JP2516208B2 - 自動車の前部車体構造 - Google Patents

自動車の前部車体構造

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JP2516208B2
JP2516208B2 JP62063570A JP6357087A JP2516208B2 JP 2516208 B2 JP2516208 B2 JP 2516208B2 JP 62063570 A JP62063570 A JP 62063570A JP 6357087 A JP6357087 A JP 6357087A JP 2516208 B2 JP2516208 B2 JP 2516208B2
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arm set
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信広 小松
康博 藤崎
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Mazda Motor Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、車体剛性が高く、しかも車両の衝突時など
に発生する衝突等の吸収性に優れた自動車の前部車体構
造に関するものである。
〔従来の技術〕
従来の自動車の前部車体構造は、例えば実開昭61−12
06036号公報に開示されるように、サスペンションアア
ームを備えるロアアームセットフレームが、フロントサ
イドフレームだけに取り付けられた構造となっている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記従来の構造では、ロアアームセットフレーム付近
の車体剛性を高くするためには、フロントサイドフレー
ムの剛性を高くする必要がある。ところが、フロントサ
イドフレームの剛性を高くすると、こんどは、フロント
サイドフレームが潰れにくくなるために、車両の衝突時
に発生する衝撃等の吸収性が悪くなる。したがって、車
体剛性と衝撃吸収性とを共に満足されることが困難であ
るという問題点を有していた。
また、第5図に示すように、ロアアームセットフレー
ム21をダッシュクロスメンバ22とフロントサイドフレー
ム23とにまたがってボルト24…にて締結することによ
り、ロアアームセットフレーム21付近の車体剛性を高く
すると共に、ボルト孔25…を、車体前後方向を長手方向
とする長孔形状に形成して、車両の衝突時に締結部がず
れることにより、ダッシュクロスメンバ22およびフロン
トサイドフレーム23が潰れなくても、衝撃を吸収できる
ようにすることも考えられる。しかし、ボルト24…の締
結力は、ずれが発生し始めると急激に低下するために、
締結部のずれだけに頼るのでは大きな衝撃吸収効果を期
待することができない。したがって、やはり、車体剛性
と衝撃吸収性とを共に満足させることは困難である。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明に係る自動車の前部車体構造は、上記の問題点
を解決するために、車室とエンジンルームとを仕切るダ
ッシュパネルに沿って車幅方向に設けられたダッシュク
ロスメンバと、このダッシュクロスメンバに後端部が接
続されてエンジンルームを縦通するフロントサイドフレ
ームとを備えた自動車の前部車体構造において、サスペ
ンションロアアームが回動自在に取り付けられたロアア
ームセットフレームが、上記ダッシュクロスメンバとフ
ロントサイドフレームとにまたがって、ボルトにて締結
されると共に、上記ロアアームセットフレームがダッシ
ュクロスメンバに締結される締結部と、フロントサイド
フレームに締結される締結部とのうち、いずれか一方の
締結部におけるボルト孔が、車体前後方向を長手方向と
する長孔形状に形成されていることを特徴としている。
〔作 用〕
上記の構成により、通常の走行時等に、路面からサス
ペンションロアアームを介してロアアームセットフレー
ムに加わる外力は、ダッシュクロスメンバとフロントサ
イドフレームとの両方の補強部材によって、分散して受
けられるので、容易にロアアームセットフレーム付近の
車体剛性を高くすることができる。
また、車両の衝突時に発生する衝撃等が、ロアアーム
セットフレームに加わったときには、ダッシュクロスメ
ンバとフロントサイドフレームとのうち、ロアアームと
セットフレームが丸孔のボルト孔で締結されている方の
部材は、締結状態を保ったまま、ロアアームセットフレ
ームの後退に伴って、潰れながら衝撃を吸収する。
一方、車両の衝突時に発生する衝撃等が、ロアアーム
セットフレームに加わったときでも、ロアアームセット
フレームが長孔のボルト孔で締結されている方の部材
は、長孔でロアアームセットフレームがずれて直接衝撃
を受けない。それゆえ、車体剛性を高くするために同部
材の強度を多少大きく設定したとしても、衝撃吸収効果
には影響がない。
従って、ダッシュクロスメンバおよびフロントサイド
フレームを、ロアアームセットフレームが締結されて一
体的な補強部材として作用するときにはロアアームセッ
トフレーム付近が充分な車体剛性を有するように、強度
と剛性を設定する一方、丸孔のボルト孔によってロアア
ームセットフレームが締結される方の部材を、車体で
は、車両の衝突時に発生する衝撃等によって潰れやすい
強度に設定することにより、容易に車体剛性と衝撃吸収
性とを共に満足させることができる。
〔実施例〕
本発明の一実施例を第1図ないし第4図に基づいて説
明すれば、以下の通りである。
自動車の車室1とエンジンルーム2とを仕切るダッシ
ュパネル3には、第1図に示すように、車幅方向のダッ
シュクロスメンバ4が接合されている。このダッシュク
ロスメンバ4には、エンジンルーム2内を縦通する左右
一対のフロントサイドフレーム5・5の後端部が接続さ
れている。
上記フロントサイドフレーム5・5の上方には、エン
ジンルーム2上部を縦通する左右一対のエプロンフレー
ム6・6が設けられている。また、フロントサイドフレ
ーム5・5とエプロンフレーム6・6との間には、それ
ぞれ、エンジンルーム2の側壁を成すと共に、エンジン
ルーム2内部に膨出したホイールハウス7a・7aの形成さ
れたホイールエプロン7・7が設けられている。
ホイールエプロン7・7の前端には、それぞれ、シュ
ラウドパネル8・8が接合され、これらシュラウドパネ
ル8・8は、互いに、シュラウドアッパ9およびシュラ
ウドロア10によって連結されている。
上記ダッシュクロスメンバ4およびフロントサイドフ
レーム5における接続部付近の底壁上面には、第2図
(a)〜(c)および第3図に示すように、角ナット11
…の遊嵌されるナットセットプレート12…が溶着されて
いる。
一方、サスペンションロアアーム13が回動自在に取り
付けられるロアアームセットフレーム14は、ダッシュク
ロスメンバ4とフロントサイドフレーム5とにまたがっ
てボルト15…にて締結されている。ここで、ロアアーム
セットフレーム14がダッシュクロスメンバ4に締結され
る締結部に設けられたボルト孔16・16は、丸孔形状に形
成される一方、フロントサイドフレーム5に締結される
締結部に設けられたボルト孔17・17は車体前後方向を長
手方向とする長孔形状に形成されている。
また、ダッシュクロスメンバ4におけるフロントサイ
ドフレーム5との接続部付近には、屈曲部4aが形成さ
れ、また、フロントサイドフレーム5後端部の斜面部5a
が形成され、この両者によって凹み20が形成されて、車
両の衝突時に発生する衝撃等が加わったとき、比較的容
易に変形しやすいようになっている。
上記の構成において、ロアアームセットフレーム14
は、ボルト15…により、ダッシュクロスメンバ4とフロ
ントサイドフレーム5とにまたがって取り付けられてい
るので、通常の走行時等に、路面からサスペンションロ
アアーム13を介して、ロアアームセットフレーム14に加
わる外力は、ダッシュクロスメンバ4と、フロントサイ
ドフレーム5との両方に確実に伝達され、分散して受け
られる。従って、容易にロアアームセットフレーム付近
の車体剛性を高くすることができる。
また、車両の衝突時に発生する衝撃等が、ロアアーム
セットフレーム14に加わったときには、ロアアームセッ
トフレーム14が丸孔のボルト孔16・16で締結されている
ダッシュクロスメンバ4は、第4図に示すように、ロア
アームセットフレーム14の後退に伴って、屈曲部4a付近
が比較的容易に変形しながら衝撃を吸収する。
ところが、ロアアームセットフレーム14が長孔のボル
ト孔17・17で締結されているフロントサイドフレーム5
は、この長孔でロアアームセットフレーム14がずれるこ
とにより、直接に受ける衝撃は小さい。従って、フロン
トサイドフレーム5は、衝撃吸収効果には直接影響しな
いので、ロアアームセットフレーム14付近が充分な車体
剛性を有するように強度を設定することができる。
〔発明の効果〕
本発明に係る自動車の前部車体構造は、以上のよう
に、車室とエンジンルームとを仕切るダッシュパネルに
沿って車幅方向に設けられたダッシュクロスメンバと、
このダッシュクロスメンバに後端部が接続されてエンジ
ンルームを縦通するフロントサイドフレームとを備えた
自動車の前部車体構造において、サスペンションロアア
ームが回動自在に取り付けられたロアアームセットフレ
ームが、上記ダッシュクロスメンバとフロントサイドフ
レームとにまたがって、ボルトにて締結されると共に、
上記ロアアームセットフレームがダッシュクロスメンバ
に締結される締結部と、フロントサイドフレームに締結
される締結部とのうち、いずれか一方の締結部における
ボルト孔が、車体前後方向を長手方向とする長孔形状に
形成された構成である。
これにより、通常の走行時等に、路面からサスペンシ
ョンロアアームを介してロアアームセットフレームに加
わる外力は、ダッシュクロスメンバとフロントサイドフ
レームとの両方の補強部材によって、分散して受けられ
るので、容易にロアアームセットフレーム付近の車体剛
性を高くすることができる。
また、車両の衝突時に発生する衝撃等が、ロアアーム
セットフレームに加わったときには、ダッシュクロスメ
ンバとフロントサイドフレームとのうち、ロアアームセ
ットフレームが丸孔のボルト孔で締結されている方の部
材は、締結状態を保ったまま、ロアアームセットフレー
ムの後退に伴って、潰れながら衝撃を吸収する。
一方、車両の衝突時に発生する衝撃等が、ロアアーム
セットフレームに加わったときでも、ロアアームセット
フレームが長孔のボルト孔で締結されている方の部材
は、長孔でロアアームセットフレームがずれて直接衝撃
を受けないので、車体剛性を高くするために同部材の強
度を多少大きく設定したとしても、衝撃吸収効果には影
響がない。
従って、ダッシュクロスメンバおよびフロントサイド
フレームを、ロアアームセットフレームが締結されて一
体的な補強部材として作用するときにはロアアームセッ
トフレーム付近が充分な車体剛性を有するように、強度
と剛性を設定する一方、丸孔のボルト孔によって、ロア
アームセットフレームが締結される方の部材を、単体で
は、車両の衝突時に発生する衝撃等によって潰れやすい
強度に設定することにより、容易に車体剛性と衝撃吸収
性とを共に満足させることができるという効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第4図は本発明の一実施例を示すものであ
って、第1図は自動車前部の車体構造を示す斜視図、第
2図(a)はロアアームセットフレームの取付構造を示
す平面図、第2図(b)は第2図(a)におけるA−A
矢視断面図、第2図(c)は第2図(b)におけるB−
B矢視断面図、第3図はナットセットプレート等の形状
を示す分解斜視図、第4図は車両の衝突時における衝撃
吸収状態を示す説明断面図、第5図は本発明に至る過程
において案出されたロアアームセットフレームの取付構
造を示す平面図である。 1は車室、2はエンジンルーム、3はダッシュパネル、
4はダッシュクロスメンバ、5はフロントサイドフレー
ム、13はサスペンションロアアーム、14はロアアームセ
ットフレーム、15はボルト、16は丸孔のボルト孔、17は
長孔のボルト孔である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車室とエンジンルームとを仕切るダッシュ
    パネルに沿って車幅方向に設けられたダッシュクロスメ
    ンバと、このダッシュクロスメンバに後端部が接続され
    てエンジンルームを縦通するフロントサイドフレームと
    を備えた自動車の前部車体構造において、サスペンショ
    ンロアアームが回動自在に取り付けられたロアアームセ
    ットフレームが、上記ダッシュクロスメンバとフロント
    サイドフレームとにまたがって、ボルトにて締結される
    と共に、上記ロアアームセットフレームがダッシュクロ
    スメンバに締結される締結部と、フロントサイドフレー
    ムに締結される締結部とのうち、いずれか一方の締結部
    におけるボルト孔が、車体前後方向を長手方向とする長
    孔形状に形成されていることを特徴とする自動車の前部
    車体構造。
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GB2462244B (en) * 2008-05-29 2010-04-28 Lotus Car A vehicle chassis and a method of construction of a vehicle chassis

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