JP2516140Y2 - 天板と脚部との連結装置 - Google Patents
天板と脚部との連結装置Info
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- JP2516140Y2 JP2516140Y2 JP1991028256U JP2825691U JP2516140Y2 JP 2516140 Y2 JP2516140 Y2 JP 2516140Y2 JP 1991028256 U JP1991028256 U JP 1991028256U JP 2825691 U JP2825691 U JP 2825691U JP 2516140 Y2 JP2516140 Y2 JP 2516140Y2
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- plate
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、スチール机等の天板と
脚部とを連結具を介してワンタッチで連結するための天
板と脚部との連結装置に関する。
脚部とを連結具を介してワンタッチで連結するための天
板と脚部との連結装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、天板と脚部との連結装置は、既に
本出願人の先願である特公昭62−21524 号公報にて開示
されている。即ち、天板と脚部を連結する連結具とし
て、両側板と連結板からなる断面コ字形のフレームの両
側板の両端縁を先端に向けて細くしたテーパーとなし、
両側板間の一側寄りに先端外方に爪を有する係止片の基
端を回動可能に支持するとともに、両側板間の他側寄り
にフレームの連結板から延設して形成した支持片と前記
係止片の先端部間にスプリングを介在させて係止片を外
側方へ弾性付勢し、もって前記爪をテーパーから側方へ
出没可能となし、更に前記連結板に頭部を有するピンを
突設した連結具が開示されている。
本出願人の先願である特公昭62−21524 号公報にて開示
されている。即ち、天板と脚部を連結する連結具とし
て、両側板と連結板からなる断面コ字形のフレームの両
側板の両端縁を先端に向けて細くしたテーパーとなし、
両側板間の一側寄りに先端外方に爪を有する係止片の基
端を回動可能に支持するとともに、両側板間の他側寄り
にフレームの連結板から延設して形成した支持片と前記
係止片の先端部間にスプリングを介在させて係止片を外
側方へ弾性付勢し、もって前記爪をテーパーから側方へ
出没可能となし、更に前記連結板に頭部を有するピンを
突設した連結具が開示されている。
【0003】そして、前記連結具のピンを天板の下面に
固着した補強部材に開口したひょうたん穴に着脱自在に
嵌合係止する。一方、脚板及び引出しを有する袖部等の
脚部の上板一部を四角錐台に凹設し、該凹部の底板を四
角形状垂直に打抜いて装着口と傾斜ガイド部を有する装
着部を形成し、この装着部に連結具の略半分を嵌合する
とともに、爪を装着口の口縁に係合させて連結するので
ある。
固着した補強部材に開口したひょうたん穴に着脱自在に
嵌合係止する。一方、脚板及び引出しを有する袖部等の
脚部の上板一部を四角錐台に凹設し、該凹部の底板を四
角形状垂直に打抜いて装着口と傾斜ガイド部を有する装
着部を形成し、この装着部に連結具の略半分を嵌合する
とともに、爪を装着口の口縁に係合させて連結するので
ある。
【0004】しかし、脚部の上板に前述のような装着部
を形成するには、プレス加工と打抜き加工の2工程を必
要としてコスト高になるばかりでなく、袖部の上板に連
結具の装着部を凹設したため、その下面に突出部が生
じ、引出しの収容空間が狭くなるといった問題もある。
を形成するには、プレス加工と打抜き加工の2工程を必
要としてコスト高になるばかりでなく、袖部の上板に連
結具の装着部を凹設したため、その下面に突出部が生
じ、引出しの収容空間が狭くなるといった問題もある。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】本考案が前述の状況に
鑑み、解決しようとするところは、従来から用いられて
いる連結具を利用して、天板と脚部とを連結する場合
に、脚部の上板にはその下面に突出した従来形状の装着
部を形成することなく、単に連結具を適宜な取付手段に
て着脱可能となすのみとし、逆に天板の下面に固着した
ビーム状の補強部材に連結具の大部分を収容可能となし
て連結し、しかもその連結作業を容易に行うことが可能
であり、更に補強部材の製造も容易である天板と脚部と
の連結装置を提供する点にある。
鑑み、解決しようとするところは、従来から用いられて
いる連結具を利用して、天板と脚部とを連結する場合
に、脚部の上板にはその下面に突出した従来形状の装着
部を形成することなく、単に連結具を適宜な取付手段に
て着脱可能となすのみとし、逆に天板の下面に固着した
ビーム状の補強部材に連結具の大部分を収容可能となし
て連結し、しかもその連結作業を容易に行うことが可能
であり、更に補強部材の製造も容易である天板と脚部と
の連結装置を提供する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は、前述の課題解
決のために、脚部の上板に適宜な取付手段にて着脱自在
に取付ける連結具の少なくとも両側面に先細テーパーを
形成するとともに、該テーパーを形成した一側面の先端
部に外側方へ弾性付勢して出没可能な爪を有する係止片
を内装し、天板の下面には板体を折曲形成したビーム状
の補強部材を固着し、該補強部材には前記連結具のテー
パーを内接する傾斜面を有する下方開放の凹溝をその長
さ方向に形成するとともに、両傾斜面の上縁間に有する
連続面の中央部を下方へ山折りして溝に沿った突条を形
成し、この凹溝内の適所であって前記連続面に連結具の
先端部を嵌挿し且つ爪を係合する開口を形成するととも
に、前記突条を切り欠いて該開口内に連結具を案内する
下方へ広がった傾斜縁を形成してなる天板と脚部との連
結装置を構成した。
決のために、脚部の上板に適宜な取付手段にて着脱自在
に取付ける連結具の少なくとも両側面に先細テーパーを
形成するとともに、該テーパーを形成した一側面の先端
部に外側方へ弾性付勢して出没可能な爪を有する係止片
を内装し、天板の下面には板体を折曲形成したビーム状
の補強部材を固着し、該補強部材には前記連結具のテー
パーを内接する傾斜面を有する下方開放の凹溝をその長
さ方向に形成するとともに、両傾斜面の上縁間に有する
連続面の中央部を下方へ山折りして溝に沿った突条を形
成し、この凹溝内の適所であって前記連続面に連結具の
先端部を嵌挿し且つ爪を係合する開口を形成するととも
に、前記突条を切り欠いて該開口内に連結具を案内する
下方へ広がった傾斜縁を形成してなる天板と脚部との連
結装置を構成した。
【0007】
【作用】以上の如き内容からなる本考案の天板と脚部と
の連結装置は、脚部の上板に適宜な取付手段にて連結具
を取付けて突出させた状態で、その上に天板を載置する
と、天板下面に固着したビーム状の補強部材の凹溝の両
傾斜面と突条に切り欠き形成した傾斜縁とで前記連結具
は案内されて、その上端部が凹溝内の連続面に形成した
開口に嵌挿すると、連結具の先細テーパーが両傾斜面に
内接した嵌合状態となるとともに、この挿入の途中では
一方の傾斜面を慴動してその弾性付勢力に抗してテーパ
ーから内方へ収容されていた係止片の爪は、嵌合と同時
に開口を通過して突出し、開口の口縁に係合して抜け止
めされ、もって天板と脚部をワンタッチで連結するもの
である。
の連結装置は、脚部の上板に適宜な取付手段にて連結具
を取付けて突出させた状態で、その上に天板を載置する
と、天板下面に固着したビーム状の補強部材の凹溝の両
傾斜面と突条に切り欠き形成した傾斜縁とで前記連結具
は案内されて、その上端部が凹溝内の連続面に形成した
開口に嵌挿すると、連結具の先細テーパーが両傾斜面に
内接した嵌合状態となるとともに、この挿入の途中では
一方の傾斜面を慴動してその弾性付勢力に抗してテーパ
ーから内方へ収容されていた係止片の爪は、嵌合と同時
に開口を通過して突出し、開口の口縁に係合して抜け止
めされ、もって天板と脚部をワンタッチで連結するもの
である。
【0008】
【実施例】次に添付図面に示した実施例に基づき更に本
考案の詳細を説明する。
考案の詳細を説明する。
【0009】本考案は天板と脚部を連結する組立家具で
あれば、各種のものに適用可能であるが、本実施例では
スチール机に適用した例を示し、図1は天板1と脚部2
を分解した状態を示し、図2はその要部を示し、図中3
は連結具を示している。
あれば、各種のものに適用可能であるが、本実施例では
スチール机に適用した例を示し、図1は天板1と脚部2
を分解した状態を示し、図2はその要部を示し、図中3
は連結具を示している。
【0010】本考案は、天板1の下面の横方向の少なく
とも前後に補強部材4,4を固着し、該補強部材4には
連結具3を抜け止め係合する取付用の開口5,…を形成
し、また脚部2の上板6には連結具3を着脱可能で上方
への移動を規制した状態で取付けることが可能なひょう
たん形状の止め穴7,…を前記開口5と対応する位置に
形成したものである。
とも前後に補強部材4,4を固着し、該補強部材4には
連結具3を抜け止め係合する取付用の開口5,…を形成
し、また脚部2の上板6には連結具3を着脱可能で上方
への移動を規制した状態で取付けることが可能なひょう
たん形状の止め穴7,…を前記開口5と対応する位置に
形成したものである。
【0011】本実施例で用いた脚部2としては、図1に
示す如く引出し8,…を有する袖ユニット9と脚板10等
を組合せたものを用いたが、該脚部2については本考案
の主旨から明らかなように構造限定は不要であるが、特
に袖ユニット9を用いる場合には引出し8の収容空間を
大きく設定できるといった効果を有する。
示す如く引出し8,…を有する袖ユニット9と脚板10等
を組合せたものを用いたが、該脚部2については本考案
の主旨から明らかなように構造限定は不要であるが、特
に袖ユニット9を用いる場合には引出し8の収容空間を
大きく設定できるといった効果を有する。
【0012】更に、本考案の詳細を図2及び図3に基づ
き説明する。尚、図2は下方より見た斜視図であり、各
部材は上下反転したものである。連結具3は、フレーム
11を両側板12,12の上端縁を連結板13で連続させて側面
視倒コ字形に形成し、両側板12,12の側端縁を先細テー
パー14,…とするとともに、先端部を前記開口5に嵌挿
可能となし、また両側板12,12間であって一側寄り下部
には先端外方に爪15を有する係止片16の基部を支軸17等
により軸着し、また他側寄りには前記連結板13から一体
的に延設した支持片18を立起形成し、そして係止片16と
支持片18間にスプリング等のばね体19にて爪15を外側方
へテーパー14から突出するように弾性付勢し、さらに前
記連結板13の下面には頭部20を有するピン21を突設した
ものである。また、両側板12,12には前記係止片16の爪
15が十分突出した状態で、それ以上の外方変移を規制す
るストッパー22を側板12を切起して形成している。そし
て、前記連結板13と頭部20間の間隙は前記脚部2の上板
6の板厚と略一致させている。尚、本実施例では連結具
3を金属製で形成したが、合成樹脂製とすることも勿論
可能である。
き説明する。尚、図2は下方より見た斜視図であり、各
部材は上下反転したものである。連結具3は、フレーム
11を両側板12,12の上端縁を連結板13で連続させて側面
視倒コ字形に形成し、両側板12,12の側端縁を先細テー
パー14,…とするとともに、先端部を前記開口5に嵌挿
可能となし、また両側板12,12間であって一側寄り下部
には先端外方に爪15を有する係止片16の基部を支軸17等
により軸着し、また他側寄りには前記連結板13から一体
的に延設した支持片18を立起形成し、そして係止片16と
支持片18間にスプリング等のばね体19にて爪15を外側方
へテーパー14から突出するように弾性付勢し、さらに前
記連結板13の下面には頭部20を有するピン21を突設した
ものである。また、両側板12,12には前記係止片16の爪
15が十分突出した状態で、それ以上の外方変移を規制す
るストッパー22を側板12を切起して形成している。そし
て、前記連結板13と頭部20間の間隙は前記脚部2の上板
6の板厚と略一致させている。尚、本実施例では連結具
3を金属製で形成したが、合成樹脂製とすることも勿論
可能である。
【0013】また、天板1の下面に固着する補強部材4
は、金属製の板体を折曲し、ビーム状に形成したもので
あり、幅方向の中央部であって長さ方向に沿って下方開
放した凹溝23を形成し、該凹溝23の対向面を前記連結具
3のテーパー14,14を内接する傾斜面24,24となし、両
傾斜面24,24の上縁間に有する連続面25の中央部を下方
へ山折りして溝に沿った突条26を形成し、前記開口5は
凹溝23内の適所にこの突条26及び連続面25に渡って切り
欠いて形成している。この際、前記開口5の口縁から下
方へ広がるように突条26を切り欠き、その端縁を傾斜縁
27となして、前記連結具3の両側板12,12の先端を慴動
して開口5内に案内するようになしている。ここで、前
記突条26の形状は、本実施例では三角形状となしたが、
半円形状でもまた他の任意の形状でよい。そして、この
傾斜縁27の傾斜角度は、前記連結具3のテーパー14と一
致させておけば、図2に示した状態から連結具3を90度
回転させて、連結具3の係止片16と一方の傾斜縁27が対
面するように設定した状態で、該連結具3を開口5に嵌
挿した場合に、テーパー14と傾斜縁27が接合してガタつ
きなく装着できる。この場合には、前記テーパー14を連
結具3の両側の略全面に形成するものとし、一方のテー
パー14面の上部から爪15を突出させるように構成する。
は、金属製の板体を折曲し、ビーム状に形成したもので
あり、幅方向の中央部であって長さ方向に沿って下方開
放した凹溝23を形成し、該凹溝23の対向面を前記連結具
3のテーパー14,14を内接する傾斜面24,24となし、両
傾斜面24,24の上縁間に有する連続面25の中央部を下方
へ山折りして溝に沿った突条26を形成し、前記開口5は
凹溝23内の適所にこの突条26及び連続面25に渡って切り
欠いて形成している。この際、前記開口5の口縁から下
方へ広がるように突条26を切り欠き、その端縁を傾斜縁
27となして、前記連結具3の両側板12,12の先端を慴動
して開口5内に案内するようになしている。ここで、前
記突条26の形状は、本実施例では三角形状となしたが、
半円形状でもまた他の任意の形状でよい。そして、この
傾斜縁27の傾斜角度は、前記連結具3のテーパー14と一
致させておけば、図2に示した状態から連結具3を90度
回転させて、連結具3の係止片16と一方の傾斜縁27が対
面するように設定した状態で、該連結具3を開口5に嵌
挿した場合に、テーパー14と傾斜縁27が接合してガタつ
きなく装着できる。この場合には、前記テーパー14を連
結具3の両側の略全面に形成するものとし、一方のテー
パー14面の上部から爪15を突出させるように構成する。
【0014】また、補強部材4の凹溝23の両側は突出部
28,28となし、一方の突条26の下面には脚部2の上板6
の上面に当接する一条の突起29を突設している。また、
突起29,29の上端縁には、天板1の下面に固着する取付
片30,30を折曲形成している。そして、前記補強部材4
を天板1の下面に固着した際に、その連続面25は天板1
の下面間に開口5から上方へ突出する連結具3の先端部
を収容できる程度の最小限の間隔を有するように設定し
ている。
28,28となし、一方の突条26の下面には脚部2の上板6
の上面に当接する一条の突起29を突設している。また、
突起29,29の上端縁には、天板1の下面に固着する取付
片30,30を折曲形成している。そして、前記補強部材4
を天板1の下面に固着した際に、その連続面25は天板1
の下面間に開口5から上方へ突出する連結具3の先端部
を収容できる程度の最小限の間隔を有するように設定し
ている。
【0015】そして、脚部2の上板6に連結具3を着脱
自在に取付ける取付手段として、本実施例で採用したも
のは、図2に示すようなひょうたん形状の止め穴7と連
結具3のピン21とからなる嵌合係止構造であり、この止
め穴7は、ピン21の頭部20を挿入可能な大孔31と頭部20
を係止する小孔32とを連続させて形成したものである。
従って、脚部2の上板6には、この止め穴7を打抜き形
成するだけの加工を施せばよい。また、上板6の下方に
突出するものは、連結具3のピン21の頭部20のみである
ので、該上板6の下方に余分な空間を必要としない。
尚、この取付手段は適宜なものが採用されるが、いずれ
の構造を採用しても上板6の下方への突出が少ないもの
とする。
自在に取付ける取付手段として、本実施例で採用したも
のは、図2に示すようなひょうたん形状の止め穴7と連
結具3のピン21とからなる嵌合係止構造であり、この止
め穴7は、ピン21の頭部20を挿入可能な大孔31と頭部20
を係止する小孔32とを連続させて形成したものである。
従って、脚部2の上板6には、この止め穴7を打抜き形
成するだけの加工を施せばよい。また、上板6の下方に
突出するものは、連結具3のピン21の頭部20のみである
ので、該上板6の下方に余分な空間を必要としない。
尚、この取付手段は適宜なものが採用されるが、いずれ
の構造を採用しても上板6の下方への突出が少ないもの
とする。
【0016】しかして、連結具3を用いて天板1は脚部
2を連結するには、図3に示すように、先ず連結具3の
ピン21を前述のように脚部2の止め穴7,…にそれぞれ
挿入して係止し、上板6に複数の連結具3,…を突出さ
せた状態で、前記天板1を載置すると、各連結具3の上
部は補強部材4の凹溝23内に位置し、傾斜面24,24及び
傾斜縁27,27で案内されて、上端部が開口5内に嵌挿さ
れる。その状態では、連結具3のテーパー14,14は傾斜
面24,24に内接した状態で嵌合している。そして、連結
具3の凹溝23内への挿入の際にテーパー14から突出して
いた係止片16の爪15は一方の傾斜面24を慴動しながら内
方へ押し込まれ、完全に嵌合すると同時に、爪14は傾斜
面24から離れて外側方へ突出し、開口5の口縁であっ
て、傾斜面24の上縁に抜け止め状態で係合する。この状
態で、前記連結具3は天板1の内部に完全に収容され、
脚部2の上板6から下方へ突出するものは、ピン21の頭
部20のみである。
2を連結するには、図3に示すように、先ず連結具3の
ピン21を前述のように脚部2の止め穴7,…にそれぞれ
挿入して係止し、上板6に複数の連結具3,…を突出さ
せた状態で、前記天板1を載置すると、各連結具3の上
部は補強部材4の凹溝23内に位置し、傾斜面24,24及び
傾斜縁27,27で案内されて、上端部が開口5内に嵌挿さ
れる。その状態では、連結具3のテーパー14,14は傾斜
面24,24に内接した状態で嵌合している。そして、連結
具3の凹溝23内への挿入の際にテーパー14から突出して
いた係止片16の爪15は一方の傾斜面24を慴動しながら内
方へ押し込まれ、完全に嵌合すると同時に、爪14は傾斜
面24から離れて外側方へ突出し、開口5の口縁であっ
て、傾斜面24の上縁に抜け止め状態で係合する。この状
態で、前記連結具3は天板1の内部に完全に収容され、
脚部2の上板6から下方へ突出するものは、ピン21の頭
部20のみである。
【0017】また、図2及び図3の連結具3の向きを90
度回転させて連結すれば、該連結具3の係止片16は一方
の傾斜縁27と対面する配置になり、その爪15は開口5の
口縁であって連続面25の端縁に係合する。この際、図示
したような連結具3の構造にあっては、開口5に連結具
3を係合させた連結状態において係止片16と傾斜縁27間
に間隙が生じるので、この間隙からドライバー等の工具
の先端を挿入して係止片16をばね体19の弾性力に抗して
押し込めば、その爪15と開口5との係合関係が開放され
て、連結具3を開口5から抜き去ることが可能となり、
分解作業が容易である。
度回転させて連結すれば、該連結具3の係止片16は一方
の傾斜縁27と対面する配置になり、その爪15は開口5の
口縁であって連続面25の端縁に係合する。この際、図示
したような連結具3の構造にあっては、開口5に連結具
3を係合させた連結状態において係止片16と傾斜縁27間
に間隙が生じるので、この間隙からドライバー等の工具
の先端を挿入して係止片16をばね体19の弾性力に抗して
押し込めば、その爪15と開口5との係合関係が開放され
て、連結具3を開口5から抜き去ることが可能となり、
分解作業が容易である。
【0018】尚、図4に示したものは、補強部材4′と
して、前述の補強部材4の連続面25を突条26がないフラ
ットに形成したものであり、それ以外は同一であるので
同一構成には同一符号を付して説明に代える。この場
合、連結具3′の側板12,12がフラットであれば、連続
面15に形成した開口5内に嵌挿する場合、その位置が少
しでもずれていれば挿入できないので、その作業は手間
がかかるが、図示したように両側板12,12の先端部を内
方へ屈曲させて案内面33を形成することにより、開口5
への嵌挿作業が容易となるのである。ここでも、案内面
33を形成した以外は前記連結具3と同一じあるので、同
一構成には同一符号を付して説明は省略する。
して、前述の補強部材4の連続面25を突条26がないフラ
ットに形成したものであり、それ以外は同一であるので
同一構成には同一符号を付して説明に代える。この場
合、連結具3′の側板12,12がフラットであれば、連続
面15に形成した開口5内に嵌挿する場合、その位置が少
しでもずれていれば挿入できないので、その作業は手間
がかかるが、図示したように両側板12,12の先端部を内
方へ屈曲させて案内面33を形成することにより、開口5
への嵌挿作業が容易となるのである。ここでも、案内面
33を形成した以外は前記連結具3と同一じあるので、同
一構成には同一符号を付して説明は省略する。
【0019】このように、脚部2の上板6に形成した止
め穴7の大孔31に、ピン21の頭部20を挿入した後、連結
具3を小孔32の方向にスライドさせて、頭部20を小孔32
に係止して抜け止め装着するが、前記上板6に多数形成
した止め穴7の向き、即ち大孔31に対する小孔32の向き
が同一であれば、天板1がその方向に全体的にスライド
して、ピン21が止め穴7から抜ける恐れがあるので、止
め穴7の少なくとも一つを他の止め穴7,…に対して90
度回転させた方向に向けて設ける必要があることを付記
する。
め穴7の大孔31に、ピン21の頭部20を挿入した後、連結
具3を小孔32の方向にスライドさせて、頭部20を小孔32
に係止して抜け止め装着するが、前記上板6に多数形成
した止め穴7の向き、即ち大孔31に対する小孔32の向き
が同一であれば、天板1がその方向に全体的にスライド
して、ピン21が止め穴7から抜ける恐れがあるので、止
め穴7の少なくとも一つを他の止め穴7,…に対して90
度回転させた方向に向けて設ける必要があることを付記
する。
【0020】
【考案の効果】以上にしてなる本考案の天板と脚部との
連結装置によれば、脚部の上板に適宜な取付手段にて連
結具を取付けて突出させた状態で、その上に天板を載置
するだけで、天板下面に固着したビーム状の補強部材の
凹溝の両傾斜面と突条に切り欠き形成した傾斜縁とで前
記連結具は案内されて、連結具と開口の位置が多少ずれ
ていてもその上端部が凹溝内の連続面に形成した開口に
嵌挿することが容易にでき、しかもその連結状態では、
連結具の先細テーパーが両傾斜面に内接した嵌合状態と
なるとともに、係止片の爪が開口の口縁に係合して抜け
止めされ、強固にガタつきなく連結でき、その連結もビ
スを一切使用せずとも天板と脚部をワンタッチで連結す
ることができる。
連結装置によれば、脚部の上板に適宜な取付手段にて連
結具を取付けて突出させた状態で、その上に天板を載置
するだけで、天板下面に固着したビーム状の補強部材の
凹溝の両傾斜面と突条に切り欠き形成した傾斜縁とで前
記連結具は案内されて、連結具と開口の位置が多少ずれ
ていてもその上端部が凹溝内の連続面に形成した開口に
嵌挿することが容易にでき、しかもその連結状態では、
連結具の先細テーパーが両傾斜面に内接した嵌合状態と
なるとともに、係止片の爪が開口の口縁に係合して抜け
止めされ、強固にガタつきなく連結でき、その連結もビ
スを一切使用せずとも天板と脚部をワンタッチで連結す
ることができる。
【0021】また、従来から用いられている連結具をそ
のまま利用しても、前記突条の傾斜縁で案内されるので
容易に連結作業を行うことかでき、しかも天板と脚部と
を連結する場合に、脚部の上板にはその下面に突出した
従来形状の装着部を形成することなく、単に連結具を適
宜な取付手段にて着脱可能となすだけであり、逆に天板
の下面に固着したビーム状の補強部材に連結具の大部分
を収容可能となして連結するので、脚部の上板の下方に
引出しを設ける場合にはその収容空間に対する制約がな
くなる。
のまま利用しても、前記突条の傾斜縁で案内されるので
容易に連結作業を行うことかでき、しかも天板と脚部と
を連結する場合に、脚部の上板にはその下面に突出した
従来形状の装着部を形成することなく、単に連結具を適
宜な取付手段にて着脱可能となすだけであり、逆に天板
の下面に固着したビーム状の補強部材に連結具の大部分
を収容可能となして連結するので、脚部の上板の下方に
引出しを設ける場合にはその収容空間に対する制約がな
くなる。
【図1】天板と脚部の分解状態を示す簡略斜視図
【図2】本考案の要部を下方より見た分解斜視図
【図3】同じく連結具を用いて天板と脚部を連結した状
態の部分縦断面図
態の部分縦断面図
【図4】両側板の先端に案内面を有する連結具を用いて
連結する状態を示した下方より見た要部の分解斜視図
連結する状態を示した下方より見た要部の分解斜視図
1 天板 2 脚部 3 連結具 4 補強部材 5 開口 6 上板 7 止め穴 8 引出し 9 袖ユニット 10 脚板 11 フレーム 12 側板 13 連結板 14 テーパー 15 爪 16 係止片 17 支軸 18 支持片 19 ばね体 20 頭部 21 ピン 22 ストッパー 23 凹溝 24 傾斜面 25 連続面 26 突条 27 傾斜縁 28 突出部 29 突起 30 取付片 31 大孔 32 小孔 33 案内面
Claims (1)
- 【請求項1】 脚部の上板に適宜な取付手段にて着脱自
在に取付ける連結具の少なくとも両側面に先細テーパー
を形成するとともに、該テーパーを形成した一側面の先
端部に外側方へ弾性付勢して出没可能な爪を有する係止
片を内装し、天板の下面には板体を折曲形成したビーム
状の補強部材を固着し、該補強部材には前記連結具のテ
ーパーを内接する傾斜面を有する下方開放の凹溝をその
長さ方向に形成するとともに、両傾斜面の上縁間に有す
る連続面の中央部を下方へ山折りして溝に沿った突条を
形成し、この凹溝内の適所であって前記連続面に連結具
の先端部を嵌挿し且つ爪を係合する開口を形成するとと
もに、前記突条を切り欠いて該開口内に連結具を案内す
る下方へ広がった傾斜縁を形成してなることを特徴とす
る天板と脚部との連結装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991028256U JP2516140Y2 (ja) | 1991-03-29 | 1991-03-29 | 天板と脚部との連結装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991028256U JP2516140Y2 (ja) | 1991-03-29 | 1991-03-29 | 天板と脚部との連結装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04117206U JPH04117206U (ja) | 1992-10-20 |
JP2516140Y2 true JP2516140Y2 (ja) | 1996-11-06 |
Family
ID=31912390
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991028256U Expired - Lifetime JP2516140Y2 (ja) | 1991-03-29 | 1991-03-29 | 天板と脚部との連結装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2516140Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0444890Y2 (ja) * | 1988-06-16 | 1992-10-22 |
-
1991
- 1991-03-29 JP JP1991028256U patent/JP2516140Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04117206U (ja) | 1992-10-20 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19960625 |