JP2903535B2 - プリンタ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明はプリンタに関し、より詳しくは用紙の扱い部
に特徴を有するプリンタに関する。

（従来技術） 一般に、単票紙を対象とするプリンタでは、プラテン
よりも若干周速の大きな排紙ローラ対によって単票紙を
排出するようにする構成が採られ、他方、連続紙を対象
とするプリンタでは、送り孔を破損させることがないよ
うに連続紙を押圧しながらプッシュトラクタと等しい周
速で回転するプラテンの摩擦を利用して引出すような構
成が採られている。

このため、連続紙を対象とするプリンタに単票紙の給
紙機能を持たせるようにすると、その都度、連続紙を対
象とするプリンタに単票紙の給送機構と排出機構を取付
けたり取外したりしなければならないといった作業が必
要になるばかりでなく、重複する一方の排出機構が常に
不要になるといった不都合が生じる。

（発明が解決しようとする課題） 本発明はこのような問題に鑑みてなされたもので、そ
の目的とするところは、単票紙給送機構を単に装着する
だけで連続用紙を対象とするプリンタに単票紙の給送機
能をも同時に付与させることのできる新たなプリンタを
提供することにある。

（課題を解決するための手段） すなわち、本発明はかかる課題を達成するために、プ
ラテンの上方に、連続紙の排出と単票紙の排出のための
共通の排紙ローラ対と、排紙ローラ対に隣接した排紙ス
タッカとを配設してなるプリンタにおいて、この排紙ス
タッカに隣接させてプッシュトラクタの上方に、単票紙
給送ユニットを装脱自在に取付けるとともに、この単票
紙給送ユニットの排紙ローラ対側に、排出された単票紙
を排出姿勢のまま立てた状態で支える支持部材を立設す
るようにしたものである。

（実施例） そこで以下に本発明の実施例について説明する。

第１図に示したプリンタ本体は、連続紙の搬送方向上
手側からプッシュトラクタ１、プラテン２、排紙ローラ
４の順に配設されていて、プッシュトラクタ１によって
送り出した連続紙を案内板６に沿わせてプラテン２の周
面に導き、ついで記録ヘッド３により印字処理した後、
プラテン２とほぼ同じ周速で回転する排紙ローラ対４
と、これに圧接する加圧ローラ５とからなる共通の排紙
ローラ対により加圧しつつ、たるみを生じさせることな
くプラテン２の上方に排出するように構成されている。

第２図は、このプリンタに単票紙給送ユニット10を装
着した状態を示したもので、この単票紙給送ユニット10
は、排紙ローラ対４、５とともにプラテン２の上方に配
設したスタッカ８に隣接させるようにしてプッシュトラ
クタ１の上方に装着される。

この単票紙給送ユニット10は、給紙ローラ11と、ホッ
パーボード12上の単票紙を給紙ローラ11に圧接させる給
紙バネ13からなっていて、給紙ローラ11により送り出し
た単票紙を、矢印で示したように、プッシュトラクタ１
の上方から紙案内板６に沿わせつつプラテン２の周面へ
導いて印字処理した上、共通の排紙ローラ対４、５によ
ってスタッカ８上に排出するように構成され、さらに、
この単票紙給送ユニット10の排紙ローラ対４、５側に
は、単票紙を立てた状態で支える支持部材14が一体的に
立設されていて、排紙ローラ対４、５によって上向きに
排出され、その姿勢を保ってスタッカ８上に載置された
単票紙を立てた状態で支えるように構成されている。

なお、図中符号７は連続紙送りモードと単票紙送りモ
ードに応じてプラテン２の周面に離間・接触させる紙送
りローラを示している。

このように構成されたプリンタは、単票紙給送ユニッ
ト10が装着されていない第１図の状態のもとでは、プッ
シュトラクタ１によって送り込まれた連続紙をプラテン
２の周面に導いて印字処理し、ついで、連続紙と単票紙
の排出に適した共通の排紙ローラ対４、５の間で加圧し
ながら、これにたるみを生じさせることなくプラテン２
の上方に排出する。

また、使用者の手によって単票紙を第１図の矢印方向
に送り込んだ場合には、破線で示したようにプラテン２
の周面に圧接した紙送りローラ７は、この単票紙を印字
部へ送り込んでこれに所要の印字処理行なった上、共通
の排紙ローラ対４、５によってスタッカ８上に排出す
る。

他方、単票紙への連続的な記録書き込みを行なうよう
な場合には、第２図に示したように、スタッカ８に隣接
させるようにしてプッシュトラクタ１の上方に単票紙給
送ユニット10を装着して、このユニット10により単票紙
を印字部へ送り込むと、単票紙はプラテン２の周面に圧
接した紙送りローラ７により印字部へ送り込まれて印字
処理された上、共通の排紙ローラ対４、５により、上向
きの姿勢を保ちながらスタッカ８上に排出され、さら
に、このスタッカ８に隣接するようにして単票紙給送ユ
ニット10の一側に立設した支持部材14により、場所をと
ることなく縦に積層された状態で保持される。

（効果） 以上の述べたように本発明によれば、プラテンの上方
に排紙ローラ対と排紙スタッカを設けたプリンタに、さ
らに排紙スタッカに隣接させるようにしてプッシュトラ
クタの上方に、排出した単票紙をそのままの姿勢で支え
る支持部材を設けた単票紙給送ユニットを装脱自在に取
付けたので、連続紙を対象とするプリンタに単に単票紙
給送ユニットを装着するだけで、この種のプリンタを、
単票紙を対象とするプリンタとして使用することを可能
にするばかりでなく、単票紙給送ユニットを外した状
態、つまり連続紙を対象ととする使用状態のもとでは、
プリンタアウトされた連続紙を、通常の連続紙対応のプ
リンタと同様に、そのまま給紙側連続紙の近傍に排出す
ることを可能にし、また、単票紙給送ユニットを装着し
た場合には、排出されてきた単票紙を、単票紙給送ユニ
ットに設けた支持部材によってそのまま立てた状態で積
層載置することを可能にするなど、何らの違和感をも伴
うことなく、この種のプリンタを、連続紙、単票紙の別
なく使用することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示すプリンタの構成図、第
２図は単票紙給送ユニットを装着した状態での同上プリ
ンタの構成図である。 １……プッシュトラクタ、２……プラテン ４、５……排紙ローラ対、６……紙案内板 10……単票紙給送ユニット、14……支持部材

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】プラテンの上方に、連続紙の排出と単票紙
   の排出のための共通の排紙ローラ対と、該排紙ローラ対
   に隣接した排紙スタッカとを配設してなるプリンタにお
   いて、 上記プリンタの排紙スタッカに隣接させてプッシュトラ
   クタの上方に、単票紙給送ユニットを装脱自在に取付け
   るとともに、 該単票紙給送ユニットの上記排紙ローラ対側に、排出さ
   れた単票紙を排出姿勢のまま立てた状態で支える支持部
   材を立設したことを特徴とするプリンタ。