JP2516699Y2 - 印字装置の用紙とリボンの分離装置 - Google Patents
印字装置の用紙とリボンの分離装置Info
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- JP2516699Y2 JP2516699Y2 JP12463990U JP12463990U JP2516699Y2 JP 2516699 Y2 JP2516699 Y2 JP 2516699Y2 JP 12463990 U JP12463990 U JP 12463990U JP 12463990 U JP12463990 U JP 12463990U JP 2516699 Y2 JP2516699 Y2 JP 2516699Y2
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Description
【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、熱転写方式のような印字装置における用紙
とリボンの分離装置に関するものである。
とリボンの分離装置に関するものである。
[従来の技術] 従来、この種の装置は、第4図に示すように構成され
ていた。この第4図に示す装置では、送り元側の用紙ス
トック部10およびリボンストック部12から送り先側の用
紙巻取部14およびリボン巻取部16へ送られる印字用紙20
およびインクリボン22の途中に、印字受け台としてのプ
ラテン24と印字ヘッド26を設け、この印字ヘッド26を駆
動することによってインクリボン22上のインクの一部を
印字用紙20に転写し、印字用紙20上に所定の文字やパタ
ーンを印字するようにしていた。そして、送り先側にお
いて、印字ヘッド26に剥離棒28と支持体30からなる剥離
部32を設けるとともに、プラテン24に密接するガイドロ
ーラ34を設け、印字用紙20をガイドローラ34で案内して
用紙巻取部14へ、インクリボン22を剥離部32を介してリ
ボン巻取部16へそれぞれ移動することによって、印字に
よって結合した印字用紙20とインクリボン22を分離する
ようにしていた。
ていた。この第4図に示す装置では、送り元側の用紙ス
トック部10およびリボンストック部12から送り先側の用
紙巻取部14およびリボン巻取部16へ送られる印字用紙20
およびインクリボン22の途中に、印字受け台としてのプ
ラテン24と印字ヘッド26を設け、この印字ヘッド26を駆
動することによってインクリボン22上のインクの一部を
印字用紙20に転写し、印字用紙20上に所定の文字やパタ
ーンを印字するようにしていた。そして、送り先側にお
いて、印字ヘッド26に剥離棒28と支持体30からなる剥離
部32を設けるとともに、プラテン24に密接するガイドロ
ーラ34を設け、印字用紙20をガイドローラ34で案内して
用紙巻取部14へ、インクリボン22を剥離部32を介してリ
ボン巻取部16へそれぞれ移動することによって、印字に
よって結合した印字用紙20とインクリボン22を分離する
ようにしていた。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、第4図に示す従来の装置では、剥離部
32の剥離棒28の先端部がプラテン24の表面から離れてい
たので、印字用紙20とインクリボン22の結合力が大きい
場合に両者の分離位置を正確に制御することができず、
印字用紙20をプラテン24の表面から浮き上がらせて印字
用紙20の送り精度を悪くするという問題点があった。す
なわち、剥離棒28の先端部がプラテン24の表面から離れ
ているので、剥離の際、インクリボン22の巻き取り張力
が印字用紙20をプラテン24から引き離す方向に働くた
め、印字用紙20がプラテン24から浮き上ってしまい、印
字用紙20の送りに悪影響を及ぼしかねない欠点があっ
た。
32の剥離棒28の先端部がプラテン24の表面から離れてい
たので、印字用紙20とインクリボン22の結合力が大きい
場合に両者の分離位置を正確に制御することができず、
印字用紙20をプラテン24の表面から浮き上がらせて印字
用紙20の送り精度を悪くするという問題点があった。す
なわち、剥離棒28の先端部がプラテン24の表面から離れ
ているので、剥離の際、インクリボン22の巻き取り張力
が印字用紙20をプラテン24から引き離す方向に働くた
め、印字用紙20がプラテン24から浮き上ってしまい、印
字用紙20の送りに悪影響を及ぼしかねない欠点があっ
た。
第4図の従来装置の問題点を解決する手段の一つとし
て、本出願人は、既に、実願平2-67707号において、第
5図および第6図に示すような考案を提案している。す
なわち、印字ヘッド26の送り先側に設ける剥離部40は、
矩形薄板状の剥離棒44と、この剥離棒44の長手方向の両
端部に固着されたL字型の取付具46、46と、印字ヘッド
26に固着されたL字型の取付具48、48と、取付具46、46
の貫通孔50、50と取付具48、48の貫通孔52、52を回転可
能に貫通して両者を連結するボルト54、54およびナット
56、56と、印字ヘッド26の取付具48、48間の面に突設さ
れた間隔保持体としての複数のピン58、…とからなり、
剥離棒44の外面がプラテン24とリボン巻取部14の間でイ
ンクリボン22に接触し、かつその短手方向の一方の端部
がインクリボン22の張力で引っ張られたときに他方の端
部が印字用紙20とインクリボン22をプラテン24に押圧す
るように構成されている。また、間隔保持体としての複
数のピン58、…は所定長さ(≒h1+h2)に形成され、そ
の先端部が剥離棒44の対応する面に接触するように構成
されている。そして剥離棒44の端部がプラテン24上に接
触する位置は分離位置Bとなり、この分離位置Bにおけ
る接線sと剥離棒44とがなす分離角度Θは、この分離角
度Θの大きさによって変化する剥離力が印字用紙20とイ
ンクリボン22の結合力以上となるように予め設定されて
いる。34はガイドローラで、このガイドローラ34は、送
り先側の剥離棒44より先において印字用紙20をプラテン
24上に押圧し、印字用紙20を用紙巻取部14へ案内するも
のである。また、剥離棒44の一方の端部がインクリボン
22の張力Trmaで引っ張られたときの反力をTrmbとする
と、その合力Trmによるモーメントによって剥離棒44の
他方の端部に力Trnが働き、この力Trnが印字用紙20とイ
ンクリボン22をプラテン24上に押圧接触させ、剥離力
(Tr)による印字用紙20の浮きを打消し、浮きが生じな
い。このようにして、印字用紙20とインクリボン22の結
合力が大きい場合にも分離位置Bを正確に制御でき、印
字用紙20をプラテン24の表面から浮き上がらせないよう
にした。しかしながら、第5図および第6図に示す考案
では、剥離棒44がインクリボン22に接触する接触部分の
直線性を向上させないと、インクリボン22にしわが発生
し、剥離棒44がインクリボン22に接触する接触面が粗い
と、インクリボン22にしわが発生したり、インクリボン
22を切ってしまうので、剥離棒44の端部に所定の直線性
をもたせ、かつ剥離棒44のインクリボン22との接触面の
粗さを所定の状態にするように剥離棒44を作ることが面
倒であるという若干の問題点があった。また、剥離棒44
が矩形薄板状に形成されていたので、第7図(a)
(b)に示すように、本来は実線で示す位置にあるべき
剥離棒44の中央部が、一点鎖線で示すように印字ヘッド
26から離れる方向に撓んだり、第8図(a)(b)に示
すように、本来は実線で示す位置にあるべき剥離棒44の
プラテン側が下側に曲がったりして、所定の動作をしな
いという若干の問題点があった。
て、本出願人は、既に、実願平2-67707号において、第
5図および第6図に示すような考案を提案している。す
なわち、印字ヘッド26の送り先側に設ける剥離部40は、
矩形薄板状の剥離棒44と、この剥離棒44の長手方向の両
端部に固着されたL字型の取付具46、46と、印字ヘッド
26に固着されたL字型の取付具48、48と、取付具46、46
の貫通孔50、50と取付具48、48の貫通孔52、52を回転可
能に貫通して両者を連結するボルト54、54およびナット
56、56と、印字ヘッド26の取付具48、48間の面に突設さ
れた間隔保持体としての複数のピン58、…とからなり、
剥離棒44の外面がプラテン24とリボン巻取部14の間でイ
ンクリボン22に接触し、かつその短手方向の一方の端部
がインクリボン22の張力で引っ張られたときに他方の端
部が印字用紙20とインクリボン22をプラテン24に押圧す
るように構成されている。また、間隔保持体としての複
数のピン58、…は所定長さ(≒h1+h2)に形成され、そ
の先端部が剥離棒44の対応する面に接触するように構成
されている。そして剥離棒44の端部がプラテン24上に接
触する位置は分離位置Bとなり、この分離位置Bにおけ
る接線sと剥離棒44とがなす分離角度Θは、この分離角
度Θの大きさによって変化する剥離力が印字用紙20とイ
ンクリボン22の結合力以上となるように予め設定されて
いる。34はガイドローラで、このガイドローラ34は、送
り先側の剥離棒44より先において印字用紙20をプラテン
24上に押圧し、印字用紙20を用紙巻取部14へ案内するも
のである。また、剥離棒44の一方の端部がインクリボン
22の張力Trmaで引っ張られたときの反力をTrmbとする
と、その合力Trmによるモーメントによって剥離棒44の
他方の端部に力Trnが働き、この力Trnが印字用紙20とイ
ンクリボン22をプラテン24上に押圧接触させ、剥離力
(Tr)による印字用紙20の浮きを打消し、浮きが生じな
い。このようにして、印字用紙20とインクリボン22の結
合力が大きい場合にも分離位置Bを正確に制御でき、印
字用紙20をプラテン24の表面から浮き上がらせないよう
にした。しかしながら、第5図および第6図に示す考案
では、剥離棒44がインクリボン22に接触する接触部分の
直線性を向上させないと、インクリボン22にしわが発生
し、剥離棒44がインクリボン22に接触する接触面が粗い
と、インクリボン22にしわが発生したり、インクリボン
22を切ってしまうので、剥離棒44の端部に所定の直線性
をもたせ、かつ剥離棒44のインクリボン22との接触面の
粗さを所定の状態にするように剥離棒44を作ることが面
倒であるという若干の問題点があった。また、剥離棒44
が矩形薄板状に形成されていたので、第7図(a)
(b)に示すように、本来は実線で示す位置にあるべき
剥離棒44の中央部が、一点鎖線で示すように印字ヘッド
26から離れる方向に撓んだり、第8図(a)(b)に示
すように、本来は実線で示す位置にあるべき剥離棒44の
プラテン側が下側に曲がったりして、所定の動作をしな
いという若干の問題点があった。
本考案は上述の問題点に鑑みなされたもので、簡単に
作成することができ、分離位置を正確に制御することが
でき、しかも印字用紙の浮きやしわが生じない用紙とリ
ボンの分離装置を提供することを目的とするものであ
る。
作成することができ、分離位置を正確に制御することが
でき、しかも印字用紙の浮きやしわが生じない用紙とリ
ボンの分離装置を提供することを目的とするものであ
る。
[課題を解決するための手段] 本考案による用紙とリボンの分離装置は、印字用紙と
インクリボンを印字受け台に導き、この印字受け台上で
印字ヘッドを駆動することによって印字を行ない、リボ
ン巻取部の巻き取りによって印字で結合したインクリボ
ンを印字用紙と別の方向に引っ張って両者を分離するよ
うにした印字装置において、外面が前記印字受け台とリ
ボン巻取部の間で前記インクリボンに接触し、かつ短手
方向の一方の端部が前記インクリボンの張力で引っ張ら
れたときに他方の端部が前記印字用紙とインクリボンを
前記印字受け台に押圧するように、長手方向の両端部が
前記印字ヘッドに回転可能に取付られた剥離部を設けた
ことを特徴とするものである。
インクリボンを印字受け台に導き、この印字受け台上で
印字ヘッドを駆動することによって印字を行ない、リボ
ン巻取部の巻き取りによって印字で結合したインクリボ
ンを印字用紙と別の方向に引っ張って両者を分離するよ
うにした印字装置において、外面が前記印字受け台とリ
ボン巻取部の間で前記インクリボンに接触し、かつ短手
方向の一方の端部が前記インクリボンの張力で引っ張ら
れたときに他方の端部が前記印字用紙とインクリボンを
前記印字受け台に押圧するように、長手方向の両端部が
前記印字ヘッドに回転可能に取付られた剥離部を設けた
ことを特徴とするものである。
そして、剥離部の短手方向の端部の真直度を簡単に形
成できるようするために、剥離部を、2本の丸棒と、こ
の2本の丸棒を連結する連結体と、前記2本の丸棒の一
方が前記インクリボンの張力で引っ張られたときに他方
が前記インクリボンと印字用紙を前記印字受け台に押圧
するように、前記連結体を回転可能に支持する支持体と
で形成する。
成できるようするために、剥離部を、2本の丸棒と、こ
の2本の丸棒を連結する連結体と、前記2本の丸棒の一
方が前記インクリボンの張力で引っ張られたときに他方
が前記インクリボンと印字用紙を前記印字受け台に押圧
するように、前記連結体を回転可能に支持する支持体と
で形成する。
さらに、所定の動作を確実にするために、剥離部の連
結体を、2本の丸棒の対向する両端部を連結する2本の
連結棒と、前記2本の丸棒の中間部を連結する連結板と
で形成し、支持体を、前記2本の連結棒を同一中心軸上
で回転可能に支持する第1の支持体と、前記連結板を前
記2本の連結棒の回転中心軸と同一の中心軸上で回転可
能に支持する第2の支持体とで形成する。
結体を、2本の丸棒の対向する両端部を連結する2本の
連結棒と、前記2本の丸棒の中間部を連結する連結板と
で形成し、支持体を、前記2本の連結棒を同一中心軸上
で回転可能に支持する第1の支持体と、前記連結板を前
記2本の連結棒の回転中心軸と同一の中心軸上で回転可
能に支持する第2の支持体とで形成する。
[作用] 印字用紙とインクリボンは印字受け台に導かれ、この
印字受け台上で印字ヘッドを駆動することによって印字
用紙に所定の印字が行なわれる。この印字時にインクの
結合力で結合した印字用紙とインクリボンは、剥離部の
短手方向の端部で設定された分離位置において所定の分
離角度Θで分離し、しかも、この設定された分離位置ま
で印字用紙とインクリボンの分離が禁止されている。す
なわち、剥離部の短手方向の一方の端部がインクリボン
の張力で引っ張られたときに他方の端部が印字用紙とイ
ンクリボンを印字受け台上に押圧接触させているからで
ある。そして、分離位置の分離角度Θは、その剥離力が
結合以上となるように設定されている。また、剥離部
を、2本の丸棒と連結体と支持体とで形成するようにし
た場合には、既提案の薄板状の剥離棒より簡単に強度を
上げることができ、撓みなどの変形を少なくすることが
できる。さらに、剥離部の丸棒の表面がインクリボンに
接触するので、この丸棒の直線性や表面粗さは、既提案
の薄板状の剥離棒の場合のような精度がなくても所定の
動作を行なうことができる。
印字受け台上で印字ヘッドを駆動することによって印字
用紙に所定の印字が行なわれる。この印字時にインクの
結合力で結合した印字用紙とインクリボンは、剥離部の
短手方向の端部で設定された分離位置において所定の分
離角度Θで分離し、しかも、この設定された分離位置ま
で印字用紙とインクリボンの分離が禁止されている。す
なわち、剥離部の短手方向の一方の端部がインクリボン
の張力で引っ張られたときに他方の端部が印字用紙とイ
ンクリボンを印字受け台上に押圧接触させているからで
ある。そして、分離位置の分離角度Θは、その剥離力が
結合以上となるように設定されている。また、剥離部
を、2本の丸棒と連結体と支持体とで形成するようにし
た場合には、既提案の薄板状の剥離棒より簡単に強度を
上げることができ、撓みなどの変形を少なくすることが
できる。さらに、剥離部の丸棒の表面がインクリボンに
接触するので、この丸棒の直線性や表面粗さは、既提案
の薄板状の剥離棒の場合のような精度がなくても所定の
動作を行なうことができる。
また、剥離部の連結体を、2本の丸棒の対向する両端
部を連結する2本の連結棒と、前記2本の丸棒の中間部
を連結する連結板とで形成し、支持体を、前記2本の連
結棒を同一中心軸上で回転可能に支持する第1の支持体
と、前記連結板を前記2本の連結棒の回転中心軸と同一
の中心軸上で回転可能に支持する第2の支持体とで形成
するようにした場合には、所定の動作をさらに確実にす
ることができる。
部を連結する2本の連結棒と、前記2本の丸棒の中間部
を連結する連結板とで形成し、支持体を、前記2本の連
結棒を同一中心軸上で回転可能に支持する第1の支持体
と、前記連結板を前記2本の連結棒の回転中心軸と同一
の中心軸上で回転可能に支持する第2の支持体とで形成
するようにした場合には、所定の動作をさらに確実にす
ることができる。
[実施例] 第1図および第2図までは本考案による印字装置の用
紙とリボンの分離装置の一実施例を示すものである。こ
れらの図において、第4図〜第6図と同一部分は同一符
号とする。
紙とリボンの分離装置の一実施例を示すものである。こ
れらの図において、第4図〜第6図と同一部分は同一符
号とする。
第1図において、10、12は送り元側に設けられた用紙
ストック部、リボンストック部、14、16は送り先側に設
けられた用紙巻取部、リボン巻取部である。前記用紙ス
トック部10、リボンストック部12から前記用紙巻取部1
4、リボン巻取部16へそれぞれ送られる印字用紙20、イ
ンクリボン22の途中には、印字受け台としてのプラテン
24と印字ヘッド26とが設けられている。前記印字ヘッド
26の送り先側には剥離部60が設けられている。この剥離
部60は、第2図にも示すように、ほぼ平行に配置された
2本の丸棒62、62と、止めねじ64〜64によって前記2本
の丸棒62、62の両端部に固着された連結棒66、66と、ボ
ルト68、68とナット70、70によって前記連結棒66、66の
中央部を同一中心軸72上で回転可能に支持する支持体と
してのL金具74、74とからなり、このL金具74、74はボ
ルト76、76とナット78、78によって前記印字ヘッド26に
固着されている。そして、前記剥離部60の2本の丸棒6
2、62は、その外面が前記プラテン24とリボン巻取部14
の間で前記インクリボン22に接触し、かつ、前記リボン
巻取部14側の丸棒62が前記インクリボン22の張力で引っ
張られたときに前記プラテン24側の丸棒62が前記印字用
紙20とインクリボン22を前記プラテン24に押圧するよう
に構成されている。前記プラテン24側の丸棒62が前記プ
ラテン24上に接触する位置は分離位置Bとなり、この分
離位置Bにおける接線sと前記丸棒62、62を結ぶ線とが
なす分離角度Θは、この分離角度Θの大きさによって変
化する剥離力が印字用紙20とインクリボン22の結合力以
上となるように予め設定されている。34はガイドローラ
で、このガイドローラ34は、送り先側の前記剥離部60よ
り先において前記印字用紙20を前記プラテン24上に押圧
し、前記印字用紙20を前記用紙巻取部14へ案内するもの
である。
ストック部、リボンストック部、14、16は送り先側に設
けられた用紙巻取部、リボン巻取部である。前記用紙ス
トック部10、リボンストック部12から前記用紙巻取部1
4、リボン巻取部16へそれぞれ送られる印字用紙20、イ
ンクリボン22の途中には、印字受け台としてのプラテン
24と印字ヘッド26とが設けられている。前記印字ヘッド
26の送り先側には剥離部60が設けられている。この剥離
部60は、第2図にも示すように、ほぼ平行に配置された
2本の丸棒62、62と、止めねじ64〜64によって前記2本
の丸棒62、62の両端部に固着された連結棒66、66と、ボ
ルト68、68とナット70、70によって前記連結棒66、66の
中央部を同一中心軸72上で回転可能に支持する支持体と
してのL金具74、74とからなり、このL金具74、74はボ
ルト76、76とナット78、78によって前記印字ヘッド26に
固着されている。そして、前記剥離部60の2本の丸棒6
2、62は、その外面が前記プラテン24とリボン巻取部14
の間で前記インクリボン22に接触し、かつ、前記リボン
巻取部14側の丸棒62が前記インクリボン22の張力で引っ
張られたときに前記プラテン24側の丸棒62が前記印字用
紙20とインクリボン22を前記プラテン24に押圧するよう
に構成されている。前記プラテン24側の丸棒62が前記プ
ラテン24上に接触する位置は分離位置Bとなり、この分
離位置Bにおける接線sと前記丸棒62、62を結ぶ線とが
なす分離角度Θは、この分離角度Θの大きさによって変
化する剥離力が印字用紙20とインクリボン22の結合力以
上となるように予め設定されている。34はガイドローラ
で、このガイドローラ34は、送り先側の前記剥離部60よ
り先において前記印字用紙20を前記プラテン24上に押圧
し、前記印字用紙20を前記用紙巻取部14へ案内するもの
である。
つぎに、前記実施例の作用について説明する。
(イ)第1図に示すように、印字ヘッド26が一点鎖線の
位置から実線の位置まで移動し、剥離部60の一方の丸棒
62がプラテン24上に接触する分離位置Bによって分離角
度Θが設定される。
位置から実線の位置まで移動し、剥離部60の一方の丸棒
62がプラテン24上に接触する分離位置Bによって分離角
度Θが設定される。
(ロ)そして、印字ヘッド26の駆動によって印字が行な
われ、プラテン24を矢印方向に回転するとともに、用紙
巻取部14およびリボン巻取部16を矢印方向に回転するこ
とによって、印字で結合した印字用紙20とインクリボン
22が分離位置Bで分離した矢印方向に移動する。このと
き、分離位置Bによって決まる分離角度Θは、インクリ
ボン22を印字用紙20から剥離する剥離力(Tr)が印字用
紙20とインクリボン22の結合力より大きくなるように設
定され、かつ分離位置Bまでは剥離部60の一方の丸棒62
によって印字用紙20とインクリボン22の分離が禁止され
ているので、分離位置Bでの確実な分離が行なわれる。
また、剥離部60の他方の丸棒62がインクリボン22の張力
Trmaで引っ張られたときの反力をTrmbとすると、その合
力Trmによるモーメントによって剥離部60の一方の丸棒6
2に力Trnが働き、この力Trnが印字用紙20とインクリボ
ン22をプラテン24上に押圧接触させ、剥離力(Tr)によ
る印字用紙20の浮きを打消し、浮きが生じない。
われ、プラテン24を矢印方向に回転するとともに、用紙
巻取部14およびリボン巻取部16を矢印方向に回転するこ
とによって、印字で結合した印字用紙20とインクリボン
22が分離位置Bで分離した矢印方向に移動する。このと
き、分離位置Bによって決まる分離角度Θは、インクリ
ボン22を印字用紙20から剥離する剥離力(Tr)が印字用
紙20とインクリボン22の結合力より大きくなるように設
定され、かつ分離位置Bまでは剥離部60の一方の丸棒62
によって印字用紙20とインクリボン22の分離が禁止され
ているので、分離位置Bでの確実な分離が行なわれる。
また、剥離部60の他方の丸棒62がインクリボン22の張力
Trmaで引っ張られたときの反力をTrmbとすると、その合
力Trmによるモーメントによって剥離部60の一方の丸棒6
2に力Trnが働き、この力Trnが印字用紙20とインクリボ
ン22をプラテン24上に押圧接触させ、剥離力(Tr)によ
る印字用紙20の浮きを打消し、浮きが生じない。
前記実施例では、剥離部は、2本の丸棒と、この2本
の丸棒の対向する両端部を連結する2本の連結棒と、こ
の2本の連結棒を同一中心軸上で回転可能に支持する2
つのL金具とを具備するように構成したが、本考案はこ
れに限るものでなく、剥離部は、短手方向の一方の端部
がインクリボンの張力で引っ張られたときに他方の端部
が印字用紙とインクリボンを印字受け台に押圧するよう
に、長手方向の両端部が印字ヘッドに回転可能に取付け
られたものであればよい。例えば2本の丸棒と、この2
本の丸棒を連結する連結体と、前記2本の丸棒の一方が
前記インクリボンの張力で引っ張られたときに他方が前
記インクリボンと印字用紙を前記印字受け台に押圧する
ように、前記連結体を回転可能に支持する支持体とによ
って剥離部を形成するようにしてもよい。または、第3
図に示すように、剥離部60aの連結体は、止めねじ64〜6
4によて2本の丸棒62a、62aの両端部を連結固定された
2本の連結棒66a、66aと、前記2本の丸棒62a、62aの中
間部に連結固定された連結板66bと、この連結板66bに固
着された連結具67とで形成し、前記剥離部60aの支持体
は、ボルト68、68とナット70、70(図示省略)によって
前記2本の連結棒66a、66aを同一中心軸72a上で回転可
能に支持する第1の支持体としての第1L金具74a、74a
と、前記連結具67を前記2本の連結棒66a、66aの回転中
心軸72aと同一の中心軸72a上で回転可能に支持する第2
の支持体としての第2L金具74b、74bとで形成するするよ
うにしてもよい。この第3図に示すように構成した場合
には、インクリボンに接触する丸棒62a、62aの変形をさ
らに防止し、所定の動作を確実に行なうことができる。
の丸棒の対向する両端部を連結する2本の連結棒と、こ
の2本の連結棒を同一中心軸上で回転可能に支持する2
つのL金具とを具備するように構成したが、本考案はこ
れに限るものでなく、剥離部は、短手方向の一方の端部
がインクリボンの張力で引っ張られたときに他方の端部
が印字用紙とインクリボンを印字受け台に押圧するよう
に、長手方向の両端部が印字ヘッドに回転可能に取付け
られたものであればよい。例えば2本の丸棒と、この2
本の丸棒を連結する連結体と、前記2本の丸棒の一方が
前記インクリボンの張力で引っ張られたときに他方が前
記インクリボンと印字用紙を前記印字受け台に押圧する
ように、前記連結体を回転可能に支持する支持体とによ
って剥離部を形成するようにしてもよい。または、第3
図に示すように、剥離部60aの連結体は、止めねじ64〜6
4によて2本の丸棒62a、62aの両端部を連結固定された
2本の連結棒66a、66aと、前記2本の丸棒62a、62aの中
間部に連結固定された連結板66bと、この連結板66bに固
着された連結具67とで形成し、前記剥離部60aの支持体
は、ボルト68、68とナット70、70(図示省略)によって
前記2本の連結棒66a、66aを同一中心軸72a上で回転可
能に支持する第1の支持体としての第1L金具74a、74a
と、前記連結具67を前記2本の連結棒66a、66aの回転中
心軸72aと同一の中心軸72a上で回転可能に支持する第2
の支持体としての第2L金具74b、74bとで形成するするよ
うにしてもよい。この第3図に示すように構成した場合
には、インクリボンに接触する丸棒62a、62aの変形をさ
らに防止し、所定の動作を確実に行なうことができる。
[考案の効果] 本考案による印字装置の用紙とリボンの分離装置は、
上記のように、剥離部の短手方向の一方の端部がインク
リボンの張力で引っ張られたときに他方の端部が印字用
紙とインクリボンを印字受け台上に押圧接触させ、この
剥離部の短手方向の端部で設定された分離位置までは印
字用紙とインクリボンの分離が禁止されているので、印
字用紙とインクリボンの分離位置を正確に制御すること
ができ、剥離力による印字用紙の浮きを打ち消して印字
用紙の浮きを防止することができる。
上記のように、剥離部の短手方向の一方の端部がインク
リボンの張力で引っ張られたときに他方の端部が印字用
紙とインクリボンを印字受け台上に押圧接触させ、この
剥離部の短手方向の端部で設定された分離位置までは印
字用紙とインクリボンの分離が禁止されているので、印
字用紙とインクリボンの分離位置を正確に制御すること
ができ、剥離力による印字用紙の浮きを打ち消して印字
用紙の浮きを防止することができる。
また、剥離部を、2本の丸棒と連結体と支持体とで形
成するようにした場合には、既提案の薄板状のものより
簡単に強度を上げることができ、撓みなどの変形を少な
くすることができる。さらに、剥離部の丸棒の表面がイ
ンクリボンに接触するので、この丸棒の直線性や表面粗
さは、既提案の薄板状の場合のような精度がなくても所
定の動作を行なうことができ、剥離部の作成を既提案の
ものより簡単にすることができる。
成するようにした場合には、既提案の薄板状のものより
簡単に強度を上げることができ、撓みなどの変形を少な
くすることができる。さらに、剥離部の丸棒の表面がイ
ンクリボンに接触するので、この丸棒の直線性や表面粗
さは、既提案の薄板状の場合のような精度がなくても所
定の動作を行なうことができ、剥離部の作成を既提案の
ものより簡単にすることができる。
また、剥離部の連結体を、2本の丸棒の対向する両端
部を連結する2本の連結棒と、前記2本の丸棒の中間部
を連結する連結板とで形成し、支持体を、前記2本の連
結棒を同一中心軸上で回転可能に支持する第1の支持体
と、前記連結板を前記2本の連結棒の回転中心軸と同一
の中心軸上で回転可能に支持する第2の支持体とで形成
するようにした場合には、所定の動作をさらに確実にす
ることができる。
部を連結する2本の連結棒と、前記2本の丸棒の中間部
を連結する連結板とで形成し、支持体を、前記2本の連
結棒を同一中心軸上で回転可能に支持する第1の支持体
と、前記連結板を前記2本の連結棒の回転中心軸と同一
の中心軸上で回転可能に支持する第2の支持体とで形成
するようにした場合には、所定の動作をさらに確実にす
ることができる。
第1図は本考案による印字装置の用紙とリボンの分離装
置の一実施例の要部を説明するもので、一部を拡大し、
一部を誇張し、一部を断面で表わした説明図、第2図は
第1図の一部の分解斜視図、第3図は他の実施例におけ
る要部の分解斜視図、第4図は従来例を説明する説明
図、第5図から第8図(a)(b)までは本出願人が既
に提案している考案を説明するもので、第5図は装置の
要部を説明する説明図、第6図は第5図の一部の分解斜
視図、第7図(a)(b)は第5図のある動作を説明す
るもので、(a)は平面から見た説明図、(b)は正面
から見た説明図、第8図(a)(b)は第5図の別の動
作を説明するもので、(a)は平面から見た説明図、
(b)は正面から見た説明図である。 10……用紙ストック部、12……リボンストック部、14…
…用紙巻取部、16……リボン巻取部、20……印字用紙、
22……インクリボン、24……プラテン(印字受け台)、
26……印字ヘッド、34……ガイドローラ、40、60、60a
……剥離部、44……剥離棒、62、62a……丸棒、66、66
a、……連結棒(連結体)、66b……連結板(連結体)、
74、74a、74b……L金具(支持体)、Tr、……剥離力、
Trm……インクリボン22が丸棒62に及ぼす力、Trn……丸
棒62がインクリボン22および印字用紙20を介してプラテ
ン24に及ぼす力、Θ、Θ1……分離角度。
置の一実施例の要部を説明するもので、一部を拡大し、
一部を誇張し、一部を断面で表わした説明図、第2図は
第1図の一部の分解斜視図、第3図は他の実施例におけ
る要部の分解斜視図、第4図は従来例を説明する説明
図、第5図から第8図(a)(b)までは本出願人が既
に提案している考案を説明するもので、第5図は装置の
要部を説明する説明図、第6図は第5図の一部の分解斜
視図、第7図(a)(b)は第5図のある動作を説明す
るもので、(a)は平面から見た説明図、(b)は正面
から見た説明図、第8図(a)(b)は第5図の別の動
作を説明するもので、(a)は平面から見た説明図、
(b)は正面から見た説明図である。 10……用紙ストック部、12……リボンストック部、14…
…用紙巻取部、16……リボン巻取部、20……印字用紙、
22……インクリボン、24……プラテン(印字受け台)、
26……印字ヘッド、34……ガイドローラ、40、60、60a
……剥離部、44……剥離棒、62、62a……丸棒、66、66
a、……連結棒(連結体)、66b……連結板(連結体)、
74、74a、74b……L金具(支持体)、Tr、……剥離力、
Trm……インクリボン22が丸棒62に及ぼす力、Trn……丸
棒62がインクリボン22および印字用紙20を介してプラテ
ン24に及ぼす力、Θ、Θ1……分離角度。
Claims (3)
- 【請求項1】印字用紙とインクリボンを印字受け台に導
き、この印字受け台上で印字ヘッドを駆動することによ
って印字を行ない、リボン巻取部の巻き取りによって印
字で結合したインクリボンを印字用紙と別の方向に引っ
張って両者を分離するようにした印字装置において、外
面が前記印字受け台とリボン巻取部の間で前記インクリ
ボンに接触し、かつ短手方向の一方の端部が前記インク
リボンの張力で引っ張られたときに他方の端部が前記印
字用紙とインクリボンを前記印字受け台に押圧するよう
に、長手方向の両端部が前記印字ヘッドに回転可能に取
付られた剥離部を設けたことを特徴とする印字装置の用
紙とリボンの分離装置。 - 【請求項2】印字用紙とインクリボンを印字受け台に導
き、この印字受け台上で印字ヘッドを駆動することによ
って印字を行ない、リボン巻取部の巻き取りによって印
字で結合したインクリボンを剥離部を介して印字用紙と
別の方向に引っ張って両者を分離するようにした印字装
置において、前記剥離部は、2本の丸棒と、この2本の
丸棒を連結する連結体と、前記2本の丸棒の一方が前記
インクリボンの張力で引っ張られたときに他方が前記イ
ンクリボンと印字用紙を前記印字受け台に押圧するよう
に、前記連結体を回転可能に支持する支持体とを具備し
てなることを特徴とする印字装置の用紙とリボンの分離
装置。 - 【請求項3】剥離部の連結体は、2本の丸棒の両端部を
連結する2本の連結棒と、前記2本の丸棒の中間部を連
結する連結板とからなり、支持体は、前記2本の連結棒
を同一中心軸上で回転可能に支持する第1の支持体と、
前記連結板を前記2本の連結棒の回転中心軸と同一の中
心軸上で回転可能に支持する第2の支持体とからなる請
求項(2)記載の印字装置の用紙とリボンの分離装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12463990U JP2516699Y2 (ja) | 1990-11-27 | 1990-11-27 | 印字装置の用紙とリボンの分離装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12463990U JP2516699Y2 (ja) | 1990-11-27 | 1990-11-27 | 印字装置の用紙とリボンの分離装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0481758U JPH0481758U (ja) | 1992-07-16 |
JP2516699Y2 true JP2516699Y2 (ja) | 1996-11-06 |
Family
ID=31872276
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12463990U Expired - Fee Related JP2516699Y2 (ja) | 1990-11-27 | 1990-11-27 | 印字装置の用紙とリボンの分離装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2516699Y2 (ja) |
-
1990
- 1990-11-27 JP JP12463990U patent/JP2516699Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0481758U (ja) | 1992-07-16 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |