JP2516085B2 - 自動演奏装置 - Google Patents

自動演奏装置

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JP2516085B2
JP2516085B2 JP2084971A JP8497190A JP2516085B2 JP 2516085 B2 JP2516085 B2 JP 2516085B2 JP 2084971 A JP2084971 A JP 2084971A JP 8497190 A JP8497190 A JP 8497190A JP 2516085 B2 JP2516085 B2 JP 2516085B2
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    • G10H1/00Details of electrophonic musical instruments
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、自動的に伴奏を行う自動演奏装置に関し、
特に即興演奏の自由度を増した自動演奏装置に関する。
(従来の技術) 従来、自動的にコード伴奏を行う自動伴奏演奏機能を
有する自動演奏装置が広く知られている。このような自
動演奏装置としては、例えばシーケンサに録音するよう
な形式で曲の最初から最後まで全部のデータを記憶して
おき、この記憶内容を順次読出すことにより最初から最
後までの伴奏を連続して行うタイプのもの、または、記
憶されている一定のリズムパターンやコードパターンを
繰り返して読出すことにより伴奏を続け、これをストッ
プ操作が行われるまで行うタイプのもの等がある。
このような従来の自動演奏をバックに楽器の演奏を行
う時、特に曲の途中で何回繰り返すかわからないような
一定区間の繰り返しによる即興演奏パートが数箇所ある
ような曲では、繰り返し回数を覚えておいて即興演奏を
行うしかなく、演奏者が即興演奏に集中できず著しく音
楽性を損なうという欠点があった。また、例えばジャズ
演奏におけるアドリブのように、繰り返し回数が決まっ
ておらず、その時の興に応じて任意に即興演奏の長さを
変えることができないという欠点もあった。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は、上記したように従来の自動演奏をバックに
楽器の演奏を行う時、特に曲の途中で何回繰り返すかわ
からないような一定区間の繰り返しによる即興演奏パー
トが数箇所あるような曲では、繰り返し回数を覚えてお
いて即興演奏を行うしかなく、演奏者が即興演奏に集中
できず著しく音楽性を損なうという欠点、及び例えばジ
ャズ演奏におけるアドリブのように、繰り返し回数が決
まっておらず、その時の興に応じて任意に即興演奏の長
さを変えることができないという欠点を解消するために
なされたもので、即興演奏パートの繰り返し回数を覚え
ておく必要がなく、したがって操作性に優れ演奏に集中
できるとともに、任意の長さの即興演奏を伸び伸びと楽
しむことができ、自動演奏をバックに演奏する際の音楽
性を著しく高めることのできる自動演奏装置を提供する
ことを目的とする。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 本発明の自動演奏装置は、上記課題を解決するため
に、複数の演奏パートからなりそれぞれの演奏パートの
楽音データを記憶する第1の記憶手段と、この第1の記
憶手段に記憶されたある特定の演奏パートの楽音データ
を繰返し読出す回数を記憶する第2の記憶手段と、この
第2の記憶手段に記憶された繰返し回数になるまでは前
記演奏パートの楽音データを繰返し読出し、前記繰返し
回数になると次の演奏パートの楽音データの読出しを行
う第1の読出手段と、繰返し読出しを行う演奏パートの
移行を指示する第1の指示手段と、この第1の指示手段
で演奏パートの移行が指示された際、前記第1の読出手
段による前記繰返し読出しを行う演奏パートの次の繰返
し読出しを中止せしめ、次の演奏パートの楽音データの
読出しに移行せしめる第1の制御手段とを具備したこと
を特徴とする。
また、同様の目的で、複数の演奏パートからなりそれ
ぞれの演奏パートの楽音データを記憶する第1の記憶手
段と、この第1の記憶手段に記憶されたある特定の演奏
パートの楽音データを繰返し読出す回数を記憶する第2
の記憶手段と、この第2の記憶手段に記憶された繰返し
回数になるまでは前記演奏パートの楽音データを繰返し
読出し、前記繰返し回数になると次の演奏パートの楽音
データの読出しを行う第1の読出手段と、この繰返し読
出しを行う演奏パートを繰返し読出す回数の追加を指示
する第2の指示手段と、この第2の指示手段で繰返し読
出す回数の追加が指示された際、前記繰返し読出しを行
う演奏パートの繰返し読出す回数の記憶内容を増加せし
める第2の制御手段とを具備したことを特徴とする。
さらに同様の目的で、前記繰返し読出す回数の記憶内
容を表示する表示手段を、さらに具備したことを特徴と
する。
(作用) 本発明は、例えば自動伴奏は第1の記憶手段に記憶さ
れた楽音データを順次読出すことにより行い、この自動
伴奏途中の例えば即興演奏パートの伴奏は上記第1の記
憶手段の一部分を繰返して読出すことにより実現し、演
奏者が即興演奏パートを抜けだしたいと考えたときに第
1の指示手段で演奏パートの移行を指示することにより
次の楽音データの読出しに移行し、演奏パートを移行す
るようにしている。これにより、演奏者は即興演奏パー
トの繰り返し回数を意識することなく即興演奏に集中で
きるものとなっている。
また、例えば自動伴奏は第1の記憶手段に記憶された
楽音データを順次読出すことにより行い、この自動伴奏
途中の例えば即興演奏パートの伴奏は第2の記憶手段に
あらかじめ記憶された回数だけ上記第1の記憶手段の一
部分を繰返して読出すことにより行うが、演奏者が興に
乗り即興演奏パートを引き伸ばしたいと考えたときに第
2の指示手段で指示することにより上記第2の記憶手段
に記憶されている回数を増加せしめ、これにより任意の
繰り返し回数の追加ができるようにしている。これによ
り任意の長さの即興演奏を伸び伸びと楽しむことがで
き、自動演奏をバックに演奏する際の音楽性を著しく高
めることのできるものとなっている。
さらに、第2の記憶手段に記憶された繰り返し回数の
残りの表示手段で表示するようにしたので、演奏者はこ
れを見ることにより演奏パートの残り回数を認識し、例
えば当該演奏パートを終了させたり、あるいは繰り返し
回数を追加したりすることができ、より操作性に優れた
ものとなっている。
(実施例) 第1図は、本発明に係る自動演奏装置の要部の概略ブ
ロック図である。
図において、1はキーボード部で複数のキーを有する
キーボードと各キーの押下の状態を検知するためのキー
スキャン回路を含んでいる。
2はパネル部であって、電源スイッチ、モード指定ス
イッチ、メロディ選択スイッチ、リズム選択スイッチ等
の各種スイッチの他、本発明の特徴である自動演奏開始
スイッチを備えている。また、パネル部2にはフットス
イッチとしてのREND(リピートエンド)スイッチ2a及び
RINC(リピートインクリメント)スイッチ2bが接続され
ている。上記RENDスイッチ2a及びRINCスイッチ2bは、パ
ネル部2上に通常のスイッチとして設けても良い。各ス
イッチ(フットスイッチを含む)の状態はキーボード部
1と同様に内部に設けられたパネルスキャン回路によっ
て検知されるようになっている。さらに、パネル部2に
は表示手段としての表示器(図示しない)が設けられて
おり、後述するリピートナンバの現在値が表示されるよ
うになっている。
3は中央処理装置(CPU)であり、ROM4のプログラム
メモリ部41に記憶された制御プログラムに従って装置各
部を制御するものである。
ROM4は、プログラムメモリ部41の他に、シーケンスデ
ータメモリ部42を有している。このシーケンスデータメ
モリ部42には、伴奏出力すべきコード情報を記憶してい
るシーケンスデータが記憶されている。このシーケンス
データのデータ構造については後述する。
5は、書換え可能記憶装置(以下、「RAM」と略す
る。)であって、CPU3の制御の下に、ROM4に記憶されて
いる必要なデータを転送して格納記憶するデータエリ
ア、キーボード部1及びパネル部2の各キー及びスイッ
チの状態に対応する放音に必要なデータがセットされる
複数のレジスタ等からなるワーキングRAMを含んでい
る。
6は楽音発生部であって、RAM5から楽音発生すべき楽
音データを受け取って記憶するメモリ、このメモリに記
憶された楽音データと楽音波形メモリ7からの波形デー
タとにより生成されるデジタル楽音信号を、該デジタル
楽音信号に対応するアナログ楽音信号に変換するD/A変
換器等を有している。
楽音波形メモリ7は、波形データ及びエンベロープデ
ータを記憶している読出専用メモリであり、楽音発生部
6に記憶された楽音データに応じた波形データ及びエン
ベロープデータを出力する。波形データは楽音発生部6
のメモリに記憶されるキーナンバに応じた速度(周波
数)で読み出される。さらに楽音発生部6のD/A変換器
の出力であるアナログ楽音信号は増幅器8、スピーカ又
はヘッドホン9で構成されるサウンドシステムにより放
音出力されるようになっている。
なお、上記キーボード部1、パネル部2、CPU3、ROM
4、RAM5、及び楽音発生部6はシステムバス10により相
互に接続されている。
第2図はシーケンスデータのデータ形式を示す図であ
り、キーデータ、トーンデータ、バーデータの他に、こ
の発明の特徴に関係するリピートスタート、リピートエ
ンド、コンプリートエンドの各データにより構成され
る。
第2図(a)に示すキーデータは4バイトから成り、
それぞれキーコード、ステップタイム、ベロシティ、ゲ
ートタイムを指定する。ここで、キーコードは、キーボ
ードの各キーに対応したコードであり、音高を示す。ス
テップタイムは、1つ前の音符データのキーオン又は音
色データ変化から当該音符データのキーオンまでの時間
長を示す。ベロシティはキーボードの操作キーの操作速
度又は操作強度を示すデータである。また、ゲートタイ
ムは、キーオンからキーオフまでの時間長を示してい
る。
第2図(b)に示すトーンデータは2バイトから成
り、それぞれトーンコード及びステップタイムを指定す
る。トーンコードは音色ナンバを意味し、例えば、ピア
ノ、バイオリン、トランペット等という音色に対応して
番号付けされたものである。ステップタイムは、上述し
たキーデータ中のステップタイムと同一である。
第2図(c)に示すバーデータは2バイトから成り、
1バイト目がオール「1」のデータであり、2バイト目
の上位2ビットが「00」である。このバーデータは、小
節の区切りを示すものである。
第2図(d)に示すリピートスタートデータは2バイ
トから成り、1バイト目がオール「1」のデータであ
り、2バイト目の上位2ビット「01」である。2バイト
目の下位6ビットでは繰り返し回数を示すリピートナン
バが指定される。このリピートスタートデータは繰り返
し読出しの始点と繰り返し回数を指定するものである。
第2図(e)に示すリピートエンドデータは2バイト
から成り、1バイト目がオール「1」のデータであり、
2バイト目の上位2ビットが「10」である。このリピー
トエンドデータは、繰り返し読出しの終点を示すもので
ある。
第2図(f)に示すコンプリートエンドデータは2バ
イトから成り、1バイト目、2バイト目共にオール
「1」のデータである。このコンプリートエンドデータ
は、自動演奏の終了を示すものである。
第3図は上述したRAM5内に設けられるレジスタのう
ち、本発明の特徴に係るもののみを示している。
すなわち、RAM(リピートスタートアドレス)レジス
タは、リピートスタートアドレスを記憶するレジスタで
ある。このリピートスタートアドレスは、シーケンスデ
ータが記憶されているROM4又はRAM5のアドレスそのもの
である。
RN(リピートナンバ)レジスタは、リピートナンバ、
つまり繰り返し回数を記憶するレジスタである。このリ
ピートナンバの初期値は、シーケンスデータのリピート
スタートデータの第2バイト目に格納されているものと
同一のものである。
PA(プレイアドレス)レジスタは、現在シーケンスプ
レイによって読出しているアドレスを記憶するレジスタ
である。
BN(バーナンバ)レジスタは、現在のバーナンバを記
憶するレジスタであり、シーケンスデータ中にバーデー
タが出現する毎にインクリメントされる。
次に、以上の構成及びデータ形式において、第4図に
示すフローチャートを参照しながら本装置の動作を詳細
に説明する。
パネル部2の自動演奏開始スイッチが押下されると、
CPU3はROM4のプログラムメモリ41に記憶されている制御
プログラムに従って動作を開始する。まず、PAレジスタ
にプレイアドレス、つまりシーケンスデータが格納され
ているROM4又はRAM5の先頭アドレスをセットする(ステ
ップS1)。次いで、当該アドレスで指定される領域から
シーケンスデータをロードする(ステップS2)。この
際、シーケンスデータがキーデータの場合は4バイト、
それ以外の場合は2バイトがロードされる。
次いで、ロードしたデータがキーデータか否かを調べ
る(ステップS3)。そして、キーデータであることが判
断されると、該キーデータ中のキーコード、ステップタ
イム、ベロシティ、ゲートタイムに基づいて発音制御を
行う(ステップS4)。これにより伴奏音が放音されるこ
とになる。
次いで、PAレジスタの内容に「4」を加えてプレイア
ドレスを更新し(ステップS5)、次のシーケンスデータ
の読出しに備える。
次いで、パネル部2のRINCスイッチ2bのオンイベント
があったか否かが調べられ(ステップS6)、もしオンイ
ベントがあったことが判断されるとRNレジスタの内容を
インクリメントし、その後RNレジスタの内容をパネル部
5の表示器に表示する(ステップS7)。これにより、RN
レジスタにあらかじめ設定されている繰り返し演奏回数
が1回増加されることになる。また、演奏者は表示器を
確認することにより繰り返し演奏回数を残り回数を知る
ことができる。
一方、上記ステップS6でRINCスイッチ2bのオンイベン
トがなかったことが判断されると、RENDスイッチ2aのオ
ンイベントがあったか否かが調べられる(ステップS
8)。そして、オンイベントがあったことが判断される
とRNレジスタに「1」をセットし、その後RNレジスタの
内容をパネル部2の表示器に表示する(ステップS9)。
これにより、RNレジスタに設定されている繰り返し演奏
回数が残っていても、また、無限回数の繰り返し演奏が
指定(オール「1」にすることにより指定)されていて
も、あと1回の演奏を行なって繰り返し演奏を終了する
ことになる。なお、上記ステップS8でRENDスイッチ2aの
オンイベントもないことが判断されるとRNレジスタの変
更は行わないでステップS10に進む。
ステップS10ではキースキャンを行う。そして、キー
ボード部1のキーのオンイベントがあったか否かが調べ
られる(ステップS11)。もしオンイベントがあったこ
とが判断されると発音割当を行って放音する(ステップ
S12)。一方、上記ステップS11でオンイベントがなかっ
たことが判断されるとオフイベントがあったか否かが調
べられ(ステップS13)、オンイベントがあったことが
判断されるとオフにされたキーに対応するチャネルをオ
フにする(ステップS14)。また、オフイベントがない
ことが判断されると発音チャネルの割当又はキーオフ処
理は行わずにステップS3に戻る。これにより、上記発音
制御(ステップS4)で放音された自動伴奏と同時にキー
ボードの操作されたキーに対応する発音又は消音が行わ
れ、伴奏付きの演奏が行われることになる。
上述したステップS3でシーケンスデータがキーデータ
でないことが判断されると、トーンデータであるか否か
が調べられる(ステップS15)。そして、トーンデータ
であることが判断されると、該トーンデータ中のトーン
コード、ステップタイムに基づいて音色制御を行う(ス
テップS20)。これにより伴奏音の音色が変更されるこ
とになる。
次いで、PAレジスタの内容に「2」を加えてプレイア
ドレスを更新することにより、次のシーケンスデータの
読出しに備え(ステップS28)、ステップS3へ戻って再
度同様処理を繰り返す。
一方、ステップS15でトーンデータでもないことが判
断されると、バーデータであるか否かが調べられる(ス
テップS16)。そして、バーデータであることが判断さ
れると、BNレジスタの内容をインクリメントし(ステッ
プS21)、さらにステップS28へ分岐して上記と同様の処
理を行う。このBNレジスタの内容により、現在演奏中の
小節を知ることができるようになっている。
上記ステップS16でバーデータでもないことが判断さ
れると、リピートスタートデータであるか否かが調べら
れる(ステップS17)。そして、リピートスタートデー
タであることが判断されると、リピートスタートデータ
の2バイト目のリピートナンバをRNレジスタにセット
し、その後RNレジスタの内容をパネル部2の表示器に表
示する(ステップS22)。この際、リピートナンバがオ
ール「1」であれば無限回の繰り返しを意味する。次い
で、リピートスタートアドレスをRSAレジスタにセット
し(ステップS23)、その後ステップS28へ分岐して上記
と同様の処理を行う。以降は、このRNレジスタの内容を
参照して繰り返しを行うか否かを判断することになる。
上記ステップS17でリピートスタートでもないことが
判断されると、リピートエンドデータであるか否かが調
べられる(ステップS18)。そして、リピートエンドデ
ータであることが判断されると、リピートナンバは無限
回指定であるか否か、つまりRNレジスタの内容がオール
「1」であるか否かが調べられる(ステップS24)。そ
して、無限回指定でないことが判断されるとRNレジスタ
の内容をデクリメントし、その後RNレジスタの内容をパ
ネル部2の表示器に表示する(ステップS25)。次い
で、RNレジスタの内容がゼロであるか否かが調べられ
(ステップS26)、ゼロでなければPAレジスタにRSAレジ
スタに記憶されている値を入れる(ステップS27)、こ
れにより、次のシーケンスデータは再度リピートスター
トアドレスから読出されることになり、繰返し演奏が実
現される。一方、RNレジスタの内容がゼロであればステ
ップS28へ分岐し、次のシーケンスデータはリピートエ
ンドデータの次の位置から読出され、繰り返しループを
脱することになる。
上記ステップS18でリピートエンドデータでもないこ
とが判断されると、コンプリートエンドデータであるか
否かが調べられる(ステップS19)。そして、コンプリ
ートエンドデータであることが判断されると、一連の演
奏を終了する。
一方、コンプリートエンドデータでないことが判断さ
れると図示しないエラー処理へ移行し、例えばパネル部
2に設けられた表示器でエラーが発生した旨を演奏者に
知らせる。
以上のように、自動伴奏はROM4又はRAM5の記憶された
シーケンスデータを順次読出すことにより行い、この自
動伴奏途中の例えば即興演奏パートの伴奏は上記ROM4又
はRAM5の一部分のシーケンスデータを繰返して読出すこ
とにより実現し、演奏者が即興演奏パートを抜け出した
いと考えたときにREMDスイッチ2aで演奏パートの移行を
指示することにより次のシーケンスデータの読出しに移
行して演奏パートを移行するようにしたので、演奏者は
即興演奏パートの繰り返し回数を意識することなく即興
演奏に集中できるものとなっている。
また、自動伴奏はROM4又はROM5に記憶されたシーケン
スデータを順次読出すことにより行い、この自動伴奏途
中の例えば即興演奏パートの伴奏はRNレジスタにあらか
じめ記憶された回数だけ上記ROM4又はRAM5の一部分に記
憶されたシーケンスデータを繰返して読出すことにより
行うが、演奏者が興に乗り即興演奏パートを引き伸ばし
たいと考えたときにRINCスイッチで指示することにより
上記RNレジスタに記憶されている回数を増加せしめ、こ
れにより任意の繰り返し回数の追加ができるようにした
ので、任意の長さの即興演奏を伸び伸びと楽しむことが
でき、自動演奏をバックに演奏する際の音楽性を著しく
高めることができるものとなっている。
さらに、RNレジスタに記憶された繰り返し回数の残り
をパネル部2の表示器で表示するようにしたので、演奏
者はこれを見ることにより演奏パートの残り回数を認識
し、例えば当該演奏パートを終了させたり、あるいは繰
り返し回数を追加したりすることができ、より操作性に
優れたものとなっている。
なお、上記実施例では、シーケンスデータがROM4に記
憶されている場合について説明したが、このシーケンス
データはRAM5に格納するように構成しても良い。この場
合は、RAM5の内容、つまりシーケンスデータを変更でき
るので、演奏者が好みの演奏パターンを記憶することが
でき、自動演奏に自由度を持たせることができる。
[発明の効果] 以上詳述したように、本発明によれば即興演奏パート
の繰り返し回数を覚えておく必要がなく、したがって操
作性に優れ演奏に集中できるとともに、任意の長さの即
興演奏を伸び伸びと楽しむことができ、自動演奏をバッ
クに演奏する際の音楽性を著しく高めることができる自
動演奏装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
図は本発明装置の実施例を示すもので、第1図は電気回
路の全体の概略構成を示すブロック図、第2図はシーケ
ンスデータのデータ形式を示す図、第3図はレジスタの
構成を示す図、第4図は動作を説明するためのフローチ
ャートである。 1……キーボード部、2……パネル部、2a……RENDスイ
ッチ(第1の指示手段)、2b……RINCスイッチ(第2の
指示手段)、3……CPU(第1、第2、第3の読出手
段、第1、第2の制御手段)、4……ROM(第1の記憶
手段)、5……RAM(第1の記憶手段)、6……楽音発
生部、7……楽音波形メモリ、8……増幅器、9……ス
ピーカ又はヘッドホン、42……シーケンスデータメモリ
(第1の記憶手段)。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の演奏パートからなりそれぞれの演奏
    パートの楽音データを記憶する第1の記憶手段と、 この第1の記憶手段に記憶されたある特定の演奏パート
    の楽音データを繰返し読出す回数を記憶する第2の記憶
    手段と、 この第2の記憶手段に記憶された繰返し回数になるまで
    は前記演奏パートの楽音データを繰返し読出し、前記繰
    返し回数になると次の演奏パートの楽音データの読出し
    を行う第1の読出手段と、 繰返し読出しを行う演奏パートの移行を指示する第1の
    指示手段と、 この第1の指示手段で演奏パートの移行が指示された
    際、前記第1の読出手段による前記繰返し読出しを行う
    演奏パートの次の繰返し読出しを中止せしめ、次の演奏
    パートの楽音データの読出しに移行せしめる第1の制御
    手段と、 を具備したことを特徴とする自動演奏装置。
  2. 【請求項2】複数の演奏パートからなりそれぞれの演奏
    パートの楽音データを記憶する第1の記憶手段と、 この第1の記憶手段に記憶されたある特定の演奏パート
    の楽音データを繰返し読出す回数を記憶する第2の記憶
    手段と、 この第2の記憶手段に記憶された繰返し回数になるまで
    は前記演奏パートの楽音データを繰返し読出し、前記繰
    返し回数になると次の演奏パートの楽音データの読出し
    を行う第1の読出手段と、 この繰返し読出しを行う演奏パートを繰返し読出す回数
    の追加を指示する第2の指示手段と、 この第2の指示手段で繰返し読出す回数の追加が指示さ
    れた際、前記繰返し読出しを行う演奏パートの繰返し読
    出す回数の記憶内容を増加せしめる第2の制御手段と、 を具備したことを特徴とする自動演奏装置。
  3. 【請求項3】前記繰返し読出す回数の記憶内容を表示す
    る表示手段を、さらに具備したことを特徴とする請求項
    1乃至2記載の自動演奏装置。
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