JP2516187Y2 - 大型架構の連結部構造 - Google Patents

大型架構の連結部構造

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JP2516187Y2
JP2516187Y2 JP4051290U JP4051290U JP2516187Y2 JP 2516187 Y2 JP2516187 Y2 JP 2516187Y2 JP 4051290 U JP4051290 U JP 4051290U JP 4051290 U JP4051290 U JP 4051290U JP 2516187 Y2 JP2516187 Y2 JP 2516187Y2
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tightening
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貢一 西尾
一章 湯浅
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日立プラント建設株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本考案は大型架構の連結部構造に係り、特に形鋼材に
より形成された架構を受け架構にボルト締めして連結す
る構造の改良に関する。
【従来の技術】
従来、建屋等に組立られるH型鋼等を利用した大型架
構は、建屋側に設けられた同様に鋼材からなる受け梁に
載置され、その接合面をボルト、ナットで締め付けるこ
とにより連結されるようになっている。この場合、架構
の膨張や収縮により対処するために、架構同志の接合部
には架構の長手方向に沿う長穴を一方に形成し、この長
穴分の膨縮移動を許容するようにしていた。すなわち、
建屋側の受け梁における架構支持面に長穴を形成し、こ
れに載置される架構の載置面側にはボルト穴を穿設して
両者を位置合せした状態でボルトをボルト穴、長穴に貫
通させ、ナットを締め付けて連結させるのである。架構
の伸縮が生じた場合には、架構と一体になったボルトの
首部が長穴を摺動することによって連結保持を図りなが
ら移動の吸収が行なわれる。
【考案が解決しようとする課題】
ところが、上記従来の構造では、架構取り付け用のボ
ルトは長穴とのスライド面に関しては特に加工を施さ
ず、円形断面のまま使用している。このため、ボルトと
長穴とは線接触状態であり、受圧面積が極めて少ない構
造となっていた。したがって、連結部において摺動が発
生した場合、その支圧等によりスライド面の損傷が発生
するという問題があった。大型架構の場合には、加わる
荷重が大きいので、線接触部にはより大きな集中荷重が
生じ、損壊も大きくなるので危険性が高い。 本考案は、上記従来の問題点に着目し、架構連結部の
締め付けボルトと長穴との接触面積を増して荷重の受圧
面積が大きくなるようにして集中荷重の発生による連結
部の損傷防止を図ることのできる構造とした大型架構の
連結部構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するためには、本考案に係る大型架構
の連結部構造は、鋼材等から形成される架構と受け架構
との接合部の少なくとも一方に長穴を形成してボルト締
めする構造において、締め付けボルトの前記長穴に対面
するボルト首径を長穴幅より大径に形成するとともに、
長穴の側縁に沿う平行スライド面をカット形成し、前記
ボルトと長穴とを面接触状態で締め付け連結するように
構成したものである。
【作用】
上記構成によれば、架構連結ボルトの長穴に対面する
ボルト首の径が増大しつつ、これに形成された平行スラ
イド面が長穴と面接触する。したがって、荷重の受圧面
積が増大し、接触部から架構側への荷重分散が図られ、
集中荷重による損傷を防止することができるのである。
【実施例】
以下に、本考案に係る大型架構の連結部構造の具体的
実施例を図面を参照し詳細に説明する。 第1図は実施例に係る架構連結部の断面図である。図
示のように、建屋の側壁には受け側の架構を構成する受
け梁10が、埋め込み金具12を介して固定保持され、水平
に張り出されて取り付けられている。一方、この受け梁
10に対して組み付けられる架構14はその端部を受け梁10
の上面を支承面として載置されるようになっている。こ
れら受け梁10と架構14とは共にH型鋼により形成されて
おり、したがって受け梁10の上部フランジ10Aと架構14
の下部フランジ14Aが相互に重ね合わされた接合部を構
成している。 このような接合部において両架構10、14とが連結され
るが、この連結のために両フランジ10A、14Aには後述す
る締め付けボルト16を通すための穴18、20が穿孔されて
いる。そして架構14の伸縮移動を吸収するために、実施
例では受け梁10側の穴18を架構14の長手方向に沿う長穴
として貫通されたボルトの摺動移動を可能とし、一方、
架構14側の穴20を締め付けボルトのねじ軸に見合う円形
断面のボルト通し穴として架構14の移動にボルト16が追
随移動するようにしている。締め付けボルト16は長穴18
側から挿通され、ねじ軸をボルト通し穴20に貫通させて
架構14のフランジ14A側にてナット22を螺着して締め付
け、連結固定される。 ここで受け梁10と架構14とを連結するために用いられ
る締め付けボルト16は次のように形成されている。第2
図に示すように、締め付けボルト16はボルト頭部24とボ
ルト首部26、およびねじ軸部28からなり、ボルト首部26
の長さが架構同志のフランジ接合部の肉厚に相当する長
さとなっている。そして、この締め付けボルト16のボル
ト首部26は、前記長穴18に対面するボルト頭部24寄りの
基部は長穴18の幅寸法より直径が大きく形成されるとと
もに、その外周面に長穴18の側縁に沿う平行スライド面
30をカット形成した形状とされている。スライド面30間
の寸法は長穴18の幅寸法に対応し、所定の公差をもって
形成され、当該ボルト首部26が長穴18に嵌入できるよう
に設定されている。 このような締め付けボルト16を使用して受け梁10に架
構14を連結すると、第3図に示すように、長穴18の側面
にスライド面30が対面した状態で嵌着され、長穴18に対
して締め付けボルト16が回転できないように拘束される
が、長穴18の長手方向への移動は許容されるようにな
る。 斯かる実施例によれば、受け梁10と架構14とを上記締
め付けボルト16により締め付け固定すると、長穴18の側
面にボルト首部26のスライド面30が接触した状態にな
り、その接触状態は面接触状態となる。したがって、受
け梁10に対して架構14が変則的な移動が生じても締め付
けボルト16と受け梁10との接触面積が大きいので、荷重
の伝達面積が大きくなって集中荷重による接触部の損
壊、損傷といった事故を防止することができる。 なお、上記実施例では長穴18を受け梁10側に形成した
例に付き説明したが、これは架構14側に形成する構造の
ものでもよいのはもちろんである。更に、大型架構の据
え付けに適用できるだけでなく、同様の長穴スライド構
造を採用する連結構造部に適用することができる。
【考案の効果】
以上説明したように、本考案によれば、締め付けボル
トの前記長穴に対面するボルト首径を長穴幅より大径に
形成するとともに、長穴の側縁に沿う平行スライド面を
カット形成し、前記ボルトと長穴とを面接触状態で締め
付け連結するように構成したので、架構連結部の締め付
けボルトと長穴との接触面積を増して荷重の受圧面積が
大きくなるようにして集中荷重の発生による連結部の損
傷防止を図ることのできる。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例に係る大型架構の連結部構造の断面図、
第2図(1)は使用される締め付けボルトの側面図、同
(2)はその断面図、第3図は長穴と締め付けボルトの
関係を示す説明図である。 10……受け梁、14……架構、16……締め付けボルト、18
……長穴、20……ボルト通し穴、22……ナット、30……
スライド面。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】鋼材等から形成される架構と受け架構との
    接合部の少なくとも一方に長穴を形成してボルト締めす
    る構造において、締め付けボルトの前記長穴に対面する
    ボルト首径を長穴幅より大径に形成するとともに、長穴
    の側縁に沿う平行スライド面をカット形成し、前記ボル
    トと長穴とを面接触状態で締め付け連結したことを特徴
    とする大型架構の連結部構造。
JP4051290U 1990-04-16 1990-04-16 大型架構の連結部構造 Expired - Fee Related JP2516187Y2 (ja)

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