JP2517107Y2 - ワーク保持装置 - Google Patents

ワーク保持装置

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JP2517107Y2
JP2517107Y2 JP1991095887U JP9588791U JP2517107Y2 JP 2517107 Y2 JP2517107 Y2 JP 2517107Y2 JP 1991095887 U JP1991095887 U JP 1991095887U JP 9588791 U JP9588791 U JP 9588791U JP 2517107 Y2 JP2517107 Y2 JP 2517107Y2
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芳博 荒俣
崇 薮
和彦 原
桂一郎 続
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Seidensha Electronics Co Ltd
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Seidensha Electronics Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、合成樹脂等の軟質素材
の発泡体あるいはネット材等のワークを、生産ライン上
で取扱うためのワーク保持装置に係り、特にワークを変
形させることなくワークを保持できるワーク保持装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、高密度で硬質の合成樹脂発泡体を
保持する場合には、バキュームパッド等を用いて保持す
る方法が採られている。そしてこの方法は、吸引力の調
節により、軽量物から重量物まで取扱うことができ、ま
た薄いワークでも取扱うことができる等の利点を有して
いる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】前記従来のワーク保持
装置においては、高密度で高硬度のワークを取扱うのに
は適しているが、表面に凹凸があったり、あるいは多数
の大形の連続気泡を有する軟質の発泡体や、合成樹脂製
のネット材等のワークの場合には、バキュームパッド等
を用いても吸着保持することができず、この場合には、
手作業によらざるを得ず、生産ラインの完全自動化の隘
路となっている。
【0004】そこで一部では、この種のワークを爪等を
用いて把持する試みがなされているが、この方法の場合
でも、ワークには一定以上の硬度や厚みが要求され、例
えば軟質のネット材を1枚ずつ保持することは不可能で
ある。
【0005】本考案は、かかる現況に鑑みなされたもの
で、表面に凹凸や多数の連続気泡を有する軟質の発泡体
や、軟質のネット材等のワークであっても、何等支障な
く保持することができ、しかも保持したワークを移動さ
せる際に、保持したままの形状状態を維持して移動させ
ることができるワーク保持装置を提供することを目的と
する。
【0006】本考案の他の目的は、特にネット材等をよ
り安定して保持することができるワーク保持装置を提供
するにある。
【0007】本考案の他の目的は、保持しているワーク
を取外す際に、常に安定してワークを取外すことができ
るワーク保持装置を提供するにある。
【0008】本考案のさらに他の目的は、特に多数の気
泡を有する軟質の発泡体や平面剛性が低いネット材等を
取扱う際に有効なワーク保持装置を提供するにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本考案は、ワークとの対向面に、ワークに差込まれる針
状の複数本のピックアップ体を有しワークを保持するワ
ーク保持部材と;ワーク保持部材のワーク側に配置さ
れ、ワーク保持部材との相対的な遠近移動により、ワー
ク保持部材に保持されているワークを取外すワーク保持
解除部材と;をそれぞれ設け、かつ前記ピックアップ体
を、ワーク保持部材のワークとの対向面にワーク周縁
が密で中央部が粗になるように配置するようにしたこと
を特徴とする。
【0010】本考案はまた、ワークとの対向面に、ワー
クに差込まれる針状の複数本のピックアップ体を有しワ
ークを保持するワーク保持部材と;ワーク保持部材のワ
ーク側に配置され、ワーク保持部材との相対的な遠近移
動により、ワーク保持部材に保持されているワークを取
外すワーク保持解除部材と;をそれぞれ設け、かつ前記
ワーク保持部材に、ワークに差込んだピックアップ体の
間隔を変更するピックアップ体駆動機構を設けるように
したことを特徴とする。
【0011】
【作用】本考案に係るワーク保持装置において、ワーク
を保持する場合には、まずワーク保持部材をワークに接
近させて、各ピックアップ体をワークに差込む。する
と、ワークは、各ピックアップ体との摩擦力によりワー
ク保持部材に保持される。この際、各ピックアップ体は
針状をなしているので、ピックアップ体を差込むことに
よるワークの損傷は、実用上は全く問題とならず、また
差込まれたピックアップ体により、ワークの変形が規制
されるので、保持したワークを移動させる際に、ワーク
の変形を防止することが可能となる。
【0012】一方、ワーク保持部材で保持したワークを
取外す場合には、ワーク保持解除部材を、ワーク保持部
材から離れる方向に相対移動させる。すると、ワーク保
持解除部材によりワークが押圧され、各ピックアップ体
がワークから抜き去られてワークの保持が解除される。
【0013】ところで、本考案においては、ピックアッ
プ体が、ワーク保持部材のワークとの対向面に、ワーク
の周縁部が密で中央部が粗になるように配置されてい
る。このため、多数の気泡を有する軟質の発泡体や平面
剛性の低いネット材を取扱う場合でも、ワークを変形さ
せることなく、安定して保持することが可能となる。
【0014】本考案においてはまた、ワーク保持部材
に、ワークに差込んだピックアップ体の間隔を変更する
ピックアップ体駆動機構が設けられている。このため
例えば薄手のネット材を保持する場合であっても、間隔
が拡げられたピックアップ体によりネット材の網目が引
張られ、ピックアップ体に安定して保持される。
【0015】
【実施例】以下、本考案の第1実施例を図1ないし図3
を参照して説明する。図1は、本考案に係るワーク保持
装置の一例を示すもので、図中、符号1は水平方向に移
動する搬送基体であり、この搬送基体1の下面側には、
ワーク保持部材2が配置されており、このワーク保持部
材2の上面には、搬送基体1の貫通部分が軸受3でスラ
イド自在に支持されるガイドロッド4が立設され、ワー
ク保持部材2は、このガイドロッド4を案内として昇降
するようになっている。
【0016】前記搬送基体1の下面には、図1および図
2に示すように、流体圧シリンダ6が固設されており、
そのロッド6aの先端は、ワーク保持部材2の上面に固
定されている。そして、ワーク保持部材2は、この流体
圧シリンダ6の伸縮作動により、搬送基体1に対して昇
降するようになっている。
【0017】このワーク保持部材2の下面には、図1お
よび図2に示すように、針状をなす複数本のピックアッ
プ体7が、所定間隔で均等に配置されており、これら各
ピックアップ体7は、ワーク保持部材2を下降させるこ
とによりワーク8に差込まれ、その摩擦抵抗によりワー
ク8を保持できるようになっている。
【0018】これら各ピックアップ体7は、図3(a)
〜(f)にその代表例をそれぞれ示すように、頂角の小
さな円錐状,頂角の大きな円錐状,円錐体の外面に突起
状の引掛かり部7aを設けた形状,円錐体の外面にリン
グ溝状の引掛かり部7aを設けた形状,円錐体の外面に
リング突起状の引掛かり部7aを設けた形状,あるいは
円錐体の先端に球状の引掛かり部7aを設けた形状等を
なしており、これらは、取扱うワーク8の種類に応じて
適宜選択されるようになっている。例えば、ワーク8が
合成樹脂発泡体である場合には、主として、図3
(a),(b),(d)に示すピックアップ体7が用い
られ、またワーク8がネット材である場合には、主とし
て図3(c)〜(f)に示すピックアップ体7が用いら
れるようになっている。そして、これらのピックアップ
体7は、必要に応じその表面に粗面加工が施されるよう
になっている。
【0019】前記ワーク保持部材2のワーク8との対向
面側,すなわち下面側には、図1および図2に示すよう
に、前記各ピックアップ体7により保持されているワー
ク8を取外すためのワーク保持解除部材9が配置されて
いる。
【0020】このワーク保持解除部材9は、図1および
図2に示すように、前記各ピクアップ体7が貫通する複
数の開口9aを有する平板状に形成されており、その上
面には、ワーク保持部材2の貫通部分が軸受10でスラ
イド自在に支持されるガイドロッド11が立設され、ワ
ーク保持解除部材9は、このガイドロッド11を案内と
して昇降するようになっている。
【0021】前記ワーク保持部材2の上面には、図1お
よび図2に示すように、流体圧シリンダ12が搭載され
ており、そのロッド12aの先端は、ワーク保持部材2
の開口部13を通してワーク保持解除部材9の上面に固
定されている。そして、ワーク保持解除部材9は、この
流体圧シリンダ12の伸縮作動により、ワーク保持部材
2に対して昇降し、各ピックアップ体7に保持されてい
るワーク8の保持を解除するようになっている。
【0022】次に、本実施例の作用について説明する。
図1に示す状態から、ワーク8を保持する場合には、ま
ず流体圧シリンダ12を縮小作動させ、各ピックアップ
体7の先端を、開口9aを通してワーク保持解除部材9
の下面から突出させる。
【0023】次いで、図2に示すように、流体圧シリン
ダ6を伸長作動させ、ワーク保持部材2を、ワーク保持
解除部材9とともに下降させる。すると、図2に示すよ
うに、各ピックアップ体7の先端がワーク8に差込ま
れ、その摩擦抵抗により、ワーク8が各ピックアップ体
7に保持される。
【0024】そこで、流体圧シリンダ6を縮小作動さ
せ、保持したワーク8を、例えば生産ラインの次工程ま
で搬送する。この搬送は、搬送基体1を水平移動させる
ことにより行なわれる。
【0025】所定位置まで搬送したワーク8を取外す場
合には、流体圧シリンダ12を伸長させ、ワーク保持解
除部材9を、ワーク保持部材2に対し下降させる。すな
わち、ワーク保持解除部材9をワーク保持部材2から引
き離す。すると、ワーク8がワーク保持部材2により各
所均等圧で押圧され、ワーク8に差込まれていた各ピッ
クアップ体7が、ワーク8から抜き出される。そしてこ
れにより、各ピックアップ体7によるワーク8の保持が
解除される。
【0026】なお、この際、ワーク8を高所から落下さ
せない方がよい場合には、図2に示す状態から、流体圧
シリンダ6を縮小作動させるとともに、その縮小速度と
同一の速度で流体圧シリンダ12を伸長作動させる。こ
れにより、ワーク8は、図2に示す状態のままで、保持
解除がなされる。
【0027】しかして、各ピックアップ体7をワーク8
に差込んでワークを保持するようにしているので、ワー
ク8が、表面に凹凸や多数の連続気泡を有する軟質の発
泡体や、軟質のネツト材等であつても、何等支障なく保
持することができる。
【0028】しかも、保持したワーク8を移動させる際
に、ピックアップ体7によりワーク8の変形が阻止され
るので、例えば変形癖のあるC形状の軟質発泡体を、正
規の形状に矯正してC形のケースに挿入するような場合
に、前記軟質発泡体を、矯正枠で矯正した状態で、各ピ
ックアップ体7を差込むようにすれば、そのままでC形
のケースに挿入することができる。
【0029】また、ワーク保持解除部材9は、各ピック
アップ体7が貫通する開口9aを有する平板状をなして
いるので、ワーク8が変形し易い軟質素材で形成されて
いる場合であっても、各ピックアップ体7をワーク8か
ら抜き出す際に、ワーク8が変形するおそれがない。
【0030】図4は、本考案の第2実施例を示すもの
で、ワーク保持解除部材9を搬送基体1に固定し、ワー
ク保持部材2のみを昇降させるようにしたものである。
【0031】すなわち、ワーク保持解除部材9は、図4
に示すように、所定本数の支柱21を介して搬送基体1
の下方位置に固定されており、一方、搬送基体1とワー
ク保持解除部材9との間に位置するワーク保持部材2
は、軸受22を介し各支柱21にスライド自在に支持さ
れている。
【0032】また、前記搬送基体1の下面には、図4に
示すように、流体圧シリンダ23が取付けられており、
そのロッド23aの先端は、ワーク保持部材2の上面に
固定されている。そして、ワーク保持部材2は、この流
体圧シリンダの伸縮作動により、ワーク保持解除部材9
に対して昇降し、各ピックアップ7の先端が、開口9a
を通してワーク保持解除部材9から出没するようになっ
ている。なお、その他の点については、前記第1実施例
と同一構成となっている。
【0033】次に、本実施例の作用ついて説明する。図
4に示す状態から、ワーク8を保持する場合には、まず
流体圧シリンダ23を伸長作動させ、各ピックアップ体
7の先端を、開口9aを通してワーク保持解除部材9の
下面から突出させる。すると、各ピックアップ体7の先
端は、ワーク保持部材9に非接触で、その直下に位置す
るワーク8に差込まれる。
【0034】次いで、流体圧シリンダ23を少しだけ縮
小作動させ、ワーク8を、その上面がワーク保持解除部
材9の下面に接する位置まで持上げる。そしてこの状態
で、ワーク8を次工程まで搬送する。
【0035】なおここで、ワーク8をそれ以上持上げて
搬送する必要がある場合には、搬送基体1自体を昇降さ
せてワーク8を上下動させる。
【0036】一方、所定位置まで搬送したワーク8を取
外す場合には、流体圧シリンダ23を縮小作動させてワ
ーク保持部材2を上昇させる。すると、ワーク8もワー
ク保持部材2とともに上昇しようとするが、ワーク保持
解除部材9は固定されているので、各ピックアップ体7
がワーク8から抜き出され、ワーク8の保持が解除され
る。
【0037】しかして、本実施例によっても、前記第1
実施例と同様の効果が期待できるとともに、1台の流体
圧シリンダ23でよく、構造の簡素化を図ることができ
る。
【0038】図5は、本考案の第3実施例を示すもの
で、前記第2実施例とは逆に、ワーク保持部材2を搬送
基体1に固定し、ワーク保持解除部材9のみを昇降させ
るようにしたものである。
【0039】すなわちワーク保持部材2は、図5に示す
ように、所定本数の支柱31を介して搬送基体1の下方
位置に固定されており、一方、ワーク保持解除部材9の
上面には、ワーク保持部材2の貫通部分が軸受32でス
ライド自在に支持されるガイドロッド33が立設され、
ワーク保持解除部材9は、このガイドロッド33を案内
として昇降するようになっている。
【0040】前記ワーク保持部材2の上面には、図5に
示すように、流体圧シリンダ34が搭載されており、そ
のロッド34aの先端は、ワーク保持部材2の開口部3
5を通してワーク保持解除部材9の上面に固定されてい
る。そして、ワーク保持解除部材9は、この流体圧シリ
ンダ34の伸縮作動により、ワーク保持部材2に対して
昇降するようになっている。なお、その他の点について
は、前記第1実施例と同一構成となっている。
【0041】次に、本実施例の作用について説明する。
図5に示す状態から、ワーク8を保持する場合には、ま
ず流体圧シリンダ34を縮小作動させ、各ピックアップ
体7の先端を、開口9aを通してワーク保持解除部材9
の下面から突出させる。
【0042】次いで、搬送基体1を下降させる。する
と、各ピックアップ体7の先端がワーク8に差込まれ、
ワーク8が保持される。そこで、搬送基体1を上昇させ
てワーク8を持上げるとともに、搬送基体1を水平移動
させて、ワーク8を次工程まで搬送する。
【0043】一方、所定位置まで搬送したワーク8を取
外す場合には、流体圧シリンダ34を伸長作動させ、ワ
ーク保持解除部材9を下降させる。すると、このワーク
保持解除部材9によりワーク8が上面側から押圧され、
各ピックアップ体7がワーク8から抜き出されてワーク
8の保持が解除される。
【0044】しかして、本実施例によっても、前記第1
実施例と同様の効果が期待できる。
【0045】図6は、本考案の第4実施例を示すもの
で、前記第3実施例における流体圧シリンダ34に代え
てスプリング41を用いるようにしたものである。
【0046】すなわち、ワーク保持解除部材9の昇降を
案内するガイドロッド33には、図6に示すように、ワ
ーク保持解除部材9とワーク保持部材2との間にスプリ
ング41が装着されており、ワーク保持解除部材9は、
このスプリング41の付勢力により、常時下方に押圧さ
れている。
【0047】所定のガイドロッド33の上部には、図6
に示すように、係止部42aを有する係止ロッド42が
一体に設けられており、一方、搬送基体1の端部には、
係止爪43が揺動可能に設けられ、この係止爪43は、
係止ばね44の付勢力により、図6において反時計廻り
に回動付勢されている。また、搬送基体1の上面には、
例えば流体圧シリンダ等で構成されるプッシャ45が取
付けられており、このプッシャ45を伸長作動させるこ
とにより、前記係止爪43を、係止ばね44の付勢力に
抗し図6において時計廻りに回動させることができるよ
うになっている。なお、その他の点については、前記第
1実施例と同一構成となっている。
【0048】次に、本実施例の作用について説明する。
ワーク8を保持する場合には、搬送基体1を下降させ
る。すると、図6に示すようにワーク保持解除部材9が
ワーク8に接触し、その後スプリング41の付勢力に抗
しワーク保持解除部材9が上昇する。これにより、各ピ
ックアップ体7の先端が、開口9aを通してワーク保持
解除部材9の下面から突出し、ワーク8に差込まれる。
【0049】ワーク保持解除部材9が上昇すると、係止
ロッド42も同時に上昇し、やがて係止部42aが係止
爪43に係止される。そしてこれにより、ワーク保持解
除部材9のスプリング41による下降が阻止され、ワー
ク8が保持される。そこで、搬送基体1を上昇させると
ともに水平移動させ、ワーク8を次工程まで搬送する。
【0050】一方、所定位置まで搬送したワーク8を取
外す場合には、プッシャ45を伸長作動させ、係止爪4
3を係止ばね44の付勢力に抗し、図6において時計廻
りに揺動させる。すると、係止爪43の係止部42aへ
の係止が解除され、ワーク保持解除部材9は、スプリン
グ41の付勢力により下降する。これにより、ワーク8
がワーク保持解除部材9により上面側から押圧され、各
ピックアップ体7がワーク8から抜き出されてワーク8
の保持が解除される。
【0051】しかして、本実施例によっても、前記第1
実施例と同様の効果が期待できるとともに、構造の簡素
化を図ることができる。
【0052】なお、前記第4実施例において、係止ロッ
ド42,係止爪43,係止ばね44およびフッシャ45
に代え、例えばノック式のボールペン等に用いられてい
るような係止機構,すなわち、1回目の押圧により、ワ
ーク保持解除部材9を上死点位置で仮固定し、再度ワー
ク保持解除部材9を押圧することにより、前記仮固定を
解除できる係止機構を用いるようにしてもよい。そし
て、このような係止機構を用いることにより、搬送基体
1を昇降させるだけで、ワーク8の保持および保持解除
を行なうことができる。
【0053】なお、前記各実施例においては、いずれも
すべてのピックアップ体7がワーク保持部材2に固定さ
れている場合について説明したが、ワーク8が例えば薄
手のネット材である場合には、各ピックアップ体7を単
にワーク8に差込むだけよりは、各ピックアップ体7を
ワーク8に差込んだ後、その間隔を変更した方が、ワー
ク8をより安定して保持できる場合がある。
【0054】図7および図8は、このような場合に適用
される本考案の第5実施例および第6実施例をそれぞれ
示すものであり、以下これらについて説明する。
【0055】図7に示す本考案の第5実施例において
は、各ピックアップ体が、ワーク保持部材2に固定され
た固定ピックアップ体51と、上端部のボールナット5
2がガイド溝53にそってスライドする可動ピックアッ
プ体54とから構成されており、可動ピックアップ体5
4の各ボールナット52には、ボールねじ55が螺装さ
れ、このボールねじ55は、モータ56により正逆回転
駆動させるようになっている。なお、その他の点につい
ては、前記第1実施例と同一構成となっており、作用も
同一である。
【0056】しかして、各ピックアップ体51,54を
ワーク8に差込んだ後、モータ56を例えば正転させて
間隔を変更することにより、ワーク8がネット材である
場合には、その網目が引張られ、ワーク8が各ピックア
ップ体51,54に安定保持される。ワーク8を取外す
場合には、モータ56を逆転させ、各ピックアップ体5
1,54の間隔を元の状態に戻せばよい。
【0057】一方、図8に示す本実施例の第6実施例に
おいては、ピックアップ体が、上端部に相互に噛合する
歯車62を有する揺動ピックアップ体61で構成されて
おり、そのうちの任意の揺動ピックアップ体61の歯車
62は、駆動軸63に軸着され、この駆動軸63は、図
示しないモータ等により正逆回動駆動されるようになっ
ている。なお、その他の点については、前記第5実施例
と同一構成となっており、作用も同一である。
【0058】しかして、このような構成にしても、前記
第5実施例と同様の効果が期待できる。
【0059】なお、前記各実施例においては、各ピック
アップ体7,51,54,61の長さが同一の場合につ
いて説明したが、ワーク8表面の凹凸形状に合わせ、長
さを変えるようにしてもよい。そしてこのようにすれ
ば、各ピックアップ体7,51,54,61のワーク8
への差込み量を一定にすることができる。
【0060】また、前記各実施例においては、ワーク保
持解除部材9の下面が平坦面である場合について説明し
たが、ワーク8表面の凹凸形状に合わせ、凹凸形状にし
てもよい。そしてこのようすれば、各ピックアップ体
7,51,54,61をワーク8から抜き出す際に、ワ
ーク8を安定して支持することができる。
【0061】また、前記各実施例においては、ピックア
ップ体7,51,54,61が、所定間隔で均等に配置
されている場合について説明したが、取扱うワーク8の
形状が一定の場合には、ワーク8の形状に対応する部分
のみに配置するようにしてもよい。そしてこれにより、
例えばワーク8の周囲に、ワーク8の形状を保持する枠
体等が存在している場合でも、何等支障なくワーク8を
保持することができる。
【0062】また、ピックアップ体7,51,54,6
1を、ワーク8の形状に対応する部分のみに配置し、か
つその配置を均等間隔とせず、ワーク8の周縁部が密で
中央部が粗になるように配置するようにしてもよい。そ
してこれにより、多数の気泡を有する軟質の発泡体や平
面剛性の低いネット材等を取扱う場合でも、ワーク8を
変形させることなく、安定して保持,搬送することがで
きる。
【0063】さらに、前記各実施例においては、ワーク
保持部材2やワーク保持解除部材9の駆動源として、流
体圧シリンダ6,12,23,34やスプリング41を
用いる場合について説明したが、モータ等の他の駆動源
を用いるようにしてもよい。
【0064】
【考案の効果】以上説明したように本考案は、針状のピ
ックアップ体をワークに差込んでワークを保持するとと
もに、ワーク保持解除部材を、ワーク保持部材に対し相
対的に遠近移動させてワークの保持を解除するようにし
ているので、ワークが、表面に凹凸や多数の連続気泡を
有する軟質の発泡体や、軟質のネット材等であっても、
何等支障なく保持することができ、しかも保持したワー
クを移動させる際に、保持したままの形状状態を維持し
て移動させることができる。
【0065】そして本考案は、ピックアップ体を、ワー
ク保持部材のワークとの対向面に、ワークの周縁部が密
で中央部が粗になるように配置するようにしているの
、多数の気泡を有する軟質の発泡体や平面剛性の低い
ネット材を取扱う場合でも、ワークを変形させることな
く安定保持することができる。
【0066】本考案はまた、ワーク保持部材に、ワーク
に差込んだピックアップ体の間隔を変更するピックアッ
プ体駆動機構を設けるようにしているので、例えば薄手
で軟質のネット材を保持する場合であっても、間隔が拡
げられたピックアップ体によりネット材の網目が引張ら
れるため、ワークをより安定して保持することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例に係るワーク保持装置を示
す構成図である。
【図2】ワークの保持状態を示す図1相当図である。
【図3】(a)〜(f)はピックアップ体の代表的な形
状をそれぞれ示す説明図である。
【図4】本考案の第2実施例を示す図1相当図である。
【図5】本考案の第3実施例を示す図1相当図である。
【図6】本考案の第4実施例を示す図1相当図である。
【図7】本考案の第5実施例を示すピックアップ体部分
の構成図である。
【図8】本考案の第6実施例を示すピックアップ体部分
の構成図である。
【符号の説明】
1 搬送基体 2 ワーク保持部材 6,12,23,34 流体圧シリンダ 7 ピックアップ体 7a 引掛かり部 8 ワーク 9 ワーク保持解除部材 9a 開口 41 スプリング 42 係止ロッド 43 係止爪 45 プッシャ 51 固定ピックアップ体 54 可動ピックアップ体 56 モータ 61 揺動ピックアップ体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 続 桂一郎 東京都荒川区西日暮里2丁目2番17号 精電舎電子工業株式会社 本社工場内 (56)参考文献 実開 昭62−74989(JP,U)

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークとの対向面に、ワークに差込まれ
    る針状の複数本のピックアップ体を有しワークを保持す
    るワーク保持部材と;ワーク保持部材のワーク側に配置
    され、ワーク保持部材との相対的な遠近移動により、ワ
    ーク保持部材に保持されているワークを取外すワーク保
    持解除部材と;を備え、前記ピックアップ体は、ワーク
    保持部材のワークとの対向面に、ワークの周縁部が密で
    中央部が粗に配置されていることを特徴とするワーク保
    持装置。
  2. 【請求項2】 ワークとの対向面に、ワークに差込まれ
    る針状の複数本のピックアップ体を有しワークを保持す
    るワーク保持部材と;ワーク保持部材のワーク側に配置
    され、ワーク保持部材との相対的な遠近移動により、ワ
    ーク保持部材に保持されているワークを取外すワーク保
    持解除部材と;を備え、前記ワーク保持部材は、ワーク
    に差込んだピックアップ体の間隔を変更するピックアッ
    プ体駆動機構を有していることを特徴とするワーク保持
    装置。
JP1991095887U 1991-10-28 1991-10-28 ワーク保持装置 Expired - Lifetime JP2517107Y2 (ja)

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