JPH0539885U - ワ−ク保持装置 - Google Patents

ワ−ク保持装置

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JPH0539885U
JPH0539885U JP9588791U JP9588791U JPH0539885U JP H0539885 U JPH0539885 U JP H0539885U JP 9588791 U JP9588791 U JP 9588791U JP 9588791 U JP9588791 U JP 9588791U JP H0539885 U JPH0539885 U JP H0539885U
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芳博 荒俣
崇 薮
和彦 原
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 表面に凹凸や多数の連続気泡がある軟質のワ
−ク、あるいは軟質のネット状のワ−クであっても、確
実に保持できるようにする。 【構成】 水平移動する搬送基体1の下方に、ワ−ク保
持部材2を設ける。このワ−ク保持部材2を、流体圧シ
リンダ6の作動により昇降させる。ワ−ク保持部材2の
下面に、針状の複数のピックアップ体7を設ける。ワ−
ク保持部材2の下面側に、ピックアップ体7を通す開口
9aを有するワ−ク保持解除部材9を設ける。このワ−
ク保持解除部材9を、流体圧シリンダ12の作動により
昇降させる。ピックアップ体7の先端を、ワ−ク8に差
込んでワ−ク8を保持する。ワ−ク保持解除部材9を下
降させ、ワ−ク8を下方に押して、ワ−ク8の保持を解
除する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業状の利用分野】
本考案は、合成樹脂等の軟質素材の発泡体あるいはネット材等のワ−クを、生 産ライン上で取扱うためのワ−ク保持装置に係り、特にワ−クを変形させること なくワ−クを保持できるワ−ク保持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、高密度で硬質の合成樹脂発泡体を保持する場合には、バキュ−ムパッド 等を用いて保持する方法が採られている。そしてこの方法は、吸引力の調節によ り、軽量物から重量物まで取扱うことができ、また薄いワ−クでも取扱うことが できる等の利点を有している。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
前記従来のワ−ク保持装置においては、高密度で高硬度のワ−クを取扱うのに は適しているが、表面に凹凸があったり、あるいは多数の大形の連続気泡を有す る軟質の発泡体や、合成樹脂製のネット材等のワ−クの場合には、バキュ−ムパ ッド等を用いても吸着保持することができず、この場合には、手作業によらざる を得ず、生産ラインの完全自動化の隘路となっている。
【0004】 そこで一部では、この種のワ−クを爪等を用いて把持する試みがなされている が、この方法の場合でも、ワ−クには一定以上の硬度や厚みが要求され、例えば 軟質のネット材を1枚ずつ保持することは不可能である。
【0005】 本考案は、かかる現況に鑑みなされたもので、表面に凹凸や多数の連続気泡を 有する軟質の発泡体や、軟質のネット材等のワ−クであっても、何等支障なく保 持することができ、しかも保持したワ−クを移動させる際に、保持したままの形 状状態を維持して移動させることができるワ−ク保持装置を提供することを目的 とする。
【0006】 本考案の他の目的は、特にネット材等をより安定して保持することができるワ −ク保持装置を提供するにある。
【0007】 本考案の他の目的は、保持しているワ−クを取外す際に、常に安定してワ−ク を取外すことができるワ−ク保持装置を提供するにある。
【0008】 本考案のさらに他の目的は、特に多数の気泡を有する軟質の発泡体や平面剛性 が低いネット材等を取扱う際に有効なワ−ク保持装置を提供するにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本考案は、前記目的を達成する手段として、ワ−クとの対向面に、ワ−クに差 込まれる針状の複数本のピックアップ体を有しワ−クを保持するワ−ク保持部材 と;ワ−ク保持部材のワ−ク側に配置され、ワ−ク保持部材との相対的な遠近移 動により、ワ−ク保持部材に保持されているワ−クを取外すワ−ク保持解除部材 と;をそれぞれ設けるようにしたことを特徴とする。
【0010】 そして、本考案においては、ワ−ク保持部材に、ワ−クに差込んだピックアッ プ体の間隔を変更するピックアップ体駆動機構を設けるようにすることが好まし い。
【0011】 また、ワ−ク保持解除部材を、各ピックアップ体が貫通する複数の開口を有す る板状に形成することが好ましい。
【0012】 また、ピックアップ体に、ワ−クへの引掛かり部を設けるようにすることが好 ましい。
【0013】 また、ピックアップ体を、ワ−ク保持部材のワ−クとの対向面に均等に配置し たり、あるいはワ−ク形状に対応させて配置するようにすることが好ましい。
【0014】 さらに、ピックアップ体を、ワ−ク保持部材のワ−クとの対向面に、ワ−ク周 縁部が密で中央部が粗になるように配置することが好ましい。
【0015】
【作用】
本考案に係るワ−ク保持装置において、ワ−クを保持する場合には、まずワ −ク保持部材をワ−クに接近させて、各ピックアップ体をワ−クに差込む。する と、ワ−クは、各ピックアップ体との摩擦力によりワ−ク保持部材に保持される 。この際、各ピックアップ体は針状をなしているので、ピックアップ体を差込む ことによるワ−クの損傷は、実用上は全く問題とならず、また差込まれたピック アップ体により、ワ−クの変形が規制されるので、保持したワ−クを移動させる 際に、ワ−クの変形を防止することが可能となる。
【0016】 一方、ワ−ク保持部材で保持したワ−クを取外す場合には、ワ−ク保持解除部 材を、ワ−ク保持部材から離れる方向に相対移動させる。すると、ワ−ク保持解 除部材によりワ−クが押圧され、各ピックアップ体がワ−クから抜き去られてワ −クの保持が解除される。
【0017】 さらに、本考案において、ワ−ク保持部材に、ワ−クに差込んだピックアップ 体の間隔を変更するピックアップ体駆動機構を設けることにより、例えば薄手の ネット材を保持する場合であっても、間隔が拡げられたピックアップ体によりネ ット材の網目が引張られ、ピックアップ体に安定して保持される。
【0018】 また、ワ−ク保持解除部材を、各ピックアップ体が貫通する複数の開口を有す る板状に形成することにより、ワ−クが、例えば薄手で軟質の発泡体やネット材 であっても、保持解除時にワ−クが皺になったり変形するおそれがない。
【0019】 また、ピックアップ体に、ワ−クへの引掛かり部を設けることにより、少ない ピックアップ体本数で、ワ−クを安定保持することが可能となる。
【0020】 また、ピックアップ体を、ワ−ク保持部材のワ−クとの対向面に均等に配置す ることにより、ワ−クの形状が変更になっても、面積が同一であればほぼ同一の 保持力が得られる。また、ピックアップ体を、ワ−ク保持部材のワ−クとの対向 面に、ワ−ク形状に対応させて配置することにより、ワ−ク形状が一定している 場合に、少ないピックアップ体本数で、安定したワ−クを保持することができる 。
【0021】 さらに、ピックアップ体を、ワ−ク保持部材のワ−クとの対向面に、ワ−クの 周縁部が密で中央部が粗になるように配置することにより、多数の気泡を有する 軟質の発泡体や平面剛性の低いネット材を取扱う場合でも、ワ−クを変形させる ことなく、安定して保持することが可能となる。
【0022】
【実施例】
以下、本考案の第1実施例を図1ないし図3を参照して説明する。 図1は、本考案に係るワ−ク保持装置の一例を示すもので、図中、符号1は水 平方向に移動する搬送基体であり、この搬送基体1の下面側には、ワ−ク保持部 材2が配置されており、このワ−ク保持部材2の上面には、搬送基体1の貫通部 分が軸受3でスライド自在に支持されるガイドロッド4が立設され、ワ−ク保持 部材2は、このガイドロッド4を案内として昇降するようになっている。
【0023】 前記搬送基体1の下面には、図1および図2に示すように、流体圧シリンダ6 が固設されており、そのロッド6aの先端は、ワ−ク保持部材2の上面に固定さ れている。そして、ワ−ク保持部材2は、この流体圧シリンダ6の伸縮作動によ り、搬送基体1に対して昇降するようになっている。
【0024】 このワ−ク保持部材2の下面には、図1および図2に示すように、針状をなす 複数本のピックアップ体7が、所定間隔で均等に配置されており、これら各ピッ クアップ体7は、ワ−ク保持部材2を下降させることによりワ−ク8に差込まれ 、その摩擦抵抗によりワ−ク8を保持できるようになっている。
【0025】 これら各ピックアップ体7は、図3(a)〜(f)にその代表例をそれぞれ示 すように、頂角の小さな円錐状,頂角の大きな円錐状,円錐体の外面に突起状の 引掛かり部7aを設けた形状,円錐体の外面にリング溝状の引掛かり部7aを設 けた形状,円錐体の外面にリング突起状の引掛かり部7aを設けた形状,あるい は円錐体の先端に球状の引掛かり部7aを設けた形状等をなしており、これらは 、取扱うワ−ク8の種類に応じて適宜選択されるようになっている。例えば、ワ −ク8が合成樹脂発泡体である場合には、主として、図3(a),(b),(d )に示すピックアップ体7が用いられ、またワ−ク8がネット材である場合には 、主として図3(c)〜(f)に示すピックアップ体7が用いられるようになっ ている。そして、これらのピックアップ体7は、必要に応じその表面に粗面加工 が施されるようになっている。
【0026】 前記ワ−ク保持部材2のワ−ク8との対向面側,すなわち下面側には、図1お よび図2に示すように、前記各ピックアップ体7により保持されているワ−ク8 を取外すためのワ−ク保持解除部材9が配置されている。
【0027】 このワ−ク保持解除部材9は、図1および図2に示すように、前記各ピクアッ プ体7が貫通する複数の開口9aを有する平板状に形成されており、その上面に は、ワ−ク保持部材2の貫通部分が軸受10でスライド自在に支持されるガイド ロッド11が立設され、ワ−ク保持解除部材9は、このガイドロッド11を案内 として昇降するようになっている。
【0028】 前記ワ−ク保持部材2の上面には、図1および図2に示すように、流体圧シリ ンダ12が搭載されており、そのロッド12aの先端は、ワ−ク保持部材2の開 口部13を通してワ−ク保持解除部材9の上面に固定されている。そして、ワ− ク保持解除部材9は、この流体圧シリンダ12の伸縮作動により、ワ−ク保持部 材2に対して昇降し、各ピックアップ体7に保持されているワ−ク8の保持を解 除するようになっている。
【0029】 次に、本実施例の作用について説明する。 図1に示す状態から、ワ−ク8を保持する場合には、まず流体圧シリンダ12 を縮小作動させ、各ピックアップ体7の先端を、開口9aを通してワ−ク保持解 除部材9の下面から突出させる。
【0030】 次いで、図2に示すように、流体圧シリンダ6を伸長作動させ、ワ−ク保持部 材2を、ワ−ク保持解除部材9とともに下降させる。すると、図2に示すように 、各ピックアップ体7の先端がワ−ク8に差込まれ、その摩擦抵抗により、ワ− ク8が各ピックアップ体7に保持される。
【0031】 そこで、流体圧シリンダ6を縮小作動させ、保持したワ−ク8を、例えば生産 ラインの次工程まで搬送する。この搬送は、搬送基体1を水平移動させることに より行なわれる。
【0032】 所定位置まで搬送したワ−ク8を取外す場合には、流体圧シリンダ12を伸長 させ、ワ−ク保持解除部材9を、ワ−ク保持部材2に対し下降させる。すなわち 、ワ−ク保持解除部材9をワ−ク保持部材2から引き離す。すると、ワ−ク8が ワ−ク保持部材2により各所均等圧で押圧され、ワ−ク8に差込まれていた各ピ ックアップ体7が、ワ−ク8から抜き出される。そしてこれにより、各ピックア ップ体7によるワ−ク8の保持が解除される。
【0033】 なお、この際、ワ−ク8を高所から落下させない方がよい場合には、図2に示 す状態から、流体圧シリンダ6を縮小作動させるとともに、その縮小速度と同一 の速度で流体圧シリンダ12を伸長作動させる。これにより、ワ−ク8は、図2 に示す状態のままで、保持解除がなされる。
【0034】 しかして、各ピックアップ体7をワ−ク8に差込んでワ−クを保持するように しているので、ワ−ク8が、表面に凹凸や多数の連続気泡を有する軟質の発泡体 や、軟質のネツト材等であつても、何等支障なく保持することができる。
【0035】 しかも、保持したワ−ク8を移動させる際に、ピックアップ体7によりワ−ク 8の変形が阻止されるので、例えば変形癖のあるC形状の軟質発泡体を、正規の 形状に矯正してC形のケ−スに挿入するような場合に、前記軟質発泡体を、矯正 枠で矯正した状態で、各ピックアップ体7を差込むようにすれば、そのままでC 形のケ−スに挿入することができる。
【0036】 また、ワ−ク保持解除部材9は、各ピックアップ体7が貫通する開口9aを有 する平板状をなしているので、ワ−ク8が変形し易い軟質素材で形成されている 場合であっても、各ピックアップ体7をワ−ク8から抜き出す際に、ワ−ク8が 変形するおそれがない。
【0037】 図4は、本考案の第2実施例を示すもので、ワ−ク保持解除部材9を搬送基体 1に固定し、ワ−ク保持部材2のみを昇降させるようにしたものである。
【0038】 すなわち、ワ−ク保持解除部材9は、図4に示すように、所定本数の支柱21 を介して搬送基体1の下方位置に固定されており、一方、搬送基体1とワ−ク保 持解除部材9との間に位置するワ−ク保持部材2は、軸受22を介し各支柱21 にスライド自在に支持されている。
【0039】 また、前記搬送基体1の下面には、図4に示すように、流体圧シリンダ23が 取付けられており、そのロッド23aの先端は、ワ−ク保持部材2の上面に固定 されている。そして、ワ−ク保持部材2は、この流体圧シリンダの伸縮作動によ り、ワ−ク保持解除部材9に対して昇降し、各ピックアップ7の先端が、開口9 aを通してワ−ク保持解除部材9から出没するようになっている。 なお、その他の点については、前記第1実施例と同一構成となっている。
【0040】 次に、本実施例の作用ついて説明する。 図4に示す状態から、ワ−ク8を保持する場合には、まず流体圧シリンダ23 を伸長作動させ、各ピックアップ体7の先端を、開口9aを通してワ−ク保持解 除部材9の下面から突出させる。すると、各ピックアップ体7の先端は、ワ−ク 保持部材9に非接触で、その直下に位置するワ−ク8に差込まれる。
【0041】 次いで、流体圧シリンダ23を少しだけ縮小作動させ、ワ−ク8を、その上面 がワ−ク保持解除部材9の下面に接する位置まで持上げる。そしてこの状態で、 ワ−ク8を次工程まで搬送する。
【0042】 なおここで、ワ−ク8をそれ以上持上げて搬送する必要がある場合には、搬送 基体1自体を昇降させてワ−ク8を上下動させる。
【0043】 一方、所定位置まで搬送したワ−ク8を取外す場合には、流体圧シリンダ23 を縮小作動させてワ−ク保持部材2を上昇させる。すると、ワ−ク8もワ−ク保 持部材2とともに上昇しようとするが、ワ−ク保持解除部材9は固定されている ので、各ピックアップ体7がワ−ク8から抜き出され、ワ−ク8の保持が解除さ れる。
【0044】 しかして、本実施例によっても、前記第1実施例と同様の効果が期待できると ともに、1台の流体圧シリンダ23でよく、構造の簡素化を図ることができる。
【0045】 図5は、本考案の第3実施例を示すもので、前記第2実施例とは逆に、ワ−ク 保持部材2を搬送基体1に固定し、ワ−ク保持解除部材9のみを昇降させるよう にしたものである。
【0046】 すなわちワ−ク保持部材2は、図5に示すように、所定本数の支柱31を介し て搬送基体1の下方位置に固定されており、一方、ワ−ク保持解除部材9の上面 には、ワ−ク保持部材2の貫通部分が軸受32でスライド自在に支持されるガイ ドロッド33が立設され、ワ−ク保持解除部材9は、このガイドロッド33を案 内として昇降するようになっている。
【0047】 前記ワ−ク保持部材2の上面には、図5に示すように、流体圧シリンダ34が 搭載されており、そのロッド34aの先端は、ワ−ク保持部材2の開口部35を 通してワ−ク保持解除部材9の上面に固定されている。そして、ワ−ク保持解除 部材9は、この流体圧シリンダ34の伸縮作動により、ワ−ク保持部材2に対し て昇降するようになっている。 なお、その他の点については、前記第1実施例と同一構成となっている。
【0048】 次に、本実施例の作用について説明する。 図5に示す状態から、ワ−ク8を保持する場合には、まず流体圧シリンダ34 を縮小作動させ、各ピックアップ体7の先端を、開口9aを通してワ−ク保持解 除部材9の下面から突出させる。
【0049】 次いで、搬送基体1を下降させる。すると、各ピックアップ体7の先端がワ− ク8に差込まれ、ワ−ク8が保持される。そこで、搬送基体1を上昇させてワ− ク8を持上げるとともに、搬送基体1を水平移動させて、ワ−ク8を次工程まで 搬送する。
【0050】 一方、所定位置まで搬送したワ−ク8を取外す場合には、流体圧シリンダ34 を伸長作動させ、ワ−ク保持解除部材9を下降させる。すると、このワ−ク保持 解除部材9によりワ−ク8が上面側から押圧され、各ピックアップ体7がワ−ク 8から抜き出されてワ−ク8の保持が解除される。
【0051】 しかして、本実施例によっても、前記第1実施例と同様の効果が期待できる。
【0052】 図6は、本考案の第4実施例を示すもので、前記第3実施例における流体圧シ リンダ34に代えてスプリング41を用いるようにしたものである。
【0053】 すなわち、ワ−ク保持解除部材9の昇降を案内するガイドロッド33には、図 6に示すように、ワ−ク保持解除部材9とワ−ク保持部材2との間にスプリング 41が装着されており、ワ−ク保持解除部材9は、このスプリング41の付勢力 により、常時下方に押圧されている。
【0054】 所定のガイドロッド33の上部には、図6に示すように、係止部42aを有す る係止ロッド42が一体に設けられており、一方、搬送基体1の端部には、係止 爪43が揺動可能に設けられ、この係止爪43は、係止ばね44の付勢力により 、図6において反時計廻りに回動付勢されている。また、搬送基体1の上面には 、例えば流体圧シリンダ等で構成されるプッシャ45が取付けられており、この プッシャ45を伸長作動させることにより、前記係止爪43を、係止ばね44の 付勢力に抗し図6において時計廻りに回動させることができるようになっている 。 なお、その他の点については、前記第1実施例と同一構成となっている。
【0055】 次に、本実施例の作用について説明する。 ワ−ク8を保持する場合には、搬送基体1を下降させる。すると、図6に示す ようにワ−ク保持解除部材9がワ−ク8に接触し、その後スプリング41の付勢 力に抗しワ−ク保持解除部材9が上昇する。これにより、各ピックアップ体7の 先端が、開口9aを通してワ−ク保持解除部材9の下面から突出し、ワ−ク8に 差込まれる。
【0056】 ワ−ク保持解除部材9が上昇すると、係止ロッド42も同時に上昇し、やがて 係止部42aが係止爪43に係止される。そしてこれにより、ワ−ク保持解除部 材9のスプリング41による下降が阻止され、ワ−ク8が保持される。そこで、 搬送基体1を上昇させるとともに水平移動させ、ワ−ク8を次工程まで搬送する 。
【0057】 一方、所定位置まで搬送したワ−ク8を取外す場合には、プッシャ45を伸長 作動させ、係止爪43を係止ばね44の付勢力に抗し、図6において時計廻りに 揺動させる。すると、係止爪43の係止部42aへの係止が解除され、ワ−ク保 持解除部材9は、スプリング41の付勢力により下降する。これにより、ワ−ク 8がワ−ク保持解除部材9により上面側から押圧され、各ピックアップ体7がワ −ク8から抜き出されてワ−ク8の保持が解除される。
【0058】 しかして、本実施例によっても、前記第1実施例と同様の効果が期待できると ともに、構造の簡素化を図ることができる。
【0059】 なお、前記第4実施例において、係止ロッド42,係止爪43,係止ばね44 およびフッシャ45に代え、例えばノック式のボ−ルペン等に用いられているよ うな係止機構,すなわち、1回目の押圧により、ワ−ク保持解除部材9を上死点 位置で仮固定し、再度ワ−ク保持解除部材9を押圧することにより、前記仮固定 を解除できる係止機構を用いるようにしてもよい。そして、このような係止機構 を用いることにより、搬送基体1を昇降させるだけで、ワ−ク8の保持および保 持解除を行なうことができる。
【0060】 なお、前記各実施例においては、いずれもすべてのピックアップ体7がワ−ク 保持部材2に固定されている場合について説明したが、ワ−ク8が例えば薄手の ネット材である場合には、各ピックアップ体7を単にワ−ク8に差込むだけより は、各ピックアップ体7をワ−ク8に差込んだ後、その間隔を変更した方が、ワ −ク8をより安定して保持できる場合がある。
【0061】 図7および図8は、このような場合に適用される本考案の第5実施例および第 6実施例をそれぞれ示すものであり、以下これらについて説明する。
【0062】 図7に示す本考案の第5実施例においては、各ピックアップ体が、ワ−ク保持 部材2に固定された固定ピックアップ体51と、上端部のボ−ルナット52がガ イド溝53にそってスライドする可動ピックアップ体54とから構成されており 、可動ピックアップ体54の各ボ−ルナット52には、ボ−ルねじ55が螺装さ れ、このボ−ルねじ55は、モ−タ56により正逆回転駆動させるようになって いる。 なお、その他の点については、前記第1実施例と同一構成となっており、作用 も同一である。
【0063】 しかして、各ピックアップ体51,54をワ−ク8に差込んだ後、モ−タ56 を例えば正転させて間隔を変更することにより、ワ−ク8がネット材である場合 には、その網目が引張られ、ワ−ク8が各ピックアップ体51,54に安定保持 される。ワ−ク8を取外す場合には、モ−タ56を逆転させ、各ピックアップ体 51,54の間隔を元の状態に戻せばよい。
【0064】 一方、図8に示す本実施例の第6実施例においては、ピックアップ体が、上端 部に相互に噛合する歯車62を有する揺動ピックアップ体61で構成されており 、そのうちの任意の揺動ピックアップ体61の歯車62は、駆動軸63に軸着さ れ、この駆動軸63は、図示しないモ−タ等により正逆回動駆動されるようにな っている。 なお、その他の点については、前記第5実施例と同一構成となっており、作用 も同一である。
【0065】 しかして、このような構成にしても、前記第5実施例と同様の効果が期待でき る。
【0066】 なお、前記各実施例においては、各ピックアップ体7,51,54,61の長 さが同一の場合について説明したが、ワ−ク8表面の凹凸形状に合わせ、長さを 変えるようにしてもよい。そしてこのようにすれば、各ピックアップ体7,51 ,54,61のワ−ク8への差込み量を一定にすることができる。
【0067】 また、前記各実施例においては、ワ−ク保持解除部材9の下面が平坦面である 場合について説明したが、ワ−ク8表面の凹凸形状に合わせ、凹凸形状にしても よい。そしてこのようすれば、各ピックアップ体7,51,54,61をワ−ク 8から抜き出す際に、ワ−ク8を安定して支持することができる。
【0068】 また、前記各実施例においては、ピックアップ体7,51,54,61が、所 定間隔で均等に配置されている場合について説明したが、取扱うワ−ク8の形状 が一定の場合には、ワ−ク8の形状に対応する部分のみに配置するようにしても よい。そしてこれにより、例えばワ−ク8の周囲に、ワ−ク8の形状を保持する 枠体等が存在している場合でも、何等支障なくワ−ク8を保持することができる 。
【0069】 また、ピックアップ体7,51,54,61を、ワ−ク8の形状に対応する部 分のみに配置し、かつその配置を均等間隔とせず、ワ−ク8の周縁部が密で中央 部が粗になるように配置するようにしてもよい。そしてこれにより、多数の気泡 を有する軟質の発泡体や平面剛性の低いネット材等を取扱う場合でも、ワ−ク8 を変形させることなく、安定して保持,搬送することができる。
【0070】 さらに、前記各実施例においては、ワ−ク保持部材2やワ−ク保持解除部材9 の駆動源として、流体圧シリンダ6,12,23,34やスプリング41を用い る場合について説明したが、モ−タ等の他の駆動源を用いるようにしてもよい。
【0071】
【考案の効果】
以上説明したように本考案は、針状のピックアップ体をワ−クに差込んでワ− クを保持するとともに、ワ−ク保持解除部材を、ワ−ク保持部材に対し相対的に 遠近移動させてワ−クの保持を解除するようにしているので、ワ−クが、表面に 凹凸や多数の連続気泡を有する軟質の発泡体や、軟質のネット材等であっても、 何等支障なく保持することができ、しかも保持したワ−クを移動させる際に、保 持したままの形状状態を維持して移動させることができる。
【0072】 そして、本考案において、ワ−ク保持部材に、ワ−クに差込んだピックアップ 体の間隔を変更するピックアップ体駆動機構を設けることにより、例えば薄手で 軟質のネット材を保持する場合であっても、間隔が拡げられたピックアップ体に よりネット材の網目が引張られるため、ワ−クをより安定して保持することがで きる。
【0073】 また、ワ−ク保持解除部材を、各ピックアップ体が貫通する複数の開口を有す る板状に形成することにより、ワ−クが、例えば薄手で軟質の発泡体やネット材 であっても、保持解除時にワ−クが皺になったり変形するおそれがない。
【0074】 また、ピックアップ体に、ワ−クへの引掛かり部を設けることにより、少ない ピックアップ体本数でワ−クを安定保持することができ、ピックアップ体を差込 むことによるワ−クの疵を、より少なくすることができる。
【0075】 また、ピックアップ体を、ワ−ク保持部材のワ−クとの対向面に均等に配置す ることにより、ワ−クの形状が変更になっても、面積が同一であればほぼ同一の 保持力が得られ、高い汎用性が得られる。また、ピックアップ体を、ワ−ク保持 部材のワ−クとの対向面に、ワ−ク形状に対応させて配置することにより、ワ− ク形状が一定している場合に、少ないピックアップ体本数で安定保持することが でき、またワ−クの周囲に、ワ−クの形状保持枠等の硬質部材が存在する場合で も、何等支障なくワ−クを保持することができる。
【0076】 さらに、ピックアップ体を、ワ−ク保持部材のワ−クとの対向面に、ワ−クの 周縁部が密で中央部が粗になるように配置することにより、多数の気泡を有する 軟質の発泡体や平面剛性の低いネット材を取扱う場合でも、ワ−クを変形させる ことなく安定保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例に係るワ−ク保持装置を示
す構成図である。
【図2】ワ−クの保持状態を示す図1相当図である。
【図3】(a)〜(f)はピックアップ体の代表的な形
状をそれぞれ示す説明図である。
【図4】本考案の第2実施例を示す図1相当図である。
【図5】本考案の第3実施例を示す図1相当図である。
【図6】本考案の第4実施例を示す図1相当図である。
【図7】本考案の第5実施例を示すピックアップ体部分
の構成図である。
【図8】本考案の第6実施例を示すピックアップ体部分
の構成図である。
【符号の説明】
1 搬送基体 2 ワ−ク保持部材 6,12,23,34 流体圧シリンダ 7 ピックアップ体 7a 引掛かり部 8 ワ−ク 9 ワ−ク保持解除部材 9a 開口 41 スプリング 42 係止ロッド 43 係止爪 45 プッシャ 51 固定ピックアップ体 54 可動ピックアップ体 56 モ−タ 61 揺動ピックアップ体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 続 桂一郎 東京都荒川区西日暮里2丁目2番17号 精 電舎電子工業株式会社本社工場内

Claims (7)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワ−クとの対向面に、ワ−クに差込まれ
    る針状の複数本のピックアップ体を有しワ−クを保持す
    るワ−ク保持部材と;ワ−ク保持部材のワ−ク側に配置
    され、ワ−ク保持部材との相対的な遠近移動により、ワ
    −ク保持部材に保持されているワ−クを取外すワ−ク保
    持解除部材と;を具備することを特徴とするワ−ク保持
    装置。
  2. 【請求項2】 ワ−ク保持部材は、ワ−クに差込んだピ
    ックアップ体の間隔を変更するピックアップ体駆動機構
    を有していることを特徴とする請求項1記載のワ−ク保
    持装置。
  3. 【請求項3】 ワ−ク保持解除部材は、各ピックアップ
    体が貫通する複数の開口を有する板状に形成されている
    ことを特徴とする請求項1または2記載のワ−ク保持装
    置。
  4. 【請求項4】 ピックアップ体は、ワ−クへの引掛かり
    部を有していることを特徴とする請求項1,2または3
    記載のワ−ク保持装置。
  5. 【請求項5】 ピックアップ体は、ワ−ク保持部材のワ
    −クとの対向面に均等に配置されていることを特徴とす
    る請求項1,2,3または4記載のワ−ク保持装置。
  6. 【請求項6】 ピックアップ体は、ワ−ク保持部材のワ
    −クとの対向面に、ワ−ク形状に対応させて配置されて
    いることを特徴とする請求項1,2,3または4記載の
    ワ−ク保持装置。
  7. 【請求項7】 ピックアップ体は、ワ−ク保持部材のワ
    −クとの対向面に、ワ−クの周縁部が密で中央部が粗に
    配置されていることを特徴とする請求項1,2,3また
    は4記載のワ−ク保持装置。
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