JP2517118Y2 - 背もたれが収納可能の座布団兼用の座椅子 - Google Patents
背もたれが収納可能の座布団兼用の座椅子Info
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- JP2517118Y2 JP2517118Y2 JP1993046344U JP4634493U JP2517118Y2 JP 2517118 Y2 JP2517118 Y2 JP 2517118Y2 JP 1993046344 U JP1993046344 U JP 1993046344U JP 4634493 U JP4634493 U JP 4634493U JP 2517118 Y2 JP2517118 Y2 JP 2517118Y2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、座布団内に収納された
脊もたれを引き出し、座布団の後部に立設することによ
り、座椅子として使用することも、脊もたれを収納して
通常の座布団としても使用することができる、座布団兼
用の座椅子に関する。
脊もたれを引き出し、座布団の後部に立設することによ
り、座椅子として使用することも、脊もたれを収納して
通常の座布団としても使用することができる、座布団兼
用の座椅子に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の座椅子は、座板に脊もたれを立設
したL形のもの、座板にクッション材を被覆してなる座
台に、脊もたれを立設したL形のもの、これにひじ掛を
設けたもの、脊もたれを座板又は座台上に折り曲げ、あ
るいは背もたれを後方へ倒して座台と同一面とし、積み
重ね保管を容易にしたものなどが市販されている。なお
背もたれの折り曲げ手段、折り曲げ角度調節手段などに
関する種々の考案がなされている。
したL形のもの、座板にクッション材を被覆してなる座
台に、脊もたれを立設したL形のもの、これにひじ掛を
設けたもの、脊もたれを座板又は座台上に折り曲げ、あ
るいは背もたれを後方へ倒して座台と同一面とし、積み
重ね保管を容易にしたものなどが市販されている。なお
背もたれの折り曲げ手段、折り曲げ角度調節手段などに
関する種々の考案がなされている。
【0003】座板を持つものは座板上に座布団を載せて
座るものであり、座布団が座板から滑落しやすい欠点が
あり、脊もたれが折り曲げ又は倒伏しないものにあって
は、保管場所を多く要する問題点があった。これらはい
ずれも座椅子専用であって、座椅子不要時に座布団にな
り、座椅子必要時に座椅子にすることができる、座布団
と座椅子を兼用するものはなかった。
座るものであり、座布団が座板から滑落しやすい欠点が
あり、脊もたれが折り曲げ又は倒伏しないものにあって
は、保管場所を多く要する問題点があった。これらはい
ずれも座椅子専用であって、座椅子不要時に座布団にな
り、座椅子必要時に座椅子にすることができる、座布団
と座椅子を兼用するものはなかった。
【0004】
【解決しようとする課題】本考案は、前記の問題点を解
消し、通常は座布団として使用され、必要時には脊もた
れを引き出してワンタッチで立設し、座椅子として使用
することが可能な座布団兼用の座椅子を提供することを
目的とする。
消し、通常は座布団として使用され、必要時には脊もた
れを引き出してワンタッチで立設し、座椅子として使用
することが可能な座布団兼用の座椅子を提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、座布団1の中
に収納室2を設けて背もたれ3を収納し、必要時に背も
たれ3を引き出して、背もたれ3に設けた支持腕4を支
持腕係止手段により座布団1の側面に係止させ、背もた
れ係止手段により背もたれ3の前後、上下移動を防止す
ることにより、背もたれ3を座布団1の後部に立設する
ものである。
に収納室2を設けて背もたれ3を収納し、必要時に背も
たれ3を引き出して、背もたれ3に設けた支持腕4を支
持腕係止手段により座布団1の側面に係止させ、背もた
れ係止手段により背もたれ3の前後、上下移動を防止す
ることにより、背もたれ3を座布団1の後部に立設する
ものである。
【0006】図1は本考案実施の1例の一部断面説明
図、図2は背もたれ3を収納室2に収納した座布団とし
ての使用状態の断面説明図、図3は図1の斜視図であ
る。収納室2は、背もたれ3が収納できる大きさの偏平
な矩形の箱体であって、後方が開口し金属、プラスチッ
クなどで作られ、座布団1の下方に位置する。座布団1
は綿、プラスチックスポンジなどのクツション性のある
充填材5に綿、絹、合成繊維などの素材の織物や皮革な
どの素材よりなる外布6を被覆したもので、収納室2の
上面、前面及び側面に被覆したものである。なお、外布
6の汚損を防止するために、座布団1と背もたれ3に織
物のカバーを被覆するとこは自由である。
図、図2は背もたれ3を収納室2に収納した座布団とし
ての使用状態の断面説明図、図3は図1の斜視図であ
る。収納室2は、背もたれ3が収納できる大きさの偏平
な矩形の箱体であって、後方が開口し金属、プラスチッ
クなどで作られ、座布団1の下方に位置する。座布団1
は綿、プラスチックスポンジなどのクツション性のある
充填材5に綿、絹、合成繊維などの素材の織物や皮革な
どの素材よりなる外布6を被覆したもので、収納室2の
上面、前面及び側面に被覆したものである。なお、外布
6の汚損を防止するために、座布団1と背もたれ3に織
物のカバーを被覆するとこは自由である。
【0007】背もたれ3は、木、金属、プラスチックな
どよりなる板状体7の背面を除く面に、座布団1の充填
材5と同質の充填材5を当て、座布団1の外布6と同質
の外布6を全面に被覆したものであり、両側面に支軸8
を突設し、支軸8には回動可能に支持腕4を軸支させて
ある。支持腕4は金属、プラスチックなどの剛性素材よ
りなる棒状又は長矩形体であって、その先端と座布団1
の両側面とに支持腕係止手段を備えている。支持腕4
は、背もたれ3の高さのほぼ3分の2の長さの、一端が
背もたれ3のほぼ3分1の高さに位置する支軸8によっ
て軸支され、回動可能になっている。支持腕4は背もた
れ3収納時には、背もたれ3のそれぞれの側面に沿って
位置し、背もたれ3立設時には、支持腕4をほぼ140
度回動して背もたれ3に対して斜め下方へ向かわせ、先
端を座布団1の支持腕係止手段により係止させることに
なる。従って支持腕4の長さは支持腕4、座布団1及び
背もたれ3によって形成する略直角三角形の長辺の長さ
を要するから、支軸8の高さのほぼ1.5倍の長さにな
っている。
どよりなる板状体7の背面を除く面に、座布団1の充填
材5と同質の充填材5を当て、座布団1の外布6と同質
の外布6を全面に被覆したものであり、両側面に支軸8
を突設し、支軸8には回動可能に支持腕4を軸支させて
ある。支持腕4は金属、プラスチックなどの剛性素材よ
りなる棒状又は長矩形体であって、その先端と座布団1
の両側面とに支持腕係止手段を備えている。支持腕4
は、背もたれ3の高さのほぼ3分の2の長さの、一端が
背もたれ3のほぼ3分1の高さに位置する支軸8によっ
て軸支され、回動可能になっている。支持腕4は背もた
れ3収納時には、背もたれ3のそれぞれの側面に沿って
位置し、背もたれ3立設時には、支持腕4をほぼ140
度回動して背もたれ3に対して斜め下方へ向かわせ、先
端を座布団1の支持腕係止手段により係止させることに
なる。従って支持腕4の長さは支持腕4、座布団1及び
背もたれ3によって形成する略直角三角形の長辺の長さ
を要するから、支軸8の高さのほぼ1.5倍の長さにな
っている。
【0008】背もたれ3は、回動可能の支持腕4を支持
腕係止手段によって係止して倒伏を防止し、背もたれ係
止手段によって前後、上下方向の移動を防止して立設さ
れる構成になっているが、支持腕係止手段と背もたれ係
止手段とは、その目的を達成できるものであればどのよ
うな手段でもよく、種々の手段が講ぜられる。
腕係止手段によって係止して倒伏を防止し、背もたれ係
止手段によって前後、上下方向の移動を防止して立設さ
れる構成になっているが、支持腕係止手段と背もたれ係
止手段とは、その目的を達成できるものであればどのよ
うな手段でもよく、種々の手段が講ぜられる。
【0009】支持腕係止手段は例えば図4、5及び6の
要部断面説明図に示すようなものである。図4の要部断
面説明図に示すものは、止め栓方式とでも称するもので
あって、Aは止め栓9の嵌入直前の状態、Bは止め栓9
の嵌入時の状態、Cは止め栓9嵌入後の状態を示してい
る。
要部断面説明図に示すようなものである。図4の要部断
面説明図に示すものは、止め栓方式とでも称するもので
あって、Aは止め栓9の嵌入直前の状態、Bは止め栓9
の嵌入時の状態、Cは止め栓9嵌入後の状態を示してい
る。
【0010】支持腕4の先端内側に環溝状の止め溝11
を有し、面取りされた止め栓9を固定してあり、収納室
2の側壁12には止め栓9が嵌合する大きさの嵌合穴1
3があり、嵌合穴13の内面に環溝状の止め輪溝14が
刻設され、止め輪溝14よりも小径で弾性を有し、一部
を欠いた環状の止め輪10が装着されている。止め栓9
を嵌合穴13に向かわせて強く押すと、止め栓9の先端
が止め輪10を圧し広げるから、止め輪10は止め輪溝
14に嵌まり、止め栓9は嵌合穴13の奥へ入ることが
できる。このとき止め輪10は収縮した状態となり、止
め輪溝14に嵌まるから、止め栓9は固定されて脱出し
なくなる。止め栓9を強く抜くようにすると、止め栓9
の止め溝11壁面が止め輪10を圧し広げるから、止め
栓9が外れる機構になっている。即ちワンタッチで着脱
できるものである。
を有し、面取りされた止め栓9を固定してあり、収納室
2の側壁12には止め栓9が嵌合する大きさの嵌合穴1
3があり、嵌合穴13の内面に環溝状の止め輪溝14が
刻設され、止め輪溝14よりも小径で弾性を有し、一部
を欠いた環状の止め輪10が装着されている。止め栓9
を嵌合穴13に向かわせて強く押すと、止め栓9の先端
が止め輪10を圧し広げるから、止め輪10は止め輪溝
14に嵌まり、止め栓9は嵌合穴13の奥へ入ることが
できる。このとき止め輪10は収縮した状態となり、止
め輪溝14に嵌まるから、止め栓9は固定されて脱出し
なくなる。止め栓9を強く抜くようにすると、止め栓9
の止め溝11壁面が止め輪10を圧し広げるから、止め
栓9が外れる機構になっている。即ちワンタッチで着脱
できるものである。
【0011】図5の要部断面図に示す支持腕係止手段は
ネジ止め方式とでも称するものあって、Aは螺入直前の
状態、Bは螺入後の状態を示している。支持腕4の先端
に回転自在の雄ネジ15があり、把手16によって回転
するようになっている。収納室2の側壁12には雌ネジ
孔17があり、雄ネジ15を向かわせて把手16を回す
と、雄ネジ15が雌ネジ孔17に螺入され支持腕が係止
される。把手16を逆転すると雄ネジ15が抜けて、支
持腕4が収納室2の側壁12から外れる構成になってい
る。
ネジ止め方式とでも称するものあって、Aは螺入直前の
状態、Bは螺入後の状態を示している。支持腕4の先端
に回転自在の雄ネジ15があり、把手16によって回転
するようになっている。収納室2の側壁12には雌ネジ
孔17があり、雄ネジ15を向かわせて把手16を回す
と、雄ネジ15が雌ネジ孔17に螺入され支持腕が係止
される。把手16を逆転すると雄ネジ15が抜けて、支
持腕4が収納室2の側壁12から外れる構成になってい
る。
【0012】図6の要部断面図に示す支持腕係止手段
は、バネ止め方式とでも称するものであって、Aは挿入
直前の状態、Bは挿入後の状態を示している。支持腕4
の先端部をやや湾曲させて嵌合孔18を設けてあり、収
納室2の側壁12には支持腕4の先端部が入る挿入溝1
9があり、挿入溝19の内側に明けた孔へ板バネ20付
きの係止突起21が出入可能に設けてあり、板バネ20
には外部へ突出する爪片22を設け、爪片22を押し込
むことによって板バネ20が撓わみ、係止突起21が内
側へ入る構成になっているから、爪片22を押しながら
支持腕4の先端部を挿入溝19へ挿入すると、係止突起
21が内側へ入っているので、深く挿入することがで
き、嵌合孔18が係止突起21の位置まで入ったとき、
爪片22を手から離すと板バネ20の付勢によって、係
止突起21が嵌合孔18に嵌入して支持腕4が係止され
る。また爪片22を押すと係止突起21が内側へ入るの
で、嵌合孔18と係止突起21との嵌合状態が解かれる
ので、容易に支持腕4の先端部を抜くことができる構成
になっている。即ちワンタッチで着脱ができるものであ
る。
は、バネ止め方式とでも称するものであって、Aは挿入
直前の状態、Bは挿入後の状態を示している。支持腕4
の先端部をやや湾曲させて嵌合孔18を設けてあり、収
納室2の側壁12には支持腕4の先端部が入る挿入溝1
9があり、挿入溝19の内側に明けた孔へ板バネ20付
きの係止突起21が出入可能に設けてあり、板バネ20
には外部へ突出する爪片22を設け、爪片22を押し込
むことによって板バネ20が撓わみ、係止突起21が内
側へ入る構成になっているから、爪片22を押しながら
支持腕4の先端部を挿入溝19へ挿入すると、係止突起
21が内側へ入っているので、深く挿入することがで
き、嵌合孔18が係止突起21の位置まで入ったとき、
爪片22を手から離すと板バネ20の付勢によって、係
止突起21が嵌合孔18に嵌入して支持腕4が係止され
る。また爪片22を押すと係止突起21が内側へ入るの
で、嵌合孔18と係止突起21との嵌合状態が解かれる
ので、容易に支持腕4の先端部を抜くことができる構成
になっている。即ちワンタッチで着脱ができるものであ
る。
【0013】背もたれ係止手段については、例えば図
7、8及び9の断面図に示すものがある。勿論これ以外
の手段であってもよいことは言うまでもない。図7に示
すものは、挿入係止方式とでも称するもので、Aは板状
体7挿入直前の状態、Bは板状体7挿入後の状態を示し
ている。背もたれ3の下部は板状体7が露出して挿入部
23を形成し、収納室2の開口部の上縁には、挿入部2
3が挿入される挿入枠24を設けてあり、開口部の下縁
には挿入部23が係止される挿入溝25を設けた構造
で、背もたれ3の挿入部23を挿入枠24から挿入し、
先端を挿入溝25に嵌めると、背もたれ3が収納室2に
係止される構成になっている。
7、8及び9の断面図に示すものがある。勿論これ以外
の手段であってもよいことは言うまでもない。図7に示
すものは、挿入係止方式とでも称するもので、Aは板状
体7挿入直前の状態、Bは板状体7挿入後の状態を示し
ている。背もたれ3の下部は板状体7が露出して挿入部
23を形成し、収納室2の開口部の上縁には、挿入部2
3が挿入される挿入枠24を設けてあり、開口部の下縁
には挿入部23が係止される挿入溝25を設けた構造
で、背もたれ3の挿入部23を挿入枠24から挿入し、
先端を挿入溝25に嵌めると、背もたれ3が収納室2に
係止される構成になっている。
【0014】挿入部23は中央を切り欠いて左右に突出
部を設けた形状でもよく、この場合は挿入枠24と挿入
溝25とは、この突出部の位置、大きさに対応して左右
に設ける。また挿入部の両側を切り欠いて中央に突出部
を設けてもよく、この場合は挿入枠24と挿入溝25と
は、突出部の位置、大きさに対応して中央に設ける。
部を設けた形状でもよく、この場合は挿入枠24と挿入
溝25とは、この突出部の位置、大きさに対応して左右
に設ける。また挿入部の両側を切り欠いて中央に突出部
を設けてもよく、この場合は挿入枠24と挿入溝25と
は、突出部の位置、大きさに対応して中央に設ける。
【0015】図8の要部断面図に示すものは、突起係止
方式とでも称するもので、Aは係止直前の状態、Bは係
止後の状態を示している。背もたれ3の下部は板状体7
をほぼ直角に折り曲げ、その先端の左右2箇所にヘアピ
ン状弾性体であって、各先端を孤状又はくの字形に曲げ
た形状の膨大部を持つ弾性突起26を設け、弾性突起2
6は開いた状態になっており、収納室2の底壁27には
弾性突起26が挿入される面取りされた係止孔28があ
り、係止孔28の大きさは開いた状態の弾性突起26が
抜けない大きさとなっている。背もたれ3の板状体7の
折曲部を収納室2の開口部の下に当て、弾性突起26を
係止孔28に向けて強く押すと、弾性突起26は狭い係
止孔28によって、付勢に抗して狭められるから係止孔
28へ入り、更に係止孔28の上へ出ると、弾性突起2
6の付勢によって弾性突起26の先端が広がり、従って
背もたれ3の板状体7が係止される。板状体7を強く引
くと、係止孔28は弾性突起26の付勢に抗して、弾性
突起26の膨大部を狭めるから容易に弾性突起26を係
止孔28から外すことができる構成になっている。即ち
ワンタッチで着脱できるものである。
方式とでも称するもので、Aは係止直前の状態、Bは係
止後の状態を示している。背もたれ3の下部は板状体7
をほぼ直角に折り曲げ、その先端の左右2箇所にヘアピ
ン状弾性体であって、各先端を孤状又はくの字形に曲げ
た形状の膨大部を持つ弾性突起26を設け、弾性突起2
6は開いた状態になっており、収納室2の底壁27には
弾性突起26が挿入される面取りされた係止孔28があ
り、係止孔28の大きさは開いた状態の弾性突起26が
抜けない大きさとなっている。背もたれ3の板状体7の
折曲部を収納室2の開口部の下に当て、弾性突起26を
係止孔28に向けて強く押すと、弾性突起26は狭い係
止孔28によって、付勢に抗して狭められるから係止孔
28へ入り、更に係止孔28の上へ出ると、弾性突起2
6の付勢によって弾性突起26の先端が広がり、従って
背もたれ3の板状体7が係止される。板状体7を強く引
くと、係止孔28は弾性突起26の付勢に抗して、弾性
突起26の膨大部を狭めるから容易に弾性突起26を係
止孔28から外すことができる構成になっている。即ち
ワンタッチで着脱できるものである。
【0016】図9の要部断面図に示すものも突起係止方
式とでも称するものであって、Aは係止直前の状態、B
は係止後の状態を示している。背もたれ3の下部は板状
体7を前者同様にほぼ直角に折り曲げた形状で、その左
右2箇所に先端がほぼ球形に膨れた膨大部のある膨頭突
起29を設けてあり、収納室2の開口部底壁27に係止
孔28を明け、底壁27に内蔵される弾性体30によっ
て付勢される係止片31と、係止孔28の縁とによって
係止孔28を構成させたものである。背もたれ3の板状
体7を収納室2の底壁27に当て、膨頭突起29を係止
孔28に向かわせて強く押すと、膨頭突起29は弾性体
30の付勢に抗して、係止片31を移動させ係止孔28
が広がるから容易に膨頭突起29の膨大部が係止孔28
から中へ入り、背もたれ3の板状体7が収納室2に係止
される。板状体7を強く引くと膨頭突起29の膨大部
は、弾性体30の付勢に抗して係止片31を移動させ、
板状体7を底壁27から外すことができる構成になって
いる。即ちワンタッチで着脱できるものである。
式とでも称するものであって、Aは係止直前の状態、B
は係止後の状態を示している。背もたれ3の下部は板状
体7を前者同様にほぼ直角に折り曲げた形状で、その左
右2箇所に先端がほぼ球形に膨れた膨大部のある膨頭突
起29を設けてあり、収納室2の開口部底壁27に係止
孔28を明け、底壁27に内蔵される弾性体30によっ
て付勢される係止片31と、係止孔28の縁とによって
係止孔28を構成させたものである。背もたれ3の板状
体7を収納室2の底壁27に当て、膨頭突起29を係止
孔28に向かわせて強く押すと、膨頭突起29は弾性体
30の付勢に抗して、係止片31を移動させ係止孔28
が広がるから容易に膨頭突起29の膨大部が係止孔28
から中へ入り、背もたれ3の板状体7が収納室2に係止
される。板状体7を強く引くと膨頭突起29の膨大部
は、弾性体30の付勢に抗して係止片31を移動させ、
板状体7を底壁27から外すことができる構成になって
いる。即ちワンタッチで着脱できるものである。
【0017】
【作用】背もたれ3は座布団1の収納室2に入っている
からこれを引き出し、背もたれ3の係止手段が図7に示
す挿入枠24を備えたものの場合は、背もたれ3の挿入
部23を収納室2の挿入枠24から挿入し、先端を挿入
溝25に嵌め込むと背もたれ3は固定される。
からこれを引き出し、背もたれ3の係止手段が図7に示
す挿入枠24を備えたものの場合は、背もたれ3の挿入
部23を収納室2の挿入枠24から挿入し、先端を挿入
溝25に嵌め込むと背もたれ3は固定される。
【0018】図8又は図9に示す突起係止方式による場
合は、背もたれ3の板状体7の折曲部を収納室2の底壁
27後方に当て、弾性突起26又は膨頭突起29を収納
室2の底壁27に設けた係止孔28に強く押すと、弾性
突起26又は膨頭突起29が係止孔28から内側へ押入
され、弾性突起26又は弾性体30の付勢によって係止
され動かなくなる。
合は、背もたれ3の板状体7の折曲部を収納室2の底壁
27後方に当て、弾性突起26又は膨頭突起29を収納
室2の底壁27に設けた係止孔28に強く押すと、弾性
突起26又は膨頭突起29が係止孔28から内側へ押入
され、弾性突起26又は弾性体30の付勢によって係止
され動かなくなる。
【0019】次に背もたれ3に設けた支持腕4を約14
0度回動すると支持腕4の先端は座布団1の側面中程に
向かうから、係止手段が図3に示す止め栓9による場合
は、止め栓9を収納室2の側壁12の嵌合穴13に当て
強く押すと、止め栓9が止め輪10を圧し広げて嵌合穴
13へ嵌入し、支持腕4が収納室2に係止され動かなく
なる。図4に示す係止手段の場合は、支持腕4に設けた
雄ネジ15を雌ネジ孔17に当て、把手16を回転する
と雄ネジ15が雌ネジ孔17へ螺入され支持腕4は収納
室2の側壁12に固定される。図5に示すバネ止め方式
の場合は、支持腕4の先端部を収納室2の側壁12の挿
入溝19へ押し込むと、先端部の嵌合孔18に係止突起
21が嵌まって、支持腕4が収納室2の側壁12に固定
される。
0度回動すると支持腕4の先端は座布団1の側面中程に
向かうから、係止手段が図3に示す止め栓9による場合
は、止め栓9を収納室2の側壁12の嵌合穴13に当て
強く押すと、止め栓9が止め輪10を圧し広げて嵌合穴
13へ嵌入し、支持腕4が収納室2に係止され動かなく
なる。図4に示す係止手段の場合は、支持腕4に設けた
雄ネジ15を雌ネジ孔17に当て、把手16を回転する
と雄ネジ15が雌ネジ孔17へ螺入され支持腕4は収納
室2の側壁12に固定される。図5に示すバネ止め方式
の場合は、支持腕4の先端部を収納室2の側壁12の挿
入溝19へ押し込むと、先端部の嵌合孔18に係止突起
21が嵌まって、支持腕4が収納室2の側壁12に固定
される。
【0020】このようにして背もたれ3と支持腕4が座
布団1に固定されると、座椅子の形状になり背をもたれ
ても安定している。座布団1として使用する場合は上記
とは逆の操作で、支持腕4の先端を持って強く引っ張る
か、把手16を逆転させて支持腕4を収納室2の側壁1
2から外し、次に背もたれ3の露出板状体7を持って強
く引っ張って、板状体7を底壁27から取り外し、支持
腕4を約140度回動させて背もたれ3に支持腕4を沿
わせた後、背もたれ3を収納室2へ挿入して収納する
と、座布団1の形状になるから座布団1として使用する
ことができる。
布団1に固定されると、座椅子の形状になり背をもたれ
ても安定している。座布団1として使用する場合は上記
とは逆の操作で、支持腕4の先端を持って強く引っ張る
か、把手16を逆転させて支持腕4を収納室2の側壁1
2から外し、次に背もたれ3の露出板状体7を持って強
く引っ張って、板状体7を底壁27から取り外し、支持
腕4を約140度回動させて背もたれ3に支持腕4を沿
わせた後、背もたれ3を収納室2へ挿入して収納する
と、座布団1の形状になるから座布団1として使用する
ことができる。
【0021】
【実施例】本考案の実施例について説明する。金属製の
偏平で矩形の箱体よりなる収納室2の後方が開口し、図
7に示すように開口部の上縁左右2箇所に断面矩形で筒
状の挿入枠24を設け、開口部の下縁には挿入枠24に
対向する挿入溝25を設けてなる収納室2に、下面と開
口部を除いて充填材5としての綿を当て、これを綿織物
よりなる外布6で被覆して座布団1とする。プラスチッ
ク製矩形の板状体7を芯として、その下部を除いて片面
に充填材5としての綿を当て、更に綿織物よりなる外布
6を被覆して背もたれ3を形成する。図1に示すように
背もたれ3の両側面のほぼ3分の1の位置に支軸8を設
け、背もたれ3の長さのほぼ3分2の長さの支持腕4を
支軸8に軸支させる。支持腕4の先端には図4に示すよ
うに止め溝11を設けた止め栓9が内側に固定され、収
納室2の側壁12には止め栓9が嵌合する大きさの、止
め輪10を止め輪溝14に嵌めた嵌合穴13を設けてあ
る。背もたれ3は収納室2に収納することができ、取り
出して背もたれ3の下部を挿入枠24に挿入溝25に達
するまで挿入し、支持腕4の止め栓9を嵌合穴13に嵌
め込むことによって、背もたれ3を座布団1に立設する
ことができる。
偏平で矩形の箱体よりなる収納室2の後方が開口し、図
7に示すように開口部の上縁左右2箇所に断面矩形で筒
状の挿入枠24を設け、開口部の下縁には挿入枠24に
対向する挿入溝25を設けてなる収納室2に、下面と開
口部を除いて充填材5としての綿を当て、これを綿織物
よりなる外布6で被覆して座布団1とする。プラスチッ
ク製矩形の板状体7を芯として、その下部を除いて片面
に充填材5としての綿を当て、更に綿織物よりなる外布
6を被覆して背もたれ3を形成する。図1に示すように
背もたれ3の両側面のほぼ3分の1の位置に支軸8を設
け、背もたれ3の長さのほぼ3分2の長さの支持腕4を
支軸8に軸支させる。支持腕4の先端には図4に示すよ
うに止め溝11を設けた止め栓9が内側に固定され、収
納室2の側壁12には止め栓9が嵌合する大きさの、止
め輪10を止め輪溝14に嵌めた嵌合穴13を設けてあ
る。背もたれ3は収納室2に収納することができ、取り
出して背もたれ3の下部を挿入枠24に挿入溝25に達
するまで挿入し、支持腕4の止め栓9を嵌合穴13に嵌
め込むことによって、背もたれ3を座布団1に立設する
ことができる。
【0022】本考案の他の実施例について説明する。プ
ラスチック製の偏平で矩形の箱体よりなる収納室2の後
方が開口し、図8に示すように開口部寄りの底壁27の
左右2箇所に弾性突起26が入る大きさの係止孔28が
明いており、図5に示すように両側壁12には開口部か
らほぼ3分の1の位置に雌ネジ孔17が明いている。収
納室2の下面と開口部とを除いて、充墳材5としての合
成繊維織物よりなる外布6で被覆し、座布団1を形成し
ている。背もたれ3の芯は金属製の矩形の板状体7で、
図8に示すようにその下部をほぼ直角に折り曲げ、その
先端にヘアピン状弾性体で、両端部を孤状に湾曲させて
膨大部を形成した形状の、弾性突起26を固定してあ
る。板状体7にはプラスチックスポンジよりなる充墳材
1を当て、合成繊維織物の外布6を被覆して背もたれ3
を形成し、図3に示すように背もたれ3の両側面のほぼ
3分の1の位置に支軸8を設け、背もたれ3のほぼ3分
の2の長さの支持腕4を、支軸8に軸支させる。支持腕
4の先端には図5に示すように、把手16の回転により
前後進する雄ネジ15を設けてある。背もたれ3は収納
室2に収納し、これを取り出して弾性突起26を底壁2
7の係止孔28へ嵌入させて固定し、支持腕4を回動し
て雄ネジ15を側壁12の雌ネジ17へ把手16を回し
て螺入させることにより背もたれ3は座布団1に立設さ
れる。
ラスチック製の偏平で矩形の箱体よりなる収納室2の後
方が開口し、図8に示すように開口部寄りの底壁27の
左右2箇所に弾性突起26が入る大きさの係止孔28が
明いており、図5に示すように両側壁12には開口部か
らほぼ3分の1の位置に雌ネジ孔17が明いている。収
納室2の下面と開口部とを除いて、充墳材5としての合
成繊維織物よりなる外布6で被覆し、座布団1を形成し
ている。背もたれ3の芯は金属製の矩形の板状体7で、
図8に示すようにその下部をほぼ直角に折り曲げ、その
先端にヘアピン状弾性体で、両端部を孤状に湾曲させて
膨大部を形成した形状の、弾性突起26を固定してあ
る。板状体7にはプラスチックスポンジよりなる充墳材
1を当て、合成繊維織物の外布6を被覆して背もたれ3
を形成し、図3に示すように背もたれ3の両側面のほぼ
3分の1の位置に支軸8を設け、背もたれ3のほぼ3分
の2の長さの支持腕4を、支軸8に軸支させる。支持腕
4の先端には図5に示すように、把手16の回転により
前後進する雄ネジ15を設けてある。背もたれ3は収納
室2に収納し、これを取り出して弾性突起26を底壁2
7の係止孔28へ嵌入させて固定し、支持腕4を回動し
て雄ネジ15を側壁12の雌ネジ17へ把手16を回し
て螺入させることにより背もたれ3は座布団1に立設さ
れる。
【0023】
【考案の効果】本考案は座布団が必要なときは、座布団
の形状に変えて使用し、座椅子が必要なときは、座布団
の収納室から背もたれを引き出し、背もたれを座布団の
後部にワンタッチで装着し、支持腕を座布団にワンタッ
チで固定する簡単な操作によって、座布団の付いた座椅
子に変えることができるから、座布団と座椅子の両方を
用意する必要がなく、また座布団状にすれば容積が小さ
いので、保管上にも極めて便利である。
の形状に変えて使用し、座椅子が必要なときは、座布団
の収納室から背もたれを引き出し、背もたれを座布団の
後部にワンタッチで装着し、支持腕を座布団にワンタッ
チで固定する簡単な操作によって、座布団の付いた座椅
子に変えることができるから、座布団と座椅子の両方を
用意する必要がなく、また座布団状にすれば容積が小さ
いので、保管上にも極めて便利である。
【0024】
【図1】本考案実施の一例の一部断面説明図である。
【図2】座布団としての状態を示す断面説明図である。
【図3】図1の斜視図である。
【図4】止め栓による支持手段の要部断面説明図であ
る。
る。
【図5】ネジ止めによる支持手段の要部断面説明図であ
る。
る。
【図6】係止突起による支持手段の要部断面説明図であ
る。
る。
【図7】挿入による立設手段の要部断面説明図である。
【図8】弾性突起による立設手段の要部断面説明図であ
る。
る。
【図9】膨頭突起による立設手段の要部断面説明図であ
る。
る。
1 座布団 2 収納室 3 背もたれ 4 支持腕 7 板状体 9 止め栓 10 止め輪 11 止め溝 13 嵌合穴 15 雄ネジ 17 雌ネジ孔 18 嵌合孔 19 挿入溝 21 係止突起 24 挿入枠 25 挿入溝 26 弾性突起 28 係止孔 29 膨頭突起 31 係止片
Claims (1)
- 【請求項1】 座布団(1)内の収納室(2)から引き
出した脊もたれ(3)が、回動可能の支持腕(4)を側
面に備え、支持腕(4)を座布団(1)の側面に係止さ
せる支持腕係止手段と、背もたれ(3)の移動を防止す
る背もたれ係止手段とによって、背もたれ(3)を座布
団(1)後部に立設可能としたことを特徴とする脊もた
れが収納可能の座布団兼用の座椅子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993046344U JP2517118Y2 (ja) | 1993-06-28 | 1993-06-28 | 背もたれが収納可能の座布団兼用の座椅子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993046344U JP2517118Y2 (ja) | 1993-06-28 | 1993-06-28 | 背もたれが収納可能の座布団兼用の座椅子 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH073393U JPH073393U (ja) | 1995-01-20 |
JP2517118Y2 true JP2517118Y2 (ja) | 1996-11-13 |
Family
ID=12744529
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993046344U Expired - Lifetime JP2517118Y2 (ja) | 1993-06-28 | 1993-06-28 | 背もたれが収納可能の座布団兼用の座椅子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2517118Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003061774A (ja) * | 2001-08-22 | 2003-03-04 | Adaru:Kk | 座椅子機能付座布団 |
CN112535370B (zh) * | 2020-12-01 | 2024-03-19 | 漳州爱莱莉家具有限公司 | 一种酒吧椅 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5646733A (en) * | 1979-09-25 | 1981-04-28 | Keisuke Shimizu | Preparation of foamed vinyl chloride decoration sheet |
-
1993
- 1993-06-28 JP JP1993046344U patent/JP2517118Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH073393U (ja) | 1995-01-20 |
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