JP2696391B2 - 自動循環式索道の搬器間隔制御装置 - Google Patents

自動循環式索道の搬器間隔制御装置

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JP2696391B2 JP1102561A JP10256189A JP2696391B2 JP 2696391 B2 JP2696391 B2 JP 2696391B2 JP 1102561 A JP1102561 A JP 1102561A JP 10256189 A JP10256189 A JP 10256189A JP 2696391 B2 JP2696391 B2 JP 2696391B2
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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、索道の分野、特に自動循環式索道における
搬器間隔を一定の間隔に制御するための装置に関するも
のである。
[従来の技術] 自動循環式索道は両端のターミナル(停留場をいう。
以下同じ)に配設された滑車と滑車との間に支曳索また
は曳索を無端状に張架循環させ、搬器を懸垂した握索機
を前記支曳索または曳索に握索させて、該支曳索または
曳索の循環運行と共に搬器を運行して輸送を行うもの
で、山岳地における観光用や、スキーリゾート地におけ
る輸送用に多用されていることは汎く周知である。
ここで、自動循環式索道には、その一として静止索と
して搬器を支承誘導する支索と、動索として搬器を牽引
するための1条または2条の曳索とを用いる複線、或い
は三線自動循環式索道があり、他の一として、搬器を支
承しかつ牽引するための単数条または二条の支曳索のみ
を用いる単線自動循環式索道または複式単線自動循環式
索道とがあって、それぞれ特徴を有している。しかし脱
着可能の握索装置を用いて、索道線路中においては支曳
索または曳索を握索し、かつ、これに牽引されて運行
し、ターミナルにおいては支曳索または曳索を放索し、
移送装置を用いて緩速または微速で移送を行うという、
運行の基本に関する限りは、両者は共通点をもってい
る。
本発明に係わる技術は、前記運行の基本動作に係わる
ものであり、前記何れの形式の自動循環式索道の場合に
も関係のあるものである。本明細書中においては、現在
最も多用されている単線自動循環式索道の場合について
主に記述するが、他の型式の自動循環式索道にも適用可
能である。
自動循環式索道は前記のように索条と搬器とが結合、
離脱可能なものであり、搬器を握索させるときに、なん
らの搬器間隔を規制して出発させるための装置が必要で
ある。もし搬器間隔が所定より短間隔となると索条の局
部的負担荷重が大きくなったり、勾配線路の上り線或い
は下り線側のみに搬器が集中して駆動または制御能力を
超え、安全上の問題を生ずる。または索道線路全線に対
して搬器の分布が不均一になるといわゆるダンゴ運転と
なってターミナル内に滞流し、円滑な運転が不能になっ
たりする。
このような状態が生ずるのを避けて、搬器間隔を規制
するために、搬器を移送装置で移送しこの間に搬器間隔
を調整しようとする装置としては、例えば、特開昭60−
113761号公報「自動循環式索道の定間隔運行方法及び装
置」で提案されたものがある。
第12図において、両端のターミナル111,131にはそれ
ぞれ滑車113または133が配設され、これらの滑車113,13
3間には索条112が循環している。一方のターミナル111
には、ほぼU字状に軌条114が配設され、この軌条114の
U字状折返し区間に沿っては、所定間隔ごとにラチェッ
ト123,123…を備えたチェーン式の回送移送装置121がス
プロケット車122で駆動されるようになっている。ま
た、軌条114の直線区間に沿っては、減速移送装置115、
加速移送装置116がそれぞれ設けられている。
他のターミナル131においても、ほぼU字状の軌条134
の折返し区間付近にはスプロケット車142で駆動される
チェーン式の回送移送装置131を備え、この回送移送装
置141には等間隔ごとに多数の係合ツメ143,143,143…を
備えている。また、軌条134の直線の区間には減速移送
装置135、加速移送装置136を備えている。
これらの回送移送装置121,141、減速移送装置115,13
5、加速移送装置116,136は索条112と機械的または電気
的に連動して比例速度で運転される。搬器は特に図示し
ていないが、回送移送装置121のラチェット123,123…に
それぞれ係合して移送され定間隔で送り出され、握索を
行って出発し、矢印117方向に運行される。他のターミ
ナル131に到着して放索減速すると、チェーン式の回送
移送装置141の、もよりの係合ツメ143,143,143…の何れ
かに捕捉されて係合し移送される。ここで回送移送装置
141も前記のとおり索条112と比例速度で運転されている
ので、ターミナル111で規制された搬器の定間隔運行
は、そのまま維持乃至保存されて折返し運行されて出発
し、ターミナル111に帰還する。ターミナル111では再び
回送移送装置121のラチェット123に捕捉される。このよ
うにして循環運行が次々と繰返して行われ搬器は斉合的
に次々と定間隔で運行されることとなる。
この他に、本願出願人により出願された昭和63年特許
願第325172号「自動循環式索道の搬器定間隔制御装置」
によって提案されたものがある。
この技術は、前記同様のターミナルの回送移送の区間
に少なくとも一の制御区間を定めてここには、可変速電
動機によって駆動される移送車輪よりなる制御移送装置
をそなえさせたもので、一方前途搬器との間隔の進みま
たは遅れを検出し、この進みまたは遅れに対応して演算
手段によって制御パターンを算出し、この制御パターン
に従って可変速電動機を制御することにより、当該搬器
を進みまたは遅れ制御し、搬器間隔を矯正するようにし
たものである。
[発明が解決しようとする課題] 前記の先行技術2例のうち、第1のものについては、
既に実用に供され多数の実績をもって相応の実績を納め
ている。この装置乃至技術は、索道全体が比例速度関係
を保って斉合的に動作しているので、理想的には一定の
リズムを保って継続的に安定した運転が行なわれるべき
ものである。
実際にその様な作動を行っているが、もし、なんらか
の外乱があると運行のリズムが狂ってくる可能性も有し
ている。例えば、その様な外乱があってターミナル111
に、僅かながら遅れて搬器が帰還したとすれば、回送移
送装置121の本来、係合捕捉されるべきラチェット123が
先行してしまい、その次に移動してきたラチェットで捕
捉されるということになってしまう。このようになると
先行搬器と後続搬器との間隔が長くなるとともに更に次
の後続搬器が追いつき、短間隔となってしまうようなこ
とを生ずる。
この様なことは、比較的少ないとはいえ、若し発生す
ると係員が前方に人力で押し出し矯正しなければならな
いので、絶えず注意を払っていなければならない取扱い
上の不満があった。
また先行技術の第2のものについては、前記の不満点
は解消され、搬器の進み、遅れは自動的に矯正され、人
力を必要としない点で優れたものである。またCPU等を
利用してリアルタイムに演算を行うので、応答乃至動作
が早く、かつ精密であるなどの利点をもっている。しか
し、この装置は、比較的複雑であって設備が大がかりと
なる点では問題があった。
[課題を解決するための手段] 本発明は、前記の従来技術における問題点を解消のた
めになされたものであって、両端のターミナル間を循環
する索条と、前記索条を握放索可能な複数の握索機にそ
れぞれ搬器を懸垂したものとを用いて、索道線路中にお
いては前記握索機で前記索条を握索させて前記搬器を次
々に運行し、前記ターミナルにおいては前記握索機を前
記索条から放索させて折返し回送するようになして循環
運転を行う自動循環式索道の前記折返し回送の区間にお
いて、伝導装置を経て連結され前記索条の移動と連動回
転する複数の移送車輪を前記搬器の回送の経路に並設し
てなり該移送車輪の周縁で前記握索機を摩擦移送するよ
うになした回送移送装置と、クラッチ手段をそなえて前
記索条とは伝導装置を経て前記クラッチ手段により連結
または連結解除可能な制御車輪を前記搬器の回送の経路
に配設し該制御車輪の周縁で前記握索機の摩擦移送を断
続するようにした制御移送装置と、第1と第2の検出器
を用いて先行と後続の前記搬器の間隔を測定して前記ク
ラッチ手段の連結、解除動作を指令する指令手段と、を
用いてなる自動循環式索道の搬器間隔制御装置、として
構成したものである。
[作用] 本発明の搬器間隔制御装置は、自動循環式索道の搬器
の通過経路に沿って、減速移送装置と加速移送装置との
中間に位置する搬器折返し回送の区間に設けられ、この
搬器間隔制御装置は回送移送装置と、制御移送装置と、
指令手段とからなっている。回送移送装置は索条の移動
と常時連動して回転する移送車輪を並設したものであ
る。制御移送装置は伝導系統の途中にクラッチ手段を介
在させ、このクラッチ手段の連結を断続することによっ
て制御車輪を索条の移動と連動して回転させ、または停
止させるようにしたもである。指令手段としては、所定
の距離を隔てた第1と第2の検出器の間に搬器が所在す
る間はクラッチ手段を断とする構成、または、搬器の通
過を検出する第1の検出器と、第2の検出器として索条
移動量に比例したパルスを発生する索条移動量検出器と
を用いてパルスが所定数に達するまではクラッチ手段を
断とする構成など、を用いる。
前記の如き構成において、先行搬器が後続搬器の前途
に所定距離またはこれ以上離れているときは、指令手段
の指令によりクラッチ手段は連結状態となって、後続搬
器は回送移送装置の移送車輪及び制御移送装置の制御車
輪に摩擦移送されて前途へ進行できる。先行搬器が後続
搬器の前途所定間隔以内にあるときは指令手段の指令に
よってクラッチ手段は断となって制御移送装置の制御車
輪は停止し、後続機器は停止されて、待機する。先行搬
器が進行して所定間隔が確保されると、指令手段の検出
及び司令により制御車輪の運転が再開され後続搬器は前
途へ移送される。このようにして搬器が所定間隔で運行
される。
[第一実施例] 第1図はターミナル1における搬器制御装置40の配設
関係を示したものである。本実施例及びその他の各実施
例においては、本願発明の適用対象とする自動循環式索
道のうち、単線自動循環式索道の場合を示すものであ
り、従って索条2は、支曳索と同義である。
ターミナル1には滑車3が枢設され、該滑車3には索
条2が巻き掛けられている。すなわち、索条2は索道線
路6から矢印5a方向にターミナル1内に導入されて、滑
車3の周縁で折返し転向され、再び矢印5b方向に索道線
路6へ送り出され循環している。
図におけるA点は放索点、G点は握索点である。A点
付近からB,C,D,E,F点を経てG点付近に至る間には平面
視ほぼU字状に軌条4が配設されている。軌条4のほぼ
A点からB点に至る間には減速移送装置20が配設され、
また同様に軌条4のほぼF点からG点に至る間には加速
移送装置30が配設されている。これらの減速移送装置2
0、加速移送装置30には、従来から用いられている摩擦
押送式の構成が用いられている。すなわち、減速移送装
置20は軌条4に沿ってゴムタイア車輪が多数輪枢設さ
れ、このゴムタイア車輪で搬器8の握索機7に備えた押
送板等を摩擦移送するものである。かつ、前記のゴムタ
イア車輪は並設枢設された相隣り合う相互間毎に次々に
Vベルト等の伝導手段で回転伝導される。かつ、該ゴム
タイア車輪の回転数はA点側からB点側に向かって次第
に漸減するように設備され、よってここに進入する搬器
8はA点附近における索条速度から次第に減速されてB
点付近で所定の緩速となるよう減速される。また同様に
加速移送装置30についてもゴムタイア車輪を並設して構
成され、搬器8はF点からG点に向かって順次加速移送
されるように構成されている。
これらの減速移送装置20、及び加速移送装置30は索条
2の運転と機械的または電気的に連結されて、連動乃至
比例速度で運転されるようになっている。例えば、第1
図示の如く、滑車3と同軸にそなえられたスプロケット
車11aからチェーン12でスプロケット車11bに回転を取出
し更に歯車箱13、伝導軸14、歯車箱15に回転を伝え、こ
れより伝導軸16,17によって左右に分岐させて前記の減
速移送装置20または加速移送装置30を駆動するように構
成されている。
ここまで記したような減速移送及び加速移送のための
装置の構成は、しばしば用いられて当業者には知られて
いる。
次に、搬器8の通過経路のB点からC,D,E点を経てF
点間は折返し移送を行う区間であり、ここには、搬器間
隔制御装置40が設けられている。搬器間隔制御装置40は
搬器8を所定の緩速で移送する回送移送装置41a,41b
と、搬器8の移送を断続する制御移送装置50と及び制御
移送装置50の移送の断続を指令する指令手段70(第5
図)とよりなっている。本実施例における指令手段70を
構成する検出器SW1,SW2は、回送移送装置41bに沿って配
設されている。
第2図は、前記第1図の各装置を側面視乃至側方から
見て展開して示した説明図であり、また第3図は搬器間
隔制御装置40の平面図である。
第2図において、ターミナル1内に軌条4が懸架さ
れ、軌条4のA,B,C〜G点は第1図における各位置に応
当している。A点〜B点間には減速移送装置20のゴムタ
イア車輪R1,R1…R1が回転可能に並設されている。これ
らのゴムタイア車輪R1,R1…R1の軸21,21…21には、A点
側からB点側に次第に減速しながら駆動が伝えられるよ
うにそれぞれプーリー23,24及びベルト25を用いて隣り
合う相互間に次々に駆動伝導されるようになっている。
これらの駆動は前記したとおり、A点付近の軸21に伝導
軸16を経て滑車3から伝導される。
また同様に軌条4のF点〜G点間には加速移送装置30
のゴムタイア車輪R5,R5…R5が回転可能に並設されてい
る。これらのゴムタイア車輪R5,R5…R5の軸31,31…31に
はG点側からそれぞれプーリー33,34及びベルト34を用
いて隣り合う相互間毎に次々に駆動が伝えられるように
なっていて、G点側からF点側に次第に回転が遅くなる
ような速比が与えられており、すなわち、搬器8がF点
からG点方向に進行するとき次第に加速されるようにな
されている。
次に、搬器間隔制御装置40を、本第2図と、併せて第
3図を参照して説明する。
B点〜C点間には回送移送装置41aが配設されてい
る。回送移送装置41aは曲線をなす軌条4に沿って移送
車輪である複数のゴムタイア車輪R2,R2…R2を回転可能
に並設したもので、第4図(ア),(イ),(ウ)に示
した移送車輪ユニット60または61によって組立てられて
いる。移送車輪ユニット61は歯車箱65を用いて軸42でゴ
ムタイア車輪R2を嵌着し、一方上方に延出した軸43にプ
ーリー44を嵌着し、歯車66,67を噛合せて前記の軸43,42
を回転伝達可能に連結したものである。更にプーリー28
を嵌着した軸42aに他の歯車68を嵌着して前記の歯車66
と回転伝達可能に噛合せたものである。
移送車輪ユニット60は歯車箱64を用いて前記同様にゴ
ムタイア車輪R2を枢支し、ここでは前記移送車輪ユニッ
ト61の構成から歯車68、軸42a及びプーリー28を除いた
構成となっている。このような移送車輪ユニット61及び
60,60…を用いて、回送移送装置41aを構成し、すなわ
ち、該回送移送装置41aの最もB点寄りには移送車輪ユ
ニット61を用い、この他は移送車輪ユニット60,60…を
用いて第4図(ア)に示したようにフレーム46等の固定
位置に配設固着する。このようにして前記減速移送装置
20から連結伝導装置26すなわち、軸21a、プーリー27、
ベルト29、プーリー28及び軸42aを経て、歯車箱ユニッ
ト61にまず回転が伝達され、引き続きプーリー44,44…
及びベルト45,45…により、互いに並設された移送車輪
ユニット60,60…に回転が伝達される。このようにして
回送移送装置41aのゴムタイア車輪R2,R2…が回転し、該
ゴムタイア車輪R2,R2…の周縁で握索機7を摩擦移送可
能とする。
同様に軌条4のD点〜F点間には回送移送装置41bが
配設されている。該回送移送装置41bも曲線の軌条4に
沿って移送車輪である複数のゴムタイア車輪R4,R4…R4
を並設したもので、基本的に前記同様に、第4図
(ア),(イ),(ウ)及び(エ)に図示した移送車輪
ユニット61,60または62によって組立てる。
すなわち、該回送移送装置41bの最もF点寄りには第
4図(ウ)の移送車輪ユニット61を用いてプーリー38に
より回転伝達を受けるようにすると共にゴムタイア車輪
R4及びプーリー44を回転伝達可能に枢支している。また
該回送移送装置41bの最もD点寄り位置には第4図
(エ)に示した移送車輪ユニット62を用いている。移送
車輪ユニット62は歯車箱64を用いて、縦軸43aには回転
の伝達を受けるためのプーリー44と、後記の制御移送装
置50に回転伝達するためのプーリー54を嵌着すると共に
歯車66を嵌着し、一方軸42には前記の歯車66と噛合う歯
車67及びゴムタイア車輪R4を嵌着したものである。回送
移送装置41bのゴムタイア車輪R4,R4…の前記以外の箇所
には第4図(イ)の移送車輪ユニット60,60…を用い
る。これらの移送車輪ユニット61,60,60…60及び62のプ
ーリー44,44……にベルト45,45……を次々に巻き掛ける
と共に、移送車輪ユニット61を連結伝導装置36、すなわ
ち軸31aプーリー37、ベルト39、プーリー38及び軸42aで
連結すれば、加速移送装置30から回転伝達を受けて該回
送移送装置41bのゴムタイア車輪R4,R4…が回転し、該ゴ
ムタイア車輪R4,R4…の周縁で握索機7を摩擦移送可能
となる。
次に、軌条4のC点〜D点間に沿って制御移送装置50
が設けられている。制御移送装置50は、第4図(オ)に
図示した制御車輪ユニット63を主要部分として用いて構
成されている。歯車箱64は軸42を枢支し、この軸42には
制御車輪であるゴムタイア車輪R3を嵌着すると共に、歯
車67を嵌着している。一方歯車箱64には縦軸52bが枢着
されており、該軸52bの下端には歯車66が嵌着されてい
る。かつ縦軸52bの上端にはクラッチ手段53のクラッチ
板53bに連結されている。一方、縦軸52aは前記の縦軸52
bと同軸心位置にあって、該縦軸52aの下端は前記のクラ
ッチ手段53内においてクラッチ53aを嵌着し、上端には
プーリー55が嵌着されている。ここで、クラッチ手段53
には例えば指令手段70の指令により電磁力でクラッチ板
53a,53bとを回転伝達可能に連結しまたは連結解除する
ことが可能な公知の電磁クラッチ等を利用する。
このようにして、プーリー55と、前記の回送移送装置
41b内に含まれる移送車輪ユニット62のプーリー54との
間にベルト56を巻掛け連結すると、クラッチ手段53が連
結状態のときは、プーリー54、ベルト56、プーリー55、
縦軸52a、クラッチ板53a,53b、縦軸52b、歯車66,67及び
軸42を経てゴムタイア車輪R3が回動し、クラッチ手段53
が連結されていない状態ではクラッチ板53b以下にある
回転力伝達の被駆動側には伝達されない。
次に、本実施例における指令手段70の構成要素である
第1と第2の検出器SW1,SW2が、軌条4に沿って配設さ
れている。検出器SW1は軌条4のD点付近、すなわち制
御移送装置50を搬器7が経過完了した位置付近に配設さ
れ、検出器SW2は回送移送装置41b内に前記検出器SW1
は所要の搬器間隔に相当する距離Lだけ隔てて配設す
る。
該検出器SW1,SW2にはリミットスイッチまたは近接ス
イッチ、光電スイッチ等の何れかを選択可能であり、こ
れらの検出器SW1,またはSW2の位置を握索機7または搬
器8が通過したときこれを検出して信号を送出する。
第5図は前記検出器SW1,SW2を含む指令手段70と前記
制御移送装置50のクラッチ手段53との接続関係を示すブ
ロック図である。
ここでは、検出器SW1,SW2が該位置を搬器8または握
索機7の通過を検出したとき発する信号は指令回路CCに
送り出され、指令回路CCは、これに基いてクラッチ手段
53、例えば電磁クラッチの電磁石を励磁または消磁して
クラッチ手段53を断続制御する。更に詳しくは、検出器
SW1位置を握索機7乃至搬器8が通過すると検出器SW1
信号を発し、これにもとづいて指令回路CCはクラッチ手
段53を断に制御する。次に検出器SW2位置を握索機7乃
至搬器8が通過すると端検出器SW2が信号を発し、指令
回路CCはこれにもとづいてクラッチ手段53の続の状態に
制御する。
次に、本装置の動作について説明する。
ターミナル1内において、第1図示の如く軌条4に沿
って減速移送装置20、加速移送装置30、及び搬器間隔制
御装置40が配設されている。減速移送装置20、加速移送
装置30は、滑車3からの伝導装置10を経てそれぞれ回転
が伝えられ駆動される。また搬器間隔制御装置40の回送
移送装置41aは減速移送装置20の低速側と連結されて回
転が伝えられ駆動され、同様に回送移送装置41bは加速
移送装置30の低速側と連結されて回転が伝えられ駆動さ
れている。制御移送装置50は、本実施例の場合、回送移
送装置41bとクラッチ手段53を介して運転の断続可能に
連結されている。従って、これらの減速移送装置20、加
速移送装置30、回送移送装置41a,41b及び回転の状態に
おける制御移送装置50等は直接または間接に滑車3の回
転、すなわち索条2の運転と連動して駆動され、かつ索
条2の運転速度と比例して倣速運転される。搬器8は索
道線路6から矢印5a方向に進行してターミナル1内に進
入したA点付近で握索機7は索条2を放索して軌条4上
を転走しながら索条2の速度から緩速に減速される。次
にB点〜F点間において、後記のとおり搬器8は緩速で
回送移送されかつ転向され、またこの間に客扱いが行わ
れる。次の加速移送装置30では緩速から索条2に近似の
速度まで加速されG点付近で索条2を握索して矢印5b方
向へ索道線路6に向かって出発する。第1図には握索機
7、搬器8は一台のみを例示したが、このような握索機
7、搬器8、が複数乃至多数台用いられて次々に運行さ
れる。
搬器間隔制御装置40の回送移送装置41aは第2図,第
3図のように、減速移送装置20の緩速側の軸21aから連
結伝導装置26のプーリー27、ベルト29、プーリー28、軸
42aを経て移送車輪ユニット61に回転が伝えられ、これ
より相互に並設された移送車輪ユニット60,60…にプー
リー44,44…、ベルト45,45…を介して回転が伝達され、
従って各ゴムタイア車輪R2,R2…はその周縁で握索機7
を摩擦移送可能に回動する。
同様に回送移送装置41bも加速移送装置30の緩速側の
軸31aから連結伝導装置36のプーリー37、ベルト39、プ
ーリー38、軸42aを経て移送車輪ユニット61に回転が伝
達され、これより相互に並設された移送車輪ユニット6
0,60…及び移送車輪ユニット62にプーリー44,44…、ベ
ルト45,45…を介して回転が伝達され、従って各ゴムタ
イア車輪R4,R4…は、その周縁で握索機7を摩擦移送可
能に回動する。
制御移送装置50は前記の移送車輪ユニット62から軸43
a、プーリー54、ベルト56、プーリー55、縦軸52aを経て
クラッ手段53のクラッチ板53aに連結されて回転が伝達
されており、一方、該クラッチ手段53のクラッチ板53b
は縦軸52bを経て移送車輪ユニット63に連結されてい
る。ここで通常はクラッチ手段53のクラッチ板53a,53b
は連結されていて移送車輪ユニット63の縦軸52b、歯車6
6,67、軸42を経て、ゴムタイア車輪R3のその周縁で握索
機7を移送可能に回動する。またクラッチ手段53の連結
が解かれればゴムタイア車輪R3は回動を止め、握索機7
の移送を行わない。
ここで、先行の搬器8がその握索機7を減速移送装置
20のゴムタイア車輪R1,R1…の周縁により次々に減速移
送乃至制動されて緩速となり、B点附近においてそのま
ま回送移送装置41aの区間に進入し、ゴムタイア車輪R2,
R2…に引き継がれて移送される。ここで制御移送装置50
のゴムタイア車輪R3は回動しているものとして、C点付
近で該ゴムタイア車輪R3により移送される。
検出器SW1はD点に配設されており、握索機7が前記
の制御移送装置50を経過した後に該検出器SW1位置で通
過を検出される。第6図(ア)は検出器SW1の作動線図
であり、該検出器SW1は握索機7の通過を検出し、一
時、電流が断たれる。この信号は第5図のとおり、指令
回路CCに伝えられ指令回路CCはクラッチ手段53を制御
し、第6図(ウ)図示のようにクラッチ手段53は連結断
の状態となり、ゴムタイア車輪R3の回動は停止される。
当該先行の搬器7は既に回送移送装置41bの領域内に入
ってゴムタイア車輪R4,R4…によって摩擦移送され、更
にF点付近で、加速移送装置30の領域に入り、ゴムタイ
ア車輪R5,R5…で順次加速されて、索条2を握索して出
発する。ここで搬器8が前記の回送移送装置41bを通過
中に検出器SW2に通過検出されると第6図(イ)の如く
一時、電流が断たれる。この信号は第5図の如く指令回
路CCに伝えられ、指令回路CCはクラッチ手段53を制御
し、第6図(ウ)図示のようにクラッチ手段53は連結状
態に復帰し、よってゴムタイア車輪R3は回転の状態とな
る。
この後に、前記先行の搬器8に対する後続の搬器8が
同様に加速移送装置20を経て回送移送装置41aの領域内
を進行し、制御移送装置50のゴムタイア車輪R3位置に達
したものとする。ここで、前記のとおり先行の搬器8が
検出器SW2に達しないうちは、クラッチ手段53が断の状
態となっているので、ゴムタイア車輪R3は回転しておら
ず、該後続の搬器8はここで停止する。先行の搬器8が
検出器SW2位置より前途に進行すれば、クラッチ手段53
が連結状態となってゴムタイア車輪R3の回動が行われ、
停止していた後続の搬器8の移動が再び行われ、前途の
回送移送装置41bの区間への進入が許容される。
このような構成乃至動作において検出器SW1と検出器S
W2との配設間隔を所要の最小搬器間隔の長さLとするよ
うにすれば、搬器の間隔はLより短縮されることないよ
うに規制が行われる。
なお、本実施例において制御移送装置50のゴムタイア
車輪R3は一輪のみ用いたものを示したが、該ゴムタイア
車輪R3の周縁の摩擦による握索機7の停止、再移送を確
実にするために2〜3輪程度の少数輪よりなる複数輪の
R3,R3,R3を用いて回転が同時に断、続制御されるように
してもよい。
[第二実施例] 本実施例は、前記第一実施例の場合の第2図、第3図
に示された全体配設関係と基本的に均等のものである。
すなわち、第2図、第3図示の場合、搬器経路B点〜C
点間にはゴムタイア車輪R2,R2…を並設してなる回送移
送装置41aを配設し、C点〜D点間には、クラッチ手段5
3を介して回転の断続可能なゴムタイア車輪R3をそなえ
てなる制御移送装置50を配設し、またD点〜E点〜F点
間にはゴムタイア車輪R4,R4…を並設してなる回送移送
装置41bをそなえたものであった。かつ、これらの相互
に並列されたゴムタイア車輪R2,R2…,R3,R4,R4…間の回
転の伝達には移送車輪ユニット60,61または63とプーリ
ー54,55、ベルト56等を用いて行うようになされてい
た。
本実施例の場合においても第一実施例の場合と同様に
B点〜C点間にはゴムタイア車輪R2,R2を並設してなる
回送移送装置41a′を配設し、C点〜D点間にはクラッ
チ手段88を介して回転の断続可能なゴムタイア車輪R3
そなえてなる制御移送装置50′を配設し、またD点〜E
点〜F点間にはゴムタイア車輪R4,R4…を並設してなる
回送移送装置41b′をそなえたもので、これらの各装置
の基本的な機能は先の実施例の場合と同様である。ここ
で相違することは、これら相互に並列されたゴムタイア
車輪R2,R2…,R3,R4,R4間の回転の伝達にベルトとプーリ
ーとを用いており、歯車装置等は用いていないことであ
る。
第7図(ア)は本実施例の場合のC点及びD点附近に
おける回送移送地装置41a′、制御移送装置50′及び回
送移送装置41b′を示した斜視図である。
図示は省略されている軌条に沿ってフレーム89が円弧
状に懸架配設されている。
回送移送装置41a′は、ゴムタイア車輪R2,R2…をそれ
ぞれ用いた移送車輪ユニット81,81…を並設したもので
ある。該移送車輪ユニット81は軸83をフレーム89に回転
自在に枢着し、この軸の一端にはゴムタイア車輪R2を嵌
着し、他端にはプーリー84を嵌着したものである。この
ようにして並列された隣り合うプーリー84,84…ごとに
ベルト85,85…を巻掛け連結し、回転を伝達する。この
とき、隣り合うプーリー84,84相互間には多少の偏向角
があるので転向ローラ86,86を用いて、ベルト85を転向
するようにしている。図示の場合は、ベルト85にVベル
トを用いた場合で、第7図(イ)に示した如く、この場
合、転向ローラ86,86は台形断面をなすVベルトの側面
に転向ローラ86,86の周縁が良好に適合,当接するよう
に、該転向ローラ86,86は傾斜した軸中心86を中心回動
するように枢設されている。
回送移送装置41b′についてもゴムタイア車輪R4,R4
を前記同様に構成し並設したものである。
次に制御移送装置50′の制御車輪ユニット82は、ゴム
タイア車輪R3を一端に嵌着しフレーム89に枢着した軸87
bとプーリー84を嵌着した軸87aとの間にクラッチ手段88
を介在させ、軸87a,87b間に回転の伝達を断続できるよ
うにしたものである。このようにしてプーリー84は他の
プーリー84から常時、回転の伝達を受けており、前記第
一実施例の場合と全く同様にクラッチ手段88を制御する
ことにより、ゴムタイア車輪R3によって搬器を移送また
は停止させることができる。その他の構成,動作等は第
一実施例の場合と全く同様である。
[第三実施例] 本実施例も、前記第一実施例の第2図、第3図に示さ
れた全体配設関係と基本的に均等のものである。かつ、
前記第二実施例の場合と同様に、ゴムタイア車輪R2…,R
3,R4…間の回転伝達の構成のみが異なっている。かつ、
本実施例の回転伝達の構成は、本願と同一出願人の出願
に係わる特願昭63−129951号「自動循環式索道の回送移
送装置」によって提案された技術を利用したものであ
る。
第8図において、B点〜C点にはゴムタイア車輪R2,R
2…を並設してなる回送移送装置41a″を配設し、C点〜
D点間にはクラッチ手段98を介して回転の断続可能なゴ
ムタイア車輪R3をそなえてなる制御移送装置50″を配設
し、またD点〜E点〜F点間にはゴムタイア車輪R4,R4
…を並設してなる回送移送装置41b″をそなえたもので
ある。
図示は省略されている軌条に沿ってはフレーム99が円
弧状に懸架配設されている。
回送移送装置41a″の移送車輪ユニット91は軸93の一
端にゴムタイア車輪R2を嵌着し、他端にはプーリー94を
嵌着し、かつ該軸93は前記のフレーム99に回動自在に枢
着したもので、このような移送車輪ユニット91,91…が
次々に並設されている。これらの移送車輪ユニット91,9
1…の並設された中間毎で、かつ上方位置には、固定位
置にある中間軸96aに枢着された中間プーリー96が配設
されている。こうして相互に配設されたプーリー94から
中間プーリー96間にベルト95が巻き掛けられ、中間プー
リー96から次のプーリー94間にベルト95が巻き掛けら
れ、このように次々にベルト95,95が巻き掛けられて回
転伝達するようになされる。このとき、隣り合うプーリ
ー94,94相互間には多少の偏向角があるが中間に介在す
る中間プーリー96は前記偏向角の中間角度をなすように
配設する。このようにすれば、ベルト95,95…の受ける
捩り偏向角は微小であり、無理なく回転の伝達が可能で
ある。
回送移送装置41b″についてもゴムタイア車輪R4,R4
を用いて前記と同様に構成する。
制御移送装置50″の制御車輪ユニット92もゴムタイア
車輪R3を一端に嵌着しフレーム99に枢着した軸97bと、
プーリー94を嵌着した軸97aとの間にクラッチ手段98を
介在させ、軸97a,97b間に回転の伝達を断続できるよう
にしたものである。このようにしてプーリー94は中間プ
ーリー96から常時、回転の伝達を受けており、前記第
一,第二実施例の場合と同様にクラッチ手段98を制御す
ることにより、ゴムタイア車輪R3によって搬器を移送
し、または停止させることができる。その地の構成,動
作等は第一実施例の場合と全く同様である。
[第四実施例] 更に、本実施例においてもまた前記の第一実施例の第
2図、第3図に示された全体配設関係と基本的に均等の
ものであるが、前記第二,第三実施例の場合と同様に、
回転伝達のための構成のみが異なっている。
第9図は、B点〜C点間及びその付近を展開して示し
たものである。
回送移送装置41aの移送車輪ユニット101は軸103の
一端にゴムタイア車輪R2を嵌着し、他端にはプーリー10
4を嵌着し、かつ、該軸103は前記のフレーム109に回動
自在に枢着したもので、このような移送車輪ユニット10
1,101が次々に並設されている。これらの移送車輪ユニ
ット101,101…の並設された中間毎で、かつ上方位置に
は、それぞれ中間軸106a,106a…に枢着された中間プー
リー106,106…が並設されている。ベルト105は、やや長
尺無端状のものを用い、プーリー104、中間プーリー10
6、プーリー104、中間プーリー106の如く、交互に蛇行
状に巻き掛けている。該ベルト105の両側方で上方に折
返し、誘導軸106c,106cにそれぞれ枢着された誘導プー
リーに巻き掛けて水平に誘導し、このようにして該ベル
ト105は無端状に接続されている。このように軸103,103
…間の偏向角を第三実施例の場合のベルト掛け構成とほ
ぼ同様に許容される捩りの範囲内で順次、偏向させなが
ら、回転伝達を行わせる。
回送移送装置41b及び制御移送装置50の場合もベ
ルト105を用いて同様に構成する。また制御移送装置50
の制御車輪ユニット102の場合も、軸107a,107b間にク
ラッチ手段108が介在していることは、これまでの各実
施例の場合と同様であり、動作も同様である。
[第五実施例] 次に前記実施例とは指令手段71のみが異なった他の実
施例について記す。
第10図は先の第2図と均等部分に同一記号を付与し、
かつ略図で示したものである。すなわち、ターミナル1
内の軌条4に沿って減速移送装置20、回送移送装置41
a、制御移送装置50、回送移送装置41b及び加速移送装置
30が配設され、これらは図において長方形に略示されて
いる。かつ、これらの構成及び機能は前記実施例の場合
と均等である。搬器、握索機(図示していない)は、矢
印5aから矢印5b方向へ進行する。
ここで、指令手段71としては、制御移送装置50と回送
移送装置41bとの中間付近に、搬器の通過を検出する第
1の検出器である検出器SWaが配設されている。また第
2の検出器である索条移動量検出器SRは、そのローラ72
で索条2に当接して追従回転し、索条2の一定移動量ご
とにパルス信号を送出する。
第11図は指令手段71の接続系統を示したものである。
検出器SWaは前記したとおり搬器の通過を検出して信号
を指令回路CCaに送出すると共にカウンタCTRにも送出す
る。索条移動量検出器SRは索条2の移動量の一定値ごと
にパルス信号を発生しカウンターCTRに送出しており、
カウンタCTRは検出器SWaからの信号を受けたときから索
条移動量検出器SRのパルス信号を計数して所定値に達す
ると指令回路CCaに信号を送出する。指令回路CCaは前記
の入力された信号に基いて制御移送装置50のクラッチ手
段53の連結の断または続に制御する。
この構成における動作は次のとおりである。
減速移送装置20、回送移送装置41a、制御移送装置5
0、回送移送装置41b、及び加速移送装置30の構成,機能
は前記実施例と均等であり、各装置のゴムタイア車輪は
その周縁で握索機を矢印5a,5b方向に移送可能に回転し
ている。クラッチ手段53も連結状態となっており従って
制御移送装置50のゴムタイア車輪も移送可能に回動して
いる。
先行機器が制御移送装置50の位置を移送されて経過す
るとD点付近で検出器SWaにその通過を検出され、検出
器SWaの信号にもとづいて指令回路CCaはクラッチ手段53
の連結を断の状態としゴムタイア車輪の回動を停止させ
る。同時に検出器SWaの信号によりカウンタCTRは索条移
動量検出器SRのパルス信号の計数を開始する。所定の搬
器間隔Lに対応した該パルス信号の所定値まで前記計数
値が到達するとカウンタCTRは指令回路CCaに信号を発
し、これに基いて指令回路CCaは制御移送装置50のクラ
ッチ手段53を連結状態に復帰させ、ゴムタイア車輪は回
動を再開し移送可能の状態となる。
後続の機器が同様に矢印5a乃至5b方向に進行して回送
移送装置41aから制御移送装置50に進入しようとすると
き、先行機器との間隔が所定間隔L以下であれば前記し
た指令手段71の制御によって制御移送装置50のゴムタイ
ア車輪は停止しており、前途へ進入することができな
い。先行機器が前記の動作によって所定間隔以上に前途
へ進行すると、制御移送装置50のゴムタイア車輪の回転
は再開され、機器は前途へ進行することができる。
なお、本実施例の指令手段の説明には前記第一実施例
の機械構成を用いて説明したが、第二〜第四実施例の場
合にも同様に適用可能であることは勿論である。
[発明の効果] 自動循環式索道の搬器間隔を制御するための装置には
前記したようにチェーンに搬器間隔相当のラチェットを
取付け、これに搬器を係合させて搬器の間隔を定めるも
のがあったが、搬器よりラチェットが先行してしまう
と、次のラチェットが進行してくるまで、搬器が遅滞し
てしまうという不満点があった。
また、この弊害を除くために回送移送の区間に少なく
とも一の制御区間を定めて可変速電動機により、進みま
たは遅れを制御する装置としたものも用いられているが
装置が複雑で、経済的でないという問題点があった。
本発明の装置は、前記従来の装置のようなラチェット
によるものではないので間欠的に動作する欠点が除かれ
る。また可変速電動機や、これを制御するための複雑な
装置を用いていないので、経済的に所要の目的を達する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はターミナルにおける減速移送装置、加速移送装
置及び本発明の搬器間隔制御装置の配設関係を示す平面
図、第2図は減速移送装置、加速移送装置及び搬器定間
隔制御装置の相互関係を展開して示した説明図、第3図
は搬器定間隔制御装置平面図、第4図(ア)は回送移送
装置のゴムタイア車輪と握索機との関係を一部断面図で
示した正面図、第4図(イ)は回送移送装置のゴムタイ
ア車輪ユニットの構成を示す説明図、第4図(ウ)は回
送移送装置のゴムタイア車輪ユニットの構成を示す説明
図、第4図(エ)は回送移送装置のゴムタイア車輪ユニ
ットの構成を示す説明図、第4図(オ)は制御移送装置
のクラッチ手段及びゴムタイア車輪ユニットの構成を示
す説明図、第5図は指令手段の接続系統を示すブロック
図、第6図(ア)は検出器の作動線図、第6図(イ)は
検出器の作動線図、第6図(ウ)はクラッチ手段の作動
線図、第7図(ア)は第二の実施例における回送移送装
置及び制御移送装置を示す斜視図、第7図(イ)は第二
の実施例におけるベルトと転向ローラの関係を示す説明
図、第8図は第三の実施例における回送移送装置及び制
御移送装置を示す斜視図、第9図は第四の実施例におけ
る回送移送装置及び制御移送装置を示す斜視図、第10図
は第五の実施例における減速移送装置、加速移送装置及
び搬器制御移送装置の相互関係を展開して示した説明
図、第11図は第五の実施例における指令手段の接続系統
を示すブロック図、及び第12図は従来の搬器間隔制御装
置を示す平面図である。 1……ターミナル、1a……ターミナル床面、 2……索条、3……滑車、4……軌条、 5a,5b……矢印、6……索道線路、 7……握索機、8……搬器、10……伝導装置、 11a,11b……スプロケット車、 12……チェーン、13……歯車箱、 14……伝導軸、15……歯車箱、 16……伝導軸、17……伝導軸、 20……減速移送装置、21,21a……軸、 22……伝導装置、23,24……プーリー、 25……ベルト、26……連結伝導装置、 27,28……プーリー、29……ベルト、 30……加速移送装置、31,31a……軸、 32……伝導装置、33,34……プーリー、 35……ベルト、36……連結伝導装置、 37,38……プーリー、39……ベルト、 40……搬器間隔制御装置、 41a,41b……回送移送装置、 42,42a……軸、43,43a……縦軸、 44……プーリー、45……ベルト、 46……フレーム、 50……制御移送装置、51……軸、 52a,52b……縦軸、53……クラッチ手段、 53a,53b……クラッチ板、 54,55……プーリー、56……ベルト、 60,61,62,63……移送車輪ユニット、 64……歯車箱、65……歯車箱、 66,67,68……歯車、70……指令手段、 71……指令手段、72……ローラ、 81……移送車輪ユニット、 82……制御車輪ユニット、 83……軸、84……プーリー、 85……ベルト、86……転向ローラ、 86a……転向ローラ軸心を示す直視、 87a,87b……軸、88……クラッチ手段、 89……フレーム、 91……移送車輪ユニット、 92……制御車輪ユニット、 93……軸、94……プーリー、 95……ベルト、96……中間プーリー、 96a……中間軸、97a,97b……軸、 98……クラッチ手段、99……フレーム、 101……移送車輪ユニット、 102……制御車輪ユニット、 103……軸、104……プーリー、 105……ベルト、106……中間プーリー、 106a……中間軸、106b……誘導プーリー、 106c……誘導軸、107a,107b……軸、 108……クラッチ手段、109……フレーム、 41a′,41b′……回送移送装置、 50′……制御移送装置、 41a″,41b″……回送移送装置、 50″……制御移送装置、 41a,41b……回送移送装置、 50……制御移送装置、 111……ターミナル、112……索条、 113……滑車、114……軌条、 115……減速移送装置、 116……加速移送装置、 117……矢印、 121……回送移送装置、 122……スプロケット車、 123……ラチェット、 131……ターミナル、 133……滑車、134……軌条、 135……減速移送装置、 136……加速移送装置、 141……回送移送装置、 142……スプロケット車、 143……係合ツメ、 R1,R2,R3,R4,R5……ゴムタイア車輪、 SW1,SW2……検出器、CC……指令回路、 SWa……検出器、SR……索条移動量検出器、 CCa……指令回路、CTR……カウンタ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】両端のターミナル間を循環する索条と、前
    記索条を握放索可能な複数の握索機にそれぞれ搬器を懸
    垂したものとを用いて、索道線路中においては前記握索
    機で前記索条を握索させて前記搬器を次々に運行し、前
    記ターミナルにおいては前記握索機を前記索条から放索
    させて折返し回送するようになして循環運転を行う自動
    循環式索道の前記折返し回送の区間において、伝導装置
    を経て連結され前記索条の移動と連動回転する複数の移
    送車輪を前記搬器の回送の経路に並設してなり該移送車
    輪の周縁で前記握索機を摩擦移送するようになした回送
    移送装置と、クラッチ手段をそなえて前記索条とは伝導
    装置を経て前記クラッチ手段により連結または連結解除
    可能な制御車輪を前記搬器の回送の経路に配設し該制御
    車輪の周縁で前記握索機の摩擦移送を断続するようにし
    た制御移送装置と、第1と第2の検出器を用いて前記搬
    器を検出して先行と後続の前記搬器の間隔を測定して前
    記クラッチ手段の連結、解除動作を指令する指令手段
    と、を用いてなる自動循環式索道の搬器間隔制御装置。
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