JP2516591B2 - 釣竿の把持部の空間形成方法 - Google Patents

釣竿の把持部の空間形成方法

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JP2516591B2 JP61100491A JP10049186A JP2516591B2 JP 2516591 B2 JP2516591 B2 JP 2516591B2 JP 61100491 A JP61100491 A JP 61100491A JP 10049186 A JP10049186 A JP 10049186A JP 2516591 B2 JP2516591 B2 JP 2516591B2
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【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、釣竿の把持部内に小物入れ等に利用される
空間を形成する方法の改良に関する。
〈従来の技術とその問題点〉 従来は、先ずテーパを有する略円柱状の竿杆形成用マ
ンドレルにプリプレグを巻き付け、該プリプレグの表面
に更に締め付け用テープ等の締付手段を取り付けてプリ
プレグの巻回状態を一定に保持し、そうしたマンドレル
を焼成炉に入れて焼成硬化せしめ、硬化終了後マンドレ
ルを抜去し、上記テープ等の締付手段を取り去ることに
より、竿杆を形成させる。
なお上記テープ等の使用により、竿杆の表面に螺旋状
等の締め付け跡が生じた場合はサンディングによりその
表面を研磨加工する。
次にこの竿杆の握り側端部に位置する握り部分の前方
周面に所望の外径を有する環状体を嵌合固着し、更にこ
の環状体の外周に上記握り部分全周面を包囲する中空筒
を嵌合固着するか(実公昭56-50769号公報)、先端側の
内径が上記竿杆外径と略同一であり、手元側の内径が上
記竿杆外周より大きい所望の径を有する一体成形の中空
筒を、その先端部を上記握り部分先端に外嵌固着するこ
とにより上記竿杆に固着し、両者間に空間を形成(実開
昭58-100568号公報)している。
しかしこれらの場合いずれも、環状体と中空筒、ある
いは中空筒のみを別途に形成し、これを竿杆の握り部分
に固着する必要がある。
このため、竿杆の形成とは異質の工程が更に必要とさ
れ、その工程管理や資材の管理等が煩雑になると共に、
別々に成形した物同志を連結するため釣竿に要求される
魚信(アタリ)を握り部で感知するといった性能が低下
する不具合を有する。
〈発明が解決しようとする問題点〉 本発明が解決しようとする問題点は、把持部を構成す
る部材を別途に準備することなく、竿杆の成形と同じ一
連の工程で内側に空間を有する把持部を竿杆に一体に形
成せしめることにある。
〈問題点を解決するための手段〉 上記問題点を解決するために本発明が講じる技術的手
段は、 マンドレル成形法等の今日周知の手段で予め焼成硬化
し、外周面のテープを除去しさらに表面を研磨加工した
竿杆に、竿杆形成用マンドレルを装着した状態で、該竿
杆の外周面に空間形成用マンドレルを嵌合セットし、こ
の空間形成用マンドレルの外周面にプリプレグを上記竿
杆外周面より連続的に巻き付け、該プリプレグをテープ
の巻き締め又は割金型による挟圧着の締め付け手段によ
り上記空間形成用マンドレル及び竿杆外周面に緊締固定
し、そうした竿杆と把持部形成層のプリプレグを同時に
焼成硬化させ、しかる後上記の締め付け手段を除去し、
且つ両マンドレルを抜き取ることを特徴とする。
〈作用〉 常套手段により形成した竿杆に竿杆形成用マンドレル
を装着した状態で、該竿杆の外周面に空間形成用マンド
レルを嵌合セットし、該空間形成用マンドレルの外周面
にプリプレグを上記竿杆外周面より連続的に巻き付け、
該プリプレグを適宜な締め付け手段により上記空間形成
用マンドレル及び竿杆外周面に緊締固定した竿体を焼成
硬化させることにより、プリプレグは上記両外周面に沿
った形状で硬化して把持部を形成すると共に、竿杆と接
触するプリプレグはこの竿杆に融合して両者は一体化す
る。
次に上記マンドレルを抜去すると、把持部と竿杆周面
間にこのマンドレル形状の空間が形成されると共に、握
り部分の側端部には略ドーナッツ状の開口部が形成され
る。
〈実施例〉 本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
本発明は、常套手段により竿杆(1)を形成する第1
工程と、この竿杆(1)に把持部(4)及びその内側に
空間(100)を形成させる第2工程とから成る。
第1工程は、先ず先端方向に順次小径となるテーパを
有した円柱状の竿杆形成用マンドレル(b)周面にプリ
プレグ(2)を連続的に巻き付け、次に該プリプレグ
(2)の外周面に締め付け手段として締め付けテープ
(3)を巻き付け(第1図)、焼成硬化後このテープ
(3)を剥離させ、螺旋状に生成した締め付け跡をサン
ディングによって削除することにより、この外周面を研
磨加工して竿杆(1)を形成せしめるものである。
プリプレグ(2)は、炭素繊維または硝子繊維あるい
はそれらの混合により織成した織布または引き揃えシー
ト等を熱硬化性樹脂溶液に浸漬し、これを半乾燥状に乾
燥した従来周知のもので、これを所定の形状に截断して
使用する。
第2工程は、先ず上記マンドレル(b)を装着したま
まの状態で上記竿杆(1)の握り側端部に位置する握り
部分(200)の外周面に、中空状に形成した空間形成用
マンドレル(a)を嵌合セットしてから(第2図)、こ
のマンドレル(a)外周面に上記プリプレグ(2)を竿
杆(1)外周面より連続的に巻き付け(第3図)、次に
該プリプレグ(2)の外周面に締め付け手段として締め
付けテープ(3)を巻き付け(第4図)、焼成硬化後こ
のテープ(3)を剥離し、次にその外周面を第1工程の
場合と同様にサンディングにより研磨加工してから、上
記両マンドレル(b)(a)を抜去する(第5図)もの
である。
なおこの両マンドレル(b)(a)の抜去の段階は、
上記テープ(3)の剥離段階の直前あるいは直後に行な
う勿論可能である。
空間形成用マンドレル(a)は、従来の如く金属等を
用いて手元側を所望の外径を有する円筒状に、また先端
側をその外径が順次小径となるテーパを有する略円錐台
状に形成すると共に、径の中心部を長さ方向に亘って前
記竿杆(1)の握り部分(200)外径と略同じ内径の中
空状に形成したものである。
斯くして第2工程では、中空状の竿杆(1)外周面に
上記マンドレル(a)形状の把持部(4)が周設される
と共に、この把持部(4)と竿杆(1)外周面間に上記
マンドレル(a)形状の空間(100)が形成され、手元
側端部にはドーナッツ状の開口部(300)が形成され
る。
なお把持部(4)と竿杆(1)との接合長(400)
は、竿杆(1)の長さ、重量等の条件を考慮して適宜に
設定する。この接合長(400)は長くする程把持部
(4)が竿杆(1)に、より強固に固設される。
この際必要に応じてプリプレグ(2)自体の肉厚を適
宜寸法に増加させることも可能である。
斯くして形成した釣竿体(A)の把持部(4)の手元
側端部に、第7図の如く、前記開口部(300)を被覆す
る蓋(6)を螺合等により被蓋することにより、前記空
間(100)内に針,糸等の小物が収納でき、或いは使い
捨てカイロを入れておけば握り手の保温が出来る。特に
カーボン製釣竿にあっては効果大である。
なお上述の両工程におけるプリプレグ(2)の締め付
け手段として、このプリプレグ(2)を巻き付けた段階
の竿杆(1)を、あらかじめそうした竿杆(1)の形状
を凹設した上下1対の金型の下金型の凹部に嵌合載置
し、これに上金型を載置合着してこの竿杆(1)を上下
金型間に挾圧着してもよい。この場合は、その後上述の
状態で加熱硬化せしめ、硬化終了後上下金型を取り外
し、竿杆形成用マンドレル(b)または両マンドレル
(b)(a)を抜き取ることにより竿杆(1)のみ、あ
るいは内側に空間(100)を有する把持部(4)を周設
した釣竿体(A)を形成する。
この締め付け手段を用いると、焼成硬化後にサンディ
ング工程を省くことができる。
また竿杆(1)へのプリプレグ(2)の巻き付け工程
の後に、ローリング操作によりこのプリプレグ(2)と
竿杆(1)外周面間の空気層を除去しておけば、次の締
め付け手段の緊締がより確実となり、焼成硬化後竿杆
(1)や把持部(4)表面に泡が形成されるのを防ぐこ
とができる。
更に竿体形成用マンドレル(b)は本実施例の如く竿
杆(1)に装着したままにしておき、第1工程と第2工
程を一連の操作で行なうことが望ましいが、必要に応じ
てこのマンドレル(b)は、第1工程終了後に一度抜き
取り、第2工程に入る際に再び竿杆(1)に嵌合装着す
ることも可能である。
〈発明の効果〉 本発明は叙上の如く構成したため、下記の様な効果を
有する。
竿杆の外周面に嵌合セットした空間形成用マンドレ
ルの外周面に、プリプレグを上記竿杆外周面より連続的
に巻き付け、これを焼成硬化させた後に上記マンドレル
を抜去する方法を用いているため、従来の竿杆の成形と
同じ一連の工程で行なうことが可能である。
従って従来の如く、繁雑な工程管理や資材の管理等が
不要となる。
把持部と竿杆とを一体に形成したため、従来の如く
別々に形成したものを固着する方式と異なり、両者の境
界部の外圧に対する強度や耐久性が増加する。しかも竿
杆と把持部が一体化するため、魚信の感受性も良好とな
る。
依って所期の目的を達成し得る。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示し、第1図は第1工程にお
いて締め付けテープを巻き付ける段階の正断面図、第2
図は第2工程において竿杆に空間形成用マンドレルを装
着した状態の正断面図、第3図は第2図の空間形成用マ
ンドレルに竿杆の外周面より連続的にプリプレグを巻き
付けた状態の正断面図、第4図は第3図のプリプレグ上
面に締め付けテープを巻き付ける段階の正断面図、第5
図は第2工程において竿杆形成用マンドレル及び空間形
成用マンドレルを抜去する状態の正断面図、第6図は把
持部の側端部に蓋を嵌合した状態の正断面図、第7図は
第6図の縦断面図である。 図中 (a):空間形成用マンドレル (b):竿杆形成用マンドレル (1):竿杆 (2):プリプレグ (3):締め付け手段 (4):把持部 (100):空間

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】予め焼成硬化し、外周面のテープを除去し
    さらに表面を研磨加工した竿杆に、竿杆形成用マンドレ
    ルを装着した状態で、該竿杆の外周面に空間形成用マン
    ドレルを嵌合セットし、この空間形成用マンドレルの外
    周面にプリプレグを上記竿杆外周面より連続的に巻き付
    け、該プリプレグをテープの巻き締め又は割金型による
    挟圧着の締め付け手段により上記空間形成用マンドレル
    及び竿杆外周面に緊締固定し、そうした竿杆と把持部形
    成層のプリプレグを同時に焼成硬化させ、しかる後上記
    の締め付け手段を除去し、且つ両マンドレルを抜き取る
    ことを特徴とする釣竿の把持部の空間形成方法。
JP61100491A 1986-04-28 1986-04-28 釣竿の把持部の空間形成方法 Expired - Lifetime JP2516591B2 (ja)

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