JP2516976Y2 - 自動循環式索道の回送移送装置 - Google Patents

自動循環式索道の回送移送装置

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JP2516976Y2
JP2516976Y2 JP4003590U JP4003590U JP2516976Y2 JP 2516976 Y2 JP2516976 Y2 JP 2516976Y2 JP 4003590 U JP4003590 U JP 4003590U JP 4003590 U JP4003590 U JP 4003590U JP 2516976 Y2 JP2516976 Y2 JP 2516976Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、自動循環式索道のターミナルの回送区間に
おいて搬器乃至握索機を回送移送するための回送移送装
置に関するものである。
〔従来の技術〕
自動循環式索道は、両端のターミナル(停留場をい
う。以下同じ)に配設された滑車と滑車との間に無端状
の索条を張架循環させ、搬器を懸垂した握索機を索条に
握索させて、索条の循環移動と共に搬器を運行させて輸
送を行なう設備であることは、汎く知られている。か
つ、この方式の索道設備は、線路延長に関係なく輸送能
力が大きいこと、輸送要請の多少に応じて搬器間隔の増
減が可能なこと、客車搬器または椅子搬器の何れを用い
る設備とすることもできること、または、近時は従来よ
り高速運転が可能となって目的地への到達時間が短縮さ
れたこと、などの利点によって、スキーヤー輸送用、観
光用等として多用されており、更に、都市用輸送機関と
しても注目されている。
このような自動循環式索道においては、索道線路中を
索条の移動と共に運行してきた搬器乃至握索機は、ター
ミナルに到達すると握索が解かれて索条から切り離さ
れ、以後は軌条を転走しながら緩速に減速される。この
のちの回送区間においては回送移送装置によって折返し
回送され、かつ乗客扱いが行なわれ、次に加速されて再
び索条を握索し索道線路中へ出発する。
回送移送装置としては従来、次のようなものが用いら
れている。
第1の例として第4図(ア)に示したものがある。タ
ーミナル51に枢設された滑車52には索条53が巻き掛け、
折り返され矢印57方向に循環する。放索点であるP点附
近からQ,R,S点を経てT点間に軌条54が配設されてい
る。P点〜Q点間には減速移送装置55が設けられ、S点
〜T点間には加速移送装置56が設けられている。これら
の減速移送装置55及び加速移送装置56には移送車輪を並
設してその周縁部で加速または減速移送するものが一般
的に用いられている。回送移送装置60は、スプロケット
車61によって駆動されるチェン62をほぼQ,R,S点附近を
経て巻きまわし循環させたもので、該チェン62は所定の
間隔毎に爪63,63…を具えている。搬器乃至握索機(図
示していない)は、ターミナル51に到着するとP点附近
で放索し、減速移送装置55で減速され回送移送装置60で
回送移送され、S点から加速移送装置56で加速され、T
点附近で再び握索して出発する。
第2の例として第4図(イ)に示したものがある。タ
ーミナル71に枢設された滑車72には索条73が巻き掛け折
り返されて矢印77方向に循環する。放索点であるP′点
附近からQ′,R′,S′点を経てT′点間には軌条74が配
設されている。P′点〜Q′点間には減速移送装置75が
設けられ、S′点〜T′点間には加速移送装置76が設け
られており、これらには前記同様に移送車輪を用いた摩
擦移送が用いられる。Q′点〜R′点〜S′点間には回
送移送装置80が設けられ、同じく移送車輪による移送が
行なわれる。搬器乃至握索機(図示していない)は、タ
ーミナル71に到着するとP′点附近で放索し減速移送装
置75、回送移送装置80及び加速移送装置76を経て、T′
点附近で再び握索を行ない出発するようになされる。
このような配設構成において、第1の例の場合の回送
移送装置60の更に具体的な構成は第5図(ア)の如くで
ある。
即ちチェン62のリンク中には一定間隔ごとラチェット
式に起伏する爪63を具えた移送用リンク64が間挿されて
いる。爪63はピン65により移送用リンク64に枢着されて
常時は弾性手段(図示していない)により矢印66a方向
に起立していて当接面63aで懸垂機67を矢印68方向に押
送移送する。また、懸垂機67が爪63より後方から進行し
たときは、該懸垂機が爪63の背面63bに当接しながら矢
印66b方向に転倒させて爪63より前方に進出することが
可能な構成となっている。
一方、前記第2の例の場合の回送移送装置80の構成は
第5図(イ)の如くである。軌条74に沿って多数の移送
車輪81,81…が並設され、隣り合う移送車輪81,81…ごと
にプーリ82,82…とベルト83,83…を用いて次々に駆動連
結したものである。握索機84は移送車輪81,81…の各々
の周縁部で摩擦移送されて軌条74を矢印85方向へ転走す
るようになされている。
〔考案が解決しようとする課題〕
前記のような従来の回送移送装置においては、それぞ
れ利点もある反面で欠点も有していた。
まづ、前記第1の例におけるチェン62を用いた回送移
送装置60の場合は、チェン62に配備されている爪63,63
…の間には一定の間隔があるため、動作が間欠的である
欠点がある。例えば、減速移送装置55からQ点に搬器が
進入したとき、爪63が通過した直後であったとすれば、
搬器はここで一時停滞する。かつ、次の爪63が後方から
追いついたときに初めて移送が再開されることとなり、
従って先行した搬器との間隔が大きく開いて搬器間隔の
乱れの原因となる。また一旦停止した搬器に追いついた
爪が移送を開始するとき、多少とも衝撃を伴って移送開
始する欠点があった。しかしながら、この装置は搬器が
後方から爪63を倒しながら該爪63の前方に進出すること
ができるので、例えば人力等で搬器を前方に押し送って
搬器間隔を短縮することが可能であり、またはQ点〜S
点間の回送の区間に搬器を次々に前方に押し送って、夜
間などに搬器留置線として利用することが可能、という
利点もあった。
次に、前記第2の例における回送移送装置80の場合に
おける移送車輪81,81…は連続的に有効であり、Q′に
進入した搬器は、どの時点においても回送移送装置80の
移送車輪81,81…に引き継がれて移送される利点があ
る。しかし反面で、移送車輪81,81…はプーリ82,82…及
びベルト83,83…を用いて次々に連結されているので、
これら移送車輪に当接している搬器は移送車輪81,81…
による移送以外に、搬器側から先送りすることはできな
い。従って人力等で搬器を前方に先送りしたい場合や、
Q′点〜S′点間の回送区間内に搬器を次々に先送りし
て搬器留置線に利用したい場合には対応できない欠点が
あった。
本考案は、従来の装置がこのような長所と短所とをそ
れぞれ有している事情に対して、搬器の移送が連続的に
行なえるものであると共に、必要があれば人力または他
の移送装置を併設して搬器を前途へ先送りすることがで
きる回送移送装置の提供を目的としてなされたものであ
る。
[課題を解決するための手段] 前記目的に対応して本願考案は技術分野及び産業上の
利用分野が同一でありかつ共通の技術課題に関する特定
考案と関連考案とよりなっている。
先づ、請求項第1項に係る特定考案は、両端ターミナ
ルの滑車間を循環する索条に、搬器を懸垂した握索機を
握索させて索道線路中の搬器運行を行ない、前記ターミ
ナルにおいて前記握索機は前記索条を放索し、軌条に沿
って減速、折返し回送及び加速の過程を経て、再び前記
索条を握索して前記索道線路へ出発するようになされて
輸送が行なわれる自動循環式索道において、前記回送の
ための回送移送車輪は、駆動軸と該駆動軸と同軸心位置
にあって前記駆動軸によって駆動されるべき移送車輪と
を一組にして複数組を前記軌条の回送経路に枢設し、隣
り合う前記移送車輪相互間毎に回転伝達するように連結
し前記移送車輪で前記握索機を摩擦移送するようになす
と共に、前記移送車輪には該移送車輪と前記駆動軸との
間にクラッチ手段を介在させたものを用いてなり、前記
クラッチ手段は前記駆動軸に対して前記移送車輪が遅れ
回転するときクラッチ連結され、前記移送車輪が進み回
転するときクラッチ連結解除して遊転を許容するように
なした自動循環式索道の回送移送装置、として構成した
ものである。
また請求項第2項に係る関連考案は、前記請求項第1
項の回送移送装置を具えてなる前記握索機の回送経路の
少くとも一部区間には、チェンを循環させ該チェンには
所定の間隔ごとに起伏可能のラチェット爪を具え、前記
ラチェット爪の起姿勢において前記搬器を前途に移送し
前記ラチェット爪の伏姿勢において前記搬器の通過を許
容するようになした補助移送装置を併設してなる自動循
環式索道の回送移送装置、として構成したものである。
〔作用〕
本願の請求項第1項記載の特定考案における作用は次
の如くである。
回送移送装置は、索道ターミナル内に搬器回送区間の
軌条に沿って複数の移送車輪を並列に枢設したもので、
かつ、これらの移送車輪はそれぞれの駆動軸との間に、
一方方向の回転のみ伝導連結するクラッチ手段をそなえ
ている。
各移送車輪には駆動軸よりクラッチ手段を経て回転伝
達されて回動しており、この回送移送装置に搬器が進入
すると該搬器の握索機は次々に移送車輪の周縁部に当接
して前途へ摩擦移送される。
次に、搬器乃至握索機を入力または他の装置により、
移送車輪の周縁速度より大きい速度で前方へ押送する
と、握索機と移送車輪周縁部とは当接したまま該移送車
輪のクラッチ手段部位で伝導軸との連結が一時切離され
て遊転し進み回転が許容される。よって握索機乃至搬器
は前途への進み移動が許容される。
本願の請求項第2項記載の関連考案における作用は次
の如くである。
前記の回送移送装置を設けた回送区間の少くとも一部
区間または全区間には補助移送装置が併設されている。
補助移送装置は回送経路に沿ってチェンを循環させたチ
ェン式移送装置である。かつ、チェンには所定間隔ごと
に起伏可能のラチェット爪を具えている。ラチェット爪
は、ばねの弾性力で常時は、起姿勢となっているが、外
力を加えれば、ばねが撓んで一時、伏姿勢となる。
このような構成の補助移送装置を、必要の場合に、回
送移送装置の移送車輪周縁速度よりも大きい速度で循環
させると、搬器の懸垂機に起姿勢のラチェット爪が当接
しと前途へ進み移送することができる。前記の回送移送
装置の移送車輪はクラッチ手段により進み回転が許容さ
れるので搬器乃至握索機は支障なく前途へ進み移動可能
である。
搬器を前途へ進み移動させる必要がない場合には補助
移送装置のチェン循環を停止する。この場合は、該回送
移送装置の移送車輪によって移送される握索機乃至搬器
が、補助移送装置のラチェット爪を伏状態に押し倒しな
がら支障なく通常の回送移送が行なわれる。ラチェット
爪の当該箇所を搬器が通過したのちラチェット爪は、ば
ねにより直ちに起状態に復帰する。
〔実施例〕
本実施例は前記請求項第1項の特定考案に関するもの
である。
第1図は回送移送装置1の全体を示したものであり、
かつ、この回送移送装置1の索道ターミナル内における
配設関係は前記従来の技術の説明に用いた第4図(イ)
の配設構成図示の回送移送装置74の場合と基本的に均等
である。
第1図において回送区間の搬器経路に沿って円弧状の
フレーム2が固設され、該フレーム2には等間隔ごとに
放射状に枢設された複数の駆動軸10,10…に、それぞれ
移送車輪20,20…が枢着されている。またそれぞれの駆
動軸10,10…にはプーリ14,14…が嵌着されて具えてお
り、これらのプーリ14,14…の隣り合う相互間ごとには
それぞれベルト16,16…が巻き掛けられて回転伝達する
ようになっている。かつ、図示省略されているが、これ
らのベルト16,16…は1ヶ所または複数箇所で、索条回
転と比例運転するように機械的連結され、または電動機
によって駆動される。また図における誘導ローラ17,17
…は、ベルト16,16…をフレーム2の円弧に沿って転向
させるためのもので、このようなローラ17,17を用いた
構成は、例えば本願出願人による特願平1-102561号「自
動循環式索道の搬器間隔制御装置」に記載されている。
次に移送車輪20及び駆動軸10の構成の詳細は第2図に
示されている。
フレーム2にはころがり軸受11,11を介して駆動軸10
が枢着されている。該駆動軸10の一端側には移送車輪20
が枢着されている。即ち駆動軸10にはころがり軸受24,2
4を介して輪心23が枢着され、輪心23の外周には空気入
りタイア21が嵌装され、かつこの外周は握索機5を摩擦
移送すべき周縁部22である。ここで、駆動軸10の輪心23
との間にはクラッチ手段30が嵌装されている。
一方、駆動軸10の他端側にはプーリ14が嵌着されてお
り、該プーリ14の溝15,15にはそれぞれベルト16,16が巻
きかけられ、それぞれ隣り合う他のプーリ14または14と
の間を連結している。なお、駆動軸10の両端のナット1
2,13は駆動軸10の軸方向の位置を規制するためのもので
ある。
ここで、前記クラッチ手段30の詳細は第2図(イ)に
示した如くである。該クラッチ手段30は内輪31と外輪32
と、及び複数の係脱片33,33…とよりなっている。内輪3
1は駆動軸10に外嵌され、外輪32は輪心23に内嵌されて
いる。これら内輪31と外輪32との間には放射状複数箇の
係脱片33,33…が間挿されている。係脱片33,33…は内輪
31と外輪32が相対的に右まわりするときと、左まわりす
るときとで、係脱片33と内輪31との間、または係脱片33
と外輪32との間、の相互間の接触の摩擦角が異なるよう
な関係形状に形成されたものである。従って、一方の方
向回転に対しては係脱片33,33…が起立状姿勢となって
内輪31と外輪32とに当接し、摩擦によって回転伝達を行
なう。また他の方向回転に対しては係脱片33,33…が倒
伏状姿勢をとって、内輪31及び外輪32と辷動するもので
ある。このような機構はワンウェイクラッチ等と称して
知られているもので、本考案の構成はこの特性を利用し
ている。
以上の如く構成された本実施例の装置における動作乃
至作用は次の如くである。
索道ターミナルの回送区間におけ搬器経路に沿ったフ
レーム2には複数の駆動軸10,10…が枢着され、これら
駆動軸10,10…に具えたプーリ14,14…間毎に巻きかけら
れたベルト16,16…によって次々に駆動されている。ま
た駆動軸10,10…からは、それぞれクラッチ手段30,30…
を介して移送車輪20,20…に常時は回転が伝達されてい
る。握索機5は矢印7方向に回送移送装置1の区間に進
入し摩擦板6が移送車輪20の周縁部に次々に接当する。
第2図(イ)において握索機5の摩擦板6は移送車輪
20の周縁部22に接当している。駆動軸10は矢印7方向に
回転すると係脱片33,33…は起立状姿勢となって内輪31
と外輪32とに接当し、よってクラッチ手段30は連結状態
となり移送車輪20は矢印7方向に回転する。周縁部22は
摩擦板6を摩擦移送し、握索機5を矢印8方向に推進移
送する。
次に、なんらかの必要の場合に、移送車輪20、周縁部
22の本来の移送速度より大きい速度で握索機5を前途へ
押送したものとする。このような場合は、係脱片33,33
…は倒伏状姿勢をとって内輪31及び外輪32との間の接触
が弱まり相互に辷動するようになる。よって移送車輪20
は駆動軸10に対して矢印7方向への遊転が許容され、周
縁部22が摩擦板5と当接したまま追従回転することがで
きる。従って握索機5乃至搬器を前途へ推進移送するこ
とができる。このような推進移送は、握索機5乃至搬器
を手動または、他の押送装置を用いて行なうことができ
る。
〔他の実施例〕
以下に記載する実施例は、前記請求項第2項の、関連
考案に関するものである。本実施例の装置は、前記実施
例の回送移送装置に補助移送を併設して、回送移送装置
の特性を更に有効に利用しようとする応用構成であり、
第3図(ア)(イ)を用いて説明する。
第3図(ア)は平面図であり、軌条3′に沿って回送
移送装置1′が配設されている。該回送移送装置1′は
二点鎖線で範囲を略示しているが、構成の詳細は前記の
実施例における第1の装置と全く均等である。
この回送移送装置1′の区間の一部には第3図(ア)
(イ)に図示の補助移送装置40が併設されている。軸41
aに具えたスプロケット車41と、軸42aに具えたスプロケ
ット車42との間には無端のチェン43が循環可能に巻きま
わされている。チェン43には所定間隔ごとに爪44,44…
を具えている。この爪44,44…の構成は先に従来技術の
説明に用いた第5図(ア)に図示したものと同様で、起
伏可能となっている。スプロケット車の一方、例えば41
を駆動すればチェン43は矢印46方向に循環する。ガイド
レール45はチェン43を握索機5′の経路に沿って誘導す
るためのものである。
このように構成された装置において第3図(イ)の如
く、握索機5′のローラ7′,7′が軌条3′に導かれて
進入すると回送移送装置1′の移送車輪20′,20′…の
周縁部22′,22′…で摩擦板6′を次々に摩擦移送し矢
印8′方向へ回送移送する。
ここで、なんらかの必要の場合、例えば先行搬器との
間隔を短縮したい場合には、補助移送装置40を起動して
チェン43を、移送車輪20′,20′…の周縁部22′22′…
速度よりも大きい速度で前方へ運転する。爪44は懸垂機
8′の後方から当接して前途へ押送移動させる。この
時、移送車輪20′,20′…には、前記のとおり、駆動軸1
0′,10′…にクラッチ手段30′,30′…をそなえている
ので、該移動車輪10′,10′…の前まわりは抵抗なく許
容され、よって握索機5′を前途へ進行させることが可
能である。
また爪44,44…は起伏自在となっているので、補助移
送装置40を停止しているときには、懸垂機5′は爪44を
倒伏位置に回動させながら通過できる。この補助移送装
置40に用いているチェン方式の移送装置は、動作が間欠
的であるという点はあるものの、必要時のみ作動させ、
常用装置でないので、所期の目的に充分対応可能であ
る。
〔考案の効果〕
自動循環式索道のターミナルに用いられる回送移送装
置には、従来からチェン方式、移送車輪方式などが用い
られてきた。このうち、チェン方式は移送動作が間欠的
な欠点があるが、搬器の先送り可能な利点があった。移
送車輪方式は移送動作が連続的である利点があるが、搬
器を前途に先送りすることができなかった。
本願の特定考案の装置においては、移送車輪により、
移送動作が連続的に行なわれると共に、搬器を前途に先
送りできる利点とを共有することができる。
よって、搬器が回送移送装置に進入するときに一時停
滞を生じて搬器間隔の疎密発生の原因となるなどのおそ
れがなく、かつ、なんらかの必要によっては搬器を前途
に先送り可能とする、両方の利点を享受することができ
る。搬器を前途に先送りするためには人力または他の装
置を用いて行なうことができる。
次に、関連考案の装置においては、前記の回送移送装
置に加えてラチェット爪を附したチェン式補助移送装置
を附設したものであって、搬器を前途に先送りしたい場
合には補助移送装置を循環させて、人力によらないで行
うことができる。また補助移送装置を停止しているとき
は回送移送装置による搬器回送を支障なく行なうことが
できる。よって、この関連考案の装置は特定考案の回送
移送装置の特性をより有効に利用するために有用であ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は回送移送装置の平面図、第2図(ア)は移送車
輪及び駆動軸を断面図示した側面図、第2図(イ)は移
送車輪の正面図、第3図(ア)は他の実施例における回
送移送装置と補助移送装置を示す平面図、第3図(イ)
は他の実施例における回送移送装置と補助移送装置を示
す正面図、第4図(ア)は従来のチェン式回送移送装置
の配設関係を示す平面図、第4図(イ)は従来の移送車
輪式回送移送装置の配設関係を示す平面図、第5図
(ア)は従来のチェン式回送移送装置の平面図、及び第
5図(イ)は従来の移送車輪式回送移送装置の正面図で
ある。。 1……回送移送装置、2……フレーム、5……握索機、
6……摩擦板、7……矢印、8……矢印、10……駆動
軸、11……ころがり軸受、12……ナット、13……ナッ
ト、14……プーリ、15……溝、16……ベルト、17……誘
導ローラ、20……移送車輪、21……空気入りタイア、22
……周縁部、23……輪心、24……ころがり軸受、30……
クラッチ手段、31……内輪、32……外輪、33……係脱
片、1′……回送移送装置、3′……軌条、5′……握
索機、6′……摩擦板、7′……ローラ、8′……懸垂
機、9′……搬器、10′……駆動軸、20′……移送車
輪、22′……周縁部、30′……クラッチ手段、40……補
助移送装置、41……スプロケット車、41a……軸、42…
…スプロケット車、42a……軸、43……チェン、44……
爪、45……ガイドレール、46……矢印、51……ターミナ
ル、52……滑車、53……索条、54……軌条、55……減速
移送装置、56……加速移送装置、57……矢印、60……回
送移送装置、61……スプロケット車、62……チェン、63
……爪、63a……当接面、63b……背面、64……移送用リ
ンク、65……ピン、66a,66b……矢印、67……懸垂機、6
8……矢印、71……ターミナル、72……滑車、73……索
条、74……軌条、75……減速移送装置、76……加速移送
装置、77……矢印、80……回送移送装置、81……移送車
輪、82……プーリ、83……ベルト、84……握索機、85…
…矢印、P,Q,R,S,T……点、P′,Q′,R′,S′,T′……

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】両端のターミナルの滑車間を循環する索条
    に、搬器を懸垂した握索機を握索させて索道線路中の搬
    器運行を行ない、前記ターミナルにおいて前記握索機は
    前記索条を放索し、軌条に沿って減速、折返し回送、及
    び加速の過程を経て転走させ、再び前記索条を握索して
    前記索道線路へ出発するようになされ輸送が行なわれる
    自動循環式索道において、 前記回送のための回送移送装置は、駆動軸と該駆動軸と
    同軸心位置にあって前記駆動軸によって駆動されるべき
    移送車輪とを一組にして複数組を前記軌条の回送経路に
    枢設し、隣り合う前記移送車輪相互間ごとに回転伝達す
    るよう連結し前記移送車輪で前記握索機を摩擦移送する
    ようになすと共に、 前記移送車輪には、該移送車輪と前記駆動軸との間にク
    ラッチ手段を介在させたものを用いてなり、 前記クラッチ手段は前記駆動軸に対して前記移送車輪が
    遅れ回転するときクラッチ連結され、前記移送車輪が進
    み回転するときクラッチ連結解除し遊転を許容するよう
    になした自動循環式索道の回送移送装置。
  2. 【請求項2】前記請求項第1項の回送移送装置を具えて
    なる前記握索機の回送経路の少くとも一部区間には、チ
    ェンを循環させ該チェンには所定の間隔ごとに起伏可能
    のラチェット爪を具え、前記ラチェット爪の起姿勢にお
    いて前記搬器を前途に移送し前記ラチェット爪の伏姿勢
    において前記搬器の通過を許容するようになした補助移
    送装置を併設してなる自動循環式索道の回送移送装置。
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