出スリー
ブ22内に供給され、この溶湯が射出プランジャ30により
金型32のキャビティ34内に射出充填される。ところで、
このような開放型炉は、図から明らかなように、炉本体
10の上面が全面的に開放されているので、炉体の構造が
簡単で軽量安価に構成されると共に、炉内の保守点検も
容易に行なうことができる利点を有している。
半密閉型炉は、第6図に示すように、加圧炉本体40
と、この炉本体40の側部に上面を開放して形成された溶
湯補給室42ならびに溶湯汲出室44とからなる。そして、
炉本体40の上部にはソレノイドバルブ46,48を介して圧
力気体源50に接続される圧力気体供給手段52が設けら
れ、さらに、このソレノイドバルブ46,48は操作器54を
介して溶湯汲出室44に設けた湯面検出器56に接続され、
これにより、炉本体40内の圧力Pが調節されて溶湯汲出
室44ならびに溶湯補給室42の湯面が一定レベルに保持さ
れるように構成されている。そして、このような構成に
おいて、金型装置20の動作に追従して電磁ポンプ12が駆
動され、汲出室44内の溶湯が所定量金型32のキャビティ
34内に射出充填される。ところで、このような半密閉型
炉は、図から明らかなように、構造が比較的簡略化さ
れ、保守点検も比較的容易であると共に、電磁ポンプ12
のサクションヘッドが一定に保持される、すなわち溶湯
汲出室44の湯面が一定に保持されるという密閉型炉の利
点が確保される。
このように、開放型炉は、構成が簡単で軽量安価に構
成できると共に保守点検が容易であるという利点を有
し、一方、半密閉型炉は、給湯ポンプのサクションヘッ
ドが一定に保持されると共に構造も比較的に簡略である
という利点を有し、共にダイカストマシンの溶湯保温炉
として好適に用いられているものである。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、前述のような開放型炉あるいは半密閉
型炉による給排湯方法あるいは装置においても、なお、
下記のような難点があった。すなわち、先ず初めに、開
放型炉(第5図)においては、炉本体10内の湯面は金型
装置20への溶湯の供給に従いレベルLmaxからLminまで変
動する。このため、電磁ポンプ12のサクションヘッドが
△Lに亘って変動されると共に、電磁ポンプ12の吐出側
における溶湯容積が前記変動ヘッド△Lに対応して△V
に亘って変動される。このため、前述したように、電磁
ポンプ12の操作器26には湯面検出器24が接続され、前記
変動分△L,△Vを補償するように構成されている。この
補償は、通常、湯面の変動に従って電磁ポンプ12の作動
時間を調整制御することにより行なわれる。ところで、
このような制御においては、第1に湯面検出器24は湯面
の変動に追随することを要するので、その構造が複雑と
なり、第2にこの湯面変動に対応して電磁ポンプ12の作
動時間を制御する操作器24ならびに駆動装置28は演算装
置などを要し、機構が複雑になると共に高重量になる。
さらに、湯面検出器24は、本来、故障などに対する信頼
性に劣ると共に保守に面倒な手間を要する。また、この
種の開放型炉においては前述したように電磁ポンプ12の
作動時間が調整されるが、このことは、ダイカストマシ
ンの鋳造サイクル時間を変動させるものであるから、金
型装置20の温度変化を来し、鋳造製品の品質に悪影響を
及ぼすものである。またさらに、この種の開放型炉は、
炉本体10自体の保守点検は容易であるが、しかしなが
ら、配管路14内の残湯を排出するような場合には、炉本
体10内の溶湯を汲出すことを要する。そして、この汲出
し作業は通常人力によって行なわれ、多大の時間と労力
を要すると同時に、危険を伴うものである。しかも、こ
のような汲出し作業は、電磁ポンプ12の保守あるいは交
換のためにしばしば必要とされる。
次に、半密閉型炉(第6図)においては、電磁ポンプ
12のサクションヘッドは前述したように変動することが
ないので、電磁ポンプ12そのものの制御には特別の装置
を必要とすることがない。しかしながら、このサクショ
ンヘッドを一定に保持するための圧力気体供給手段52は
湯面を検出するための検出器56および圧力を調整するた
めの圧力気体源50を必要とする。そして、検出器56は、
前述したように、信頼性に劣ると共に保守に面倒な手間
を要し、一方、圧力気体源50は、常温の圧力気体を高温
の炉本体40内に直接供給するので、この供給気体が炉本
体40内で膨脹して炉内圧力を変動させると共に、炉内を
冷却させるという欠点を有する。したがって、このよう
な制御装置によって制御される溶湯汲出室44内の湯面の
レベル保持は、本質的に信頼性ならびに精度に欠けると
いう難点を有する、すなわち、電磁ポンプ12のサクショ
ンヘッドが変動し、溶湯の供給量が変動し、鋳造製品の
品質に悪影響が及ぼされる危険が発生する。
そこで、本発明の目的は、ダイカストマシンへの給湯
を、電磁ポンプの一定条件下における一定時間の運転に
よって正確に定量に保持することができ、また、ダイカ
ストマシンからの排湯を、人力によらず且つ迅速に自動
排湯することができ、しかも、操作性ならびに信頼性に
優れ且つ比較的構成が簡単な定湯面保温炉における給排
湯方法および装置を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
先の目的を達成するために、本発明に係る定湯面保温
炉における給排湯方法は、開放された汲出室を有する圧
力調整可能な溶湯保温炉において、給湯時に炉本体内を
加圧した後この加圧を開放することにより炉本体内の溶
湯を汲出室と炉本体との隔壁部に設けた第1のオーバー
フロー手段を介して汲出室内へオーバフローさせた後炉
本体内へ還流させ、汲出室内の溶湯レベルを前記オーバ
フロー手段で規定される基準レベルに保持したうえで、
電磁ポンプを一定条件下で一定時間駆動して溶湯を定量
供給し、排湯時に炉本体内を負圧にすることにより汲出
室内の溶湯を汲出室と炉本体との隔壁部に設けた第2の
オーバフロー手段を介して炉本体内へオーバフローさ
せ、汲出室内の溶湯レベルを給湯配管路の吸込口下方へ
降下させて配管路内の溶湯を炉本体内へ自重排出させる
ことを特徴とする。
この場合、溶湯の補給は給湯ポンプの非作動時に単位
給湯量毎に行ない、また、ダイカストマシンの鋳造動作
は給湯ポンプの作動完了と同時に始動させるよう構成す
ると好適である。
また、前記の給排湯方法を実施する装置は、開放され
た汲出室を有する圧力調整可能な溶湯保温炉において、
炉本体に電磁ポンプ給湯配管路の給排湯操作と共に炉本
体内の圧力を調整する圧力調整手段を設け、汲出室と炉
本体との連通部に炉本体の加圧時に炉本体内の溶湯を汲
出室内へオーバフローさせる第1のオーバフロー手段と
炉本体の負圧時に汲出室内の溶湯を炉本体内へオーバフ
ローさせる第2のオーバフロー手段とを設けてなること
を特徴とする。
この場合、圧力調整手段は、送風機とこの送風機の吸
込口ならびに吐出口を切換える切換手段と、および送風
機の駆動モータならびに切換手段を操作制御する操作器
とから構成し、さらに送風機の送風路内には気体加熱手
段を設けると好適である。また、第1のオーバフロー手
段は、汲出室と炉本体との隔壁の底部に設けた第1の連
通穴を囲繞して汲出室内に第1の堰堤を立設して構成
し、第2のオーバフロー手段は、汲出室と炉本体との隔
壁に設けた第2の連通穴を囲繞して炉本体内に第2の堰
堤を立設して構成することができる。また、給湯ポンプ
配管路の給湯口の位置が汲出室の基準レベルから僅かに
高くなるように、ダイカストマシンの鋳造金型の高さを
設定すると鑄造製品の品質を向上することができる。
〔作用〕
炉本体内部を一旦加圧した後その圧力を解放すると、
汲出室の湯面が第1のオーバフロー手段で規定される基
準レベルに保持される。したがって、給湯ポンプを一定
条件下で一定時間駆動することにより、ダイカストマシ
ンへ所定の溶湯が正確に定量供給される。この場合、炉
本体内部の加圧に際しては、溶湯温度近傍の加熱気体が
供給されるので、汲出室内の溶湯基準レベルが乱される
ことがなく、また溶湯の補給は単位給湯量毎に行なわれ
るので、前記溶湯基準レベル保持操作が一定条件下で達
成される。さらに、給湯口が金型に近接して設けられる
と共に、鋳造動作が給湯ポンプの給湯動作の完了に追随
して行なわれるので、鋳造条件が良好且つ一定に維持さ
れ、したがって鋳造製品の品質が良好且つ一定に確保さ
れる。また、炉本体内を負圧に吸引すると、汲出室内の
湯面が第2のオーバフロー手段を介して給湯配管路の吸
込口下方に降下される。したがって、配管路内の溶湯は
自重で自動的に汲出室内に排出される。
〔実施例〕
次に本発明に係る定湯面保温炉における給排湯方法に
つき、この方法を実施する装置との関連において、添付
図面を参照しながら以下詳細に説明する。なお、説明の
便宜上第5図および第6図に示す従来の構造と同一構成
部分については同一参照符号を付し、その詳細な説明は
省略する。
第1図,第2図および第3図において、本装置におけ
る溶湯保温炉は、基本的には、密閉炉本体60と、この炉
本体60と側部に設けられる上面開放の溶湯補給室62なら
びに溶湯汲出室64とからなり、両室62,64の上部にはそ
れぞれ保温蓋66,68が載置される。なお、参照符号66a,6
8aはそれぞれ室62,64の大気開放穴を示す。そして、炉
本体60には圧力調整手段70が設けられ、汲出室64と炉本
体60の連通部には第1,第2のオーバフロー手段72,74が
設けられる。
圧力調整手段70は、送風機76と、この送風機76の吸込
口を炉本体60上部空間および補給室62上部空間のいずれ
かに切換えるソレイドバルブ78,80と、送風機76の吐出
口を炉本体60上部空間および外気のいずれかに切換える
ソレイドバルブ82,84と、送風機76の駆動モータ76aなら
びに切換バルブ78,80,82,84を操作制御する操作器86と
から構成する。なお、この圧力調整手段70には、第4図
に示すように、送風機76の吸込系統に切換ソレイドバル
ブ88を介して、外気吸込口を形成しても良く、また、送
風機76の吐出側には気体加熱器90を設けることができ
る。気体加熱器90には温度センサ90aを有する加熱操作
器90bが付設される。このように構成すると、後述する
炉本体60内部の加圧気体源として、炉本体内部の温度近
傍の高温に加熱された外気を使用することができる。
第1のオーバフロー手段72は、汲出室64と炉本体60と
の隔壁の底部に設けた第1の連通穴82を囲繞して汲出室
64内に第1の堰堤94を立設して構成し、第のオーバフロ
ー手段74は、前記隔壁の底部に設けた第2の連通穴96を
囲繞して炉本体60内に第2の堰堤98を立設して構成す
る。このような構成において、炉本体60内部が加圧され
ると、第1図に破線で示すように、炉本体60内の溶湯が
第1のオーバフロー手段72の連通穴92,流路72aを通り堰
堤94をオーバフローして汲出室64へ溢流する。一方、炉
本体60内部が吸引負圧とされると、第3図に示すよう
に、汲出室64内の溶湯が第2のオーバフロー手段74の連
通穴94,流路74aを通り堰堤98をオーバフローして炉本体
60内へ溢流する。なお、オーバフロー手段72,74は、堰
堤を形成することなく、L型導管などで構成することも
できる。
そして、給湯ポンプ配管路14の吸込口16は、汲出室64
のほぼ中間の高さに配置され、また、金型32の高さは、
射出スリーブ22における給湯口18の位置が汲出室64内の
溶湯の基準レベルLから僅かに高くなるような高さに設
定される。
次にこのような構成になる本装置における給湯方法に
ついて説明する。給湯に際しては、電磁ポンプ12による
給湯操作に先立って先ず汲出室64の湯面保持操作が行な
われる。すなわち、操作器86を介して、先ず、送風機76
が駆動されると共に各切換ソレノイドバルブ78,82が開
かれバルブ80,84が閉じられる。これにより、炉本体60
内部が加圧されて炉本体60内部の溶湯が第1オーバフロ
ー手段72の堰堤94を溢流して汲出室64内へ補給される。
次いで、前記補給が完了し、汲出室64内の溶湯レベルが
堰堤94を僅かに越えると、送風機76の駆動が停止される
と共にバルブ84が開かれ、これにより、炉本体60内部の
加圧気体がバルブ82,84を通って大気中に開放され、汲
出室64内における堰堤94より上位の溶湯が炉本体60内に
逆流される。すなわち、汲出室64内の湯面が堰堤94によ
って規制される基準レベルLに設定保持される。第1図
はこの基準レベルL保持状態を示している。この状態に
おいては、配管路14内の溶湯レベルは汲出室64内の基準
レベルLに準拠する所定の一定レベルL′に保持され
る。また、この場合、炉本体60内の加圧は、炉本体60内
の温度に近い高温の補給室62内の気体によって行なわれ
るので、加圧気体の膨張による圧力変動が防止され、前
記基準レベルLが正確に設定される。なお、圧力調整手
段70に気体加熱器90を付設した場合には、必要に応じて
加圧気体の温度を炉本体60内温度に正確に合致させるこ
とができると共に、加圧気体として外気を用いることが
できる。次に、基準レベルL保持操作が完了すると、炉
本体60内の溶湯は汲出室64への補給量、すなわちダイカ
ストマシンへの単位供給量に該当する一定量だけ減少さ
れるが、これに対する補給は、溶湯補給室62を介して電
磁ポンプ12の非作動時に行なわれる。したがって、給湯
操作ごとに行なわれる基準レベルL保持操作は、溶湯量
に関して常に一定の条件下でスムーズに行なわれる。し
かも、圧力調整手段70は湯面検出器を有せず、またその
加圧気体の温度は炉内温度に近い高温であるので、基準
レベルLの保持が精度良く達成される。
次に、給湯操作は、電磁ポンプ12を一定の吐出量で一
定時間駆動することによって行なわれるが、この場合、
汲出室64内の基準レベルLならびに配管路14内の設定レ
ベルL′が所定の一定レベルに正確に保持されているの
で、射出スリーブ22内に供給される溶湯はその容積を正
確に定量制御される。そして、この給湯動作が完了する
と、この完了と同時に射出プランジャ30が始動されて前
進し、給湯口が閉寒されると共に供給溶湯がキャビティ
34内に充填加圧される。この場合、配管路14内における
溶湯は、そのレベルL′が金型32に近接して設定されて
いるので、空気との接触による酸化が最小限に抑制さ
れ、さらに、鋳造サイクル時間は、電磁ポンプ12の一定
時間駆動により一定に設定されるので、金型温度などの
鋳造条件が一定に設定される。したがって、鋳造製品の
品質が均一となり且つ良好となる。
次に、本装置における排湯方法について説明する。配
管路14内の残湯を排出するときは、第3図において、操
作器86を介して送風機76を駆動すると共に各ソレノイド
バルブ80,84を開きバルブ78,82を閉じる。これにより、
炉本体64内の気体が送風機76により吸引排出されて炉本
体64内が負圧となり、汲出室64内の溶湯が第2オーバフ
ロー手段の堰堤98を溢流して炉本体60内へ排出される。
そして、汲出室64内の溶湯レベルが吸込口16より下方へ
降下されると、配管路14内の残湯が自重により自動的に
汲出室64内へ排出される。第3図は、前記残湯が排出さ
れ、また送風機76の駆動が停止されると共にソレノイド
バルブ82,84が開けられ、汲出室64ならびに流路74a内の
溶湯レベルが同一になされた状態を示している。このよ
うに、配管路14内の残湯を操作器86を介して自動的にし
かも遠隔操作で排出することができる。
なお、本発明の装置は、炉本体が半密閉型であるので
構造を比較的軽量に構成することができる。
以上、本発明の好適な実施例について説明したが、本
発明はその精神を逸脱することなく多くの設計変更が可
能である。また、本発明は、ダイカストマシンのみなら
ず、他の類似の装置に適用することができる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明に係る定湯面保温炉にお
ける給排湯方法および装置は、開放された汲出室を有す
る圧力調整可能な溶湯保温炉において、炉本体にダイカ
ストマシンの給排湯操作と共に炉本体内の圧力を調整す
る圧力調整手段を設けると共に、汲出室と炉本体との間
の隔壁に炉本体の加圧時に炉本体内の溶湯を汲出室内に
オーバフローさせる第1のオーバフロー手段と炉本体の
負圧時に汲出室内の溶湯を炉本体内へオーバフローさせ
る第2のオーバフロー手段とを設けたので、汲出室内の
湯面を簡単な操作で所定の基準レベルに設定できると共
に、必要に応じては、前記湯面を溶湯吸込口の下方まで
下降させることができる。したがって、ダイカストマシ
ンへの給湯時には、給湯ポンプのサクションヘッドが常
に一定に保持されるので、給湯ポンプを一定の吐出量で
一定時間運転することにより、給湯量を正確に定量制御
できると共に、給湯配管路内の残湯の排出時には、この
残湯を自重により自動的に汲出室内へ排出することがで
きる。したがって、ダイカストマシンの鋳造サイクル時
間ならびに鋳造条件が一定に設定され、鋳造製品の品質
が均一且つ良好に確保されると共に、給湯ポンプの保守
交換を始め装置全体の点検を安全に且つ容易に行なうこ
とができる。さらに、本発明における圧力調整手段は湯
面検出器を有せず、また、加圧のために用いられる気体
は炉内温度に近い高温気体であるので、調整手段の調整
精度ならびに信頼性が確保される。さらに、本発明の装
置は、比較的軽量簡単に構成することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る定湯面保温炉における給排湯方法
を実施する装置の一実施例を示す第2図におけるY−Y
線断面図、第2図は第1図のX−X線断面図、第3図は
第2図のZ−Z線断面図、第4図は第1図に示す本発明
の装置における圧力調整手段の他の実施例を示す系統
図、第5図は従来のダイカストマシンの給排湯方法を実
施する装置を示す断面図、第6図は従来のダイカストマ
シンの給排湯方法を実施する他の装置を示す断面図であ
る。 12……電磁ポンプ、14……給湯配管路 16……吸込口、18……給湯口 20……金型装置、22……射出スリーブ 30……射出プランジャ、32……金型 34……キャビティ、60……密閉炉本体 62……溶湯補給室、64……溶湯汲出室 66,68……保温蓋、70……圧力調整手段 72……第1のオーバフロー手段 74……第2のオーバフロー手段 72a,74a……流路、76……送風機 78,80,82,84,88……ソレノイドバルブ 86……操作器、90……気体加熱器 92,96……連通穴、94,98……堰堤

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】開放された汲出室を有する圧力調整可能な
    溶湯保温炉における給排湯方法において、 給湯時に炉本体内を加圧した後この加圧を開放すること
    により炉本体内の溶湯を汲出室と炉本体との隔壁部に設
    けた第1のオーバーフロー手段を介して汲出室内へオー
    バーフローさせた後炉本体内へ還流させ、汲出室内の溶
    湯レベルを前記オーバーフロー手段で規定される基準レ
    ベルに保持した上で、電磁ポンプを一定条件下で一定時
    間駆動して溶湯を定量供給し、 排湯時に炉本体内を負圧にすることにより汲出室内の溶
    湯を汲出室と炉本体との隔壁部に設けた第2のオーバー
    フロー手段を介して炉本体内へオーバーフローさせ、汲
    出室内の溶湯レベルを給湯配管路の吸込口下方へ降下さ
    せて前記配管路内の溶湯を炉本体内へ自重排出させるこ
    とを特徴とする定湯面保温炉における給排湯方法。
  2. 【請求項2】開放された汲出室を有する圧力調整可能な
    溶湯保温炉における給排湯装置において、 炉本体に電磁ポンプ給湯配管路の給排湯操作と共に炉本
    体内の圧力を調整する圧力調整手段を設け、汲出室と炉
    本体との連通部に炉本体の加圧時に炉本体内の溶湯を汲
    出室内へオーバーフローさせる第1のオーバーフロー手
    段と、炉本体の負圧時に汲出室内の溶湯を炉本体内へオ
    ーバーフローさせる第2のオーバーフロー手段とを設け
    ることを特徴とする定湯面保温炉における給排湯装置。
  3. 【請求項3】特許請求の範囲第2項記載の給排湯装置に
    おいて、圧力調整手段は、送風機と、送風機の吸込口を
    炉本体上部空間、補給室上部空間および外気のいずれか
    に切換える切換弁手段と、送風機の吐出口を炉本体上部
    空間および外気のいずれかに切換える切換弁手段と、送
    風機駆動モータならびに切換弁手段を操作制御する操作
    器とから構成してなる定湯面保温炉における給排湯装
    置。
  4. 【請求項4】特許請求の範囲第2項記載の給排湯装置に
    おいて、第1のオーバーフロー手段は、汲出室と炉本体
    との隔壁の底部に設けた第1の連通穴を囲繞して汲出室
    内に立設した第1の堰堤から構成し、第2のオーバーフ
    ロー手段は、汲出室と炉本体との隔壁の底部に設けた第
    2の連通穴を囲繞して炉本体内に立設した第2の堰堤か
    ら構成してなる定湯面保温炉における給排湯装置。
  5. 【請求項5】開放された汲出室を有する圧力調整可能な
    溶湯保温炉における給排湯装置において、 炉本体に電磁ポンプ給湯配管路の給排湯操作と共に炉本
    体内の圧力を調整する圧力調整手段を設け、汲出室と炉
    本体との連通部に炉本体の加圧時に炉本体内の溶湯を汲
    出室内へオーバーフローさせる第1のオーバーフロー手
    段と、炉本体の負圧時に汲出室内の溶湯を炉本体内へオ
    ーバーフローさせる第2のオーバーフロー手段とを設
    け、 前記圧力調整手段は、送風機と、送風機の吸込口を炉本
    体上部空間、補給室上部空間および外気のいずれかに切
    換える切換弁手段と、送風機の吐出口を炉本体上部空間
    および外気のいずれかに切換える切換弁手段と、送風機
    駆動モータならびに切換弁手段を操作制御する操作器と
    から構成し、 さらに前記圧力調整手段の送風機の送風路内に気体加熱
    手段を設けることを特徴とする定湯面保温炉における給
    排湯装置。
  6. 【請求項6】開放された汲出室を有する圧力調整可能な
    溶湯保温炉における給排湯装置において、 炉本体に電磁ポンプ給湯配管路の給排湯操作と共に炉本
    体内の圧力を調整する圧力調整手段を設け、汲出室と炉
    本体との連通部に炉本体の加圧時に炉本体内の溶湯を汲
    出室内へオーバーフローさせる第1のオーバーフロー手
    段と、炉本体の負圧時に汲出室内の溶湯を炉本体内へオ
    ーバーフローさせる第2のオーバーフロー手段とを設
    け、 前記給湯配管路における鋳造金型に対する給湯口の位置
    を、汲出室の基準レベルから僅かに高く設定することを
    特徴とする定湯面保温炉における給排湯装置。
JP62129777A 1987-05-28 1987-05-28 定湯面保温炉における給排湯方法および装置 Expired - Lifetime JP2517598B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62129777A JP2517598B2 (ja) 1987-05-28 1987-05-28 定湯面保温炉における給排湯方法および装置
US07/198,974 US4848603A (en) 1987-05-28 1988-05-26 Holding furnace of constant molten metal level

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62129777A JP2517598B2 (ja) 1987-05-28 1987-05-28 定湯面保温炉における給排湯方法および装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63295054A JPS63295054A (ja) 1988-12-01
JP2517598B2 true JP2517598B2 (ja) 1996-07-24

Family

ID=15017958

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP62129777A Expired - Lifetime JP2517598B2 (ja) 1987-05-28 1987-05-28 定湯面保温炉における給排湯方法および装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2517598B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002153971A (ja) * 2000-11-22 2002-05-28 Mrk:Kk 溶解保持炉
JP2007069255A (ja) * 2005-09-08 2007-03-22 Denso Corp 溶湯供給装置、及び溶湯供給方法
CN105344970B (zh) * 2015-12-10 2018-05-04 上海嘉朗实业有限公司 铸造伺服控制的自动给汤系统
CN114905030B (zh) * 2022-06-10 2023-09-19 余姚市长禹精密机械有限公司 一种齿圈铸造用脱膜装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPS63295054A (ja) 1988-12-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2517598B2 (ja) 定湯面保温炉における給排湯方法および装置
JPH0230788B2 (ja)
JP3317585B2 (ja) 非鉄金属溶湯の定量注湯装置
JPH0730204Y2 (ja) 電磁給湯装置
US5215829A (en) Method for strengthening pressure resistance of a hollowed metallic structure and a pressure resistant structure made thereby
JPH08164459A (ja) 加圧式注湯炉の自動注湯制御方法
JP3085493B2 (ja) 樋式給湯方法および装置
JPH08170807A (ja) 蒸気加熱装置
JPH01210162A (ja) 鋳造用金型の温度制御方法
JP2687315B2 (ja) 溶融金属供給装置
JPH07290223A (ja) 移送管式給湯装置および溶湯移送方法
JPH0755363B2 (ja) 鋳造用金型の温度コントロール方法及び装置
JP2991003B2 (ja) ダイカストマシンの給湯装置
JPH0679431A (ja) 樋式給湯方法および装置
JPH0890200A (ja) プリレベル給湯制御方法における給湯精度向上の方法
JPH06210428A (ja) マグネシウム合金給湯装置
JP3370863B2 (ja) 定湯面溶解保持炉および溶湯排湯方法
JPH06269919A (ja) 溶融物の移送方法および装置
JPS62257721A (ja) 半導体ウエハの加熱処理装置
JPH07124730A (ja) 給湯装置
JP3248553B2 (ja) 真空蒸気による低温加熱システム
JPH058012A (ja) 堅型ダイカストマシンの給湯・射出装置
JPH10244352A (ja) 溶融金属の給湯方法および装置
JPH03184663A (ja) 定湯面保温炉
JPH07124732A (ja) 給湯装置のシール方法